コミティア91・92・94・とら祭り感想リスト

同人ソフト(ノベル系)は全て、
それ以外は感想が思い浮かんだもの限定です。

同人ソフト(ノベル系)はプレイ順です。
それ以外はサークル名順です。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

まとめ

コミティア91感想

同人ソフト
完成版  体験版・続き物  その他

同人誌
漫画

コミティア92感想

同人ソフト
完成版

同人誌
漫画

とら祭り感想

同人ソフト
その他

コミティア94感想

同人ソフト
完成版 体験版

 

コミティア91・92・94・とら祭りまとめ

おすすめ以外で面白かった同人ソフト完成版
夜の中に浮く花たちの片側/人工くらげ
スターリーカラーズ〜one for all, all for one〜/星団ファミリー
youth/future extra
謎解き探偵『奈祖トキオ』〜その助手の最初の事件簿〜/Pomeranian Swingers
そんなふたりとしあわせのかたち。/GOOD DAYS MAKER
ゆうはるか/GOOD DAYS MAKER

他に良かった作品は、
完成版では「
ハナレバコ」「Humanity」「しましま▽とらいあんぐる
あかね」「春、咲きました☆」「こいびと7days
連作では「
ヤンデレ彼女 2週目解明編;蘇ル幻ノ世界
体験版では「
逃げ水の跡 〜 試作版
女性向体験版では「
ショタマッチョ体験版」です。

絵では「
夜の中に浮く花たちの片側」の写真背景
話の構成では「
春、咲きました☆」が印象的。
歌は「
傷痕」のED「傷痕」がお気に入りです。

 

コミティア91感想

(同人ソフト完成版)

夜の中に浮く花たちの片側/人工くらげ(300円)

幽霊のまひるに取り憑かれてしまった大学生の主人公。
成仏させるためには、「五山の送り火」の全ての文字を自分の目で見なければならないという。
そのための効率的なルートを構築する最中、実家から連絡があり、主人公は帰省することとなった。


選択肢あり、幽霊、現代ファンタジーノベルゲームとのこと、二時間半ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
体験版の感想は
こちら
システムは特に問題なし。
音楽はタイトル画面で流れる曲が懐かしいような寂しいような、しみじみと感じるものがありました。
絵は体験版と同様。やっぱり写真が多彩で実際に移動しているように思えました。

「五山の送り火」のそれぞれの文字が見える場所をまひると共に自転車で探し、
その後帰省して姉とその娘に会い、そして「五山の送り火」当日を迎えます。ルートは二つ。
舟ルートはぽんぽんと展開が進みすぎて置いてけぼりにされてしまった感がありましたが、
もう一つのルートは終盤の色々な風景が出てくる場面や真相などが良かったです。
また、それ以上にどんなささいなシーンからもじんわりと心に沁みていくような、
現実的だけれどもどこかあやふやな印象を受け、その雰囲気が癖になりました。

まるで白昼夢を見ているかのような感覚に陥る、
ジャンルとしてではなく単語としてのファンタジー、幻想的な作品でした。
(3/16)

 

ハナレバコ/B:net's(100円)

銀座のホテルでエレベーターガールをしている間宮は、
高級なエレベーターを見せるという名目で秘かに想いを寄せる大学時代の先生をホテルに呼んだ。
一度エレベーターに乗った先生が、他の人が乗って間宮が仕事している所を見たい
と言ったことがきっかけで、二人はある事件に巻き込まれてしまうのだった。


選択肢あり、サスペンス、高級エレベーター、二時間ほどで読み終わりました。
システムはメニュー画面から通常画面に右クリックで戻れないのがややめんどう。
音楽は特に問題なし。
絵は写真背景のみ。

広く、装飾が施された高級エレベーター内で起こった事件の話。
選択肢で視点主が変わりますが分岐はなく一本道。
事件の動機になんだかもやもやしたものが残りましたが、
変わり者ながらいいタイミングで合いの手を入れる先生と、
先生の言動に振り回される間宮のやりとりが興味深く、
何気ない会話から事件時の緊迫した場面まで楽しむことができました。

過去の作品感想:
迷子の時間 簡易体験版
(7/19)

 

しらかば短編集/しらかば(100円)

三本の短編と、そこで使われた音楽のサントラを収録。

八月の海辺から

クラスメイトとは距離を置いている女子中学生、天沢は
暇を持て余した夏休みのある日、担任の長谷川先生を呼び出し一緒に海を訪れる。
そこで彼女は一つのことを思いつく。


選択肢なし、教師と生徒、十分ほどで読み終わりました。
システムはセーブなしですが短いのでさほど気になりませんでした。
音楽は特に問題なし。
絵は写真背景のみ。

クラスメイトほぼ全員がお子様に見える女子中学生と新米教師の話。
長谷川先生新米なのに格好良すぎです。
本編に興味を抱かせる導入と、その詳細が明かされる結末がいいなと思いました。


再会

幼いころ、私はある体験をした。
それは夏の遊園地でのことだった。


選択肢なし、再会、思い出、五分足らずで読み終わりました。
システムはセーブなしですが短いのでさほど気になりませんでした。
音楽は特に問題なし。
画面構成は机に置かれた紙に文章が表示され、その隣にペンがあったり写真が置かれたりします。

幼いころのちょっと不思議な体験談で、
暖かい気持ちになれる話でした。


灰色オセロ

全寮制の高校に進んだ親友、真希から寮の自室へ来るよう言われた美沙紀。
しかしいざ部屋を訪れると、真希は自殺を図っていた。
幸い未遂で済んだその一件に、美沙紀はある違和感を覚えるのだった。


選択肢ありですが一本道、調査、親友、三十分ほどで読み終わりました。
システムはセーブなしで、このくらいの長さになるとやや不便。
音楽は特に問題なし。
絵はきつめ処理をされた写真背景のみ。

親友の自殺未遂の真相について、調査し推理していきます。
重苦しさ漂う話でしたが、真相解明後は仲の良さが微笑ましかったです。
(7/21)

 

 

(同人ソフト体験版・続き物)

ヤンデレ彼女 2週目解明編;蘇ル幻ノ世界/コットンローズワード(100円)

