2017年同人ソフト感想リスト

プレイ順です。

女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、
BL=男主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男(年齢不問)、としています。作品が女性向かどうかは基本的にサークルさんの自己申告です。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

完成版  体験版  その他

 

(完成版)

Margikarman ItoA/ゆうやけ(フリーソフト)

硲 幸丞(はざま こうすけ)はふと気付くと、見知らぬ場所にいて何者かが襲いかかってきた。
女死神と名乗る人物によって助けられた彼は、自分が狭間の世界というあの世とこの世の境にいると聞かされる。
信じられずに現世で縁のある場所を訪れるも、誰とも会話できず、触れられなくなっていたのだった。


選択肢あり、生死、家族、RPG、九時間ほどで終わりました。
システムはRPGツクールVX Ace。
音楽やデザインはお洒落で綺麗でした。EDに歌あり。

自分の住んでいた街や、狭間の世界を探索して、自分が境界人となった原因を思い出そうとしていきます。
RPGパートはHPが猶予という名前で、前半は敵の攻撃でわずかしか減らない代わりに回復手段がほぼなく、
生きていない状態であるということを実感させられました。
後半は強力な技と装備のおかげで、どんどん回復してどんどん攻撃することができますが、ちょっと大味すぎるような気もします。
それから、ストーリーが進む度にモブキャラの会話内容が変わるのですが、
同時にアイテムも入手できるので会話を何度も聞きまわるのが苦痛ではありませんでした。
次に何をしたらいいかのフォローも充実していて、全体的にストレスなく進めていくことができました。
話は後半ちょっと唐突な印象を受けましたが、序盤の喪失感、物悲しさから、仲間が増えてきて賑やかになっていって嬉しく感じました
それにしても女神様(女死神)が会うたびにお金をくれるので、なんだかダメ人間になった気がします……
(2017/1/2)

 

スレガルおにロリver(乙女18禁)/agony/禁飼育700円)

回復魔法専攻科に通うコノリ・モチヅキはおちこぼれ。
教師のジドノ先生から補習を告げられ嫌々赴くも、
ジドノ先生の教え方はわかりやすく、会話も弾むのだった。


選択肢あり、追加部分は二時間半ほどで読み終わりました。
bright版の感想はこちら
「スレガル」の感想はこちら
「スレガル」から選択肢が追加され、おにロリルートを読むことができるようになっております。システム、音楽は同様。
絵は幼女のコノリとジドノの変な服をこれでもかと味わえました。追加部分の一枚絵は三十四枚+差分。

おにロリルートは幼女のコノリが奴隷になり主のジドノと共に生活していきます。
おまけで現代学園シナリオもあり。
何度も暗い出来事が起こりますが、それ以上に平穏な日々があって、
特にジドノの師匠、ヘビさんとコノリが結託してジドノをからかうシーンがお気に入り。
もっとコノリとジドノのほのぼのが見てみたいと思いましたがそれは読み手があれこれ想像するものなのかもしれません。
そして、それを想像できるくらい、二人で過ごした時間と出来事の積み重ねが描かれていた作品でした。

過去の作品感想:
さくっとパンダおじさん酷罪を受けるべき者Nと言う名の男、Bと言う名の女キナナキノ森この世で最も残酷なキスこの世で最も淫靡なキスChiristmas Coffee乙女の悲劇は残酷なキス淫靡で残酷な豚雨想い、君抱く家畜おじさんちぎみちゃん鬼ノ仮面処女失格、魔女の処刑日 前編異端審問官の愛寂下劣な雄豚消えうさ枯れぬ黒薔薇うさむしり〜別に版〜クズクズおほしさまスレガル
(2017/1/15)

 

まい、ルーム(15禁)/へもへも(フリーソフト)

体調の悪いマイは部屋から出ることのない日々を送っていた。
双子の兄、メルは彼女のもとへ毎日足を運んでくれていたが、
その日はなにやらいつもよりもさらに甘やかしてくれていて……

選択肢あり、双子、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な個所なしで、読みやすくカスタマイズされていて素晴らしいです。
音楽も特に合わないような箇所なし。EDに歌が二曲。
絵は目をそらす表情がお気に入り。またマイのドレス姿が綺麗でした。
あとED4のスタッフロール絵はズルいですぐっとくるじゃないですか。
一枚絵は三十八枚。

部屋を訪れたメルに対してどのような行動を取るかで結末が変化します。
エンディングは五種類。
あまり詳細は語れませんが……男の単純さが可愛いです。マイのしたたかさも可愛いです。
登場人物皆情が深すぎるゆえの話で、読み進めるごとに登場人物の身勝手さがどんどん露わになってくる構成がいいなと感じました。

問/へもへも(フリーソフト)

今日も私は問いかける。

選択できない選択肢あり。問いかけ、一分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は悪い顔に味がありました。

「問いかける」を選んで目の前の相手に問いかけていきます。
喉動的に問いかけることで没入感を味わえたため、ラストにぞわっとさせられた作品でした。

過去の作品感想:ororor!モタモタバレンタイン××をください!MerryMerryはしばみ色の瞳の中はドライエックポチとご主人と
(2017/1/22)

 

霧と太陽の王/Paper Moon(フリーソフト)

かつて栄えた太陽の国は、五百年前から異形達の住む霧の国となっていた。
五十年ぶりに目覚めた異形の王は、城内で人間の少女と出会う。
人間を食べたいという異形達から守りながら、王は少女を人間たちの元へ送り届けようとするが……


選択肢あり、ファンタジー、探索、一部ボイスあり、二時間半ほどで読み終わりました。
システムはRPGツクールMVのため、バックログがないことがやや不便でした。
音楽はそれぞれの場面や作品に合っていました。挿入歌とED歌あり。
絵は白黒で、登場人物も背景もとてもとても描き込まれていて美しく、またおどろおどろしかったです、
ちょこちょこ歩く王様も表情豊かな少女もかわいい……。一枚絵は九枚+差分+その他設定資料。

少女を城から出すために、王様が異形達の
使いっ走り城を探索していきます。
エンディングは三種類。おまけシナリオ等もあり。
異形達との会話が多かったため、トゥルーエンドで(ネタバレのため反転)他の場所の霧まで追いやってしまうのがちょっと寂しかったです。
お気に入りはノーマルエンド。
ラストでの少女の行動が美しくも悲しかったです。
本編の道中やその他のエンド、それに はっちゃけた二番目のおまけシナリオも含めて、
美しく恐ろしい雰囲気と、そこで生きる登場人物たちの想いと行動を堪能できました。
(2017/2/2)

 

お泊まり恋人ロリータ(18禁)/夜のひつじ(DL販売1404円)(DL版の購入はこちら)

おすすめ

過去の作品感想:
孤独に効く百合親友が美少女になって帰ってきた。恋妻くずし義妹ホールと妹ホールド幼馴染と十年、夏純情セックスフレンド女装お嬢様への異常な愛情妹「お姉ちゃんクソビッチなんで私にしませんか」幼馴染の心が読めたらどうするか?好き好き大好き超管理してあげる相思相愛ロリータSutando bai Miさようなら、援交娘さん。彼女、甘い彼女ゆびきり婚約ロリイタ聖天使☆レベルドレイン相思相愛ロリータの生活
(2017/2/6)

 

月夜の蝋燭/Trifling Mud(フリーソフト)

霧の出た夜、彼女は死んだ。

彼女の親友だった多菜は、あの夜のことを書き留めることにした。
まるで月が笑っているかのようだった、あの夜のことを。
(readme ストーリーより)


選択肢なし、月、死、五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は背景のみで、月にぞっとさせられました。

親友が死んだ日、最後に親友に会ったときの出来事が綴られています。
絶対に二度目を読み返したくなる作品で、
二度目にもおや? と思わせつつそれを回収する仕掛けがあって
読み手の心理を上手く誘導させる作品でした。
でも、登場人物の名前はもうちょっと普通にならなかったんですかね……
(2017/2/8)

 

琥珀の意味/GAMELINKS(フリーソフト)

探偵の白坂恭二と、ジャーナリストの関志朗は、とある目的のために活動していた。
それは十年前に出雲で出会った「琥珀」との出来事がきっかけだった。


選択肢あり、AI、出雲、一時間ほどで読み終わりました。
システムは非アクティブで動作しないこと、文章速度変更が遅めで変更できないこと、
バックログで遡れる量が少なめなことが気になりました。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は立ち絵素材。

旅先で出会った琥珀と一緒に出雲の名所を巡っていきます。
エンディングは三種類。
友人はともかく、それ以外の登場人物も漫画等の引用台詞を言うことが多く、
せめて決め台詞は自分の言葉を使ってほしいと感じてしまいました。
また、スタッフロールの最後に「このエンディングは○○エンディングです」と表示されるのですが、
文章だと情緒に欠けるので、ただ「○○END」だけでいいのではないかと思いました。
ですが女の子(それも可愛い!)と出雲巡りをするのはいいなあとしみじみ思えた作品でした。
(2017/2/10)

 

らいとらいとらいと(女性向)/日々雲隠れ(フリーソフト)

塩田世海(しおたよみ)は同じサークルの後輩でゲーム制作の経験がある佐東頼斗(さとうらいと)に
斬新でレアな乙女ゲーを作ってほしいと頼み込む。。
ほどなくして体験版が出来、それをプレイしてみたのだが……


選択肢あり、ゲーム制作、コメディ、一時間足らずで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はそれぞれの作品にあっていましたが、
特に現実場面で流れる日常曲がピコピコしていてゲーム制作感がありました。
絵は立ち絵素材。

後輩にどのようなゲームを作ってほしいか要望を選択し、
それによって様々な乙女ゲーム体験版を読むことができます。
作者冥利に尽きるリアクションをする世海にも、彼女にツッコみつつ隙あらば触手推しをするライトにも好感が持てました。
さらにゲーム内ゲームがどの作品も面白かったり、気になる設定だったりして楽しめます。
特にクール主人公歴史もののあらすじがエグくて(三角関係の恋愛的に)興味をそそられました。
ホラー二作品のホラーとは名ばかりのコメディっぷりも笑えます。
また、各ゲーム読後の世海とライトの会話が、ライトの恋心だだ漏れなのと、それに世海が気付いていないやりとりの連続でとっても微笑ましかったです。
(2017/2/12)

 

惨狂ブレイズ-サブリミナルクライムエッジ-/CREO(500円)

高校二年生の真伐集一は九月の授業開始初日、知らないうちに一枚のタロットカードを手にしていた。
学校からの帰り道、彼はフードを被った人間に襲われる。
必死で逃げ回るうち、異能を使う人間を目にするのだった。


選択肢なし(どちらの視点を先に読むかの選択はあり)、異能、願い、意義、六時間ほどで読み終わりました。
体験版の感想はこちら
システム、音楽は体験版と同様。
絵は病的な印象を強く受ける絵柄でした。また、一枚絵が目を引きます。

主人公がタロットカードを持ったことで同じ学校の白翼薊(しらはねあざみ)に目を付けられ、
異能を使用できる者たちの戦いに巻き込まれていきます。
序盤と終盤、哲学めいた難しい思索があり、読みにくく感じてしまいました。
ですが異能バトルは(薊さんが)能力を看破して(薊さんが)罠を仕掛けて倒していく流れで読みごたえありましたし、
そんななかで場違いに常識的なことを言う主人公の滑稽さや、残酷なのにわりと乙女思考な薊さん、
「The Lovers」の人の狂気など、歪んだキャラクター達がいいなと思える作品でした。

過去の作品感想:
LOOTBeHindKillerLimitedMemories〜あの日あの場所で〜こちら夕闇町 夕凪高校脇怪談部!!GreenTale瞳の中AngelVoice道しるべRougeハールート君の姿、僕の思い学園弁記Phantom-星見の丘の幻視痛-きたくぶのひととき小春日和と冬景色体験版その運命を越えて桜が咲くときまで
(2017/2/20)

 

オレンジアワーグラス第1章〜第4章/Nice Net Neat(フリーソフト)

両親もかつて通った明葉学園高等部に入学した榎戸悠(えのきどはるか)はカフェ部に入部することになる。
カフェ部では飲食の提供以外にもう一つ活動があった。
またある日、悠は学園にある橋で不思議な出来事に遭遇する。


選択肢あり、学園紅茶ファンタジーノベルゲームとのこと、一章三十分から四十五分、全部で二時間半足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。各章ごとに別のOPムービーと主題歌あり。
絵は温かみを感じました。しかし四章エンド後のタイトル画面……元部長なんていなかったんだ……
一枚絵は二十三枚+差分。

カフェ部の活動をするかたわら、悠だけにしか起こらない不思議な出来事にも関わっていきます。
四章構成で一章ごとにそれぞれ春夏秋冬を舞台にした一年間の話。
各章短めなこともあってとても劇的、というわけではありませんが、
テキストや登場人物の言動から常に優しさを感じ、穏やかな気持ちで読み進めることができます。
また、最後にたどり着いた解決方法が、既に起こったことを尊重していて好感が持てました。
(以下ネタバレのため反転)
最後にカフェ部に来たのはキャサリンという解釈とプレイヤーという解釈ができますが、私はキャサリンであってほしいなあと思いました。
でも私もカフェ部に入部したい……しかし……いや……私がキャサリンになれば……(錯乱)

