コミックマーケット72感想リスト

同人ソフト(ノベル系)は基本的に全て、
それ以外は感想が思い浮かんだもの限定です。

同人ソフト(ノベル系)はプレイ順(パッチ待ち作品を除き事前の期待順)です。
ただしおすすめ、期待作品は優先的に紹介しているので日付(感想アップ日)と並び順が前後することはあります。
それ以外はサークル名順です。
基本的には上記のとおりですが今回明らかに読み終えるのに時間がかかりそうな作品が両方とも最初の方に多く、
また夏コミの日程がいつもより遅く、夏コミ後に夏休みを取れなかったため、
このままでは更新が滞りそうなので時間がかかりそうな作品は読むのをある程度後回しにします。
時間がかからなそうな作品は先に読んだりもします。

女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、
BL=男主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男(年齢不問)、としています。
作品が女性向かどうかは基本的にサークルさんの自己申告です。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

作品名が太字になっているものは、良いか悪いかは別として非常に個性的な作品です。
大嫌いか大好きか、二つに一つ。当たるも八卦当たらぬも八卦。
そんな感じで読んでみるのもいいかもしれません。
このリストでの太字作品は蒐奇会です。

 

同人ソフト
まとめ  完成版  体験版・続き物  番外編・その他

同人誌
漫画  小説

 

コミ購入同人ソフトを終えてのまとめ・雑感

おすすめ完成版
Juvenile Graffiti 完全版/MURAKUMO
彼岸ノ此岸/nuko
ABYSS −殺人クラブ− C72版/Festival

新規期待の同人ソフト
うみねこのなく頃に/07th Expansion

おすすめ以外で面白かった完成版
Real intention 〜ココロのクサリ〜/ネガティブギャング
N.E.S.T-永久の雛鳥-/めじぇーる
蝶葬/蘆屋
Knight of Trust/TEAM HATSUSHIBA

期待の同人ソフト以外で完成が楽しみな体験版・続き物
夕焼け戦線ギカダイザーβ版ver.3.0/nest kore
THE MAN CALLED CRIMSON -Episode II-テラトランジスタの巫女/因果堂Type-I.G.
いつか夢見た風景で 〜 死神はコッペンで唄う〜/Arbitrage
ヴェクサシオン #1/ロンドンロボット
Wish 〜tale of the sixteenth night of lunar month〜 第一章/MIGIHA

他に完成版では「遠隔戦区 / remote : OPERA」「森の少女と妖精の城」「思い出のあの場所で
街痛〜運命の導火線〜」「幻燈夏夜 〜かぐら かぐら〜」「相対幻影
部分的に完結しているものでは「
収穫の十二月〜春〜」「閏刻、絵に描いた夢 第一章:白昼夢遊
Daydream Phyco Knockers Vol.1 Spit It Out」「放課後は鬼退治!1
体験版では「
Hurtbreak Wonderland」「Dm7
女性向完成版では「
雪に歌う少年」が良かったです。

絵では「
Real intention 〜ココロのクサリ〜」のHシーンの場面に合った多彩さ、
N.E.S.T-永久の雛鳥-」のイベント絵での光の描かれ方が良かったです。
また「
森の少女と妖精の城」はかなり自分好みの絵柄。
それから体験版では「
9 KNIVES」が目を惹くものがありました。

システムデザインでは「
引籠世界の探偵事件簿 #02 D.C.消失事件」体験版では「ヴェクサシオン
演出では「
引籠世界の探偵事件簿 #02 D.C.消失事件」「The Law of Contradiction」体験版では「Dungeon Master
ムービーは「
Juvenile Graffiti」が良かったです。

音楽は「
Knight of Trust」や前回は挙げませんでしたが「ABYSS -殺人クラブ-」に良い曲が多いです。
それから「
Wish 〜tale of the sixteenth night of lunar month〜」の物悲しい曲や
放課後は鬼退治!」の「喫茶ローズクラブのテーマ」やsession 1のED曲がお気に入りです。

歌は「
うみねこのなく頃に」のOP「うみねこのなく頃に」
放課後は鬼退治!」のOP「オレンジ」とsession 3のED「月歌-Lunatic selenade-」が良かったです。


今回は例年と比べ飛び抜けた作品こそ少なかったですが、
しっかりと作られていて楽しめた作品、良さそうな体験版が多かったように感じました。

冬コミの直前までかかってしまいましたが、なんとか全て終わりました。
(パッチ出しますと書かれていて未だ出ていない作品はやっていないのですが)
各作品を制作されたサークル様方、楽しませていただきました。ありがとうございます。
(12/25)

 

(同人ソフト完成版)

Juvenile Graffiti 完全版/MURAKUMO(2500円)

おすすめ
(8/23)

 

ぬるぬる!!風紀委員会(18禁)/Stray Moon(800円)

ローションまみれの女の子の写真を撮るのが趣味という主人公。
しかし当然ながら、風紀委員会により学校のロッカーにおけるローション所持禁止が言い渡される。
納得できない主人公は、風紀委員五人との勝負を持ちかけるが…


選択肢なし、脱衣カードゲーム、ノベル部分は二十分足らずで読み終わりました。
風紀委員の女の子達と脱衣ボーカーorブラックジャックで勝負します。
脱がすところまで脱がしたらローションまみれの一枚絵が表示されて次の話へ。

最善を尽くしても配られたカード次第であっさり負けることがよくあります。
それがギャンブルの常ですが、こと脱衣で後一枚まで追い込んでいたところを逆転されるとさすがにイラっとします。
そうしてようやく勝っても一枚絵が表示されるだけで文章はあまりエロくありません。
絵は綺麗ですが抜きゲーとしては微妙。有名絵師さんの絵鑑賞ゲームと言ったところでしょうか。
(8/24)

 

不機嫌ななつみさん(18禁)/Stray Moon(700円)

義姉の服を着て女装しているところを義姉に見つかってしまった主人公。
自分の姿を見られてしまい驚きつつも興奮してしまい…


選択肢なし、ゴスロリ、一時間と少しで読み終わりました。
前作
ぬるぬる!!風紀委員会の登場人物である壬生なつみと、その義弟の話。
絵は相変わらず綺麗ですが、関連作
不機嫌な従妹ほどエロくはありませんでした。

話は女装趣味を通してなつみさんの過去が語られたりします。
若干小難しいもの思いが多くて姉弟でのやりとりが不足しているように思えました。
あとせっかくのゴスロリちゃんなのに本番では全裸なのが非常に残念でした。
(8/25)

 

遠隔戦区 / remote : OPERA/debris(500円)

最近、宇宙戦争の指揮官となって闘う夢を見る人が増加していた。
地球へ攻めてくる勢力とそれを守る勢力の宇宙戦争。
主人公は、そんな夢を見たことは一度もなかった。


選択肢なし、スペースオペラ、一時間と四十五分ほどで読み終わりました。
全六章の構成で一度読んだ章はいつでもタイトル画面から読めます。
立ち絵やイベント絵などはありませんが、
背景や音楽で宇宙戦争という雰囲気が形作られていました。

話は戦闘シーンを中心に描きつつ、両陣営の立場などが明かされながら進んでいきます。
戦術メインの戦闘描写はなかなかに面白かったですし、登場人物同士のやりとり、
特に基本事務的なくせに余計な一言を差し挟んでくるフッカとのやりとりも楽しかったです。
ただ、終盤になると途端に説明不足のままどんどん進んでいってしまうので、
ラスト周辺の流れがよく理解できませんでした。
(9/2)

 

Real intention 〜ココロのクサリ〜(18禁)/ネガティブギャング(1300円)

非常勤講師の主人公は、同じ学校の生徒、名々瀬流緒と同棲することになってしまう。
ある日、彼女の秘密を知った主人公は彼女をレイプしてしまった。


選択肢あり、調教、四時間ほどで読み終わりました。
ダウンロード販売もされていて、パッケージ版より安いです。
エンディングは八種類。
ノーヒントではコンプリートまで結構試行錯誤が必要そうですが、
どの選択をすれば好感度が上がる(下がる)かが結構わかりやすいので、
公式サイトにあるヒントを参考にすれば全部読むのはさほど難しくありません。
システム面では眼鏡ありなし、体操服orスク水などが選択でき、それに応じて文章が変化するのが細かいです。
また
風雲相討学園フラットでも使用されていた「たたみかけモード」や、
パラメーターの上下がグラフでわかる機能が搭載されています。
ただセーブ数が少ないのが気になりました。
イベント絵は差分無しで99枚、他カットインや眼鏡・汁差分などバリエーション豊富。
そのため、Hシーンで絵の使いまわしがほとんどなく、
各シチュエーションごとにちゃんと合ったイベント絵が使用されていて飽きません。

話はレイプして調教してそして……とエロゲーならではといった流れ。
そういうものとわかっていても、あまりにもH中毒すぎて閉口してしまう箇所もありました。
また、若干万人向けとは言えない部分があるので公式サイトを隅まで読んで合う合わないを各自で判断してください。
しかし、口ほどにものを言う好感度グラフを効果的に使ったやりとりは豊富な絵と併せて心情が良く伝わってくるものでした。
値段もこの内容からは安すぎるくらいですし、好みが合えば買って損のない作品です。

それにしても主人公のデフォルト名「背久原吾郎(せくはらごろう)」はあんまりだと思うのですが…
(9/4)

 

ハナコノ/黛研究所(たしか無料)

学校のトイレで花子と名乗る幽霊と出会った主人公。
退屈していた幽霊は、主人公にTRPGで遊ぼうと持ちかけてきた。


選択肢あり、幽霊、ダンジョン探索、一応一時間ほどでエンディングまで行きました。
システム面ではエンディングまで行ったときにプログラムを自動終了するでもなく、
タイトル画面に戻るでもなくクリックしてもなにも反応がなくなるのがあまり気分のいいものではありません。
それから作品の性質上仕方ないのでしょうがセーブなし。
ゲーム画面は多くのゲームと違って縦長になっています。

ゲームマスター一人、プレイヤー一人のTRPGでダンジョンの財宝を手に入れることが目的なのですが、
サイコロなどでの結果判定は行われません。マスターの気分次第で全て進んでいきます。
実際には次にどのイベントが起こるかランダムで決定されます。
武器と敵の相性などランダム以外の要素もあるかもしれませんが。
とはいえ大部分が運なのでクリアフラグだろうイベントを見つけた後は、
それが起こることと理不尽に死なないことを祈りつつひたすら作業。
また、敵が落とす宝箱はかなりの確率で罠(そしてかなりの確率で即死)ですし、
怪しいところを調べるとほぼ間違いなく不利な状況になります。極力なにもしないが吉。
かなり死にやすいので残念ながら私はまだクリアしていません。

では何故最初の方でエンディングと書いてあるかというと、
TRPGを始める前置きの会話部分で話が進んでいくからです。
こちらは何回もTRPGをやろうとすれば自動的に最後まで読めます。
内容は幽霊の身の上話と主人公との関係の変化。
しかしTRPGために途切れ途切れになってしまっていて話をじっくりと読むことができませんでした。

TRPGも試みは面白いかもしれませんが、
運任せで難易度が高いのに加えイベントの単調さから、
不毛な作業だという印象を強く持ってしまいました。
(9/6)

 

彼岸ノ此岸/nuko(2000円)

おすすめ
(9/10)

 

やんデレ(18禁)/猫丸堂(1500円)

両親が一週間旅行に出かけ、これで家に女の子連れ込み放題と浮かれる主人公。
手始めに幼馴染の沙紀に手を出し、それからさらに二人と関係を持つ。
しかし彼女達はそれをきっかけに異常な行動を起こし始める。


選択肢あり、やんデレ、グロ、四時間四十分ほどで読み終わりました。
ルートは三つでそれぞれ二通りのエンド、それからその他エンドが五つ。
おまけミニゲームでブラックジャックが遊べます。
システム面では前作「
禽ノ哭ク刻」からぐんとバックログ量が増えたのがありがたかったです。
スキップも早くなっていましたが、エフェクトが瞬間にならないので場面によっては時間がかかります。
また序〜中盤に一定の間隔でHシーンがあり、今回は相手も変化があって飽きませんでした。
絵はグロ方面では目を背けたくなるほどではないもののなかなかインパクトありました。
目での狂気の表現は怖くてよかったと思います。

話は童貞のくせに女たらしな主人公が火遊びをして大火傷します。
ヒロイン達がおかしくなる決定打は関係を持ったことかもしれませんが、
それ以前からストーカー的行動はあたりまえのようにしていて素質たっぷりです。
そういう全編通じてのストーカー行為がわかりやすく描かれていて、
特に伏線のあからさまさに、それがいつ回収されるかドキドキさせられました。
病んでいく描写などはほとんどないのでぐいぐい読ませられるような力はありませんでしたし、
主人公が駄目人間過ぎて感情移入なんてできませんでしたが、
それらのため逆に、肩肘張らずにさくさく異常な言動を楽しめた作品です。

あえて主人公に忠告するならとっとと警察呼べ、でしょうか。
結局一回も呼びませんでしたよこの男は。
(9/22)

 

N.E.S.T-永久の雛鳥-(18禁)/めじぇーる(500円)

座敷わらしが取り憑いている家に生まれた主人公は「はらから」と呼ばれる御霊を調伏する使命を持っていた。
彼をサポートする幼馴染三人と共に役目を果たすかたわら、ごく普通の学校生活を送っていた。
しかし周囲では、三つの噂が飛び交っていた。


選択肢あり、和風伝奇、十九時間ほどで読み終わりました。ルートは三つ。
これで500円というのは良心的すぎです…
体験版の感想は
こちら
絵はすっきりとは正反対というか、濃厚な絵柄で少々くせがあります。
ただそのおかげかやっぱり光の描き方が印象的。
特に道場で氷雨と主人公が座っているイベント絵はとても雰囲気があってお気に入りです。

話は各ヒロインに抱えているものがあって、敵と戦いながらそれを乗り越えていきます。
テキストは主に序盤、読み手に語り掛け調なところがあるのでそういうのが気になる方は注意。
あとバッドエンドでの死に様描写が結構エグいのでこちらも苦手な方は注意。
特に七月一日の神楽が小町に殺される場面は印象に残りました。
シナリオでは、主人公にとても強力ながら自分の意思で扱えない力があるのですが、
敵もそのことをわかっているのに追い詰めた後に余裕を見せたりして
結局主人公に逆転されることが何度もあってやや緊迫感が削がれました。

各ヒロインは守るべきもの以外も守ってしまい結局全て守りきれなくなる防御役の奏歌、
敵を攻撃できない攻撃役の神楽、敵の姿が見られない索敵役の氷雨と、
それぞれが自らの役割に反する性質のものを持っています。
その不完全さによって悪い事態になっていく様がとてももどかしく思えフラストレーションがたまります。
(氷雨シナリオだけはそれが直接の原因ではないのですが)
特に奏歌の実力が足りないのに守りたい気持ちだけが先走って結局傷を広げてしまう所にイライラしました。
でも、だからこそそれを乗り越えた末のラストバトルはどのシナリオも熱かったです。
また、各シナリオごとに明かされる謎があったり敵勢力のバランスが変わったりしていて、
長い話ですがマンネリにならずに読めたのも良かった所でした。
(9/23)

 

森の少女と妖精の城/Ambivalence(1500円)

とある村で暮らすミルトは、森の奥にひっそりと佇むお城を発見する。
中に入ると、そこには小さな少女がいた。


選択肢あり、ケルティックADVとのこと、三時間と少しで読み終わりました。
基本的に一本道で選択を間違うと死にます。
システム面では場面が変わるとバックログが読めなくなってしまうことが多かったのが気になりました。
絵は可愛くてなかなか好み。背景も良いです。

話は城で出会った少女との交流や村の人々とのやりとりで進んでいき、言い伝えや風習などが絡んできます。
とにかく主人公が純真で、全裸で抱き合ったりするシーンもあるのですが特に動じることなく触れ合っていて、
なんだか自分の邪さを浮き彫りにされた気分になりました。
そんな朴念仁視点なので少々盛り上がりに欠ける所があったり、上手く行きすぎな所はありましたが、
やさしく暖かい人々に囲まれて、ゆったりとした穏やかな気分になれる作品でした。
(9/28)

 

かげろうは涼風にゆれて/言ノ葉迷宮(100円)

恩のある研究者に協力するためにある島を訪れた主人公。
しかし当初予定されていた実験はできなくなったと聞かされ、かわりに別の実験をすることになる。
その実験中、投薬の影響からか、記憶が飛んでしまったりと妙なことが起こるようになった。


選択肢あり、どちらかといえばホラーとのこと、
エンディングは五つで一時間半足らずでコンプリートできました。
去年の冬コミで発表された「
deep-sea fishes in gloom」も同梱されています。
初めてプレイするときにはオートセーブで、やりなおしができなくなっています。
でも、一回なにかのエンディングにたどり着けば解除されるので問題なし。

特に変なことをせずに状況に流されていると研究成功/失敗エンドに行き、何もわからずに終わります。
研究について嗅ぎ回ると真相究明、そしてそれからどうするかへの道が開けます。
その謎解きがメインで、話そのものはそれに付随する感じですごく面白いというものではありません。
難易度はある場所で何をしたら別の場所でどういう影響が起こるのかを考えればさほど難しくありませんでした。
でも、同じ場面でも主人公達がいまどんな情報を知っていて
どの情報を知らないかが考慮された数パターンの文章が用意されていて、とても練りこまれた作品だと感じました。
(10/1)

 

雪に歌う少年(BL18禁)/喜屋Labo(1800円)

同じ男なのに大学生の親戚を好きになってしまった中学生の少年、響。
響のクラスメイトで空手が得意な少年、真鋭。
ほとんど接点のなかった二人は、ある雨の夜以降仲良くなったのだが…


選択肢あり、恋愛、十三時間ほどで読み終わりました。
最初に響と真鋭のどちらかを主人公に選び、
同じ物語をそれぞれの視点から進んでいきます。
エンディングは響が七種類、真鋭が六種類。
システム面ではスキップがありません。
キーボードでショートカットキーやctrlを押してスキップしようとすると止まるのでわざと削ったのだと思います。
それは仕方がないですし文句を言うことではないのですが、
問題はスキップがないにも関わらず難易度がかなり高いということ。
幸いエンターキーで擬似スキップができるのでまだましですが、
目的のルートに入るため何度も試行錯誤するにはとてもつらい環境です。
おまけにルート固有イベントが共通イベントの合間に入るので、
エンターキー押しっぱなしにしてると読み飛ばしてしまいます。
スキップ機能をはずすならば、スキップを使わなくてもストレスなく読んでいける構成にしてほしかったです。
他にもクリック待ちアイコンや選択肢が出ているときにバックログを読もうとすると
それらが消えてくれなくてバックログが見づらいです。
絵は良い表情のものもいくつかありましたが、
特にHシーンで身体のつくりが不自然に思え、あまりエロく感じませんでした。

