The sense of sight
HP

サークルについて

オリジナルノベルゲームを制作されています。

 

作品

DAGGER (DL版の購入はこちら)
-chapter of blue-
-chapter of red-

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2006/1〜6

価格

各400円

年齢制限

なし

特徴

優しさ、しがらみ、成長

長編でパッケージはCDケース。五ルートあります。
既読スキップ、バックログ、音楽鑑賞、CG閲覧などがあり、
セーブデータは15個まで保存可能です。

 

あらすじ

そこは、小さな島国。
その世界は三つに分かれていた。
そして、そこには三種類の種族が共存していた。
人間と精霊族と魔族が、それぞれに住んでいた。

人間は、草原に。
精霊族は、森に。
魔族は、荒地に。

種族間の仲もよく、全ては平和に過ごしていた。
笑顔があふれ、笑い声は音楽のように響き渡る。
みんなが笑っていられる、そんな平和な世界。

そんな場所だったのに、今は、見る影もない。

大地の枯渇にともなって起こる、種族間の諍(いさか)い。
食料の減少によって起こる飢えと、それにより明確になる権力の差。
互いが互いを疑い、監視をしあい、余裕(ゆとり)のない世界ができあがる。
そこにあるのは、疑心暗鬼。

世界は、張り詰められた糸のようだった。
そして、張り詰めた糸は、その緊張に耐え切れずに切れることしかできなかった。
きっかけは、誤解から。
ある魔族の国王が、ある人間の国に攻め込んできたという誤った情報が、大陸中を駆け巡る。
事実は、魔族の王が少なくなってきた食糧の交渉をしに、人間の国へ出かけただけのことなのに。
そして、その情報が全ての緊張の糸を簡単に切り裂いた。

こうして、大戦は始まった。
悲しき血の海を、大陸に撒き散らすかのように。
最初は一滴だった血が各地に広がり、そして世界に広がった。
誰が望んだわけでもない戦い。
ただ、そうしなければ、生きられなかった。
そうしなければ、誰かに殺されていた。

誰が何をしようとも、無関係に月日は流れる。
戦い、血を流し、傷つき、倒れ、悲しみ、憎しみ、いがみあい、怒り、また戦う。
終わることのない連鎖。
それこそ、無機質な鎖をまわすように、同じ行為は続けられる。
いつしか、相手の命を奪うことが目的になり、自分以外の種族を認めようとしなくなった。

終わることがないと思われた大戦。
それも、人間と魔族の王の必死の呼びかけにより、五年前に終結した。
平和というには程遠い、そんな不安定な状態で。

これは、その大戦を最前線で生きてきた、人間の戦士のお話。
ティスト・レイアの物語である。

(サークルHPより)

 

この作品について

淡々と流れる日々、一人での生活に特に不満を持っていたわけではないけれど、
どこかで寂しさを感じていた主人公と、彼に関わる人々の話。かなり長いです。

絵は綺麗で、表情も豊かです。音楽も場面に合っていますし、システムにも特に不満はありません。

シナリオですが、アイシスルートは最後までそれを引きずるかという印象。
その前に気持ちのいい闘いがあっただけに、落差でちょっと気が滅入りました。
でも、英雄の最期が悲劇になるときなんて得てしてそういうものでしょうが。
ユイ、ファーナルートは逆にあっさりしすぎていると感じました。

それから、視点変更時や時間が経過したときに説明がないことが多かったのでちょっと戸惑いました。

また、主人公とその周囲の人間だけ良い人に描かれすぎているのも気になりますが、
同時にだからこそ良いシーンになったところも数多くありました。
こんな荒んだ世界で主人公はどこまでも優しく、
そんな主人公を通して送る家族や友人達との日々はとても幸せに感じました。
そして、だからこそ、訪れる暗雲はとても苦しかったです。

三ルートの中でお気に入りなのはアイシスルート。登場人物でお気に入りなのもアイシスです。
作中でも語られますが、ほんの短い期間ながら様々なことが起こる怒涛の日々で、
その中でアイシスが日々成長していく様を見ているのは、本当に嬉しかったですし、
一生懸命な言動や想いがどうしようもなく可愛かったです。

 

物語の核心が語られそうな「DAGGER chapter of red」にも期待の一作です。

 

(ここより-chapter of red-プレイ後の文章です・2006/7/7)

DAGGER -chapter of red-/(400円)

