コミックマーケット70感想リスト

同人ソフト(ノベル系)は全て、
それ以外は感想が思い浮かんだもの限定です。

同人ソフト(ノベル系)はプレイ順(パッチ待ち作品を除き事前の期待順)です。
ただしおすすめ、期待作品は優先的に紹介しているので日付(感想アップ日)と並び順が前後することはあります。
それ以外はサークル名順です。

同人ソフトのプレイ時間で中編というのは六時間〜十五・六時間くらいを指しています。
長編はそれ以上のものです。

女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、
BL=男主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男(年齢不問)、としています。
作品が女性向かどうかは基本的にサークルさんの自己申告です。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

 

同人ソフト
まとめ  完成版  体験版・続き物  番外編・その他

同人誌
漫画  小説

 

夏コミ同人ソフトを終えての雑感

今回の完成版は高水準のものが多かったように思います。
まず触れなければならないのが「
ひぐらしのなく頃に解
出題編では怖さ、不気味さが秀逸でしたが、切なかったり頑張ったりといった方向の表現もすごく良かったと思います。

完成版とはちょっと違うかもしれませんが、
四つの連作の一作目「
太陽のファントム−夏告雲−」と、
氷花ノ幻夜のプラスディスク「
氷花ノ幻夜-小春日和-」も面白かったです。
−夏告雲−はノーマークでしたが、作中の彼らと共に過ごし、憂い、手に汗握り、喜ぶことが出来るとても良い作品でした。
-小春日和-は依子、ここみルート共にラストシーンが文章、絵、演出、音楽など全て素晴らしかったです。

以前におすすめとした作品の関連作なので簡単に触れるに止めますが、
DAGGER 戦禍の絆」の壮大な世界を貫く優しさ、「こうかん☆にっき minus」の楽しいやりとり、
relater Quin =e<>R=」のどこまでも不親切なのに面白い話、
それに改めて挙げた「
Ringlet」の雰囲気。どれも大好きです。

体験版では「
幻想のアヴァタール」が高スペックでいて、かつただの「出来の良い作品」に終わらない良さがありました。
P.O.K-Peace of kingdom-」はすごく楽しかったです。これからシリアスになるとのことで、今後とも注目です。

各種感想のページにも載せていますがおすすめ以外の完成版で良かったのは、
殺伐とした出来事が続くも最後は晴れ晴れとした「
僕はキミだけを見つめる
所狭しと夏を過ごす少年少女が魅力的な「
Juvenile Graffiti -Juvenile Rockets-
山場でのヒロインの言葉が胸を打つ「
キラークイーン
日常、特にみうの言動に頬が緩む「
ぽじてぃぶっ!
回を重ねるごとにより強く引き込まれる会話が美しい「
Monotone Eden
乾坤一擲の作戦にわくわくしつつ、その準備中でも楽しいやりとりの「
魔法少女サカナ―運命の輪

期待の同人ソフト以外で完成が楽しみな体験版は、
面白さと壊れそうな危うさが混在した本編の中盤を思い起こさせる「
マクスウェルの悪魔annex#3
お気に入りのキャラクター揃いの「
永環〜始界〜
大げさだけどしっかりと芯が通っている「
THE MAN CALLED CRIMSON - Episode I -
否定的な感想ですがそれでも続きを楽しみにさせるシナリオの「
実験的なテアトロ
まだ短くて未知数なところが多いものの光るものがある「
ひとよの

他に完成版では「
僕の就活日記」「ToucH」「夢幻夜想−宵夢−」「彼方のトケイ−ココロノアダハココロ−
体験版では「
僕のこと彼らのこと」「若草」「Bye」「Dear world」「N.E.S.T」なども良かったです。

カテゴリ別では、絵で良かったのが「
不機嫌な従妹」と「幻想のアヴァタール
「不機嫌な従妹」はもともと好みの絵師さんなのですが今回特に綺麗でした。
音楽では「
ひぐらしのなく頃に解」と「DAGGER 戦禍の絆」それから「Monotone Eden」もなかなか良かったです。
歌は「
氷花ノ幻夜-小春日和-」の主題歌「Frozen Flower」で鉄板。
次点で「
うぃっち☆くえすと〜魔女の追試験〜」のOP「笑顔の魔法」が中毒性高し。
ムービーでは「
Juvenile Graffiti -Juvenile Rockets-」と「去人たち」が良かったです。
シナリオ、演出はおすすめや期待と殆ど重なってしまうので割愛します。
女性向完成版は「
僕の就活日記」「ToucH」が双璧。
体験版では「
P.O.K-Peace of kingdom-」の他に「僕のこと彼らのこと」が楽しみです。
まだまだ女性向作品は一般、男性向ほど数が多くないので、これからの発展に期待です。
(11/30)

 

(同人ソフト完成版)

ひぐらしのなく頃に解/07th Expansion(2000円)

「ひぐらしのなく頃に」大団円の最終話。


長編と言ってもいいくらいに長いです。よく半年で作れるものだ…。
いまさらかもしれませんが今回普通の文字表示でない、一枚絵に近い文字表示が多用されていたので、
それが出ると以前をバックログで辿れなくなってしまうのが気になりました。

祭囃し編のみに限定すれば最後を飾るに相応しい展開でしたが、
本当に祭囃し編スタッフルームで竜騎士07さんがおっしゃられているようなめでたしめでたしなのかというとちょっと疑問。
暇潰し編までを受けての解としてもやはり納得がいかないと思いました。

しかし「you-destructive」をBGMに語られる鷹野さんの軌跡は強い意志と爽快感溢れるものでしたし、
鷹野さんが初対面(ではないですが)で言い放つ****という四文字には酷く衝撃を受けました。
部活メンバーは今回あまり出番がありませんでしたがそれでも終盤の活躍は良かったですし、
大人達の想いもとても良かったです。
おすすめ

「ひぐらしのなく頃に」が終わってやっぱりこう言いたいです。
本当に、この素晴らしい作品をありがとうございました。
(8/22)

 

僕はキミだけを見つめるI gaze at only you〜(18禁)/れいんどっぐ(1000円)

少年ギャングのリーダーだった佐原拓実は中国マフィアが雇った殺し屋によって
兄弟同然の仲間を殺され自らも追われる身となった。
半年後、ホームレスとして生活していた拓実のもとへある依頼が舞い込む。
その内容とは人気絶頂のアーティスト、風早永遠のボディーガード。
永遠を狙う相手が因縁の殺し屋だと知った拓実はその依頼を承諾する。復讐のために。


選択肢なし、アクション、恋愛など。十章構成+アフターストーリー。中〜長編。

どうも文章表示のテンポが合わないです。
表示速度変更ができないのもそうですが、
クリックしてから文章が表示されるまで微妙なタイムラグがあって少しまどろっこしいです。
それと右クリックメニュー出した後もう一回右クリックで文章を消すのが使いにくい。
文章を消すよりも利用回数の多い通常画面に戻るのほうが便利だと思います。
体験版感想のコピー)

永遠の照れるところが可愛い。
他の女が言ったら横っ面張り倒す台詞だが永遠が言うと許せる、と思った主人公に同意しなくもないです。

登場人物同士で過去に面識や因縁があったり、
使い捨てのようなキャラも再度話しに絡ませたりと、
登場人物を大事に使っている印象を受けました。
ただそれだけに中国マフィアの不気味さ、底知れなさなどは半減してしまったように感じました。

ですが特にアフターストーリー後半、ヒマワリが咲いてからのシーンがとても良く、
晴れ晴れとした気持ちで読み終わることができました。
(8/23)

 

三日月仔猫狂想曲(18禁)/漂流王国(600円)

主演女優が、通し稽古の舞台から忽然と姿を消す。
彼女は何処へ消えたのか。
そしてひとり、またひとり殺される演劇部員。
犯人は?動機は?そして明かされる過去とは?
(「三日月仔猫前奏曲」狂想曲予告より)


選択肢あり、殺人事件等推理。あと部活。中編。
本編の数ヶ月前を描いた「三日月仔猫前奏曲」も収録。

システムは最低限のものはありますが、できれば欲しい機能はたくさんあります。
セーブはもっとたくさん保存したいですし、スキップはキーボードからしかできませんし(前奏曲ではできます)
CG閲覧も欲しいですし、カーテンコールでバックログできないですし。

シナリオは、未完成。
推理は簡単かつおまけのようなものですし、犯人の動機語りも唐突で説明不足でした。
それ以外にもほっぽっておかれたままの設定がたくさんありました。
おまけに…特に狂想曲ではエロに期待しない方が良いです。

でも、前半の演劇部独自の用語やローカルルールを交えた場面は
高校の部活という感じがすごくよく描かれていたと思います。
また、前半にそういった「みんなで一生懸命」があるので、
その部員が殺されてしまったとき、それに犯人が誰かわかったときはかなりの喪失感がありました。
先生二人がとても「良い大人」なところにも好感が持てました。

個人的にも高校時代文化祭やらで体育館のステージ使うときに舞台裏仕事していたので、いろいろと懐かしかったです。
それにしても体育館の構造ってどこも似たようなものなのでしょうか?地下通路がない以外はウチの高校とそっくりです。

解決編の前までは良かったですが、以降はおざなりにしすぎです。
完全版なり続編なりを強く希望します。
(8/24)

 

愛することは生きていくこと(18禁)/inspire(1500円)

オンラインを活躍の場とし、情報を操る者の中で特に優れた者は「エース」と呼ばれた。
オフラインを活躍の場とし、エースの情報をもとに動く私立探偵。その中で特に優れた者は「クラス・ダイアモンド」と呼ばれた。
松前市で探偵を営む主人公はかつて様々な難事件を「エース」ハルと解決、
しかしその方法の荒々しさから磨けば輝く原石、ラフ・ダイアモンドと呼ばれていた。


選択肢はルート分岐のみ、基本は敵を倒したりトラップを解除したりの探偵もの。中編。
システムはキーボードからしかスキップできませんがそれ以外は快適。

話は前半の最後がかなり衝撃的な展開なのですが、その衝撃がこちらに十分伝わらなかったと感じました。
他のシーンと同じように読み進めてしまいましたので、もっと主人公の心情をしっかりと描いて欲しいと思いました。
これは後半の山場でも同様です。

しかし普通のシーンではそれが良い方向に出ていて、テンポ良く読むことができました。
下ネタや軽口、それにヒロインに振り回される主人公が面白い。
でも田園調布さんの登場シーンは異様に筆が乗っているように感じるのは気のせいでしょうか?

なかなか楽しめましたが文章がやや一本調子で、場面に応じてメリハリがあるともっと良かったと思いました。
(8/25)

 

Juvenile Graffiti -Juvenile Rockets-/MURAKUMO(1000円)

戦争が起こっている現代。休校となった田舎の学校で少年少女は自分達で学校生活を送っていた。
折しも夏休み。彼らは自由研究として、ペットボトルロケットを作ることになった。


選択肢なし、その名の通りジュベナイルもの。五時間ほどで読み終わりました。

画像全般が綺麗です。特に空の色合いとペットボトルロケット作成時のムービーが良い。
ただ文章とイベント絵が合ってない箇所があったのが少し気になりました。

シナリオは郷愁とか、好きとか嫌いとか、田舎の雰囲気とか戦争とかは控えめで、
登場人物同士の掛け合いがメイン。
わいわいやっている彼らを見るのが楽しいです。
麦ちゃんが格好良すぎる…

作中で軽く触れられる程度だった彼らが行動を共にする経緯だとか、一学期に起こったことだとか、
それにこれから起こることだとかも、読んでみたいです。
(8/26)

 

コミックデイズ・H(18禁)/半端マニアソフト(1500円)

その漫画研究会は新入生歓迎会のクラブ紹介で、本気で漫画を描く気のない奴は入るなと豪語した。
漫画家を目指している高校一年生藤沢英樹は、やや尻込みしながらも部室へと赴く。
そこで待っていたのは、先輩たちからのエッチな調教だった。


選択肢あり、明るくライトなノリでショタ陵辱純愛。三時間ほどで読み終わりました。
体験版感想で述べたシークバーでのバックログですが、
クイックセーブをクリックしやすい場所に置く手もあるなと思いました。
でも言ったそばからなんですがクイックとはいえセーブしてから読み返すのは面倒かも。
とはいえ抜きゲーにこのシステムはなかなか良いと思います。

絵は結構好みですが、大口をあけている表情が可愛くないのがちょっとマイナス。
主人公の声はかなり良かったです。

話は、抜きゲーですが特に後半は心の動きが描写されていて、
ストーリーもののHシーンみたいな印象を受けました。
そんなシーンも悪くはないですがそれよりも主人公がいぢめられるHシーンのほうに
もっといろいろなバリエーションがほしかったです。
(8/28)

 

雛見沢怪奇ナビゲーター 罪穢/焼肉万歳(1000円)

オヤシロサマというこっくりさんの親戚のようなものをした私は、
それから毎日悪夢にうなされることになる。
解決策をオヤシロサマに求めてしまった私。
するとオヤシロサマの力か昭和の雛見沢で「圭一」として当時の出来事を体験することになってしまった。


選択肢あり、ひぐらしのなく頃に二次創作、ホラー、五〜六時間で読み終わりました。
体験版感想は
こちら
ビジュアル面はなかなか。
特に圭一、レナ、魅音のアップ画像は見るだけで生理的に震えがきます。
挿入される実写ムービーも雰囲気作りに貢献していました。

話は…あまりよくわかりませんでした。
恐がらせようということがメインで話の流れがおざなりになっているように感じられました。

場面場面では恐いところがありましたが、全体としては消化不良でした。
(8/29)

 

Feeling(18禁)/翠憐(1500円)

主人公の高校には姫幽霊とあだ名がついた幽霊がいるとの噂があった。
ある日主人公は指輪を拾う。それは指に吸い付くように外れなくなってしまった。
途方にくれていると、突然後ろから声をかけられる。噂の姫幽霊だった。


選択肢あり、純愛、陵辱。中編です。

たまーにクリック連打して飛ばしたくなりますが、流れるような画面効果が印象的。
ただ各エンド後にスタッフロールがなく、その上Finと出てから一瞬でタイトル画面へ戻ってしまいます。
もう少し余韻を感じたかったです。

話は、まわりが不思議現象のことをすぐ受け入れて、
テキパキと対策をとっていくのがちょっと上手く行き過ぎに感じましたが、
それはまあ展開の都合ということで大きな問題ではありません。
しかし主人公が相手を思いやっているようでその実自分が嫌な思いをしたくないだけな言動ばかりするのが気に入りません。
主人公に限らず問題を先送りにしてばかりなのも同様。

まずまずしっかりした出来ではありますが、私はあまり好きになれませんでした。
(8/31)

 

キラークイーン(18禁)/FLAT(1500円)

巨大な建築物に閉じ込められた見知らぬ男女13名。
彼らには首輪がはめられ、禁止事項に触れるとそれが爆発してしまう。
首輪の解除条件は様々。相手の殺害が条件のものもある。
期限は三日。殺し合いが、始まった。


選択肢なし、勝利者が複数出る可能性があるバトロワ。中編。
体験版からシステムは改良されましたがそれでもバックログが一行ずつしかできなかったりとまだまだプレイしにくいです。

ボイスでは、手塚さんの声が人を小馬鹿にしつつ切れる面も感じさせる良い声でした。
あと長沢君の小物っぷりも良かったです。

話は、あまり上手い文章とは言えませんし、矛盾などありましたがそれでも面白かったです。
咲実が総一の目を自分に向けさせるシーンなど、それぞれ山場でのやりとりは良かったですし、
絞殺のCGが出たシーンなどはオーソドックスな手法ながら震えがきました。

不満は金髪ツインテール娘さんのエロシーンがないことですか。
パッケージ独占してるのに!組み敷かれているCGあるのに!
(9/4)

 

僕の就活日記(BL18禁)/a.m.(1000円)
+employment plus note(初回特典CD-R付き冊子)

大学四年になってから就職活動を始めた鹿波比呂。
しかしすでに友人は内定が決まっていた。
あせりつつもその友人のすすめで同じ会社を受けることにしたが一次面接から波乱万丈。
彼は無事、就職できるのだろうか?