話は「
はるぼく」の一年半後を舞台に、響と真鋭の初恋の顛末が描かれています。
ちなみに響と大学生は「はるぼく」のメインキャラクター。
BLながら最初から男同士の恋愛だけに凝り固まらずに女の子との関係も絡められていて、
そのために一層、それでも男同士を選ぶという決断に重みが感じられました。
そんな女性陣も含めた中学生同士のやりとりも楽しかったです。
ただ、そのように中学生メインの話なので大学生が割りをくって嫌な奴に描かれて、
響から一途に想われるに値する人物とはどうしても思えないのが残念。
…もっとも彼は「はるぼく」の和哉シナリオで暴走しているので地なのかもという可能性も捨てきれませんが。
あと、響編4番目のルートでの告白シーンとその後がかなり甘くて良かったです。

シナリオだけを見ればかなり良い出来の作品なのですが、
スキップがないことと難易度の高さが相まってシナリオを読むことに専念できず、
その良さがすごく削られてしまっていて非常にもったいない作品でした。
(10/3)

 

早瀬に案山子は/花を吐く抄女(100円:フリーソフトとしてweb配布中)

畑ではなく河川敷に佇む案山子。
その周りは物の怪達の集まる場になっていた。


選択肢なし、現代もののけ井戸端会議とのこと、フルボイス、一時間半で読み終わりました。
死狐様」「挽歌の候、如何お過ごしでしょうか」が収録されたCDとの二枚組。
挽歌〜の感想で書いたとおり、やっぱり一枚に二作とも入っちゃいましたね。
画面構成は前二作とほぼ同様。
ボイスはそれぞれ特徴が出ていましたが、特に案山子の坦々とした口調が良かったです。

話は第一章が石斑魚視点で案山子とのやりとり、第二章が貉視点で石斑魚とのやりとり…と、
章によって案山子、石斑魚、貉、兎、白鷺の物の怪達がそれぞれ視点主と話し相手になっていきます。
物の怪たちは何故か揃って女性の姿。
最終章はとある出来事が起こり全員が集まります。
井戸端会議の内容は世の無常さとかからかいとか。
序盤は古風な言い回しで観念的なことを語られて少々退屈でしたし、
最終章はそれまでの流れからしたらとってつけたように感じられる出来事でしたが、
中盤の兎が関わってくる場面が面白かったです。
特に長台詞は最後まで聞く価値あり。結局はそれか!と突っ込めます。
所によりやや退屈なれど、ちょっと間抜けで小粋な会話が楽しめる作品です。
(10/4)

 

The Law of Contradiction/玖次元(1000円)

死徒となった魔術師を捕らえるためロンドンを訪れたバゼット。
同じように教会からは死徒殲滅を目的としてシエルが派遣されていた。


選択肢なし、TYPE-MOON二次創作、一時間と少しで読み終わりました。
Flashを使用していて、セーブとバックログ機能があるのは嬉しいですが、
文章速度変更ができないなどやや不便なところがありました。
しかし、それでもFlashを使うだけあって動的な演出は目を惹くものがありました。
音楽もなかなか良かったです。

話は月姫とFate本編の少し前。
実際にこんな場面があってもおかしくないと思わせられる筋書きを舞台にしたバゼットとシエルの共演、
特に最後の方の黒鍵が乱れ飛びフラガラックが発動する場面は演出も相まって心躍りました。
ただ、飾り気のない文章なので心情描写がやや弱かったかなと感じました。
あとバゼットさんがフラガラックをすごくもったいない使い方したような気がします。出来るだけ無傷で捕らえようとしたためでしょうけど。
(10/7)

 

BUTLER×BATTLER(乙女)/GLYCO(1000円)

父親が関東最大の極道のトップであることを除けばいたって普通の女の子である土方和歌は、
抗争が激化した三年前から親元を離れ、二人の従者と共に生活していた。
そんな和歌のもとへ、新しい執事が派遣されることになった。


選択肢あり、戦う執事さん、四時間ほどで読み終わりました。
ルートは四つ+ノーマルルート。
各ルートへ入る選択肢を結構ピンポイントで選んでいかなければならないので、
選択肢の数からすれば難易度は高めです。
システム面ではおまけシナリオ以外では文章速度が変更できないことを除けば問題なし。
絵は乙女ゲーなのに主人公が可愛いです。
特にパッケージの舌を出した絵がお気に入り。

話は平和に暮らしていた主人公を狙うものが現れて、それを受けて今までの関係が変化していきます。
ほとんどのルートで、漫画で言えば「本当の戦いはこれからだ!第一部完」といった感じ。
おまけシナリオで「これから」が少しだけ描かれていますが、
それでもまだ色々ありそうだなぁという所で終わるので少し拍子抜けでした。
あと、タイトルにある割には戦闘シーンの描写がやや物足りなかったです。
でも主人公が本当に普通で、かつ良い娘で好感が持てました。
そんな主人公を中心としたドタバタや、お互いの信頼が伝わってくる暖かいシーンが良くて楽しめました。
(10/8)

 

さもなくば懐は鉛筆でいっぱいに/風華ソフト(300円)

探偵事務所で所長代理をしている主人公に
同じく事務所でバイトをしている少女が学校で起きた事件を解決してほしいと持ちかけてきた。
その真相とは…


選択肢なし、推理、十五分ほどで読み終わりました。
竜の見る夢はポシャってしまったそうです。さりげなく楽しみにしていたんですけれどね。
短いのでほとんど気になりませんでしたが、表示速度変更はありません。また音楽もなし。
立ち絵はありますが折り紙を切り抜いて目鼻などのパーツを書き込んだ感じで
下地の色以外に着色はされておらずのっぺりしています。

話は殺人事件の起きない推理物で主人公は安楽椅子探偵のポジション。
主人公からヒントを貰って、実際に事件を解決するのは少女の方です。
ちょっといい話といった感じで綺麗にまとまっていますがやや印象には残り難いかなといったところ。
あと主人公が思考法の例題として挙げた「捕まるリスクが増えるのに連続殺人を起こす理由」で
「殺すのが好きだから」というある意味単純な理由が挙げられなかったのは意図的なのでしょうか?
これが今回の事件の真相だったとしたら身も蓋もなくなってしまいますが。
(10/11)

 

箱庭の空/Hellwach(500円)

幼馴染の悠香が亡くなって初めてのお盆、妹は悠香が帰ってきていると言い張った。
その次のお盆にも妹は悠香がいるように振舞った。
そして今年のお盆も、すぐそこまでやってきていた。


選択肢あり、逝った人と残された人との関係、三時間ほどで読み終わりました。
ルートは三つ。選択肢が少ないので全部読むのは難しくありませんでした。
システム面では既読のみ/全部スキップの切り替えができることが嬉しいです。
セーブやタイトルへ戻る、ゲームを終了するときに確認メッセージが出ないのは動作数が少なくていいですが、
反面操作ミスをしてもフォローされないので良し悪し。
個人的にはセーブロードに確認メッセージはいりませんが、タイトルへ戻るとゲームを終了するにはほしいです。
他に気になる所はオプション画面から右クリックで抜けられないこととスキップが遅めなことです。
演出では立ち絵が横にスライドしながら表示されるところがあって、
話すために目の前に移動してきたという感じを上手く表現できていると思いました。

シナリオは幼馴染の死に折り合いをつけているようでもその実まだ囚われている主人公が
ヒロインと関わっていくことでの変化が描かれています。
主人公が純粋というか、真剣に向き合いすぎていて視野が狭くなっていることに軽い苛立ちを覚えながらもそこまでできることがすごいと感じました。
さほど長くない話の中でもそんな主人公を始めとした各々の想いがしっかりと書かれているので、
どのルートのどの登場人物の行動にも説得力があります。
中でも、真っ向からぶつかり合う千紗ルートがお気に入りです。
ただ、山場のあとなんの余韻もなく通常シーンに戻ったり、
スタッフロールがロールしてなく一枚の画像だけだったり、
それにシステム面でも操作感が軽すぎるように思えて、
(最後のは本当に個人的な「なんとなく」の感触ですが)
ストーリーとは直接関係ないそれらのために話の重みが半減しているように感じられてしまったのがもったいないなと思いました。
(10/12)

 

思い出のあの場所で/ゆきはうす(300円)

幼馴染に起こされ、友人達とやや過激ながら楽しく日々を過ごす主人公。
そこに転校生の少女が現れ、さらには幽霊の少女とも知り合いになってしまう。
それでも相変わらずの日々が続いていたのだったが…


選択肢あり、恋愛、やや現代ファンタジー、六時間半足らずで読み終わりました。
エンディングリストなどがないので違っているかもしれませんがルートは三つ。
放課後に行く場所を選択する形式で、目的の女の子に会い続ければそのルートへ入れます。
ただ、会い続けていれば問題ありませんが、
途中浮気したりすると起こっていないはずの出来事が起こっていることになっていたりとシナリオの管理に若干不備がありました。
システム面では既読スキップがないので共通イベントをスキップしていたら個別イベントまですっ飛ばしてしまうことがありました。
絵は複数の方が描かれているので出来にばらつきがあります。
全体としてもあまり上手いとは言えません。
一番可愛いのはパッケージ絵…でしょうか。

話は幽霊の巫凪、転校生のさくら、友人の義理の妹の絆と紆余曲折あって両思いになったりします。
上記シナリオの不備や、特に前半部分での端折り気味な進行など気になる点はありますが、
日常は楽しいですし各ルートもなかなか良い話です。
作品タイトルと関係が深い巫凪シナリオがお気に入り。
特にラストは暖かくて切ない気持ちになれる良いシーンでした。

他に気になったのは、読んでいると所詮中身より見た目の方が重要なのかなと思ってしまう箇所があること。
とりあえずゲーム開始直後から登場する幼馴染の里美のビジュアルにインパクトがあるのですが、
ずっとアプローチしてくる里美は(信頼している面もあるにしろ)徹底的に邪険にするのに、
各ヒロインは可愛いとかスタイルいいとか思っていてそれで結果くっつくのはなんとなく理不尽に思えました。
まあ、サークルさんにそういう意図があるわけではないでしょうし、
なにより美少女ばっかりでてくるゲームを好んでたくさんやっている私が言えることではないんですけどね。
(10/13)

 

想いは一つ屋根の下で(18禁)/Nice Tick!!(200円)

幼馴染の大家と義理の妹と一つ屋根の下で暮らす主人公。
そこに金髪ツインテールも一緒に住むことになった。


選択肢あり、恋愛、一時間と少しで読み終わりました。ルートは三つ。
セーブできないのが痛いです。既読スキップがあるのがまだ救い。
それから意味が通じない文章やスクリプトのミスが目立ちました。
音楽は同じ日常曲が鳴りっぱなしで山場の雰囲気を損なっています。

話は同居しているうちに惹かれあって…という流れ。
しかし非常に展開が速く、セーブがないのでその点ではすぐ終わって嬉しいのですが、
物語の面白さという点ではなにもかも端折りすぎでかなり減点です。
あと、とあるルートでヒロインが強姦されそうになっているのを助けて、
直後強姦気味にそのヒロインとHシーン突入というのにはびっくりしました。
絵はそこそこ可愛いですが、他の部分は…という作品でした。
(10/18)

 

蝶葬(BL)/蘆屋(300円:フリーソフトとしてweb配布中)

日々修行に明け暮れる僧の一人である英信。
大僧正を慕い、同い年の連生と張り合いながらも日常を過ごしていた。
しかしある事件から日常は崩れてしまった。


選択肢なし、ボーズ・ラブ、一時間半足らずで読み終わりました。
メニューにスキップがないですがキーボードから出来ますし、一本道なので気になりませんでした。
絵は背景も人物もほとんどモノクロ。それだけに、数少ない色が映えていました。

話は事件の真相を軸に愛憎渦巻く僧達の人間関係が描かれ、途中各人の回想が差し挟まれたりします。
連生との関わりや互いへの心情の描写が他の僧達と比べ不足しているように思えたことが少々気になりましたが、
直接的な描写や派手な展開などを排して書かれている文章は静かでありながら激情を秘め、
絵や音楽と一体となった世界が形作られていました。
ボーズ・ラブというネタ風味なネーミングのジャンルですが、とてもしっかりと作られ、読ませる作品でした。
(10/20)

 

【No_problem】vol.1/No-3(?円)

選択肢なし、四十五分ほどで読み終わりました。
六本の掌編が収録されています。
セーブ機能はなし。それでもあまり気にならないくらいの短さです。
でも文章表示速度が固定でかなり遅く、気になりました。

「2L夏の味」は夏休みの宿題をしている女の子二人のやりとり。背景写真が涼しげでした。
「-memory-」は思い出を忘れないために写真を撮ることにした男の話。ちょっと背筋が冷えるラストでした。
「role rolls」は幽霊に触れる少女とその守護霊、それに二人の友人の話。やや伝奇風味。
線画ながらエフェクトが豊富で、女の子同士のやりとりも楽しかったです。この話が一番お気に入り。
「モザイク」は音が聞こえず、目も他の人とは違う世界が視えてしまう少女の話。悲痛さが伝わってきました。
「感情トロピカル」は作者の都合により休載とのこと。読むことが出来ません。
「IMPORTANT」は死んだ考古学者の父親と同様に遺跡を調査している少女と、彼女に奴隷扱いされている男の話。
六つの中で一番長い話です。なんというか、王道。連載ものの一シーンを切り取ったような話でした。
(10/22)

 

街痛〜運命の導火線〜/猫ノ事ム所(1500円)
アナザーサイドオブ街痛 ヤス編/猫ノ事ム所(フリーソフト)
アナザーサイドオブ街痛 シンジ編/猫ノ事ム所(フリーソフト)
アナザーサイドオブ街痛 クラ編/猫ノ事ム所(フリーソフト)

サイタマ県サヤマシティを舞台に、凄腕の探偵、痛い詩人、ホラ吹きニートの三人の主人公が
それぞれの運命に関わりながら繰り広げる三日間+αの物語。


選択肢あり、チュンソフト「街」のオマージュ、九時間半ほどで読み終わりました。
「アナザーサイドオブ街痛」は本編のサブキャラクターに焦点を当てた掌編。
選択肢はなくそれぞれ十〜二十分ほどで読み終わりました。
本家「街」とほぼ同じつくりになっていて、ある主人公の選択が別の主人公に影響を与えるつくりになっています。
文章中の用語の解説が読めるTipや別の主人公のシナリオへ飛べるザッピングシステムなどもあり。
そういった「街」独自のシステムがあるので、この作品には操作に慣れるためのチュートリアルシナリオも付属しています。

家庭用ゲーム機と吉里吉里という違いや発表時期などのため同じ土俵ではありませんが、
単純に比較するなら本家(私がプレイしたことがあるのはPS版)よりこちらのほうがシステム面では快適にプレイできました。
特に移動マップ(シナリオチャートのようなもの)から読みたいシナリオへ飛ぶときの操作がストレスなく行えるようになっていました。
ただ、スキップ中ザッピングポイントで止まるのが気になりました。
もっともザッピングシステムを採用している以上これは良し悪しで、止まらなければそれはそれで不便なのですが。
立ち絵は実写に強く処理をかけたもの。
ブロンド美女を男が演じていたのにはちょっとした衝撃を受けました。
時折実写ムービーが挿入されます。
それ以外にも多彩な画面効果や効果音が使われていました。

文章面では、Tipの僻みの入り混じりつつウイットのある内容や、
マニアックなネタ、バカエンディングの数々に笑いました。
また、ザッピングなどによって飽きずに長時間読み続けられました。
ただ、シナリオそのものは最後までギャグとシリアスどっちつかずのものが多く、
特に終盤は悲劇的なシーンでも素直に受け止められず、
面白いシーンでも素直に笑えず中途半端に感じられてしまいました。
とはいえその一方で半端じゃない作り込みようも感じられた作品でした。
(10/23)

 

放課後キャンパス(18禁)/まぬけ屋(800円)
+放課後キャンパス-真夏の、暴れ恋女房-/まぬけ屋(A5/8P/400円/フルカラー)
+放課後キャンパス-郁とにくいあんちくしょう-/まぬけ屋(A5/16P/300円)

藤が丘女子学園の生徒会長である三瀬小百合は女好き。
試験期間中で人気がないなか、ふとしたきっかけから女の子をその毒牙にかけてしまうのだった。


選択肢あり、百合、三十分と少しで読み終わりました。
「真夏の暴れ恋女房」と「郁とにくいあんちくしょう」は後日談を描いた同人誌。
三点セットで1200円でした。
システム面では長い話でもなく分岐も少ないので、
文章速度変更が出来ないのが少々気になる程度。
絵はかなり私好み。
文章ウインドウ左上に表示される顔グラフィックが多彩でよかったです。

話は一本道でオヤジみたいな言動の主人公が連日別の女の子三人に手を出していきます。
日常シーンはそこそこ楽しいですが、結構な割合を占めるHシーンがエロくないのがかなり致命的。
エロ絵も普通のグラビア程度の露出度。
それから通常シーンでは一人称でHシーンになると三人称になるのでちょっと戸惑いました。
あと、セクシーコマンドーはたぶん関係ありません。
(10/24)

 

せこはん堂探偵ノート/うしねこ(500円)

中古同人ショップ「せこはん堂」を経営する傍ら、探偵もしている瀬古叛蔵。
そんな彼の元に高校時代の「恩師」から依頼が舞い込んだため、
助手のまつりを伴い調査に赴くこととなった。

選択肢あり、調査、推理、四時間ほどで読み終わりました。
場所を移動しつつ聞き込みをし、証言や証拠を集めていくシステムで、特徴的なのは助手。
主人公と助手は別々に行動して聞き込みを行うことができますが、
まつりは忍という設定のためその場の人間に気付かれずに盗み聞きを行うこともできます。
三回の調査-推理場面があり、一回目はチュートリアル的な事件、二回目は三回目の方針決め、
三回目は依頼された事件の解決で、二回目の方針に応じて二パターンにシナリオが分岐します。
調査中に色々と情報が聞けて事件の大枠はできあがるので推理の難易度は低めですが、
上記システムや聞き込みの順番が結構シビアなため調査段階の難易度はかなり高いです。

話は、三回目[無印]ルートのトゥルーエンドが被害者の心情にほとんど触れられずに
うやむやのうちに終わってしまって釈然としないものが残りました。
三回目[ダッシュ]ルートのほうが事件の真相へは到れないものの良い話だったと思います。
それに主人公やまつりがどういうキャラクターなのかが説明不足で、
続編があるのかもしれませんが今回の話だけで見た場合、
シナリオと同様収まりがわるく感じられました。
(10/25)

 

Knight of Trust(BL18禁)/TEAM HATSUSHIBA(1500円)

