コミックマーケット69感想リスト

同人ソフト(ノベル系)は全て、
それ以外は感想が思い浮かんだもの限定です。

同人ソフト(ノベル系)はプレイ順(ほぼ事前の期待順)です。
それ以外はサークル名順です。

女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、
BL=男主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男(年齢不問)、としています。
作品が女性向かどうかは基本的にサークルさんの自己申告です。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

 

同人ソフト
完成版  体験版・続き物  番外編・その他  通販

同人誌
漫画  小説

 

(同人ソフト完成版)

ふたりたび/ものおもい大学(200円)

おすすめ
(1/2)

 

カランコエ(乙女)/KUMYS(300円)

未来が視える少女とそれを取り巻く男達の日常。
だが、未来を視ることのできない男が一人いた。彼の正体とは?


フリーの女性向ノベルゲームとしてはかなり良く作られている「RE.」を制作されたサークルさん。
「RE.」もこの作品もそうですが女性向というよりは女性視点の話といった感じです。
前半は場面の切り替えが唐突過ぎる印象があります。投げっぱなし、あるいはぶつ切りといった感じ。
ちゃんとその場面を終わらすか次へ繋げる文章がほしいです。
でも主人公のはっちゃけぶりはなかなか楽しい。

短編ながら話もそれ以外の部分もなかなか凝った作りで、それでこの値段は素晴らしく良心的です。
(1/10)

 

空とキオクの彼方(18禁)/RIFF*RAFF(1500円)

数近青晴(カズチカアオハル)には幼少時の記憶がない。
それでも周囲の人間と楽しく日々を過ごしていた
季節は春。私立本塚学園の一年生となった青晴は自分の過去を知る琴乃空音と出会う。
それをきっかけに物語は動き始める。


この冬コミが初売りとなる同人ソフトの中では屈指の大作ではないでしょうか。さすがDVDなだけあります。
ルートは基本的に四つで共通OPムービーが一つ、
各ルートに入ったところでそれぞれ異なるムービー、EDムービーもルートごとにあります。
で、全て歌入りでED以外はそれぞれ違う歌(EDの歌は二種類)です。えーと、計七曲かな。
それなのにサークルサイトではそのことに全く触れられていないのが不思議。
まああまりそれを強調されると買う気がなくなるのですが。
選択肢は最小限。全てが分岐に関わっています。

肝心の話のほうはというと、おおむね楽しく読めましたが、
山場に入ってからちょっと共感できなかったなと思います。
主人公がこのままだと大変なことになると言われるのですが、
じゃあ実際にこのままだったらどうなっていたかというバッドエンドの一つでもあれば
もっと危機感をもって読めたかもしれません(それに近いエンドはありますがある意味ハッピーエンドでした)
どうもそこまで想像力を働かせられませんでした。
あー、自分の不明のせいかもしれませんね。とりあえず私はそう感じたということで。

システムは吉里吉里の基本的な所はあって問題なくプレイできます。
ムービーがスキップできないのはちょっと不便。

素晴らしいのは歌と音楽。体験版のときも書きましたが今回初めて聞く各ルートごとの歌なども良かったです。
でもやっぱり一番好きなのはED曲の「いつか」ですね。サークルサイトでダウンロード可能です。
この作品のサントラが出たら間違いなく買います。
(1/11)

 

氷花ノ幻夜(18禁)/Fake Star(1500円)

二年半ぶりに田舎へ帰ってきた松山宗司は
幼馴染の高神ここみに案内されもはや使われていない母校を訪れる。
日が暮れるまで校内を探索していた宗司は怪しげな声を耳にし、少女の影を目にした。
それが幻夜の始まりだった…


画面の切り替わりが遅かったり、スキップできない箇所があったり、
セーブ数が少なかったりと全ルート読もうとすると気になるところがあります。

話は、一言でいえば純愛。形は違えど二ルートともお互いへの想いがとても純粋です。
ここみルートは過去に積み重ねてきた関係から、歯車が噛み合えばあとはトントン拍子といった印象で、
噛み合う以前のもどかしさはよく表現されていたと思いますが、
ラストは「え?これでおしまい?」といった感じでした。
依子ルートは最初の三〜四日が素晴らしい。
どうしようもなく初心な二人がとても微笑ましいです。
それと、主人公と華が繰り広げる当意即妙のやりとりもこのルートの魅力的なところです。
(1/14)

 

T・M・G 〜うたかたの星空月夜(18禁)/T・M・G Factory(1200円)

父親が再婚し、引っ越すことになった。
ずっと過ごしたこの土地。でもなんの思い入れもなかった。
虚しくなり街をうろついていると、いつのまにか学校の裏山を上っていた。月が綺麗な夜だった。


ルートは4+α。ただしそのαはものすごく唐突で、この話わざわざ入れる意味あるのだろうかと悩んでしまいました。
4つのルートの印象は友華がまずまず、咲がそこそこ、志乃舞が解決の方法はそれでいいのかなぁ、絵美が本当に教師か?でした。

既読未読判定されないのにそれに関する項目があります。使えないのならちゃんと削っておいてほしいです。
セーブ数少ない上、選択肢がある程度あるのにセーブするとちょっと前まで戻されるのが面倒くさいです。
名前間違えて呼んだのに相手に「あなたも名前覚えていてくれたじゃない」と言われたり
相手が落ち込んでいるのになんで俺がヘコむんだ?とかいう文章が入ったり繋がりが理解不能なところがあります。
あと山場近辺で登場人物に違うシナリオで待ってるからとか
何かありそうな選択肢を選べとか水を差すようなことを言われたくないです。

絵は可愛くて雰囲気はそこそこ良いのですが、上記のようにいろいろと言いたいことが多い作品でした。
(1/20)

 

HAKOBUNE(18禁)/T・M・G Factory(700円)

僻地にある病院へとゼミ合宿に来た四人の医大生、
主人公、友人の修平、看護師課程の千雪、優等生の美帆、それに教授の娘の日和。
楽しく有意義な合宿になるはずだったが、台風のせいで停電。
それが引き金に不幸な偶然が重なり院内が致死性の高いウイルスに汚染されてしまう。
外部との連絡が遮断された中、彼(彼女)らはどのように考え、行動するのだろうか。


パニックホラーもの。私の場合こういう話は読み始めるのにエネルギーがいりますが、
一旦読み始めると大体はドキドキしてどんどん読んでいってしまいます。
自分ではあまりそうとは思ってませんがたぶんかなり好きな部類のジャンルなのでしょうね。

システム面は前作から改善なし。
その上今作はルートが決まってからも大半が共通ルートなので
そこをスキップすると固有イベントが飛ばされるという仕様になっております。

シナリオは千雪が王道的展開。無難にまとまっています。
日和はラストが気に入りません。でもそれに至る過程はかなり良いです。
美帆はたぶんこの作品のメイン。
パッケージ表に描かれているのは日和ですがそれでもメイン。作り手の力の入れ方が違います。
こういう人はパニックホラーには必須ですね。正規以外の二つのエンドが好き。

システムは本当に使いづらいですが、シナリオは良かったと思います。
(1/21)

 

僕の心は雨のち晴れ/Team Eye Mask(300円)

おすすめ
(1/22)

 

One day(BL18禁)/undo(500円)

主人公は霊が見えるだけでなく触れる体質だった。
ある日出会った幽霊に話を聞いてくれと言われるが…


三十分もかからずに終わる掌編といってよい作品。
選択肢が出た直後にセーブできない、タイトル画面からロードできない
逆にタイトル画面に戻れないなど細かいところで使いづらいです。
また、曲によってはすごくボリュームの小さいものがありました。
Hシーンはごく簡潔。描写不足です。
もっとしっかり書くか、その事実のみ述べて全年齢にするかどちらかにしてほしかったです。

文章そのものはそこそこ良いのですが、
作品内の期間が一日だけしかないので二人の気持ちが描ききれていないの残念。

(1/23)

 

cubic3(18歳以上推奨)/グロビュール(?)

僕は暗闇の中で目覚めた。向こうに赤い光が見える。
ふと、傍らに誰かがいることに気付いた。
そいつは誰で、僕がどう思ったか…君はわかる?