アイシス、セレノア、リースシナリオが収録された「DAGGER」の後編。


セレノアが可愛い!
特に初めてセレノアの家へ行った次の日ティストを引き止めるところがもう…!
でもリースシナリオのアイシスも良い。
アイシスシナリオ以外ではティストが教えなくてもかなり強くなってしまうのでちょっと寂しかったのですが、
今回は目の前で心身ともに成長を見られて嬉しかったです。

システム面では「chapter of blue」のときもそうだったのでいまさらかもしれませんが、
タイトル画面からロードを選ぶとキャンセル(タイトル画面に戻る)できないのが少し気になりました。

シナリオですが、セレノアは「最後の数日」の前の場面にとても緊迫感があって、
身を乗り出しながら読み進めていたのでこの展開はちょっと肩透かしでした。
でもやっぱり全編にわたってセレノアが可愛い。

リースシナリオは後記でも語られていたようにDAGGERシナリオとでも言うべきもので、
そのせいでリースの影はものすごく薄いです。最終決戦でもいないようなものですし。
それに他の女性陣は皆思いやりに溢れているので、リースの我侭が際立ってしまっています。
途中にあるリースの決意も、以降しっかりとやれているかどうか確認できなかったので説得力に欠けました。
実際ラストシーンを見るとできてなさそうですし…
また最終決戦前のティストも我侭です。
咄嗟のことならばまだしも、じっくり考えてその選択をしてしまうのかとイライラしました。

しかし、何度でも言いますがアイシスやセレノアが可愛くて、皆と過ごす日々や闘いが面白い。

ほんの僅かな期間の、だけど濃密で壮大な物語。本当に楽しめました。

 

(ここよりDAGGER 戦禍の絆プレイ後の文章です・2006/11/29)

DAGGER 戦禍の絆/(1000円)(DL版の購入はこちら)

シナリオの加筆修正、音楽の追加、演出強化、サイドストーリー追加などがされています。

演出面では国の位置関係の図が挿入されたり、章ごとにタイトルがついたり、
視点変更の前にはそのキャラクターのデフォルメ絵が表示されたりするようになりました。わかりやすくなったと思います。

シナリオで目立つ変更点はセレノアシナリオ終盤の分岐の追加。
以前からあるエンドがトゥルーならば新しく追加されたのはグッドといったところ。
ですが終わり方が唐突で不自然に感じました。
あと一言二言でよいのでティストとセレノアが言葉を交わしてから終わってほしかったです。

でも、やっぱりこの優しくて強い人達が大好き。
「DAGGER」という作品の集大成。おすすめです。

 

(ここよりDAGGER 戦禍の絆 ver1.10プレイ後の文章です・2006/12/18)

DAGGER 戦禍の絆 ver1.10

DAGGER chapter of blueとchapter of redのシナリオを統合した作品。
ver1.10ではリースシナリオ加筆修正、サイドストーリー追加などがされました。


リースシナリオは影が薄かったリースの出番増。
その増えたところでは魔法や精神面での成長が描かれていました。
あの何も出来なかった娘がこんなに…とちょっとホロリ。
それにみんながティストのことを助けようと思っていても行動に移せなかった場面で、
唯一(ただの我侭にしても)行動したのはリースでしたし、かなり株が上がりました。

またこのパッチが出る前の感想で書いたセレノア新規エンドも加筆されていました。
唐突さがなくなっていて良かったですが…すごく甘かったです。

次回作は学園ものとのことですが、DAGGERの親世代の話もいつか読んでみたいです。おすすめ。

 

(以下DAGGER -戦場の最前点-(リニューアル版)の感想です・2010/8/24)

DAGGER -戦場の最前点-(1000円)(DL版の購入はこちら)

「DAGGER 戦禍の絆」のリニューアル。今回はアイシスシナリオのみ収録。
現時点では選択肢なし、八時間と少しで読み終わりました。
システムは特に問題なし。音楽は旧版とほぼ同じ。
絵は立ち絵の数がかなり増えています。でもお風呂シーンはカット……

基本的な話の流れは同じですが、細部はかなり変更が加えられています。
一番大きいのはアイシス視点の場面がかなり増えたということでしょうか。
そのせいで前半のアイシスは卑屈さが目立ちましたが、
逆に後半の成長をより印象的なものにもしていました。
あとファーナとリースの不人気若干アイシスやセレノアの影に隠れてしまった感があった二人がテコ入れされていて、
ファーナは身も心も大人の女性になり、リースは公私の区別がつけられるお姫様になっていました。