(2017/2/26)

 

LINK〜約束の季節〜 ver.1.31(女性向)/10-grove(フリーソフト)

予知夢を見てしまうことに悩まされてきた琴吹瑞香(ことぶきみずか)は超能力者サークルがあるという噂の陽ノ下学園に入学する。
入学後、事件が起こる予知夢を見てしまった彼女は幼馴染の一色庚(いっしきかのえ)と共に事件が起こるはずの夜の公園を訪れる。
そこで二人は、超能力を使う同じ学園の先輩三人と出会うのだった。

選択肢あり、超能力、恋愛、十時間ほどで読み終わりました。
主人公名前変更可。
システムはプロフィール画面や前の選択肢の戻る機能等があり使いやすかったです。
音楽は特に合わないような箇所なし。EDに歌あり。
絵は光輝先輩の憂い顔がお気に入り。一枚絵は五十四枚+差分。

ESPサークルの一員となり、超能力が原因で起こる事件を解決していきます。
エンディングは十四種類。
主人公が変えられないと思っていた予知がいきなり変わっているのに、そのことについて驚いていなかったり、
事件が起こった場所にいた主人公をマークしているのに一緒にいた一色はマークされていなかったり、
序盤でちょっと納得いかないと感じてしまう箇所がありました。
ですが終盤の展開には予知の力が生かされていましたし、
悩みながらも前向きな主人公と、彼女を助けながら彼女に救われる登場人物達みんなに好感が持てました。
また、おまけルートや後日談も充実していて読み応えのある作品でした。
お気に入りは一色庚ルートと葉渡宗二ルート。
一色庚ルートはお互いの気持ちをある程度分かっていて、
その上で遠回しに伝えようとしたり、知らないふりをしたりなもどかしくも心地よい幼馴染関係がいいなと思いました。
葉渡宗二ルートは不器用に照れながら好意を表現する宗二さんが可愛かったです。
(2017/2/28)

 

ピーピングプール/alalaka(フリーソフト)

高校一年生のときに同じグループで一緒にいた野暮ったい「むっちゃん」に彼氏ができた。
相手は女子の間で格好いいと騒がれていた、水泳部の原くん。おまけにむっちゃんは水泳部のマネージャーになったらしい。
そのことをまったく知らされなかった私とアヤナは、放課後二人がどんな様子なのかプールを覗いていた。


選択肢なし、青春、優越感、二十五分ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は軽妙かつしっとりした曲調で話に合っていました。
絵はむっちゃんが描写通りの見た目でした。
また、背景含め水色基調で一緒にプールを覗いているような気持ちになりました。一枚絵(カットイン)は十一枚。

むっちゃんと一緒に過ごした高校一年、むっちゃんと原くんがいるプールを覗いた高校二年、
そしてさらに数年後が前後しながら語られていきます。
放課後にただただプールを覗く無為な時間、
部活に励むむっちゃんと原くん、
裏のある女子の友人関係、馬鹿な男子、
そうした高校生活が、瑞々しくも鬱屈として描かれていました。
特に高校生くらいの女の子が実際にしていそうな主人公とアヤナの会話の生々しさったらなかったです。
また、一つのエピソードでしか明らかにならない(それもほんの一端だけの)むっちゃんの性格や、
同じ過去を思ってもそれぞれ異なる思い出となっている数年後など、
高校時代の主人公以外からみた高校時代もまた、汚点であり輝かしくもあるもう過ぎ去った日々を鮮やかに描いていました。
どこをとっても青春の良さと駄目さがいっぱいで、もう学生生活が昔になってしまった人には毒かもしれない、魅力ある作品でした。

過去の作品感想:セレナイトの孤独シルバーフープdisenchanterおとうと:日常系くるみバレンタインの正しいしつけ
(2017/3/8)

 

おべんとゴーゴー/alalaka(フリーソフト)

ふりーむ様「千文字喫茶」参加作品
選択肢なし、姉妹、一分ほどで読み終わりました。

「新学期なので姉が先手を打つ話」とのこと。
放課後に二人が会ったとき、弟がどんな反応をするのか気になりました。
普通なら怒るでしょうが、姉の上を行く姉好き反応もしてみてほしい……

過去の作品感想:セレナイトの孤独シルバーフープdisenchanterおとうと:日常系くるみバレンタインの正しいしつけピーピングプール
(2017/3/10-1)

空《スカイ》/リトル・キャンドルライト(フリーソフト)

ふりーむ様「千文字喫茶」参加作品
選択肢なし、SF、三分ほどで読み終わりました。
音楽や絵はなく文章のみ。

タイトル・ルビ等を除く本文が丁度「1,000文字」とのことで、
その中に漢字たくさん、ルビたくさんでテキストが詰め込まれています。
それだけに読みにくくもありますが、同時に硬派SFっぽい香り漂う作品でした。

過去の作品感想:インダストリアル・レボリューション,スタンド・バイ・ミー惑星開発姉弟のハロウィーンあつはなついキスメイト,ジェラシイ;スタラグル第二校舎は冷えるから嫌闇より訪れるものダスト・シュートのゆくえホビイズ,タイニリィ・グッドバイ冬の朝の、ベンチから見える東の空は、美しくて、ライヴシフト・トランスレイション塔とルカとウトと塔
(2017/3/10-2)

霧笛/セイナルボンジンフリーソフト

ふりーむ様「ワンマップフェス2」参加作品
選択肢なし、十分足らずで読み終わりました。

霧に包まれた街で、妻を亡くした男が黒服の男と出会います。
しんみりしつつも、そういうことだったのか! と、はっとさせられる話が、
豊富で目を引く絵とともに描かれていました。

ドクトルC<ツェー>の診療所/セイナルボンジンフリーソフト

ふりーむ様「千文字喫茶」参加作品
選択肢なし、ホラーファンタジー、三分ほどで読み終わりました。

キャラ名を除くシナリオ本文が、きっかり1000文字とのこと。
悩みを抱えた人がとある診療所を訪れます。
冒頭のカットインを交えたハイテンションな進行が笑えました。
後半は立ち絵のポーズもアクティブになってしまってまあ……

過去の作品感想:銀河特装ライジン
(2017/3/10-3)

SAGO/agony/禁飼育フリーソフト

あほのこ少女生徒が糸目敬語教師とサービスエリアに行く話。
選択肢なし、三十分足らずで読み終わりました。

デフォルメされた絵での二人のやりとりが多めで微笑ましかったです。
主人公が定食食べる場面が笑えました。かつやでとん汁(大)を頼むとその片鱗が味わえるかも……
それにしてもやはりサービスエリアにはえもいわれぬ魅力がありますね!

過去の作品感想:
さくっとパンダおじさん酷罪を受けるべき者Nと言う名の男、Bと言う名の女キナナキノ森この世で最も残酷なキスこの世で最も淫靡なキスChiristmas Coffee乙女の悲劇は残酷なキス淫靡で残酷な豚雨想い、君抱く家畜おじさんちぎみちゃん鬼ノ仮面処女失格、魔女の処刑日 前編異端審問官の愛寂下劣な雄豚消えうさ枯れぬ黒薔薇うさむしり〜別に版〜クズクズおほしさまスレガル おにロリver
(2017/3/10-4)

 

わがまま姫と一人の下僕(女性向15禁)/Dum spiro,spero(フリーソフト)

一人暮らしのサラリーマン、蓮見 希一の部屋に、突然金髪の女が現れた。
アスセーナ王国の姫と名乗る彼女、ヴィオレッタは希一が自分の騎士だと言い放ち、
紆余曲折の末二人は同居することになる。


選択肢あり、恋愛、姫と騎士、三時間十五分ほどで読み終わりました。
主人公(女性側)名前変更可。
システム、音楽は特に不便や合わない箇所なし。挿入歌とED歌あり。
絵はヴィオレッタが綺麗でしたし、希一のたまに見せる優しげな顔もよかったです。一枚絵は十六枚+差分

無愛想な男と、現代日本のことを全く知らないお姫様が百日間の同居生活をしていきます。
二人の視点が切り替わりながら進むため、お互いの心情を踏まえて、
希一とヴィオレッタの関係が変わっていく過程が丁寧に描かれていました。
あと翼きゅん(四歳児)天使。しれっと一番の山場スチル両方に登場してますしとても可愛らしかったです。
(以下ネタバレのため反転)
序盤からずっと、わがまま姫というけれど全然わがままじゃないよヴィオレッタちゃんいい娘! と思っていたら
そのあたりしっかりと終盤やクリア後ページで言及されていて嬉しくなりました。


過去の作品感想:
斎国華譚店長のオススメ!
(2017/3/20)

 

世界は彼女と彼女の一人だけ/花を吐く抄女(フリーソフト)

とある船乗りが無人島で見つけた手記。
そこには、島へ漂着した少女と、島に居た少女の生活が綴られていた。


選択肢なし、無人島、手記、サスペンス、ボイスあり、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はタイトル画面と効果音のみ。
絵はイメージイラストと背景のみ。

少女一人が漂着した手記と、多くの人が漂着した手記が交互に語られていき、両方に褐色で言葉の通じない少女が登場します。
舞台は冬でも花がたくさん咲いていたり、鳥が寄り付かなかったりと不思議な無人島。
起伏少な目で淡々と日々が綴られていく中、
少女と少女がキスしたりして仲睦まじく笑っているのは微笑ましかったです……が……
そうしているときの褐色少女側の内心が、終盤の漂着少女の想像通りならばぞっとします。
でも我々も普段はそうしてるんですよね……

過去の作品感想:
死狐様挽歌の候、如何お過ごしでしょうか早瀬に案山子は黄昏の姉妹、終末のマリアージュ八目鰻黄昏の姉妹、終末のラジオ一子、二狐とも、巫女との狸菓子狐憑き傾城狐の嫁入りなこそ箱入り娘のてるみどぉるやんでれさんのすゝめあそびめヱロゲに花束をカムガカリ、子狐丸宗近ワルキューレに口づけをお狸様で爆乳まみれin雌狸様に酒池肉林遙か異空の鎮守狐火王子の狸とカツ丼とそも、お狐様に夜這われて!。ぱんぱにえれ佐藤と鈴木と田中、ときどき山本狐日和に格子を覗けば、廓に狸と寝入りましょう。彼女は散乱している『お狐様はショコラピストルでジプシーダンスをグーテンターク(仮)』レディオお狐様は極太がお好き!メロンソーダちゃんの秘め事徒咲く乙女の決闘状 〜ラブレター〜ごふよう据え膳、捨て狐様!お姫様のスカートの中の秘密の……
(2017/4/1)

 

イロヨリドリ(18禁)/人生通行止め(DL販売1944円)(DL版の購入はこちら)

平田誠人は幼馴染の虹原みずき以外に親しい友人がいない毎日を送っていた。
ある日彼は屋上で、クラスメイトの不良、長谷川翔が同じくクラスメイトの女の子とHしている所を目撃してしまう。
その後も長谷川のHを覗くうち、段々と知り合いの女の子が毒牙にかかっていくのだった。


選択肢あり、寝取られ、覗き、ボイスあり、十一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わない箇所なし。
絵は特にみずきのスタイルの良さと、快楽にハマっている表情がエロかったです。一枚絵は三十七枚+差分たくさん。

主人公が好奇心でHを覗き見するも、段々と親しい女の子が籠絡されてしまい葛藤します。
後半、主人公のみの視点と、主人公+みずき視点を選ぶことができ、初回は主人公のみ推奨とのことでしたが、
「ホントノキモチ」とは違い寝取られたことがすぐ判明し、その後も頻繁にみずきのHシーンを見ることができるため、
初回から主人公+みずき視点で主人公の焦燥と共にみずきが堕ちていく心情を同時進行で味わうのも乙なのではないかと思いました。
エンディングは三種類。

主人公のみずきへの当たりが強くて、酷い……と思うと共に、早く寝取って! と翔くんを応援する気持ちでいっぱいでした。
翔くんが(女の子を喰い物にして飽きたらポイ捨てしたりすること以外は)主人公より格段にいい男で、
行動的で、気配りができ、約束を守り、Hも上手くて尊敬でるのでよりその気持ちが大きくなりました。
そんな翔くんによってみずきが着実にエロくなっていく過程がしっかりと描かれていて、
あのがさつだった女の子が……と愕然としつつも興奮させられました。
また、それ以外の女の子も、同じ学校のちょっと気になっていたあの娘が……という背徳感と無力感でよりエロく感じられました。
お気に入りは後輩でチア部の卯月愛菜。ポニテで慕ってくれるボクっ娘最高です!