選択肢あり、就職活動が舞台。中編。
体験版感想は
こちら

通常エンドはENDと出て終わりますがトゥルーエンド?はそれすらもなく終わるのであっけないです。
絵は立ち絵がなかなか綺麗ですが、イベント絵はちょっと印象違う感じがします。
Hシーンは陵辱もありますがあっさりめ。

話は、高槻さんシナリオがちょっと急展開すぎて、
高槻さんの設定が生かしきれていないように思いました。
それに自分が捻くれているからか就活失敗したエンドのほうが面白いことが多かったです。
でも、橘シナリオはそんなこと関係なく良かったと思います。
他のシナリオと比べて地に足が着いている話で、そんな日常に心地よさを感じました。

就活ものという選択はなかなか良いと思いますし、それを抜きにしてもしっかり作られている作品です。
ただ、主人公が結構特殊な就活スタイルなので、就職活動の参考にはあまりならないかもしれませんが…
(9/5)

 

不機嫌な従妹(18禁)/Stray Moon(600円)

夏休みには毎年田舎へ行く主人公。
そこには、一つ年下の口が悪い従妹がいた。
眠ったらなかなか起きない彼女への悪戯は、ずっと昔から続いていた。


選択肢なし、不機嫌系ショートノベル。一時間ほどで読み終わりました。
短いうえ章ごとに選択できる話なのであまり気になりませんが、
セーブができませんし画面の切り替わりが遅いです。

いままでの不機嫌シリーズと違った印象を受けました。
ちょっと病んだ設定なのは変わりませんが、今回はそれがあまり前面に出てこないでただヤッているだけという感じです。
音楽も、最初は曲自体は良いけれどこのシリーズには合っていないと思いましたが、
読み終えるとそうでもないなと感じました。

肝心のHシーンですが、従姉の表情が綺麗、かつ淫靡でかなり良かったです。
なのにめくるめく肉欲の日々を、こんなことがありましたとさらっと流されました。すごく納得いかないです。
(9/6)

 

Plumage Cafe/べろシティ(500円)

ある寂れた観光地に存在する喫茶店「Plumage Cafe」
とても暑い夏の日。その日に訪れた人々は皆、いろいろな問題を抱えていて…


選択肢なし、喫茶店を舞台にした連作。各話一時間ほどで読み終わりました。
文章表示速度や音量を変えてもタイトル画面に戻ったり次に起動したときには初期化されてしまっています。
それに文章表示最速にしてもあまり早くならないです。
また短い話なので混乱はしませんでしたがセーブ情報が年月日と何話かしか表示されないので、
同じ日にセーブしたデータだとどれがどれだかわからなくなりそうです。

第一話〜第三話までの感想は
こちら

第四話はプリキュア大同人物語。
相席となった二人が偶然同じ趣味で打ち解けそうになりけれど最後の最後で相容れずに険悪になってしまう話。
テンポよくまとまっていると感じました。
男の意地の悪い表情が本当に邪悪で素敵に憎らしいです。

第五話は解決編。Plumage Cafeのマスターとウエイトレスさんの話です。
明確なエンドではなく、これからもこの喫茶店は続いていくのだなと感じさせる話でした。
(9/7)

 

魔王軍へようこそ(18禁)/ののの通信(1300円)

バラモス軍が世界を征服してゆく中、それを撃退した国があった。その名はアリアハン。
沈み込むバラモス軍にあって、ただひとりアリアハンを陥落させると豪語するものがいた。
力押しでなく絡め手を用いる。そのため、彼はアリアハンに資金調達を目的とした店を開くこととなった。


選択肢あり、DQ3二次創作。お店経営&モンスター育成&国家転覆SLG。四時間くらいでクリアしました。
ののの通信さんのSLGを買うのは「NononoRaise」以来五年半ぶり二回目だったりします。

難易度はただクリアするだけなら店で売るためのアイテムにほとんど元手がかからないのであまり難しくないです。
システム面でもゲームを進めていく上であまり手間がかからないようになっているのですが、
そのために他の事をしながら片手間でできてしまうのが良いのか悪いのか。

絵はHシーンがあまり良くないと思いました。
しかしオルテガはかなり恐ろしい奴になっていてびくっとしました。

話はあってないようなもの。女冒険者を懐柔するときの手法がちょっと荒唐無稽に感じました。

とりあえずクリアするまでは一気にやりましたが、
その後全アイテム制覇とか、最速クリアとかやりこみをするほど夢中にはなれませんでした。
でもお店の評判最高値のときの客入りは一見の価値があるかもしれません。後から後からわらわらと来ます。
(9/8)

 

凍りの月(BL18禁)/undo(1000円)

便利屋のアルバイトをしている主人公はある依頼で山奥の洋館へと向かった。
不自然な行動をとる洋館の住人に、仕事内容からは多すぎるといえる報酬。
主人公を呼び寄せた真意とは?


選択肢あり、サスペンス?一時間ほどで読み終わりました。
システムはイベント絵が出るとスキップ止まることとタイトルへ戻るがないこと、
起動後タイトル画面が出るまでが長いことが気になります。
立ち絵は良いですがイベント絵で動きのあるものになるとちょっと違和感を覚えます

シナリオは一言でいってもどかしいです。
設定の説明も不足していれば登場人物との交流も不足しています。
なので山場での盛り上がりに欠けます。
Hシーンも絵のみで文章描写はほとんどなし。
もうちょっと作り込めば良いものになりそうなのですが…
(9/12)

 

Rain(BL18禁)/undo(1200円)

会社に勤め始めてから人との関わりが希薄になってしまった主人公。
社員寮の隣人さえも見たことがなかった。
ある日、隣から男同士が争う声が聞こえてきた。


選択肢あり、愛憎劇。一時間ほどで読み終わりました。

「凍りの月」と同じくイベント絵が出るとスキップ止まることとタイトルへ戻るがないこと
それに、輪をかけて起動後タイトル画面が出るまでが長いことが気になります。
選択肢によっては話に矛盾が出てくるのもマイナスです。

2005年冬コミで購入したこの作品の番外編「
雨上がり 灰と薄水の空の下で」で
良いと思った雰囲気があるところもメインストーリーにはあったのですが、
それ以外のストーリーだけでなくメインストーリー後半さえも唐突すぎてついていけません。
伏線の一つでもあったら良かったのですが…
(9/13)

 

CAT's Counter ATtack! ―ねこのぎゃくしゅう―/ゆにたり(100円)

今日の運勢は最悪。予想外のトラブルで予定が狂うとか。
それを変える為にはいつもと違うことをしなければとのこと。予定が狂った時点でいつもと違うのでは…
ともかく、いつもと違うことをしようと別の道で学校から帰る主人公。
そうしたら、猫を助けて、その夜、助けた猫がやってきて、次の朝、隣に見知らぬ小さな女の子が寝ていたのだった。


選択肢あり、少年と少女と猫のラブコメファンタジー、一時間半ほどで読み終わりました。

文章で服を着ていないとあるのに服を着た立ち絵が表示されます。
なければないでなにも表示させなければいいのに…

絵はなかなか可愛いですし、話もそこそこ面白いです。システムに大きな問題があるわけでもなく。
その様に短くまとまった良い作品なのですが、強く印象に残るようなものはありませんでした。
それと幼馴染の少女が私としてはあまり好きじゃないツンツン具合だとかなんとか。
(9/14)

 

ToucH(BL18禁)/自動式自動人形(1000円)

暗い廃屋で自縛霊として過ごしていた主人公。
そこに男が訪れ、廃屋を取り壊して学校を作ろうとする。
自分の居場所がなくなってしまうと抗議する主人公に対し男は、
学校の七不思議を作るため霊をスカウトしろ、そうしたら成仏させてやると言い放つのだった。


場所選択あり、幽霊さん探索コメディ、迷わなければ二〜三時間ほどで読み終わりました。

コンプリートするために悩みに悩んでついにサークルさんに問い合わせてしまいました。対応ありがとうございます。
実際クリアしてみるとそこまで難しいわけではないですが、なんとなくハマってしまっていました。

七不思議集めが終わってすぐ最終話(その後エピローグはありますが)になってしまうのがちょっと物足りなかったですが、
新設校で怪談がないから作れだの、いきなり全校生徒に主人公が認知され受け入れられるシーンとか、
それにデフォルメキャラが動く演出や、軽妙なやりとりなどなかなかおかしな話で面白いです。
シリアスシーンも良く、楽しめました。
(9/15)

 

怪奇談 最終夜/青春18金魚(500円)

18話+αの怪談話、関西心霊スポット・学校七不思議マップなど。


選択肢はありますが基本的にはどんどん読み進めていくだけ。一時間もせずに読み終わりました。
途中に再現ムービーや心霊スポット調査ムービーが挿入されます。

怪談話という雰囲気はよく伝わってきましたが、
怖い目にはあったけれどなんとか無事助かりましたという話がほとんどで、
オチにどんでん返しなどはあまりなくそれほど怖くありませんでした。
(9/17)

 

夢幻夜想−宵夢−(18禁)/TEAM NIGHT CROSS(1000円)

来須 統夜は人とは相容れない異形を狩る封滅師。
そんな彼の元へお尋ね者の錬金術師を追う幼馴染の人形遣いの聖羅と、
本人の了承なく婚約者となった名門退魔師一族当主の娘、理騎が押しかけてきた。


選択肢あり、ロボはいるけど伝奇。中〜長編。
結構長めな話の割りにセーブ数が少ないです

主人公がとことん運が悪い、根拠のない選択は必ず失敗するという設定なのですが、
運というものはイマイチ実感しづらいものなので効果的に使えているとは感じられませんでした。
敵と遭遇しやすくなって話が早いくらいでしょうか。
それに気合とか愛の力とかには運が絡まない…ものなのでしょうね。

完全版ではないとのことでルートがあるのは二人。
残る謎はあるもののとりあえず完結しています。
聖羅シナリオは途中主人公が力を無くすシーンがあるのに、
すぐそれ以上の力が手に入ってしまうのがちょっと拍子抜けでした。
とはいえ王道の展開で楽しめました。
理騎シナリオは素養はあったのかもしれませんが理騎が簡単に強くなってしまうのに少し納得がいかなかったです。
でも、終始繰り広げられるバカップルぶりは微笑ましくて、互いの信頼には胸が熱くなりました。
特にまったりピロートークが好き。

昔の記憶がなかったり、秘められた力が発動したりとお約束ではありますが、
完全版が出たらまたプレイしたいと思いました。
(9/18)

 

さくら -完全版-/ぷれぷれPROJECT(イベント売り:300円、ダウンロード:フリーソフト)
+さくら -完全版-おまけBOOK

一人前の神道士になるには、生涯の伴侶をみつけなければならないというしきたりを持つ一族に生まれた八坂洋平。
高校二年の春、神道士試験を一年後に控えた彼は、
お嫁さんを探すべく強制的に秋津学園へ転校させられたのだった。


場所選択のみ、恋愛、完全版で新たに追加された部分は五〜六時間ほどで読み終わりました。
サークルサイトの開発日誌2006年08月15日に書かれている当たり券を使ったのは私だったりします。

システム面はほぼ
前編と変わらず。
でもさくら舞い散る演出は良かったです。

話は、恋愛方面で困難に対する想いがなかなか良かったと思います。
バトルシーンは緊迫感なくてイマイチ。
それに先輩シナリオの最後で先輩だけ特別扱いされるのはどうかとか
後輩シナリオで結局猫はどこにいったのとか腑に落ちないところがいくつかありました。

駄目なわけではないですが、どうしても「無料にしては」という枕詞をつけてしまいたくなる作品です。
(9/21)

 

去人たち完全版T(12禁)/K2C(イベント売り:300円、ダウンロード:フリーソフト)

進学校である膨雀高校では、なにも問題が起こらない。
それは「舎密部」という組織が問題をなかったことにしているから。
主人公はその舎密部の捜査2課課長にして、同校の三年生だった。


選択肢あり、SF?ファンタジー?中編。

システムが変。やたら重いしスキップできないし選択肢でセーブできないし。
それにボイスありなのにデフォルトではOFFになっています。
とりあえずそれを尊重してボイスなしでプレイしました。
また、エンディングまで行かないうちに一区切りつく場面があるので、
下手したらそこで終わったと思ってやめてしまう可能性もありそうです。

しかしプレイ不可能なほどシステムがダメなわけではないので
ちょっとずつストレスを溜めながら読んでいくことになります。
その上文章にくせがあって小難しい表現も多いのでたまりません。

話はわりと人が死んだり、激情に駆られたりしていますが受ける印象は平坦。どうにも感情を動かされません。
結構頻繁にある皮肉の応酬は好きです。

話の展開や結末自体はそう突飛なものではありませんが、
くせのある文章が醸し出す雰囲気と、登場人物の立ち絵やエンディングムービーがすごく合っているので、
そういう所はとても良く作られているなと思いました。
(9/23)

 

狼魔−獣守の響乱−(BL15推)/Studio RIY(500円)

主人公は二人の友人と楽しく日々を過ごしていた。
町のお祭りと同時に開催される学校祭を翌日に控えた放課後、
主人公は友人の一人に、突然ナイフで刺されてしまう。


選択肢あり、和風伝奇?四〜五時間で読み終わりました。
スキップが強制的に止まる場所があるのが面倒。
文字の濃淡を使った演出は効果的だったと思います。

作中で、ある程度の技術力がある人たちが魔法のような力を持った相手に対しナイフだけで強気に出ています。
で、力を見せられてうろたえる。おまけにそれを何回も懲りずに繰り返すのがすごく見苦しい。

主人公が自分の立場や友人のことで苦悩する場面、
物悲しさを感じるそれぞれのエンディングなどは良いものでしたが、
それに水を差されてしまいました。
(9/24)

 

僕の心の傷/Plastic Case(500円)

高校三年生の高崎唯也は品行方正、成績優秀、運動神経も良かった。
隣の席に座っている葉山水季は無口で引っ込み思案。
ほとんど接点のない彼女だったが、あるときを境にその存在は彼にとって大きなものとなってしまった。


…あらすじこれだけ?(サークルサイトのstory参照)
確かにあらすじなんて読まずにプレイしたほうがその作品をより楽しめるでしょうし、
主人公の中で葉山のことが大きなウエイトを占めるようになる過程も
短くまとめるとニュアンスが伝わらない気がしますがちょっとぼかしすぎのような。

ここでは反転無しでもうちょっと先まで触れます。
彼女が自殺してしまい、その後いろいろあって原因を作った人に復讐のようなものをしていく話。

選択肢なし、狂気、殺人計画。三時間ほどで読み終わりました。
スキップ機能はあるものの最初から始めると既読判定されてなかったり、
セーブデータから始めてもいたる所で止まったりと事実上手動スキップしかできないのが非常に面倒。

話は狂気に染まっていく描写が良かったです。
しかし殺すに値する相手かどうかの判断があまりにもお粗末。殺人計画も万全とは言えないものです。
ここまでのものを見せられると狂気ゆえにまともな判断力がなくなっている…と思うよりもまず呆れてしまいます。
ラストもあれ?という感じ。残酷と言えばかなり残酷ですが中途半端に綺麗な終わり方で拍子抜けでした。
それに「四人目」のその後が不憫でなりません。

あまり他の作品にたとえることはしないようにしていますがちょっと言いたくなったので反転。この作品とひぐらしのネタバレ注意。
主人公は「
雛見沢症候群に罹った夜神月」ですか?
(9/25)

 

秒針の刻む狂気/ProjectOKP(800円)

男女四人で楽しく騒いだクリスマスイブ。
その直後、私は死んだ。
目を覚ました私は孤島に連れてこられていた。
戦闘訓練と発現した獣人への変身能力。「異端」との闘い。
普段は今までどおりの生活を送れることになったが、もう今までどおりの日常は戻らない。


選択肢なし、TRPG「サヴェッジ・サイエンス」の世界観を基にした伝奇モノ。
後半の五話は三〜四時間ほどで読み終わりました。前半の感想は
こちら

システムではそのページの一番最後の文章が表示された直後に、
強制的に次のページへ移ってしまうことが結構あったのでいちいちバックログで読み返さないといけませんでした。
「タイトルに戻る」がないことも気になります。
また、五話までにもイベントCGの追加などありましたが、
それでも一回読んだシーンをもう一度読まなければ、
もしくは手動でスキップしなければならないというのはちょっと面倒です。

絵は立ち絵とイベント絵の印象が結構違うので違和感を受けました。立ち絵のほうが好きです。

話は「サヴェッジ・サイエンス」を知らないせいかどうなのか、
蚊帳の外…淡々と出来事が過ぎていってしまったように感じられました。
しかし第10章−02の、風が視界を遮っていたものと共に文章までも掃う演出や、
直後の舞踏のような闘い、その戦闘後など、山場とラストシーンが良かったです。

もっと中盤にメリハリがあったほうがと思いますが、
それを脇に追いやってしまうくらいにいい読後感を感じられました。
(9/26)

 

とらいあんぐるっ!(18禁)/Lucent crafts(500円)

涼風学園には学園祭のときに投票で選ばれる「学園プリンセス」なるものが存在していた。
それに選ばれたものは絶対的な権力を持つという。しかしこれまでは代々生徒会長が選ばれていた。
学園祭まで二ヶ月と迫ったある日、主人公と同じ部の水嶋空乃が学園プリンセスになりたいと言ってきた。