ギャルゲー好きだが周囲に美少女ばかりいる保志乃優希。
三次元に興味のない彼だったが、学園のアイドル水無月零華から告白され付き合うことになってしまう。
しかし次第に彼女の不審な行動が目に付くようになり……


選択肢なし、病んで恋愛ミステリーサウンドノベルとのこと、二時間四十五分ほどで読み終わりました。
暴力、猟奇描写などあるので苦手な方は注意。
一週目の感想は
こちら
システム面や音楽は特に問題なし。
ただ美沙紀ちゃんのテーマ曲がテーブルゲームなどでステージクリアしたときのような気分になります。
前回は立ち絵が影絵でしたが、今回絵が付きました。
特に空先輩が文章のイメージ通りに思えます。
演出などは一週目と同様。

今回は二週目、の名の通りに一週目と同じ出来事が起こっていきますが、
優希はその中に違和感や既視感といったものを覚えます。
一週目前提なのであまりここで書けることはないですが、
とりあえず今回は水無月さんが可愛かったですし、
財力に頼りすぎな感はありますが、話の設定・展開が面白いなと思えた作品です。
以下ネタバレ反転
上記文章(今回は二週目〜)を書いているときに「二週目」が誤字じゃないのに気付いてうわあああとなりました。
確かにループじゃない二回目の一週間だからこれで合ってる!
あとやっぱり空先輩も病みますかそうですか。
空先輩(と橘)がオアシスだったのに……

(7/17)

 

謎解き探偵『奈祖トキオ』〜その助手の最初の事件簿〜 体験版/Pomeranian Swingers

謎解き探偵奈祖トキオの助手、ジョッシュ君が初めて一人で事件を解決した夜。
急に眠気に襲われた彼だったが気が付くと夢の中にいて、
しゃべる綺麗好きな猪、ブリリアントが話しかけてきた。


場所選択あり、クイズ、探偵、三十分ほどで読み終わりました。
システムは体験版のためセーブロードなどの機能がありません。
あと文字入力形式のクイズが出た時、動作が重めでした。
音楽は特に問題なし。
絵はバストアップの絵が小さめの四角の中に表示される形式で、感情表現が多彩でした。

この体験版では本編一日目終了後、夢の中での出来事が収録されています。
場所選択をし、その場所でクイズ勝負をしていく流れ。クイズは難易度低め。
クイズだけのとことんモードもあり。
夢の中なのでわりとカオス。でも現実にもショッカー戦闘員みたいな全身タイツがいるようですが。
ジョッシュ君とヒロコさんの会話はなかなかに微笑ましかった(特にラスト)ので、
次は本編で、謎の名言を量産しているらしい奈祖探偵を見てみたいです。

過去の作品感想:
マジカルアイズ - プロローグ
(7/18)

 

また君とこの場所で 第一章 神村皐月編/イノセントウイングス(500円)

十年ぶりに祖母の住んでいた村に帰ってきた水城修也は、
十年前に仲の良かった神村皐月と再会する。
しかし彼女は修也を拒絶する言葉を口にするのだった。


選択肢なし、風習、恋愛、三時間半と少しで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は落ち着いた感じの絵柄で話に合っていると思いました。

同じ村を舞台に男女六人が織りなす三つの異なる物語、とのことで今回は水城修也と神村皐月の話。
現在と十年前の出来事が交互に語られていきます。
シナリオ通りという感じできっちり進みすぎに思える部分はあるものの、
風習と愛情に揺れる様が真っ直ぐに描かれていました。
過去編はあっさりめなものの、それが終盤の皐月の言葉に繋がっていていいなと思いました。
あと十年前も今も良くしてくれるお姉さん、かえでさんの慈愛っぷりがお気に入り。
こんな近所のお姉さんほしいです。

過去の作品感想:
その物語の主人公
(7/22)

 

 

(同人ソフトその他・番外編)

 

(漫画)

DOUBLE OUT 1st reg「唯、ダーツと出会う」/3 IN THE BLACK(B5/44P/500円)

バスケットボールの有力選手だったものの、
膝を壊しバスケ部のない高校へと進学した沢村唯は、ある日生徒会長からダーツ部に勧誘される。
初めて投げてみたダーツで、唯は驚くべき才能を見せるのだった。


萌えるダーツ漫画とのこと。
ダーツを題材にした同人作品というと、
MIKIまで96インチ」がありましたがこちらはさらにダーツメインといった感じ。
そして女の子ばかりですが萌えるというより燃えるといった感じ。
一番最初に三本投げた時の刺さり方や、501のラスト一投の描き方が
凄みや爽快感があって良かったなと思いました。

今後は青春群像劇となる予定とのことですが、ダーツ一回目ですでに唯が狙った所に投げられるので、
以降どうやって勝負を盛り上げていくのかが気になるところです。
メンタルスポーツなのでそれを主軸にするとさらに萌えるよりも燃えるになりそうな予感……
(7/16)

 

TSU#04.5 「Valentine e.p.」/THEE SENTIMENTAL UNION(B5/24P/?円

渡辺伊織さんの漫画「罪深き味わい」
星真仁さんの小説「茶色迷図」を収録。

面白かったのは「罪深き味わい」
自分のペットボトルを好きな男の子が気付かずに飲んじゃった、それに口をつけるべきか……と苦悶する話。
シチュエーションだけ見れば乙女の悩み全開といった感じなのですが、
実際に読んでいると思うことは一つ。超キモい。
欲望丸出しで生々しすぎます。

過去の作品感想:
TSU#02 「SUGAR」TSU#03 「KNOCK」TSU #04 「BLUE」
(7/23-1)

 

千駄木ゴーストバスターズ/T-NORTH(B5/36P/500円)

商業誌作品「メガミのカゴ」のスピンオフ。
除霊師見習いの千駄木海苑がメイン。

本編でもそうでしたが海苑が純粋すぎて可愛い!
でも髪おろすと誰だかわかりません。それはそれで可愛いですが、
照れながら言い訳する明美も可愛い!
とニヤニヤしっぱなしの一冊でした。

過去の作品感想:
嫌煙家
(7/23-2)

 

コミティア92感想
(同人ソフト完成版)

ワルキューレに口づけを/花を吐く抄女(100円/フリー公開中)