過去の作品感想:ホントノキモチ
(2017/4/3)

 

ある母子の亡命(15推)/夜は行く(フリーソフト)

大国シガで圧政により民衆が蜂起した。
あるシガ軍人の妻、クロエは公爵の妾となり、息子オーギュストと共に北の国ノルブリンカへと亡命する一団に加わろうとする。
しかしそれは父の望むことではなかった。


選択肢なし、母子、亡命、二十分ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が変更できないことがちょっと不便でした。
音楽は効果音が良いものもありましたが、短時間で繰り返される所で違和感を覚える場合がありました。
絵はあまり上手いとは言えませんが、間接的に出来事を描く構図が上手いと感じました。

ノルブリンカを舞台とした制作中の作品の導入(十数年前の出来事?)とのこと。
時系列が前後しつつ、母子が亡命する経緯が
絵と同様、あまり直接的に多くを語らずに描かれていきます。
制作中の作品ではオーギュストが重要人物になりそうですが、
今作では母クロエの方が話に多く話に絡んでいて、
彼女の哀れさやしたたかさ、愚かさ、強さを感じることができました。
(2017/4/5)

 

フリーホラーADV だびぽん(15推)/アコックソフト(フリーソフト)

茅野凜太郎は自身が住む禎尾市を舞台にしたオンラインゲームを開発していたが、行方不明になってしまう。
友人の継見ヒロキが茅野を探すために情報を集めていると、禎尾森放送局跡という廃墟となったラジオ局が浮かび上がる。
過去「だびぽん」というマスコットキャラクターが存在したその廃墟は、有名な心霊スポットだった。


選択肢あり、ホラー、インターネット、ボイスあり、七時間ほどで読み終わりました。
流血、残虐表現を含むため苦手な方は注意。
システムは分岐、それも選択した時よりもかなり後で反映される場合があるのに全てスキップする機能しかないことがやや不便でした。
音楽は特に合わない箇所なし。OPにムービーと主題歌、EDに歌あり。
絵はだぴぽん先入観無しに見ると可愛いです。……可愛いですよね?
あとは死ぬ場面の一枚絵に定評があるすい羅さん素敵。一枚絵は三十六枚+差分。

電話やインターネットを介して起こる不可解な出来事を解決しようとしていきます。
エンディングは六種類(バッドエンド除く)
途中いくつかミニゲームがありますが、舞ちゃんが追いかけるミニゲームはかえって緊張感が削がれるように感じてしまいました。
ホラー&びっくり要素はそこまで多くないとのことですが、監視されたり、いつの間にか味方がいなくなっていたりで
ぞわっとする怖さと、どうやって解決したら……というなすすべのなさがあります。
ただ、Cルートはこういう展開にするならばもっと演出を入れて怖がらせてほしいなと思ってしまいました。
でもCルートの舞ちゃんは悲しかったです……
また、どのルートも原因と結果の結びつきや、登場人物たちの心理がしっかりと描かれていて読みごたえがありました。
特に登場人物たちのつく嘘が、様々な場面で効果的に使われていて、一喜一憂できた作品でした。
(2017/4/7)

 

幻想月夜(18禁)/Imperial-Meteor(DL販売2484円)(DL版の購入はこちら)

一人暮らしをしている秋坂七瀬はある夜、男と少女の闘いに巻き込まれる。
その少女、瑠璃羽は自分を人間ではなくドールと呼ばれる魔術人形だと名乗り、自分と契約して魔術儀式に参加してほしいと言ってきた。
七瀬は瑠璃羽を通じて使用できるようになった疑似魔術を駆使して、他の契約者とドール達と闘うことになる。


選択肢なし、伝奇、魔術、十三時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は違和感を覚えるような箇所もありましたが、大技を使う場面がダイナミックな印象を受けました。

多数の契約者とドールが最後の一組になるまで闘う魔術儀式に巻き込まれ、
その上イレギュラーな事が沢山起こっていきます。
例えば実行するのは翌日にしよう、と先延ばししたのに、翌日の三時間程度のタイムロスに慌てたり、
同じ境遇にいる者から意図のわからないメールが来たのに後回しにして別の事をしようとしたりしていて
終盤以外、全体を通じて焦るべきところと焦らないでいいところでの登場人物の対応がちぐはぐに感じてしまいました。
また、無防備なところに弱体化の魔術を掛けたのに、結局真っ向から闘うことや、
同じく終盤以外お助けキャラに頼りすぎなところも気になってしまいました。
(以下ネタバレのため反転)
特に飛鳥先輩との最終決戦は自分の力で飛鳥先輩を納得させてほしかったです。
ですがお助けキャラに頼っているということは、まぐれ勝ちや急に力に覚醒してなんとかなることがあまりなく、
その時の実力で勝負が決まっているということで、そうした現実的な決着であることはいいなと思いました。
また、そうした無力感が続くため、最終決戦は盛り上がるものがありました。
それにしてもゼノアさん最初から最後まで本当にお疲れ様です……
(2017/4/11)

 

紅蜘蛛3 / Red Spider3(15推)/studio wasp(DL販売540円※フリー版あり)(DL版の購入はこちら)

越児(ユエ)は香港にある黒社会組織、「紅花会」当主となる。
辣腕を振るいながらも、個人的な復讐のため当主を辞める機会を伺う越児。
しかし内地の勢力が香港黒社会を脅かすようになっていくのだった。


選択肢なし、香港ノワール、女性視点、十一時間十五分ほどで読み終わりました。
「紅蜘蛛 / Red Spider」の感想はこちら
「紅蜘蛛2/Red Spider2」の感想はこちら
「紅蜘蛛外伝:暗戦」の感想はこちら
システムはスキップが遅めなことがやや不便でした。
音楽は新しく追加された曲の中では狗頭のテーマがお気に入り。
歩調の違う足音効果音が二つ同時に鳴るのも、細かいなと思いました。
立ち絵はアクション中の動きある立ち絵が多く追加されていました。

「紅蜘蛛 / Red Spider」陸編、樂編、狗頭編、來編、鬼編、永孝編それぞれのアフターストーリーですが、
六編は時系列順になっており、越児と各編のパートナーが親密であることを除き、別の話と同じことが起きている並行世界になっています。
「紅蜘蛛2/Red Spider2」や「紅蜘蛛外伝:暗戦」の登場人物も出てきます。
恋愛中心だったり、雨傘革命に関わったり、オカルト展開だったりと各章ごとに様相が異なっていました。
プレミアム版はライナーノーツが付属。
親密さなど関係なく各編でできることをこなす越児が相変わらず格好良かったですが、
今作ではわりと限界も見せていて越児も人間なんだなあと思いました(でもやっぱり強い)
陸編と永孝編終盤のオールスター勢揃いで敵アジトに向かう熱さや、永孝編の結末、來のとことん良い人なところなどが好きですが、
一番お気に入りなのは日昇の一言に狗頭と越児が同時に即答したシーン。深い愛情が伺えました。
今までの紅蜘蛛シリーズのまさに総決算という感じで、それまでの出来事や登場人物を思い返しつつ、一連の物語を楽しむことができました。

過去の作品感想:紅蜘蛛 / Red Spider紅蜘蛛2/Red Spider2紅蜘蛛外伝:暗戦
(2017/4/15)

 

世界で一番悲しい笑顔/→Quantize_(フリーソフト)

入社早々会社を辞め、ひたすらパチンコばかりをしていた芹沢雅玖(せりざわがく)は、夕方の公園で少女からお菓子をねだられる。
以降、日曜日以外毎日のように公園で少女とお菓子を食べるようになるが、
依然としてパチンコを止める事はできず負けが込んだ雅玖は、持田美羽(もちだみう)と名乗った彼女に自分の境遇を打ち明けようと決心するのだった。


選択肢なし、人生、恋愛、三時間足らずで読み終わりました。
システムは起動時に入る演出が長めで、二回目以降飛ばせるといいなと思いました。
音楽は特に終盤の展開に合った美しく悲しい曲が良いなと思いましたし、
序盤のパチンコ狂いを表す不穏な曲も場面に合っていました。EDに歌あり。
絵はとても可愛らしいですが、もう少し負の面が強調された風貌があってもいいのではと感じてしまいました。一枚絵は二枚+差分。

パチンコ中毒の主人公が、持田美羽と出会ったことで真人間になろうとしていきます。
パチンコ中毒描写が真に迫っていて、初期主人公の駄目さがこれでもかと伝わってきました。
(ネタバレのため反転)
架空の病気とはいえ余命・予後が正確すぎることが都合よく感じてしまいましたが、
後半、美羽自身の境遇に対する苦悩やその上での意欲と主人公の美羽への思いやりが、
丁寧にストレートに、そして悲しくも前向きに描かれている作品でした。
(2017/4/17)

 

COME-置き去りの記憶-/ふしぎの国ねこ横町さん番地(フリーソフト)

帰り道で自分と同じ機種で充電切れの携帯電話を拾った「あなた」
家に帰って拾った携帯電話を充電し起動してみるも、電話帳やSNSに登録されている人は誰も持ち主の事を知らなかった。
さらに操作しているうち、不審な着信やメールが届くようになる。


選択肢あり、ホラー、携帯電話、通話等にボイスあり、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は作中のミュージックアプリで好きな曲を流すことが可能(不気味な曲ばかりですが)
お店の保留音が、こんな店ありそう! と思えました。EDに歌二曲あり。
絵はスマホっぽいゲーム画面が凝っていました。後半は実写中心。

前半は携帯電話を操作して持ち主を特定しようとし、後半は携帯電話について考察したり自分の部屋の中を移動したりします。
エンディングはグッド一つ、バッド七つの他にゲームオーバーあり。公式サイトに攻略あり。
(ネタバレのため反転)
霊も人間もどうしようもないほど悪いモノではなかったので、ホラー的な怖さは控えめな印象でしたが、
襲ってくるのに返り討ちにしたら呪われるのは理不尽さがありました。
また、誰の携帯電話か調べるため登録されている番号に電話をする必要があって、
迷惑そうにしている相手に何度もかけて嫌そうなボイスを聞くのが精神的にクるものがありました。ホラーじゃないけど怖かった……
最後は綺麗に解決していて、良かったなと思えました。

過去の作品感想:砂之時計Alice in Dreamworld
(2017/4/19)

 

You Are Soldier(女性向)/子犬の軍進(100円/フリー版有)

間野杣 希ノ実は惨劇の中、次元を越えて傭兵を育成する島へと転移した。
そこで最初に出会った遠峰 藤乃の計らいで、彼女は藤乃の受け持つ衛生科へ所属することになる。
傭兵となる訓練を受けながら、彼女は進む道を選びとってゆくのだった。


選択肢あり、傭兵、ファンタジー、学校、二時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
主人公名前、容姿変更あり。
システムはシェア版限定の機能で一部テキストにカーソルを乗せると用語解説が表示されるのですが、
見た目が通常のテキストと違いが無いので、どのテキストが用語解説ありなのかわかりにくかったです。
音楽は特に合わない箇所なし。
絵はスチルの藤乃が格好良かったです。

藤乃の生徒として訓練生活を送りながら選択肢で主人公の行動や心構えが変わっていき、後半三つのルートに分岐します。
そのため前半は選択肢以外では極力主人公が無個性に描かれている印象。
それぞれ傭兵、騎士、刺客、忍者を養成する四つの島で知識や技能を得たものが、
中央の戦争が絶えない巨大大陸に送り込まれるという場所で、
傭兵の知識技能を修得した者が他の騎士、刺客、忍者の知識技能を得ようとすると
肉体的心理的に強い負荷がかかったりと色々特徴的な世界観なのですが、
何故そうなのかが明かされず、真ルートでさらに抽象的な存在が出てきたりしてちょっと置いていかれ気味に感じてしまいました。
ですが同時にこれまでやこれからについて想像力を膨らませる事ができる世界観でもありましたし、
甘いけれども教官としては色々教えてくれたり気遣ったりしてくれる藤乃に教えを請う毎日が充実していると感じられました。

過去の作品感想:
逃獄之記ラブキャッチャー君のために咲き君のために散るラブコースター
(2017/4/21)

 

アクアリウムス真ギュラリティ/クリロウ(フリーソフト)

主人公が暮らす世界は400km四方。そこには、百年に一回、人を襲う化け物がいた。
主人公は師匠と幼馴染と共にその化け物を何とか倒すが、
突然やってきた人々からこの世界の外には広い世界があると知らされるのだった。

SF、RPG、最初のエンディングまでは十九時間半、
二回目のエンディングまでは三十三時間で終わりました。
システムは新しく合成できるようになったアイテムは別に表示してほしいと思いました。
また、特殊会話が一回しか見られないことがちょっと残念でした。
音楽は特に合わない箇所なし。EDに歌あり。
絵はとにかくおっぱい大きな女性キャラが多かったです。水着や温泉イベント絵もあり。

箱庭のような世界の中で暮らしていた主人公が、大きな世界を知り、そこで起こる問題を解決していきます。
過去作「アクアリウムス」のリメイクとのこと。
RPGとしては五属性を組み合わせてチェーン攻撃を繋げると追加攻撃が発生するようになっていて、
攻撃をたくさん当てていく爽快感がありましたが、
追加シナリオのクティーラ編はチェーンブレイクのダメージ量が大きすぎて大味な気がしました。
また、武器やジョブ(装備品でジョブが変わる)にもレベルがあるので新規キャラを使いにくい心理になってしまいました。
ですが、メインストーリーとは別にクエストをこなしていったり、
合成、釣り、採集でアイテムを集めていったりボリュームたっぷりで、
合成やクエストをダンジョン内でも実行できるのが便利でした。