選択肢あり、学園、恋愛、不思議アイテム。ボイスあり。
事前にチェックしていた所以外では唯一東館で買った同人ソフトです。
二〜三時間ほどで読み終わったのかもしれません。
というのも、パッケージやサイト紹介を見るとヒロインが三人いそうなのに、
どうやっても一人のルートにしかいけないので。
エンディングリストやCG鑑賞がないので進捗状況が全くわかりません。

システムでは他にもキーボードからしかスキップできないことや、
読点ごとにいちいちウェイトがかかるのが気になりました。

話は、山場の演説シーンは悪くなかったです。
あと前世が関わってくるのですが、それに依存しなかったところも良かったです。
絵もなかなかでした。

しかし他は…特に前半〜後半、要するに終盤以外で、身勝手な行動ばかりなのが嫌な気持ちになりました。

※ここから先はその具体例です。きつめの書き方をしているので読んだ方をとても嫌な気持ちにさせてしまうかもしれません。
反転してありますのでご注意ください。
主人公が一番酷いですがそれ以外のみんなも五十歩百歩。
・自分で茶化していたのにちょっと反論されると真面目にやれと言う。
・約束を破って悪びれない。心配して連絡してきても返事しない。
・人のものを自分達が必要だからとか相手が気に入らないとかその程度の理由で勝手に持ちさって分解する。
仲間内に金持ちいるのに。しかも親の力を使わず自分達でやろうなんてポリシーがあるわけでもないし。
さらにそれがとても大事にしているものだとわかったあとでも返さないし。
・持ちさられた相手がそれを許した直後に神経を逆撫でするようなことをやる。
・それまでなにも協力してこなかったのに最後の方に現れて出しゃばる。
・嫉妬で妨害工作をしておいて悲しい顔をされるのは嫌だと言う。

などなど。ああもういちいち癇に障る。
袈裟まで憎いものもあるかもしれませんが、それだってまず坊主が憎くないとだめですし。


それに学園プリンセスになるという目的とそのための手段がどう考えてもつり合っていません。
他にもその手段に対するツッコミ所は多々ありました。

改めて書くまでもないかもしれませんが、私には合わなかったです。
他の方がこの作品をプレイしてどう思うのかは、ちょっと興味があります。
(9/27)

 

dream flasher/honeybee*apple(?円)

二本のデジタルストーリーを収録。

「不思議の国のアリス」
同名の童話を基にした話。一分ほどで読み終わりました。
Nscripter版とブラウザ版があり。内容は全く同じです。
文章がなく、一枚絵がクリックするごとに切り替わっていきます。
一枚絵の読み返し機能がないNscripterよりブラウザのほうが数倍プレイしやすいというめずらしい作品。
というか要はweb漫画なんですけどね。

「勇敢なチキン」
ポルトガルの民話を基にした話。二分ほどで読み終わりました。
こちらはNscripter版のみですが文章も表示されます。
へぇ、こんな話があるんだ、という話でした。
(10/6)

 

クロス恋愛アドベンチャー「か・さ・な・り」(18禁)/LittLeL(500円)

高校二年になってすぐ、同い年のいとこが主人公の家に居候することになった。
学校では、中学一年の頃に同じクラスだった女の子と、久しぶりに同じクラスになった。
彼女達と過ごす日々が始まる。


選択肢あり、恋愛、中編。
体験版をプレイしたのは何年前だったでしょうか。ちゃんと完成したのですね(去年に完成したようですが)

別ルートに入っても同じ文章が多くて、でも既読判定されないので
ひたすらクリック連打しないといけなくて大変だったです。

クロス恋愛アドベンチャーということで通常のルートのほかに、ぶっちゃけてしまえば修羅場ルートがあります。
でも全然ドロドロしたものではなくて、むしろライバルに気を使いすぎてもどかしいほどです。
このルートが作品の肝のようにサイトに書いてあるのですが、
実際は三角関係が解決したら終わりでかなりあっけなく感じました。
むしろ通常ルートのほうがヒロインの抱えているものが描かれていて良かったです。
ただ、いとこのほうはいつ付き合うことになったのかわかりませんでした。
といってもあそこでそうなったんだろうなということはわかりますしあえて仄めかすだけにしたのかもしれませんが、
いきなり付き合っているといわれて私の方がびっくりしました。

それから主人公をはじめ登場人物の言動や考え方が等身大で現実感ありました。
その分嫌な気持ちになることもありましたが。
あと主人公の中盤での行動はストーカーだったりしますけれど。…ある意味現実的?
(10/8)

 

Marionette MOVE/LEMMA(?円)

クォルは動き、意志を持った人形を作ることを仕事にしていた。
リルはとても精巧な人形。現在はクォルのもとで暮らしている。
彼らのもとへ事故に遭い壊れてしまった人形が運び込まれてきた。


選択肢あり、ファンタジー、三十分ほどで読み終わりました。
エンディングで流れる曲がタイトル画面に戻っても流れ続けることがちょっと気になりました。

シナリオはちょっといい話。
なかなか雰囲気がありますし、序盤やバッドエンドが悲しいので正規エンドが映えます。
ただ、物足りなさ、あっけなさは少々残りました。
(10/13)

 

Figure MELT/LEMMA(?円)

クォルは動き、意志を持った人形を作ろうとしていた。
そのために弟子入りをしたのは動かない人形を作っているヴィーという女性。
やがて二人は協力して人形を作ることになるが、それは彼女の遺作となってしまった。


選択肢あり、ファンタジー、三十分ほどで読み終わりました。
昨日の作品とどっちを先にプレイしたほうがいいか迷いました。
CD付属の作者コメントでは「Marionette MOVE」が先に発表されたようですが時系列ではこちらのほうがずっと過去の出来事。

精巧な人形と人間との関わり、ということで前作にもそういう感じはありましたが、
今作のほうがより背徳的な話になっています。
山場が痛快で良かったと思いました。
他に特筆すべきは主人公がまだハゲていないという所。
(10/14)

 

太陽のファントム−夏告雲−/1000CROSS(300円)

おすすめ
(10/9)

 

魔女っ娘ア.ル.ト(18禁)/姉妹茶屋(300円)

魔法学園で補習の常連だったアルクとレイはその一環として交信が途絶えた村の調査をすることになった。


選択肢なし、ファンタジー、一時間と少しで読み終わりました。
パッケージのタイトルは上記のものですがゲーム画面上部のタイトルは「魔法ッ子 ア・ル・ト」になってます。どっち?

システムがかなり悪いです。
バックログがないというだけで私にとっては厳しいのに、
文章速度変更が出来ない上表示速度が遅い、セーブが二箇所しかない、
マウス操作は文章読み進めにしか使えず他はキーボード操作のみ、
そのくせキーボード操作の仕方を調べようとreadmeファイル開こうとすると
ゲーム画面をクリックしていないのに反応して文章進んでいく、などなど。

話も、総じて場面の切り替わりが唐突過ぎます。
それに序盤の展開がお約束を並べただけで薄っぺらい印象を受けました。
最終決戦前のやりとりはなかなか良かったと思いますけれども…
(10/20)

 

PatchWorks/HOROSCOPE(500円)

世界の傷を繕うことを役目とする少女エレナ。彼女はパッチワーカー・裂け目を繋ぐ者と呼ばれていた。
エレナは十七年ぶりに彼の地を訪れる。そこでは、再び傷が開こうとしていた。


選択肢なし、ファンタジー。二〜三時間で読み終わりました。
既読判定がされていないので二周目以降でもスキップが頻繁に止まります。
また、山場のバトル直前で文章ウエイトが頻繁に入ってテンポが悪く感じました。

ビジュアル面では、高校二年の時と中学一年の時の立ち絵が同じなのが違和感ありました。
それに剣道着フル装備と書かれているのに面を着けていないで打ち合っている一枚絵もありました。
見栄え的にはしょうがないかもしれませんが…

文章は人称が唐突にころころ変わるのと、時間軸がわかりにくいところが気になります。

とまあ、いろいろと気になるところはありましたが、話そのものはなかなか良かったです。
特に、表に出ないままずっと狂い続けていた歯車が一気に露呈する場面は悲しくなりました。
(10/23)

 

彼方のトケイ−ココロノアダハココロ−/EMBRYO(無料)

「ねえ、時を止められたら、って思わない?」という妹の問いに否定を返す。
時が止まっても思い通りにいかないことのほうが多いだろうし、
それ以前に妹は朝ずっと寝ていたいからそう思っているだけのこと。
実際に妹が時を止められるようになっても、ままならないことばかりだった。


選択肢なし、SF(スコシフシギ)、パロネタ結構あり。三時間ほどで読み終わりました。
聞いたことのある音楽が多かったですが、効果的に使われていたと感じました。

シナリオは、「(思考に)カギ括弧が付いてしまった」「自分の心理描写は聞こえていたらしい」
など主人公がゲームであることを意識して思考している所にちょっと萎えました。
それと非現実的な時が止まるという現象を気のせいで片付けられるような状況証拠しかないのに、
スムーズに正解へとたどり着いてしまうところに都合のよさを感じました。

しかし、過去の回想の描写は生々しく描かれていましたし、
詳しく書くと受ける感情が半減してしまう類のものなので伏せますがある場面ではかなり心動かされました。

ちょっと都合のいいありふれた不思議話かと思いきや、印象に残る良い作品でした。
(10/30)

 

すたでぃH!(18禁)/生徒会長広臣(?円)

図書館を掃除中に汚してしまった本から妖精が出てきて汚したことを怒られた。
本を元に戻すためには汚れたページに書かれていることを直接体験し、解決すればいいという。
ツンドジ幼馴染や真面目委員長、巨乳女教師と共にその試練に挑むこととなった。


選択肢あり、ラブコメ。二〜三時間ほどで読み終わりました。
これもファイル剥き出し300個。思ってたより今回購入の中にこういうの多いですね。

絵は複数の方が描かれているのでばらつきがありますが総じて立ち絵は可愛いです。でも特にHCGは…
それから容姿が変わったときの立ち絵がないのならば、
普段の立ち絵を表示するよりなにも表示させないで押し切ったほうがよいと思います。

話はほぼコメディ。最後唐突にラブとかシリアスでまとめてしまっていて強引に感じました。。
コメディも笑えるところは結構あったのですがテンポが悪くてすぐ素に戻ってしまいました。
もっとたたみかけるようにどんどん笑わせてほしかったです。
(11/1)

 

Noise(BL18禁)/DreamDrops(500円)

お城のベッドで目覚めたカッツェは記憶を失っていた。
介抱していたジークと数日過ごすうちに、彼がヴァンパイアであることを知る。
だんだんと記憶が戻っていく中、カッツェのもとへある人物が訪れた。


選択肢なし、ゴシックホラーとのこと。一〜二時間で読み終わりました。
三編構成で一つを読み終わると別の人物視点での話が読めるようになります。
起動させるごとに飛ばせないオープニングムービーが挿入されたり、
各演出が飛ばせない上に時間がかかったりととてもかったるいです。
またラスト近辺はかなり駆け足になってしまったように感じました。

でも、カッツェとジークのやりとりはなかなかに甘くて微笑ましくて良かったです。
(11/3)

 

戦闘員_/NEOGZK(100円)

故郷の星が滅亡すると知り、それを回避するために地球までやってきた彼ら。
その目的は侵略ではなく地球人がまだ使用法を知らない、故郷を滅亡から救うというある物質の採掘だった。
しかしそれを邪魔する五人組のせいで、彼らは戦闘員とならざるをえなかった。


選択肢なし、戦隊モノの戦闘員サイド。三十分ほどで読み終わりました。
スキップ中にアイキャッチでいちいち止まるのが面倒です。

こういう敵の下っ端の話だとヒーローや怪人に対するぼやきが扱われることが多い気がしますが、
この作品では怪人を尊敬し、いきなり襲いかかってくるヒーローの理不尽な所業にも
故郷のため勇敢に立ち向かう人々が描かれています。
格好いい話でした。ラストはちょっと含むものがある終わり方でしたけれども。
(11/14)

 

水明(18禁)/LogiArt(?円)

朋香は出来のいい姉にコンプレックスを持っていた。
そんな彼女とプールに行くことに。


選択肢なし、恋愛、十五分ほどで読み終わりました。
告白→H→終わり、とスピーディな展開。
セーブできないのが気になります。

それまでの日々をすっとばしていきなり始まるので、話に入り込むのはなかなか難しいです。
抜きゲーにしても絵があまり…ですし。
かなり味気ない作品でした。
(11/20)

 

鄙の雨/Punpuku Software(1000円)

記憶喪失となっってしまった倉敷徹だが、妹をはじめ周囲の人々のおかげで平穏な日々を過ごしていた。
記憶を取り戻そうと街を歩くなかで、睦海ゆりという女性と出会う。
彼女は不思議な力を持っており、主人公は非現実へ巻き込まれてゆく。


選択肢なし、異能力バトル。五〜六時間で読み終わりました。
セーブするたびに2メガ近い画像ファイルを作成してくださるのですが、
昔の容量少ないパソコンだと煩わしかっただろうなぁと思いました。
そんな今とは関係ないことを考えたものの、選択肢がないので普通に読む分には特に問題ないシステムです。

話は設定上ラストバトルでも背水の陣ではないシチュエーションなので、いまいち緊迫感がなかったです。
また、端折りすぎという印象を受けました。突然場面が変わって戸惑うこともありましたし、
世界の秘密とか主人公の特性とかはこんな感じなのかなと知ったかぶりしながら読んでいました。
しかし主人公が手探りで思考と実践を繰り返して事件の解決へ進んでいく話の流れに、
そんなぼやけたところがうまく合っているとも感じました。
強いインパクトはないですが、良い作品だと思います。
(11/23)

 

ぽじてぃぶっ!(18禁)/ふぉあぐら(500円)

もうすぐ期末テスト。それを乗り越えれば夏休み。
みう(ネコミミ)と結衣(義妹)とさつき(転校生)と若葉(後輩)に囲まれて、
今年の夏はいつもと違ったものになりそうだった。


選択肢あり、ラブコメ、中編。
一日に一〜二回どのヒロインと一緒にいるか選んで、その積み重ねで各ルートに入っていきます。
そのヒロイン選択画面でセーブできないのが不便。
一応事前に「今日はどうしようか」という前置きが入るのでそこでセーブすれば良いのですが、
たまに変形バージョンの前置きになるので気が抜けません。
それから個別ルートに入る前まではその日の初めに日付が表示されていたのですが、
以降は表示されなくなってしまい、時間の経過がわかりにくかったです。

音楽は、曲自体はなかなか良いのですが緊迫した場面でも日常曲な所がいくつかあって残念でした。
絵も立ち絵は表情豊かで可愛くて良かったのですが、イベントCGの枚数が偏りすぎ。
もしかしたら見ていないものもあるかもしれませんが、全員のスタッフロールエンドを見た時点で、
みう4枚(内HCG2枚)、結衣1枚(Hシーンは朝チュン)、若葉1枚(Hシーン無し)、さつき0枚(Hシーンは朝チュン)でした。

話は、ちょっとオタクっぽいネタが多い所と、同じヒロインをずっと選択していないと話が繋がらない
(前日の昼休みはずっと別ヒロインといる選択をしたのに、今日選択したヒロインの前日昼休みの出来事が話題になる等)
ことが気になりますが、一つ一つのエピソードは楽しい。
どのヒロインも立ち絵と言動が相まってとても可愛く、微笑ましかったです。
特に嬉しそうに「おにぃちゃん〜」と言うみうは破壊力ありすぎ。

個別シナリオは結衣とさつきが似たような展開なのがちょっと気になりました。
でも若葉シナリオはスパッと小気味よくまとめられていて良かったです。
夜の公園シーンがとても絵になっていました。

いろいろと気になる所は多いですが、それ以上に日常が楽しい作品です。
(11/24)

 

Monotone Eden Pilot version/Team Eye mask(無料?)