遠音凛子は仕事帰りに落ちていたゲームカセットから話しかけられる。
そのカセットはゲーム売場で長年放置されたため物の怪となってしまったとのこと。
遊んでもらえたことがない悲しさを晴らすため、カセットは凛子にゲームをクリアしてほしいと言ってきた。


選択肢なし、幻想不条理レトロ噺とのこと、ボイスあり、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは「やんでれさんのすゝめ」とほぼ同様。
音楽は現実世界以外はファミコン調のBGM。
そういえばゲームソフトを指して「カセット」なんてもう長い間口に出したことないですね……
絵はやけに露出度高いです。中には全裸で頭にリボンだけといったキャラも。

マイナーなゲームの中に入ってクリアしようとする話。
ゲーム中での凛子の名前がああああ=ワルキューレだったりとテレビゲームの小ネタ多数。
ゲーム内容がゲーム内容だからか、ぐだぐだなまま終わってしまったのが残念でしたが、
凛子と敵側のアルベリヒさんのドライな突っ込みが楽しかった作品です。

過去の作品感想:
死狐様挽歌の候、如何お過ごしでしょうか早瀬に案山子は黄昏の姉妹、終末のマリアージュ八目鰻黄昏の姉妹、終末のラジオ一子、二狐とも、巫女との狸菓子狐憑き傾城狐の嫁入りなこそ箱入り娘のてるみどぉるやんでれさんのすゝめあそびめヱロゲに花束をカムガカリ、子狐丸宗近
(7/25)

 

Humanity/non color(1500円)

労働力となるため人間によって作られた人間、亜人。
その一人で、とある島で暮らしていた高野与一は、人間の学校に通うこととなる。
彼とその友人たちは偏見が残る中、それでも好き勝手な日々を送るのだった。


選択肢あり、人間性、コメディ、十五時間半ほどで読み終わりました。
システムや音楽は特に問題なし。挿入歌やED歌あり。計五曲。
絵はキャラクターによって担当している方が違っていますが、あまり違和感はありませんでした。

人間も巻き込んでドタバタをしていくも問題が起こり、それでもドタバタしながら何とかしていく話。
登場人物の性格がデフォルメされすぎていてドタバタシーンのやりとりが不自然に思えてしまうことが時折ありましたが、
多くのシーンは笑いながら読むことができました。
登場人物では妹の千春がお気に入り。
皆から愛されていて、一目置かれているので彼女がいるシーンはどれも微笑ましかったですし、
一つ一つの台詞に人間味があって、この作品の象徴といった感じがします。

後半になって、変化が起こっても笑い合っているところが印象的な作品でした。

過去の作品感想:
Dear world -the one-眼痕葬祭Dear world -Re.-彼と彼女と彼女の忠義ムラタク
(8/1)

 

しましま▽とらいあんぐる(18禁)/studio WALK(1500円)

常晴台学園に通う上総宗佑が偶然立ち寄った喫茶店には、双子の美人姉妹がいた。
姉で胸が大きい此花詩子と妹でスレンダーな連歌。
二人に恋し、交際を申し込んだ宗佑だったが、連歌は男の子だったことが判明する。


選択肢あり、男の娘、しまぱん、ボイスあり、三時間と少しで読み終わりました。
システムはセーブ画面などから右クリックで戻れないことと、
メッセージウインドウを消すことができないのがやや不便。
音楽は特に問題なし。
絵は通常の表情はいいですが、怒った顔があんまり可愛くないです。

美人姉弟にセクハラ行為をして、撃退されつつ、二人のうちどちらかのルートに入っていきます。
両想いになってからはHシーンがなかったことが残念ですが、
通常シーンはコメディ成分が多く気楽に読むことができました。
特に連歌ルートは唐突なんて言葉を通り越した超展開で、
いっそここまで馬鹿馬鹿しいと逆に清々しささえ感じます。
あと男の娘なのに言葉遣いが下品、それも男くさい下品さで、
(パンツの奥で男祭りとか、夜のドラッグカーレースとか)
そのギャップに笑えた作品でした。

過去の作品感想:
シャワーコール潮風の街月の降る夜7ven days詩季 [siki] C68体験版夢見る銀貨
(8/2)

 

スターリーカラーズ〜one for all, all for one〜/星団ファミリー(100円/フリー版配布中)

スターリーカラーズに新たなメンバーが加わった。
カメリアと名乗るその少女は、椿のことをからかいながらも気にかける。
彼女の登場がきっかけで、決められていたシナリオに変化が訪れるのだった。


選択肢あり、信頼、現代ファンタジー、八時間ほどで読み終わりました。
無印版の感想は
こちら
〜Truth〜の感想は
こちら
システム、音楽は特に問題なし。EDに歌あり。
絵は泣き顔が印象的でした。

スターリーカラーズ皆が幸せを掴み取ろうと、困難に立ち向かっていきます。
やや誤字脱字が多めなことが気になりましたが、
それまでの困難を経て悠樹が精神的に強くなっていることが今回はっきりとわかるように描かれていましたし、
他のメンバーも一人で抱え込まなくなったり、勇気を振り絞ることができるようになったりしていて、
特に終盤、一人の大きな力に頼りきりになるのではなく、
その力が及ばない部分を信頼して任せるというチームプレーで皆がまとまっていていいなと思えました。
今回のサブタイトルどおりの、強い絆が感じられた作品でした。
(8/3)

 

あかね/SEA WEST(300円)

クラスメイトの野坂茜は放課後、いつも教室に残って夕陽を眺めていた。
そんな彼女のことが気になっていた主人公は、思い切って話しかけてみることにした。


選択あり、ほのぐら初恋ノベルゲーム風味とのこと、二十五分ほどで読み終わりました。
システムや音楽は特に問題なし。
絵は夕陽に照らされる少女、という景色が綺麗でした。


ちょっと変わった女の子とちょっとずつ話すようになっていくも、ある日選択を迫られます。
それによって二つの結末をむかえますが、片方は後味悪いというか、もやもやします。
もう片方も手放しでハッピーエンド、というわけではありませんが、
青春時代の息苦しくなるような、泣きたくなるような、身悶えしたくなるような、
でも鮮やかな一瞬が感じられて、それとラストとの対比が印象的な作品でした。
(8/4)

 

youth 完結版/future extra(700円)