レギュラーは前衛に幼女(イリス)一人を残し、守備系装備たくさん付けて挑発させ攻撃を一手に引き受け、
年長勢(主人公、桔梗、カサル、田中)が後衛で防御バフかけたあとに
弓や銃で攻撃するというメンバー・配置をよく使用していました。
もう一人くらい前衛の方が事故ったときに後衛が前に出なくて済むかもしれませんが……
イリスが後衛になったらなったで物理ダメージ半減挑発でより固くなりますし。

ストーリーは本編、おまけストーリー共に主人公たちを圧倒できるところで見逃して後でやられるという展開なことと、
クティーラにあまり絡むイベントがないままハイパーボリアに行くことになるのがちょっと気になりましたが、
志を同じくする者達と目的を達成するために手を尽くして事に当たる展開は盛り上がるものがありました。
(2017/4/23)

 

ブラコン女子の結婚(女性向)/comodo(フリーソフト)

よくばり高等学校に通う高嶺 千彰(たかみね ちあき)は幼馴染である嘉島 桜(かしま さくら)のことが大好き。
しかし桜の兄、嘉島 馨(かしま かおる)は極度のシスコンで、その影響で桜も馨にべったりだった。
おまけに千彰の姉、高嶺 エリカも千秋のことが大好きで……


選択肢あり、ブラコン、恋愛、コメディ、ボイスあり、一時間ほどで読み終わりました。
システムはクリックするたびに音が鳴るのがちょっと気になりました。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は千彰が見た目格好いいのに言動が情けなくてギャップがありました。

桜に思いを寄せながらも踏み出せない日々が続いていた千彰が、課外授業で誰と一緒に行動するか選びます。
おまけシナリオもあり、本編と同じくらいのボリューム。
「コミュ障女子の告白」の登場人物も出演あり。
ペガサス先生、マーガレット先生のボイスが、声優さん渾身の叫びで圧倒されました。
ボヘミアンのボイスもよくこんな汚れ役を……と畏怖の念を抱きます。
その三人(人?)がいるために主人公たちの影が薄いように感じてしまった面もありましたが、
主人公が虐げられたりしつつも楽しそうな学校生活を送っていて、にぎやかでいいなあと思えました。

過去の作品感想:コミュ障女子の告白
(2017/4/25)

 

みのりびよりに/しっぽロボ(フリーソフト)

雑誌記者の加原夏樹は梹榔町(ひょうろうちょう)の特集記事を書くため、梹榔町に滞在していた。
町の中央を流れる川以外、記事になるようなことがなく悩みながら川を訪れると、
そこにはみのりという名の十歳の少女がいたのだった。


選択肢あり、伝承、田舎、ボイスあり、三時間四十五分ほどで読み終わりました。
システムは選択肢直後でなく、後の方でシナリオが変化する構成でありながら既読スキップがないことや、
非アクティブでは動かないことが、ツールの使用かもしれませんが不便でした。
音楽は特に合わない箇所なし。OPにムービーと歌、EDに歌あり。
絵はみのりや警察官の宮里さんが可愛らしかったですし、
終盤の立ち絵や一枚絵は印象的でした。一枚絵は二十八枚+差分。

田舎町で十歳の少女と仲良くなり、賑やかな日々を送ります。
元気で、主人公を慕ってくれるみのりが魅力的に感じられ、
それだけに終盤の展開にはびっくりさせられ、記憶Bルートの心情は切なかったです。

なお、一周目は最初の選択肢で常識的な方、二つ目の選択肢でみのりを優先する方を選ぶことを推奨いたします。
私がそうだったので同じ気持ちを味わってほしい……!
(2017/4/28)

 

Dear My Abyss/Team Berial(DL販売1080円)(DL版の購入はこちら)

人付き合いが苦手な高校三年生、朝戸昴(あさとすばる)の元へ、同封された手紙に切り刻むことも燃やすことも出来ないと書かれた謎 の本が届く。
数少ない友人、新倉魅栖華(にいくらみすか)と蓮田風美(はすたかざみ)に相談した結果、彼女たちはその本を燃やすことにした。
その翌日、九頭ルウ(くずるう)という名の転校生が昴のクラスにやってくる。


選択肢あり、クトゥルフ、サスペンス、百合、十四時間ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は前半は不気味な曲、後半は美しい曲が中心でそれぞれ場面に合っていました。
立ち絵は大体影絵ですが、口元から腰までの影絵でない立ち絵も時折使用されています。
また、タイトル画面が物語の進行に合わせて変わっていくのが良いなと思いました。

謎の本を燃やして以降、不可思議な出来事が次々に起こっていきます。エンディングは六種類。
序盤誰視点なのかわかりにくいところと、ラストがあっさりしすぎていると感じてしまったことが気になりました。
また、中盤はクトゥルフの不条理さが中心で、昴や魅栖華達の心情は控えめな印象。
ED2の条件が厳しめなのですが、ED2の過程で語られる内容はメインルートに組み込んだほうがいいのではと思ってしまいました。
ですが、EDを迎えてもタイトル画面に戻らず分岐箇所に戻されることで、
手探りで進んでいくしかないという心許なさを味わえました。
また昴の、他人の欠点を酷く嫌い、そうしている自分を何よりも嫌う、普通に生活するうえでは救いのない悲観主義と、
それゆえにそれがない場所へ逃げて耽溺する心理が、伝わりすぎるほどに伝わってきました。

お気に入りなのはボレアス編と、昴の夢と、昴とルウが仲良しなシーン。
不条理や負の感情が多い中、そうでない場面がより魅力的に感じられました。

過去の作品感想:モミジは紅く其の身を染めて
(2017/5/1)

 

愉快な仲間たちと伝わらない声/Kraken(フリーソフト)

畑中浩次は交通事故に遭い、何とか一命を取り留めたものの目以外動かせず声も出せない状態になってしまった。
そこへ三人の少女がお見舞いにやってくる。
目しか動かせないことに気付いた彼女たちは、何とかコミュニケーションをとろうとしていく。


選択肢あり、コメディ、相互不理解、十五分ほどで読み終わりました。
システムはバックログがないことや文章表示速度変更ができないことが不便でした。
音楽は特に合わない箇所なし。
絵は立ち絵素材が使用されています。

主人公が目でしか意思を伝えられないため、
三人の女の子に言いたいことが伝わったり伝わらなかったりします。
エンディングは三種類。
主人公が目しか動かせないことを踏まえたネタの数々が面白かったです……と言いつつ
それとは関係ないゲーム会社の天丼ネタが一番お気に入り。
(選択肢次第では主人公も含め)みんなやりたいほうだいに動いていて、テンポよく読むことができました。
(2017/5/6)

 

星光少女(乙女15禁)/AONEKO(フリーソフト)

体が発光する病気を持つ灯実は見世物小屋で暮らしているが、見世を免除されていた。
灯実の実弟で見世物小屋の稼ぎ頭である暁は、灯実に部屋から出て他人と親しくするなときつく言い聞かせていた。
しかし灯実は血が繋がっていないながらも兄と慕う宗弥に会いに、部屋を抜け出すのだった。

選択肢あり、見世物小屋、愛憎、二時間半ほどで読み終わりました。
主人公名前変更可。人によっては苦手な設定があるため公式サイト参照とのこと。
システムは既読スキップを使用するとフラグが立たない場合があるとのことで注意。
音楽は怪しげで物悲しい曲が多く使用されていました。
絵は病んでいる様子がこれでもかと伝わってきました。一枚絵は八枚+差分。

灯実が見世物小屋内を歩き回り、弟の暁や兄と慕う宗弥、その他見世物小屋の住人と話したり探索したりしていきます。
基本的に場所・行動選択を繰り返し、条件を満たしたエンディングに分岐しますが、
取れる選択肢と行動回数が多く、難易度が高いです。
迷ったら攻略のヒントやずばり正解を見る事もできますが、
それをすると進行がかなり作業的で味気なくなってしまうので、適切な自制心を求められます。
(私には自制心がありませんでした……)

エンディングは八種類で全てバッドエンド。主人公含め登場人物全員、最低の屑とのこと。
(ただ、副読本を読むとこれでもかなり手加減して制作されたようで!)
見世物小屋自体とその住人たちの怪しさ妖しさ満載でした。
お気に入りエンドは6。他エンドの主人公が誰かの足を引っ張る方向に駄目だったので、
自分から積極的に駄目になっていくところが魅力的でした。
お気に入り登場人物は暁。暁エンドでもそうでなくても不憫過ぎませんかね!?
また、ずっと暗かった分、前日譚は微笑ましかったです。
(2017/5/12)

 

群青ノ雪(乙女15推)/Stellatica(DL販売1000円)

自宅の蔵を掃除していた多岐川七瀬は一冊の日記を見つけ読んでいると光に包まれ、気がつくとそこは大正時代だった。
当てもなく彷徨っていた七瀬を保護したのは、鷹見家という財閥の一族。
しかし史実での鷹見家は数ヵ月後、不幸な目に遭う運命だった。


選択肢あり、大正時代、日記、ボイスあり、十二時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。OPにムービーと歌あり。
絵はすっきりとした絵柄で好感が持てます。一枚絵は三十九枚+差分。

大正時代? に飛ばされてしまった七瀬が、鷹見家の運命を何とかしようとしていきます。
真剣なシーンでも心の声がシリアスでないことがあって、ちょっとそぐわないように感じてしまいました。
ですが、特に男性の色気ある描写が良いなと思いました。
また、不幸な目がどんなことなのか一度味わったため、
事件を切り抜けられた時にはとても安堵することができました。
お気に入りは最終シナリオ。七瀬の格好よさと、七瀬の戸惑う様にニヤニヤできました。
(2017/5/16)

 

in the heart(15推)/Pisce's(フリーソフト)

さくたろうが街を歩いていると呼びかける声が聞こえ、それに導かれた先で、ラプツェという魔族と出会う。
人間の負の感情を吸収し糧とするラプツェに協力することにしたさくたろうは、
目を付けた人間の心の中に入り、その人の人生を追体験する。


選択肢なし、心の中、八時間ほどで読み終わりました。
システムはRPGのようにドット絵キャラが動く場面と、
立ち絵が表示されるアドベンチャー形式の場面があるのですが、
RPG形式での演出のテンポがちょっと遅いことがあるように感じてしまいました
音楽はピアノの音がそれぞれの場面に合っていました。
絵は部屋の小物などまでしっかり表現されていましたし、
心の中のマップが多様で人それぞれという印象を強く受けました。

ラプツェが目を付けた人間の心の中に入って負の心を吸収していきますが、さくたろうもそれに同行します。
結局さくたろうがどういう人間なのかがほとんど明かされなかったこと、
一部の章以外は全体のストーリーにあまり関わっていないこと、
それらのためにラストが物足りなく感じてしまったことが気になりました。
ですが、それぞれの苦悩が丹念に丹念に描かれているところが良かったです。
特に他人との意識や感じ方の差が強く味わえる五章と六章がお気に入り。
また、六章の客の持論には、身も蓋もなさすぎるけれど一理ある……と思わせられました。
(2017/5/19)

 

静かに翳る(12推)/ぼんやりクラブ(フリーソフト)

大学生の森月涼子の家族は崩壊寸前だった。
それが決定的になったとき、涼子は同級生の桐谷葉一に会いに行き、ひとときの安らぎを得た。
しかしそれ以降、葉一は音信不通と会ってしまう。


選択肢あり、サスペンス、幻覚、三時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は特に効果音が効果的に使用されていました。
立ち絵はなく背景のみですが、メッセージウインドウなどのデザインや動画演出が、
作品や各場面を象徴するようなもので目を引きました。
また、全体的に抑え目な表現の中、三章のコミカルな動揺演出が幼少期らしかったです。

四章構成で視点主と年代が変わりながら、主に桐谷葉一にどのようなことが起こったのかが描かれていきます。
文章が表示しきれずに次のページにかかってしまうことが多くてちょっと読みにくさがありました。
また、特に序盤でどれが誰の発言かや、誰がどういう人となりなのかがわかりにくかったです。
(メインの登場人物に対しては、どういう人なのだろうという関心を引き、その後明かされるということがされていましたが、あまりフォローされないままの登場人物もいました)
ですが、時には美しく、時には不穏に各場面の空気を表現するテキストが巧みでした。
また、第三章ヒロインが魅力的に描かれていて、その後の葉一の心境により重みを感じられました
(2017/5/22)

 

主人に軟禁されたから家捜しすることにした/へもへも(フリーソフト)

メイドのアンナが目を覚ますと、軟禁されていた。
犯人はご主人さまのジン。目的は不明。
とりあえず、家捜しすることにした。


選択肢あり、軟禁、家探し、三十分ほどで読み終わりました。
システムはバックログが無いことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はアンナが肩を出す服を着ていて、ジンの目に毒だろうなあとしみじみ思いました。

軟禁されたアンナが家の中を探索して、脱出する方法を探していきます。
エンディングは六種類。
家マップを歩いて探索していきますが、ほとんどのオブジェクトにメッセージが仕込まれていました。
軟禁されてもさほど動じずに行動するアンナが格好良かったですが、
全エンドを読んで前日談や後日談を読むとジンの、アンナを想う行動が好ましく感じられました。
でも軟禁はないわー