いつしかこの世界には、世界の全ての情報を持った生命体「幻想種」が現れるようになった。
僕が率いる研究チームはその幻想種とのコンタクトを試みていた。
量子コンピューターが作り出した仮想空間の中で、僕は彼女と対話していく。


選択肢なし、SF。一時間ほどで読み終わりました。
絵つきのものがいずれ配布されるとのことでしたが、いまのところ背景のみ。

対話中の音楽が望郷の念を感じさせられて特に良かったと思います。
それに物語の後半は僕の感情に合わせて穏やかながらも高揚した気分を味わえました。

世界設定や全体の流れは雲をつかむようなものでわかりにくかったですが、
対話のシーンは美しいと形容しても良いと思える作品でした。
(11/26)

 

魔法少女サカナ運命の輪(18禁)/サカナ・ノベル(1500円)

隕石を降らし、針金のような男と闘う魔法少女服を着た精霊に三池三太は出会った。
精霊サカナは、一週間後に小惑星トーチタスを落下させ敵対する者の陣地を周囲もろとも壊滅させると言う。
その敵対するものを呼び出した人間と因縁があった三太は、
一週間以内に針金を倒し、トーチタスを止めることを決意する。


選択肢あり、現代ファンタジー、長編。
代理戦争版をプレイして完成版購入を決めて、それ以来二年ぶりの購入でした。
システム面では、学校のチャイムなどの効果音をクリックで飛ばせるのがありがたいです。
でもスキップが遅かったりアイキャッチが飛ばせなかったりどことなくもっさりした感じも受けました。
それに四日目のマップ移動画面でセーブできないのも気になりました。

話は、三太の主人公特権(事件を解決する力)が運命の輪と説明されていて、
その運命が都合良すぎるように感じましたが、
立案時の冴えや結果がそうでも、上手く運ぶかどうかは常に綱渡りで
緊迫感と乗り越えたときの爽快感がありました。

基本的にルートは一本で途中DeepエンドとUpエンドに分かれます。
また、四日目に敵の策略で三太がモテモテになるエロ日があり、
そこで女の子とHしてしまうとバッドエンドという名の各キャラエンドへ直行します。
メインルートですが、この作品は出番が少ないのに針金氏の存在感が大きくて、
それを倒したところで一段落してしまいその後のラスボス戦がちょっと物足りなく思いました。
エロ日の各エンドはバッドなわけで針金氏を倒してラスボスという流れにとらわれないため、
良い話も多かったです。特に香澄ちゃん、辰巳、眠り姫が好き。

序盤から中盤にかけての日常はどこかずれたヒロイン達のとやりとりが楽しい。
エロ日のHシーンは、文章や表情は良いのですがヒロインの体が…
全身の一枚絵が表示されていない文章だけのシーンの方がエロかったです。

ラスト近辺は物足りなさがありますが、日常や機転の利いた作戦、戦闘が楽しい作品です。
(11/28)

 

DAGGER 戦禍の絆/The sense of sight(1000円)

DAGGER chapter of blueとchapter of redのシナリオを統合した作品。
シナリオの加筆修正、音楽の追加、演出強化、サイドストーリー追加などがされています。


演出面では国の位置関係の図が挿入されたり、章ごとにタイトルがついたり、
視点変更の前にはそのキャラクターのデフォルメ絵が表示されたりするようになりました。わかりやすくなったと思います。

シナリオで目立つ変更点はセレノアシナリオ終盤の分岐の追加。
以前からあるエンドがトゥルーならば新しく追加されたのはグッドといったところ。
ですが終わり方が唐突で不自然に感じました。
あと一言二言でよいのでティストとセレノアが言葉を交わしてから終わってほしかったです。

でも、やっぱりこの優しくて強い人達が大好き。
「DAGGER」という作品の集大成。
おすすめです。
(11/29)

DAGGER 戦禍の絆 ver1.10/The sense of sight(1000円)

DAGGER chapter of blueとchapter of redのシナリオを統合した作品。
ver1.10ではリースシナリオ加筆修正、サイドストーリー追加などがされました。


リースシナリオは影が薄かったリースの出番増。
その増えたところでは魔法や精神面での成長が描かれていました。
あの何も出来なかった娘がこんなに…とちょっとホロリ。
それにみんながティストのことを助けようと思っていても行動に移せなかった場面で、
唯一(ただの我侭にしても)行動したのはリースでしたし、かなり株が上がりました。

またこのパッチが出る前の感想で書いたセレノア新規エンドも加筆されていました。
唐突さがなくなっていて良かったですが…すごく甘かったです。

次回作は学園ものとのことですが、DAGGERの親世代の話もいつか読んでみたいです。
おすすめ
(12/18)

 

(同人ソフト体験版・続き物)

dxxv 1/4未満/ColorWorks

大学で非常勤講師をしているネトゲ廃人の主人公は、人の夢の中へ入り込む能力を持っていた。
彼のもとへ、ある夢に悩まされている女子学生が訪れる。


選択肢ひとつだけ、とりあえず現時点ではドタバタもの?三十分ほどで読み終わりました。

Medical Manager(2002年夏発表作品)の曲だ。
舞台も同じ町で背景にも見覚えが。懐かしい…

話は悩みを解決して、それからちょっとした出来事があってというところで終わり。
いつもながら薀蓄やテンポの良さが楽しいです。
ただこれで約四分の一というのはちょっと短すぎる気がしますけれど。
(8/19)

 

夢見る銀貨 夏コミ体験版/Studio WALK

十年ぶりに三人の幼馴染の女の子と再会した主人公。
しかし主人公はそのころの記憶を失っていた。


現時点では選択肢なし、恋愛ものっぽいですが不思議アイテムも出てくるような感じです。
一時間くらいで読み終わりました。
システム画面が出るとき、消えるときにちょっと時間がかかります。
またセーブ、ロード、コンフィグからは右クリックで戻れた方が嬉しいです。

イベント絵になんだか違和感が。
特に花火のシーンでは花火が後ろにあるのにヒロイン達は前を向いていて、
わざとらしい自衛隊などの求人ポスターみたいな印象を受けました。

話は記憶喪失という設定自体はありがちですがそこそこ楽しめました。
いまのところは「そこそこ」ですがまだまだ核心には至っていないですし、
Studio WALKさんのおすすめしている二作品は後半の方が面白いので、
完成版を楽しみにしています。
(8/20)

 

マクスウェルの悪魔annex#3 追加シナリオ体験版/WoS

特別な人間になどなれるわけがない、と日々目標を持たずにすごす主人公は、
新学期が始まってから三ヶ月が経っても話したことがなかった茅原椎奈とふとしたことから言葉を交わすようになる。


選択肢一つだけ、後ろ向きな主人公がケツひっぱたかれる話?一時間と少しで読み終わりました。
「おまけ」に18禁要素あり。

annex#2などとは違って専門用語や独自の設定について語られることがほとんどなく、
かなりとっつきやすい話になっていると思います。
主人公と友人の馬鹿話がかなり好き。以降もこういうやりとりが読みたいです。

しかし私がお気に入りの椎奈メインの話なのに18禁じゃないのですか…はぁ(本編でも椎奈エロはなし)
とはいっても、話自体は続きが楽しみです。
(8/21)

 

夕焼け戦線ギカダイザー β版ver.1.0/nest kore

技術科学大学、通称技科大に編入した桜大路祐介は四人の女の子と出会う。
そこに現れる巨大ロボ。闘いに赴く女の子達。
力があればと苦悩する祐介。そこに道は示された。
合体ロボット「ギカダイザー」と共に技科大を敵の魔の手から守る彼らの運命は…?


選択肢ありノベルパート+タイピングゲーム。薫編完結、全十三話。
一話一話は三十分〜一時間ほどで読み終わりました。
前回の感想は
こちら

やっぱり表示速度変更がないのでクリック連打する羽目に。
それとセーブデータはもっとたくさん残したいです。

薫編が終わりましたが、最終決戦やギカダイザーが何故存在するのかと薫固有のイベントがあまり噛み合っていないように思いました。
そのせいでどちらもやや印象が薄くなってしまった感があります。
それにこれから先、他のヒロインのルートでも最終決戦が同じ展開になってしまうのではないかという不安があります。

でもやっぱりヒーロー・ロボットものの様式美とさえいえるわざわざ叫びながらの戦闘は熱いですし、
薫は可愛くて、そのうえ大真面目に不真面目な兄へのキレのあるツッコミも笑える作品です。
(8/27)

 

永環〜始界〜/D.O.R(500円)

あてどなく旅を続ける銀髪銀眼の青年、ツグナ。
囲樹村(かこいぎむら)という村を訪れた彼は、
幻影の少女―しかし確かな質感を持った―と遭遇する。
これは、世界で最も長い物語の、終わりの物語


選択肢なし、伝奇、四〜五時間ほどで読み終わりました。

付属リードミーの更新履歴を見ると

「2006/08/13
始界 ver1.00 後悔」


……
………


2005年の冬コミで
体験版をプレイしましたが、今回から製品版とのこと。
といってもルート分岐前までの導入編らしいですが。
分量は前回の二倍くらい。

スキップが速くなっているのが嬉しいです。
ただ相変わらず通常時はことあるごとに画面がめくれるので、
特にバックログしようとするときなどは気になります。
また文章表示速度変更も実装されましたが、速いにしても妙に遅いです。
ふちが白い立ち絵はそのまま。

音楽では「幻影」が現れたときのBGMが無性に気持ち悪くなる曲で場面に合っていて良いです。

話は前回の印象と変わらず。
世界の法則などの設定がいろいろとされていますが、
そういうのは先駆者がいるので二番煎じと感じてしまうのがネックです。
しかしやっぱり登場人物が良いです。
前回お気に入りの二人も相変わらずでしたが、
今回はメインヒロインっぽい久遠の天真爛漫さがたくさん感じられて好感度が大幅に上がりました。
次回はその久遠ルートとのことで楽しみです。
(9/1)

 

牙旗と黒翼と白銀の羽 〜夜宴の舞姫〜/AaR(300円)

紫芭名音は義理の母と二人暮らし。友人達と楽しい日々を送っていた。
街で殺人事件が起きていたが他人事。
だがある夜、名音は異形の男に追いかけられる。
絶体絶命の彼を救ったのは、青い髪をした、懐かしさと悲しみを思い起こさせる少女だった。


選択肢なし、伝奇。四章構成で二章まで収録。二章は二時間ほどで読み終わりました。
第一章の感想は
こちら
「タイトルへ戻る」がないのがちょっと面倒。
絵柄は上手いわけではありませんがなかなか可愛い絵柄です。

今回、主人公と少女は行動を共にすることになるのですが、
現時点では主人公がわざわざ危険を冒してまでそうする理由がほとんど説明されていないのが気になりました。
それと最後の戦闘シーンはかなり突っ走っていて、置いてけぼりにされてしまったように感じました。

しかし画面上の演出や、フリー素材ながら音楽のセレクトが良くて、やっぱりセンスあるなーと思いました。

なんだか悲しい結末へまっしぐらになりそうな前フリがたくさんあるのですが、
実際のところどうなるのか気になります。
(9/3)

 

幻想のアヴァタール(18禁)/べにたぬき

期待
(8/30)

 

獣之王 よこくの盤/1999

1980年代後半、バブル絶頂期。
都市の裏側には「あわいの伽藍」と呼ばれる魔法使いの協定機関があり、平和を維持してきた。
しかしかつて滅ぼされた魔法使い「巌窟王」がその平和を壊していった。
巌窟王を倒すため、伽藍は少年と少女を立ち向かわせる。


ゲームではなく、サークルサイトと似たような形の作品紹介が収録されたプレビューディスク。
こういうのはシステムや演出がどうなのかわからないので好きじゃありません。

装飾の多い文章や設定で、あまり目新しいものやこの作品だけの売りというものは感じられません。
しかし絵は良いです。この夏コミで一番惹かれるパッケージでした。

とはいえ現時点ではまだ出来についてどうこういう段階ではないです。
(9/10)

 

THE MAN CALLED CRIMSON - Episode I -/因果堂Type-I.G.2000円)

恋人を殺され復讐に生きることを決めたシュヴァルツ・カント・焔。
その相手の手がかりを掴み調査に乗り出した矢先、
彼は発光する立方体を手にした少女、栗須翠と出会った。


選択肢あり、連作フューチャーオペラ第一弾。中編。
体験版感想に書かなかった部分では、
ある地点まで読むとシナリオがロックされて「初めから」が別のものに変わり最初から読めなくなるのですが、
わざわざそうする必要はあるのかなと疑問に思いました。
それと文章表示が強制オートになる場面があり、
それがすぐ次の文章へ移ってしまうので文章の末尾を追いきれないことがありました。

絵はちょっと出来にばらつきがあるように感じましたが、
選択肢がなくなって以降(つまり後半)の一枚絵、特に翠が描かれているものは見せ方も含めてどれも印象的でした。

話は、展開から個々の行動までオーバーアクションの外人さんみたいだと思いました。
とにかく大仰で、非効率的で、芝居のようです。
でも大げさなそれのおかげか、各々の信念や想いが熱く感じられましたし、コミカルなシーンも楽しめました。
絵のところで触れたシーンは特に良かったと思います。

体験版で不満点として挙げた焔の復讐心ですが、
話の後半では狂信的なほど描写されていて逆に引きました。…ままならないなぁ
でも翠やロシア側の四人の芯が通った行動、思想には、とても好感が持てました。

体験版をプレイ後、値段もそこそこするので買おうかどうか夏コミ会場まで迷ったのですが、買ってよかったと思いました。
(9/11)

 

週末の過ごし方〜The Week 体験版(BL18禁予定)/自動式自動人形(「ToucH」付属体験版)

突然魔族に体の中へ剣を埋め込まれてしまった主人公。
取り出すには人間として生活している魔族の王子に成人の儀をさせなければならない。
その成人の儀の方法とは…


現時点では選択肢なし、ファンタジー、10分ほどで読み終わりました。
体験版のためセーブ、BGM未実装。完成版ではいろいろ付くとのこと。

画面左下に顔グラフィック、中央に立ち絵という構成です。
しかし表情が変化するのは立ち絵のみで顔グラはどんなシーンでも終始笑顔。
逆ならともかく、これではわざわざ顔グラフィックを出す意味がないのでは?

それにメッセージウインドウに名前欄があるのですが、主人公の名前は「syujinkou」
主人公の名前は自分で決められるのですが、決める前も後も名前欄は「syujinkou」

10分程度なので話については良いとも悪いともいえません。
とりあえずわかりやすいツッコミ所がある作品です。
(9/16)

 

神様を殺す102の方式・体験版(やや乙女)/ONE’S BRAND

ごく普通の…居合をやっていたり巫女のバイトをしていたりする主人公。
しかし神社でふとしたことから重要なものを壊し、山の神様に取り憑かれてしまう。
そのせいで村が滅びてしまうかもしれない、ということで主人公は無理矢理悪霊退治をさせられることになった。


選択肢あり、和風伝奇(風味)。女性向ですが男を落とすことが目的ではないとのこと。一時間ほどで終わりました。

マウスホイールでバックログに移行できないのがちょっと面倒。選択肢が出たときだけできるようになりますが。
それと文章表示速度が変更できないです。

描写のちゃんとした文章に、絵もなかなか良いです。
ギャグシーンは大笑いとはいきませんが、くすっと笑いました。

まだまだバトルや山場などについてはわかりませんが、
とりあえず一定以上の出来にはなりそうです。
(9/19)

 

僕のこと彼らのこと 体験版(BL)/J-am

男子校に入学したばかりの主人公は二年生の八巻に目をつけられる。
無理矢理体育倉庫に連れ込み男でもいいから付き合えという八巻。
そこに突然、見知らぬ男が現れ、主人公の危機を救ったのだった。


選択肢あり、学園ボーイズラブコメディ、30分もせず読み終わりました。
システム周りではセーブ画面などで右クリックキャンセルできないのが面倒です。

地の文は画面下部のウインドウに主人公のモノローグ(丁寧口調)で、
台詞はカットインやイベント絵にフキダシで表示。ちょっとテンポが悪い気がします。
とはいえ、総じて手間がかかってるなーと感じる構成です。
コメディ演出はわりと頻繁にありますがどことなくシュール。

俺様全開な八巻がいまのところあまり好きになれないですが、話が進めば印象変わりそうな気がします。

絵はなかなか。
特に会場で頂いたペーパーに描かれていた絵がとても良かったので、
(サークルサイトのスタッフ日記2006年 8月4日参照)
そんなシーンが本編でもあるのなら、かなり楽しみな作品です。
(9/20)

 

牙の刻印 青龍編(18禁)/牙の刻印制作委員会(1500円)
+設定資料本

父親の死から数年、残された神社の跡取り息子の橘 蒼真と、
橘家にひきとられ蒼真の妹として過ごしている従妹の卯月 千春は、
化物に襲われたことがきっかけで親から受け継いだ力に目覚めることになった。


選択肢なし、伝奇、五時間くらいで読み終わりました。
文章表示速度が遅いです。マウス連打する羽目に。

話は、伝奇要素は全体の味付け程度で二人の関係がメイン。
といっても要は主人公が勝手に悩んで暴走して勝手に自己解決するだけ。
それに二人とも生まれや育ちから問題を抱えていて、
外面は良いものの内面や二人きりになったときはわりと病んでいます。
それが陰気でなんだかイライラしました。
私にはあまり合わなかったです。

