おすすめ同人紹介
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おすすめ同人紹介による同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2024無事終了いたしました。ありがとうございます。
録画(アーカイブ)はこちらです
(2025/5/25)


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最新の更新(2025/11/8)

2025年同人ソフト作品感想

 (同人ソフト完成版)

わたしがあなたを埋めた夜(15推)/カタリUI(フリーソフト)

杉浦柚葉は幼馴染で大好きだった火野楓(ひのかえで)を殺して埋めてしまう。
翌日、彼女の家の玄関を叩く音が聞こえてきた。
玄関の前にいたのは久我原と名乗る男。そして……。


選択肢あり、親友の死体を埋める殺伐百合サスペンスノベルとのこと、一時間足らずで読み終わりました
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は一枚絵は不安定な心境が伝わってくる絵柄でした。
通常のテキスト表示以外にテキストとグラフィックを組み合わせた演出もあり。

少女二人の出会いや再開、殺して埋めた後といった二人の関わりが語られていきます。
百合とのことですが恋愛よりも親友だったけれども今は、という関係性が中心。
エンディングは二種類。
エンド2は爆速で文字を打つ柚葉と、それを無反応で眺める久我原がなんだかシュールでした。
エンド1は客観的に見たら理性を投げ捨ててまですることじゃない、彼女の周りにすら善良な人はいるのに、とは思いますが、
柚葉の境遇、そして柚葉が知った楓の境遇を思うと、そう考えたくもなると腑に落ちる部分も多分にありました。
そんな境遇が語られる場面は重苦しく、そして過去であるがゆえもう覆せないという無力感を覚えますし、
二人の関係性を知った上での終盤、雪が降る中での楓の言葉は真実味を強く感じられ、印象的でした。
(2025/11/10)

2025年同人ソフト作品感想

 (同人ソフト完成版)

FAKER’S ROOM Version1.0/カタリUI(フリーソフト)

親二人と姉を殺害した容疑で逮捕された冬ヶ崎辰海(ふゆがさきたつみ)
しかし彼は「俺が、やったんだ。だけど、やったのは、この俺じゃない」と告げる。
警察は医師に精神鑑定を依頼するが……。


選択肢あり、解離性同一性障害、サスペンス、二時間ほどで読み終わりました。
システムはバックログが直近ではなく一番古い文章から表示されます。
頻度としては直前の文章を読むために使うことが多いので、そこまでスクロールするのが大変でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は序盤、その場面で笑うのか、という笑みが印象的でした。

精神鑑定を行っていく中で、冬ヶ崎辰海の中にいる別人格が次々と現れていき、
話を聞いていくうちに家族を殺害した者が誰なのかが明らかになると共に、
別人格が発生した経緯や、彼らの想いが語られていきます。
エンディングは四種類。
冬ヶ崎家の家庭内暴力などの描写が読んでいて痛々しかったです。
他人から見たら家族を殺害した犯人なんて冬ヶ崎辰海以外にありえないと切って捨てることもできますが、
精神鑑定を通して各人格の内面を知ってそんな単純ではないと感じられました。
また、ミアの人格が初めて現れたシーン、バッドエンド、最後の精神鑑定といった読んでいて意表を突かれるシーンも多くあり、
漫然と読むことを許さないような力強さのある作品でした。
(2025/11/8)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

七王子ブラックタイガー Ver1.01/七緒錬(フリーソフト)

バンド「七王子ブラックタイガー」のヴォーカル空木(うつろぎ)ひのきは幽霊だった。
メンバー以外に姿が見えず、声も聞こえず、しかしいつも使っているスタジオのマイクを通してだけは声が録音できるひのき。
彼女の身の上を知ったバンドメンバーは、その存在を残すため動画投稿サイトで一位を取ることを目標に動き出すが……。


選択肢あり、バンド、青春、三時間半ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が変更できませんが私にはちょうどいい速さでした。
音楽は彼らの日常の軽妙さや、向き合うことを避けてきたことに向き合う時の重苦しさなどが表現されていて、
それぞれの場面をより印象的に感じられました。OPにムービーと歌あり。
絵は女の子皆可愛らしいですし、
要所で全てを描かずに想像力を掻き立てる構図が使われていました。
ただ……父親の立ち絵が一番幽霊っぽいです!

声を失ったギタリスト柊虹(ひいらぎ こう)、毒舌ベーシスト一番ヶ瀬千景(いちばんがせ ちかげ)、
最年長のドラマー松塚虎徹(まつづか こてつ)、ギターを始めたばかりの鎧鶴姫(よろい つるひめ)、
幽霊のヴォーカル空木ひのきがバンド活動をしたり、ぶつかったりします。
エンディングは三種類。
ひのきが加入して五人になって一か月後から始まるので、
序盤は彼らのある程度関係が固まった空気感に取り残されたように感じてしまいました。
また、鶴姫ルートはあっさり気味に思えます。
ですが五人の賑やかな会話を聞いていくうちに彼らに愛着を抱くようになりましたし、
分岐前後はとても重苦しく、最終ルートで五人が集まって以降の流れは胸を打ちました。
一番のお気に入りは千景ルート。虹と千景のいつもと違う、でもいつも通りのやり取りが尊かったです!!
ラストシーンもこうなってほしいという願いがしっかり形になっていて、
一つの心残りはあれど、本当に良かった……と強く思えました。

過去の作品感想:周波数は夜の底
(2025/11/6)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

倉本千尋の事件簿/ふわふわ電子研究所(DL販売330円)(DL版の購入はこちら)

同じ学校に通う倉本千尋は、人の嫌がる所を鋭い観察眼で指摘する「名誉棄損探偵」略して名探偵だった。
そんな彼女に目をつけられてしまった主人公は、事件の調査に付き合わされることとなる。


選択肢あり、推理、ノンデリ、二十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は人を食ったような倉本千尋の表情がミステリアスでした。

倉本千尋がもめごとに首を突っ込んでいきます。
エンディングは一種類。
倉本千尋も大概ひどい言動ではありますが、もめごとの関係者もヤバめで怖かったです。
そんな状況でデリカシーのないことを言いつつも大事にはさせなかった倉本千尋は本当の意味で名探偵なのでは、と思ったりもしました。
とはいえ彼女と関わるのは疲れそうなので……主人公は本当にすごいですね!