過去の作品感想:ororor!モタモタバレンタイン××をください!MerryMerryはしばみ色の瞳の中はドライエックポチとご主人とまい、ルーム
(2017/5/29)

 

明日終わる世界、その前夜/なつこん(フリーソフト)

明日、世界が終わる。
その前夜、すみれは姉のあざみと会うことになった。
最後に、伝えたかった想いを言おうと決意して。


選択肢なし、姉妹百合、十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は立ち絵素材使用。

(ネタバレのため反転)おそらく姉の結婚前夜、すみれが姉のあざみと会って、色々と話をします。
それまで色々と悩んだり荒れたりしたのだろうけれども、世界が終わる前夜となって穏やかなやり取りが続きます。
しかし同時に、伝えたいと思ったことを言い出せないすみれのもどかしさが伝わってきました。
そんな中、どれだけそのころの二人、仲良かったんだ……と思わせる姉のとある告白がお気に入りで、そのころも読んでみたくなりました。

過去の作品感想:
Hurtbreak WonderlandHurtbreak Wonderland +とらとら背徳せんせーしょん愛しの☆マイマスターぷりんせすほりでーあかねとなずなの、らぶらぶ☆百合性活百合ねいと!
(2017/6/5)

 

ゴッデスリトルラビット!/Paper Moon(フリーソフト)

森のはずれでマジックショップを営むエルフの女の子ラビット。
彼女は両親を亡くしていたが、弟のヒースと共に平和な毎日を過ごしていた。
しかし最近、森にオークが出没するようになっていたのだった。


選択肢ありですが一本道、ゴリラ系おバカ短編RPGとのこと、四十五分ほどで終わりました。
エイプリルフールに合わせて製作された作品とのこと。
システムはバックログが読めないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はとても可愛らしい上にラビットのお風呂サービスショットもあります。湯気で隠れるようなこともありません。

森で採集したり、敵が落としたりしたアイテムを合成し、有用なアイテムを作っていくRPGです。中盤までは。
RPGパートはラビットが魔法職でMPを使用しない回復手段があるため、
自分は死なないけれどなかなかダメージ与えられない戦闘が多く、ちょっとテンポが悪いです……が後半に一変。
ガンガン攻撃して敵をドンドン倒していき、時にはマップ上で鎧袖一触にすることもできて勢いがありました。
話も中盤までとてもほのぼのとしていますが後半はゴリラ。
もはや悪役のオークさんの方がまともなのではというほどに緩急がありすぎる物語でした。

過去の作品感想:霧と太陽の王
(2017/6/8)

 

海色狂詩曲 -ウミイロラプソディ-(18推)/モンスターキャラメリゼ×ADELTA(フリーソフト)

とある国の第二王子、クラウスは溺れている所を人魚のハルに助けられる。
またハルと言葉を交わしたくなったクラウスは、森の奥に住む魔法使いに頼み、自分を人魚にしてもらう。
しかし、人間に戻るためには、魔法使いに人魚の卵を渡す必要があった。


選択肢あり、BL異種愛ファンタジーとのこと、一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は優しそうでぽやっとしてそうなハルの目がお気に入り。一枚絵は五枚。

放任されている第二王子クラウスが人魚になり、ハルと海の中で生活をしていきますが、
魔法使いから手に入れるように言われた人魚の卵は、人魚にとってとても重要なものであることが判明します。
エンディングは二種類でどちらもハッピーエンド。
地上のしがらみがない海の中でハルと二人過ごす日々は楽しそうで心地よかったです。
クラウスとハルだけ考えると上エンドの方が、ハルの心身共に傷付かなくて好きですが、
魔法使いもお気に入りなので下エンドも捨てがたいです。
また、男に襲われるという発想がすぐ出てくるクラウスに、
王族は男に襲われるのが普通なのか……と妄想がはかどりました。

過去の作品感想:
Hybrid症候群孵化抗力Angel症候群zero桜砂糖
過去の作品感想:Cocoon -コクーン-Cocoon BN-コクーン ブラックノイズ-古書店街の橋姫
(2017/6/9)

 

おんなのこ症候群(18禁)/sol-fa-soft(DL販売1404円)(DL版の購入はこちら)

主人公は公園で栗原 優というボーイッシュな女の子と知り合う。
男の子と運動する方が好きな彼女だったが、
何度も会っていくうちにだんだんと恥じらいや性への興味が出てくるのだった。


選択肢あり、おんなのこ、ボーイッシュ、一時間十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は無防備な色気のなさが色気ありました。

未成熟な女の子、優と親しくって、色々なことを教えていき、段々と優が変わっていきます。
エンディングは三種類。
文章とビジュアルが食い違っている箇所がある事がちょっと気になってしまいましたが、
未成熟さの描写がこれでもかとされていてドキドキさせられました。
特にお気に入りなのは3章〜4章あたりの、恥じらいと主人公への好意がどんどん大きくなっていく過程。
気持ちがダイレクトに伝わってきて、くすぐったくも嬉しかったです。

過去の作品感想:いなかえっち
(2017/6/10)

 

そして僕らは世界を壊す(15推)/質量欠損(フリーソフト)

高校三年生の保志梓は、過去にトラウマを抱えた従兄弟の井塚隆之介に慕われ、そして依存されていた。
しかし梓もまた、自分がいなければまともに生活ができない隆之介に依存していた。
そんな危うい関係は隆之介の自殺で幕を閉じる。そして梓は世界を繰り返すのだった。


選択肢あり、ループ、依存、二時間ほどで読み終わりました。
システムは作品構成上セーブ機能がないため、一周はもっと短くしてほしいと思ってしまいました。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はお互いの距離感がしっかりと表現されていると感じました。一枚絵は七枚+α。

自殺する従兄弟を止めるため、行動を変えていきます。
上手くいったかと思えば結局隆之介が自殺してしまい、無力感と閉塞感を覚えました。
お気に入りなシーンは女教師選択肢で言葉を発した方の展開。不可逆的な変化がありありと描写されていました。
また、隆之介に依存していることを悩む梓、自殺を繰り返す隆之介、過去に囚われた楸、
みんな他の生き方ができないところが、悲しくも目を引く物語でした。
(以下ネタバレのため反転)
千回以上過去を変えようとして、隆之介の自殺方向が変わっても(放火とか周囲に影響の大きい自殺をしても)
隆之介自殺と梓のタイムマシン開発が変わらないというのはちょっと考えにくいと感じたので、
・タイムマシンで行った過去は並行世界
・タイムマシンを開発したつもりが過去シミュレーターだった
とかで自殺を止められたとしてもタイムマシンを作った梓は何も変わらないのじゃないかなあ、
などと読み終わった後に勝手に考えたりしました。たぶん違ってます!

(2017/6/12)

 

VAMP! BUMP!/PVG(フリーソフト)

夜間高校に通う高校生、吉谷ソラオはヴァンパイアの少女、鈴木ティンダロスに過剰に慕われ、同時に血液を吸われていた。
彼女の従者でソラオを目の敵にする宝塚マリアも一緒に、彼らは賑やかな日々を送っていた。


選択肢なし、吸血鬼、コメディ、四十五分ほどで読み終わりました。
システムはスキップが若干遅めに感じられました。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は体全体で感情が表現されていました。

無邪気な鈴木ティンダロスと、キツく当たってくる宝塚マリアに吉谷ソラオが振り回されます。
特に何事も起こらず、最初から最後まで賑やかな日常といった感じ。
完結はしていますが本来後編も制作予定だったとのことでちょっと物足りなくはありますが、
鈴木ティンダロスの憎めない天真爛漫さに頬が緩みました。
(2017/6/14)

 

白いコートの女/crucicrusiks(フリーソフト)

辻祐一は彼女に振られた。
それから一か月後。彼は白いコートを着ている女を目にする。
そのコートは、別れた彼女に以前プレゼントしたものだった。


選択肢なし、ミステリ、恋人、三十分と少しで読み終わりました。
システムはバックログ機能がないこと、
文章表示速度変更ができないことが不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は背景と、シルエットの立ち絵のみ。

別れた彼女と同じコートを着て、面影があるのに
自分のことを知らないという女性と出会い、関わっていきます。
ほとんどの場面において男の一人称で進み、
彼が彼女と別れたこともあり陰鬱さ、不穏さに息を呑みながら読み進めることができます。
別れた彼女かどうか確認するのにもっと確実な方法があるだろうと思いましたが、
最後まで読めばそれも理由があることで、
白いコートの女の真相と併せ、はっとさせられる良いミステリでした。
(2017/6/15)

 

あまやどり/いねむりスフィンクス(フリーソフト)

兄と三人の妹がいる雨堂家を中心とした妹掌編集。

選択肢なし、十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は立ち絵素材が使用されています。

三人の妹と一人の従妹、さらに別の兄妹の五編が収録されています。
過去に何やら不幸があったみたいですが、
読むことができるのはそれを乗り越えた後の日常が中心。
(長女の話だけ重大な出来事ですが)
それぞれの性格や立ち位置は読んでいる中で知ることができるため、
彼らに過去何があって、これからどうなっていくのか語られないことで
かえってあれこれ想像させられるところがいいなと思いました。

過去の作品感想:ラムジュート
(2017/6/17)

 

娘マネジ! イキます!!〜SEX a GAME2017〜(18禁)/劇團近未来(DL販売1728円)(DL版の購入はこちら)

○学生の有明岬(ともあきみさき)は父親が監督を務める大学の練習を手伝っていた。
しかし成績不振のため、父親が解任の危機に陥ってしまう。
解任を撤回させるため、岬はライバル校の部員を籠絡し、八百長を仕込もうと奮闘する。


選択肢あり、野球部マネージャー、ロリコン、八百長。
体験版の感想はこちら
ボイスあり。三時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は岬の余裕ありげで挑発的な表情が魅力的でした。一枚絵は二十四枚+差分

自チームを勝たせるため、マネージャーが体を張って八百長を仕込んでいきます。
地の文でも台詞でも野球用語・比喩満載で、
9800円五●田ホテル等の野球界ネタもあり野球好きはより楽しめるテキストでした。
また、岬の頭の中で論理がどんどん飛躍していったり、
「あそこ(注:ライバルチーム)は選手も監督も、みんなロリコンだ!」というストーリーを強引に進めさせるワードが出てきたり、
バッドエンドも暗くなり過ぎないものであったりと、馬鹿馬鹿しくも明るくエロを味わえる作品でした。

過去の作品感想:女子校生とごはんですよ!女子肛校生芸能アナルクラブ〜現役JKアイドル枕営業の実態〜風俗島からの脱出十川良衣菜のトイレで神様、募集中売春リアル家出した俺の娘が公衆トイレで神様を募集しているらしい!?つかおう! 地域淫行券!!〜このマークをつけた地元の女の子に中出しできます〜新人監督と処女女優寝取られ痴漢電車〜環状線〜おまたゆるめはままならない
(2017/6/18)

 

いきなり魔王/NICE STALKER/STUDIO OVER DRIVE/Crystal.Originate(フリーソフト)

目的は魔王を倒すこと。
しかし勇者のレベルは1だった。
それでもあなたは魔王を倒すのだ。

選択肢あり、レトロRPG風コマンドバトル型謎解きゲームとのこと、十五分ほどで読み終わりました。
システムはレトロRPG風でコマンドバトルのため、バックログやセーブはありません。レトロRPG風でコマンドバトルですので。
音楽はレトロよりちょっと現代風の音質な印象でした。
絵はドット絵。

レベル1勇者が魔王を倒そうとしていきます。
しかし勇者はHP10。魔王に攻撃してもダメージ0、魔王の攻撃ではダメージ9999喰らいます。
負けてしまったときに受けられるししょうのアドバイスが的確かつずばり正解というわけではなくて、
魔王に勝とうとあれこれ試しながらだんだん正解に近付いていくという達成感を覚えました……ししょうの手のひらの上だ!
(2016/6/20)

 

詩歌を嗜むRe(フリーソフト)

統合機関なる組織と人間との戦争が大破壊という現象でほぼ共倒れとなってから五十年。
ごくわずかに生き残った人間の一人であるパンイチは、住み着いた場所が統合機関によって作られた意志を持つ巨大城塞「ホワイトハウス」であることを知る。
彼らは言葉を交わすことで信頼を深めていくが、生き残っていたのは彼ら以外にも存在していた。


選択肢なし、近未来SF、詩歌、五時間ほどで読み終わりました。
主人公とその妹の名前変更可。
システムは特定箇所でしかセーブできず、その間隔が長い所があることがやや不便でした。
音楽は挿入歌十四曲くらいあり。OPにムービーあり。
絵は場面やキャラクターによって絵柄が異なります。