絵はなかなか良いです。
三つ編みのほうが可愛いのに髪を下ろした状態のHシーンがほとんどだったのは残念。

余談ですが、受け継いだ力の一つを「導師」(どうし)と言います。
ラストシーンでこういうやりとりがありました。
「導師で、良かった」
「どうして?」
あうう、せっかく締めのシーンなのに…気付かなけりゃよかった。
(9/22)

 

若草(18禁)/archaic code(800円)

とある屋敷で目覚めた彼女には、記憶がなかった。
屋敷内を探索していると、自分と瓜二つの少女に出会った。
少女はこの世界を統治する帝国と戦う組織に所属する四姉妹の一人だった。


選択肢あり、ファンタジー、百合ハーレム、四姉妹、キス。四〜五時間ほどで読み終わりました。
大きくルートが分岐するわけではなく途中に好感度が高い相手のイベントが挿入される形式なのに
既読スキップがないのでうっかり飛ばしてしまったりと大変。

闘いに勝ったらエッチ、他にも姉妹同士でエッチと結構頻繁にそういうシーンがあるのですが、
それよりもキスシーンがエロっちい。
絵も、最初のキスシーンがややアップ視点だったとはいえマネキン(髪の毛が描かれていない)だったのは不安を覚えましたが
それ以降は通常の立ち絵も含めて唇が色っぽかったです。

話もなかなか良かったです。
皆自分の目的や義務を果たそうとしつつ、
それ以上に大切な人を守るために全力を尽くしていてとても気持ちよく読めました。
日常のシーンも、女三人寄れば姦しいと言いますがさらに多いわけで、楽しかったです。

これから先、お互いを大切に想い合う皆が欠けることのないように祈りつつ、続きを楽しみにしています。
(9/28)

 

Bye -TRIAL EDITION -/トラウムブルグ7番地

三年前に古館家に引き取られた麗奈、半年前に引き取られた総人。
二人は打ち解け、彼らなりに兄妹としての関係を築いていた。
そこへ、総人より一つ年上の杏が引き取られてくることになった。


いまのところ選択肢なし、二〜三時間で読み終わりました。
どんな作品かは説明しづらいですね。大体は家族や友人との楽しい日常…なのですが。

音楽ファイルは珍しくありませんが、画像ファイルがJPEGのまま剥き出しなゲームは久しぶりだ…
なので総ファイル数、実に900オーバー。でもこれだけあるのにreadmeファイルはなし。
パッケージ内にペーパーが入っていますが、URLを手打ちするのとコピー&ペーストでは手間が違いますし。

起動後、サークルロゴやタイトル画面が音楽に合わせて表示されます。スキップはできません。
最初に見たときはおお、と思ったのですが、正直一回で充分。次からは飛ばしたくて仕方ありませんでした。
また、文章表示速度は変えられません。


怖いです。何が怖いっていかにも何かありそうで危ういのにずっと何も起こらないのが怖い。

主人公含むメインキャラは全員心や体に大きな傷を持っています。
一歩間違えれば爆発しそうなそれぞれ抱えているものが合間合間に仄めかされつつも、
普通のギャルゲー風のドタバタな日々が繰り広げられるので、それがいつ壊れるかと心臓に悪いです。

絵は可愛いですが文章と合っていない所があるのが気になります。
例えば、一瞬しかないスキー帽とゴーグル差分があるのなら眼鏡やイヤリング差分もちゃんと入れてほしいです。
また、やせ細ったとあるのに全く健康にしか見えない立ち絵もあります。
まあ、リアルに描かれてもそれはそれでどうかとは思いますが。

あと話とは全く関係ないですが、油っこいものが朝食でもいいじゃないですか。
むしろ私は旅館の朝食みたいなさっぱりしたものの方が喉を通らないですよ。まだ若いから…と思いたい。

体験版の最後にはやっぱり何かが起こったのですが、間違いなくこれだけでは終わらないでしょう。
これ以上続きを読みたくない…と尻込みする気持ちもありますが、
でもやっぱりこれからどうなってしまうのかが気になります。
(9/29)

 

タリナイモノC70限定体験版(18禁予定)/PBP

高校に入学して早々、幼馴染に告白して玉砕した主人公。
一ヶ月ほどしてもそのことを吹っ切れないまま教室でただぼんやりと周囲を見回していると、上級生の女の子と目が合った。
次の瞬間、主人公はその初対面の彼女に告白されていた。


選択肢なし、タリナイノベルとのこと。学園恋愛ものになるのでしょうか。四時間ほどで読み終わりました。

設定画面が三ページにわたるほど細かいです。ちょっと重いですが。
シナリオジャンプモードもあります。
しかし起動時にいちいち画面モードを選ばなくてはなりません。
画面の大きさは一度決めたらほとんど変更しないですから前回と同じでいいのに。

それに右クリックでメニューを出すという操作がフルスクリーンのことしか考えられていません。
どういうことかというと、メニューは画面右端にカーソルを持っていくと出てくるのですが、
右クリックでメニューを出す仕組みはカーソルを画面右端へ強制移動させるというものなので、
ウインドウモードで右クリックするとゲーム画面を飛び越えて本当にディスプレイの端っこにカーソルが移動してしまいます。
ただし、これはweb体験版ではすでに修正されていました。他にもいろいろと修正するとのことです。

web体験版ではセーブロード、設定変更などをするときに
その機能の説明ボイスがヒロイン二人の声で流れるようになっていました。
味気ない説明ではなくそのヒロイン流の説明なので、いろいろ試してみるのが楽しいです。

絵は、一枚絵、特に最初の屋上での先輩はかなり良かったですが立ち絵は出来にばらつきがあると感じました。
今回の演出は前シリーズほど派手ではありませんでしたが話の流れや作品の雰囲気に沿って効果的にされていたと思います。
特に視線の移動と共に背景が動く演出が良かったです。
ただ相合傘のシーンで文章表示枠が別の形式になったときには目がチカチカしました(ときメモパロとのこと)

蛇足ながら、ときメモはやったことがないのですが何作目かのCMでヒロインが動いている場面を見て、
DQのモンスターみたいな動きだ、と呟いたことがあります。

話は先輩のずれた行動やハイテンションな幼馴染とのやりとりが楽しかったですし、
それでいて音楽や画面構成と共に醸し出されているちょっとダウナーな雰囲気がよかったです。
でも小難しい台詞や思索が多すぎて退屈でした。
それにヒロインがサイコさんで、主人公がそれに恐怖を感じたりするのですが、
私にとっては主人公のほうがよっぽど怖いです。キレる十五歳(もしくは十六歳)ですよ。近寄りたくない…
(9/30)

 

首無公 体験版 ver1.01(18禁)/BAMBOO

七年前、少女の惨殺死体が発見されて以来、
その街では昔からの祭の時期に首無公と呼ばれるものによる事件が多発していた。
首を狩って、口から裏返す。残った体は、執拗に壊す。
今年も、祭は目前に迫っていた。


選択肢なし、無感動殺戮ノベルスとのこと、一時間ほどで読み終わりました。
西館回って、東館回り終えて、いつもより時間がかからなかったので
もう一回西館回っていて西1ホールに隔離された同人ソフトジャンルで見つけた、
今回の夏コミで最後に買った作品です。

体験版なのでタイトル画面の項目の一部が選択できないのはまあ仕方ないですが、
せめてロードくらいは使いたいです。はじめから→右クリック→ロードしないといけませんでした。

ムービーが良いです。ムービーといっても殆ど動かないですし、登場人物の絵はありませんし(ちなみに本編でもありません)
使われている曲も画像もほとんどフリー素材ですが、なんだか格好いいと感じました。

登場人物の名前は能力や存在などと関連付けてあまり使われないものを当てるより、
もっと普通の名前にした方が良いと思います。
ルビもないので「跡亡」や「才無」を正しく読めているのかわかりませんし、
そのようにあやふやなので印象にも残りにくかったです。

シナリオは話の展開よりも文章そのもので引っ張っていく作品という感じを受けました。
地の文にも登場人物の言動にも、読み手に理解できるようにという配慮がされていないため、
物語の基本的なところがかなり流されてしまっていてわかりにくいです。
でも、朗々と謳うような、あるいは売り口上を述べるような、そんな文章が特徴的。
韻を踏んだり大仰に表現していたりしてややくどいとも言えますが、どんどんと読みすすめられました。
(10/1)

 

Ait〜An indispensable thing〜 Ver.090 体験版/Hex

剣道部は今年から顧問が替わり厳しくなったものの、それでも目を盗んでだらける毎日。
ある日入部以来仲良くしている女の子につい過去の負い目を話してしまった。
とたんにぎくしゃくする関係。主人公はその影響か体調を崩して早退したところ、誰もいないはずの家の鍵が開いていた。


とりあえず選択肢なし、青春、後悔。一時間ほどで読み終わりました。
既読スキップなどできればほしい機能はありますがおおむね快適に読めます。
メニュー画面が黒板に落書き風味で良い味出してます。

話は、始まって二、三日でいきなり修羅場。
当人たちにとってはそれまで一年以上積み重ねてきた日々があるからいいのでしょうが、
読んでいる側からすると置いてけぼり感満載です。
登場人物紹介で終わらない、もっと普段の彼らを知ることのできる出来事がほしいと思いました。
(10/2)

 

Night's Blood 〜Trial version〜(18禁予定)/VALLEL

ある田舎町で住み込みのメイドさんと二人暮らしの主人公。
学校では友人達といつもどおりの日々を送っていた。
その日常に、毎夜見る悪夢が加わってきた。


いまのところ選択肢なし、伝奇、一時間ほどで読み終わりました。
システムはスキップとか文章速度変更とか、もう少しいろいろと欲しかったです。

絵は可愛い絵柄と綺麗な絵柄があって統一感はありませんがどちらもなかなか良いです。
もこもこした女子制服がなんとなく好きじゃないですけど。

話は、場面同士の関連が薄く感じました。
そのせいで違うシーンになるたびに流れが止められて、いまいち話に入り込めなかったです。
体験版では日常と予兆のみで終わり。
サイトの紹介を見るとバトルっぽい感じなので、そういうシーンも入れてほしかったです。
もちろん18禁なシーンも入れてほしかったです!
(10/3)

 

おまじない〜体験版〜/水無月

独立魔術学府セントブルクで魔錬術を学ぶ主人公。
しかし彼は落ちこぼれ。
このままでは卒業できないと、先生は彼に一つの課題を出すのだった。


選択肢あり、ファンタジー、一〜二時間で読み終わりました。

普通の選択肢ではセーブできますが、場所選択時にセーブできないのはなんとかしてほしいです。
また、文章速度変更がない上、表示速度が遅いです。

演出面で、せっかくオレはやるぞ!と盛り上がったのにすぐ場面転換が入ってしまったシーンがあって、
もう少しそのまま続けたほうがと思いました。

落ちこぼれだった主人公が、あるきっかけで一生懸命になり
一つのことをやり遂げるという過程と結果はなかなか良いと思いましたし、
友人達と共に主人公が成長していく所をしっかり書ければ面白い話になりそうです。
(10/4)

 

Dear world 〜quarter ver,〜/non color

遅刻、サボりばかりでやる気なく日々を過ごす主人公。
テストが近づいても、生徒が襲われる事件が起きてもいつもどおり。
しかしある日、授業中に眠って起きたとき、世界は変わっていた。


選択肢なし、異能力ファンタジー、五時間ほどで読み終わりました。

起動しても真っ黒い画面のまま動かないからびっくりしました。一回クリックしなければいけないとは。
web体験版で修正されているということはプログラムミスだったのでしょうね。
でも反対に章の始めに表示されるタイトル名に付随している文章を読もうとするとすぐ次へ行ってしまいます。
というかその画像は背景白に薄い水色の文字なので読みにくすぎです。
それからバックログ量が少ない気がします。

話は、日常シーンではだらけすぎの主人公をなんとかしてくれと思いますが、それ以外はごく普通のちょっと退屈な日常。
世界が変わった後は切羽詰ったシーンや違和感が滲み出るシーンがなかなか緊迫感ありました。
しかしそれ以上に「一日目」の前にある冒頭の二つの話が良かったです。
冒頭シーンというのは大体過去やクライマックスでの出来事や夢の中での助言などで
なにも情報がないうちに読んでもわけがわからなくて適当に読み進めてしまうものですが、
この作品も同じようにどことも知らない場所、時間での一場面なのに引き込まれました。
冒頭でこんな話が読めるのなら山場ではもっと…と思わせられた作品です。
(10/5)

 

幽霊11号 体感版/押せ押せリセット団

死んだ父親の後を継ごうと探偵になる準備をしていた主人公。
しかしいざ開業間近になると持ち前のやる気のなさが顔を出してしまった。
やっぱりやめるかと決めようとしたとき、一人の女性が依頼を抱えて訪れてきた。


選択肢あり、コマンド選択型探偵もの。一時間ほどで読み終わりました。
コマンド選択ゲームは無駄な行動が多くなってしまってあまり好きじゃないです。
システムは最低限あります。ちょっと動作が遅いのが難。

話は依頼→聞き込み→推理→実証と正統派な探偵もの。
推理のもととなる地図の読み方がちょっとわかりにくかったですが、
それ以外は筋道立った展開で安心して読めました。
主人公の心境の変化もよく描けていると感じました。

派手さはないですがしっかりと話が作られている作品です。
(10/7)

 

鳥鳴きの森 体験版Ver.0914(15推)/Creative Creators

高校三年の夏休み、主人公の祖父が残した山奥の屋敷へ友人四人と訪れた。
思い思いに過ごす彼らだったが、友人の一人は屋敷にある大量の外国書籍に固執する。
そこにある本の大部分はカルト宗教について書かれたものだった。
その異常性に触れていくのと同調するように、屋敷の周りで烏が不気味な行動を取るようになった。


選択肢無しですが完成版ではあるとのこと。伝奇ホラー、クトゥルフベース。一時間ほどで読み終わりました。
内容は同じようなので夏コミ版ではなく誤字脱字などが修正されたというweb体験版をプレイしました。
文章速度変更がない上、表示速度が遅いです。マウスホイールでのバックログもできないのでちょっと不便。

シナリオは現時点では特に惹かれるようなところはありませんでしたが、読みやすい文章でした。
ヒロイン?がお馬鹿さんなのが不気味な前振りが続く中で一服の清涼剤。ただ単に子供なだけとも言えますが。

それにしても山奥の屋敷から雨の中帰るのはこういう話ではかなり悪い行動ですね。
この体験版ではその結果が出る前に終わってしまいましたが、無事帰れたら表彰モノです。
(10/10)

 

ゼロカジ/グランドホテル

兄と共に乗った飛行機が墜落し、兄は帰らぬ人となった。
それからしばらくして、兄の部屋から彼には似つかわしくないクラブのチラシを見つける。
何故かそこへ行かなければと感じ向かった先で、銃を持った女の子と異形の死体に遭遇することになった。


選択肢あり、女性主人公、兄の死の謎を追うという話になるのでしょうか?三十分もせずに読み終わりました。
readmeにサイトアドレスが書かれているのですが行けませんでした。

音楽を一行だけで鳴らして止めるのはやめたほうがいいと思います。
すぐ次の文章へ行ってしまって最初の一音くらいしか聞こえませんから。

文章自体は悪いわけではないですが、それ以前に構成、演出面が唐突で不親切なため
わけがわからないうちに終わってしまいました。
(10/11)

 

月夜に咲く花〜体験版〜(18禁予定)/缶ヅメ

学校の屋上で人外の女魔術師に襲われた主人公は、
すんでの所でホウキに乗った黒マントの女の子に助けられる。
後日、その女の子が主人公のクラスに転校してくる。
同時に見るようになった夢にも彼女は出てくるようになった。


いまのところ選択肢なし。魔法や気でバトル。一時間ほどで読み終わりました。
絵ごとの出来にちょっとばらつきがあるのと誤字脱字が多いのが気になります。

話は、日常シーンはまずまずですがバトルシーンはただ起きている出来事を書いているだけで
ちょっとスピード感に欠けるように思いました。

唐突ですがパッケージに一句。
黒マント 下は着てない はいてない
某先輩とは無関係のハズ。ちなみにこの体験版にはHシーンありません…
(10/12)

 

好奇心で猫を殺す 体験版/LEMMA

物事に無関心で人の名前を覚えられず喋れないあなたはある施設に入れられそこで生活していくことになる。
そこは自由だが二つのルールがあった。
「誰も殺すな 殺されるな」


選択肢あり、二人称、十五分ほどで読み終わりました。
セーブなど殆どの機能がなく、バックログは黒文字で見難く、まともに使えるのはスキップくらいです。
でも特定の選択肢を選ぼうとカーソルをのせるとノイズ音が鳴るのは、
その選択の内容と合っていて良かったと思います。

話は「あなた」が「先生」や施設の住人と会話をする所と、
「先生」に宛てられた元患者の手紙の内容でできています。
時代を特定するようなものはありませんがやや古めかしい印象を受けました。
淡々と病んだ人達を描写していて雰囲気はありましたが、あまり面白いとは思えませんでした。
(10/15)

 

星媛鏡 体験版(乙女15禁)/こけもも屋

久しぶりに帰ってきた妹の我侭で一緒に夜のコンビニへ出かけた。隣町では殺人事件が起こっていた。
帰り道、公園で銀髪の少女を見かけた。ひどく違和感を感じた。
それでも少女に近づくと、傍らには男の死体があり、少女は突然襲い掛かってきた。


選択肢あり、伝奇になるそうです。三十分ほどで読み終わりました。
主人公は名前変更可ですが、タイトル画面にある名前変更をせずにゲームを始めると、
[友人「お土産貰ったらにもあげるね」]のように名前がブランクになります。
また、演出指定のための文章がそのまま表示されてしまったりもします。
それに場面が唐突に切り替わってしまうのにも戸惑いました。

メニュー画面のデザインなどはちゃんとしてますし、
文章も悪いわけではないですが、もっと丁寧に作ってほしいです。
(10/16)

 

ミカガミヒメ 体験版/Easy Noise

主人公のイトコ、麻生 清香の本編より前の話と、
キャラクター座談会。


選択肢なし、何か大切なものが2,3欠けた感のあるAVGとのこと。三十分ほどで読み終わりました。

途中に文字と画面効果を使った混乱の演出があるのですが、
うまく使いこなせばなかなか効果的だと思いました。

座談会では誰がどの台詞を言っているのかわかりませんでした。

とりあえずこれだけでは本編に期待を抱かせる所までは至らないと思いました。
(10/17)

 

sound memories 体験版/炭酸青年

ギターが弾けなくなってから日々をなんとなく過ごしてきた主人公。
しかし、いろいろな人たちとの関わりの中で変わっていけるのだろうか?