ブルグミュラー王国の騎士、ゲルドは戦場で部下のシュミットとある約束を交わす。
しかし凱旋後、王から告げられたことは、その約束と相反することだった。
忠誠と約束との間で迷うゲルドだったが…


選択肢あり、中世風ファンタジー、十一時間ほどで読み終わりました。
ルートは順番固定で三つ。システム面では不満なし。
絵は主人公は安定していますが、それ以外はやや出来に差がある部分も見受けられました。
音楽は最終ルートで少しの間だけかかる別の曲のアレンジが微妙に音程を外していて、そのときの心情をよく表していました。
他の曲も作品の雰囲気と合っています。

話は、王の殺害計画を巡って、それまでの立場や感情が変化して行く様が描かれています。
切った張ったが多いので血がドバドバ出たりします。
また絵的にはそれほどでもありませんがグロ表現もあるので苦手な方は注意。
あと愛憎たっぷりで主人公オヤジです。
色んなところ斬られたり刺されたり蹴られたりしているのにまだ動けるの?
と思ってしまうところがなくはないのですが、それでも戦闘シーンは緊迫感がありました。
各々の心理描写や関係も丁寧に描かれていて、
その結果としての各エンディングは様相は違えどそれぞれ心に残る良い終わり方でした。
カイントゥルーだけはちょっとどうかと思ったりもしましたが。
三ルートのうちでは最終ルートが印象深かったです。そのかわりに最初のルートの印象はやや薄いです。
それでも、とてもしっかりと作られている作品でした。
(10/29)

 

Stella Mira/猫大名(800円)

勉強も運動も人並み以上に出来るけれど人付き合いが苦手な主人公は、
趣味の天体観測で夜にもよく訪れるお気に入りの丘で一人の少女と出会う。
新学期に同じクラスになって仲良くなった彼女には、不思議な力があった。


選択肢なし、恋愛、一時間半足らずで読み終わりました。
システム面ではややもっさりとした印象を受けますが不便とまでは感じませんでした。

話は主人公の性格とヒロインの力を軸にした青春恋愛模様が展開されます。
最初の頃の主人公は頑固というか協調性がないというかお子様というか、
まあ根本は普通と言えなくもないですがそれを上手く出せなくて周囲と上手くいっていません。
そういった様子に多少イライラはするものの、それ以上にヒロインが主人公を甘やかしすぎなところが気になりました。
素晴らしいまでの前向き思考で主人公の言動ほとんどを良く捉えてくれます。
百歩譲ってそういう人物だとしても、なんで主人公をたくさん構ってくれるのかが疑問です。
主人公よりもっと「良い人間」はいそうですけれどね。まあぶっちゃけ私の僻みなんですが。
でも、ヒロインの力が要所でうまく話に絡められていましたし、終盤の展開は心情がしっかりと描かれていました。
それに最後の締めも綺麗にまとめられていて良い話なのですが気になるところが多い作品でした。

最後に、気になる所色々。舞台が現在だとしたら、ですが。
星のことに関しては幼稚園〜小学生のころ図鑑とか天文年鑑とか読みふけって一家言をもっていたので
(いまでは関連知識の九割九分はこぼれ落ちましたが)そのあたりのツッコミを。
まず五月末に流星群を見るイベントがありますが、実際にはTVとかで騒がれるほど大きな流星群はありません。
それに主人公が天文マニアといいながら流星群を望遠鏡で見ようとするなんて…
前半の主人公の言動と同じように
視野が狭すぎるんじゃないの?と皮肉の一つも言いたくなります。
さらにこの時、演出上なのか月が出ていることになっていますが、流星群の観測においては決していい条件ではないですね。
あと、七月ごろの二十二時にプレアデス星団を見る場面がありますが、
プレアデスを含むおうし座は冬の星座なのでその時期・時間に見ることができなかったりします。
(11/1)

 

見習い修道士と罪憑姫/RandomWork(500円)

幼い頃は盗賊をしていたが、いまは修道士見習いとなったティルは、
自身が世話をしている薔薇園の案内を頼まれる。
案内をするのは、この国の王女でもあり罪憑でもある少女だった。


選択肢なし、ファンタジー、ボーイミーツガール、一時間ほどで読み終わりました。
システム面ではスキップがキーボードからしかできず、スキップ時の速度も遅く、飛ばせない演出も多いです。
初見ではそれほど不便ではないですが、再読するときはやや気になりました。
絵はすっきりとしていてなかなか好み。
音では走っているときの音が包丁でまな板を叩いているようにしか聞こえないのを始め、効果音にやや違和感を感じました。

話は罪憑姫と接したためにティルに起こる心境の変化と、それを受けての行動が描かれています。
ちなみに罪憑とは身代わり人形の人間版みたいなもので、
他の人の罪を背負ったまま処刑されることで人間に対する神の怒りを逃れる風習のこと。
二人の初対面時のやりとりが初々しくて微笑ましかったです。
全体としてはお姫様を助ける少年という筋書きで驚くような展開はありませんが、安心して読める作品でした。
(11/3)

 

ごらんあれが天の川だよ−starry sky again−(18禁)/HoNi Soft/電惑

小学校の屋上に設置された望遠鏡「ありあけ」は、しかし一年で壊れ放置されていた。
主人公達は破天荒な友人に巻き込まれそれを占領する。
そして、また使えるように修理していくのだった。


選択肢なし、箱庭、終末、SF(サイエンス+ファンタジー)、六時間ほどで読み終わりました。
絵、システムには大きな問題はありませんでした。
音楽は少々雑然とした曲が多く使われている印象。

話は大まかには埼玉県入間市仏子を舞台に望遠鏡を直す男女達の物語、と言えるものの、
現代が舞台ですが軍があったりそれぞれの境遇などから有事であることが伺えます。
オタクネタやメタネタ多めではっちゃけていますが、終盤はシリアス。
Hシーンは寸止めなので期待すると肩透かしを喰うかもしれません。
もっとも、寸止めなのには訳があったりします。
また、主人公が頑固なくせに甘ったれなのでイライラしました。

前半は台詞メインで地の文は少なめ。
加えていきなり半年くらい話が飛んだりするので説明不足に思える箇所もあります。
それが最後まで放りっぱなしで終わってしまい消化不良なものもありましたが、
反対に語らないのが効果的なものや、最後に明かされることでそうだったのかと思わせるものもありました。
そういったところや、互いの主張のぶつかりあいが終盤を盛り上げていて、
主人公の言動や唐突な出来事など気になる所はかなり多かったですが、
良い部分もある作品になっていると感じました。
(11/6)

 

幻燈夏夜 〜かぐら かぐら〜/武谷製作所(無料)

過疎化が進む神楽町に住む高校生、菊見正樹は
幼馴染の佳織、中学生の小春、同級生の大輝達と夜な夜な旧校舎の七不思議を探していた。
七不思議と言いつつ実際に人でない者たちは数多いて、その日も男子トイレにいる花子さんと遭遇したのだった。


選択肢あり、恋愛、伝奇。
サークルサイトに総プレイ時間四十時間と書かれていて少々気が遠くなりかけましたが、
実際には本編は九時間ほどで読み終わりました。ルートは三つ。
また本編を読んだ後、さらにある条件を満たせば裏シナリオ「〜かぐら〜宵闇蛍夏」を読むことができます。
こちらは本編の数年前の話でルートは三つ。九時間半足らずで読み終わりました。
システム面では少々重く感じられる場面もありましたがおおむね問題なし。
絵は良いものも多いですが、荒いものも目につきました。
演出面ではウソスタッフロールが流れたりRPG風の戦闘シーンになったりと多彩でした。

話は神楽町を舞台に主人公とヒロインの恋愛とか関係とかがメインで、
そこに神様とか人ならざるものとかが絡んできたり、むしろメインキャラがそうだったりします。
頻繁にメタ説明やメタネタがあったり、八方美人でいると好感度が足りませんと言われて即終了バッドエンドになったり、
序盤でクサい言動をすると唐突に「バッドエンドバット」なるもので殴られてバッドエンドになったりします。
またフラグ神なるものがいて定期的に好感度を教えてくれたりします。
そのために肩肘張らずに読めるという側面もあるのですが、
山場でも頻度は減るもののそういったことで雰囲気を壊している側面も多分にありました。
ただ、そこを差し引いても本編、裏シナリオとも山場をはじめとして良いシーンや面白いシーンがあって、
特に佳織シナリオでの呼び掛け調のモノローグが入る場面はぐっときました。
それに裏シナリオの本編との絡み、特になつきさんルートの構成は上手いと思いました。
もっとふざける部分を選んでメリハリを付けていればさらに良い話になったかもしれず、そこが残念な作品でした。
(11/12)

 

シビトのダンス/ダイナマイトバンディッツ(?円)

小学六年生だった主人公は友人達と学校で肝試しをする約束をしていたが、土壇場で怖くなりすっぽかしてしまう。
翌朝、テレビではその友人達が死体で発見されたというニュースが流れていた。
それから丁度一年。ふさぎこんだまま日々を過ごしていた彼は事件があった母校を訪れる。
しかしそこで不思議な現象に巻き込まれ、一年前の学校へたどり着いてしまうのだった。


選択肢あり、サイコホラー、二時間ほどで読み終わりました。
バッドエンドはありますがほぼ一本道。おまけモードに後日談あり。
途中学校内をマップ移動しながら調べたり人に話かけたりする箇所があります。
システム面では既読スキップがほしかったところ。
また、誤字脱字や立ち絵表示ミス、フラグ管理の甘さなどが少し目立ちました。
絵はなかなか作品に合っています。特に狂気顔が良い。

話は一人だけ無事だったことを気に病む主人公がその事件があった時に戻り、
友人達を助けようとし、また事件の真相を知ることとなります。
主人公に母校の先生がある人物の家庭の事情をべらべら喋ったりと都合のいい部分がありました。
探索パートはやや単調。また、結末はもやもやとすっきりしない終わり方です。
ただ、犯人がはっきりする場面などはなかなかに怖かったです。
あと後書きで立ち絵がある登場人物総出演の寸劇に本編の鬱展開とは一転、和みました。
(11/14)

 

紫苑-しおん-/Nosysoft(500円)

ひきこもりの主人公が夜中に出歩いていると、そこで出会った少女に財布を盗まれてしまう。
それを追いかけて訪れた神社で、彼はそこに居合わせた琴音と名乗る巫女と共に少女を探すのだった。


選択肢あり、サスペンス、トラウマ、五十分ほどで読み終わりました。
エンディングはバッド含め四つとのこと。
年齢制限はないようですが微妙にサービスカットがあります。
システム面ではメニューバーのデザインが凝っていましたが、
マウスホイールからバックログに移行できなかったり、
選択肢でセーブできなかったりと不便なところがありました。

話は女の子を探す中で巫女さんと女の子の関係や主人公の過去が絡んできます。
展開が一足飛ばしでついていけなかったところや、
主人公がすぐに怒鳴ったり取り乱したりして読んでいて見苦しかったところが気になって話に集中できませんでした。
(11/22)

 

キスより甘くて深いもの 第四章(18禁)/此花(600円)

兄のもとへ転がり込んだ由喜。
しかしそこには苦手な母もいる。
それに兄の様子もなんだかおかしかった。


選択肢なし、一時間ほどで読み終わりました。
今回で完結。
前編の感想は
こちら(ちょっとしか書いてませんが)
第二章の感想は
こちら
第三章は
こちら
システム面は変化無し。絵もやっと変化無し。

話はまた由喜がやらかしてしまいます。
で、彼女はどこにも逃げ場がないとか思うのですが、
そのなくなった逃げ場も例えば借りたものを返していないから会い辛いとか
読んでと言われた本をまだ読んでいないから会い辛いとかそんなレベルなのでどう見ても自業自得。
ラストも自分達のやったことは棚に上げていて釈然としないものが残りました。
でも、もともと同じ舞台ではありますが、「朝の光が待てなくて」とリンクした場面はちょっと嬉しかったです。
(11/30)

 

かげろうの詩/大火山(300円?)

幼なじみの芽衣と友人の哲と共にごく普通の日々を送っていた主人公。
夏休み直前、彼らは美琴と名乗る少女と出会う。
だんだんと彼女に惹かれていく主人公だったが…


選択肢なし、恋愛、現代ファンタジー、一時間半ほどで読み終わりました。
公式には「自分の青春がかすんでみえるサウンドノベル」もしくは「アッーつくなれるビジュアルサウンドノベル」とのこと。
システム面は問題なし。一本道なので既読/全てスキップの切り替えができるのが嬉しいです。
立ち絵はありませんがイベント絵はあり。

話は日本海側の石川県あたりにある架空の町を舞台にちょっと不思議な恋愛が描かれています。
特に前半の四人でわいわいやっている場面は楽しかったものの、
全体的にやや説明不足で読み手を置いてけぼりにして進んでいってしまうような印象を受けました。
また、ラスト直前の主人公が友人達に背中を押される場面で、
その台詞が一般論をそのまま語っているように感じられ、ちょっと説得力が足りなかったように思えてしまいました。
(12/2)

 

SHOKO OF THE DEAD/鎌ヶ谷デザインワークス(100円)

中学からの親友と二人暮らしをしている大学生の翔子。
ある日大学で講義を受けていると、教室にゾンビが乱入してきた。


選択肢なし、ゾンビ、四十分ほどで読み終わりました。
システム面は問題なし。
絵はパッケージが結構気味悪いです。

話は、ゾンビから逃れます。以上。
主人公の翔子は一見地味なタイプですが、立ち絵のある(ゾンビ以外の)男性三人中二人に好意を持たれ、
また立ち絵のある女性三人中二人から抱きつかれて好きだと言われるなどモテモテです。
それもそのはず、二階にある教室にゾンビが乱入してきたら女友達を抱えて窓から飛び降りたり、
ゴルフクラブやバットを振り回してゾンビを粉砕するなどやたらと男前です。
また隣に住む小学生のありすちゃんは家事万能で優しくて芯が強くて可愛いです。
そういったキャラクターは良かったですが、ゾンビが意外と弱いためにあまり絶体絶命という感じはせず、
結末もあっさりしていてホラーとしては物足りないところがありました。
(12/7)

 

Summer Mirage/It rains Cats and Dogs(?円)

ある日、日高綾瀬が恋人の穂積優一のアパートを訪れると、彼はバラバラになって死んでいた。
放心状態のまま死体の側で数日過ごした彼女の前に、優一の弟、志雄が現れる。
兄が殺されたところを見たという志雄と共に綾瀬は犯人を見つけることを決意する。


選択肢なし、超能力、サイコサスペンス、一時間半ほどで読み終わりました。
とりあえずreadmeファイルくらいは付けてほしいです。
システム面ではエフェクトがキャンセル不可なのでスキップが遅めですが一本道なのでさほど問題なし。
絵は背景のみ。音楽はありません。

話は綾瀬と志雄に特殊能力が備わっていて(綾瀬は途中で発現)それを駆使して犯人を探していきます。
また、綾瀬と志雄の視点が交互に切り替わりながら進んでいきます。
特筆すべきは志雄の健気さ。
十歳近く年上の、兄の恋人に恋心を抱くも相手からは可愛い弟としてしか見られていません。
それを知りながらも全て綾瀬のために行動し、さらに彼女が落ち込むと恋心を抑えて胸を貸す懐の広さも持っています。
本当に中学生かと思うほど健気な子なのですが、それだけに気持ちが届かないのが切なすぎます。
サイコサスペンスとしてはシリアルキラーの怖さがあまり描かれていませんでしたし、
特殊能力モノとしては能力がある理由が観念的でわかりにくかったです。
それにラストの綾瀬の行動に納得いかないところもありました。
でも読後に志雄の献身を思い返すと良い余韻が感じられた作品です。
(12/10)

 

相対幻影/BRANDK(700円)

格闘家でリーダーのルベライト、剣士のルベライト、魔術師のサファリン、
神聖術師のローズクォーツの四人はパーティを組んで冒険をしていた。
そんな彼らを待ち受けるものとは…


選択肢一つだけ、ファンタジー、三時間と少しで読み終わりました。
ちなみにタイトルは「あいたいげんえい」と読むそうです。
五分ほどで読める話が数十個あって、話ごとに視点が変わっていきます。
システム面ではすでに読んだ話へ飛べるシナリオジャンプがあるのがありがたいです。
絵はやや出来にバラつきがあるものの雰囲気に合った絵柄。音楽も同様に雰囲気に合っていました。

話は冒険をしていく過程でバトルあり笑いあり恋愛あり苦悩ありといった感じ。
そのどれもがよく描けていて楽しめました。
特に第一章と最終章のラストが仲間としての絆を感じさせて良かったです。
キャラクターではテクタイトとローズクォーツのコンビがお気に入り。
テクタイトは百戦錬磨で寡黙なのにお笑い担当(天然ボケ)でそのギャップが面白かったです。
ローズクォーツは自分を卑下しがちながら時折見せる素直な感情が可愛い。
ただ、ルベライトとサファリンは客観的に見てもやや影が薄くて、それがちょっとバランス悪く感じました。
それにローズクォーツ側でも終盤の恋愛描写は唐突に思えました。
ですが、作中での彼らの道程は傍らで見ていても楽しいものですし、
ずっとこのまま四人で冒険をしていってほしいと願いたくなる作品でした。
(12/11)

 

陰鬱を呼ぶ黒い猫/数B物理研究所(500円)

僕には同じ部活に気になる女の子がいた。ある日彼女が部室に日記を置き忘れているのを発見する。
中を読んだ僕。そこには片想いの「彼」のことが書かれていた。
はっきりと名前が書かれているわけではない「彼」が誰なのか、僕は日記の内容から推理することにした。


選択肢一つだけ、推理?三十分足らずで読み終わりました。
最後いきなりプログラムが強制終了したり、
タイトル画面にある「製作途中」をクリックするとエラーが出るなどやや作りは荒いです。
でも普通に読む分には問題なし。
絵は画用紙に色鉛筆で描いたような感じの絵柄。音楽はクラシックが使用されています。

話は、例えば日記に「彼と今年は同じクラスになった」とあれば
去年彼女と同じクラスの人を除いたクラスメイトが該当、というように候補を絞り込んでいきます。
とはいえその絞込み過程は「僕」の願望が多分に入り混じった迷推理で、
それとクラシックのBGMがまったく噛み合っていなくて逆におかしかったです。
(12/12)

 

視線/AGC Wonder Factry(100円)

幼馴染や友人と日々を過ごす主人公。
しかしそこに注がれる視線があった。
ある日を境にその視線の主からの行為はエスカレートしていった。


選択肢一つだけ、サスペンス、四十五分ほどで読み終わりました。
システム面は特に問題なし。
絵は幼馴染の表情がころころ変わって可愛かったです。
音楽はなし。

話は主人公がストーカーに追い詰められていきます。
何回か捻ってあるものの登場人物が少ないこともあり予想外の展開はありませんでしたが、
理不尽な悪意や狂気があってなかなかに背筋が冷える作品でした。
(12/21)

 

毒妹〜こんな妹がほしかった?〜(18禁)/くらくり(1000円?)