すごい。選択肢によって展開が変わるだけでなく、
いつの話なのかも、共通部分で語られる「そいつ」も、「僕」でさえも変わります。
それなのに全部の話が繋がっていて、一つの話だけではわけがわからないことも
他の話を読んでから読むとこういうことなんだと気付いたりします。
エンディングリストもただリストだけじゃなく物語を理解する補助的な役割を果たしています。
この考えられた構成は本当にすごい。

ただ、サークルサイトにある「パズル的な楽しみ方」はできますが、
物語としての面白さには欠けると思いました。
(1/26)

 

君を飾る白 〜like a snow feather〜/(猫)milk cat(1000円)

付き合って間もない彼女を目の前で亡くした氷上和也。
ひどく落胆する彼に、義理の妹は言った。
好きだから何をされてもいい。それでおにいちゃんの気が済むなら、と。

セーブデータのコメント機能を間違えて押したときが面倒くさい。全角入力じゃなきゃ抜けられないです。
別にコメントつけるほど複雑な構成じゃないですし、ないほうが良かったですね。
それと雪や雨の効果もボイスの所にくると一瞬止まるのでかえって変な感じを受けます。

主人公が最初から最後までどうしようもないです。
せめて日常の場面でもっと誠実な受け答えをしていたら、
うだうだする所も少しは肯定的に見られたかもしれないとは思いますが…
やっぱりうだうだの量が尋常じゃないのでやっぱりどうしようもないのかもしれません。
それにしてもここまでああよかったと思えないハッピーエンドもそうはありません。
これ以後は平穏無事に暮らしましたとさ、なんて微塵も信じられませんよ。
因果な主人公です。

良い所は、背景ですね。目を惹かれる独特のものになっていると思います。
それから上記のように不満はありますが、システム周りは多機能で自分好みにカスタマイズできるので良いです。
(1/27)

 

May Queen(18禁)/ソフトさ〜くるクレージュ(1500円)

いとこ夫婦が旅行に行くため、その娘の小鳥を預けられた主人公。
最初は礼儀正しくしていた小鳥だったが主人公を挑発するような仕草を見せはじめる。
冗談で襲っちゃうぞと言うと小鳥はいいですよと返してきた。
しかし実際にことに及ぼうとすると小鳥が豹変し、主人公はその言いなりになってしまうのだった。


ゴスロリ着衣ぶっかけ苛められアドベンチャー。
このシリーズの前作May Reasonはちょっと期待はずれだったのですが、今作はなかなか使えました。
といっても構成はそう変わっていないですし、ストーリーの良さにもそう差があるわけでもないですし、
シチュエーションが私の好みだった所が大きいのでしょう。
サークルの作品紹介ページの情報はかなり信用できると思うので、
自分の趣味趣向と合えば、かなり楽しめるのではないでしょうか。
(1/30)

 

Lagrima -ラグリマ-(乙女)/Enoichian(1700円)
+初回限定ディスク

中央に聖譚樹と呼ばれる巨大な木がある以外は一本の木も生えていない島。
そこでは百年に一度「レイソンの巫女」によって「ミゼレーレの儀」と呼ばれる儀式が行われていた。
千年を数えるその儀式、現在のレイソンの巫女には初めて少年が選ばれた。
だが、様々な思惑にその少年―キリエは巻き込まれていく。


たぶんこの冬コミにてジャケ買いした中で一番高い作品です。
その淡い絵柄はとても良いのですが、背景の絵柄と合っていなくて違和感を覚えます。
ほとんど会話のみで描写がないのも、それを自然な会話か演出で
補えていれば良いのですが、それができているとは思えませんでした。

シナリオは精霊ルートで語られる千年前の真実が、
それ以前あるいは別ルートで語られる千年前の出来事と絡んでぐっときました。
ですが作中の言葉に「かなわない」とあるように、
千年と比べたら普通の人間ルートが霞んでしまうのが残念なところ。
全員が自己犠牲的な行動ばかりするのももどかしいですが、それでも総じて良い作品だったと思います。
(2/3)

 

言霊(18禁)/空色勾玉(1500円)

喫茶店に女の子が入ってくる。俺は声をかけた。
「よお、久しぶり」「あんただれ?」
それは、言葉で紡ぐ物語。


マルチエンディングノベルゲーム、とのことで、
エンディングまでには五つの二択があり、総エンド数は二の五乗で三十二種類。
イメージとしては勝ち負けでなく選択肢で分岐するメルティブラッドですね。どの選択肢でも話が分岐します。

選択肢から選択肢までは十分足らずで読める所がほとんど。
それでも全体としてはそれなりのボリュームがあります。
しかしよくもまあこれだけの種類の話を作ったものです。
良かった話もそうでない話もありましたが、一つのエンディングまでは短いので唐突な場面が多々あるのは気になるところ。
相手のことを思いやりすぎても、その逆でも駄目なんだなあと思ったりした話でした。
ま、現実では両方の結果がわかることはありませんし、そもそも二択ですらないですけどね〜。

蛇足ですがなんとなくNHK教育の道徳番組みたいな印象を受けました。
特に音楽や背景からですが、話そのものからもそんな感じが。
ちょっと小学生のころを思い出して浸ってしまったり。
(2/5)

 

始まりは終わりとともに……(18禁)/Team-CAF(1000円)

もう十二月だというのに、黄色や赤が鮮やかな紅葉に公孫樹。
道端にはたくさんのコスモス、暖かい日。
そしていつだって、いつまでも雲ひとつない空が広がっていた。
立川未来はそんななか、恋人の国山和彦と幸せな日々を過ごしていた。
しかし空から女の子が降ってくる。地面にクレーターを作った彼女は無傷でこう言った。
この世界を壊しにきました!


ドレス系PCノベルとのこと。主人公の未来がほぼずっとドレスを着ています。
とてもメルヘンで、どうしようもなく後ろ向きな話。
その自己完結していて、我侭な言動を読み続けなければならないのがつらかったです。

イベントCGでありえない体勢になっているのが気にはなりますが立ち絵などはまずまず。
シーンごとの始めにあるアイキャッチ的なものがすぐ消えてしまって、
そこに書いてある文章が読めないのはなんとかしてほしいです。
途中そこそこ笑えるエピソードもありましたし、選択肢なし中編とはいえ18禁で1000円はなかなか安いです。
主人公の言動を笑って許せる懐の深い方は買ってみてもよいのではないでしょうか。

おまけシナリオでひぐらしパロ(カイジとかも)あります。
月姫や商業ゲームじゃできない、ひぐらしならではの内容となっております。
(2/9)

 

SEASON/She's Arts(100円)

2010年、上海万博で起こったロボット「メイプル」の暴走。
それから五年、生まれつき他人に興味を持てない虹上ジュンは、
ふとしたことから親友が欲しいという願いを持つようになりセラピストのもとを訪れた。
矛盾する願いを持つ彼女に提示されたのは、ロボット・セラピスト「ハル」との生活だった。


短いとはいえ2004年の冬からコミケごとに完成作品を発表しているのが凄い。安いですし。
その労力のうちいくらかでも使ってサイトに作品紹介ページを作れば、もっと知られると思うですが…

ほとんどのところがおざなりに感じてしまうのが一番の問題点。
絵は数が少ないうえにあまり上手いとは言えないですし、
システムは基本的機能はありますがプログラム文が文章に混ざって表示されてしまうことがあります。
それと共に誤字も多いですし、肝心の話でも場にそぐわないネタが挿入されていたり、
話の流れが唐突だとか無理があるとかご都合主義だとかいろいろ感じることがあります。

それでも。
読んでいるとぐっとくるなにかがあるのです。
お世辞にも良く出来ているとは言えないのですが、読んだ後は面白かったと思えます。
前二作も面白かったですが、今作はそれ以上に良い。
ジュンの変化とハルとの関係が楽しく危うく、芸術的屁理屈家の思惑が一途に滑稽でひねくれていて、
と、言葉を並べましたがもっと上手く言えない所で、「ぐっ」ときました。
そんな不思議な魅力がある話です。
(2/11)

 

人喰い/moery(500円)

芳樹は誰かに追われて傷だらけの女と出会う。
助けてといい気絶した彼女を彼は自宅へと連れ帰った。
しかし、彼女のその傷は、あっというまに治ってしまったのだった。


15分くらいで読み終わる話です。
オーディオノベルとのこと。確かに音楽は良いですが、作中であまり効果的に使われているようには感じませんでした。
それよりも画面を揺らしたりぼやけさせたりといった演出が良い。
白と黒のコントラストが印象的な背景とともに、独特の雰囲気を醸し出しています。
話は短すぎると思いました。あっさりしていて、読んだ後に残るものがなかったです。
システム面では文字速度変更以外の主な機能(セーブ、バックログ等)はありませんが、あまり気にならなかったです。
個々の要素はレベル高いなと感じましたが、これに500円はちょっと出せないと思いました。
(2/14)

 

Aut ver1.0/ch@7(400円)

いつから始まったのか定かではない戦争。
大掛かりな兵器を作る資源さえない両国の戦闘は爆発や雷を起こす能力に重きを置いたものとなっていた。
タクとミキとミチは孤児を集めた部隊に所属し、幼い頃から仲良くしていた。
話は、あの日の二日前から始まる。


選択肢なし、一時間くらいで読み終わります。
おまけのCG閲覧画面が変な動作をしますが、止まったりCGが見られなかったりということは
ないので特に問題はありません。ただ気になるだけです。
押し込められた、閉塞的な雰囲気が良かったとは思いますが、
昨日の「人喰い」と同様に後に残るものがなかったです。
(2/15)

 

スマイルぷれい/スマイルぷれい企画(900円)

夏休み中に短期留学できる制度がある学校に通う青葉祥子。
彼女もイギリス留学を申し込んだのだが、風邪で夏休み前半を寝込んでしまいました。
ようやく治ったときには留学期間があと三日。せっかくお金振り込んだのに…。
仕方ないので、一番長く留学期間が残っている国へ行くことになりました。
その国とはイタリア、期間は一週間。さて、どんな出来事が待っているのでしょうか。