いまのところ選択肢なし、学園もの、一時間ほどで読み終わりました。
タイトル画面にコンティニューがありますがこの体験版ではセーブできません。
スキップしてもエフェクトが省略されないので時間がかかるのも気になりました。

立ち絵は可愛いのですが小さすぎて表情がわかりにくいです。
タイトル画面にある立ち絵の大きさで丁度良いと思います。
それにしても瞳先生の格好は実にイカンですよ。青少年には目の毒です。

シナリオは会話メインでどんどん読めるのですが、
言葉足らずというか、簡潔すぎて事実以上のことが伝わってきません。

サークルサイトにあるオープニングの文章を読むとなんだか病んだ話っぽいのですが、
体験版をプレイした限りでは特にそういうところはなく、普通の話でした。
(10/18)

 

戸田衛生局/arushi奴(500円)

鬼公亭 春樹は戸田氏が設立した非合法団体「戸田衛生局」で働いていた。
そこへバンパイアのとど子が押しかけてくる。
妙に彼女を慕うとど子にうんざりしつつも毎日は過ぎてゆく。


選択肢あり、全四話中三話まで収録。一時間ほどで読み終わりました。
…これパッケージの紙を逆に入れてませんか?
DVDケースなのですが開いたときに左側にCDが入ってます。
それにパッケージの紙がまっすぐ裁断されていないのが妙に気になります。

絵はかなり特徴ありますが喜怒哀楽がわかるので問題なし。
文章は最初説明口調が多くてクドかったです。でも以降は特に気になる所はありませんでした。
話は各話の最初のほうはギャグで後半はシリアス。
ギャグはなかなか面白かったですが、シリアスは唐突で物足りなく感じました。
(10/19)

 

ハヤテ/スラッシュ 体験版/1year

真崎 ハヤトは化物に襲われそうになっていたハヤテと名乗る小人の少女を助けた。
しかしそのせいで化物に狙われることになった。


いまのところ選択肢なし、伝奇アクションとのこと。一時間ほどで読み終わりました。
夏コミ会場でハヤテのごとく!とは関係ないですよね?とつい聞いてしまいました。関係ないとのこと。

9/29に久しぶりと言いつつこれもファイルむき出しでした。
でも立ち絵がないのでファイル数はぐっと少なく50個です。

話は、商店街の皆さんのネジのはずれっぷりは結構面白かったですが、
特にバトルシーンで何が起こっているのかがよくわかりませんでした
それに台詞に句読点が少なすぎて読みにくかったです。
(10/21)

 

NEVER NEVER LAND β版/Lighter-Avarice

時は2050年代、宗教団体「恕恵会」信者に生き神として崇められている少年クラ。
元服を間近に控えた日に教団と教団に反対する人々との間で小競り合いが起こる。
そのどさくさの中、彼に危難が迫っていた。


選択肢なし、ジュブナイルハードボイルドサイバーアクションロマネスクとのこと。要は近未来SF?二時間ほどで読み終わりました。
なかなか絵が良いです。このくらいのプレイ順とは思えないくらい。
パッケージにも描かれているのに私は何を考えてこの順番にしたのでしょうか?

画面が暗転したあと、一回クリックしないと先へ進みません。
何回かそれに気付かずぼけーっと待ってしまったので、クリックしなくても暗転が解けるようにしてほしかったです。

話は、後半にあるアクションシーンに躍動感が感じられず退屈に思いました。
ただでさえ色々と設定があって敷居が高い上、とても長い話のようなので、
(後書きに体験版は全体を一日にたとえたらまだ零時三十分との記述があります)
どこかしらに引き込まれるようなものがないとずっと読んでいくのは厳しそうです。
(10/22)

 

Walk Style -あゆぼく- 体験版(18禁)/ひろぽとくろりん

高校生活も三年目に入ろうかという頃、周りは将来のことについて多少なりとも考えていた。
そのことに焦る主人公。しかし時間はどんどんと過ぎてゆくのだった、


選択肢あり、恋愛、一時間半ほどで読み終わりました。
画面効果や文章などでさりげない演出がされているところが良かったと思います。

絵は紅葉姉の立ち絵がなんだかバランス悪いのが気になりました。

話は、主人公が将来とかをなにも考えていないことに丸一日深刻になるくせに
結局何もしていないのがなんだかなぁという感じです。
体験版の最後では一応バリバリ勉強していましたけれど。空回りで実になっていませんでしたが。
話についていけなくて疎外感を味わうのが嫌ならそのくらいのアンテナ張っておけ、とはいまだから言えるのでしょうか。
ちなみに、私は深刻にさえなりませんでしたが。低きに流れる人生送ってます。

とりあえず、最後には主人公がしっかりしてくれることを祈ります。
(10/24)

 

夏のかけら 体験版/Jadesky

幼い頃に過ごしていた街へと帰ってきた主人公。
引越し初日から親切にしてくれる同級生二人と出会い、
それから数日後、幼馴染とも再開したのだった。


選択肢なし、学園恋愛?三十分ほどで読み終わりました。
タイトル画面がなかなか綺麗です。
でもバックログできないのが痛い。

シナリオは説明不足。主人公達が当然のように思っていることが、こちらにとってそうではありません。
例えば主人公が初めてクラスメイトと学食へ行くシーンで、
学食にはチャレンジという名前の日替わりメニューがあるらしいのですが、
それについて事前に一切言及されていないのにいきなり
「……チャレンジって時点で冒険な香りがするな」と言いつつ主人公買う気満々です。
そこはまずクラスメイトにこの学食にはこんなメニューがあるんだと言われて(もしくは主人公が聞いて)
そのメニューがどういうものなのか説明を受けるプロセスが必要なのでは?

しかし一番気になったところは会ったその日から友達友達強調してくる同級生二人。
ただ親切なだけならばいい人たちで終わりますが、
なんで初対面なのに親切にしてくれるのかと聞かれて「俺達、友達じゃない」と答えます。
…一気にうさんくさくなりました。ジャイアンの心の友よ!と同じくらい信用できません。
(10/25)

 

星のふるさと〜体験版〜/Navel

2016年、戦時中。県ごとに軍隊を持つようになった日本。
高校三年生になると徴兵され訓練を行うことになる。
しかし、主人公の住む場所はまだ戦闘とは無縁の場所、のはずだった。


選択肢あり、近未来、戦争。一時間半ほどで読み終わりました。
背景が写真と絵と両方あって少し違和感を感じました。
でも効果音は良いと思いました。

体験版の時点ではまだ予兆程度で、簡単な訓練をしつつも日常を過ごしています。友人とのやりとりに小ネタ多し。
女性陣三人が集まったときの姦しさが楽しいです。
中でも幼馴染が中学まで勉強できてたけどある原因で今は…というエピソードが好き。

これからの展開次第という所は多分にありますが、作品の雰囲気はなかなかです。
ただ二年越しで完成した十分後に半年分のデータが消えたため今回は体験版とのこと。
ご愁傷様ですとしか言えません、もう一度完成まで持っていけるだけのパワーがあればよいのですが…
(10/26)

 

実験的なテアトロ・体験版/結社スメール

即興劇団「ヒステリカ」、団員は五人しかいないが半年に一度の公演に向けて追い込みに入っていた。
本番まであと一週間。しかし、奇妙な出来事が次々と団員に降りかかってきたのだった。


体験版では選択肢なし、三ルートのうち一つを収録。
演劇、怪奇、五〜六時間で読み終わりました。

無音の時間が長すぎると思いました。
全て無音ならばそう気にはなりませんが、良い曲が多いのでかえってそれが目立ちました。
立ち絵、曲とも暫定的とのことですが、曲の使いどころはともかく、
両方ともこのままで充分良いので変更はしないでほしいです。

話は奇妙な出来事でだんだんと追い込まれていく中、
演劇バカの悪い面、良い言い方をすれば一途とかこだわりとか、が描かれています。
OLEさんが10月16日の日記に書かれているシナリオが上手いというのは全くその通りだと思います。
ただ、私にとっては…という感じ。
火曜日一限目の終わりとか、土曜日とか良い場面もあるにはありましたが、
一週間のほとんどがただ平坦に過ぎていってしまいました。

ま、それは極めて個人的な意見ですしシナリオも音楽も絵もレベルが高い作品なので、
ウェブ配布予定の三ルート完成版をプレイしてみたいと思います。
(10/27)

 

夜の大洋 真昼の衝き/ケアレ・スミス

朝起きて、今日は土曜日だと思っていたら日曜日だった。
丸一日以上記憶がない。携帯電話もどこかへいってしまった。
なくした携帯電話はある女の子が拾っていたが、そこに妙な電話がかけられていたという。


選択肢なし、人外学園恋愛奇譚とのこと、三十分〜一時間ほどで読み終わりました。
三十分読んでセーブしてロードしたら最初から。セーブの意味がない…
吉里吉里をそのまま(ロードするとセーブした地点でなくセーブしたシーンの最初から始まる)
で使うならもっとシーンを小分けにしておいてほしいです。

話はおかしなことがいくつかあったものの脈絡がないのでふーん、そうなんだという程度にしか感じませんでした。
日常シーンでは女性陣が生き生きしているように感じました。実際にいたら殴りそうな方向にですが。
それでもまあ謎の少女のかっ飛び具合とか妹の面倒見のよさや口調は、見ている分には楽しいです。
しかし主人公を兄ゃー(あにゃー)と呼ぶとは…十二人の仲間入り?
(10/29)

 

ヒトノカタチ カゴノムラ 体験版 c69ver/電光石火屋台

過疎が進んでいる山奥の村に住む主人公。その妹が高熱で意識を失ってから二日。
やっと回復したかに見えたが、主人公以外の人間が動物にしか見えなくなってしまっていた。


選択肢あり、田舎、謎の病気、謎の少女。一時間ほどで読み終わりました。

病気になる前からの主人公の妹に対する過保護ぶりが無神経という言葉すら生ぬるいくらいでうざったいです。
でも最後の方でちょっと反省していたので以降は改善されるといいなぁ。

話はタイトルなどから伝奇っぽい印象は受けます。
でもいろいろとほのめかす程度でこれからどう進んでいくのかはよくわかりません。
妹の症状は冒頭から結構インパクトあったのですが、
その後にもなにか興味をそそられるような出来事がほしかったです。
(10/31)

 

EGOIST -序章-(15推)/ALLURE

友人につき合わされアイドルの握手会に参加した主人公は、何故かそのアイドルと仲良くなってしまう。
しかし後日彼女から「君には秘められた能力がある、私達の仲間になってほしい」と告げられる。
戸惑う主人公だったが、その日を境に非日常へ巻き込まれていくことになった。


とりあえず選択肢なし、異能力バトル、一時間ほどで読み終わりました。
アイキャッチが頻繁に入りすぎるところがちょっと気になりました。
また、重要な場面での効果音がチープでかなり損をしているように感じました。

話は非日常に日常を侵食されて、無力さを痛感したら能力に目覚めるという王道。
今のところ悪くはない話といった感じです。
(11/2)

 

カゼオキ 〜風招き〜 体験版/リストカッツ

風間真太郎は人ならざるモノを狩る力を持っていた。
ある夜彼は純白の衣装に真っ白な肌、漆黒の髪を持つ少女と出会う。
それ以降、余裕に満ちた少女に真太郎は振り回されることとなる。


選択肢なし、伝奇、三十分ほどで読み終わりました。
異形の鳴き声がかなり不気味で印象に残りました。
それ以外の効果音やBGMも良かったと思います。

話は主人公が元は人だった異形を狩ることに抵抗を感じ、
でも周りにいる人を守るために戦うと決意していて、
それはとても好感が持てることなのですが、
次の日にその逡巡もどこへやら、あっさり異形を滅ぼしてしまったのにはなんだかなぁと思いました。

とはいえ、設定そのものは珍しくないですが文、絵、音それぞれが相まって独自の雰囲気が感じられる作品です。
(11/4)

 

うぃっち☆くえすと〜魔女の追試験〜体験版/Entis soft

エミッタは魔法の成績は良いものの寝坊癖が祟って追試験を受けることになる。
その内容は、地下迷宮に入り奥からアイテムを取ってくるというものだった。


選択肢はとりあえず操作説明を受けるか否かだけ。
ファンタジー、ダンジョン探索、ブロック崩し、シューティング。三十分〜一時間ほどで終わりました。
インストーラーからオープニングムービー、本編の演出、動的ゲームパートなどいろいろと凝っています。
音楽は耳にこびりつくようなタイトル・OP曲が良いです。

話は思い込みで我が道を暴走するエミッタに引きづられて、
全編にきゃらきゃらした雰囲気があって楽しいです。

私としてはアドベンチャーパートだけで良いかなと思ったりもしますが、
それでも力の入りようは伺える作品です。
(11/5)

 

おしかけ!/みの。

真長悠の姉、藍は魔法少女。悪いこと、特に悠に危害を加える者には死ぬより苦しい鉄槌を与えている。
そんな姉を持つ悠の前に死神が現れ、貴方の命はあと三ヶ月と宣告した。


選択肢なし、三十分ほどで読み終わりました。
本来?のタイトルは「
しかけてきたにがみになりったいな目に会わされる可哀想な人。」
概要は「魔法少女の魔法少女による魔法少女のための暴力系ノベル」
死神と魔法少女どっちがメインなのでしょうか?
体験版の内容では圧倒的に魔法少女姉。でもパッケージやタイトル画面では死神。

文章速度変更できないのとメニュー画面から右クリックで戻れないのが不便。
それと姉のコスチュームが魔法「少女」っぽくないのも違和感が。
どちらかといえばファンタジーの魔法使いっぽいです。

話は荒唐無稽暴力系のわりには主人公や姉の言動が正論なので、
いまいちわかりやすいバカバカしさがありません。
まあこれからどういう路線になるのかもよくわからなかったので一概に悪いというわけではないですけれども。
どちらにしろ体験版で方向性が見えないのはマイナス。
プロローグが綺麗な話で良かったですが、いまのところ荒唐無稽な日常の前フリでしかありませんでした…
(11/6)

 

N.E.S.T 体験版 ver1.00(18禁)/めじぇーる

座敷わらしが取り憑いている家に生まれた主人公は「はらから」と呼ばれる御霊を調伏する使命を持っていた。
彼をサポートする幼馴染三人と共に役目を果たすかたわら、ごく普通の学校生活を送っていた。
しかし周囲では、三つの噂が飛び交っていた。


選択肢あり、悪霊と闘ったり日常を過ごしたり。
最後までは二〜三時間ほどで読み終えたのですが、
選択肢で変わるシナリオの分量が結構多くて全体では五〜六時間ほどかかりました。

650さんと同じような感想になってしまうのですが、
後半の二人きりのCGが良かったですし、
旧校舎内のシーンではかなり怖かったですし緊張感がありました。
これから先も楽しみです。