高校を卒業してから一年、特になにもせずに過ごしてきた遠山和行はバンドをやろうと決意する。
高校の友人などを加え四人になった彼らは練習を繰り返し、ライブに出演する。
その日々は以前からは考えられないほど充実したものになっていた。

選択肢あり、バンド、青春、十時間四十五分ほどで読み終わりました。
体験版の感想は
こちら
システムは文章表示速度がやや遅めなのが気になりました。
挿入歌・ED歌あり。
絵は獅堂さんなどにも立ち絵追加されたりしています。
右クリックメニューの画面デザインがいいなと思えました。

約一年間のバンド活動物語。ルート分岐はありますが大きなものではなく実質一本道。
重要な出来事を直接描写せず、数日後に会話や回想で明かしていくといった手法がたびたび取られていて、
それが臨場感に欠ける印象を受けたり、逆に想像力をかきたてられたりと場面によって善し悪しでした。
でも、終盤の展開はとても面白かったです。
特に三月前半の一連の出来事は固唾を飲み、ドキドキしながら読むことができました。あれは半分ホラーです……

後日談で獅堂さんが含まれていなかったのが獅堂さん好きとしてはちょっと残念でしたが、
タイトル通り輝きと勢いと若さにあふれた、これぞ青春という作品でした。

過去の作品感想:
rain
(8/10)

 

 

(同人ソフト体験版・続き物)

ぽろぽろEveryDay -体験版-/EnterKeys

図書委員の算木 律人は無自覚にたくさんの女の子と関わりながら日々を過ごしていた。
そんな彼に、図書委員長は誰と付き合うのかとからかいつつ、
「彼女たちは涙が良く似合う」と言い放ったのだった。


現時点では選択肢なし、涙、二十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし、OPにムービーあり。
絵はキャラクターによって描いている方が違うようでちょっとバラツキがありますが、六峰 優希が可愛いです。

この体験版では一部を除く登場人物達とひととおり会話をし、
OPムービーが流れるまでを読むことができます。
「涙」をテーマにしたシナリオとのこと。
現時点ではいたってお気楽な学校生活といった感じですが、
涙となるとシリアスな要素を連想させるので、どういった展開になるのか気になりました。
(8/6)

 

いきとし、いけるもの。 前章/ねこやなぎ

家庭に問題を抱え、今は一人暮らしをしている澄川トオルはある日みずいろと名乗る少女と出会う。
他の人には姿が見えず、念力のような力を使うその少女を最初は拒絶するトオルだったが、
紆余曲折の末、二人は共同生活を送ることとなる。


選択肢あり、生きること、恋愛、七時間ほどで読み終わりました。
テスト版の感想は
こちら
システムはセーブ画面から右クリックで抜けられるようになっていましたが、
二回クリックしないと次の文章を読むことができない箇所が多いこと、
分岐ありで選択肢が多いのに既読スキップがないこと、
通常スキップの速度もあまり速くないことが気になりました。
あと一か所だけですが、ここから先しばらくセーブできないことを、
セーブできなくなってから言われるのは無力感に苛まれます。
音楽や絵はテスト版と同様。

この前章では共通ルートと、三つのヒロインルートに分岐してから数日間を読むことができます。
選択肢の中に、木曜・金曜・土曜といった連続した三日間のうち
どれか一日のエピソードを読むものがあるのですが、
その選び方によっては以降のシナリオで、
見知らぬ登場人物とごく普通に会話することになってしまうのがちょっと戸惑いました。
あと、正規ルート以外の終わり方が唐突だったことも気になります。
ただ、みずいろとの微妙にだらけたやりとりは心地よかったですし、
終盤はこれから先に起こるであろう重たい問題を暗示させるもので、
それまでの日常を思うと気が滅入りますが、同時に続きが気になる引きでした。
(8/7)

 

逃げ水の跡 〜 試作版/Paradox

東京で有名大学に通う結城衛は、所属する文化人類学のゼミで出た課題、民話の蒐集のため、
地方で暮らす遠縁の親戚の家に一週間ほど滞在することになった。
そこで彼は、親戚の娘、勇にまつわる厄介事を引き受けることになってしまう。


選択肢なし、選択、民話、三十分と少しで読み終わりました。
システムは現時点ではセーブ機能がないですが、シナリオジャンプモードはあり。
音楽は特に問題なし。
絵はくっきりとした絵柄で、女の子は可愛いというより綺麗な感じ。

この試作版では二日目が終了するまで読むことができ、
親戚の家やフィールドワーク中に、その村で暮らす人々と知り合っていきます。
現時点では村の暗部を感じさせる箇所はあるものの、特に大きな出来事はありません。
ですが、衛の人柄の良さ(二日目はちょっと格好悪い所を見せちゃいますが)と、
ちょっと図々しいながらも憎めない親戚一同とのやりとりは心地よくて、
そんないい空気を醸し出す台詞回しが上手いなぁと思えた作品でした。
(8/8)

 

 

(漫画)

古い群馬の生活の一例/FuniFuniFesta!(B5/16P/200円)

作者さんが通っていた中学校と、周囲にあった女子高の当時の事情。
制服のデザインや校風、実際に体験したエピソード等を収録。

最後の方のページに大きなフォントで「俺は群馬が大嫌いだ。」と書かれていますが、
嫌いでも大きなウエイトを占めているのだろうなと感じました。
だってそうでなければ、こんなにもありありと当時のことが描けるわけないですから。

そしてなんだか可愛い娘ときゃっきゃうふふのエピソードが多い気が……いやあくまでオタク基準ですが。

過去の作品感想:
眠るきみをみつめて十年後の午後に、StillEmotions#5#7セレモニー1の1・2、「十年後の午後に」シリーズコピー本
(7/31-1)

 

Leveler 09 地を均す者/egg oil(A5/44P/500円)

突然世界に現れた「蒼い光」は生物や自然に宿り超能力や突然変異、災害などの引き金となっていた。
不老不死で御伽噺のモデルにもなっている吟遊詩人のシルヴェイラは史上最強の蒼光使いハンスと出会う。
探しているものが共通することを知った彼らは、共に旅をすることとなった。


