12.5cm
HP

サークルについて

オリジナルの小説やFateで活動されています。
小説はサイトでも公開中です。

 

作品

緋蜜の花

概要

ジャンル

オリジナル/小説

発売年月

2005/8

価格

無料

年齢制限

18禁

特徴

記憶喪失、桜、おでこ

A5サイズでページ数は220ページです。

 

あらすじ

都築 風は高校一年の十一月、全身を切り裂かれた。
奇跡的に一命は取り留めたが、
ショックで高校入学時から事件までの記憶をなくしてしまう。
全身に傷跡は残るものの退院し、迎えるは高校生活二度目の春。


新学期を控えた学校、桜の下で、桜よりも深い色の髪をした女の子と出会った。
始業式の日、朝の教室で、ただ一人名前を覚えていた女の子と出会った。

 

この作品について

一緒に貰ったペーパーに書かれていた通り、
ギャルゲーのような感じがする作品。
ネットで公開されているものには分岐もあり、
現在三ルート目まで読めます。
この本は「久世 椎菜」ルートが最後まで収録されています。
合同誌ならばこれくらい厚い無料本はそうめずらしくありませんが、
個人誌で、これだけの長い話で無料なのは驚きです。

気になった点はラストシーン。
どういう結果になったのかということは(たぶん)わかりましたけれども、
他二ルートみたいにもっとはっきり終わらせてくれと
ちょっと煮え切らないものが残りました。

また、Hシーンがエロくしようとしすぎていると感じました。
話の流れからHするのはとても自然な成り行きでしたし、
精神的な描写はしっかりとされていたのですが、
妙な喘ぎとか執拗な愛撫は蛇足なのではないかと思います。
これも他二ルートは違和感ないですし、
Hシーンによってはかなりエロかったと思います。

こう書くと他二ルートのほうが良いように思われるかもしれませんが、
そういったところを補って余りあるくらいに
椎菜の葛藤と強さには凄みがありましたし、悲しかったです。

そして全ルート通して、主人公の思索や感情が丁寧に書かれた文章は
読み手を惹き込むだけの想いに溢れています。

また、ギャルゲーのような感じと表現しましたが、その出来は良質。
とても甘く、日常は楽しく、肉体的にも精神的にも残酷で、散る桜のように儚く。
そして、季節はずれの桜のように狂っています。

もし、興味を持った方がいましたらサイトへ読みに行ってもらいたいですし、
興味はあるけど小説は本じゃなきゃという方は、
イベントで手に入れて読んでみてほしい作品です。

 

 

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