かつて敵対していた人間とホワイトハウスが仲良くなってきますが、
五十年前と同様に、人間に敵対したままの者も存在していて、
主にその二つの側から話が進んでいきます。
ネットスラング等のネタ多め。
人間の味方サイドには絶体絶命になっても諦めずに信じたことを貫く格好いい登場人物が多かったですし、
敵側の登場人物も最後まであがいて立ち上がってくる手強さと魅力がありました。
二つの視点で世界のことや登場人物のことがしっかりと語られていることもあり、
終盤、その二つが交わる場面が熱く、一喜一憂させられました。
また序盤から中盤にかけても、使命にただ従っていた者がそれに疑問を持ち、
考え、苦悩し、それでも行動する様子が丁寧に描かれていて、この世界に入り込むことができる作品でした。
(2016/6/21)

 

イモウト及第点/さつき晴れ(フリーソフト)

妹の七瀬は文武両道、性格良し。しかし兄の隼人への対応だけはとても他人行儀だった。
隼人は下の妹、茉里奈の協力を得て、昔のように仲良くなろうとしていくのだった。


選択肢なし、兄妹、一時間足らずで読み終わりました。
おまけで後日談あり。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は二人の妹どちらも可愛らしかったです。

妹の七瀬と仲良くなろうと色々な作戦を立てていきます。
隼人が、いい所を見せようと自分が出来ないことをして失敗するところがあまりいい気分になれませんでした。
ですが、三人兄妹みんなが、それぞれのことを好きなことが伝わってきて微笑ましかったですし、
妹が二人とも可愛いなあとニヤニヤできる作品でした。
(2016/6/22)

 

縛り神父(15推)/agony/禁飼育フリーソフト

シレネ村へと引っ越してきたマリカボルト。
優しい村人達、可愛らしい少女コノリ、村人からの信頼厚い神父ジドノ。
しかしその村はどこかおかしかった。


選択肢なし、ドット絵風中世ファンタジーサスペンスノベルゲームとのこと、三時間と少しで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は基本ドット絵調なのでそうでない絵がより印象に残りました。

マリカボルトが引っ越してきた村で過ごしながら、村人たちと関わっていきます。
「スレガル」のキャラクターを別設定で描いた作品とのことで、
容姿や名前は同じですが「スレガル」との関わりはなし。
一方「魔女の処刑日」と同じ世界観であるような示唆がされています。

とりあえず神父が屑でした。

最初「スレガル」のイメージでマリカボルトを見ていたので色々ともどかしかったですが、
序盤の平和で穏やかな日々から段々暗雲垂れ込めてきて、二章のラスト、という流れの落差がインパクトあります。
ドット絵だから余計不気味でした……
また、そうした末のエンディングは美しくて、感慨深いものがあった作品でした。

過去の作品感想:
さくっとパンダおじさん酷罪を受けるべき者Nと言う名の男、Bと言う名の女キナナキノ森この世で最も残酷なキスこの世で最も淫靡なキスChiristmas Coffee乙女の悲劇は残酷なキス淫靡で残酷な豚雨想い、君抱く家畜おじさんちぎみちゃん鬼ノ仮面処女失格、魔女の処刑日 前編異端審問官の愛寂下劣な雄豚消えうさ枯れぬ黒薔薇うさむしり〜別に版〜クズクズおほしさまスレガル おにロリverSAGO
(2017/6/25)

 

しあわせの夢/ネコモシャモジモ(フリーソフト)

藍川 藤二郎(あいかわ とうじろう)が高校一年生の時、三年生の千慧谷 蛍(ちさとだに ほたる)がいる美術部で一年間二人きりの日常を過ごしていた。
千慧谷が卒業する前日、彼女は藍川に告げずに姿を消す。彼女は冷凍睡眠で百年の眠りについていた。
十年後、あと九十年は目覚めないはずの千慧谷が藍川の家を訪ねてきたのだった。


選択肢なし、しあわせ、未来、二時間ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
BGMは音楽素材ですが特にタイトル画面の曲と「朝」という曲が、儚さと美しさを感じてお気に入りです。
絵はほとんどの場面で背景のみで、一部影絵が使用されています。

高校時代の出来事と、その十年後の出来事の二つを中心に進んでいきます。
前半は高校時代の二人きりの時間がとても居心地良さそうに描かれていましたし、
十年後もどちらも、千慧谷さんの言動が奔放で鮮烈に魅力的に感じられました。
後半からラストにかけては前半と若干趣は異なりますが二人の内面に深く深く潜っていくような内容で、
お互いがお互いの一番大きな部分を占めているのだということが穏やかに、かつ危うく伝わってくる作品でした。
(以下ネタバレのため反転)
そこまで二人想い合ってるんなら藍川君も冷凍睡眠して九十年後を共に生きればいいじゃないかよおおお! と叫びたくなりました。この堅物め!
(2017/6/26)

 

創作活動の神さま/一限はやめ(フリーソフト)

小説を書くことを諦めかけていた栞佳(しおか)の前にアルシェラという神様が現れる。
アルシェラは人間に発想を与える神様とのことで、栞佳にも数か月前に与えたという。
アルシェラと会話を交わした栞佳は小説を完成させることを決意し、以降アルシェラは栞佳のもとを度々訪れるのだった。


選択肢なし、創作、神様、三十分ほどで読み終わりました。
システムはRPGツクールVX Ace使用でマップをキャラクターが移動する場面もあるため、
特定箇所を読み返そうとするとちょっと面倒でしたが、ただ読むだけならば不便な個所はありませんでした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は冷静そうでいてちょくちょく赤面するアルシェラが可愛かったです。

栞佳がアルシェラと創作についてや身の上について会話しつつ、小説を書いていきます。
私はほとんど創作活動をしたことがないのでそういうものか……とちょっと実感が持てない部分もありましたが、
生き辛そうな栞佳の在り方はひしひしと伝わってきました。
また、栞佳とアルシェラの仲良いやりとりが微笑ましかったです。
劇的なことがほとんどないラストも、それゆえに「これから」に思いを馳せることができました。
(2016/6/27)

 

One week, My room/サークル常夜灯(フリーソフト)

少年が一人、八畳一間で暮らしていた。
十二月下旬の深夜。
少年は寝床から起き上がり、部屋を歩いていた。


場所選択あり、謎解き、一週間、三十分と少しで読み終わりました。
システムはセーブがないですが、一周五分程度なので気になりませんでした。
本編で流れ続けるオルゴール音楽と、ドット絵のキャラクターや部屋が合っていました。
暗めのイントロから一気に劇的な曲調になるタイトル画面の音楽もお気に入り。

一日に一つ、家具に触れることを繰り返して一週間が過ぎていきます。
最初はわけもわからずバッドエンド行きですが、
その時の演出や、開放されるおまけTipsに注意すれば全てのエンディングを見ることはそれほど難しくはありませんでした。
話は可愛らしいドット絵とは裏腹に重苦しくて、怖くて、ちょっぴり暖かかったです。
(以下ネタバレのため反転)
母親の息子への愛があるからこその優しい結末でしたが、そうでない事例もあるのでしょうね……
また、全てが明らかにされるわけではなく断片的な情報のみで、色々と想像の余地がある作品でした。
(以下ネタバレのため反転)
ある方が書かれた、「母親が最終回になったラジオのパーソナリティーではないか」という意見を読んで、確かに! と思いました。
それであれば少年がこのラジオにだけ執着する理由もわかりますし、
おそらく息子を守る(もしくは向き合う)ためにラジオを辞めたのにそれが自殺の原因となるという……!

(2016/6/28)

 

ジャミと呼ばれた妖怪/ひとつのがたり。(フリーソフト)

お面を付けた影のような妖怪、邪魅はたまたま出会った女子中学生へ気まぐれに声をかける。
もう会うことはないと思っていた邪魅だったが、以降少女は毎日のように会いに来た。
その上、少女は邪魅へあからさまに好意を寄せてきたのだった。


選択肢なし、妖怪、好き嫌い、三十分足らずで読み終わりました。
システムは文章表示速度変更ができないこと、
バックログを読むことができないことが不便でした。
音楽はゆったりとしたピアノの音色が話によく合っていました。
絵も、素朴さを感じる絵柄で淡い好意を抱く少女の印象と合っていました。
またエンディングの一枚絵切り替わりもいい余韻を感じます。

人や妖怪を助けることも敵対することもなく、ただ存在していた邪魅が
少女に話しかけられ、好意を寄せられることで感情をかき乱されていきます。
ほぼ全編にわたって、邪魅と少女のやりとりや二人の思索で進んでいくのですが、
毎日のように邪魅に会いに来て、好意だだ洩れで接してくる少女と、それに戸惑いっぱなしの邪魅、という関係が微笑ましかったです。
また、音楽やテキストから揺蕩うような暖かさが伝わってきて、心地よく読み進めることができた作品でした。

あくまのはて/ひとつのがたり。(フリーソフト)

ある神父が悪魔の力を封印した。
神父はその悪魔のことが好きだった。
日々は過ぎ、二人は生涯を共にすることを誓い合うが……。

選択肢なし、悪魔、五分ほどで読み終わりました。
システムはただ読み進める以外の機能なし。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は背景のみ。

神父と悪魔が二人で過ごす出来事が描かれていきます。
最初は、封印された力を取り戻そうとして悪魔が神父を殺そうとしますが、
どんどんデレていく様が簡潔ながらニヤニヤできるテキストで書かれていました。
また、多くは語らない二人の気持ちを色々と想像できるラストも、良いなと思えました。
(2016/6/29)

 

僕の大事な姉はあいつのオモチャ(18禁)/人生通行止め(DL販売972円)(DL版の購入はこちら)

月代拓は姉のまゆのことが大好きで、まゆも拓のことを大事にしていた。
ある日、まゆから彼氏ができたと聞かされるが、
その相手、藤堂音也には良からぬ噂があった。


選択肢なし、寝取られ、姉、ボイスあり、一時間と少しで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は太眉たれ目でおっとりした印象のまゆがどんどんエロいことをしていく様に興奮させられました。一枚絵は差分含め七十五枚。

大好きな姉とその彼氏の情事を覗き見することを繰り返していきます。
主人公のお姉ちゃん大好きなあまりの潔癖さに、うわあ……、と引く場面も多少ありましたが、
そのくらい姉弟お互いがお互いのことを大切に思っているということが描かれていました。
その上でHシーンも色々なシチュエーションがあって、使えました。
一番興奮したのは最後のHシーン。
(ネタバレのため反転)
弟の存在を知った上でそれでも、というのは良いものですね……!


過去の作品感想:ホントノキモチイロヨリドリ
(2017/6/30)

 

グラショタ(18禁)/人生通行止め(DL販売756円)(DL版の購入はこちら)

グラビアアイドルの宮之森あすかは急に撮影が中止になり暇と性欲を持て余していた。
スキャンダルはご法度、と悩んだ結果、6つ年下のイトコで居候中の宮之森悠斗に手を出すことにしたのだった。


選択肢あり、グラビアアイドル、筆おろし、ボイスあり、三十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はあすかのスタイルの良さが伝わってきましたが、
私の好みとしては、乳首見せて! と思いました。

グラビアアイドルがイトコのショタを筆おろししてしまいます。
途中どちらが主導するかで分岐しますが結末は同じ。
あすかがほどほどに貞操観念ゆるくて、
明るく気楽に筆おろしをしてもらえました。
でもやっぱり乳首見たかった……

過去の作品感想:ホントノキモチイロヨリドリ僕の大事な姉はあいつのオモチャ
(2017/7/1)

 

キミノトナリ(18禁)/人生通行止め(DL販売756円)(DL版の購入はこちら)

工藤康一と如月あさひは幼馴染。
康一はいつからかあさひへの好意を自覚するようになるが、幼馴染の関係を壊したくなくてなかなか踏み切れないでいた。
そんなある日、中学時代の先輩、榊隼人と再会する。彼はあさひに親しく接してきたのだった。


選択肢なし、寝取られ、幼馴染、三時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はあさひの立ち絵表情変化が少なめで、場面にあまり合っていないように感じてしまう箇所がありました。

幼馴染が良くない噂のある先輩に寝取られ、変わっていってしまいます。
「イロヨリドリ」のみずき関連はこの「キミノトナリ」のセルフリメイク的な部分があるとのことで、
同じような設定やシチュエーションもあるのですが、「イロヨリドリ」長谷川君の魅力を再認識しました。
榊先輩もこれぞイケメン的寝取り男といった感じで悪くないのですが!
話は堕ち方がチョロくて簡単に他の男ともHしてしまっているのでもう少し逡巡がほしいと感じてしまいましたが、
主人公側の無力感、歯がゆさ、絶望感がしっかりと伝わってきて、興奮させられました。

過去の作品感想:ホントノキモチイロヨリドリ僕の大事な姉はあいつのオモチャグラショタ
(2017/7/2)

 

アイアンブルー・メッセージ(乙女)/cholian(フリーソフト)

万年筆売り場のアルバイト「私」は試し書きの紙に残された文字に一目ぼれする。
そんな彼女を社員の青年、花矢はやる気なくあしらうのだった。


選択肢なし、梅雨が好きになるノベルとのこと(雨は降ってません)、五分ほどで読み終わりました。
システムは短めな話だからかセーブ機能なし。
立ち絵表示前のエフェクトや音楽がお洒落でした。
また、色々な体勢や表情の立ち絵がありました。