01〜03の感想は
こちら
今回、最終巻の一冊前とのことでシルヴェイラが旅をすることになった原因や、
探しているもののことについて明かされていきます。
それまでの旅路、色々な出来事を読んだ上での今回の真相にはぐっとくるものがありました。
が、今回一番印象に残ったのはハンスの友人グレイ。
ハンス差し置いて格好良すぎです。

でもやっぱりシルヴェイラにはハンスがお似合いだと思うので、最終巻どうなるのか楽しみです。
(7/31-2)

 

(小説)

はたらくお姫さま M.V.S Volume1/DA☆RK'n SIGHT(A5/84P)
はたらくお姫さま M.V.S Volume2-1 β 2009夏バージョン/
DA☆RK'n SIGHT(A5/64P)

レマ王国の王、フリッツの一人娘エイメル・レマはお姫様であると同時に職人でもあった。
戦争のため王を始め国中の男手がいなくなったある春のこと、
エイメルは国王代行をしつつ、トンカチ片手にお城の補修を行うのだった。


一巻では国王不在時に起こった大事件が描かれ、
二巻ではその事件をきっかけにして別の国のはたらくお姫様が登場します。
ただし第二巻はまだ未完。

基本的にはコメディタッチの作品で、
特に二巻のエイメルが国王や重臣達並べてお説教して、
男性陣の自業自得でどんどん事態が悪化する様が笑えました。
でも肝心な場面ではきっちりシリアス。
一巻で、ある重要な決断をするシーンなど緊迫感が伝わってきました。
苦労性、でも自ら実践を旨とするエイメルが魅力的な作品で、続きが気になります。

あとその時の本筋から外れる部分が、「詳細は後に述べる」として省略されることが多いので、
今後の話で忘れずにきっちり述べてほしいなぁと思います。

過去の作品感想:
嘘つきレジェン
(8/9)

 

とら祭り感想

(同人ソフトその他)

ヴィザルの日記 〜補記〜(18禁)/雨傘日傘事務所(800円)

「ヴィザルの日記」のサイドストーリーやtwitterで連載されている「
コルクの日記」の一部など六つの話を収録。

選択肢なし、ボイスあり、二時間足らずで読み終わりました。
システムや音楽は「ヴィザルの日記」と同様。
演出も同様ですが、今回さらにHシーンの多くが動画演出になりました。

面白かったのは「きゅんきゅん猫耳メイドマジ狩るヴィザルさん」
パラレル設定の魔法少女?もので、きゅんきゅん猫耳美少女マジ狩るヴィザルさんが洗脳調教と称し色々な凌辱をされます。
本編にあるヴィザルさんのHシーンは冒頭にしかなかったので、
一人の娼婦のHシーンという印象しかなかったのですが、
最後まで読んでヴィザルさんのことを知ってから読むマジ狩る猫耳メイドヴィザルさんの凌辱シーンは魅力的でした。
あと、地の文や台詞中でのヴィザルさんの呼ばれ方がくどいくらいに「ヴィザル」ではなく
「きゅんきゅん猫耳美少女マジ狩るヴィザルさん」や「マジ狩る猫耳メイドヴィザルさん」なのが笑えました。

他には「学校帰りの八悪童」でのヴィザルとコルクのらぶらぶっぷりにニヤニヤしましたし、
本編から十年ほど後の話である「紅湖の皇子」では
「エリュズニールの騎士」や「霊刀キザクラ」など別作品との関わりがあって興味深かったです。

「ヴィザルの日記」が面白かったならば絶対に
おすすめの作品です。
唯一残念なのはレヴィアルのHシーンがほんの一瞬しかなかったこと。
おっぱいは控えめが良いと思うのです。でも大きいのもそれはそれで。

過去の作品感想:
ヴィザルの日記ラミエルパークのエルフ2年3組の魔女白夜十六エリュズニールの騎士雪神一雫午前零時の讃美歌神風剣士ロゼッタ3〜屍都の舞姫〜隷妃双奏黒曜鏡の魔獣紅湖の皇子霊刀キザクラ 〜桜花の剣と惑竜章〜
(6/22)

 

コミティア94感想

(同人ソフト完成版)

王子の狸とカツ丼と/花を吐く抄女(100円)

寂れた寺に住む狸の妖怪、狸酌(りしゃく)はライバルである稲荷神社を訪れ、稲荷神社の失脚を祈願した。
稲荷神社を管理する狐、狐美禄(こびろく)はそんな暇があれば働けと、色々なアルバイトを紹介する。
しかし、どんなアルバイトでも狸酌はトラブルを起こすのだった。


選択肢なし、狸、カツ丼、ボイスあり、三十分ほどで読み終わりました。
システムはキーボード押しっぱなしでしかスキップできないのがやや不便。
音楽は特に問題なし。ボイスは相変わらず以下略までちゃんとしゃべってくれるのが好いです。
絵はデフォルメ強め。

アルバイトをするたびに失敗続きの狸酌。しかしその裏では……という話。
さくっと読める小気味のいい話ではありましたが、
一番最初と一番最後が取ってつけたようで、
もう少し途中にも絡めていったほうが良かったのではと感じられました。

過去の作品感想:
死狐様挽歌の候、如何お過ごしでしょうか早瀬に案山子は黄昏の姉妹、終末のマリアージュ八目鰻黄昏の姉妹、終末のラジオ一子、二狐とも、巫女との狸菓子狐憑き傾城狐の嫁入りなこそ箱入り娘のてるみどぉるやんでれさんのすゝめあそびめヱロゲに花束をカムガカリ、子狐丸宗近ワルキューレに口づけをお狸様で爆乳まみれin雌狸様に酒池肉林遙か異空の鎮守狐火
(2011/1/3)

 

謎解き探偵『奈祖トキオ』〜その助手の最初の事件簿〜/Pomeranian Swingers(DL版1200円/パッケージ版1500円)

超有名な謎解き探偵奈祖トキオの助手、ジョッシュ君は、
奈祖探偵が海外へ出張する間の留守を任される。
助手の助手、ヒロコと共に謎を追っていく彼の前に、謎々団と名乗る者たちが立ちはだかるのだった。


場所選択のみ、クイズ、十六時間ほどで読み終わりました。
体験版の感想は
こちら
システムではセーブが同じスロットにしかできず、途中のデータを別に保存しておくことができないのが特徴。
一本道なので不便ではないですが、読み返すには最初からやりなおすしかないので
シーン回想モードがあったらいいなと思いました。
あと体験版と同様、文字入力形式のクイズが出た時、動作が重めでした。
音楽や絵も体験版と同様。