突然十三歳の双子の妹がいることが判明した。
一人は萌子。素直でおにいちゃん大好き。
もう一人は毒子(ぶすこ)。主人公をくそむしと呼び、ことあるごとに罵ってきた。


選択肢あり、妹、コスプレ、クイズ、ボイス有、四時間足らずで読み終わりました。
選択肢でセーブできないのがかなり面倒です。
ランダムイベントが多いので既読スキップがあるのは便利。
キャラ絵は可愛いです。でも行動選択時の背景が目に痛いのが気になります。

流れとしてはまずどちらかの妹を選んで、さらに会話・着せ替え・お勉強を選びます。期間は二十日。
お勉強はクイズに答えて着替えられる衣装を増やします。そして着せ替えで妹に着せてアレコレします。
クイズは十問連続で出題されますが問題が出た時点でセーブできてしまうので簡単に満点とれます。
出題範囲は幅広いですが、終わった後の印象は「出題者は川澄綾子好きなんだなぁ」
会話は基本的にランダムで日常会話ができますが、同じ服を着て数日会話し続けるとHシーンが読めます。
ストーリーはあってないようなものなので萌子との甘い会話、もしくは毒子の罵りを楽しむことがメインなのですが、
そこで選択肢があると選ばなかった方のやりとりがどうなるのか頭の片隅で気になってしまい、
会話に集中できなくなってしまうので選択肢はもっと少ない方がよかったと思います。
ただ、主人公に対してはデレが最後まで皆無の毒子も、
主人公を盲目的に大好きだけど主人公が毒子に罵られていても止めてくれない萌子も、
かなり個性的でインパクトがあるキャラクターでした。
(12/24)

 

 

 

(同人ソフト体験版・続き物)

めるらぶっ! 第一話 乙女心とパスワード?/The sense of sight(300円)

主人公の友人の口車に乗り、主人公のパソコンをこっそり見ようということになった五人娘。
しかし、パソコンにはパスワードが設定されていてた。
ヒント機能を見ると、恋人に関することがパスワードになっているらしかった。


選択肢なし、恋愛、二十分ほどで読み終わりました。
今回主人公の出番はほとんどありません。
作品のキーアイテムである携帯電話とメールもほとんど関わってきません。
パスワードを入力していく過程でヒロインの個人情報や性格等の話題を出したり入力させたりして、
読み手に対して自己紹介を行うというコンセプトがあるそうで、
話の流れを切らないで登場人物のことを知ってもらおうという配慮が感じられました。
ただヒロインが五人いるので、どばーっと情報を与えられても覚えきれません。
ほとんどの情報は一回きりの話題で終わってしまっていますし。

それから、なんだかヒロイン達の言動を聞くに主人公が完璧超人っぽいです。
加えて五人とも主人公への好感度がいきなりMAXですし、
あまりに都合が良すぎる設定のように思えてしまいました。
(8/29)

 

うみねこのなく頃に/07th Expansion(1000円)

おすすめ
(8/30)

 

引籠世界の探偵事件簿 #02 D.C.消失事件/焼肉万歳(1500円)

商店街の福引で招待券を当て、五国府アイランドを訪れたほーちゃんとデルフィ。
そこにある研究所では、とある研究が行われていた。


選択肢あり、推理、七時間と少しで読み終わりましたが
恒例のバッドエンド集めでさらに二時間半ほど試行錯誤してました。
現在エンディング達成率88%。
サブタイトル「D.C.」と似てるからか、はたまた単に好きなのか、
バッドエンドはDMCネタが多かったですね。一秒間に十回○○発言とか。
あといつもながら焼肉へのこだわりが感じられます。

今回、太っ腹にも「引籠世界の探偵事件簿 #01 Lite」が同梱されています。
これは「引籠世界の探偵事件簿 #01マリア様がみてた殺人事件」から、
捜査パートと推理パートが省かれた簡易版で、純粋にストーリーを追うことができます。
「引籠世界の探偵事件簿ZERO」のあらすじもあるので、
今回の一本を買えば現時点までの話の流れは網羅できます。
ただし#02はZEROの設定が深く関わってくるので、
できればZEROはあらすじではなくちゃんとプレイしたほうがいいと思います。

体験版で釘を刺されたシステムデザインですが、
最後まで読み終えてもデザインが格好いいという印象は変わりませんでした。お気に入りです。
また、通常シーンでもカットインやアニメーションなどが多用され、
前作までよりもさらにぐりぐり動いていて目に楽しかったです。特に乳の揺れが。
システムそのものではスキップがキーワード取得や場所移動ですぐ止まってしまうのが不便に思えました。
またヒントコーナーはいつでも読めるようにしてほしかったです。

導入部分と本編とに分かれている構成で、導入一回本編二回捜査と推理を行います。
エンディングはトゥルーとグッドの二つ。それにバッド多数。
今作からデルフィでも捜査できるようになりましたが、
使用できる時期に制限があるのであまりややこしくなかったです。
推理はやや難しめに感じました。

話はデルフィの正体に関することが中心になって進んでいくのですが、
トゥルーエンドの結末がかなり衝撃的でした。もう元には戻れないのでしょうか?
また、そこに到るまでの闘いや心情も熱かったです。
おすすめ。そして#03ではどちらのエンディングが採用されるのか非常に気になります。
(8/31)

 

夕焼け戦線ギカダイザーβ版ver.3.0/nest kore(200円)

技術科学大学、通称技科大に編入した桜大路祐介は四人の女の子と出会う。
そこに現れる巨大ロボ。闘いに赴く女の子達。
力があればと苦悩する祐介。そこに道は示された。
合体ロボット「ギカダイザー」と共に技科大を敵の魔の手から守る彼らの運命は…?


選択肢ありノベルパート+タイピングゲーム。千尋編完結、全十三話。
新たに追加された千尋編分岐後は三時間ほどで読み終わりました。
α版ver.0.4の感想は
こちら
β版ver.1.0は
こちら
β版ver.2.0は
こちら
セーブスロットはたくさんになってますが
相変わらず文章表示速度が遅めで、また演出も若干動きが遅いです。

どのルートもヒロインが可愛く、また楽しい場面も多いのですが、今回はより一層、そう感じました。
新キャラが絡んでの技科大祭は熱く、その後のシリアスも良いですし、終盤やエピローグは甘ったるいです。
また最終決戦等、他のルートと共通の箇所もいままでと違った展開の部分があって改めて楽しめました。
残るはあと一ルート、なのか編。楽しみです。
余談ですが千尋編読んだらたこ焼き食べたくなりました。
(9/8)

 

THE MAN CALLED CRIMSON -Episode II-テラトランジスタの巫女/因果堂Type-I.G.(1500円)

恋人を殺され復讐に生きることを決めたシュヴァルツ・カント・焔。
その相手の手がかりを掴み調査に乗り出した矢先、
彼は発光する立方体を手にした少女、栗須翠と出会った。
それからしばらくして、焔の復讐対象「A」の主要人物が日本を訪れていた。


選択肢あり、連作フューチャーオペラ第二弾。七時間足らずで読み終わりました。
EpisodeU体験版の感想は
こちら
システム面で気になる部分は
Episode I と同様。

今回はサブタイトルにある「テラトランジスタの巫女」アスアノと焔、翠の関わりがメイン。
こちらもEpisode I と同様ですがユニークな敵方、大見得を切る焔と翠など楽しめました。
また、純粋な愛情と狂気を孕んだ愛情が対比されていて、どちらも綺麗でした。
それにしてもアスアノさんが可愛いです。ライダーキックをしてもスカートの中が見えないのはお約束。
かわりに主人公二人のヘタレ化が進んでしまっていますが…
夢剣を読んだ人からすればニヤリとする登場人物も出てきますし、
引き続き良い作品になっていました。続きが楽しみです。
(9/12)

 

収穫の十二月〜冬〜/Talestune(1000円)

紺野征木を中心としたハートフル?ラブコメ連作で、
「収穫の十二月」「境域の一月」「贈与の二月」「恋々の三月」の四話が収録されています。


「恋々の三月」

三月、子守りのバイトを頼まれた征木と雪。
夫婦のようだと浮かれる雪だったが、事はそう上手くはいかなかった。


選択肢なし、「収穫の十二月」の第四話。子育て奮闘記。五十分ほどで読み終わりました。
第一話「収穫の十二月」と第三話「贈与の二月」の感想は
こちら
第二話「境域の一月」の感想は
こちら
というわけで、この「収穫の十二月〜冬〜」の中で読んだことがないのはこの第四話だけだったりします。
なのでこれだけに千円出してもいいものかどうかちょっと迷いましたが、
そこはそれ、独身会社員としての金銭的な余裕でポンと買ってしまいました。
学生時代だったら買わなかったかもしれません。

一〜三話までは個別に配布されていたので問題ありませんでしたが、
こうして一つにまとまったことで読みたい話を選ぶまでに必要な手順が増えてしまっていて、やや面倒でした。

子育てを通じて征木と雪がちょっと成長する話で、
相変わらず征木の雪に対する言動が気に入りませんでしたが、
今後ちょっとずつでもそれが変わっていくのかなと思える内容でした。
これから作中では雪解けの季節でもありますし、
「収穫の十二月〜春〜」で征木と雪、それにしろの関係がどうなっていくのか気になります。
(9/14)

 

収穫の十二月〜春〜/Talestune(1000円)

紺野征木を中心としたハートフル?ラブコメ連作で、
「青嵐の四月」「闘劇の五月」「婚儀の六月」の三話が収録されています。
システム面は「
収穫の十二月〜冬〜」と同様、シナリオ選択が面倒でした。
せめてセーブデータが全シナリオ共有で、総合タイトル画面から飛べれば良かったのですが。


「青嵐の四月」

征木を目当てにやってくる新たな来訪者。
その強烈な愛情表現に、征木の胃は悲鳴を上げていた。


選択肢なし、「収穫の十二月」の第五話。押しかけ女房、一時間半ほどで読み終わりました。
今回しろや雪に対する拒絶の理由が初めてちゃんと書かれていて、
ちょっとは同情しました。やっぱりその態度は嫌いですけど。
それを貫いた結果立ち行かなくなり、このままでは心も身体も持たないと言われた征木に周囲は変わることを要求します。
ラストでその一端は見ることができましたし、
これから征木がまっとう(ではないかもしれませんが)な人間になるのなら歓迎です。

しかし現時点でも征木さんだいぶ崩れてきましたね。
机に正座でガクガクブルブルする絵なんて最初のころからすればずいぶんな変わりようです。
(9/15)

「闘劇の五月」

隣町の神、まどいの姉であるまよいがしろ打倒のため戻ってきた。
しかし、しろを倒す理由がなくなってしまい塞ぎこむ毎日。
とてもウザいため、なんとかするようにと征木にお鉢が回ってきた。


選択肢なし、「収穫の十二月」の第六話。ビックリドッキリメカ開発。一時間と少しで読み終わりました。
なんだか今回特に誤字脱字が多かった気がします。
話はまよいに生きがいを与えようとする流れ。
征木とまよいの息が合っていて見ていて楽しかったです。
そんなに仲良いんなら雪とか捨ててくっついちゃえばいいのに!
あと女性陣の色っぽいイベント絵が今回多かったですが、
一番色っぽかったのは征木でした。
(9/16)

「婚儀の六月」

高校三年の六月、受験勉強に勤しむ耕平。
しかし家業を継ぐことを決めている早苗にとって、それは望むものではなかった。

選択肢なし、「収穫の十二月」の第七話。進路。一時間足らずで読み終わりました。
今回は征木の友人、耕平と早苗の話。
いろいろと重荷になって悩む耕平が征木二号というか、
このくらいの年によくありそうな反抗とか迷いとか尻込みとかがあって、当時を思い出しました。
まぁ私の場合色恋沙汰はなかったけどな!

耕平と早苗の関係はひとまず保留、らしく冬まで大きな動きはなさそうです。
とはいえ夏・秋にもさりげなく絡んでくるのでしょうね。
主人公達の関係と共に見ものです。
(9/17)

 

いつか夢見た風景で 〜 死神はコッペンで唄う〜(18禁)/Arbitrage(500円)

持病を抱えた妹や、口よりも手の早い幼馴染などと過ごす日々。
季節は春。主人公と同じ高校へ入ろうと頑張る妹。
今までどおりの距離で、今までどおりの楽しい日々がこれからも続くと思っていた。


選択肢なし、サスペンス、恋愛、第二章「Fool on the world」は七時間と少し、
第三章「死神はコッペンで唄う」は九時間半足らずで読み終わりました。
第一章「夢見草」の感想は
こちら
ここで触れたたくさんのファイル、文章速度変更、アイキャッチは直っていました。

システム面ではなんとなく重いというか、処理が一瞬滞ることが他のゲームに比べて多かったのが気になりました。
また、重要な場面に限られているようですが文章ウエイトや強制表示速度変更がやや多めなので、
引き続き山場以外では使用しないでほしいです。
絵は全身が描かれているものでバランスの悪さを感じます。
でも立ち絵の身振り手振りも含めた表情が良いです。
特に瑞乃ちゃんのへにゃっとした笑顔がお気に入り。
テキストでは台詞はカギ括弧に囲まれている形式なのに、
それがないのにしゃべったことになっている台詞がいくつかあって戸惑いました。
あと、効果音のセレクトと使い方が良かったと思います。

話は公式サイトの概要に"壊れた"純愛ビジュアルノベルとあるように、
ごく普通の恋愛物とは一線を画した、理不尽や不条理がまかり通るものになっています。
というか恋愛成分はそれらに押されてやや控えめに感じられました。
第二章では、第一章の楽しい日常を読んで安心していたら冒頭からいきなり想定していた内容を上回る展開で驚きました。
その後もずっと重く、理不尽な出来事が次々に起こります。
またそれらの合間合間にちょっと明るく暖かいシーンが入るものだから余計に闇の部分が印象深くなりました。
もうとにかく登場する刑事が本当に嫌な奴で、おまけに主人公が短気すぎてどちらにも強い訝りを覚えました。

第三章では、第二章で理不尽に思えた部分の理由が明かされていきます。
ただ、理詰めで現実的に説明できるものだけではなく、
「そういうものだから」に終始するものもあるので、肩透かしに思われる方もいるかもしれません。
前半は第一章を思い起こさせるような楽しい展開。
椿もあやめさんも可愛くて思わず顔がほころびました。
でも後半はやっぱり重く、「壊れた」という言葉が似合う展開。
刑事視点での話が、あの理不尽さにはそういう裏側があったのかととても興味深く、楽しめました。やっぱり嫌な奴ですが。
しかし、黒幕がただの夢見がちなお子様でどうにも格好良くなく、それも理不尽といえばそうなのですが興が削がれた部分もありました。

とはいえ、陰と陽がどちらも際立っていて、感情を揺さぶられる魅力のある作品でした。最終章が楽しみです。
(9/26)

 

亡霊達の円舞曲-誘い-/ヒムガシズ(300円)

中学時代の友人と会いに赤上居町を訪れた主人公は、
ひょんなことから怪談サークルのオフ会に参加することになってしまう。
町には独自の伝承があり、その登場人物を呼び出す儀式が存在した。


選択肢あり、サスペンス、ホラー、一時間と四十五分ほどで読み終わりました。
今回は前編で、どういう選択をしても最後には絶対に死にます。
システム面では色々と気になるところがあります。
タイトル画面に戻るがなかったり、
マウスホイールからバックログを読めなかったり、
文章が表示されてすぐ次のページへ移ってしまうことがあったり、
スキップしても文章ウエイトや演出がキャンセルされないので遅かったり。

話は、儀式を行っていくうちに色々と不可解なことが起こります。
その犯人は儀式に参加しているメンバーか、第三者か、霊かと色々と探っているうちに…死にます。
死体がバーンと出てきたり、殺害の意図がある罠があったりと色々怖いことが起こりますが
妄信的な人の狂気を見せ付けられる場面が一番怖かったです。
真相がどうなるのか気になりますが、後編はもうちょっと快適なシステムで読みたいです。
(9/29)

 

空に落ちる 体験版(18禁予定)/R.A.Soft.House

強制的に天文部に参加させられた主人公だったが、それでも楽しい日々を過ごしていた。
しかしある日突然、その世界は変わってしまった。

選択肢あり、観念破壊ADVとのこと、一時間と少しで読み終わりました。
バックログが読めないのがとても痛いです。
文章を消して画像を表示機能もないですがこちらはさほど気になりませんでした。
絵は公式サイトの作品紹介ページトップの柊が空に落ちそうな画像が印象的で、それで作品を入手しようと決めました。
この体験版中にはそこまで印象的なものはないものの、可愛い絵柄です。

話は日常が大部分で、最後の最後に大きな変化があって、それがどういうことなのか明かされないまま続く。
なので、今後話の中心になるだろう部分に関することはよくわかりませんでした。
日常部分は休日やあまり重要ではない出来事がばっさりとカットされている上、
登場人物達のやりとりが軽妙なため、テンポよく読んでいくことができました。

とはいえ、お願いですから完成版ではバックログ機能付けてください。
(9/30)

 

TAIHAism Trico Trial Version/Giant Ant Unit

全てが自動化され、働く必要がなくなった世界に蔓延する病があった。
それはタイハイズムと呼ばれ、生きることに積極的になれずに自殺する人が続出した。
数少ないタイハイズムに罹っていない人間である主人公は、
ある日同じくタイハイズムに罹っていない少女と出会った。


選択肢あり、近未来、学園、五時間足らずで読み終わりました。
この体験版ではトリコルートのみプレイすることが出来ます。
その他、未完成の部分があるとの注意書きがあり、
目につくところでは背景の大部分があまりにも適当でした。

気になるところではウインドウモードのサイズを選べるものの、一番小さいサイズでも大きすぎます。
解像度1024×768では画面の下のほうが少し切れてしまいました。
また、選択肢の種類が色々とあって、主人公の心情にあわせて
言いたくない選択肢は小さく表示されたりといった演出がされています。
でも、画面中を早く動く選択肢はそれを押すのが大変で読むのに集中できなくなるのでやめてほしいです。
今回実装されていないものでランダムイベントがあるらしいのですが、
何回もやりなおすのが面倒なのでせめて分岐に関わらないものにしてほしいです。

話は主人公と一人の少女以外はタイハイズムに罹っているものの、
普通のギャルゲーの登場人物の域を出ない程度の変人ぶりで、共に学園生活を送っていきます。
コンセプトが「ほとんどのギャルゲーへの ほのかなアンチテーゼ」ということで、
範疇内ということもコンセプトに関わるうちの一つなのかと思ったりもしました。