そんな変わった点はあれど、ティストとその周囲の人々は思いやりに満ち溢れていて、
色々と重苦しい展開のなかで、安息の場所がとても心地よかったです。おすすめ。

 

(以下DAGGER -点を支えし者達-の感想です・2011/8/31)

DAGGER -点を支えし者達-(500円)(DL版の購入はこちら)

「DAGGER -戦場の最前点-」のいくつかのシーンを、ティストの師匠クレアとレジ視点から描いた話。

選択肢なし、一時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽はいままでの作品と同様。
絵は御年配の方々大活躍な感じ。ただアイシスとユイのちょっと露出度高めのものもあったり。一枚絵は六枚+差分。

アイシスシナリオの後半、主にティストが目を覚ましていない時の出来事が中心。
ヒロインと同じか、それ以上にクレア師匠がティストのことを想っていることがしっかりと伝わってきました。
特に最後の闘いでの突っ走りっぷりが!
あと相変わらずイスク卿ぶん殴りたいです。

それからアイシスシナリオの後日談も収録。こちらはアイシス視点。
アイシスとユイが可愛くてティストうらやましいです。

本編とは別の視点で、本編同様思いやりを感じられる話でした。おすすめです。

 

(以下DAGGER -有色の戦人-の感想です・2012/8/17)

DAGGER -有色の戦人-(1000円)(DL版の購入はこちら)

「DAGGER 戦禍の絆」のリニューアル。今回はセレノアシナリオのみ収録。
選択肢なし、六時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システム、音楽はいままでと同様。
絵は今回サービスシーン多め。いきなり最初からとはあざとい! 一枚絵は八枚+差分。

「DAGGER 戦禍の絆」では選択肢によってそれぞれのヒロインシナリオへ分岐しましたが、
今回はアイシスシナリオでもある「DAGGER -戦場の最前点-」ラストからの続きという位置付け。
そのため、今回の話から読むと前後の流れがつかめないので注意。

場面が変わったとき、その前のシーンからどのくらいの時間が経っているのかが知りたいなと感じました。
ですがティストがただどこまでも優しいだけでなく、
感謝されたら当たり前に嬉しいというのがよく出ていて、
普段心身共に超人的なだけに人間味を感じられていいなと思いましたし、
ラストバトルの締め部分など強い感情が伝わってくる部分が多く楽しめた作品でした。おすすめ。

 

(以下DAGGER -銀環の誓い-の感想です・2015/2/4)

DAGGER -銀環の誓い-(1000円)(DL版の購入はこちら)

「DAGGER 戦禍の絆」のリニューアル。今回はユイシナリオのみ収録。
選択肢なし、九時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽はいままでと同様。
絵は今回「も」サービスシーン多め。一枚絵は九枚+差分。

「DAGGER 戦禍の絆」では選択肢によってそれぞれのヒロインシナリオへ分岐しましたが、
今回はセレノアシナリオでもある「DAGGER -有色の戦人-」ラストからの続きという位置付け。
そのため、今回の話から読むと前後の流れがつかめないので注意。

お色気シーンが「DAGGER 戦禍の絆」よりもかなり増量されていますが、
他にも親世代の因縁などがより詳細に描かれている印象。
ティストが(ネタバレ反転)貴族になって、貴族を剥奪されて、というのはちょっと徒労感があります。
そうしなくてもティストが本気でやろうとすれば目的は達成できそうなだけに。
ですが親世代の強い意志や格好よさがしっかりと描かれていましたし、
なによりユイとアイシスがティストを大事だと思う気持ち(その逆も)が深く深く伝わってくる話でした。引き続きおすすめです。

 

(以下DAGGER -有色の姫巫女-の感想です・2015/8/26)

DAGGER -有色の姫巫女-(500円)(DL版の購入はこちら)

DAGGERシリーズの外伝。
魔族側の過去〜2章までの出来事が、魔族の王妃二人視点を中心に描かれています。

選択肢なし、二時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽はいままでの作品と同様。
絵はシリアスなシーンにパンツは見せなくていいと思います……
一枚絵は六枚+差分たくさん。

本編でも多少語られた、魔族の王、レオン・グレイスとガイ・ブラスタそれぞれの妻が
どのような運命を辿ったかという物語。
すでに起きてしまったことだけに、変えられない結末を目の当たりにするのは辛いものがありましたが、
そうなっても最後まで夫と子供のことを考え、見守っていく想いの深さが感じられました。
ジャネスがあんなにめんどくさくなったのはこんな経緯があったのですね。
ちょっと効果覿面過ぎじゃないでしょうか……

 

 

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