Fake Star
HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

氷花ノ幻夜-小春日和-(購入はこちら)

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2006/8

価格

1500円

年齢制限

18禁

特徴

プラスディスク、想い、純愛

中編でパッケージはDVDケース。二ルート+ショートストーリー
既読スキップ、バックログ、表示速度変更、オートモードなどがあり、
セーブデータは16個まで保存可能です。

 

あらすじ

二年半ぶりに田舎へ帰ってきた松山宗司は
幼馴染の高神ここみに案内されもはや使われていない母校を訪れる。
日が暮れるまで校内を探索していた宗司は怪しげな声を耳にし、少女の影を目にした。
それが幻夜の始まりだった…

(「氷花ノ幻夜」本編あらすじ)

 

 

「ねぇ、華ちゃん」

「………」

「寝ちゃった?」

「んー…なにかしら?」

「あのね…華ちゃんの昔のこと、もっと聞かせて欲しいなって」

「……ちょっと長くなるわよ?」

「どれぐらい?」

「ふふ…そうね、1000年ぐらい」



―――それは、遠い遠い、夢のような物語。

(「氷花ノ幻夜-小春日和-」あらすじ:サークルHPより)

 

この作品について

「画面の切り替わりが遅かったり、スキップできない箇所があったり、
セーブ数が少なかったりと全ルート読もうとすると気になるところがあります。

話は、一言でいえば純愛。形は違えど二ルートともお互いへの想いがとても純粋です。
ここみルートは過去に積み重ねてきた関係から、歯車が噛み合えばあとはトントン拍子といった印象で、
噛み合う以前のもどかしさはよく表現されていたと思いますが、
ラストは「え?これでおしまい?」といった感じでした。
依子ルートは最初の三〜四日が素晴らしい。
どうしようもなく初心な二人がとても微笑ましいです。
それと、主人公と華が繰り広げる当意即妙のやりとりもこのルートの魅力的なところです。」

と、いうのが2005年冬コミ発表の「氷花ノ幻夜」本編感想。
各種感想で面白かった同人ソフトに挙げただけあって楽しめたのですが、
依子、ここみとも後半部分に若干の不満があったためおすすめはしませんでした。

 

この「氷花ノ幻夜-小春日和-」ではここみルートの前後に補完がなされ、
依子ルートには本編とまた違った日々と華の過去、これらだけでも素晴らしい話でしたが、
その上でより本編の良さを引き出すものになっていると感じました。

 

システム面ではファイル破損があり、大ががりな修正パッチが公開されているのですが、
私の環境ではまだセーブデータからはじめると一部文章が透明になってしまいます。(最初からプレイすれば回避可能です)
あとタイトルに戻るがないのと、EDリストやCGモードがないので
全部読めたかどうかわからないのがちょっと不便です。

音楽は澄んだ曲からタイトル画面で流れるような暖かい曲まで作品に良く合っています。
主題歌「Frozen Flower」は2006年4月のサンシャインクリエイション31で販売された
小春日和体験版を最初にプレイしたときはさらっと流してしまったのですが、
650さんのレビューを読んでじっくり聴いてみるとすごく良い曲で。
今回も「Frozen Flower」が流れる場面は聴き入ってしまいました。

絵は今回追加されたいろいろな華関連のものが良かったと思います。
また演出になりますがここみや依子が虚ろな瞳をしたシーンは効果的でした。

話はここみ側は前後の補完ということで幼少のときの想いと繋がった後の出来事。
ここみの性質や主人公の負い目から本編を読み終えたときに
そんな簡単にめでたしめでたしとなるのかなという思いがあったのですが、
今回のものは納得のいく形で終わらせてくれたと感じました。
依子側は廃校ではなく旅館での日々と、華の過去について。
主人公と依子と華のお互いがお互いを大切にする想いが伝わってきました。
特に主人公と華の、最初は関わりが薄かったけれど依子が大事という共通する想いで動き、
そして最後に二人きりのやりとりをする、という流れは恋愛といったものではありませんが、
二人だけのとても特別で素晴らしい関係だなと感じました。

 

「氷花ノ幻夜-小春日和-」をおすすめとしましたがプラスディスクなので単体では十分に楽しめません。
是非、本編と併せてこの物語を体験してみてください。

(ここより氷花ノ幻夜-小春日和-ver.1.33プレイ後の文章です・2006/12/30)

氷花ノ幻夜-小春日和-ver.1.33(18禁)

二つのシナリオが追加されました。
一つは小春日和のここみメインルートその後。
もう一つは依子の始まりの話。
併せて一時間ほどで読み終わりました。
「タイトルに戻る」が追加されたり選んでない選択肢がわかったりと便利になりました。

ここみの話は、根深いなぁというのが率直な感想。
メインルートでめでたしめでたしかと思いきやそうはならず噛み合いません。
でも最後は主人公よくやった、と思いました。中盤では逃げてましたが。

依子の話は最後の最後の演出がとても良かったです。
いままでに読んだ氷花ノ幻夜本編と小春日和の依子関連の出来事が、
まとめて押し寄せてきて胸が詰まりました。おすすめ。

 

(ここより氷花ノ幻夜-小春日和- スペシャルエピソードプレイ後の文章です・2007/8/26)

氷花ノ幻夜-小春日和- スペシャルエピソード(300円)
+下敷き+「旅館ふじの」タオル+FAKE STAR de 大富豪ラフ資料集(夏休みセット)

このスペシャルエピソードでは「氷花ノ幻夜-小春日和-」の依子ルートを、
宗司たちが滞在している旅館の娘、雪奈視点でなぞっていきます。
別視点なので雪奈の主観や、小春日和では語られなかったエピソードが描かれています。
選択肢はなし。三十分ほどで読み終わりました。
CDから直接起動という仕様上、短い話ながらセーブができないのが不便です。
しかしCDを入れてすぐに読むことができるという利点もあります。

小春日和や関連同人誌を読んでいて雪奈は密かにお気に入りだったのですが、
宗司からまったく異性として見られていないところが非常に不憫で良いです。
それにしてもお風呂での宗司は無表情にもほどがあるのではないでしょうか。
あと貧乳の上に生えてないと聞いて思わず拍手喝采したダメな私です。

話は雪奈が華に言われたある言葉に対して色々思い悩みながら一日を過ごしていきます。
実際のところどういう意図で制作されたのか断言は出来ませんが、
少なくとも私は、雪奈の答えが依子サイドの物語の根幹であるように感じましたし、
それがとても綺麗で真摯に表現できていると思えました。
また、氷花ノ幻夜本編、あるいは小春日和から使われている曲なのでいまさら言うことではないかもしれませんが、
何回聴いても穏やかな気分になりつつも泣きたくなる曲が多く、良い雰囲気が醸し出されていました。
この作品単体でも動作しますが、やはり本編と小春日和を読んでこそ。併せておすすめです。

 

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