主人公と花矢の会話で話が進んでいきます。
「ミノルカブルー・アンブレラ」の七年くらい後の話とのことですが、読んでいなくても大丈夫な内容でした。
前半は全力で筆跡フェチっぷりを見せる主人公に、犯罪だけはしないように……とハラハラさせられました。
後半は花矢がとても可愛かったです。同時に、前半の主人公発言をどんな気持ちで聞いていたのだろうとニヤニヤできました。

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(2017/7/19)

 

テイク・バイ・ミー/ナガネギ舎(フリーソフト)

元気な少年、ゆたかと、余命幾何もない少年、学。二人は親友だった。
1987年7月11日、ゆたかは入院している学を連れ出し、冒険に出かける。


選択肢なし、昭和、少年時代、十五分ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はそれぞれの場面に合っていました。
絵は二人のころころ変わる表情が、全力で日々を過ごしていると感じられました。

映画に憧れたゆたかが病院から学を連れ出し、冒険に出かけます。
番組名や玩具名などの固有名詞は多くが実在のもののもじりなのですが、
特に物語に関わる歌手名と曲名までもじりなのは、重要な場面を読んでいてちょっと気が散ってしまったように思えました。
(それを言うならばそもそもタイトルももじりではあるのですが)
ですが少年時代の冒険、冒険後、約二十年後の対比で、それぞれの場面での心情がよりくっきりと描かれていると感じられました。
特に冒険中はなにもかもが本当に鮮やかで、だからこそ悲しかったです。
(2017/7/20)

 

ひなみの丘/NuCreationSoftware(フリーソフト)

幼い頃に病弱だった新倉昭人は中学を卒業した次の年、一年生の七月に親の都合で引っ越しすることになる。
転入先の学園ですぐに友人ができるが、同じクラスに一人、誰とも関わろうとしない女の子がいた。
彼女、瀬乃氷波のことが気になった昭人は、話しかけようとしてみるのだった。


選択肢あり、死生観、恋愛、一時間半ほどで読み終わりました。
システムはセーブロード時のカーソル移動が便利でした。
音楽はタイトル画面の曲が美しくてちょっと物悲しくてお気に入りです。EDに歌あり。
絵は氷波の笑顔が魅力的でした。一枚絵は十二枚+差分。

氷波やクラスメイト達と七月〜八月にかけて過ごしていきます。
お金持ちのお嬢様、姫毬ちゃんに物語の展開も含めてちょっと頼りすぎなように感じてしまいましたが、
主人公と氷波の微笑ましいやりとりも、クラスメイトとのにぎやかなやりとりも、楽しそうだなあと思えました。
また、一周目のあっけなく、そしてちょっと歪んだ結末も味があってお気に入りです。
(2017/7/21)

 

籠の街/稲海(フリーソフト)

おばあちゃんと二人で暮らしているウェイトは、おばあちゃんに料理を教わったり、
近所の坊やと遊んだり、同じ街のお屋敷に住むお嬢様に会いつつその屋敷の庭を手入れしたりしていた。
そんな日々を送るウェイトは、大人になりたくないと思っていた。


選択肢あり、大人、成長、一時間十五分ほどで読み終わりました。
システムは既読スキップが速いことが便利でした。
音楽は既存曲ではありますがどれもそれぞれの場面に合っていて、
特に旅立ちのテーマがそれまでとこれからを想起させられてお気に入りです。
絵もそれぞれのキャラクターと合っていましたし、終盤や最後のタイトル画面なども印象的でした。

ウェイトが誰と過ごすかでおばあちゃん、坊や、お嬢様、旅人の四人各二種類、合計八つのエンディングに分岐します。
地の分がほぼないためか、おばあちゃんルートでウェイトが怒る場面が少々唐突に感じてしまいました。
ですが、おばあちゃんルートはちょっと寂しくも愛情がいっぱいありましたし、
坊やルートは大人になりたいという坊やの最後の理由が痛ましかったですし
お嬢様ルートはウェイトとお嬢様の会話がどれも微笑ましかったです。
そして、旅人ルートで明らかになる真相と、その結末には悲しさと、それ以上に前向きさがあって良い読後感を覚えました。
(2017/7/22)

 

夢見鳥(BL15推)/明野貴志(フリーソフト)

高校生の水沢誠一(みずさわまこと)は親の海外転勤を機に、中学生のころに一時期通っていた中高一貫校に転入する。
兄と二人暮らしをしながら学園に通い、知り合いも増え平穏は日々を送っていたが、
何気ない言動から、日常が壊れていくのだった。


選択肢あり、ヤンデレ、バタフライ効果、ボイスあり、八時間十五分ほどで読み終わりました。
暴力表現、ホラー表現が含まれるため苦手な方は注意。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。EDに歌あり。
絵は病みや無感情を瞳で表すのが巧みだなと思いました。また、笠原の見えない貌が怖かったです。一枚絵は差分含め九十五枚。

選択肢次第で異なる登場人物が病みます。病むのは六人でエンディングは十八種類。
どのルートもグッドエンドに辿りついてからさらにもう一波乱あったりするのですが、
教育実習生の菊池先生ラストは乙女か! とツッコみたくなるほど可愛らしかったです。
また、病みそうにない言動からさっくりと病むクラスメイトの笠原も、他のルートでの友情含めお気に入り。
誰に対しても無自覚に好意を抱かせてしまう誠一のタラシっぷりに感心しつつも、
暴力的なものから策士なものまで、様々な病み方を味わえました。
(2017/7/23)

 

キミノオモイ(18禁)/人生通行止め(DL販売1512円)(DL版の購入はこちら)

水野真一と一つ年下の朝倉よつばは幼馴染。
一年ぶりに同じ通うことになった二人はお互いにお互いのことを好いていたが、なかなか進展しなかった。
ある日、よつばの家庭教師として藤堂雅人という名の大学生がやってくる。


選択肢なし、寝取られ、幼馴染、ボイスあり、六時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はよつばの変貌っぷりを惜しいと思いつつも興奮させられます。一枚絵は基本二十一枚で差分含め二百五十二枚。
また、よつばのボイスもそれに併せて変わっていきました。

幼馴染が家庭教師に寝取られ、変わっていってしまいます。
冒頭で主人公のみの視点と、主人公+よつば視点を選ぶことができ、初回は主人公のみ推奨とのこと。
よつば視点では最初からよつばが淫乱で流されやすいので主人公可哀想……と思いましたが、それはそれとして淫乱素晴らしいです。
また、前半でよつばの恋愛相談に応じる藤堂さんのアドバイスが、一つを除いて(それが致命的なのですが)まっとうな応援で勉強になりました。
主人公のみ視点ではだんだんよつばの不審な行動が多くなってきて不安感を覚えつつ、知ったときには手遅れという無力感も味わえました。

過去の作品感想:ホントノキモチイロヨリドリ僕の大事な姉はあいつのオモチャグラショタキミノトナリ
(2017/7/24)

 

きみの夢をみている/とりおん(フリーソフト)

市川優人は寝ているとき、いつもアイリという少女が出てくる夢をみていた。彼はアイリと夢の世界のことをとても大切に思っていた。
むしろ現実のほうが夢のようで、優人は普通を装い、学生生活を送っていた。
しかしアイリと、現実世界で関わりを持ったクラスメイト、園田理子、立花秋穂によって、変化が訪れていく。


選択肢あり、夢、青春、二時間半ほどで読み終わりました。
システムはほぼスクリプトエンジンのデフォルトであるため、
バックログを読めなかったり、選択肢でセーブできなかったり、
話の長さと選択肢数に比してセーブ数が少なかったり不便な個所がありました。
音楽は各場面にあったものが使用されていました。
絵は喜怒哀楽がとても伝わってきましたし、単純にヒロイン三人とも可愛いです!
ただ制服でない立花さんの胸が小さすぎると思います!!!
あと、立ち絵が表示されている場面でメッセージウインドウを隠すとホラーなことに……

夢の中でアイリと過ごす時間と、現実の学校生活が交互に語られていきます。ヒロインは三人。
システム面で気になるところはありましたが、
それ以上に主人公とヒロインそれぞれの心情が丁寧に、鮮やかに、そして切実に描かれていました。
「放課後というものは、綺麗なものなんだなと、きっと生まれてはじめてそう思った」というフレーズが特に好きです。
主人公が少し積極的になる場面ではこちらまで嬉しくなりましたし、
中盤以降のアイリのことは、とことん暗い気持ちにさせられました。
また、シナリオも、登場人物の言動も、絵も音楽も、とても美しく……
登場人物の汚い部分も含めて美しいと感じられ、作品に浸ることができました。
ちなみに好きなヒロインは理子。
暗くなりがちな登場人物揃いの中、明るく、気づかい屋な所に救われましたし、
たびたび傷付けられながらもそれでも想いを貫くいじらしさ……大好きです!
(2017/7/27)

 

Good Bye/ラーメン(フリーソフト)

ここにあるのはコップ一杯の水。そして飢えと渇きに苦しむ町の人々。

水を飲む
水を飲まない


選択肢一つ。犠牲、業、十分ほどで読み終わりました。
システムはセーブ機能がありませんが、すぐに読み終わります。
音楽は、銃声がひどく生々しかったです。
絵は登場人物皆ぬいぐるみっぽい可愛らしい容姿ですが、息も絶え絶えだったり銃を構えたり殺伐としています。

水を飲むか飲まないかで二つの異なる結末に分岐します。
どちらを選んでも後悔があり、どちらを選んでも救いがある話で、
(見方によっては救いがないですが、あると信じたいです)
水を飲むかどうかの選択も、その後の顛末も、
登場人物の可愛い容姿とは裏腹に、息を詰めながら読み進めるような緊迫感に満ちあふれた作品でした。
(2017/7/28)

 

666laboratory/くらげのかえり道(フリーソフト)

イオという名の少女をカウンセリングすることになった「あなた」
しかし何故かカウンセリングは通信によって行われ、実際にイオと会うことはできないのだった。
「あなた」はイオや施設の人間と会話し、気になったことを調べていく。

選択肢あり、某財団風味ホラーADVとのこと、三十分ほどで読み終わりました。
「あなた」の名前を決めることが可能。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は不気味な曲が使用されていましたし、効果音もデバイス操作と合っていました。
絵はデバイス壁紙や終盤のアニメーション等、音楽と併せて実際に「あなた」になっているかのような気分にさせられました。

イオと会話を交わしながら、ライブラリで気になった単語を検索していきます。
途中パスワードを入れなければ進めなくなる箇所あり。
私は少し前の場面から読みなおして気になるものを入れたら正解でしたが、ちょっとの間何を入れたらいいのか途方に暮れました。
そして二周目では序盤で正解パスワードを入力してしまうのもお約束。
話は前半から押し殺されたような不穏さが漂っていて、それが一気に露わになる終盤にぞくっとさせられました。
(2017/7/30)

 

ヒダマリノキオク(18禁)/人生通行止め(DL販売1512円)(DL版の購入はこちら)

いじめが原因でひきこもりとなってしまった木下達也。
親さえも早く学校に行けと言う四面楚歌の中、ただ一人、幼馴染の日之守ひなただけは親身に接してくれた。
しかしいじめの首謀者だった張本龍二が、ひなたに目を付けてしまい……


選択肢なし、寝取られ、幼馴染、ボイスあり、七時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はひなたのおっぱいとお尻が大きな体型が、本当に……本当にエロかったです。
また、話が進むにつれひなたの容姿が変わっていって、寝取り男に染められていると一目でわかりました。
一枚絵は基本二十二枚で差分含め二百七十八枚。

お姉さんのような幼馴染が家庭教師に寝取られ、変わっていってしまいます。
冒頭で主人公のみの視点と、主人公+ひなた視点を選ぶことができ、初回は主人公のみ推奨とのこと。
寝取り男の張本がひなたを形容する言葉が本当に魅力的で、たいへんにエロかったです。
また、主人公にとってひなたしか味方がいない状況で、そのひなたに段々不審な行動が増えていき、
ついには……という流れで主人公の絶望がこれでもかと伝わってきましたし、だからこそ興奮させられた作品でした。

過去の作品感想:ホントノキモチイロヨリドリ僕の大事な姉はあいつのオモチャグラショタキミノトナリキミノオモイ
(2017/7/31)

 

作曲家 宮屋敷朗 〜ラインの哀音〜/emogica(DL販売108円)(DL版の購入はこちら)

作曲家である宮屋敷 朗(みややしきあきら)は特殊な力を持っているがゆえに周囲との関わりを最小限にして暮らしていた。
あるとき彼は、しがらみから嫌々母校の音大で行われる演奏会を訪れたが、そこで殺人事件が発生してしまう。
なんとか自宅へと帰ったものの、イケヒラと名乗る女から探偵の助手にしてほしいと言い募られ、
探偵ではないのに紆余曲折の末、事件を調査することになってしまうのだった。


選択肢あり、音楽推理アドベンチャーとのこと、試行錯誤していた時間を除き八時間ほどで読み終わりました。
システムはバックログが読めないことがやや不便でした。
音楽は緊迫感のある曲や、登場人物が演奏するときに流れている曲が特に良いと感じました。
絵はリアル調で、そんな登場人物(主に朗)が理不尽な目に遭ったりすることが笑えました。

画面内をクリックして、よく見たり調べたり叩いたり話しかけたり叩いたりする探索パートや、
集めた情報から推理を行う考察パートなどで情報を集め、真相に近付いていきます。
また、宮屋敷朗は三つの特殊能力を使うことができるのですが、
平常心ゲージが0の時に使おうとすると力が暴走して概ね死んでゲームオーバーになってしまったりします。

様々な場所を調べることができ、予想外の行動を取らないと先へ進めない箇所もあるため難易度はとても高かったです。
ですが公式サイトに詳細な攻略があるため安心……かと思いきや、
最終盤のためノーヒントとされている部分でも詰まってしまってサークルさんに答えを教えていただきました……ありがとうございます!