この体験版ではトリコルートが収録との事で印象としては、主人公嫌な奴。
過去の所業はともかくとして、そのことを反省したかに見せかけて全く反省していない言動に、
本当にコイツは正常なのかと感じました。ハーリーが可哀想。
また、トリコの言動も変に思えたのですが、こちらはラストで腑に落ちました。

「ほのかな」というように強烈な印象はありませんでしたが、他の作品とは違った部分がある作品でした。
(10/2)

 

Sye -赤橙のカレンフェルト- PreDawn/studio C.H.
+キャラクター小話本

目が覚めると、風か全く吹かず肌寒い森の中にいた。
何故ここにいるのかわからないまま、彼は彷徨う。


選択肢あり、ワンダーフォーゲル、十分ほどで読み終わりました。
セーブ機能はなし。体験版で短いからといってセーブできないのはどうかと思いますが。
選択肢をクリックしたときに波紋が起きる演出があって、少なくともこの体験版中のシーンには合っていました。
絵はなかなか可愛いです。

実際にはワンダーフォーゲル部を舞台にした学園ものがメインとなりそうですが、
この体験版ではその様子はほとんどなく、夢の中のような位置づけだろう森のシーンがほとんど。
日常部分は付録のキャラクター小話本に載っています。
森のシーンは話の核心にも関わってきそうですが、
なんの情報もなしにいきなり読ませられてもよくわかりません。
これだけでは興味を惹くようなところはありませんでした。

余談ですが作中で、
「略してワンゲル部だが、なぜかフルネームのほうが言いやすいのでワンダーフォーゲル部と直で呼ぶことが多い」
というモノローグがあるのですが、確かにワンゲル部はあまり言いやすくはないですね。
でも、普通はさらに略してワンゲルって呼んでいるような気がしますが。
(10/5)

 

閏刻、絵に描いた夢 第一章:白昼夢遊(18禁)/AerialZero(500円)

レムという街で仲間達と日々を送っていた主人公。
ある日の夕方、散歩に出かけた彼は見知らぬ道に迷い込んでしまう。
散々歩き回ったその先には、一人の少女との出会いがあった。


和風ファンタジー、夢落ち、九時間半ほどで読み終わりました。
基本的に一本道ですが、とある選択肢やDPSという主人公以外の視点での話が読めるシステムがあります。
DPSを読むには話を進めていくと時折出てくるアイコンをクリックすればいいのですが、
あえて最初は読まないでおくのも選択肢の一つとのこと。
他システム面では概ね快適に読んでいけますが、
「最初から」を選ぶと二周目以降でもスキップ不可のそれなりに長いプロローグが挿入されることと、
文章スキップをしていてもDPSが出るたびにいちいちスキップが止まるのが気になりました。
絵は公式サイトを見て淡い絵柄だなと思っていましたが、実際のゲームではすっきりはっきりした感じでした。
どちらもかなり私好みなのですが、どちらかといえばゲームの絵柄の方がお気に入りです。
ただ、イベント絵のいくつかで腕があまりに細すぎて違和感を覚えました。

話はパッケージや公式サイトや作中にも書かれていますが夢落ちで、
大まかな流れとしては日が経つにつれ世界が崩れていきます。
レムに住む主人公が見た夢の話ですが、その主人公の世界もまた現実ではないような示唆もされます。
とはいえ現時点では後者についてはとても断片的なのでどういう状況なのかわかりません。
そんなわけでそれは置いておいて前者の話。
出てくる女の子(一部年齢的に女の子?と疑問符が付きますが)がみんな良いです。
はちゃめちゃだったりのんびりだったりと日々を楽しめましたし、
世界が崩れていって今までと同じでなくなっていくのは寂しかったです。

余談ですが登場人物のミサキさんという甘党はチョコを食べていて至福すぎて鼻血をだしたことがあるとのこと。
私もチョコレート食べると鼻血が出やすくなります。
冷やしたチョコだと大丈夫なのですが常温のチョコだとダメで、何故だかのぼせてしまうんですよねぇ…
(10/6)

 

Daydream Phyco Knockers Vol.1 Spit It Out/Dream sisters(500円)

婀娜華因果と三人の男達はドライブ中に飛び出してきた女を轢きかける。
幸い接触はしなかったものの、その女は自分を遠坂凛と名乗り、
三人の男達のうち一人をアーチャーだと言い張って聞かない。困った彼らは…


選択肢なし、サイコ、五時間足らずで読み終わりました。
このVol.1には「二次元潮来遭遇乾杯変」「不確定神社明滅参拝変」「夢双剣狂追憶決闘変」の三篇と、
「黄耳猟犬隻眼執行編」のプロット版を収録。
ちょっと誤字、特に人物名が入る箇所で別の人物の名前になっていることが多かったように思えたことと、
固有名詞が難解で読みにくく、またふられているルビも小さすぎて判別できないものがあったことが気になりました。
たとえば「夜兎乃守病院だっけか?ここの名前って」
「そうそう、確かそんな名前。看板の文字が読みにくいから、いかん」
なんて会話をしている当人達が婀娜華因果(あだはなかるま)、寿寿寿(ことぶきとしひさ)、
神階宮君雅代(しんかいぐうきみがよ)、裏噺有耶無耶(うらばなしうやむ)なんて名前なのですから手におえません。
また、タイトルロゴに「終」の文字が入っているのでアイキャッチごとに終わったのかと思って紛らわしかったです。
立ち絵はなく、影絵の人物が背景と共に表示されたり、動物の写真が表示されたり、抽象的な背景だったりします。
影絵はどれも各々の特徴がよく出ているように感じられました。

話は愛痴県終旭市という架空のかつて万博が行われた土地を舞台に、
婀娜華因果を中心として変人達が右往左往しつつ、裏ではなにやら陰謀が進んでいるようです。
公式サイトの作品紹介ページなどから受ける印象とは裏腹に、
全く話の通じないようなサイコさんは今のところ話に絡んできておらず、
思ったよりもしっかりとした物語になっています。それでもよくわからない部分もあったりしますが。

「二次元潮来遭遇乾杯変」では因果達四人がオタ話で駄弁る場面が結構あるのですが、
喋り方にあまり特徴がないうえだらだらと駄弁っている為、誰の発言なのかわからないことが多かったです。
「不確定神社明滅参拝変」と「夢双剣狂追憶決闘変」は連続した話で、
蕎麦屋を営む妻帯者の剣士が天下無双を目指そうとして周囲に迷惑振りまきます。
不確定〜まではサイコを押し出している作品としてぶっとんだ展開を期待してたのにそれほどでもなく肩透かし気味でしたが、
夢想〜を読んでいるとその方面ではなくバトルとか過去の剣士夫婦の馴れ初めとかの方向で面白かったです。
特にちょっとした逡巡や躊躇の描写が良くて、臨場感がありました。
(10/9)

Daydream Phyco Knockers Vol.2 Left Behind/Dream sisters(500円)

終旭市で連続殺人事件が起こっていた。
警官の青嵐はいち早く現場に駆けつけるものの、それでも対応は後手後手に回ってしまう。
そんな中、パラダイス・ロストというネットゲームのプレイヤーが死亡する事件が相次いでいた。


選択肢なし、サイコ、三時間ほどで読み終わりました。
このVol.2には「贋猫猟奇隻眼黄耳執行編」「異人偽人怪人殺人魔人編」「幻想真魚楽園創造聖戦編」の三篇を収録。
Vol.1と比べて処理速度が遅くなっているようなのが気になりました。
また、読みにくかったためか振り仮名がなくなりましたが、それはそれで固有名詞の読み方がわからなくて困ります。
今回良いと思ったのは背景。
その場面に直接関係のある背景ではなく、遠まわしで抽象的な背景が使われていてニヤリとさせられました。

「贋猫猟奇隻眼黄耳執行編」では殺人事件の経過、
「異人偽人怪人殺人魔人編」ではその殺人事件の後日、真相を探るフリーライターの顛末、
「幻想真魚楽園創造聖戦編」ではパラダイス・ロストを中心に広まる新興宗教と因果達の対決が描かれています。
幻想〜の結末にはやるせなさを感じました。
全体的な出来は色々仄めかしてはいるものの出来事をなぞっているだけといった感じでVol.1の後半以上とは思えませんでした。
ただ、作者さんも封入ペーパーで書かれていますが
異人〜に出てくる戎さんの攻撃性がないのにすごく性質が悪い狂いっぷりには笑ってしまいました。
(10/10)

 

御伽れんわ −第一章・第ニ章−/FreeGaPar/Es(300円)

都で次々に起こる怪事件は周囲の町にも飛び火していた。
役人からの依頼を受け、式使いが事件の解決に乗り出していた。


選択肢なし、和風ファンタジー、一章は二時間足らず、二章は二時間半ほどで読み終わりました。
システム面では既読/全てスキップの切り替えやエフェクト省略など便利な機能がついていますが、
右クリックメニューの呼び出しにやや時間がかかるのが難点。
絵は白眼視しているときの表情が良かったです。

江戸時代をモチーフにした世界観が舞台で章ごとの話と全体を貫く話が進行していきます。。
第一章は鶴の恩返しをベースにした話で、
主人公二人のやりとりは良かったですが、
王道的展開なのであまり新鮮味はありませんでした。
第二章は活動家側の男と役人側の女の恋物語。
前半は二人が親しくなっていく過程が丁寧に書かれていましたが、
後半の展開はやや唐突に思えました。
全体を貫く話はまだ断片的で、よくわからない部分が多かったです。
(10/14)

 

ファントムリム 魔怪篇 上/九字(500円)

非常に物忘れが激しい主人公。
それでも一介の高校生のはずだったが秘められた力があると
御劔神道という組織と魔怪という集団が彼を引き入れようと接触してきた。


選択肢なし、伝奇、三時間ほどで読み終わりました。
システム面は吉里吉里標準で問題なし。
絵はかなり癖がありますが読んでいくうちに慣れました。

今回は魔怪篇ということで、主人公は魔怪よりの立場で動いていきます。
序盤の主人公がとても嫌な奴で、必死にならないのに人から評価されたいと願い、また人を見下す奴で、
まぁそう思う分には仕方がないですが、偉そうにその考えを口に出しすぎるのがなんとも救えません。
ただ常識が通用しない出来事と遭遇して行くにしたがって
素直というか真人間になっていくので後半になるとまったく気になりませんでした。
また、今回は魔怪の皆さんがとてもいい人、御劔神道の皆さんがとても悪い人になっています。
そういったところや主人公の性格がとても明確に描かれていてわかりやすいのとともに、
別の面があったときにそのギャップが効果的になりそうな土台になりえると感じました。
(10/15)

 

神動の疾風 -TEST TYPE-  C72配布版/SIGN WORKS -Limited Edition-

科学魔法という技術が広まった世界。
九城 ハヤテは学生ながら魔法を悪用する者を取り締まる政府直属の組織に所属していた。
とある任務で彼とその同僚は、メイドさんと闘うことになる。


とりあえず選択肢なし、”科学魔法”伝奇活劇とのこと、一時間足らずで読み終わりました。
既読/全てスキップの切り替えができたり、
ロードするとバックログもそのロードしたデータのものになったり、
文章速度が細かく決められたりするのは嬉しいですが、
速度変更バーをどっちに動かしたら速く(遅く)なるのか初見ではわからないのが面倒です。
また、不具合のためタイトル画面メニューからコンフィグをはずしたそうですが、
私としてはプレイしながら自分の読みやすいように調整していくので
タイトルのメニューにコンフィグは別になくてもいいと思います。
そんな感じで開発中のためいくつか気になる点はありますがシステム面は便利。
またシステム関連のデザインもシンプルながらちゃんとしていて、
特に日常シーンと魔術関連のシーンとではウインドウの形と位置が変わるのが良い演出になっていると感じました。

絵は女の子はそこそこ可愛いのですがどの登場人物もどことなく緊迫感に欠ける絵柄で、
日常シーンはともかく戦闘や真面目なシーンにはちょっと合っていないように思えました。
話は前半が日常の学生生活、後半は組織の活動が描かれています。
読みやすい文章ですし最初の一日が終わっただけなのでこれからという部分はあるものの、
ギャグ・シリアス共に強く印象に残るようなものはありませんでした。

とはいえ、システム関係の部分は現時点でもとても良いと言えるものでした。
(10/16)

 

Noise Reduction/イルカジャージ

幼い頃に両親を亡くした神田茅織は、そのときのトラウマからテレビを見ることができなくなった。
自然、ラジオをよく聴くようになった彼女だったが、
あるときお気に入りの番組を聴こうとするとノイズが入り、よくわからない言葉の羅列が流れてきた。


選択肢なし、音、三十分足らずで読み終わりました。
文章速度変更がないのに表示速度が遅いのと、
画像の切り替わりに時間がかかることで読むのにちょっと難儀しました。
立ち絵はこの体験版では場面に合っていないものがありましたが、絵柄は私好み。
背景はぼかしが入っているのに鮮やかで目を惹きます。

話は主人公が周囲と折り合うことに苦痛を感じていることが描写されますがそれだけで、
これからどうなっていくのかはほとんどわかりませんでした。
(10/17)

 

狗児の宴 体験版/蘆屋

明治、吉原の遊郭で幼馴染だった花魁と書生が再開する。
同じころ、東京では殺人事件が起こっていた。


選択肢なし、遊郭、三十分ほどで読み終わりました。
今回の体験版では選択肢や音楽がなかったりと未実装のところがあります。

話は本編の主人公とは異なり、花魁付きの振袖新造、波路の視点で進みます。
この波路が花魁に対する子供っぽい独占欲で主人公を敵視したり、
怒られるようなことをしても何とかなると思っているのがちょっと気に入りませんでした。
でも、遊郭ものや大正ものは言葉遣いや地の文、絵に意図的に癖を付けている作品が多く、
私としてはそれに雰囲気を感じるよりも先に読みにくいと思ってしまい少し苦手なのですが、
この作品は平易な言葉で書かれていて読みやすかったのが好印象でした。
(10/21)

 

eclipse 〜C72頒布版〜/ReverberateStyle

母親から特殊な能力を受け継いだ坂月ナツキは平穏な日常を送っていた。
しかし街には不穏な噂が流れ、夏休み直前の事件をきっかけに日常は終わりを告げるのだった。


選択肢なし、和風伝奇、一時間と少しで読み終わりました。
システム面では瞬間以外の文章速度が速いでも遅く感じられたのが
少しだけ気になりました。あくまでも私にとっては、ですが。
絵はなかなか可愛いです。

話は本編のプロローグ?が収録されていて人でないモノの存在や特殊能力などが出てきます。
感情の起伏が少ない文章で驚いたとあっても全然驚いているように感じられなくて、
もしかしたら意図的なのかもしれませんがそれが現時点では少々不安です。
また坂月ナツキが、偉そうな割にはあっさりとピンチになっていて、
あれでよく倒せたなぁ、変な力が発現したりもしないし普通ならデッドエンド展開じゃないか、
とこちらも先行き不安になりました。
ただ、オマケのアフターストーリーはなかなか良かったですし、
本編とは関係ないもののスタッフルームが豊富なスタッフ立ち絵、演出におバカトークで笑えました。
(10/26)

 

きょうかいせんCASE 罪(18禁)/蒼樹(1000円)

オカルトライターの手伝いのバイトをしている水無月 灯は後天性昏睡症候群の調査のため宮懸里島を訪れた。
何故かついてきた妹とその友人たちと共に探索したりしていたが、
その島には他にも不穏な噂が囁かれていた。


選択肢なし、サスペンス”風”怪異譚とのこと。女性フルボイス。
前編ということで、四つの話が収録されています。それぞれ四十分〜一時間ほどで読み終わりました。
CASE1は灯、2は妹の光、3は妹の友人雪美とみゆの視点で同じ出来事が別方向から描かれています。
CASE0は後天性昏睡症候群に罹っている優子視点で、1〜3の少し前の話。
この夏コミで発表された後編「きょうかいせんLASTCASE:罰」には分岐があるそうです。
システム面ではマウスホイールでバックログを読めないのと、やや動作が重く感じたのが気になりました。
演出はなかなか効果的なものがあったように思います。
特にCASE0冒頭はドキッとしました。

話は各々の視点から宮懸里島での日々が語られていますが明らかにされていないことがかなりあって、
それが後編への興味に繋がれば良いのですが、正直なところわからなすぎてそうなりませんでした。
あと、18禁ですがHシーンは少ないうえに短くてエロくなかったです。
(10/27)

 

最後の女神 体験版(乙女)/plastic cube

事故に巻き込まれたアレイは中央研究所で目を覚ます。
助かったのは新技術のおかげで、そのデータを取りたいと言われ了承する彼女だったが…


とりあえず選択肢なし、近未来SF?五分ちょっとで読み終わりました。
システム面はスキップがたびたび止まってしまうのが面倒ですが他は一通り揃っていますし、
演出や音楽も雰囲気が出ていて、絵もなかなか良いです。
それらの部分はまずまずしっかりと作られていますが、
如何せん短すぎて話についてはなにもわかりませんでした。
(10/28)

 

黒汁CD vol.1 「放課後は鬼退治!1」/ローズ倶楽部(500円)

陰陽師を養成している国立葛之葉学園に転入することになった主人公は、
縁あって鬼退治の実習をしているグループの内の一つ「ローズ倶楽部」の一員となる。
しかし、活動の内容を知るのもそこそこに、ラップ音現象の解明することになるのだった。


選択肢なし、現代陰陽学園物とのこと。
このvol.1にはプロローグにあたるsession 0「Cicadas Overture」とsession 1「Kitchen STOMP」が収録されています。
session 0は十五分ほど、session 1は一時間ほどで読み終わりました。
ちなみに黒汁とは霊力増強用のすごくまずい飲み物のことだそうです。
一本道なのでそれほど気になりませんが、スキップがなかったり(キーボードからならできます)
画面の切り替わりがやや遅かったりします。
パッケージには登場人物のイメージイラストが描かれていますが本編では立ち絵なし。
音には結構力を入れているようでオリジナルボーカル曲「オレンジ」があったり色々なSEがあったりします。
BGMでは「喫茶ローズクラブのテーマ」がお気に入り。
瀟洒な曲調と冒頭に入る「Welcome rose club」という台詞(多分こう言ってるはず)が格好いいです。
ただ、他のBGMやSEでちょっと大げさすぎると感じられるようなものもいくつかありました。

話はローズ倶楽部所属の女の子二人との出会いと、ラップ音事件の一部始終。
女の子達がどういう人物なのかという説明がやや不足しているように思えました。
また、タイトル通り授業外の場面ばかりで学園内での様子は端折られているのですが、そこも少しは書いてほしかったです。
ただそれらはまだ第一話だからということもあるのかもしれません。
それにラップ音事件の山場はSEの使い方や画面の演出もあって熱く、
またそこから多くは語らずに締めのシーンへ移る流れが小粋で良かったです。
(10/30)