攻略キャラ10人超えてます。ただ、恋愛するのは男キャラと。女の子ルートに百合とかはありません。
主人公が元気でまっすぐなのは好印象。音楽や絵もまずまずです。

主人公以外の主要キャラ+αにボイスがあるのですが、フルボイスではありません。
一番最初や山場のみ声が付きます。
でも山場も全部の台詞に声が付くわけじゃないので、なんでわざわざこんな中途半端にするんだろうと思いました。
音質が悪かったり、音量に差があったりする所もあります。
話も、特に個別イベントの印象が弱く、全ルート読むのが途中から作業になってしまいました。
一発死でないバッドエンドなどでの悪ふざけ、内輪っぽいネタも雰囲気を壊しているように思います。
フラグ管理も甘いところがあります。手に入れた覚えのないアイテムで最後の事件を解決するのはどうかと。

なかなかの作品を創れる力のあるサークルさんだと思うのですが、
足りない部分があったり、変な方向に付け足しすぎたりしてもったいないなぁという印象です。
それと、サイトは各自探してください。理由はそこのリンク参照。
(2/18)

 

雪降る夜に −after after holy night−(フリーソフト)

大晦日。私は、雪の降る中待っていた。来ないかもしれないけれど、彼が来るのを待っていた。


とても短い話で、ちょっといい話。シナリオはそれ以上にも以下にも感じませんでした。
絵は綺麗。パッケージは真っ白で、製作者さんのサイトも消えていたので意表を突かれました。
プレイ順で今回最後の完成版。夏コミの最後ほどではありませんが目を惹く所がある作品でした。
二回続けてとは自分の目利きが悪いのか…

悪いわけではない話ですし、十分もかからず終わるのでプレイしてみるのもいいのではないでしょうか。
(3/7)

 

MULTITUDE TALE/SKY - Project(同人誌とセットで700円)

主人公は果てしなく本が並ぶ場所「断片図書群」で目を覚ます。
そこでタカツキと名乗る少年と出会った主人公は、
彼に言われるまま、ある世界の記憶が綴られているという本を読んでいく。


昨日最後と言いましたが、ここからは追加パッチ待ちしていた作品です。
結局間に合いませんでしたが、このバージョンでは全六話の中編のうち、
「憎悪が無い世界、憎悪がある世界」サイドの三編、「Infinity blaze , Absolute zero」
「CREMSON STAR RORD」「MULTITUDE TALE」を最後まで読むことが出来ます。
これだけでも完結しているとのこと。

文章の表示形式がウインドウから画面全体に切り替わるところの処理が上手くいってなかったり、
フルスクリーンでプレイしているとエンド後操作不能になったり(Ctrl + Alt + Delで強制終了しました)
同じ立ち絵が同時に画面の二箇所に表示される場所があったりします。
それから、誤変換が多すぎます。
頭の中で修正しながら読む必要があるのでテンポが悪くなりがちでした。

三編の中では「CREMSON STAR RORD」が良かったです。
特に山場の戦闘シーンは息もつかせぬ展開でした。
他の二編も含めて、なかなか読み応えのある作品です。
(3/8)

 

月と花と/プロジェクトついんてーる(400円)

オカルトネタが飛び交う某掲示板。そこにとある廃校の噂が書き込まれる。
その廃校に突撃オフ会をしようという流れになり、決行当日。
集まった五人は廃校に潜入したが目的の時刻までは間があったため、百物語をすることになった。


やっぱりパッチ待ち作品。現時点では立ち絵なしで
全体の半分の二ルートを読むことができます。
システムは「文章を消す」がないのと、右クリックでメニューを出してから
もう一度右クリックしても何も起こらないのが
結構気になりますが、それ以外は特に問題ありません。
話は二ルートとも最後のオチが弱かったと思いましたが、
百物語として話された「予見」という話はかなり怖かったです。
フリーゲームでもいくつかやったことがありますが、
パソコン用ゲームでパソコンに関わるホラーものをされるとそんなことないと思いつつも
他人事じゃない感が満載で怖さが数段増します。
ブルブル震えながらも読み進めさせられてしまいました。

…このゲームの前に丁度
機械式少女さんの「あねらじ」を聴いていたので、
死亡フラグ?と思ったところがありました。。
そりゃホラーもので「
こっくりさんに人の寿命を聞く」なんてことをしたら
その人は死にますし、大抵は本人も死にますよ。
(3/9)

 

 

(同人ソフト体験版・続き物)

雪月の星霜 真・体験版/VODALES(無料)

システム変更による動作確認版とのこと。シナリオ等の追加はないそうです。


ちゃんと動きました。確認終了。
これでいつ完成版が出ても大丈夫です。…いつ?
(1/12)

 

朱方〜prologue〜(過激な表現があるため18禁)/Circle Papillon(500円)

市内で行方不明事件が多発する中、主人公は幼馴染や友人達と騒がしい日々を過ごしていた。
事件なんてどこか他人事。
しかし主人公のもとに探偵を名乗る男が現れ、一方幼馴染は奇妙な出来事に悩まされていた。


ちょっと値段が高いですが体験版として十二分に合格。ラストの引きが良いです。続きが気になります。
現時点では大まかに主人公と幼馴染の二視点で話が進んでいくのですが、
日常シーン中心の主人公視点はちょっと退屈に感じられました。
切羽詰った場面の多い幼馴染視点の方は緊張感たっぷりで手に汗握る展開でした。

登場人物では後輩がお気に入り。「○○こと〜〜の如しですよー」という口癖が楽しいです。
(1/13)

 

夕焼け戦線ギカダイザー α版(ver.0.4)/nest kore

技術科学大学、通称技科大に編入した桜大路祐介は四人の女の子と出会う。
そこに現れる巨大ロボ。闘いに赴く女の子達。
力があればと苦悩する祐介。そこに道は示された。
合体ロボット「ギカダイザー」と共に技科大を敵の魔の手から守る彼らの運命は…?


ノベルパート+タイピングゲーム。薫編9話まで収録
それぞれにスポットを当てた話が一つずつあって、それから合宿のち各ルートへという構成のようです。
650の無味乾燥さんで滅多にないSクラスの総合評価だったので
委託先の普段行かない東方ジャンル(とはいえ通路一本隔てただけですが)まで行ってきました。混んでた…。
ちなみに東方は高校のころに生徒会室のパソコンでやったきりだったりします。

「あんなめちゃくちゃなマシン
合体しないほうがどうかしている!」
とか合体や必殺技のたびに叫んだりとか熱血ヒーローもののノリだったのですが
だんだんと敵の正体やギカダイザーとはなんなのか?という疑惑が入り込んできます。が、それでもやっぱり熱い。
ギカダイザー登場シーンで敵に背を向けているのは突っ込んではいけないことなのでしょう。

六話までは普通の大学生活がほとんど描かれていないので
それまでに技科大を守らなきゃいけないと主人公が思うたびちょっとした疎外感を感じました。
仲間を守らなければというのはしっくりきたのですが…
それから表示速度変更がないのはマイナス。

ですが正直で前向きな主人公には好感が持てますし、女の子達との関わりも楽しい。
特に薫が良い。
2話ではこいつお約束なことしやがって…絶対好きにならねぇと思ったのですが
お約束どおりに可愛く思えてきてしまいました。
女の子達とふざけたり深刻な話をしたりして過ごす日常と、
強制的に割り込んでくる非日常が隣り合わせで、だからもどかしく、またぐっとくる作品です。

…今でもギ「ガ」ダイザーとうっかり間違えてタイピングしてしまいます。紛らわしい!

(1/16)

 

未来の描き方 体験版/Amusement Makers

主人公、硲雅人は彼女の春日井梓とそれなりに楽しい日々を送っていた。
四月、進級した雅人のクラスに小学校の時の幼馴染が転校してきた。
修羅場!?と思いきや、とりあえずそれなりに楽しい日々を送るのだった。


やたらと止まるし音楽が二重に鳴るし文章が表示枠超えるし立ち絵が消えないところあるし。
特に最後の日は立ち絵がジェットストリームアタックしてます。
オートで読んでいけば止まることは少ないのですが、忘れた頃にやっぱり止まるのでかえってダメージ大きいです。
絵はそれなりに良いですし、アホっぽい彼女と幼馴染の会話はなかなか面白い…というかかなり大好きです。
それだけに本当に残念。こんなのじゃ完成版を最後までプレイしようとする気になりません。
メモ帳偽装機能なんてどうでもいいですからまずは普通に読める作品にしてください。
(1/18)

 

ときどき、晴天(そら)を見上げて…ぷち体験版/TheSOTS

父親が主人公と同い年の娘がいる再婚相手を連れてきた。
新しい生活が始まる、そんな矢先、その日のうちに父親と再婚相手は帰らぬ人となった。
残されたものたちはそれでも普段どおりの、だけど新しい日常を送ろうとしていた。


ボイスありですがそのうち一人が女性ラジオパーソナリティみたいなしゃべり方なのがなんだか気になります。
それから、恋愛もので下ネタが多いというのは好きじゃないです。
そこさえ我慢すればオーソドックスなジャンルですしシステムや文章も特に問題はないので
完成版を買って大失敗ということはないと思います。積極的に買うかと聞かれると………ですが。
メインヒロイン?の髪型はものすごく好みだったりします。風呂あがりでも髪下ろさないでほしいなあ。
(1/19)