助手のジョッシュ君が三つの事件を解決していきます。
相手から情報を得たりといったことを始め、何をするにも基本的にクイズで勝負。
クイズは何問正解でクリアというものではなく、正解すれば相手にダメージを与え、
不正解なら自分がダメージを受け、HPが先に0になった方の負け。
ダメージ量を増減させたり、解答時間を増やしたりといったアイテムでセルフ難度調整が行えます。
どうしても倒せない敵には時間延長アイテムたくさん装備してググることもできます。
また、あるアイテムを装備すると防御力が激減し一回間違えただけでHPが0になることも。

話は、ジョッシュ君の日本語間違えネタやヒロちゃんの名前もじりなどが何回も繰り返されるので、
ちょっとくどい面もありましたが基本的に楽しく読むことができました。
それに謎解きに終わらず事件の根本から解決しようとするジョッシュ君の想いにはとても好感が持てます。
これから先も、ジョッシュ君の活躍を見ていたいと思えた作品でした。
あと、やっぱり奈祖探偵は格好良かったです。

過去の作品感想:
マジカルアイズ - プロローグ
(2011/1/5)

 

Dear Girls Project(無料)

七サークル十一作品の女性向同人ゲーム(乙女、BL、創作ユニ)体験版やフリーソフトが収録されています。
hit+heat+heartさんの「ボクカレ体験版」とシモメマイさんの「天使仔猫譚 0-I体験版」は
以前にプレイ済(追加された部分もありますが)です。
三毛猫らぼらとりーさんの「輪舞曲体験版」は完成版が今月頒布のためそちらをプレイします。
WILD STRAWBERRYさんの「迷探偵は探さない-消えた上靴の謎-」はデモムービーのみ収録。

ショタマッチョ体験版(BL15禁)/BLジャパン

りょうすけの父、角之進は春乃さんという美人と再婚する。
その春乃さんの連れ子、亜貴は可愛らしい外見とは裏腹にりょうすけより四歳も年上だった。
さらにりょうすけは衝撃の事実を目の当たりにしてしまう。


選択肢あり、ショタ、マッチョ、ボイスあり、二十分ほどで読み終わりました。
Dear Girls Project参加作品
システムはらのべえ使用。
音楽は特に問題なし。
絵は文字や汗などを用いた感情表現が多め。漫画の一コマようなフキダシや効果線入りのスチルもあり。
二人手をつないだりお出かけのキスをしたりする場面が、動きがあっていいなと思いました。あと筋肉が良い感じです。

父親の再婚相手が美人で浮かれるも、様々な事実が判明し一悶着も、一件落着というところまで読むことができます。
今のところはBLというより純粋にコメディといった感じ。
主人公以外ことごとくマッチョです。
そんな設定の中、話もショタでマッチョなギャップを余すところなく活かして突っ走っていて笑えた作品でした。
(2011/1/6)

お子さまは痴女(乙女)/WILD STRAWBERRY(フリーソフト)

小学生のまみ子は担任の先生のことが大好き。
折りしも今日はハロウィン。まみ子はそれを利用して先生にアタックすることにした。


選択肢あり、痴女、ハロウィン、二十分ほどで読み終わりました。
Dear Girls Project参加作品
主人公名前変更可
システムは選択肢でセーブできないこと、マウスホイールからバックログを操作できないこと、
メニュー画面から右クリックで戻れないことがやや不便。
音楽は特に問題なし。
絵は先生の立ち絵のみですが、まみ子が憧れるのもわかるくらい綺麗でした。

先生とラブラブになるため、タイトル名のような誘惑を行います。
選択肢を間違えると何も間違いは起こらずにバッドエンド。
先生の制止を一切無視して過激な行為に走るまみ子が微笑まし……くはないですが、
子供の残酷な計算高さが恐ろしくも傍から見ている分には可笑しい話でした。
(2011/1/7)

奏でるは螺旋の調べ(乙女)/花の宮へようこそ(フリーソフト)

女神の加護を受けているといわれるアストラーン国の有力者の娘、クリスは、
父親の政略のため、突然王家に嫁ぐ資格があるかの試験を受けることになる。
試験まであと数日、クリスは戸惑いながらも試験の準備をすることを決意した。


選択肢あり、真実、ファンタジー、二時間と少しで読み終わりました。
Dear Girls Project参加作品
システム、音楽は特に問題なし。
絵は斜め向きの顔にやや違和感を覚えました。

試験までの数日間で王子や従兄妹や元家庭教師と仲良くなったり
女神の力について調べたりしながら過ごしていきます。ルートは三つ+バッドエンド。
恋愛だけでなく、政争における微妙なパワーバランスなどがちゃんと描かれていて、
それがストーリーに説得力を持たせているなと感じました。
ただ逆に、従兄妹のランディシナリオラストがそうしたことに触れられずに
ハッピーエンドになってしまったのが残念に思えてしまう面もあった作品です。
(2011/1/8)

空の約束 地の記憶(乙女)/花の宮へようこそ(フリーソフト)

家族で泊る旅館へ向かう途中、道に迷ってしまった笹野彩音は、
凪という名の男に助けられ金烏荘という旅館へとたどり着いた。
帰り道にある吊り橋が切れたと言われた彩音は、金烏荘の住み込みとして働くこととなる。


選択肢あり、一つ屋根の下、二時間と少しで読み終わりました。
Dear Girls Project参加作品
システム、音楽は特に問題なし。
絵は作中、彩音が下着姿になる一枚絵が何故ないのだ、と乙女ゲームなのに思いました。

金烏荘で数日間を過ごす中で従業員と仲良くなりつつも、
なにやら普通とは違う所に気付いていきます。
恋愛対象は二人でエンディングは六種類。
中盤までの金烏荘での日常がのんびり楽しくていいなと思えました。
従業員の仕事ほとんどしていない気もしますが。
明かされないことも多くモヤモヤしたものは残るものの、しっかりと作られている作品です。

過去の作品感想:
奏でるは螺旋の調べ
(2011/1/9)

イリア〜ある女神のお仕事〜(創作ユニ)/シロクロ(フリーソフト)