画面をクリックして調査する作品の宿命か、緊急事態でもじっくり調査できてしまう所は気になってしまいましたが、
ちょっとしたことで平常心が0になる宮屋敷朗のメンタルにも笑わせられましたし、
(とはいえイケヒラに翻弄されるのは平常心0になるのも仕方ないと思えるほど可哀想ですが)
事件を追っていくうちにさらに別の事件が起こったり、解決のために様々な人や場所と関わったりで物語もどんどん壮大になっていきます。
様々な所に、得も言われぬ勢いが感じられる作品でした。
(2017/8/1)

 

ヤミクイウサギ/TRY Project(フリーソフト)

「ヤミツキ」という人によって異なる超常現象を起こす病に罹った伊月一夏(いつきいつか)
彼の症状は存在しない集団に命を狙われてしまうという妄想に取り憑かれるというものだった。
引きこもる彼のもとへ、ある日「ヤミツキ」を食べるという少女が現れる。


選択肢なし、病、決意、三十分ほどで読み終わりました。
システムは画面がフルスクリーンのみで、ディスプレイによっては縦長に表示されてしまいました。
音楽は各場面に合ったものが使用されていました。
絵も可愛らしい中にも病的な印象があって、話に合っていました。

「ヤミツキ」という病気になった少年がそれを治すことができる少女と出会って仲良くなっていきます。
起承転結の四章構成。作中クソゲーネタ多め。
最後にエピローグがあるともう少し余韻に浸れるかな、と思いましたが、
そう思ってしまうくらいヤミツキに翻弄され、嘆き、それでも決意して行動を起こす彼らに好感を抱くことができました。
また、転までに提示されたことが結で明かされる構成も巧みで、そういうことだったのかとしっかり腑に落ちました。
(2017/8/2)

 

梔子館の扉/OkamemoX(フリーソフト)

どことも知れない場所にある梔子館。
良い噂も悪い噂もあるその館は、訪れた人によって異なる姿を見せる。
今回、訪れた者が目にするのは……


選択肢なし、六感刺激型紙芝居とのこと、十五分ほどで読み終わりました。
システムはバックログや文章表示速度変更がないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は背景のみですが、それぞれの部屋がしっかりと表現されていました。

案内人に案内されながら、梔子館の色々な場所をオムニバス形式で体験していきます。
どの扉の中も、読む人の想像力次第で怖くも楽園にもなる場所だと感じました。
私は三番目の扉が、良くない結末しか想像できませんでした。
それにひきかえ二番目の扉はずっと見ていたいなあと憧れました。
(2017/8/3)

 

きせきの扉/アンディー・メンテ(フリーソフト)

地球に住む猫のチンチロが生まれたときから眠っていた猫爺が目を覚ました。
それをきっかけにチンチロは過去を思い出す。
かつて人間が住んでいた地球で、女だったことを。


選択肢なし、SF、二十分ほどで読み終わりました。
システムはただ読み進める以外の機能はありません。
音楽は最初と最後のみですが、無音が生々しさを醸し出していました。
絵は解像度低いものですが、登場人物の状態が嫌というほど伝わってきました。
タイトル画面の演出も印象的。

猫の回想という形で技術が発達した時代のある女にまつわる出来事が語られていきます。
固有名詞があまり説明なくたくさん使われているので、
ぼやっとこんな感じかなーという受け止め方で読み進めることになりましたが、
そんな中でも人間の業と諸行無常が感じられて、読み終わったときにやるせない気持ちになりました。
(2017/8/4)

 

ein fusssoldat/Katze Cats(フリーソフト)

塚崎頼人(つかざきらいと)はクラスメイトの幼馴染や友人と賑やかな日々を送っていた。
ある日、彼ら六人の元へカーニバルの始まりですと書かれた手紙が届く。
それをきっかけに、彼らに凄惨な出来事が振りかかっていくのだった。


選択肢なし、サスペンス、復讐、二時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は、立ち絵が変わらずに場面と合っていない箇所がある事がちょっと残念でした。

手紙が届いたことがきっかけで日常が壊れていきます。
幼馴染の早津崎美香が理不尽に暴力を仕掛けてくるのがあまりいい気分になれませんでした。
また、出来事自体は凄惨ですがその描写は起こった事実中心なので直接的な怖さは控えめでしたが、
その分淡々と酷いことが続いていく薄気味の悪い怖さを感じました。
ラストの一幕も印象的で、これから先に何が起こるのかを想像させられる作品でした。
(2017/8/5)

 

あの日の記憶/不思議ノベル制作部(フリーソフト)

事故が原因で一年間昏睡状態に陥っていた大学生の主人公。
奇跡的に目を覚ますが、記憶の一部を失っていた。
記憶を取り戻すため幼馴染のカズマとアユミと共に思い出の場所を巡るが、覚えているはずの記憶でさえ、彼らとは食い違っていたのだった。


選択肢ありですが一本道、記憶、過去、三十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は幼馴染二人の笑ったり訝しんだり怒ったり悲しんだりという感情がよく伝わってきました。

過去を忘れてしまった主人公が、幼馴染二人と色々な場所を巡り、思い出そうとしていきます。
真相に対して忠実に、丁寧に、(真相自体を除き)隠すことなくそれぞれのエピソードが描かれているため、
最初にこういうことではないかと思ったことがどんどん補強されていって、そのとおりに真相が明かされました。
もう少しフェイクや隠し事があってもいいのではないかと感じましたが、
その誠実さは親や幼馴染たちが真剣に主人公のことを考えていたからであるので、良いお話だな、と思えました。
(2017/8/6)

 

ネノトリ(18禁)/逆流そふと(DL販売1620円)(DL版の購入はこちら)

黄金の鳥という超常生物が登場するオムニバス寝取られ。
戦時〜戦後を舞台とした幼馴染との物語、望郷編「ワレ、帰還セリ」
「つるの恩返し」をモチーフにした昔話編「Tの恩返し」の二編に、おまけ「メル編」「学園編」を収録。
今後もストーリー追加予定とのこと。


選択肢なし、寝取られ、影絵、ボイスあり、十時間ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は虫の音に雑音が多かったですが、衝撃的なことが起こったときのBGMが癖になります。
絵は影絵ですが滑らかにアニメーションします。
また「Tの恩返し」ではドット絵ゲーム風のグラフィックも。

望郷編、昔話編共に寝取り男のヒロインへの賛辞が具体的かつ魅力的で、より興奮させられました。
望郷編ヒロインの清純そうな声、昔話編の憂いを帯びた声も良かったです。

望郷編は手遅れであったり、悪意であったりに対する無力感を強く感じる物語でした。
昔話編は地の文がファンキーで笑えました。特に昔話なのにエックスデーとか当たり前に使われているのが好きです。
同時に、完全に寝取られる場面がとても劇的に描かれていてお気に入り。
おまけ二編は本編の慎みあるヒロインとはうって変わって奔放で、これはこれで、と興奮させられました。
でも学園編……鳥神様の出番一切ない!
(2017/1/29)

アップデートで現代を舞台にバイトをする大学生が休憩中に目にした女性に惹かれる一期一会編「星の止まる宿り木」と、おまけ「電子編」が追加。
追加部分は三時間ほどで読み終わりました。
絵は影絵メインですが影絵でないおっぱいが揺れる場面もあったりしました。
また、Hしている男女ではなく部屋の別の場所を中心に移すなど直接的でない構図も取り入れられていました。
ボイスは一期一会編ヒロイン星羅の冷静な口調と、そこから乱れる所、両方とも魅力的でした。

一期一会編は望郷編、昔話編とは異なり、親密とまでは言えない状態で他の男との関係を歯噛みしながら見せつけられる流れですが、
(ネタバレのため反転)
最後に快楽堕ちしてしまったことを主人公は知らないため、
物悲しくも晴れやかに読み終えることができました。
そして他二編と同様、ヒロインが本当に「いい女」として描かれていました。

「電子編」はへ、へんたいだー! という感じ……わからなくもないですが!
また、「一期一会編」「電子編」とも黄金の鳥がさりげなく寝取られを助長していて憎らしいです!

過去の作品感想:夜這いゲーム
(2017/8/11)

 

 

(体験版・連作)

朝焼けのブルーW - Mezzo forte episode -/君の音。(フリーソフト)

現実から逃げるように読書にふける槇(まき)を心配する青葉。
同じ図書委員として共に仕事する中、槇は段々と前向きになっていく。
しかしそれは自分のせいではないようで……


選択肢なし、できること、海、四十分ほどで読み終わりました。
「朝焼けのブルー」「朝焼けのブルーU」「朝焼けのブルーV」の続編。
「朝焼けのブルー」の感想はこちら
「朝焼けのブルーU」の感想はこちら
「朝焼けのブルーV」の感想はこちら
システムは文章表示速度が変更できないことがやや不便でした。
音楽は今までのシリーズの曲も、新たな曲も、物語に会っていました。
絵は背景のみ。エンディングは実写でした。

「朝焼けのブルーV」(槇視点)と一部重複する時期の話が、青葉視点を中心に語られていきます。
青葉君がいじらしくて、切ないです。
最後の槇の言葉も、二人のお互いへの感情が違うものではないかとちょっと不安に……青葉君には幸せになってほしい……
あと同じく最後、あの場面で祐(たすく)が声を掛けるのも、もうちょっとそのままにしておいてやって! と青葉君可哀想になりました。
それはともかく、「朝焼けのブルー」で起こったことがいままでも影響を与えていましたが、
ここにきて表面化した印象で、最終章のXでどうなるのか、気になります。

過去の作品感想:朝焼けのブルーUV
(2017/6/6)

 

魔女の軌跡 -亡国へ捧げる鎮魂歌-/フライア

かつて一つだった大陸が五つに別れてから百年。
中央の大陸「プロスタ王国」の沿岸に存在する村、ジラムで生まれたオズワルドとセシリアは賢者から教育を受け、十三歳を迎えた。
しかし海を隔てた国から軍隊が攻め寄せ、二人は捕虜となってしまうのだった。


選択肢なし、ファンタジー、魔女、十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わない箇所なし。
本編は背景のみですが、タイトル画面のイメージイラスト? は目を引きました。

未来の出来事? のプロローグと、オズワルドとセシリアの身に起こったことが描かれていますが、
本編はまだまだこれからといったところで終わります。
誤字脱字誤スクリプトがやや多めでした。
また、「敵兵」が自国の兵士の名前として使用されていて、
攻めてきた相手国の兵士は「兵士」という名前でわかりにくいと感じてしまいました。
この作品だけでは唐突に終わってしまった印象ですが、
プロローグの出来事が興味を引くもので、そこにどう繋がっていくのか気になりました。
(2017/6/7)

 

レウキア滞在記-後編その3イオナ-(18禁)/レウキアの館(200円)

前編、リザ編、マキ編の収録はなく、イオナルート後編部分を最後まで読むことができます。(すべてが読める3つ版もあります)
また、前編終了時に表示されるパスワードを入力することで読めるエピソード数や一枚絵の数が変わります。
パスワードを入力せずに始めると主要エピソードのみ読むことができ、サブエピソードはカットされます。

イオナルート後編は選択肢なしで五時間四十五分ほど(前編の好感度最大パスワード使用時)で読み終わりました。
システム、音楽は前編やリザ編、マキ編と同様。
絵は今回も表情変化やカットイン演出が豊富でしたが、特に二回目Hシーンの一番最後の演出が、小悪魔イオナで最高でした。
あとドレスエロすぎませんかね……
CG閲覧モードで今回解放されている一枚絵は三十四枚+差分(前編の好感度最大パスワード使用時)

前編のイオナルートの続きが描かれています。
リザ編、マキ編でメインとなった事件はより大事となってしまい、
もはや個人でどうにかできる状況になく蚊帳の外で事態が進行していきます。
それに翻弄されるクルとイオナという二人の関係が中心で、他のルートより恋愛成分が多めでした。
そのため、クルが自分とイオナのために何とかしようとすることが周囲の状況とは一致せず見苦しく感じることもありましたが、
同時にそれほど本気であるということも伝わってきました。
そしてそうするに足るほどイオナが魅力的に描かれていて、はしゃいだり、照れたり、蠱惑的だったりする彼女の虜になってしまいました。おすすめです。

残るはフィル編。一番楽しみにしているルートです。
前編だけでも、クルとフィルの相性がぴったりだと思い知らされているので!
(2017/8/18)
 

 

 

 

その他

 

 

 


 

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