 

らぶぷり 体験版(BL)/undo

三枝蓮は高校二年生の一学期初日を風邪で休んでしまう。
翌日、登校してみると文化祭実行委員を押し付けられていた。


冬コミで買ったこのサークルさんの他作品と違って、
よくある女性向学園ものの構成になっています。
具体的には場所移動によって誰かに会い話が進んでいき、情景描写がほとんどなく、
場面の切り替わりが唐突、など。あまり好みじゃないですね。

話は三日で特に興味を惹かれる出来事もなく終わり。こんな体験版じゃ完成版を買いたくなりません。
あらすじにある実行委員になったと知る場面などもあっさり流されていて淡白すぎです。
主人公の表情が豊かなのは良い所だと思います。見てると楽しい。
後書きで「体験版をプレイしてくれた貴女」とあるのにちょっと苦笑い。
(1/25)

 

concerto prelude vol.2/plasticapple

神楽祐輔は自身の才能に絶望しピアノの道を諦めた。
それからずっとピアノには触れず、普段の生活も周囲に流されるまま送っていた。
高校三年、受験まであと半年となったある日。
夕焼けに染まる教室に、バイオリンの旋律が流れてきた。


短い体験版ですが、セーブ機能とかつけてほしかったです。
体験版だからこそシステム面を知りたいのですが。
雰囲気は良いですし文章も特に悪いというわけではないので、
あとはこの作品でしか味わえないような売りがあれば、かなり楽しめるものになるのではと思います。
(1/28)

 

僕はキミだけを見つめる〜I gaze at only you〜 体験版(18禁)/れいんどっぐ

少年ギャングのリーダーだった佐原拓実は中国マフィアが雇った殺し屋によって
兄弟同然の仲間を殺され自らも追われる身となった。
半年後、ホームレスとして生活していた拓実のもとへある依頼が舞い込む。
その内容とは人気絶頂のアーティスト、風早永遠のボディーガード。
永遠を狙う相手が因縁の殺し屋だと知った拓実はその依頼を承諾する。復讐のために。


序章と一〜五章までの体験版。選択肢はありません。
どうも文章表示のテンポが合わないです。
表示速度変更ができないのもそうですが、
クリックしてから文章が表示されるまで微妙なタイムラグがあって少しまどろっこしいです。
それと右クリックメニュー出した後もう一回右クリックで文章を消すのが使いにくい。
文章を消すよりも利用回数の多い通常画面に戻るのほうが便利だと思います。

シナリオは、序章がギャングとして栄華を誇っている所で、第一章がその半年後から始まるのですが、
すでにホームレスとしてそれなりに生活しているのでどん底・底なし沼という感じをあまり受けません。
それまでの半年間をもっと描いてほしかったと思いました。
ですが主人公の誠実さ、真剣さにはとても好感が持てますし、
他の登場人物もそれぞれ信念を持っていて気持ちがいいです。
凄腕の殺し屋とバックにいる中国マフィア。
そんな大きな敵にどう立ち向かっていくのか、その結末が気になる作品です。
(1/29)

 

GATES OF HEVEAN PHASE―01 『青年ト悪魔』/MUON

従兄妹の嵯峨朱美の家に居候している神谷大樹には、
自らの体にフォルネウスという魚竜の骨が小さくなったようなモノが住み着いていた。
フォルネウスは知性を持ち、宿主である大樹に害が及ぶとその原因に襲い掛かる。
そのようなモノを宿しながら、大樹は平和な生活を望んでいた。
しかし、そんな願いとは裏腹に、血生臭い事件と関わってしまうことになる。


選択肢なし、やや猟奇的なシーンあり。
こういう話だと装飾過多な文章の作品も多いのですが、
過不足のない表現がされていて快適に読み進められますし、まずまず面白かったです。
ただそれだけに印象に残るような力強さはないように感じられました。
楽しめましたが、続きを絶対に読みたいと思うようなものではなかったです。
(1/31)

 

[ Miniature Cast ] 体験版ver1.0(やや乙女)/Glasses!

この世界の北側は月の女王が、南側は太陽の王が管理していた。
そこにはさらにいくつかのエリアがあり、それぞれの往来は不可能と言われていた。
しかしデザートエリアで旅芸人をしているダリアのもとへ、別のエリアから来たという女性が現れる。
彼女は言った。太陽の王と月の女王の娘アリスに、ダリアを自分のもとへ連れてくるよう命じられた、と。


システムは不足ないですし、文章も会話のみなのがあまり好きじゃないですが、なかなか楽しいです。
やや女性向けとはいえ女性陣が個性的すぎてそちらのほうが印象に残ります。
なかでもアリスの突っ走りっぷりは、なにこのバカ娘と思うこと請け合い。
でも私は男性キャラのリリフが好きですね。一見強情っぽいのに実は物分り良すぎて貧乏くじ引きそうなところが良いです。
登場人物たちの掛け合いが楽しく、男性女性関係なくプレイできる作品です。
(2/1)

 

無形のドルドナ 体験版(18禁)/第四学区

村瀬衛はある事件の濡れ衣を着せられ、耐え切れず死を選ぶも死ねず、
後遺症で体のほぼ全てが動かなくなってしまう。
ある日、今まさに主を失ったばかりの「全知全能」が衛のもとへ現れる。
仮定しなければ存在できないというそれを仮定した衛はそれに願う。自分を殺してくれと。


絵は良いし音楽もタイトル画面の曲が深遠な感じを受ける良い曲です。設定も他にはないものです。
ですが体験版とはいえ、いや、だからこそ面白いと思った場面がないのは厳しい。
悪い文章ではありませんが引き込まれるようなものは感じられなかったです。
まだ最初だけですし、他は良いのでよっぽど高くなければ完成版買うと思いますけれど。

おまけ冊子を見て主人公とアキとつかさがからむ日常シーンなんか面白そうと思ったりしたのですが…寝たきりだしなあ。
(2/2)

 

詔和迷宮異聞 体験版 ver1.0/冷却グリコーゲン

時は詔和七十三年。所は帝都。世間を騒がしていたのは怪盗三十二面相と、犬猫連続殺傷事件。
名家の令嬢、更科史緒は箱入り娘。ある日更科家に怪盗三十二面相から予告状が届く。
その内容は、この家で一番大切なものをいただく、というものだった。
―話を複雑にするのは、いつだって人間の思惑なのです。


配布されていたのは一日目の女性向ゲームジャンルだったのですが、
主人公が大きく描かれた同人誌とセットで(むしろ体験版が付属だそうです)正直浮いてました。
実際女性主人公で男キャラと関わっていく話ではありますがあまり女性向という印象は受けません。
話は四日間ずっと家の中で、驚くような出来事も起きないので退屈でした。
それと、選択肢でのセーブが不可能なのが完成版で修正されるのかが気になるところです。
完成版の予価は1000円。ボリューム面だけを考えればまずまず安いと思います。
(2/4)

 

MsYs ver0.3/(同)ecriture

僕は昼休み、学校を抜け出して近くの海にある寂れた展望台へ向かう。
誰もいない場所。そこに足音が響く。
やってきた女の子を見て、僕は「危うい」と思った。
彼女は海を眺めながら言った。
「死にたくなるくらい綺麗な海ね」


選択肢なし、音楽なし。同じ話が小説としてサークルHPで公開されています。
冷たく脆い雰囲気がある作品。絵柄もそれに合ってます。
いくつかカットイン演出がありますが、立ち絵に負けててあまり効果的ではありませんでした。
もっと大きくするとか、一旦立ち絵を消してから表示するとかしたほうがいいのではと思いました。
特別良いといえるような所はないですが、私はこの作品結構好きです。
(2/6)

 

境界・零 -imperfect wold- 体験版/C.I.A.