亜神と呼ばれる少女イリアは天界の命を受け、高い神性を持つものを探すため地上へと向かった。
マアトという名の街で男として騎士団に所属することになったイリアは、
五人の騎士達と任務を共にすることとなる。


選択肢あり、育成SLG、ファンタジー、四時間ほどで読み終わりました。
Dear Girls Project参加作品
主人公名前変更可。
システムはバックログを読めないことがかなり不便。
音楽は特に問題なし。
絵は最後の一枚絵に印象的なものが多かったです。特にウェスタとディアス。一枚絵は五枚。

二十一日間の間、修行して能力値を上げたり、
仕事をこなしていく中で同僚の騎士達と仲良くなっていきます。
恋愛対象は五人。
いくつかのエンディングにどうしても入れずに断念しましたが
エンディングは十三種類あるようです(フリー版は十六種類?)
イリアのほえほえっぷりに毒気を抜かれる騎士の皆様が微笑ましかったですが、
ファンタジーな世界観なのにたまに現実的な単語が出てくることが気になりました。
あと8日目〜14日目に夜の場所選択でお目当ての騎士に会えて「話をする」を選んでも
省略されて雑談の一つも読めずに会話終了してしまうことや、
ディアスシナリオの山場で、かなり大事になっているのに
演出や効果音の一つもなく進んでいくのが寂しかったです。

(2011/1/10)

び〜える!(創作ユニ)/WILD STRAWBERRY(フリーソフト)

受男(仮)は幼馴染で腐女子の佐伯みひろと一緒に登校していた。
今日もみひろは受男(仮)にBLの話題を振ってくるのだった。


選択肢あり、BL、会話、ボイスあり、十五分ほどで読み終わりました。
Dear Girls Project参加作品
主人公名前変更可。
システムは「お子さまは痴女」と同様。
音楽は特に問題なし。EDに歌あり。
絵は可愛いのに腐ってます。

みひろが振ってくるいくつかの話題に二択で答え、
それにみひろがどの程度喰いついてくるかで最後の展開が変わります。
ほぼ全編に渡り受攻(特に受け)トークをするだけ、という構成は面白いなと思いましたが、
主人公が単語ひとつでしか意思表示できないため会話になっていなかったのが残念でした。
主人公も普通に喋る、テンポのいい掛け合いが読みたかったです。

過去の作品感想:
お子さまは痴女
(2011/1/11)

傷痕(創作ユニ)/WILD STRAWBERRY(フリーソフト)

レズだという噂が流れ孤立していた森沢みくへ、
転校生の飯田千秋は仲良くなろうと話しかけてきた。
しかしみくにとって、それは迷惑でしかなかった。


選択肢なし、傷、善意、十五分ほどで読み終わりました。
Dear Girls Project参加作品
システムは「お子さまは痴女」と同様。
音楽はEDの歌「
傷痕」(download→ED用スタッフロール)が後ろ向きで、
でも背筋がぴんと伸びている歌詞でとてもお気に入り。話と良く合っていました。
絵は可愛らしい感じ。

周囲から孤立しているみくに親しげに話しかけてくる転校生が現れた、から始まる話。
全て解決してめでたしめでたしという終わり方ではないですが
最後のシーンから歌入りのスタッフロールへという流れが印象的で、
ネガティブながらも清々しさを覚える作品でした、

過去の作品感想:
お子さまは痴女び〜える!
(2011/1/12)

 

別冊GAMOOK/COMITIA同人ゲーム部(500円/ショップ売り300円)

コミティア94同人ゲーム部のパンフレット(参加サークル紹介など)
同人・サブカルクイズ「よんたくフェスタ!」のゲームCD付き。

よんたくフェスタ! 四折沢庵高校文化祭

四折沢庵高校文化祭「よんたくフェスタ」初日。
校内をぶらついていた定也は幼馴染の香美に誘われ、出し物のクイズに挑戦することとなった。


選択肢ありですがそれによる分岐はなし。
クイズ、ボイスあり、文章部分は十分足らずで読み終わりました。
システムは到達ステージや正解率によりランキングされる構成上、セーブ機能なし。
音楽は特に問題なし。
絵はデフォルメ強め。

同人やサブカルに関する問題が十問出題され、
七問以上正解できれば次のステージに進むことができます。
四問以上間違えるか時間切れになるとゲームオーバー(ステージによりコンティニューあり)
最初のうちは簡単じゃんとか思っていましたが後半の問題はかなり難しいです。
私の場合、五回目でやっと全クリできました。

ちなみに私の考えた問題も入っているのですが、易しい問題ばかりです。
(2011/1/13)

 

そんなふたりとしあわせのかたち。/GOOD DAYS MAKER

両親を亡くし、途方に暮れていた佐倉小春を引き取ることになった長澤俊一。
お互いがお互いへの接し方に戸惑いつつも、少しずつ繋がりができていくのだった。


選択肢あり、幸せ、同居、一時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は小春の感情が良く伝わってきました。あと胸の大きさも伝わってきました。

不器用な二人が共に暮らしていこうとする物語。
作中では大きな問題や悲劇が起こらず、穏やかに日々が過ぎていきますが、
それが本当にあったかくて、幸せな気持ちになれましたし、
うじうじしてばっかりだった小春が段々と明るくなっていく様は、
俊一が感じている気持ちそのまま、可愛いなぁちくしょー! と思えました。
頬を緩ませながら最後まで楽しめた作品でした。

過去の作品感想:
ゆうはるか 体験版
(2011/1/16)

 

ゆうはるか(18禁)/GOOD DAYS MAKER(1500円)

幽霊が見える日比野彰は、ある日学校の屋上で死神と名乗る少女と出会う。
他人には見えず、無口、無表情な彼女との会話に苦心しつつ、家に住まわせることを決めた彰。
そうして友人達と日常を送っていくうちに、少女と少しずつ意思疎通ができるようになっていった。

選択肢あり、死神、幸せ、生きること、十八時間半ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
体験版の感想は
こちら
システムは若干不安定な動作をする箇所がありますが、普通に読む分には問題なし。
音楽は暖かい気持ちになれる曲が多めでした。
絵はHシーンに違和感を覚えますが、笑ったり照れたりといった表情は魅力的でした。
一枚絵は八枚+差分。