ただ、主人公が幼馴染はおろか使い魔や幼女にまでモテモテなのがうらやま…げふんげふん、けしからんですよ。
(11/7)

 

第二次天地創造計画・体験版(乙女)/Ks Berry

「第二次天地創造計画」により人々は荒廃した世界から、
新たに作り出された全てが管理されている世界へ移住した。
そこで暮らしていたマリアだったが、ある日目覚めると見知らぬ場所でたくさんのコードに繋がれていた。


選択肢あり、SFファンタジー、三十分ほどで読み終わりました。
特徴的な字体と、メッセージウインドウ左に主人公の顔だけでなく
上半身全部のグラフィックが表示されるのが印象的。
文章表示速度が変更できないのがちょっとマイナス。

話は、主人公が見知らぬ場所で混乱しているのに加え、
いろいろ知っていそうな人もそんな主人公に戸惑っているので、
この体験版の時点では世界観があまりよくわからなかったです。

デザイン面に独自のものがあるので、
どうせならセーブロードやコンフィグなどのシステムメニューも作りこんでみてほしいです。
(11/8)

 

P.O.K-Peace of kingdom- 体験版vol.2(BL18禁予定)/沙羅

期待
(10/28)

 

I'll be back 体験版(乙女)/あすなろ荘

朝、起きると天使と死神がいて、そのうえクラスメイトの生霊が取り憑いていた。
死神は生霊は禁忌なので早く元に戻すか殺すかしないといけないと言う。
天使は主人公とクラスメイトが赤い糸で結ばれているのでくっつけるのが仕事だと言う。
クラスメイトの生霊は、ずっと主人公が好きだった、と言った。


選択肢あり、恋愛、三十分ほどで読み終わりました。
冒頭の音楽や効果音での演出がなかなかよかったです。

主人公が一年以上同じクラスで成績もよく陸上部のエースだった生霊の顔や名前に見覚えがないと言うのですが、
もしこれが伏線じゃなく素だったらどんな学校生活送ってたんだと突っ込みたいです。
実際のところどうなのかという意味では続きが気になりますが、
話そのものは悪くはないといったところで続きが気になるとまではいかなかったです。
(11/9)

 

VISION 体験版/±0

先間修也は自らのことを普通と称する高校生。
しかしそんな彼に非現実が忍び寄っていた。


選択肢なし、体験版では学校が舞台。二十分ほどで読み終わりました。昨日に続いてセーブ不可。
タイトル画面が毒々しくて気味悪いです。

絵は輪郭線があまり綺麗じゃないですが、表情は良いと感じました。
話は、音楽が一切ないこともあるのでしょうがとても味気なかったです。
特に友人達とのシーンが説明的で、主人公一人称なのにひどく他人事のように語られています。
タイトル画面の印象は強かったですが、本編は淡白でした。
(11/11)

 

ひとよの 体験版/クラゲノボーン

中学一年の頃仲良くしていた主人公達六人組は二年のクラス分けでバラバラになってしまった。
それでも休み時間などには集まって、楽しく馬鹿なことをやっていた。
そんな折、主人公は別のクラスになった女友達と親しくしているという女の子に会い、つい見惚れてしまった。


選択肢なし、学園恋愛?三十分ほどで読み終わりました。
体験版ということでスキップやシステムメニューのアイコンがあるのに
選択すると実装されていませんというメッセージが出ます。
プレイヤーとしてはわざわざそんなメッセージ作るなら実装させて〜と身勝手に思います。

絵はすごく上手いとはいえませんが表情が豊かでなかなか可愛いです。ただパッケージ絵はあまり…
羊頭狗肉の逆ですね。もったいないです。

話は友人達との日常と、メインヒロインとの出会い。
それから冒頭と最後に未来の出来事であろう意味深な場面が挿入されています。
日常は特に留学生のカノ嬢のへっぽこで被虐体質ぶりが基本いい娘なだけにかわいそうに思いつつも楽しかったり。
それとメインヒロインの日夜が文章でも絵でも音楽でも可憐さが演出されていて、可愛かったです。
冒頭と最後の場面は、それまでの日々が崩れてしまったあとの一幕、のようです。
共に過ごしてきたそれまでを思い起こすところで、
読んでもいないのにその幸せだった日々を想像させられて切なくなりました。

ただ、おまけシナリオは支離滅裂すぎです。わけがわかりません。
本編にこんなシーンがないことを(当然ないでしょうが)祈ります。

主人公と日夜のこれからの日々が気になる作品です。
(11/12)

 

ZiO体験版(18禁)/Rentenmark

新宿でひっそりと何でも屋を営んでいた黒井 可式。
チンピラ同然にただその日を生きる彼の元へ、一つの依頼が舞い込んでくる。


現時点では選択肢なし、ハードボイルドっぽいですが魔力とかの単語も出てきます。
テーマは「自由」のようです。二十分ほどで読み終わりました。
ここのところのプレイ作品に多いですが、体験版だからといってセーブできないのは何とかしてほしいです。

絵はかなり良いです。特に女性キャラが綺麗。
ムービーも格好良かったですし、ビジュアル面はなかなかです。
話はこの体験版だけでは判断できませんでした。悪いわけではないです。
ただ冒頭のシーンで少女が酷い目に遭っててちょっとグロっぽいので注意。
とりあえず積極的に買いはしませんが、機会があれば続きを読んでみたいです。
(11/13)

 

死狐様 告知版/花を吐く抄女

長い年月を生き、死神となった狐のトウカ。
しかし信仰心が薄くなった現代、衣食住のうち食と住に事欠く生活を送っていた。
特に食は大問題。そんな折、トウカは彼女のことが見える少女と出会った。


ゲームじゃなくHTML告知板。登場人物紹介と序盤の文章。
この夏出す予定だったのらしいにゲームでさえないってのはちょっと…
序盤の文章もわざわざ未推敲と書いてるし…予定を立てたのはいつのことやら。

とまあキツイこと書きましたが序盤の内容を読む限りでは、
トウカが自覚のあるなしに関わらずかなりお茶目で楽しいです。
そんな感じでコメディタッチですが、これからシリアスなお悩み解決ものになりそうな作品です。
(11/15)

 

紡ぎ紡いで[体験版]/大門の社

神社に生まれ、人でないモノの声を聞き、姿を見ることができる主人公。
神主である父親の発案で突然大掃除をすることになり、開かずの蔵の整理を頼まれる。
そこで一枚の着物に触れたとたん意識は暗転し、ふと気付くととなりにその着物を着た少女が横たわっていた。


選択肢なし、伝奇?一時間ほどで読み終わりました。
着物の少女が「はゎっ!」とか言う天然ドジっ娘なのに立ち絵の目が死んでるのがすごく気になります。
でも立ち絵を大きくしたり左右に動かしたりしている所はよかったです。

話は現時点ではドタバタものですが、少女の過去に迫っていったりしそうな感じです。
読みやすい文章ですが、それ以上のものはいまのところ感じられませんでした。
(11/16)

 

逆転!科学VS非科学 TVバトル編 UFO体験版/inf.

下顎 力は大学教授。嫌々テレビのUFO番組にUFO否定派として出演していた。
今回の収録には人気のイケメンUFO評論家が出るという。
ディレクターにわざと負けてくれと持ちかけられた下顎教授は、負けてなるものかと決意するのだった。


選択肢あり、逆転裁判風の討論。三十分ほどで読み終わりました。
画面右下に視聴率が表示してあって0になると番組打ち切り。
左下には感情グラフがあって感情が高まると冷静な討論が出来なくなるとのこと。
相手の話に対してリアクションを取って視聴率を維持したり、科学知識を証拠として突きつけたりします。

システム面ではバックログ可能範囲が狭いのが難。
CMあけにそれまでのことをわざわざもう一度振り返ったり、
終盤にご覧のスポンサーで〜が入ったりとテレビ番組っぽさを出しているところは凝っています。

話は体験版だからなのか証拠をバシバシ突きつけるよりも、
大げさにリアクションして視聴率維持し続けなければならないのが情けないです。
最後の方をもう一回読もうとスキップするとリアクションを全くしないので
視聴率がみるみる下がって打ち切りになります。なので実質スキップが使えないのも不便。

他にあまりない発想の作品だとは思いますが、面倒くささが先にたってしまいました。
(11/17)

 

DISTORTION2040 お試し版/クラスタ

宇宙空間で起こる「歪み(ディストレーション)」から史上ただ一人生還した四歳の男の子は、
その後実験施設でサンプルとして扱われ廃人寸前にまでなってしまった。
懸命な努力によって回復し、宇宙船の乗組員になった彼だったが、
所属することになったのは色々な意味、主に悪名で有名な船だった。


現時点では選択肢なし、スペースファンタジー、二時間ほどで読み終わりました。
いろいろと未完成。システム面では表示速度変更とスキップがほしかったです。
グラフィック関連では、背景画像のほとんどに「現在作業中です」という文字がでかでかと中央に書かれています。
また立ち絵でも影絵に名前がでかでかと書かれたものが使用されていたりします。
未完成なら表示しなきゃいいのに…むしろギャグなのか?と思ってしまいます。
まともな立ち絵も、決して上手いとは言えない出来です。
音楽も無音のところがほとんどです。

それらに比べて文章は、ルビが必要な単語が多すぎるように感じるところはあるものの、
登場人物それぞれが芯に一本通ったものを持っていて、格好いいなと思いました。
特に、作中にプロローグ含め三回ある別れのシーンはどれも良いものでした。

背景や立ち絵などで蛇足になってしまっているところはありますし、
他もいろいろ問題ありますが話そのものは面白かったです。
(11/18)

 

ボンソワ★チェキング!体験版/STUDIO PIG

ケーキ好きのミントが大事にしていたぬいぐるみ「ブーヤン」が突然喋りだした。
なんでも悪の組織が伝説のケーキ「チェキング」のレシピを手に入れ、宇宙からケーキをなくしてしまおうとしているという。
それに対抗するためにはこちらもチェキングを作らなければならない。
ミントは有名なパシティエ専門学校に入学することになった。


選択肢あり、愛と平和と食欲のADVとのこと。作中に料理クイズあり。三十分ほどで読み終わりました。
完成版では実装されるとのことですが、体験版ではバックログ以外なにも機能がありません。
選択肢があるだけでもセーブ無しは面倒くさいのに、
この作品では場面転換のときにロード時間?と思ってしまうようなウエイトがかかります。
さらに起動直後必ずプロローグが始まってそう簡単にタイトル画面まで行かせてくれないというステキ仕様。

表情が大げさなくらい変化するところは良かったと思いますが、
こんな状態の体験版を出すのは逆効果なんじゃないかなぁと感じました。
(11/19)

 

いつか夢見た風景で 〜Trial Version./Arbitrage

持病を抱えた妹や、口よりも手の早い幼馴染などと過ごす日々。
季節は春。主人公と同じ高校へ入ろうと頑張る妹。
今までどおりの距離で、今までどおりの楽しい日々がこれからも続くと思っていた。


選択肢なし、学園恋愛。五時間ほどで読み終わりました。
これもファイル剥き出し約500個。流行ってますか?
文章速度変更がないものの普通に読む分には問題なし。
ただしウエイトが多用されているのでスキップ速度は遅いです。
それにサークルサイトに修正パッチ作りますと書かれている通り(まだ出来てませんが)
立ち絵や背景がおかしいところは結構あります。

話の区切りの時に画面上下に黒い帯が流れてきて、下の帯にタイトルロゴが出ます。
もうほとんどひぐら(略)
偶然似てしまったのならともかく、プレイしたことがあるのなら(作中にパロディあり)
普通は意識して被らないようにするものだと思うのですが…違うのでしょうか?

シナリオは地の文がちょっと説明くさかったり誰の視点からなのかわかりにくかったりするものの、
女の子がみんな本当にいい娘ばかりで微笑ましいですし、そんな日常が楽しいです。
特に妹の友人の瑞乃ちゃんが健気でお気に入り。
そんな面々に甘えてなのか主人公がヘタレなのはお約束ですが。

楽しい日々に水を差すことが起きて、でもその先にはとても嬉しいことが待っていて、
なのにすぐそれを壊すような出来事が…というところで、その出来事は明確に語られないまま完成版へ続く。
この先どうなるのか気になる作品なのですが、それだけに場面転換の所だけはなんとかしてほしいです。
(11/21)

 

MAGIC KISS(18禁予定)/有限会社アスパラダイスケ

突然家を留守にして一年間旅行に行ってしまった父親の画策で突然メイドがやってきた。
しかしそのメイドは掃除洗濯料理全てダメなメイドだった。


とりあえず選択肢なし、メイドと同居。三十分ほどで読み終わりました。
いまのところシステム面はただ読むだけ。他に機能は付いていません。音楽も無し。

絵は横顔がよかったと思います。
話はダメメイドの典型的な行動をしてくれるので、まずまず楽しかったです。
システムや音楽がちゃんとした形で実装されるかが当面の問題ですね。
(11/22)

 

ULTITUDE TALE HALF+ONE/SKY - Project(500円)

主人公は果てしなく本が並ぶ場所「断片図書群」で目を覚ます。
そこでタカツキと名乗る少年と出会った主人公は、
彼に言われるまま、ある世界の記憶が綴られているという本を読んでいく。


選択肢なし、ファンタジー。
去年の冬コミの
三話収録版に「運命と偶然の世界」サイドの「猫」という話が追加されています。
「猫」は一時間ほどで読み終わりました。

去年の冬も、今回も、パッチを出すといってなんら動きがないのが…

「猫」ですが、相変わらず細かい不具合があります。
また、作中で相手が被っていたフードが取れて、
その素顔に見惚れるというシーンがあるのですが、立ち絵では最初から素顔です。
見惚れるという印象的なシーンを演出するためには、
読み手にもその瞬間まで隠さないと意味がないのではないかと思いました。

話そのものも読みにくくはないですが「憎悪が無い世界、憎悪がある世界」の三編と比べるとおとなしくて、
ちょっと物足りないかなと感じました。
(11/25)

 

姫忍〜桜〜序幕(18禁)/LIMIT-MAX(1000円)

家臣を連れ遠乗りに出ていた清姫は自分とそっくりの桜という娘と出会う。
たちまち意気投合した二人。
しかし、隣国の脅威はすぐそこにまで迫っていた。


選択肢あり、戦国の世で虜囚になってあれやこれや。二時間ほどで読み終わりました。
体験版の感想は
こちら
序幕ではボイス無し、序盤部分と終盤ENDのうち一つが読めます。

シナリオ・ボイスなどの追加パッチが出ればまた違った感想になるかと思いますが、
現時点では分量も少なめですし物足りなさが残ります。
でも桜や家臣の十士朗が真面目な分、
清姫の立ち回りが際立っていて終盤エンドの展開はなかなかに熱かったです。
(11/27)

 

 

(同人ソフト番外編・その他)

Ringlet Extra/ProjectRinglet(500円)

"One More Happyness to You."

夏休みまっただ中の8月。
日課の立ち読みを終えて家に戻る途中、
ふと目にとまったのはこちらに走ってくる少女。

この暑いなか、小さい子は元気だよな。
ひまわり色のワンピースに麦わら帽子。
そして、明るく輝く金髪。

すれ違う瞬間、不思議な感覚を覚えて足を止める。
どっかで、会ったことがあるような……?