周囲を山に囲まれたこの町では、橘という一族が警察もはばかるような絶大な権力を有していた。
そんな町の、唯一の学園で殺人事件が起こる。
謎部(今年の活動内容は警察や探偵の真似事)に所属する橘浩司は、
調査をしようという部員達に巻き込まれ、学園内に潜入した。
そこで見たものは、夕焼けの廊下をさらに赤く染める、血だった。


今回はごく短い体験版。ループものになるそうです。
殺人鬼?が持つ凶器がやけ貧弱な斧で脱力。
せっかく掴みのシーンなのにもったいないです。
日常シーンではギャグ多め。あまり面白いとは思えなかったです。

良くも悪くも特筆すべきは演出。
立ち絵は喋っていたり注目されている人物以外は暗く表示されます。
誰が台詞を言っているのかわかりやすくするためでしょうが、ちょっとうっとうしく感じました。
プロローグ部分で多用されていた、背景の中に人物絵を置いたり
それを連続させて移動していることを表現する演出はかなり良いです。
本編でも効果的に使えば、この作品の売りになりえるものだと思います。
いろいろ欠点はありますが、ちょっと楽しみな作品です。
(2/7)

 

さくら -前編-/ぷれぷれPROJECT

一人前の神道士になるには、生涯の伴侶をみつけなければならないという
しきたりを持つ一族に生まれた八坂洋平。
高校二年の春、神道士試験を一年後に控えた彼は、
お嫁さんを探すべく強制的に秋津学園へ転校させられたのだった。


完成版無料券当たりました。どのくらいの確率かはわかりませんし、
そもそもネット上では無料配布されるという作品なのですが、それでも当たるというのは嬉しいものです。

マップにヒロインが表示されて、そこを選択すれば会えるというシステム。一つ一つのエピソードはだいたい短いです。
それに加えてほぼ会話のみで進んでいく形式なので、
よく言えばテンポがいいとなりますが、さくさく進みすぎて軽い印象を受けました。
でもそれぞれヒロインとの会話は結構面白かったです。

システム面ではスキップがないのが残念。
途中一回(このゲームのせいではなく)パソコンがフリーズしたのでやりなおしたのですが、
スペース押しっぱなしで読んだところまで戻るのが面倒くさかったです。
マップ移動画面でいちいち選択しないといけないのもそれに拍車をかけてました。
それとメニュー画面で右クリックが文章を消すなのがやっぱり使いにくいです。
絵柄は、
某レビューサイトさんとおそらく同じ絵を指していると思いますが
上目遣いで身を乗り出した立ち絵が可愛いです。
フリーソフトとしてはグラフィック面がかなり豪華ですし、
話もなかなか楽しめる作品になるんじゃないかと思います。
(2/8)

 

永環〜始縁〜/D.O.R

あてどなく旅を続ける銀髪銀眼の青年、ツグナ。
囲樹村(かこいぎむら)という村を訪れた彼は、
幻影の少女―しかし確かな質感を持った―と遭遇する。
これは、世界で最も長い物語の、終わりの物語


立ち絵が変化するたびにいちいち画面全部がめくれる
(良い表現が見つかりませんが、場面が切り替わるときに端からパタパタと裏返っていくやつです)
のでスキップしても進みがものすごく遅い。
これはもしこの作品に分岐があるのならばかなりマイナスな演出です。
一本道でもやっぱり厳しいですが。
それに文字速度変更も欲しいところです。
立ち絵はなかなか良いですが、一つだけふちがやけに白い立ち絵があるのが気になります。

現時点で話の筋はよくある伝奇モノの域を超えていないように思います。
主人公の記憶力が悪いという設定があり、
基本的な世界観等を他のキャラが主人公にあらためて説明してくれますが、
やっぱり小難しいのもこういう話らしいです。
ですが登場人物はみんな好きです。
特に呆けクールで胸元が大きく開いたスーツのお姉さんと、
貧乳大学生(眼鏡は無しを強く推奨)が良い。
この二人とのシーンは楽しいので続きが読みたいです。
それ以前にこのままではかなりストレスがたまる作品に
なりそうですので改善を希望しますが。
(2/10)

 

秒針の刻む狂気/ProjectOKP

男女四人で楽しく騒いだクリスマスイブ。
その直後、私は死んだ。
目を覚ました私は孤島に連れてこられていた。
戦闘訓練と発現した獣人への変身能力。「異端」との闘い。
普段は今までどおりの生活を送れることになったが、もう今までどおりの日常は戻らない。

TRPG「サヴェッジ・サイエンス」の世界観を基にした伝奇モノ、全体の半分の第五話まで収録とのこと。
視点が頻繁に変わるのにすぐには誰のものかわからないので
(セーブしようとすると出るメッセージで確認できますがそれでも)テンポが悪く感じてしまいます。
絵は良いですし文章も葛藤などがよく伝わってきましたが、ややパンチ不足という印象。
とりあえず悪い出来ではないので、全体の半分まで読んだことですし後編もおそらくは買うと思います。
(2/12)

 

僕の就活日記 体験版 ver 2.00(BL18禁予定)/a.m.

大学四年になってから就職活動を始めた鹿波比呂。
しかしすでに友人は内定が決まっていた。
あせりつつもその友人のすすめで同じ会社を受けることにしたが一次面接から波乱万丈。
彼は無事、就職できるのだろうか?


システムは特に問題ないですし、演出も結構手が込んでいます。
OPムービーがとても短いのが気になりますが…完成版ではロングver希望です。
話も楽しくかつ緊迫感があります。これは舞台セレクトによるところが大きいのでしょうが。
就職活動なんてネタの宝庫ですし、重大な局面だというのは大多数にとって共通の認識のはずですからね。
でもいろいろなタイプの登場人物がいて絵もなかなか良いので、
女性向18禁というのに抵抗がないことが前提ですが人を選ばず楽しめるものになりそうな気がします。
(2/13)

 

牙旗と黒翼と白銀の羽 〜変革の時〜/AaR

紫芭名音は義理の母と二人暮らし。友人達と楽しい日々を送っていた。
街で殺人事件が起きていたが他人事。
だがある夜、名音は異形の男に追いかけられる。
絶体絶命の彼を救ったのは、青い髪をした、懐かしさと悲しみを思い起こさせる少女だった。


四部構成の第一部とのこと。現時点では選択肢ありません。
ラストのシーンとムービーが良い。センスあるなー、格好いいなーと思いました。
激しい動きを表現している絵がちょっとごちゃごちゃしすぎているのが気になるところ。
それと控えめで恥ずかしがり屋な女の子がアプローチかけてるのになにもしない主人公にちょっとした殺意が。ええ沸々と。
やっぱり男はミステリアスな雰囲気に弱いのか?二部以降の展開が楽しみです。
(2/16)

 

陽唄−ひのうた−デモver/落零愚連隊

音楽がなくなった世界で、音楽に関わった人達の話、とのこと。
今回は登場人物による簡単な舞台説明のみです。
私好みの雰囲気ですし、紹介されたラフ画も結構綺麗でした。
でも、今回体験版でさえなくて、長編で、完成は2006年夏予定。
もし予定通り完成したら私、すごく驚きます。
(2/17)

 

黒ノ鳥 2005*a ver*(18禁予定)/モノスタ

彼は死ぬためにその建物の地下へ降りていった。
階段が途切れた先、無人のはずのそこにはいまさっき殺されたかのような死体と、返り血にまみれた少女がいた。
少女を見た彼は思う。死にたくない、と。


すぐ終わります。その終わったところでクリックしても何も起きません。
タイトルに戻ることも(そもそもタイトル画面ありません)冒頭に戻ることも、
あとがきやらが出てくることもなく、上部メニューから終了を選ばないといけません。
あれ?と思いますし決していい印象ではないので、こういうほったらかしはしないほうがいいと思います。

一枚しかないですがイベント絵はなかなか良い。でも立ち絵は雑です。
文章は今回の体験版が短すぎることもあって特に印象に残るものではなかったです。
(2/19)

 

でんせつのくすりやさん 体験版(乙女18禁予定)/MIX FACTOR

とある村で薬師として働くミモザ。だが彼女は薬師の修行を途中で放り出してきた身だった。
祖母が訪れ連れ戻されそうになるが、なんとか一年の猶予を貰う。
その一年で、彼女は一人前の薬師になれるのだろうか?


アイテム作成SLG&乙女恋愛ADVとのこと。
ノベルパート、SLGパート共に今ひとつです。
特にSLGパートはステータスを見るために「ステータス」を選ばなければならなかったり、
村の外へ出るのに一旦「村の門」を選んでから場所選択しなければならなかったりと一動作余計にかかります。
体験版の期間(約二週間)でも手間なのに、これを一年続けなければならないのかと思うとやる気が起きません。
ただ、乙女恋愛(女性主人公)で18禁というのはちょっと気になるところです。
(2/20)

 

春雪体験版-飛鳥ダイジェスト編-(18禁予定)/WAS

春雪の登場人物、二神飛鳥絡みのシーンがいくつか収録されています。
なんで主人公に精霊がついているのか、その説明がないまま始まり、ないまま終わります。
この作品を読むのは今回が初めてなのですが、蚊帳の外のままでした。
そんな状態である程度の長さの文章を読まなければならないのは厳しいです。
ムービーとか、本当に印象的な場面のみを繋げるとかで
数分以内に終わるようなものすれば勢いで読めてしまうのですが。
あと、少なくとも場面の切り替わりはもっとわかりやすくした方がいいと思います。
連続した出来事かと思うことが結構ありました。
(2/21)

 

ミュステリオン・体験版(BL)/苦悶塾

古びた教会がある古びた街、その高台にある屋敷の当主に呼ばれたイライアス。
彼は望む者に望むものを与える。法外な見返りと引き換えに。


主人公が銀の長髪で美形クールでちょっと人外っぽいので、
どこに行こうか逡巡した末、その選択をこっちがしないといけないのはちょっと笑ってしまいました。
普通の人間が主人公なら全く気にならないのですが、
この作品では主人公とプレイヤーがかけ離れすぎているので違和感があります。

おそらく、一定期間(二週間)のうちに教会や屋敷へ足繁く通い、誰かと仲良くなるシステムだと思います。
仕草などの描写が丁寧にされているところが良いと思いました。
主人公との乖離をどうにかして埋めるのか、逆に割り切って物語として楽しめるようにするのか、
どうなるかはわかりませんがその部分が解決されるのならば、結構楽しみな作品です。
(2/22)

 