叔父さんを堕とすまで(乙女15推)/ふわふわ電子研究所(フリーソフト)

主人公は叔父である宗一郎のことが大好き。
マンションの補修中、彼の家に一週間と増させてもらえることになり、
主人公は宗一郎を堕とそうと意気込むのだった。


選択肢あり、恋愛、叔父、二十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は叔父さんのくたびれた感じに色気がありました。

好きな叔父と一週間生活します。
時折、叔父を堕とすか堕とさないかの選択肢があります。
エンディングは二種類。他にも失敗エンドあり。
ラストがやや唐突に終わるので、スタッフロールとか後日談とか、余韻が欲しいと思ってしまいました。
ですが、見た目渋いのに、積極的な主人公に戸惑う叔父が可愛くて、主人公もっとやれ! となりました。
(2025/11/4)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

ある日の子ザメ/ペンギンボックス(フリーソフト)

今日は子ザメちゃんとおでかけ。
水族館、公園、ゲームセンター。
どんな一日になるだろうか。

選択肢あり、日常?、子ザメ、五分ほどで読み終わりました。
システムはバックログ以外の機能なし。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はドット絵風でアニメーションもします。
笑顔の子ザメちゃんが可愛かったです。

子ザメちゃんと一緒におでかけして、たまにトラブルに見舞われます。
エンディングはハッピーバッドエンド四種類、ハッピーハッピーエンド一種類。
子ザメちゃんと一緒に出掛ける人間が、
選択肢次第ではありますが子ザメちゃんが危険な目に遭っているのに基本傍観して、
誰かに助けを求めようともせず放置していて、なにこの人間怖い……と思いました。
とはいえハッピーバッドエンドでもまあまあ子ザメちゃんは幸せそうですし、
そんな子ザメちゃんの純真無垢な笑顔に癒される作品でした。
(2025/11/2)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

探偵助手ガリウムのろじうら探検記 V2.0/揚げ鶏々(フリーソフト)

探偵、アルミニウムの助手として働くガリウムは金属性の人に触れられないという体質を抱えていた。
ある日、ガリウムは城下町の人々が失踪しているという噂を耳にする。
おつかいや調査の中で、ガリウムは様々な元素の人々と出会っていくのだった。


選択肢あり、元素擬人化、ミステリー、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が遅めで変更できないこと、
バックログ機能がないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はガリウムが守ってあげたくなります(本人的にはそんな扱いは嫌でしょうが)

探偵アルミニウムから過保護な扱いを受けている助手のガリウムが役に立とうと頑張っていきます。
元素擬人化プロジェクト「元素楽章」の外伝とのこと。
事件の原因は教育的(科学的)に王道なもので、わかりやすさがありました。
登場人物も元ネタとなった元素の性質や歴史的なエピソードを盛り込んだもので勉強になります。
私は気さくながらしたたかな新聞記者、臭素がお気に入り。鳥人なのにミニスカなのもけしからんです!
それにアルミニウムとガリウムのお互いを大切に思っている関係性も良いものでした。
(2025/10/31)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

溺れるサキュバス。(18禁)/ふじきの(DL販売1650円)(DL版の購入はこちら)

近年急激に増加している性欲亢進症の女性を「サキュバス」と呼ぶ世界。
大学生の主人公は合コンで出会った伊原芽衣(いばら めい)と、妹の通う保育園の先生だったことをきっかけに親しくなる。
しかし彼女はサキュバスで、過去に衝動を鎮めるために別の男に抱かれていたのだった。


選択肢なし、恋愛、寝取られ、ボイスあり、一時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は伊原さんの芯のある顔立ちが印象的でした。
ふとももの血管や陰毛などのこだわりも感じられます。
アニメーションもあり。

同い年で「サキュバス」症状の女性と親しくなる中で、他の男との関係を知ってしまいます。
主人公がだいぶデリカシーがなくて、でも行動は消極的で、
伊原さん主人公でいいの……? と思ったりもしました。
ラストも全く安心できないもので、伊原さんの過去や親のことを思うと先が思いやられます。
そんな危うさを含みつつ、主人公が、叔母の涼子さんの職業を知っていて(おそらく)特に何も感じていないのに、
似たようなことを伊原さんだと嫌に感じるというわがままだけど正直な反応など、
ままならない心情が丹念に描かれている作品でした。

過去の作品感想:デリヘル呼んだら女友達だったんだが!? 〜あるいは、ハルを売る少女について〜ひとりぼっちの、灰色仔猫。その女性は、父の愛人だった。夏の照明。夜明けを待つ、星たちへ。
(2025/10/29)

2025年同人ソフト作品感想

 

 

 

 

 

 

 

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2005/5/8開設
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