 

黒汁CD vol.2 「放課後は鬼退治!2」/ローズ倶楽部(500円)

朝早く、いきなり主人公の住むアパートに式神が現れ攻撃してきた。
その原因を探っているうちに、ある人物が犯人として浮かび上がってきた。


選択肢なし、現代陰陽学園物session 2「Hip Hop Holiday」を収録。
朱雀編と玄武編に分かれていて、朱雀編は二十分、玄武編は十分ほどで読み終わりました。
システムやグラフィックは
vol.1と同じ。
音楽ではタイトルどおりヒップホップ調の曲が追加されたりしました。

話は主人公の受難とその顛末。
朱雀編と玄武編はおそらくパラレルワールドみたいなもので細部が違うものの同じような展開。
わざわざ二編にする必要があるのだろうかと思いました。
でも幕間といった感じで、第一話の盛り上がりとはまた違い気軽に読める話でした。
(10/31)

 

黒汁CD vol.3 「放課後は鬼退治!3」/ローズ倶楽部(500円)

鬼達による通り魔事件の解決を依頼されたローズ倶楽部。
主人公を中心としてなんとか事件を解決するが、
そんな彼らを待ち受けているものがあった。

選択肢なし、現代陰陽学園物session 3「Zig Zag GIG」を収録。
三十分ほどで読み終わりました。
システムやグラフィックは
vol.1vol.2と同じ。
音楽ではエンディングに新たなボーカル曲「月歌-Lunatic selenade-」が追加されるなどしています。

話は通り魔事件の一部始終と最後にとある事実の発覚。
vol.2は息抜き的な話だと思っていましたがそこにも伏線があったりしました。
今回のラストでいよいよ物語が動き出したといった感じで、今後の展開がどうなるのか気になりました。
ただ、session 0〜3の中では1が一番良かったです。
(10/31)

 

9 KNIVES 体験版(BL)/はちみつモンスター

孤児だったが特待生として全寮制の学園に通う主人公。
しかしある日の夜、雷が落ちたときから周囲の人間が襲い掛かってくるようになってしまった。
逃げ惑う主人公だったが追いかけてくる者の数は増すばかりだった。


選択肢あり、異能、サスペンス?二十分ほどで読み終わりました。
体験版だからということでセーブがありません。
選択肢があるのに初めから読み直さなければならず面倒でした。
完成版では実装されるようですが。
絵はかなり良いです。少々ごちゃっとした絵柄ですが
一見しただけで描かれている人物の感情が伝わってくる力のある絵です。

話は変になった人々に追い詰められたら主人公になにかの力が発現?といったところで終了。
選択肢で分岐はしますが結末は一緒です。
ほんのさわりだけなので話の良し悪しはわかりませんでしたが、
随所に使われている動的な文章表示演出を山場でも効果的に使えたら、
絵の良さと相まって面白い作品になりそうな気もします。
ただ、あまり演出に凝るあまり読みにくくなってしまわないようにしてほしいです。
(11/2)

 

ヴェクサシオン #1/ロンドンロボット(100円)

朝、クラスメイトに告白された主人公。
しかしその日転校してきた少女から、断らないと後悔すると言われる。
気になりながらも放課後にOKの返事をした主人公だったが…


選択肢あり、現代ファンタジー、運命、五十分くらいで読み終わりました。
全八話予定の中の第一話を収録。多少グロ描写・画像があるので苦手な方は注意。
システム面では場面が変わるとバックログデータが消えてしまうことと、
演出がキャンセル不可なのでスキップが遅いことが気になりました。
それから自動カーソル移動機能があるのですがタイトル画面からロードするときの確認選択でも
デフォルトでキャンセル(ロードしない)にカーソルが移動してしまうことが少し不便でした。
しかしシステムメニューが出たり消えたりするときの動きやシステムデザインがスマートで格好良かったです。
絵はヒロインの表情がオープニング・本編で正反対ながらどちらも目を惹かれました。
それから画面効果や、立ち絵を動かした演出も豊富で良かったです。

話は未来の出来事?なオープニングと
主人公が告白を受け入れる気満々ながら転校生から横槍を入れられ、
それでも返事をしようとすると異変が…という本編。
主人公は売れっ子占い師らしいのですが現段階では言葉の端に占い云々が上がる程度で、
あんまり占い師っぽくなく一応は普通の男子高校生といった感じ。
それはともかく、まずオープニングがそこに到るまでの詳細は不明なれど情感たっぷりでぐっときました。
本編ではミステリアス(で邪悪顔が多い)なヒロインや不可思議な現象など色々と気になることが多くて、
第二話以降どうなっていくのかが楽しみになりました。
(11/4)

 

黄昏る空、だけになく。 体験版(BL18禁予定)/Flora-Float

幼馴染のめぐむに誘われて舞台を観に行った主人公は、
幼馴染の家庭教師をしているという役者、夕日に一目惚れしてしまう。
どうにかして仲良くなれないか悩んでいたが、ひょんなことから主人公は学園の演劇祭で主役をやることとなる。
その劇にはめぐむも出演することとなり、その伝手で憧れの夕日にも出演してもらうこととなった。


選択肢あり、恋愛、演劇、八十分ほどで読み終わりました。
完成版では実装されるとの事ですが、この体験版ではセーブができません。
そこそこ長くて選択肢もある話をセーブ無しでプレイするのはかなりきついです。
また、キーボードからならできますがメニューにスキップはありません。
絵はなかなか。特にイベント絵に綺麗なものがありました。
また、デフォルメキャラがカットインする演出もいいアクセントになっています。

話は主人公が夕日にアタックを繰り返すも暖簾に腕押し、
一方幼馴染は主人公に想いを抱いていて、という恋愛模様ですが、
そうしているうちに歯車が狂ってきて劇の世界に迷い込んでしまう、というところで終わり。
途中ざっくりと端折られているところがあったのが残念(セーブがないのでありがたいという思いもなきにしもあらず)ですが、
一目惚れの場面は主人公の高揚感がひしと伝わってくる良いシーンでした。
ただそれだけにセーブがないという一点だけで私にとっては印象がかなり悪くなってしまうのでもったいないと思いました。
(11/5)

 

まちあい 体験版/LTD.Express

両親と共に海外へ移り住むことに反対して一人日本に残ることになった向山響は、
かつての幼馴染、皐月ゆうの家で暮らすこととなった。
新しい学校にもすぐに慣れ、日常を送っていた響だったが…


選択肢なし、伝奇?一時間四十五分ほどで読み終わりました。
この体験版では第一章「皐月ゆうの場合」を最後まで読むことができます。
システムデザインがカラフルで格好良かったです。機能面でも一通り揃っていて快適に読めました。
ただ、セーブデータに何故かセーブ時のスクリーンショットの場所名
(例えばsavedata\savedata_ss1.bmpといった感じ)
が付加されるのですが、それがセーブ枠からはみ出しているのが気になりました。
絵は初登場のときのみ立ち絵が表示され、以後は表示されず背景のみで進んでいきます。
遠目には可愛く見える絵なのですが、じっくり見ると少々バランスが悪いように思えました。

章ごとに主人公が変わり、ある視点では不可解だったことが別の視点で理由が明かされたりするとのこと。
この第一章では向山響視点で幼馴染の皐月ゆうとの日常と、それが崩れていく様が描かれています。
同居する家には他に誰もいなかったり、ゆうの部屋を覗いてバレてもむしろフォローされたりと前半はステキ展開。
後半は暗めの雰囲気。過去の出来事もあって塞ぎ込んでしまった状態から
ちょっと言葉を交わしただけで前向きになってしまったのは少し拍子抜けでしたが、
その後、ラストの響の叫びには力がありましたし、直後の出来事は二章への良い引きになっていたと思いました。
(11/7)

 

Metronome-メトロノーム-β体験版(パイロット版)(18禁予定)/ToritenSoftwareStudio.

ピアノの技術と知識はありながらも音大の受験に失敗し浪人生となった主人公。
音楽教室に通いながら自分に足りないものを探していた彼は、
その答えになるかもしれない二人の少女と出会った。


選択肢あり、純愛、ピアノ、四十五分ほどで読み終わりました。
システム面ではおおむね問題なし。ただ起動直後のロゴ表示時間が微妙に長いのがちょっと気になりました。
絵は完成版ではリニューアルされるそうで、サークルサイトに画像があります。リニューアル後のほうが良いですね。
音楽は多彩なものが使われていますが、テーマがテーマだけになにか印象的な曲がほしいです。

話は二人の女の子とちょっと仲良くなったところで終わり。
主人公に足りないものは結構あからさまな気がするのですが、
それに気付かないほど鈍感なのか、それとももっと深い理由があるのか、どちらなのでしょうか。
ともかく、現時点では悪くない出来ですがこの作品ならではというものがあればと思いました。
(11/8)

 

微笑みと砂時計 体験版/POPURRI POT

親友の秋野楓と弥生桜は同じ高校に合格する。
しかし交通事故で桜は帰らぬ人となってしまった。
失意の日々を送る楓に、ある日桜のアドレスからメールが届いたのだった。


選択肢なし、友情、十分ほどで読み終わりました。
システム面では画面の切り替えに時間がかかるのが少し気になります。
立ち絵がなく、イベント絵が頻繁に切り替わっていきます。
今後もこんなペースなのかはわかりませんが、現時点ではそれぞれの場面に合ったイベント絵が使われています。
すごく上手いわけではないですが描かれている人物の感情もしっかりと伝わってきて、グラフィック面ではかなり好印象です。

話は楽しかった頃から三ヵ月後たったある日、メールが届くところで終わり。
楽しかった頃の仲の良さは微笑ましかったですが、
すぐに最後まで読み終わってしまうので話としてはあまり印象に残りませんでした。
(11/9)

 

しろくろり〜た体験版/夢桜

幼馴染の飼っていた犬がいなくなり、探すことになった主人公。
そのころ隣町では通り魔事件が起こっていた。


選択肢あり、魔女、三十分ほどで読み終わりました。
システム面は一通り揃っています。
立ち絵を移動させたり巨大ハテナマークが出現したりと演出面はいろいろされています。
話は選択肢で多少分岐するものの、最後に主人公危うし!というところで終了。
なにやら魔女が話のメインになりそうですが、この体験版ではほのめかしはありますが一切出てきません。
なので本筋がどういうものなのか全くわかりませんでした。
少なくとも文章面では目立った悪い点はありませんでしたけれども。
(11/11)

 

夜姫 〜序章〜(18禁)/蒼海堂

名門女子高に通っている私はつまらない日々を送っていた。
しかしある日、下校途中の電車で痴漢にあったときから、私は変わった。


選択肢なし、痴漢、露出、十分足らずで読み終わりました。
セーブや回想が体験版のためかないので読み心地は悪いです。短いのが救いですが。
またインストール時にフォルダ固定で別の場所に変更できない不思議仕様です。
立ち絵やイベント絵はなし。背景のみ。

話はある女の子が痴漢をきっかけに無理矢理とか見られるかもといった快感に目覚めてしまうところまで。
半分以上Hシーンですが絵もなく、それ以上に女の子がどういう人物なのかという背景が希薄なのであまりエロく感じませんでした。
(11/13)

 

Rain net体験版/future extra(フリーソフト)
rain -moment-/future extra(400円)

幼馴染を目の前で殺され失意の日々を送る主人公のもとへ親戚の柊から手紙が届く。
それをきっかけに彼女の住む神社を訪れた主人公は、幼馴染を殺したのがアンドロイドだということを知る。
そして彼は、アンドロイドを狩る組織に入ることを決意した。


選択肢なし、異能バトル。
体験版は第二章まで収録で三時間ほど、
-moment-は第三章から第七章まで収録で一時間半と少しで読み終わりました。
第一章だけ何故か妙に長いです。
ちなみに-moment-のCDにはnet体験版も同梱されています。
システム面では特に問題はありません。シナリオジャンプモードが搭載されているので読み直すのに便利そう。
立ち絵はぽやっとした感じで一枚絵はラフっぽい感じ。

話は体験版では主に修行が、-moment-ではバトルが中心。
修行は楽しそうと感じるくらい和気藹々と行われていてこれで強くなれるのか?と思いました。
実際-moment-後半で強い相手がでてくるとボッコボコです。
また、特に最初の方で主人公が一般常識にも疎くて、それに対する説明がやや退屈でした。
でも、合間にinterludeと称して本筋からちょっと逸れた話が任意で読めるのが良いアクセントになっていましたし、
柊さんは可愛くて、その言動や会話シーンは楽しかったです。
(11/15)

 

春を待つ時間【体験版】(乙女18禁予定)/Plastic Maiden

事故で怪我をしてしまった影響もあり、短大卒業後も就職先が決まらなかった主人公。
お盆に旅館を営む実家に帰省するとお見合いを勧められ、つい彼氏がいると大見得を切ってしまう。
ならば旅館から見る桜が綺麗な春につれてこいと言われ、切実に彼氏をつくるか就職する必要に迫られるのだった。


選択肢あり、恋愛、オトナの女性向けとのこと。恋愛対象はおそらく三人。
この体験版では最初の一ヶ月をプレイでき、四十分ほどで読み終わりました。
完成版ではシステム部分が改良されるとの事ですが、現時点でもさほど不便はありませんでした。
絵は特にイベント絵では癖がなく万人向けといった印象。

話はバイトする/しないの二択でどちらかが恋愛対象の男性に会え、もう一方は誰とも会えません。
無事に会えると会話がはじまり、その中に出てくる選択肢で好感度が上がったりします。
それぞれの二択で会える人物は固定のため、現時点では上手く選んでいけば全員の好感度を
(ある人物と会うことで他の人物の好感度が下がるような仕様でなければ)最大まで上げることができるようです。
また、一定以上の好感度があれば体験版終了直前にイベントが発生します。
今が何月何日なのかや前のシーンからどれだけ時間が経っているのかがわかりにくいところがやや気になりました。
それから、会話がメインなのでテンポが良い反面あっさりしすぎにも感じられました。
(11/16)

 

Dungeon Master 〜濁り茶版〜/NOTE

ある所にダンジョンを作ることが趣味の主とメイドさんがいた。
その主が作ったダンジョンに、一人の男が足を踏み入れた。


選択肢なし、ファンタジー。三十分足らずで読み終わりました。
短編集形式のサウンドノベルとのことで、この濁り茶版では「戦死」という話を途中まで読むことが出来ます。
システム面ではキーボードからしかスキップできないこと以外は一通り揃っていますが、
何故かセーブが「名前を付けてファイルに保存」形式なので少々面倒です。
絵はなかなかしっかりとした絵柄。

話は常人をはるかに超えた力を持つ男がダンジョンに迷い込み、そこで男の過去が回想されます。
目を惹くのが非常によく動く戦闘シーンの演出。そのため話に勢いがありました。
話そのものはまだまだこれからといった感じでわからないところが多く、
またこの演出の質を最後まで維持できるのかという部分が多少不安ですが、続きを読んでみたいと思えました。
(11/17)

 

メイドくん(まだ)制作中/サークルNG

ある帝国と王国が戦争をしている時代。
公爵家に生まれた青年コリンはメイドのギィと一つ屋根の下で暮らしていた。


選択肢なし、メイド、ファンタジー、四十分ほどで読み終わりました。
今回のものは第一話「ハッピーエンドのメイドくん」を読むことができます。
システム面はフラッシュ製なので文章速度変更ができなかったりスキップが遅かったりしますが、
回想や話の途中から読める機能もあるので、すごく不便というわけではありませんでした。
絵はパッケージと本編では違う人が書いていて、本編ではかなりシンプルな絵柄です。

話はメイド「くん」を意識してしまったコリンとその周囲のドタバタが前半。
後半は場面が変わって上記面々は登場せず戦争シーンが描かれています。
戦争シーンの各陣営の思惑が飛び交う場面はなかなかだったものの、
連載物の第三話という感じで世界観や登場人物の設定がばっさりカットされているのでとても戸惑いました。
(11/18)

 

あめつちほしそら 文字だけ超体験版/高天原出版

親戚の墓参りのため、幼い頃はよく行っていた田舎を訪れた主人公。
そのあまりの変化のなさに驚くも、のんびりと数日間を過ごしていた。


選択肢なし、田舎、一時間ほどで読み終わりました。
この体験版では四日目まで読むことができます。
文字だけとのことですが背景はあり。
システム面はさほど不便はありませんでした。

話はその地の人々と交流しながら日々が過ぎていきますが、
なにやら幽霊の噂があったり、裏がありそうな人物が出てきたりします。
予定では主人公は五日目に帰るそうなのですが、何か起きて滞在が長引きそうな予感がします。

初日から絵があればと天を仰ぐようなムフフシーンや、ロリ未亡人女将が出てきたりして彼女達とのやりとりは楽しいものの
たびたび出てくる「田舎は不便だけど他にはない魅力があるなぁ」という類の描写が
読んでいてあまり良さが伝わってこなかったのが田舎物としてはやや弱いように思えました。
(11/19)

 

Hurtbreak Wonderland 体験版/なつこん

交通事故に遭い、美咲は恋人を残して死んでしまったはずだった。
しかし彼女は自宅のベッドで目覚める。
奇跡的に助かったのかと安堵するが、そこにはいるはずの人間がおらず、いないはずの人間がいた。


選択肢なし、ややホラー?二時間ほどで読み終わりました。
この体験版では第二章のおそらく途中まで読むことができます。二章は十五分ほどで読み終わってしまったので。
絵はなかなか良いです。特に美咲の友人。

第一章は自分がおかしいのか、世界がおかしいのかと混乱する美咲に対して励ましてくれる人がいて、
でもすぐにまたつらいことが起こって、の繰り返し。
第二章はガラッと変わって幼女みなも視点で無邪気に進みます。
しかし第一章に登場した人物が出てきたりと繋がりはありそう。
不可解な出来事が起こるシーンは硬質の曲が流れ、
励まされるシーンではゆったりとした曲が流れ、
それらの曲の良さも相まってそれぞれのシーンではとても感情が伝わってきました。
特に母親の暖かさは特筆モノ。
正負の落差があって、続きが気になる作品でした。
(11/21)

 

神殺し 第一章/箱庭回転砲(100円)

神殺しの一族に生まれた水無月数馬は炎の神の力を継いだ春日藍那を殺すように言われる。
彼は藍那と知り合い、隙を見て殺すつもりでいたが、共に過ごすうちに彼女に好意を抱くようになる。