めがねいいんかいっ!体験版ver.1.0(18禁予定)/DreamWings

眼鏡委員会―それはいたって真面目に眼鏡を作成している委員会活動である。
しかしその眼鏡委員会に廃止の危機が訪れる。
交渉の結果、存続の条件として提示されたのは、「霧雨京子」のために眼鏡を作るというものだった。


なかなか独創的な設定、展開です。
独創的過ぎて置いていかれ気味になってしまうところもあります。
それに主人公のモノローグなどで読み手を意識しすぎているのも、
話に入り込めない理由の一端かもしれません。
(「プレイヤー諸氏も興味があるだろう」とか「許されるはずがないんだけど、そこはゲーム」とか)
でも、女性陣は結構可愛いですし、ただの眼鏡っ娘ものとは一線を画す、といった感じはあります。

システム面ではセーブやスキップなどがありません。
短いので気にはなりませんが、体験版だからこそシステム面を(以下略)
余談ですが煙草好きの顧問の先生が正面向いた立ち絵でくわえてるものが
これにしか見えません。
(2/23)

 

Dolls 体験版/Tynk

僕は夢を見た。誰もいない街、どこまでも続く道、天に霞むビル、そして月を背に佇む少女。
僕は夢を見た。小さな洋館、そしてぬいぐるみを胸に抱いた少女。
目を覚ました僕は大学へ行くために家を出るが、街には誰もいなかった。
代わりに「あった」のは、眠った子供の姿をした「もの」だった。


クリックで文章が進む以外に何の機能もありません。
完成版では実装される機能があるそうですが、体験版だからこそ(以下略)
その上、一行ごとにクリックしなければならないのですが、
一行に収まらない文章は途中で切れてしまうので読んでいて変な感じがしました。
なかなか気になる所で終わってしまいましたし、絵も悪くないですが、
このシステムツール(Macromedia Director MX 2004)を使っている限りは
忍耐力が必要とされるものになりそうです。
(2/24)

 

誰そ彼 デモサンプル版/Requin

水泳部に所属している田中は同級生の吉沢に、今度の大会に助っ人として出てくれと頼む。
渋る吉沢だが、田中の強引さに負け了承する。
早速今日から練習だ!そう言い出す田中に、吉沢は戸惑いつつも笑みが浮かんでいた。


クリック無しで進んでいくデモのみ。
フラッシュで作るそうです。や〜め〜て〜。私は前の文を読み返すことが多いのでバックログは必須なのですよ〜。

パッケージとか今回の冒頭に描かれているシルエットの二人がなんだか良いです。
デモの内容とともに青春という感じがします。
是非、少なくともバックログつきのツールで制作してもらいたいものですが…
(2/25)

 

エリティアの涙 無料配布本付属CD−ROM(BL18禁予定)/Pro-Zelo EVOLUtION

砂漠の国、テールキセランを滅ぼした「冥の一族」は、他の国への侵攻も始めていた。
その脅威がまだあまり及んでいないメルヴェルという国の辺境に、ミリルという少年がいた。
彼は幼馴染のシアンとともに自警団で働いていたが…


ノベル+コマンド戦闘。体験版以前のものということなのですが、それにしても個性的な仕様です。
メッセージウインドウ右上に三つ丸がありますがなにも説明なし。
上からウインドウを消す、バックログ、スキップなのですが、
知らずにスキップを押して話が一瞬で終わったりしました。
…スキップの速さは身をもって実感できましたが。
戦闘体験では出てくるのが相手の四天王のうち一人ということでえらく強いです。八回やってやっと勝てました。
ダメージ幅がランダムすぎるので戦術性が薄いように感じます。
別のゲームの主題歌が聞けるコーナーもあるのですが…エンドレスで聞かされます。
ゲームそのものを終了しないと抜けられません。
なかなか良さそうなキャラクター揃いだと感じたのですが、こういう仕様が続くのならちょっと厳しいです。
(2/26)

 

Verde Diosaフリー版(乙女15歳以上推奨予定)/Harmony Country(メディア代?200円)

何がやりたいかわからない。
将来に不安を持つ主人公は、ある日突然異世界へ召喚されてしまう。
そこには、二人の男がいた。
彼らは主人公に問う。
「アンタが、女神様か?」


システムは一通り揃っていますが、スキップが止まる箇所があるのは残念。
主人公はこの世界へ留まりたいとか、このまま帰れないと考えています。
確かにうじうじと後ろ向きなのよりは良いですが、舞台が女神の加護を強く受けた地だからなのか
特に生活の違いや治安などにこの世界の厳しさを強く感じる場面がなく、
帰らないという決意におままごとのような温い印象を受けてしまいました。
それからフリー版では二人が攻略対象なのですが、話の展開も結末も相手の立場もほとんど同じでがっかり。
ルートを分ける意味がキャラ目的以外にないです。
製品版で追加されるうち、二人の兄弟が対象のルートも同じような感じがしますし…
でも、話そのものは良いです。
二人の主人公への想いとか葛藤とかがとても真摯に思えましたし、
主人公の言動も冒頭の現実世界が嘘のように頼もしくなって好感が持てました。
色々と悪く書いてますが、製品版が出たらプレイしたいと思っています。
特に死神ルート(たぶんある…はず)は独自の展開になりそうで楽しみです。
(2/27)

 

きっとえすく!! 体験版のようなプレストーリーDisk/はぐれ学生

オタ大学生のダメ生活をパロギャグ付きで。
今回の内容は本編には直接関係ないとのことです。キャラ紹介がメインだとか。
笑えるネタもあることはありますが、目隠しで撃ってる自動拳銃みたいな感じです。
バックログもセーブもなく、加えてあとがきがエラーメッセージで終わるのはどうかと思いました。
(2/28)

 

星条青玉 CompleteEdition −体験版−(乙女18禁予定)/Fortunering

高月美咲は外科医の兄と二人暮らし。
ある日大学の友人が幽霊を見たと言ってきた。
その後も目撃談は増え続ける。そんな中、美咲は空に浮かぶ羽のはえた人影を目撃する。


いろいろとなにか起こりそうな出来事はあるのですが、
まだ漠然としていて続きが気になるという所までいかなかったです。
例えば羽の生えた人と会って目的を聞くとか、そういう場面まで読んでみたかったですね。
でも、面白いかどうかはまだわかりませんが、基本的なところはしっかりとしている作品です。
(3/1)

 

竜の見る夢(体験版)Ver0.03/風華ソフト

―この世界はやりなおしを行っている。まるで生まれる前に生まれた後を夢見ているように。

その能力を自らのものとした竜族は最強と言えるほどに進化した。
ある竜使いは復讐のため、その竜を従えようとしていた。


バッドエンドに到達すると、それを回避できるような選択肢が追加されるつくりのようです。
選択肢が追加されたときにその場所まで戻れるのは嬉しい機能。
アイキャッチが飛ばせないのは読み直すときに気になります。
絵がつくらしいのですが、なくてもいいんじゃないかと思いました。
竜との問答が結構面白かったので、続きが読みたいです。
(3/2)

 

Neco-inco体験版CD(BL・完成版には18禁作品もあり)/Neco-inco

政府が強行した「エデン化計画」により人々は理想の生活を手に入れた。
だが、犯罪歴のある者や貧しい者は隔離され「賤民流寓区域」に追いやられた。
その中の一つ「百拾参区」が物語の舞台となる。


「流寓街夢 ガラスの中の翼」「流寓街夢外伝1 孤高の白雨」
「流寓街夢 君に至るコトノハ」の三編の体験版を収録。

かなり独特なシステムとなっていて、例えばCDからの起動を推奨
(セーブデータはデスクトップ上に作られます)していたり、
バックログの代わりに逆走(曲に例えると普通に読むのが再生で、
これは逆回転みたいなものです)が可能だったりします。
慣れるまではちょっと大変ですが、そんなに悪くないシステムです。
以前Macromedia Directorのことをよく言いませんでしたが、
上手くすればここまで普通に読めるようになるツールなんだなと感心しました。

それ以外の絵や文も特に問題なく、
私にとってはとりあえず完成版を買ってみるというレベルにある作品だと思います。
ですが高い。順に3500円、1500円、予価3500円。
ここまで出して買うほどの作品とまでは思えませんでした。
(3/3)

 

Links Sinfonia(18禁)/CirClet!