死神の少女、夕が、困っている人を助けてばかりの彰と共に過ごしていき、
段々と感情が豊かにになっていきます。
切ない話もありますが、それも含めやさしい気持ちになれる話ばかり。
特定の人物の好感度を上げたり、決められた行動を取ったりすると、
本編とは別にサイドストーリーや後日談などのエピソードが読めるようになります。
彰が天然ジゴロにもほどがあるもてっぷりで非常に妬ましく、
でもそれが納得な格好良さと優しさと一生懸命さで私も惚れそうに。
ただ心を開くためとはいえ軽々しくずっと一緒にいるとか言うのは良くないと思うの……
その時は本気なのでしょうが、却って言葉が軽く思えてしまいました。

それにひきかえ夕は幸せそうな顔が無条件にとっても可愛いです。やきもち焼く顔も。
話が進んで感情が多彩になっていくにつれより可愛くなっていきました。
そんな死神さんを愛でながら暖かい話も楽しめる作品でした。

過去の作品感想:
そんなふたりとしあわせのかたち。
(2011/1/21)

 

春、咲きました☆(18禁)/RABBIT-GARDEN(1500円)

新学期、二年生になった志法院辰也は隣に住む春川奈々緒や友人と引き続き同じクラスとなり、
今までどおりの日々になるものと思っていた。
しかし今年は押しかけてきた義理の妹、新しいクラスメイト、先輩、後輩と、
やけに女の子との出会いや再会が多い春だった。


選択肢あり、恋愛、春、ボイスあり、十三時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
体験版の感想は
こちら
システムはマウスホイールからバックログを呼び出せない所が少し不便でした。
音楽は特に問題なし。OPムービー、OP歌、挿入歌、ED歌あり。
EDの歌は同じ歌をそのルートのヒロインが歌っていて、五種類のバリエーションがあります。
絵は可愛い感じ。一枚絵は四十枚+差分。
立ち絵を動かす演出など多彩でした。

選択肢によって分岐し、それぞれのヒロインの悩みを解決していきます。ヒロインは五人。
全てのルートではないですが、ただ好感度を上げていくだけでは
トゥルーエンドへ行くことができない難易度が高めのルートもあります。
ですが理不尽なものではなく、どの選択をすればどういうことが起こるかをしっかり考えれば大丈夫で、
そんな試行錯誤の末にトゥルーエンドを見ることができたときには達成感がありました。
また、細かなフラグ管理もしっかりとされていて、
結構前に交わした会話などでもシナリオが変化するのがすごいなと思いました。

話は璃音ルート、というか桃美と暁の性能が良すぎて
主人公が困難を乗り越えて〜という面が薄れてしまっていたことが気になりましたが、
主人公の物忘れについてもちゃんと話に絡んできていましたし、
ヒロインが抱えている問題や主人公の心情もしっかりと描かれている作品でした。
ちなみにお気に入りのヒロインは花火。
そっけない態度からの照れや微笑みが可愛いかったです
(2011/1/27)

 

こいびと7days(18禁)/RABBIT-GARDEN(1000円)

秘かに気になっていた同級生、中山悠花から告白された森田一彰。
一も二もなくOKしたが、実は彼女は一週間後に転校することになっていた。
彼氏彼女になった二人は、一緒にいることができる最後の一週間をどう過ごすのだろうか?


選択肢あり、恋愛、ボイスあり、五時間と十五分ほどで読み終わりました。修正パッチあり・
システムは「春、咲きました☆」と同様。
タイトル画面では起動時間によって異なるボイスが流れます。
音楽は特に問題なし。
絵は照れたり笑ったりする悠花が魅力的でした。
一枚絵は十四枚+差分たくさん。眼鏡差分もあり。

「春、咲きました☆」とおなじ学校を舞台にした一週間の物語。
選択肢によって純愛ルートやH三昧ルートなどに分岐します。
エロゲーだから、とはいえH三昧ルートはそれしかやることないのかと言いたくなってしまいましたが、
純愛ルートや電話ルートでは二人の距離が縮まっていく過程がしっかりと描かれていましたし、
なにより、どのルートでも悠花が健気で本当に可愛かったです。

過去の作品感想:
春、咲きました☆
(2011/1/28)

 

 

(同人ソフト体験版)

シュルレアリスムの世界・体験版/TRANS-in

三良坂時乃は秋雨相馬に協力し、警察では解決できない事件を捜査していた。
ある時、三人の男が次々と失踪する事件が起こる。
時乃が自身の能力を使って見た光景は、男が狭すぎる隙間へと引き込まれていく光景だった。


本編には選択肢なし、伝奇ホラービジュアルノベルとのこと、一時間と四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵はまだ立ち絵パターン少ないですが話に合った、ちょっと病的ながら綺麗な絵柄です。

この体験版では第壱話「隙間女」を読むことができます。
説明的というか事務的な文体で、話も精神的な部分が多めなので、
派手さはなく淡々としたトーンで進んでいきます。
ただ最後はぞっとする終わり方で印象に残りました。

過去の作品感想:
L正邪闊達竜と人間わたしのせかいぶちころMAGDALELAムに。
(2011/1/4)

 

有翼のニケ。【体験版】/OMNI FACTORY

アーディナル連邦の攻撃に押されていたコルド共和国はレンフィート航空基地の放棄を決断する。
撤退までにかかる時間を稼ぐために派遣されたのはたった一機の戦闘機とたった一人のパイロット。
しかし一機と一人は、敵の攻撃をことごとく阻止するのだった。


選択肢なし、戦闘機、戦争、十分ほどで読み終わりました。
システムは特に問題なし。
音楽は静かに盛り上がるような曲が多くてお気に入り。
絵はまだ開発中とのことで空白だったりラフ絵が表示される箇所も。
本編中には流れませんが
イメージムービーが格好いいです。
コミティアのスクリーン(同人ゲーム部2の企画)で流れているのを見て、
即サークルスペースに走りました。

この体験版では一回の交戦と、勝利後の基地の様子を読むことができます。
かなり短くて物足りなくはありますが、
悲壮感と高揚が入り混じった基地の様子が伝わってきました。
(2011/1/17)

 

 

トップへもどる   一つ前に戻る