選択肢なし、和風ファンタジー、伝奇、五十分ほどで読み終わりました。
システム面は問題なし。
絵はややくせがありますが第一章の内容に合った絵柄です。

今回は古代編。第二章では舞台を現代に移して、そこに第一章の因縁が絡んでくるようです。
第一章は驚くような展開などはありませんでしたが、
最後の方のシーンではしっかりと情感が描かれていて、以降の話への良い引きになっていました。
第二章はサークルサイトのあらすじを読むにバリバリの伝奇モノのようで、
そこに第一章の内容をうまく絡められれば面白くなりそうな感じがしました。
(11/24)

 

Dm7 trial version/みるきぃ★うぇい&N.SgNN

ショウワ82年、トーキョウの街にはカミマチとシタマチという二つの人種が存在していた。
シタマチの人間は睡眠をとらず、ただ単純労働をして生涯を終えていた。
主人公もそんなシタマチの人間だった。


選択肢なし、ノイズサウンドノベルとのこと、三時間半足らずで読み終わりました。
システム面は問題なし。
絵や音楽には退廃的な感じが出ていると思います。

話は主人公と友人?のアキラと語らって培った価値観が、
カスミという女性と知り合う中で変わっていき、そんな中ある事件が起こります。
主人公は少々物事を斜めに見てはいるものの普通の人間といった印象。
そんな彼の思考が中心となって進んで行くのですが、序盤は本当にそれだけが大部分でやや退屈。
しかしある事件が起こる少し前からアキラが不穏なことをしようとしていたりして
周囲の状況が動きだしだんだんと興味深いものになっていきました。
それにカスミの存在感やアキラの凄さがしっかりと描かれていて、彼らのことを魅力的に感じられました。
その分主人公の凡庸さも際立ってしまっていますが。

アキラがこれからなにをやろうとしているのかが気になります。
また、それに主人公がどう翻弄されるのかもちょっと気になります。
(11/26)

 

キスより甘くて深いもの 第三章(18禁)/此花(500円)

妹とは気まずくなり、彼氏との関係も上手くいかない。
心配する友人達に気をつかわせまいと振舞うも、事態はさらに悪い方向へ行ってしまう。


選択肢なし、近親相姦、お尻、輪姦、七十分ほどで読み終わりました。
前編の感想は
こちら(ちょっとしか書いてませんが)
第二章の感想は
こちら
システム面は問題なし。
絵は一章ごとに変わっていますが、今回のものが一番エロエロな感じ。
また、いままで立ち絵がなかったキャラにも立ち絵が追加されています。

作者コメントでお気楽な作品のつもりがやっぱり鬱展開になってしまったとあって身構えてましたが、
途中までは結構酷いけれど主人公の性格もあってか「朝の光が待てなくて」ほど深刻に感じられなかったです。
でも最後の最後でかなりキツいのがあって、鬱とはちょっと違うかもしれませんが印象に残りました。
それから適度な間隔でHシーンがあったり通常シーンもテンポが良かったりして、
途中で集中を切らすことなく最後まで一気に読むことができました。
(11/28)

 

ABYSS -殺人クラブ- C72版(18禁)/Festival(300円)

選択肢あり、2007/2の体験版時点から追加された部分は七時間ほどで読み終わりました。
今回のものには共通ルートと温子ルートが最後まで収録されています。
諸事情により温子Hシーンが冬コミ後に配布予定ということでまだ入っていないのですが、
その部分で二人が両想いになる場面があるらしく、現時点のものでは唐突に気持ちが通じてしまった印象がありました。
ただ気になるのはその程度で話としてはとても面白かったです。
色々な出来事が起こって体感的には実際に読んでいる時間よりもずっと長く感じられ、それでいて各シーンが非常に濃密でした。
また、特にABYSS側の台詞で漫画やゲームネタが出てくるのですが、
そういったところでこの殺人クラブがゲーム感覚というか、遊びで人を殺しているという印象を強く感じました。

共通ルート、温子ルートでは時折挿入される本来の殺人儀式から見るとイレギュラーな面が多々存在していて、
それらがどういう風に解明されていくのか、とても気になりました。今後のルートも期待しています。
おすすめ
(12/1)

 

いつでも月が笑っている−サチと赤い蝶−体験版/2year

夜、港で見知らぬ少年に殺されたサチ。
しかし直後赤い蝶が現れ、気がつくと彼女は病院で目を覚ました。
退院後、以前と同じように学校に通うこととなるが、そこでクラスメイトが転落死する事件が起こった。


選択肢なし、ファンタジーサスペンスノベルとのこと、一時間と少しで読み終わりました。
システム面はエフェクトがカットされないためにスキップが遅いですが他は問題なし。
絵はあまり上手いとはいえません。

話は赤い蝶に守護?されるようになったサチが転落事件に巻き込まれていきます。
一番最後の赤い蝶を形容する文言がなかなかに格好良かったですが、
小難しいだけに感じてしまう言い回しも多く、あまり楽しめませんでした。
(12/3)

 

Wish 〜tale of the sixteenth night of lunar month〜 第一章/MIGIHA(500円)

符術という力を現代に受け継ぐ黒乃家。
しかし養子である黒乃天火はその力を全く使えなかった。
劣等感を持つ彼だったが、ある日、人ならざるモノに襲われてしまう。


選択肢なし、和風伝奇、プロローグが一時間と少し、第一章が七時間ほどで読み終わりました。
システム面ではスキップが遅いですが他は問題なし。
プロローグでは時折クリック待ちアイコンの絵柄が変わる演出が細かくて良かったです。
本編では合間にミニシナリオが挿入されていて重要な話からちょっとした日常まで色々とありました。
絵はややバラつきがあるものの可愛いです。特に音楽を聴く沙弥。
音楽は物悲しい曲に良いものが多かったです。
効果音はギャグシーン、バトルシーンとも多彩。

話は周囲の人によって荒事から遠ざけられてきた天火がそうした世界に足を踏み入れてしまい、
周囲の人たちと衝突したり支えあったりしていきます。
天火の一度や二度でなく自惚れや慢心、力に溺れたりして
事態を悪化させてしまう学習能力のなさに嫌気がさすこともありましたが、
終盤ではそういうところがなくなって成長したなぁと感じました。
中盤までは上記のようなこともあって面白い場面もありましたがいまいちに思えてしまいました。
しかし終盤では様々な怒りや悲しみが描かれていて、それらがしっかりと伝わってきました。
本編が終わった後に出てくるミニシナリオではこれからに含みを持たせる謎も出てきて、二章以降も楽しみな作品です。
(12/4)

 

みずちの楔 〜体験版〜(BL18禁予定)/808

学園の伝統行事、勉強合宿で山間の合宿所を訪れた主人公達。
勉強をしつつもいつもとちょっと違った雰囲気を友人達と楽しんでいた。
しかし夜中に行われた肝試しで彼は幽霊のような和装の人影を目撃する。


選択肢あり、伝承、探索、十分ほどで読み終わりました。
システム面は問題なし。
絵は悪くないのですが表情に変化が少なく、また硬い印象を受けました。

話は幽霊?と出会ってちょっとピンチというところで終了。
物語の舞台や登場人物のお披露目がメインといった感じで、
これから先が気になるようなものはあまりありませんでした。
(12/5)

 

agape(仮)告知版/Alpha Surround

幼馴染の少年と姉妹がいた。少年は姉に、妹は少年に恋をしていた。
しかし姉は事故で亡くなってしまう。ほどなく妹は同じ日々を永遠繰り返す世界に閉じ込められる。
そして少年もまた同じ世界に巻き込まれることとなった。


告知板とのことで前作(開発中止)のキャラクターが新作の解説をしてくれます。
予告編、キャラクター紹介、お詫び、サークル+メンバー紹介、
掘り出し原画リストがあって、全部併せて十分くらいで読み終わりました。
ジャンルは泣きゲーでループ物とのこと。

雑談という感じで制作者の自虐ネタとかがメインなので本編の雰囲気などはわかりませんでした。
とりあえず絵はなかなか良かったです。
(12/6)

 

BLOOD PAINコマーシャルディスク -ちょびっとぺいん-/Zirkus

主人公の後輩の女の子二人が掛け合いをしたり登場人物紹介をします。
十分ほどで読み終わりました。絵は少々地味な感じ。
登場人物紹介はあるもののストーリーについては一切言及がないので、
本編がどのようなものになるのかよくわかりませんでした。
(12/6)

 

Battle Arena/Rainbow Project(500円)

一年前に発表された「Battle Arena -ignition-」と今回発表の「Battle Arena -disillusion-」を同梱。

Battle Arena -ignition-

高校生の法印 武士のクラスにやってきた転校生の女の子は、武士の幼い頃に死んだはずの人間だった。
そんな中、武士と転校生は虚ろな目をしたクラスメイトに襲われる。


選択肢あり、伝奇、二時間と少しで読み終わりました。
八日間の物語でエンディングはおそらく三つ。
クリック待ちアイコンのアニメーションがなかなか凝っていたり、
フォントや文字色変更を使ってメリハリをつけているところは良かったですが、
選択肢でセーブできないことやクリア後に新たなイベントが随所に挿入される作りなのに
Ctrlキースキップしかできない(既読スキップができない)のがとても気になりました。
絵は背景のみ。音楽はクラシック中心ですが、虚ろな目をしたクラスメイトに襲われるときの曲が
パチンコでフィーバーしたときの音楽っぽいのはすごく合っていないと思います。

話は転校生と共に調査したり敵と闘ったりします。
全体的に説明不足のまま進んでいってしまい、置いてけぼりにされた印象でした。
(12/8)

Battle Arena -disillusion-

-ignition-から二ヵ月後、法印 武士を取りまく環境はガラッと変わった。
政府機関の一員となった彼が一人前になるために修行をする中、
日本は遷都の準備として戒厳令が敷かれていた。


選択肢あり、伝奇、一時間半と少しで読み終わりました。
十日間の物語でエンディングはおそらく一つ+バッドエンドいくつか。
今回選択肢でセーブできるようになりましたが、相変わらず既読スキップが使えません。
絵は背景のみ。音楽はフリーのオリジナル曲中心で、
今回はすごく違和感があるような使い方はされていませんでした。

話は二〜八日目まで部活をするか修行をするか調べ物をするか選択し、その結果九日目以降の展開が異なります。
前作ではまったく触れられていませんでしたが、
どうやらこの世界では日本は大統領制で軍隊があるなど色々と違うところがあるようです。
そういったところも含めて今作でもやはり説明不足で、
さらに正規エンドがかなりの超展開で唐突感もありました。
まあ、やっと二作目の最後でタイトルに関わる展開になったとも言えるのですが、
それにしてもいままでの展開から飛躍しすぎに思えました。
(12/9)

 

境界線

夏休み最終日、主人公とその妹は全く宿題をやっていない幼馴染に宿題をさせるべく、その弟と一緒に四人で勉強会を開く。
しかし最近、近所では殺人事件が多発していた。


選択肢あり、三十分と少しで読み終わりました。
readmeファイルはあるもののサークル名は不明。
いまのところ絵や音楽はありません。
システム面は一通り揃っています。

話は勉強会が主ですが、冒頭などで主人公がなにやら意味深な悪夢を見ていたりします。
これから先の展開がすごく気になるようなところはありませんでしたが、
妹が主人公のために一生懸命で可愛かったです。
でも幼馴染は我侭でムカムカしました。
あと、ぽけぽけな女の子を虚ろな表情と言い表す言語センスはなかなか冷笑的で良いなと思いました。
(12/13)

 

SNOW VILLAGE/ムシュミ時計

女友達に誘われて雪かきのボランティアでとある村を訪れた主人公。
そこには雪姫伝説と呼ばれる伝承があり、六年ごとに行方不明者が多数出る土地だった。
そして、今年がその六年目の年だった。


選択肢なし、因習、一時間半ほどで読み終わりました。
システム面は特に問題なし。
立ち絵は線画に暗い緑色の靄をかけたようなもので上手くはないですが不気味さがあります。
ただ完成版では一新といってもいいくらいに変わるようです。サイトを見る限りなかなか上手い絵。
背景はフリー素材のようですが昼間の光が雪に反射する様子や
夜の暗さなどの処理が良くて場面に合っていました。
音楽もフリーのようですが同様に良いものが多かったです。

話はだんだんとボランティアメンバーが行方不明になっていって、最後はバッドエンド。
文章や背景、音楽などが合わさって雪深い村の張り詰めているけれどどこか落ち着く雰囲気や、
不可解な出来事への恐怖などが描写されていて、しっかり作られています。
色々と謎も多いので、続きを読んでみたいと思いました。
(12/14)

 

Lanstad/Chain of Being

五年前に父親が仕事で家を空けて以来、一人暮らしをしていた主人公。
いつの間にか入部していた世界真理研究部で幼馴染や部長と日常を送っていたが、
街では怪物の噂と、実際に行方不明になる人が出てきていた。


選択肢あり、伝奇、一時間半ほどで読み終わりました。
システム面ではスキップが非常に遅いのが気になりました。
また、背景に写真や手書きが混ざっていて統一感が全くないのも気になります。

話は日常を送っていたら怪物と出会って女の子に助けられて主人公も戦うことになります。
しかしその戦うことになる経緯に葛藤とか戸惑いとか決意とかがほとんど感じられず、軽く思えてしまいました。
ただ世界真理研究部のどうでもいいことに全力で挑む活動はなかなか楽しかったです。
(12/15)

 

クロガネの翼 望む夢 体験版(18禁予定)/RozenKreutz

各ヒロインとの一シーンを収録したダイジェスト版。
そのため選択肢はありません。ボイス有。十分ほどで読み終わりました。
readmeファイルはありませんでしたがゲームメニューのヘルプからサークルページに飛べます。
システム面は一通り揃っています。
絵もなかなか良い感じ。

テキストについては特に読みにくいところはなかったです。
恋愛ものっぽい感じですがダイジェスト版のため前後の繋がりがなく、
どういった経緯でそのシーンに到ったのかがわからないので話については特に惹かれるようなものはありませんでした。
とりあえずそれ以外の部分は良くできている作品です。
(12/16)

 

銀色のヴァルキュリア -Legend of Holy Grail- 先行体験版/LONG−RANGE

1938年、ヴィーダルとホムンクルスのスクルドはイギリスで迷惑解決屋をしていた。
そんな彼らはナチスに追われる王女を連れてくるようMI6から依頼され、一路ウィーンへ向かうのだった。


選択肢なし、伝奇アクション、一時間足らずで読み終わりました。
システム面は特に問題なし。絵もなかなか良いです。
また、随所にムービーが挿入されています。

話は最初に顔見せ的なマフィアとの戦い、そして依頼を受けて出発するところまで。
第二次世界大戦直前のロンドンを舞台にハードボイルドな雰囲気がよく描かれていたと思いますが、
伝奇アクションとして肝心な戦闘シーンでは胸中の描写や武器解説が多すぎて
スピード感が損なわれていたのが気になりました。
(12/18)

 

愛娘☆ 〜昨日の従妹は明日のフィアンセ〜 体験版(18禁予定)/VipperSoft

フリーターとして気ままな一人暮らしを送っていた主人公だったが、突然父親に許嫁を選んだから結婚しろと言われる。
許嫁になったのはなんと従妹だった。戸惑う主人公。
それから一ヵ月後、その従妹は主人公のもとへ押しかけてきた。


選択肢あり、恋愛、一時間ほどで読み終わりました。
システム面は特に問題なし。
絵はまだ未実装な立ち絵もありましたが(web体験版Ver1.00時点)可愛いです。

話は従妹が許嫁になるもバイト先にも色々な女の子がいて前途多難、といったところ。
主人公が名家の跡取りで、大和撫子で自分を好いてくれる従妹が許嫁という別世界の設定です。
その部分以外はわいわいと楽しいやりとりが繰り広げられるオーソドックスなギャルゲー(エロゲー)ですが、
どの要素をとっても良く出来ている作品だと感じられました。
パッケージ版は200円、web版は無料とコストパフォーマンスにも優れていますし、
ギャルゲーが苦手な人でなければ少なくともプレイして損はない作品になるだろうと思いました。
(12/19)

 

笹霧風土記〜因果八風〜・予告編/T.ささぎり

夏休みになり、双子の友也と直也は友人達と一緒に遊ぶ約束をしたのだった。


選択肢なし、十五分ほどで読み終わりました。
文章が表示された後、一回クリックするとクリック待ちアイコンが出ます。
要するに二回クリックしないと次の文章を読めないということで、とても不便。
また、マウスホイールでバックログに移行しようとするとフリーズします。
絵では写真の背景が風景画調の処理をされていて雰囲気がありました。

後書きによると笹霧風土記とは「笹霧に起こる数々の資料を記録した書物」とのことで、
「真偽の定かではない幾重もの伝説や物語も含まれている」らしいです。
しかし予告編内では風土記のふの字も出てきていませんし、
なんだかとりとめがなくて頭に入ってこずに読み流してしまうようなテキストでした。
(12/20)

 

Ardollia〜I and...〜 体験版/皐月工房

女王直属の黒蝶という秘密裏な組織に所属しているティル。
欠員が出たために新人をスカウトすることになったのだが、
女王の過剰な取り計らいにより目的の人物が通う魔法学園の生徒にされてしまったのだった。


選択肢あり、魔法とか出てくるようで殆ど出てこない魔法学園純愛ラブコメ、たまにシリアスとのこと。
三十分と少しで読み終わりました。
体験版時点ではセーブがないことと文章表示速度が遅いところが気になりました。
絵は担当の方がやめてしまったようでシナリオ・スプリクト担当の方が描かれていまが、
顔と身体のバランスに違和感があるものの、そんなに悪くない絵です。

話は目星をつけた新人候補にいきなり組織のことを話しても胡散臭がられるだけとのことで、
まずは親密になってから打ち明けようと学園の生徒になります。
ちなみに新人候補は二人で両方とも女の子。
この二人がヒロインとなるのでしょうが、他にも女王様や学園の先生などもヒロイン候補かもしれません。
なにやら候補の二人とも抱えているものがあるようで、そのことと、どういう風に組織のことを打ち明けるかが見所でしょうか。
少々説明的な台詞が多すぎてテンポが悪かったですが、
なかなか楽しそうな学園生活になりそうな印象を受けました。
(12/22)

 

魔法少女 半星版/Teambrook

あるときからこの世界に魔法を使える少年少女が現れた。
彼らを教育する学園「架橋」では少し特殊ながらごく普通の学園生活が営まれていた。
しかし七夕の日、空から敵が降ってくるのだった。


選択肢なし、魔法少女、四時間と少しで読み終わりました。
話としては一応完結しているのですが半星版とのことで、誤字脱字が多かったり、
バックログ読んだりメニュー呼び出したりしたあとに画面が少し変になったり、
音楽がずっと無音かと思えば場面が変わっても鳴らしっぱなしだったりと気になる部分が多いです。
絵はほとんど背景のみですがときたま一枚絵が挿入されます。