「Dark Light Renewal」「契約しましょ!」「リンクス」の体験版と小説、壁紙などを収録。
昨日の体験版と違って全部独立した話で、あらすじ書くの面倒なので詳細はサイト参照。

「Dark Light Renewal」体験版は文章が途中で切れて次のページへ行ったり、
唐突に場面が切り替わったり、選択肢次第で説明されないことを
知っているものとして扱われていたりと、そんなに長くない体験版なのに粗が目立ちます。
「契約しましょ!」体験版は雰囲気や登場人物が結構好き。なかなか楽しめそうです。

「リンクス」体験版は「
Reason of Detective」のバックログモードにある「黄色いモノ」と
ひぐらしのTipsを混ぜたようなシステムが独特。
文章中の下線が引いてある部分をクリックするとそれに関する説明や場面に切り替わり、
読み終わると元の場面へ戻るというものです。

こういう他とは異なる取り組みをしているところは好感が持てるのですが、
切り替わった先でまた下線が出てきたりするとややこしいですし、
一回読み進めてしまうとバックログからは飛べません。
スキップがその部分で止まるのも一見親切設計ですが、
実際にスキップを使うのは二週目以降なのでかえってイライラしそうです。

スキップを止めるか止めないかを設定できるようにしてほしいですし、
もしこのシステムがルート変化に関わっているのだとしたら、
重要な所のみで
止まってそれ以外は無視できるようにしてほしいです。
そのようなわけで、現時点では素直に主人公が回想したほうが良いと思います。

「契約しましょ!」は買おうかな〜と心動いてますし、
これからの作品でも色々なことをしてくれるんじゃないかとちょっと楽しみなサークルさんです。
(3/4)

 

夜の帝王体験版(BL18禁予定)/FUSYRO

売れない作曲家、吾妻は気に入らない相手の気に入らない仕事を片付け、
夜の街に車を走らせていた。
真っ暗な街、疲れきった目に浮かぶ看板。次いで一人の男と目が合う。
なんとなく車を止めた彼に話しかける男。男はホストだと言う。
不思議と興味を抱いた吾妻は、男の誘いに乗りホストクラブへ向かうのだった。


これもセーブできないのがなぁ…。完成版では付くそうですし、
他の機能からして吉里吉里スタンダードなものになるとは思うのですが。

それと起動直後のサークルロゴとデモっぽい画面が飛ばせなかったり
雰囲気を優先させすぎている感じがします。
でも、それもわからなくもないくらい良い雰囲気だなと思いました。
主人公の仕事関連は皸のように乾いて血がにじみそうな印象を受けましたし、
ホストクラブの場面ではしっとりとして安心できるように感じました。
それに主人公の危うい感じが好きです。見た目もかなり好み。

パッケージからはあまり心動かされなかったのですが、
中身は良かったです。完成が楽しみ。
(3/5)

 

A Lover's Concerto 体験版 Ver 1.00(乙女)/かえるのお姫さま

野坂杏は高校三年生。進学先も決まり、卒業式も目前。
大きな悩みもなく日々を過ごしていた。
でも、何かが足りないような…
それを埋めるのは、年上の男性達との恋なのか?


オヤジと恋愛アドベンチャー。登場人物の年齢は29〜50。あとよく出来た弟一人。
立ち絵の切り替わりとかは一瞬なのですが、
文章に妙なウェイトがあってスキップがとても遅いです。
他にも選択肢を押したときなどでテンポが悪い所があります。
学園長のロマンスグレーぶりなんかは良いですし、
上記以外には特に悪いところはありませんでしたが、
逆に印象に残るようなこともあまり感じられませんでした。
(3/6)

 

キスより甘くて深いもの 第二章(18禁)/此花

お父さんとの関係を妹に見られてた!
わたしもお父さんとエッチなことがしたい
そう駄々をこねる妹に由喜は押し切られ、エッチなことを教える約束をしてしまう。
それだけでも気が重いのに、他の人とも約束だらけで…


パッチ待ち第三弾にして冬コミ同人ソフト感想もこれでおしまい。
前回と同じようにすぐ終わります。
一日一作ペースで感想更新している身としてはありがたいのですが、
プレイヤーとしては物足りないです。

今回は彼氏とのやりとりが生々しい…妹の強情っぷりと併せて
人のイヤな部分を見てしまったなぁという思いになりました。
でも由喜の思考と行動はあくまで彼女なりにですが、しっかりとしていて良かったです。
泥沼っぽくなってきましたが、このまま突き進むのか、
頑張って解決しちゃうのか、どうなりますやら…
(3/10)

 

 

(同人ソフト番外編・その他)

引籠世界の探偵事件簿 Beautiful Day/焼肉万歳(100円くらい)

日置小茂朗の1日を体験できる引き篭もりシミュレーターです。
その行動によりいろいろな結末を迎えます。


ちょっと味気なさ過ぎます。EDや各行動にもう少し文章量が欲しい所です。
「今日のなにがし」(登場人物の変な一言コーナー)はなかなか面白かったです。
ただ「おまけ」→「今日のなにがし」と選ばないといけないのは全部見る上でちょっと面倒くさいです。
(1/4)

 

こうかん☆にっき plus(18禁)/The Dungeon In Yarn(500円)

「こうかん☆にっき」の追加シナリオ。
Hシーン5つが読めます。


相変わらず頭悪いなあ。もちろん褒め言葉ですが。
倫理とか理性とか外面とかの遥か彼方にある物語です。
不満はロードすると決められた場所まで戻されることくらい。
人を選ぶものの、
おすすめです。
(1/5)

 

relater 4 〜神父と天使〜(SARABAPASS 外伝)/debris(300円)

神父こと本田くんが半脱ぎ少女の依頼を受けて色々と奔走する話。
過去のrelaterシリーズの登場人物も出てきます。


誤字脱字多い(修正パッチあります)さすが制作一週間。でも面白い。
本田君がモテ期なのがなんだかくやしい。でも彼は本編でも格好いいもんなー。
サラバパスとこの外伝シリーズはもっと話題になるべき作品だと思うんですけどね。
おすすめです。
(1/6)

 

Psychedelic Note 2005 WINTER(ごった煮ディスク)/Psychedelic Artist[s]
英れたるもの 雄々しく 用語集/Psychedelic Artist[s](併せて200円)

三つの短編(英れたるもの 雄々しくとは関係ないです。たぶん)が読めるごった煮ディスクと
英れたるもの 雄々しくの用語集(コピー本)のセット。


ごった煮ディスクは…うーん、あとがきが一番面白かったかなぁ。
三編ともかなりシニカルな話ではありますが特に悪いところのない話以上のものは感じられませんでした。
用語集はもっとたくさんの分量欲しかったですけど、楽しめました。
それにしても2005年夏コミ体験版でのあの森は絵だったのですね。
私も写真だとばかり思ってました。

(1/7)

 

マクスウェルの悪魔annex#2 ラプラスの悪魔/WoS(100円)

「マクスウェルの悪魔」追加シナリオ、その二。楠瀬 珠姫メイン。


18禁だとばかり思ってましたが違いました。確かにパッケージにもサイトにも違うと書いてある…。
個人的に珠姫さんは本編のHシーンの中で二番目に良かったと思ってるのでちょっと残念。
ちなみに一番は妹なのです。

それはさておき主人公の父親たちの過去話が良かったです。
学生時代とか、賭けのくだりとか、もっと詳しく知りたかったですね。
(1/8)

 

s.i.p. TE/ColorWorks(100円)

「s.i.p. 〜safety is power !〜」から二ヶ月
桶井市にフランスの姉妹都市の市長が来訪。
阿坂誠人は市長の護衛兼遊び相手に(強制的に)任命された。


何故か一緒に三国志大戦の孫乾のカードが入ってました。
糜竺や簡雍じゃなく孫乾とは地味にもほどがあります。

トランプゲーム「ナポレオン」で遊べるのですが、このゲーム知りませんでした。
前作(s.i.p. SE)の「コントラクトブリッジ」よりも難しいです。

でも、本編はチュートリアルだけで終わってしまい拍子抜け。
ストーリーはほとんどなく、ただ「ナポレオン」を遊べるだけのゲームです。
(1/9)

 

花帰葬 PLUS+DISC/HaccaWorks*(1600円)

大人気の女性向同人ソフト「花帰葬」の外伝シナリオやタイピングゲーム、デスクトップアクセサリなどを収録。


プラスディスクでこの値段はちょっと高いような気がしていたのですが、
実際ややボリュームは足りないものの本編の裏側を描いた外伝シナリオ二編が良かったです。
不満は本編と同様タイトルやCG閲覧の画面が凝りすぎていてどこを押せば画面が切り替わるのか
わかりにくいところや、スキップの速度が遅いところです。

外伝その一「a sight of petals red」 は花白と白梟がメインなのですがそれよりも銀朱。
彼の貧乏くじを引く損な性格が余すところなく発揮されていて読んでいる方としては
そこまで抱え込むことないのにと心配すると同時にだがそれがいいと複雑な心境です。
もう一つの外伝の内容には触れませんが、切なくて暖かい話でした。

本編を楽しめた方なら買う価値は絶対にあると思いますよ。
(1/15)

 

fragment -childhood-(fragmentサブシナリオ)/PeculiarTone(100円)

父親が行方知れずに なり絶望に打ちひしがれた母娘と、それを見守る二人の話。


説明不足。
文章中なりサークルサイトなりで物語の背景をフォローしてほしいです。
現状では面白い面白くない以前に??と思ったまま、あっという間に終わりでした。
(1/17)

 

雨上がり 灰と薄水の空の下で(BL)/undo(300円)

「Rain」の番外編ノベル。本編の過去にあたる二編を収録とのこと。


あう、番外編ですか。値段につられてしまった。本編未プレイです。
まず印象的なのが縦長の画面。短冊のような形で、文章も縦書きです。
シナリオはやっぱり本編を知らないと情報不足で、ただ機械的に読み進めてしまいました。
でも次の機会に本編を買ってみてもいいなと思うくらいには雰囲気とか文章にしっとりとした感じがあります。
(1/24)

 

 

(同人ソフト・ショップ通販)

ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編/07th Expansion(1000円)

なんで受取指定日にわざわざ31日と書かれているのか!