夏休みの一週間を綴った、Extra Story。

(サークルHPより)

 

Ringletの追加ディスク。これ単体では動きません。追加シナリオは選択肢なし、二時間くらいで読み終わりました。
システム面は本編と同様。
不思議な力があったり不思議な出来事が起こる話ですが、
もともとかれんの存在自体が魔法みたいなものなのであまり雰囲気を壊すようなものではありませんでした。

エルセの歌声が脳裏に浮かびます。
現実でも天使が歌うような声で歌うブロンド(ここは勝手な思い込みかもしれませんが)の少女っていますよね。
あれは本当にすごいと思います。

そんなエルセを加えて、やっぱりいつものような心地よい日々。
でも最後に大掛かりなことを企画して、悲しいことがあって、なんとかなるという話。
楽しいですけれど、やっぱり最後はかれん。
Ringletは彼女のための話で、他の誰も彼女に敵わないのがちょっと嬉しくて、ちょっと寂しいです。
本編が良かったと思う方には
おすすめ。それ以外の方はまず本編を買いましょう。
(8/15)

 

SARABAPASS SS5 relater Quin =e<>R=/debris.(400円)

SARABAPASSの外伝ストーリー。本編の一年前。
神戸ソーラーシステム内に発生した意識、Rと、
イジメを受けていた中学生ツジトはメールのやり取りをしていた。
やがてイジメはエスカレートして…


選択肢なし、SF、二〜三時間ほどで読み終わりました。
いつもながらわかりにくい…いや、わかりません。
ハナからわかってもらおうとする気が皆無なのが腹立たしい。
設定に関わる部分は七割方わかったフリをして読み進めました。

だけど中盤以降ツジト側の話になったときの、小難しい部分以外は面白い。
いままでのrelaterに出てきたキャラクターも色々と活躍してくれましたし。
本当はその小難しい所が肝なんでしょうけれど、
そこまで深く考察はできないのでただ楽しめるところを楽しむのみです。
本編といままでのrelaterシリーズをひっくるめて
おすすめ。でもこれだけだとまったくわけがわからないと思います
(8/17)

 

こうかん☆にっき minus(18禁)/The Dungeon In Yarn(1000円)

夏休みに従姉とエッチしてしまった主人公。
その気持ちよさが忘れられずに、クラスメイトともエッチすることに。


選択肢あり、しょーがくせいも含めた和姦中出し。一〜二時間ほどで読み終わりました。
やっぱり私は与根金次さんの描くやりとりが大好き。
相変わらず倫理的に問題ありすぎで展開も都合よすぎですし、
Hシーンでの主人公の体勢は思わず苦笑いしてしまいますが、
表情が豊かでその切り替えも巧みな立ち絵や、ノリのいい会話や、シチュエーションが相まってとても面白いです。
体裁を気にしている方も恥ずかしがらずに是非プレイ!
おすすめです。
(8/18)

 

氷花ノ幻夜-小春日和-(18禁)/Fake Star(1500円)
+氷花ノ幻夜-小春日和- special fun book(おまけ本)

おすすめ
(9/9、12/30にver.1.33感想を追記)

 

Make Angel Projectサブストーリー 〜色褪せない時間〜/Planet Factory(?円)

天使候補生、青山悠也は天使になるために人間の夢を叶える試験に臨んでいた。
その一環として学校に通っていた彼になにかとおせっかいを焼いてくるクラスメイトがいた。
試験と関係ないからと邪険に扱うものの、そのクラスメイトはめげずに話しかけてくるのだった。


選択肢なし、夏コミ一日目で入手したのですが、BLとまではいかない友情話といった感じ。
セーブ他ほとんどの機能がありません。ただ読み進めるだけ。バックログは読めますが。
十五分ほどの話なのでそれでいいじゃないかと言われるかもしれませんが、
実際私は途中で一回中断しました。眠くて。それで最初からまた読み直しました。

絵はラフっぽい感じですがまずまず良いです。周囲が額縁になっているのが印象的。
話は本編よりも前の話のようです。独立した話で、これだけ読んでも支障はありません。
ただ、どこかで見たような話で、この作品ならではというものがなかったです。
(11/10)

 

(漫画)

US.NAVY 再録本/えげつないやん家(B5/72P/?円)
1945/えげつないやん家(B5/22P/?円)

「US.NAVY 再録本」はこれまでの「沈黙の艦隊」と「イーグル」の二次創作の総集編。アメリカ側メイン。
元ネタ知らないのでおすすめにはしませんがやっぱり笑えました。
特にキングとカーバーがお気に入り。
だけど絶対にノーマン・キング・ベイツはこんなお馬鹿じゃないでしょうね。
例えばいじけて部屋の隅で指揮を取ろうとしてマイクのコードを目一杯引っ張り
一人
ゆーとぴあ(ゴムパッチン)なんて本編ではしていない…はず。


「1945」は日本陸海軍の本 其の11。沖縄戦の参謀部メイン。それと特攻時の大和の四コマ2本。
神直道航空参謀受難の巻。八原高級参謀が優遇されている気がします。
いつも面白いので改めて書くことがなくて困るのですが、キン肉マンネタが面白かったです。
だんご三兄弟ネタが五年以上前に描かれた「US.NAVY 再録本」にもこの最新刊にもあるのもすごい。
それと仙台といったらずんだプリンらしいです。
おすすめ
(12/2)

 

魔方陣グルグル18/須藤ユキヒロ(A5/820P/1100円)

投稿された漫画33編、四コマ58本、小説7本、その他100ページの魔法陣グルグル本。
厚すぎて同人誌印刷所では製本できず外注になったとのこと。

この機会に2005年春のコミケットスペシャル4で購入した17巻も併せて感想を書きます。


魔方陣グルグル17巻/須藤ユキヒロ(A5/508P/1500円/2004.12発行)

魔法陣グルグルの二次創作本。漫画に小説、考察、TRPGのベースなど投稿作品を収録。


グルグルは我が青春なのでこんな本出されたら買わずにはいられないです。
本の内容そっちのけで語らせてもらいますが、
グルグルがなければ今の私はないと断言できる一番思い入れがある作品です。
もうニケとククリの冒険が大好きで大好きで。いつまでも続いてほしいと本気で祈りました。
リアルでも好きだった娘とのグルグルに関する思い出がありまして、
初期ED「Wind Climbing〜風にあそばれて〜」を聴くだけで思い出して泣きそうになります。


どちらも漫画のほうははっきりいって高校の漫研の部誌くらい(それだってピンキリでしょうが)の出来。
愛はとても感じるのですけれどもね。
反面、17巻の考察は良いものが揃っています。すごく本編を読み込んでいることが伺えて、
そこからさらにはっきりと語られていない所まで踏み込んでいる見解には説得力がありました。
(12/5)

 

クルマのひみつ 総集編/東京猿人改(A5/258P/1000円?)

接触篇、発動篇、踊る大湾岸線篇を収録。
このサークルさんは非常に絶版が多いので助かります。

ペーパー歴○年の作者が自分の車を買ってからの成長物語
いろいろと物にぶつかったり、追突されたりしています。
ちなみに私は擦ったことなら免許とって六年で五〜六回。
あと軽く(ホントに軽く)カマ掘られたことが一回あります。
まだ警察のお世話になったことはありません。
それから作者は頻繁にヨガの眠り(出展レインボーマン。私は見たことありません)に襲われるのですが、
私はバスの中などでも眠れない体質なので、自分で運転している最中はなおさら眠くなりません。
…といって油断していると危ないのでしょうが。

色々な体験が描かれていますが、特に当て逃げを自分で捕まえるのはすごいと思います。
(12/7)

 

そんなわけで結婚しました/まるちぷるCAFE&乱痴気事虫所(A5/24P/200円?)

「まるちぷるCAFE」のなかせよしみさんと「乱痴気事虫所」の砂虫隼さんの結婚報告本。
馴れ初めから現在までの出来事なのですが、基本的にのろけ話です。
でもそこは描かれる作品の良さに定評のあるお二方、
決して辟易するようなものではなく、一緒に笑顔になってしまうような話ばかりです。
特に宝瓶自作のエピソードが好き。
ご結婚おめでとうございます。幸せな気持ちを分けていただきました。
(12/10)

 

ココアリロン 夏休/ミュンヒハウゼン症候群(B5/28P/500円?)

夏休み、カブトムシを取りにきた女の子たちの話。ギャグ。


このサークルさんの本を買うのは初めてなのですが、それ以前に何回か読む機会がありました。
そのなかで印象に残ったことがあります。
それは…ペットボトルにぎゅうぎゅう詰めのオタマジャクシの群れ。絵的にインパクト大でした。
そして今回もありました。ポリバケツに一杯のカブトムシ幼虫。その傍らでカールを貪る登場人物。

余談ですが私の家は農家なので堆肥の山があってそこにカブトムシの幼虫がいますし、
クヌギとかプラムの木にカブトやクワガタやスズメバチなどがとまっています。
そんな感じでカブトやクワガタを特に珍しいとも思わないのですが、
ここまでたくさんになると一度は見てみたいなぁと感じてしまいました。
(12/11)

 

(小説)

恒例夏のサンタ狩り/Arrow(44P/200円くらい)

父親の転勤のゴタゴタで三田祐介は転校先で一人暮らしをすることになる。
ある日自宅の郵便受けに入っていた町内報。
そこには「恒例!夏のサンタ狩り!」の文字が。おまけにサンタ役は自分らしい。
その、ここ二、三年は死人が出てないから大丈夫という行事に向け、彼の特訓が始まった。


去年の冬コミ発表の「
空の海」とはうってかわって完全コメディ。ていうかアホです。
ちょっと主人公のモノローグがくどい感じがします。
それと最後までサンタ狩りをしている理由がわからないのでモヤモヤが。
でも特訓のコーチ(私の勝手なイメージはラオウ)のスポ根マニアぶりとか、
ヒロイン?の大会終了後の行動のありえなさとかとにかく勢いのある展開が笑えました。
(8/16)

 

短編テーマシリーズ総集編1 がらくた箱/WIND工房(文庫版/262P/400円/自家製本)
呑気な冒険者たち 総集編1/WIND工房(新書版/480P/600円/自家製本)

厚い。安い。その上自家製本で無線綴じ(ページを背表紙に糊でつける一般的な本の綴じ方)でしおり紐付き。
さすがに出来が荒い部分もあるのですが…凝ってます。
さらに今回の新刊は204ページのコピー本でこのために業務用ホッチキスを買ったとのこと。

「がらくた箱」は「扉」「手紙」「駅」をテーマにした短編集三冊の総集編。
ちょっと不思議な話が多めの短編九本。
悪くはないですがあまり印象に残りませんでした。
大きさも厚さも一般的な文庫本サイズなので、普通に公共の場で読めるのはありがたいです。


「呑気な冒険者たち」はエルフなのに魔法は全く使えないが凄腕の傭兵リッツ、
見た目は少女、実年齢三十歳でハーフエルフ疑惑あり、魔法と大食いが得意なアンナ、
剣も魔法もまだまだ、特技は節約、傷つきやすい青年フランツたち三人の珍道中。
一巻から三巻までの総集編。無料本感想は
こちら

とにかく本当に明るくて呑気。
例えば人の命もかかっている作戦中に特殊な紙で手紙を書くことが必要になったとき。
ただ一人自由に動けるアンナがその紙を入手しリッツへと届ける。
リッツ「アンナ、ペン持ってるか?」
アンナ「ない」
リッツ「だよなぁ〜」
…呑気にもほどがある!間違っても凄腕の傭兵がそこで納得してはいけません。

そんな行き当たりばったりな二人と、振り回されるフランツの冒険。
各巻のおまけの番外編「突撃!旅路の晩ご飯」も収録されて読み応えたっぷりな一冊。楽しめました。
(12/1)

 

我が輩は猫である/黄の相・静の動(B5/18P/無料/コピー本)

犬耳の人間ばかりが住む犬の国に暮らす少女クレアは、
ある日猫耳の男が倒れているのを見つける。
犬と猫はとても仲が悪かったが、心優しいクレアはその男を介抱することにした。


読んだことないけどきっとこんなだ文学シリーズ、とのこと。
タイトルはアレですが内容はオリジナルです。
子供向け絵本風にひらがなとカタカナだけで、カタカナにもルビがふられています。
途中にある拷問の内容が「はこのなかみはなんだろなクイズ」だったりと基本的に荒唐無稽な話。
心優しいはずの少女が王様相手に盗みをはたらいて、
その上捕まりそうになってもふてぶてしく白を切っていたのには笑いました。
でも、最後の台詞は格好良く見得を切っていて、それだけでなんだか良い話だった気にさせられました。
(12/3)

 

夏想歌〜夏競作短編集〜/三店方式(B5/32P/無料/コピー本)

二本の短編と一本の続き物が掲載されています。

最初に載っている無題の作品は、
コンサート開始直前に女性歌手の母親が危篤という連絡が入り、
それを本人に伝えるか主人公が悩む話。
なんだかもういろいろとクサいことを登場人物がしています。
でも女性歌手の仕草の描写が良かったと思います。

「僕と僕と僕と彼女の現実」は公園で目が合った女性のことが気になり惹かれていくが…という話。
思索が中心で、現実での出来事は何故そうなったかという説明がほとんどないので、あまりよくわかりませんでした。

「フー・ニーズ・ラヴ・ラヰク・ザット」は続き物。
知人に頼まれ、それなりの報酬と引き換えに死体遺棄の幇助をしている主人公。
あるきっかけから少女の悩みを聞くことになるが、全く乗り気にならなかったという話。
主人公がくたびれていて、なんだかその辺にいてもおかしくないように感じました。
逆に他の登場人物はみんなミステリアスです。
それに主人公→ヒロインへの感情が今のところ「無関心」なので、これからどういう話になるのか気になりました。
(12/4)

 

自由の鳥(BL)/DILETTANTE(A5/114P/無料/コピー本)

盗賊少女のレイフィは盗みに入った屋敷で金髪の貴人に見つかってしまう。
彼は愛人関係にあった従者の男に裏切られ国を失った第三王子ファエデルだった。
忍び込んだことを咎めない彼から逆に依頼を受け、王宮に向かった彼女は仮面の男アイスグと出会った。


一応の主人公はレイフィですがメインはファエデルと従者。
その関係がレイフィや他の人物の視点と、ファエデルの手記から綴られていきます。
時代の流れ、人々の思惑に抗い、翻弄されつつもいまだ従者を愛するファエデルと、
彼のことを気遣い、想いを寄せるようになるも従者との関係が理解できないレイフィ。
それにレイフィとはまた違った立場でファエデルのことを気遣うアイスグ。
それぞれの思惑と行動が時代の大きな流れを僅かだけ変える物語です。
といってもファエデルは大半が自分の世界に浸って何もせず悩むだけです。

従者についてはほとんど語られず、それが中盤までは謎めいた感じを醸し出していました。
逆にラストシーンでは従者が心情を吐露するのですが、あまり実感が持てませんでした。
それでもラストの展開は、王子と従者の関係に相応しい悲劇的な一方幸せな幕切れだったと思います。
(12/6)

 

恋の天使は舞い降りた/初葉屋(A5/96P/無料/コピー本)

学園のアイドル西九条姫奈に吊りあう人間になってから告白しようと努力する天川光一。
それを複雑な想いで応援する幼馴染の森村水樹。
ついに姫奈に告白しようとするが何かと邪魔が入りうやむやになってしまう。
その日の夕方、光一の元へ恋を手助けにきたという天使アマカが訪ねてきた。


幼馴染もので、かなり王道の展開です。主人公がとにかく鈍いのもお約束。
冒頭がこの三年後でアマカと過ごした日々を大切な三日間と言っているのですが、
その割にはアマカが別行動しすぎで一緒に過ごしたという印象が薄いのが気になりました。
でも変わり?にライバル(といっても良い娘ですが)の姫奈がかなり重要な役割を担っていました。
特に最終日の二つの告白シーンはどちらも良かったです。

それにしても彼らが通う高校の名前はもっと普通にした方がと思いました。
かがやき高校って…テニスの王子様の青春学園みたいな気恥ずかしさがあります。
(12/8)

 

魚石騒動顛末記/Project 想音(A5/68P/400円)

「玉石の事」や「長崎の魚石」などの昔話に出てくる、中に水と魚が入っていて、
それが透けて見えるまで根気よく磨くと見るものに幸福を与える「魚石」をテーマにした短編集。
約六年前に発行されたものなので、無料でいただきました。

昔話のポピュラーなあらすじは、外国人が何の変哲もない石を売ってほしいと言い出し、
持ち主が不審を抱いて渋っているうちに一時帰国。
その間、石の価値を知ろうと持ち主がいろいろ試した結果割ってしまい中の魚は死に、
大金を持って再来日した外国人がそれを知って嘆くというものです。

「夢を見る方法」は芸大の美術学科で顔はいいけどいい加減な男と、
一つ年上で同じ大学の文芸学科で駆け出し物書きの女の話。
この短編集の中で唯一昔話の流れをほぼ踏襲しています。
男にメロメロなのに素直じゃない女が微笑ましいです。でもそれは男の側も同じ。
要するに魚石のご利益があろうとなかろうとそれなりに良い日々を送っているという話です。

「ラブリー」は単位ほしさに教授の娘にこき使われる学生の話。
教授の娘がある願掛けをしていて、それが乙女っぽいといえばそうなのですが
あまりにも他力本願でちょっと…と思いました。
それでもラストは嬉しさが伝わってきて良かったです。

「羽化」は資産家の両親が死んでしまい遺産のゴタゴタに巻き込まれている一人娘と、
最近は疎遠だったため彼女にどう接していいか戸惑う幼馴染の話。
この話だけ毛色が違ってかなりダークです。
彼ら二人やその友人達の言動、気持ちがころころ変わって、なんとなく収まりが悪い印象を受けました。
不安を覚えさせるという意図ならその通りになっているのかもしてませんが、あまり良い気持ちではないですね。

「君がいた休日」は「夢を見る方法」の続編。
子供が生まれることになって、自分の生い立ちからちゃんと愛せるか不安になる男の話。
この本で一番良い話だと思いました。特に最後のページのやりとり。
甘くてゴロゴロ転がりたくなりました。
(12/9)

 

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