話は魔法少女と敵との戦い…の始まる前と終わった後が語られています。
敵と戦っているときが一番上手く回っていたという感じで、
それ以外では魔法使いが必要とされていない不条理が中心でしょうか。
特に前半、場面が唐突に飛ぶのにテキストは平坦でメリハリがなく、戸惑いました。
描こうとしている題材や展開は他ではあまり見られなくて良いものの、
作りが荒すぎてそれらが損なわれてしまっている作品という印象でした。
(12/23)

 

 

 

(同人ソフト番外編・その他)

trade▼off C72 お茶濁し版(18禁)/The Dungeon In Yarn(100円)

割下の誕生日、彼は春乃にプレゼントをした。
しかし、それはまごうことなく割下への誕生日プレゼントだった。


選択肢なし、Hするだけ、十分ほどで読み終わりました。
trade▼offの番外編。
セーブはできません。最後に相川編の予告あり。

話は割下がエロいことを考えてそれを実行します。
アクロバットな芸当をする割下に笑いました。
また、たしなめながらも「しょうがないなぁ…でも大好き」感が溢れる春乃の台詞が可愛すぎます。
これ単体でおすすめというには短すぎますが、
二人のやりとりが本当に良いので本編を楽しめた方は楽しめると思います。
(8/20)

 

氷花ノ幻夜-小春日和- スペシャルエピソード/FAKE STAR(300円)
+下敷き+「旅館ふじの」タオル+FAKE STAR de 大富豪ラフ資料集(夏休みセット)

このスペシャルエピソードでは「
氷花ノ幻夜-小春日和-」の依子ルートを、
宗司たちが滞在している旅館の娘、雪奈視点でなぞっていきます。
別視点なので雪奈の主観や、小春日和では語られなかったエピソードが描かれています。
選択肢はなし。三十分ほどで読み終わりました。
CDから直接起動という仕様上、短い話ながらセーブができないのが不便です。
しかしCDを入れてすぐに読むことができるという利点もあります。

小春日和や関連同人誌を読んでいて雪奈は密かにお気に入りだったのですが、
宗司からまったく異性として見られていないところが非常に不憫で良いです。
それにしてもお風呂での宗司は無表情にもほどがあるのではないでしょうか。
あと貧乳の上に生えてないと聞いて思わず拍手喝采したダメな私です。

話は雪奈が華に言われたある言葉に対して色々思い悩みながら一日を過ごしていきます。
実際のところどういう意図で制作されたのか断言は出来ませんが、
少なくとも私は、雪奈の答えが依子サイドの物語の根幹であるように感じましたし、
それがとても綺麗で真摯に表現できていると思えました。
また、氷花ノ幻夜本編、あるいは小春日和から使われている曲なのでいまさら言うことではないかもしれませんが、
何回聴いても穏やかな気分になりつつも泣きたくなる曲が多く、良い雰囲気が醸し出されていました。
この作品単体でも動作しますが、やはり本編と小春日和を読んでこそ。併せて
おすすめです。
(8/26)

 

メルクリウスの青い砂 MIND/FRAGMENTS/Stufio F#(500円)

メルクリウスの青い砂に関するクイズ。クリアすると…
ノベル部分は一時間半と少しで読み終わりました。
ノベル部分の構成やクイズという形式上セーブはなしですが、
クイズをやろうとするたびに前置き話を読まなければならないので、
せめてクイズだけできるモードはほしかったです。

クイズは四ステージあって、それぞれ十問中八問以上正解でクリア。時間制限あり。
四択ですがなかなかマニアックな問題も多く、
何回かコンティニューできるとはいえ初見でクリアは結構厳しいです。

ノベル部分は今回地の文あり。そのかわり本編と違ってイベント絵は多用されていません。
本編では描かれていなかった部分の話で、特にジェラルド関連の所が良かったです。
(8/27)

 

(漫画)

7(SEVEN) CARAT Vol.6/ウラカン・ラナ(A5/100P/1000円)

7(セブン)〜モールモースの騎兵隊〜の二次創作。
今回特にページ数が多くて読み応えがあります。
モールモース編のその後を描いた作品。
フィルの、いままで友人として接してきた主人公に対する気持ちが変化してきて、
でもそれに伴って異変が…という流れ。

事態が悪化していくさまにフィル逃げてーと叫びたくなりました。
でも逃げちゃったり目を背けたりされたらそれはそれでひどく悲しいので、
なんとか乗り越えてくれることを願ってやみません。

ネタバレ避けたので意味不明な感想でしょうが、
やっぱりセブン本ならこのサークルさん。
おすすめです。
(8/22)

 

日独/えげつないやん家(B5/18P/300円?)

第二次大戦中の日本とドイツ軍人の本。
ヒトラーの命令書をナチュラルに破り捨てるロンメル将軍や、
厳寒のスターリングラードで包囲されつつ
(装備も食料も夏用しか持っていなかったため)冷やし中華を食べるドイツ兵など、
ドイツ側のほうが面白いネタが多かったです。
おすすめ

直接は関係ないですが堀江さんの初単行本「QPing」が七月に発売されました。
もちろん買って読んだのですが…面白くないわけではないものの、
日本軍本のような笑い転げるようなネタはありませんでした。
収録作品中一番面白かったのはメインのオリジナル漫画「QPing」ではなく、
旧日本陸軍憲兵漫画「俺は憲兵」というあたり、
現在の歴史ジャンルがもっともこの方の良さが出る分野なのかもしれません。
まぁ、その「良さ」が尋常じゃなく素晴らしいのですが。
(8/28)

 

ワイアード・テイルズ 1/Kaned Fools(B6/164P/1000円くらい)
沃懸地のメダカ/Kaned Fools(B5/52P/?円)
えんてんか/Kaned Fools(A5/8P/無料?/コピー本)

機械が高度になりすぎて使いこなすのが難しくなってしまうと、
人は機械を動かす機械を作り、身体に埋め込んだ。
そんな世界の少年少女達の物語。


「ワイアード・テイルズ 1」は総集編。
「沃懸地のメダカ」はその続き。
「えんてんか」は上記世界観でのオマケ四コマ。
コミティア81のティアズマガジン冒頭で大きくとりあげられていたので買ってみました。
機械でなんでもできるようになってしまうことへの不安感とか、
思考を読める機械ができてもやっぱり人同士でしかわからないこともあるとか、
そういったところが良く表現できていると思いますが、
まあ小難しいこと抜きで赤面した女の子は可愛いです。
それに四コマなどギャグ部分は笑えます。
ただストーリー漫画は前置き無しで始まってどんどん進んでいってしまうことが多く、
山場になってもそれを引きずって話に集中できませんでした。
(9/5)

 

山の辺の道のひみつ!?/ジャベリン山本feat.胡乱組(A5/24P/300円?)

学研のひみつシリーズ風味の旅行記・歴史本。
私は諸事情により奈良の明日香村や桜井市周辺をこよなく愛しているので
その近辺の旅行記同人誌は見つけ次第買っていたりします。

この作品は宇宙から日本の古代史の研究にやってきたウサギ型宇宙人と女の子が奈良を歩くという設定で、
実際に作者さんが旅行された箇所を紹介していきます。(作者さんは自転車で走破されたそうですが)
行程はまず天理で石上神宮を見た後、電車で桜井まで行って周辺を散策しつつそこで一泊、
翌日山の辺の道を北上して神社や古墳を見て、崇神天皇陵まで行ったらUターン。
絵はあまり上手いとは言えませんが、現地の変な看板とかへのツッコミが良かったです。

ちなみに私も十年近く前に山の辺の道を歩いたことがあります。
この本とは逆に天理から桜井まで南下していきました。
アップダウンも結構あって最後は足が棒になりました。
蛇足ながら、関西の方にとっては当然のことかもしれませんが、
あちらではJRより私鉄の方が設備がよかったり便利だったりすることも多くて、
天理へ行く途中乗換えで立ち寄ったJR奈良駅では自動改札が設置されたということを
誇らしげに構内放送していたのが微笑ましかったです。
(9/11)

 

eyesore (上)/すこやかペンギン(コミック判/292P/1000円)
eyesore (下)/すこやかペンギン(コミック判/352P/1500円)
eyesore エピソード集2/すこやかペンギン(A5/68P/500円)

謎の球体生物「アイソア」がある日突然世界中に出現するようになった。
その原因はアルディという少年が封印を解いてしまったためだった。
アルディはアイソアを再封印するため奮闘するが…


eyesore1〜6巻を二冊にまとめた再録本と番外編。
でも実は1〜6巻は持っているのでeyesore (上)と(下)は買ってなかったりします。
ですが再録本が出たこの機会にeyesore本編の感想も併せて書きます。

まず本編(1〜6巻)の感想。
絵柄はさっぱりとしていて万人向けといった印象。
話は日常のシーンは楽しくて良いのですが、
山場では盛り上がりに欠けるように感じました。
くせがない作風で、eyesoreではその良い面も悪い面も出てしまっているように思えます。
一方良い面が多く出ているのが
マルラボライフでしょうか。
それからこの作品で特筆すべきはページ数と安さ。
再録本もこのページ数の漫画では他にはそうそうない値段設定ですが、1巻なんて120ページで300円でした。

続いて番外編の感想。
親世代のエピソードや最終回のその後の話等を収録。本編読了後に読むことを推奨。
上で悪い面として山場の盛り上がりを挙げましたが、
こちらは短編という違いはあれど親世代の話の山場でぐっときました。
その山場と共にお気に入りなのが髪を染めるエピソード。
不器用な優しさがすごく感じられる話でした。
(9/13)

 

 

ビバキューン!/冒険野郎のトムソーヤ(B5/64P/?円)

漫画五作品と企画物一つを収録。
トムさんの「じゃんけんくん」は漢と漢の日米野球拳対決。
解説役やモブとして長嶋とか村山とか張本とかポンセとか出てきます。結構似てます。
で、主人公(オリジナルキャラ)と対決するのはデス・トラーデ。
なんというか、私が特に熱心に野球を見ていたのが1990年前後なんで当時の西武選手が一番記憶に残っています。
私はスイッチヒッターだったりしますが(小中とソフト・野球やってました)間違いなく平野とデストラーデと羽生田の影響。
それはともかく、昔の漫画の定番をパロディにしていて、
過剰に古臭い絵柄で大真面目にお馬鹿な対決が描かれている作品です。

企画「冒険通信」は脱衣麻雀を行っています。
ただし脱ぐのは当人ではなくそれぞれが描いた娘さん。
このあたり漫画描きらしい企画です。
四人のうち二人が素人なので読んでいても麻雀そのものの面白さは感じられませんが、
普段あんまり直接的なお色気描写のない漫画を描かれているハックさんの脱衣絵は貴重。
涙目なのがたまりません。ただ、この本は18禁ではないので過剰な期待はしないように。
(9/24)

 

(小説)

そらのはしご/Arrow(A5/56P/300円/コピー本)

幼い頃、宇宙へ行くという夢をただ一人笑わずに聞いてくれた少女は、
親の仕事の都合で引っ越していってしまった。
高校生になり、それでも宇宙関連の進路へ進みたいと思っていた主人公のもとへ一通の手紙が届く。


近未来、地上と宇宙ステーションを結ぶ宇宙エレベーターを中心とした恋愛と将来の夢の話。
まず
表紙が良いです。
空の青と植物の緑、天高くそびえるエレベーターの影。
強い日差しの下、手をつなぐ麦藁帽子の男女。
なんだか懐かしくて甘酸っぱいです。
そしてこういう場合女の子は白のワンピースに限ります!

中身は幼馴染やクラスメイトの女の子、それに幼馴染の父親などとの会話と、
それを受けた各々の描写がとても微笑ましくて良かったと思います。
ただ、山場の盛り上がりが今ひとつというか、
その場面の描写があっさりしすぎているように感じました。
(8/21)

 

オマケ・ノベル第五号/オマケ・ノベル準備会(A5/228P/500円/コピー本)

「夏祭り」をテーマにした小説を
雲上回廊の秋山真琴さん、
サカナ・ノベルの川獺右端さん、
べにたぬきの砥石大樹さん、
グリーンティミルク。の漣夏海さん、
festivalのまーちゃん(七海真咲さん)、
トラウムブルグ7番地のポチくん、
debrisの森皿尚行さん、
LEANGATEの斎川塔人さん、
The SOTSの樹原 新さん、
以上の各同人ソフトサークルのシナリオライターさんがそれぞれ書かれています。(一部敬称略?)

一番面白かったのは川獺右端さんの「お面売り」
旧藩主の若様が森で暮らす浮浪少女を祭りに連れて行った。その目的は…という話。
中盤までは過去の経緯が語られずに現在のことだけ描かれていてもやもやしましたが、
終盤目的が明かされたときにぱっと目の前が開けて、
開放感と悲しさと怒りが一気に押し寄せてきました。
ラストも、物悲しくも穏やかな終わり方でしたし、緩急のある展開が良かった作品です。

もうひとつ印象に残ったのはまーちゃんの「くじびきふぉーちゅん」
想いを寄せる女の子をお祭りに誘ったら何故か妹も付いてきてなんだか針のむしろという話。
様々な比喩表現が使われていてその多様さが面白かったです。
話も、とことんひどい目にあう主人公に笑えました。
(9/3)

 

罪はない/恋人と時限爆弾(A5/60P/400〜500円くらい)

表題作「罪はない」や「
完璧な復讐」「悪い噂」「闇の中(旧題lighter)」などの再録に書き下ろし二編を加えた掌編集。
タイトルどおり、罪のなさがテーマになっています。サスペンスものが多めでしょうか。
また、全ての話は同一の設定で、ある話の出来事が別の話で触れられたりしています。

また別の「罪のなさ」を扱っている話もありますが、印象に残るのは罪に問えない悪意を持った行為の数々。
周到に練られつつも、失敗しても自分は痛くないからかまわないとある意味気楽に実行される計画に、
もし自分がその被害者になったらと思うと背筋か冷たくなります。
なかでもすでに感想を書きましたが、悪意が明確な「完璧な復讐」が怖かったです。
ただ、雑貨屋の店主と店に不法侵入した女の話「裏はない」のラストは、
題名どおり、裏がなくそれまでの展開と結末に関連がないのかどうなのかがわかりづらかったです。
とはいえ、全体で一つの物語としても読めますし、個々でも楽しめる良い作品群だと思います。
(9/7)

 

GOD HAND Zero(18禁)/GOD HAND(B5/164P/1000円)

オナニーのネタ、方法などを追求されているゴッドハンドプレスの総集編。
そんなわけで以下、人によっては不快に思われる文章もあるかもしれませんのでご注意ください。
特に私の嗜好あたりは生暖かく見てみぬふりをしていただければ幸いです。

チェックリストに書いたとおり、ゴッドハンドプレスは総集編になってから買うスタイルだったので、
今回活動休止、このZeroも2002年夏までのゴッドハンドプレス再録(しかも全部ではない)ということで泣きを見ました。
でも、すでに読んだことのあるものも含めて、面白い内容も多かったです。
ただ多少犯罪行為が書かれているので良い子はマネしちゃいけません。

個人的なことを書きますと、私はいたって普通のオナニーライフを送っていると思います。
ネタはわりとオールマイティで強いて言うなら痴漢シチュが好み。
特別なことといえば500mlペットボトルに精液を溜めようとして挫折したくらいで。
もちろんこのサークルさん内ではそんなことはあたりまえ以下で、
「ビンにためる系」と区分けされているのみならず、華がないとまで評されています。
そんな保守派の私ですがやってみたいと思ったのは低周波マッサージ器オナニー。
未知の刺激に惹かれます。が、使用法を誤ると数日間インポになるという多大なるリスクつきなので尻込みしてます。

他に面白かったのは尿道にミンテイア、尿道に針、女装オナニー、ゴッドハンド金言集、癇事長さんの私の裏歴書など。
基本的に他人の失敗談やアホ行動は読んでいて笑えます。
いつか本当に全部収録した総集編を出してほしいですね。
(9/9)

 

Lucky Cat Vol.5/まねきねこSFファンクラブ(A5/82P/400円)

数人の方のSF小説を掲載。
一番印象に残ったのは神崎玄さんの「人間がいっぱいいっぱい」…あ、
前号と同じ人だ。
前作はかなり荒削りというか荒唐無稽な話でしたが今回掲載されている二作品、
上記作品ともう一作「世界は驚異に満ちて」の両方ともしっかりとした文章になっていて、
それでいて独自の視点から描かれていました。

「人間がいっぱいいっぱい」は天災によって治安が悪化し殺人が日常茶飯事になった日本だったが、
その後制定されたある法律によって殺人が激減した。しかし今度は逆に人が増えすぎてしまって…という話。
正味二ページほどの掌編ですが、ある法律もそれを受けた結果もユニークながら、
実際にそうなってもおかしくないと思わされました。

別の意味で印象に残ったのは源田優さんの「処女航行」
ワープ航法を始めて行おうとした宇宙船に起こったワープ中の異常の原因とは、という話。
一言で言うならば「誰がうまいこと言えと」
船乗りとかトンネル掘りみたいな屈強な男達の間で交わされてそうなジョークみたいなオチです。
(9/18)

 

だから世界は終わらない/低温飛行(400円)

おすすめ
(10/19)

 

蒐奇会/異界書房(A5/250P/1000円)

昭和初期に起きた「平河邸猟奇殺人事件」
そこに深く関わっていた「蒐奇会」とはどういった組織だったのか。そして総帥の平河鳳山とは何者なのか。
膨大な資料をもとにその一端がいま語られる。


なんといったらいいのか、とても妖しげな本です。
人に見せたら「こんな本読んでいるなんて大丈夫かこいつ」みたいな顔をされました。
二章構成で第一章は大正の終わりから昭和初期にかけて活動していた奇を集める会「蒐奇会」が関与したと思われる
「平河邸猟奇殺人事件」のあらましが当時の資料をもとに綴られています。
第二章では「蒐奇会紳士淑女録」と題して蒐奇会メンバーの足跡が語られています。
オカルト描写やグロ画像・表現等もあり。
とにかく圧倒させるのがその作り込み。
装丁からして帯、読者カード、カバー裏、封入チラシなど凝っていますが、
引用される日記や書物の多彩さや注釈、それに人物や古文書、曰くつきの器物・生物の写真の多さがすごい。
市販の○○研究本などでもこれだけ資料が膨大なものでこの値段はかなり安い部類に入るでしょう。
これだけ作りこまれたこの本を読んでいると、ついついこの事件は本当に起こった事なのかも、と思ってしまいます。
それにフィクションならばそれはそれで蒐奇会の全貌を編み上げ、これだけの資料を選定し、
物によっては新たに作成する労力を考えたら気が遠くなります。

内容としては第二章の紳士録が、個性豊かな面々の言動が詳細に書かれていて面白かったです。
気に入るかどうかはとにかく、一見の価値がある一冊です。
(11/10)

 

 

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