全体の五分の二くらいの感想は…作り手側もそう思われることは十分承知でしょうが、
突飛すぎて納得いかない、です。
読み物としても、こういう設定は初期段階で明かさないと厳しいのではないでしょうか。
以前公式掲示板で「どうやったか」の手段は考えず結果からその手段はあるとのみ結論付けて、
その後の推理を展開されている方がいましたが、それはとても正しかったのですね。

残り五分の三にして一番印象に残った感情は「嬉しい」です
「全スター勢揃い」までと中盤〜後半のみんなは、
今まで六編をプレイしてきた身として、ただ嬉しかったです。
おすすめ
(1/3)

 

 

(漫画)

昭和日本軍再録本 弐/えげつないやん家(80P/800円)

昭和日本軍本の5冊目〜8冊目を収録。
内容は海軍ネタと2・26事件周辺。


収録された四冊中二冊を持ってなかったのですがやっぱり面白い。
そして、私が一番好きな話「俺は水兵」も収録。
詳しくは書きませんが「チョップする古村啓蔵」に笑い転げました。よだれたらしたのもここ。
時代背景もしっかりと語られ、大満足の一冊です。
おすすめ
(3/13)

 

なつかしのもけっとぽけっと(18P/時価)/さーくるDMH17
もけっとぽけっとVOL7(14P/時価)/さーくるDMH17
もけっとぽけっとVOL8(12P/時価)/さーくるDMH17

十年ほど前に月刊少年ギャグ王で連載されていた「もけけ日記」の二次創作。
あのころのギャグ王は「もけけ日記」と「うめぼしの謎」という私が大好きなギャグ漫画二作が
同時に連載されているだけでなく、「少年探偵彼方 ぼくらの推理ノート」「勇者カタストロフ!!」
などの名作も読める私にとって奇跡のような雑誌でした。


閑話休題。このサークルさんは一時期別ジャンルに移っていたのですが、
2004年冬に数年ぶりにもけけジャンルに戻ってこられました。
そのときは行けなかったので今回まとめて購入です。ちなみに値段はこちらの言い値でOK。
残念ながらもけけは有名な作品ではないですが、その二次創作をしているだけあって
相変わらず作品の雰囲気をちゃんと掴んだ上でのネタが多くて良いです。

でも、オリジナルキャラは出さない方がいいんじゃないかなぁと思いました。
(3/14)

 

引越しのひみつ/東京猿人改(82P/500円)
京葉工業地帯のひみつ/
東京猿人改(74P/?円)

石油会社で働く作者の、たぶん実録話。
「引越しのひみつ」はオタクの引越しの大変さを描いた作品。
私は引越しの経験がないですが、自分の部屋を見回すとその困難さがわかるというものです。
一回目の引越しから学んで二回目をそつなくこなす作者の成長ぶりと
ときたまそれを上回る住宅事情の酷さが見所です。

「京葉工業地帯のひみつ」は千葉に転勤となった作者の会社での出来事を描いた作品。
たとえがとてもわかりやすいです。私にとっては。
例えばゼットン二代目といえど修行していないうえにナックル星人とブラックキングが
一緒に出てきたら…負けるに決まってます。

「引越しのひみつ」時点で既刊紹介に載っている本
11冊中11冊が絶版なのはなんとかならないものでしょうか…
(3/17)

 

サマーソニックはこうして作られた!/ピースマークをおくるぜ!(36P/300円)
学園LikeLoveLife総集編2/ピースマークをおくるぜ!(76P/500円)

三年にわたり毎夏開催された合同誌企画の舞台裏本と
おすすめでも紹介した作品の総集編。

学園LikeLoveLifeはやっぱり面白い。特にキャベツ太郎の回。
なんといいますかこう…はずむような雰囲気の中に確かな芯があるのです。
おすすめ
それにしてもマリみてサマーソニックの時に
「オリジナルはありませんか?」「ありません」「あれ?違うサークルだったかな?」
というやり取りになったのはそういう理由(サマーソニックシリーズ発行時は
持ち込み数が多いため他の本はもってきていない)があったのですね。
思えばあれ以来私が行かないときのコミティアに限って参加されていたりとすれ違いの日々が続いたのでした。

(3/19)

 

 

(小説)

空の海/Arrow(50P/?円)

温暖化により年々水位が上がっていくなか、魚達は活動域を広げていった。
しかしそれは海の中に留まらず、ほんの数十年で空にまで進出したのだった。
それからさらに数十年。もはや当たり前の光景となった空を泳ぐ魚。
地方の大学に通う平野清人はそんな街を、海の底に沈んだようだと感じていた。
頭上を空鯨の群れが通る日、ビルの屋上でそれを眺める彼は、突然後ろから声をかけられる。


毎回本を買っているサークルさんですが、今回の作品は一二を争うくらい良かったです。
世界に同じ印象を持っている三人を中心に進んでいくなか、
その共通する見方の上に交わされるウイットに富んでいて、
穏やかで、少し寂しい会話と描写が心地いいです。
ただかわりに他の人物が出てくる場面は違和感と言うか、
雰囲気を壊されたように感じてしまいました。
それでもこの、根底に海の中のような圧迫感と静けさを持った作品は魅力的です。
(3/11)

 

呑気な冒険者たち・お試し版/WIND工房(28P/無料)

四十年間人の世を放浪していたエルフのリッツは、人の生の儚さを実感してしまう。
呆然としたまま向かったのは、喧嘩別れしたままの父親と穏やかな母親の住む故郷だった。

三人の旅を描いた作品の旅立ち編「呑気者旅に出る!」より
リッツの場合と、サークル発行誌目録を掲載。


後半の父子の会話が情感あってなかなかいいけど、
まだこれだけでは続きを買おうか微妙だなぁ…
と思いつつその後にある発行誌目録を見ると、

・呑気な冒険者たち総集編1/480P/700円
・短編テーマシリーズ総集編1「がらくた箱」/262P/400円

安いなぁ。
コミティア参加以前の、少年創作と少女創作ジャンル全て回って
安くて厚い本を買いあさっていた頃を思い出してしまいました。
次回、この二冊を買うことに決定です。

蛇足ながら私は漫画では1Pあたり10円が値段の基準になってたりします。
例えば300円の本があったとして、30ページ近辺ならまあまあだなと感じます。
20P以下だと高いと思いますし、40P以上だと安いと思います。
(ちなみに18禁は値段に約1.5倍の補正がかかります)
小説は300円なら60〜80Pが普通だと感じます。もちろん全て目安ですが。
(3/12)

 

緋蜜の花(18禁)/12.5cm(220P/無料)

おすすめ
(3/15)

 

たからもの(四の森学園物語より)/低温飛行(44P/100円)

ひのきちゃんが風邪でダウン。
櫻荘と四の森学園のみんなは普段どおりの生活を送りながらもどこか落ち着かないのでした。
…一部、盛大に大騒ぎしたり、大真面目にはた迷惑な看病をしようとする人達もいるとかいないとか。


四の森学園シリーズのほぼオールキャラ出演の一作。
そのきっかけが主人公の風邪というのはとてもこの作品らしいです。
特別めずらしいことがあるわけではないけれども、なんだかいつもと違う。
そんなみんなの繋がりがとても心地良いです。思わず頬が緩みました。
おすすめ
(3/16)

 

PAYSAGE 2/東京余人會(100P/500円)

「真樹(マキ)、満(ミチル)、晃(アキラ)の3人が異世界に召喚され、
紆余曲折の末、姫を救出し元の世界へ戻る」
という大枠のみが決められ、それを六人の作家さんが各々料理するという形の合同誌。

参加されている方はいずれも文芸ジャンルでは有名どころばかりなので、
どの作品もしっかりとした出来で楽しめます。創作文芸の入門書に最適かも。
ただ私は河村塔さん(
堀江蟹子さんが気になる作家歴史部門一位ならこちらは文芸部門の一位でした)
の作風はどうしても好きになれないんですよねぇ。
リズムとか韻を意識した構成や、多い漢字に難しい言い回し、抽象的な表現など、
すごいとは思いますが読んでいても面白く感じられません。

(3/18)

 

Lucky Cat Vol.4/まねきねこSFファンクラブ(146P/?円)

数人の方のSF小説を掲載。
印象に残ったのは神崎玄さんの作品「妹はロボットにしておけ」
内容をかなり大雑把に言うと不治の病に侵された腹違いの妹とクラスメイトを結果的に二股かけてしまう話。
大雑把に言わないとやってられないくらい次々と場面の転換があります。
そのため全体的に見ると唐突で荒唐無稽すぎる作品です。
ただ、個々のエピソードには惹きこまれるものがありました。
まあ、それもハズレが多いのですが、ちゃんとした展開の話を書いて、
さらに上手く個々の場面が噛み合えばかなり面白い作品を書けるかもしれないと感じました。
(3/20)

 

 

このページからのリンクは許可を取っておりません。
何か問題がありましたらトップページ下のアドレスからどうぞ。

トップへもどる   一つ前に戻る