コミティア84・86感想リスト

同人ソフト(ノベル系)は全て、
それ以外は感想が思い浮かんだもの限定です。

同人ソフト(ノベル系)はプレイ順です。
それ以外はサークル名順です。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

コミティア同人ソフトまとめ

コミティア84感想

同人ソフト
完成版  体験版・続き物  番外編

同人誌
漫画  小説

コミティア86感想

完成版  体験版・続き物

同人誌
漫画  小説

 

 

2008年コミティア・その他同人ソフトのまとめ・雑感

コミティア

おすすめ以外で面白かった
同人ソフト完成版
恩返し代理人/SKY-FOX

期待の同人ソフト以外で完成が楽しみな体験版・続き物
Goetia ―DUEL WALTZ― The First Waltz/CocytusGarden

他に完成版では「C's -memory of dusty blue-
女性向で完成していないものでは「
サンドリヨンの亡霊たち -前-」が良かったです。
(12/31)

 

コミティア84感想

(同人ソフト完成版)

黄昏の姉妹、終末のラジオ 〜stand alone the stardust radio〜/花を吐く抄女(100円/フリー公開中)

緊急災害用衛星放送局「STARDUST RADIO」通称「星屑ラジオ」
宇宙から地球へ向けて発信しているその現場に人はおらず、アンドロイドのDJとマスコットと新入りディレクターの三人のみ。
暇を持て余す日々だったが、あるときから地球上では奇病が猛威を振るうようになっていた。


選択肢なし、終末衛星ラジオステーションDJ物語とのこと、ボイスあり、二時間半ほどで読み終わりました。
システム面は問題なし。
フォントは
しねきゃぷしょんが使用されています。
画面構成は「
死狐様」とほぼ同じですが、今回は画面上部だけでなく左側にも画像が表示されます。

黄昏の姉妹、終末のマリアージュ」で姉妹が聴いていたラジオ放送を行っている側の物語で、
前半はドタバタですが、後半はこのサークルさんにしては珍しく緊迫した雰囲気。
「黄昏の姉妹、終末のマリアージュ」では過去のことだった奇病発生直後の生々しい部分が間接的ながらも語られますし、
アンドロイドゆえに地上の混乱で指示がなくなりどうしたらいいかと悩んだりもしてますが、
そういったネガティブなところもちゃんと描けていて良かったと思います。
誤字脱字やあれ?と思うような言い回しはあったものの、
前半は笑えるところもありましたし、最後は寂しくも綺麗に終わりましたし、しっかりとまとめられた話でした。

過去の作品感想:
死狐様挽歌の候、如何お過ごしでしょうか早瀬に案山子は黄昏の姉妹、終末のマリアージュ八目鰻
(5/9)

 

(同人ソフト体験版・続き物)

Goetia ――DUEL WALTZ―― The First Waltz(18禁)/CocytusGarden(1000円)

両親を亡くし、母親の従妹に育てられながらその仕事の都合で各地を転々としていた久我崎竜樹。
そのため、周囲とは必要以上に関わりを持たなかったが、やっと腰を落ち着けた地で良き友を得ていた。
しかし、その街で謎のカードと能力を手にするものが現れ、竜樹は闘いへと身を投じることとなる。


選択肢あり、ソロモンの悪魔、バトル、意思、三時間足らずで読み終わりました。
このThe First Waltzでは第一章「赤い霧」と第二章「恐怖公女」を読むことができます。
システム面では一通り揃っていますが、セーブロード時などのレスポンスが微妙に遅いところが気になりました。
絵はかなり好み。それにルーティアのコメディ顔が微笑ましいです。一枚絵は差分も含め六十四枚。
音楽ではこの作品専用のものではないですが一章と二章で異なるED歌があります。
それ以外もフリー素材ながらまずまず場面に合っていました。

話は主人公の竜樹があるきっかけで悪魔を召喚した者から狙われ、
ルーティアと名乗る少女とともに闘うことになります。
竜樹にはなにやら秘められた過去があるようですがそのことはまだ明かされないまま。
必殺技を使用するときの文章がほぼ使いまわしでしたが、
それが逆に予定調和ゆえのやってくれるという高揚感にも繋がっていました。
また主人公の決断が速くて、その上腹を決めたらぶれないので読んでいて好感が持てました。
戦闘シーンでもそうして意思を貫く様が熱かったですし、
ルーティアのシリアス時と二章終盤のコメディ時とのギャップも楽しかったです。

各要素とも良い出来で、続きが楽しみな作品になりました。
(5/10)

 

(同人ソフト番外編・その他)

イクスターナル=エニグマズ01/月臥丘書寮(無料)

八月の殉教地 黒い聖母篇の「織女星事件」からしばらくして、刑部士狼の元へ刑事が尋ねてくる。
連続少女失踪事件への協力を依頼された士狼はさっそく調査を開始するのだった。


選択肢なし、オカルト、三十分ほどで読み終わりました。
八月の殉教地 黒い聖母篇の番外編。
システム面は本編と同様。演出は控えめです。

話は士狼の表向きの仕事、教会の番人として怪異を解決する様が描かれています。
派手な戦闘シーンや日常のコメディーシーンはほとんどなく、
足で稼ぐ調査と番人を快く思っていない警察との腹の探りあいが主体。
そのため強く目を惹くような話ではありませんでしたが、
地に足が着いていて読みごたえがありました。
(5/7)

 

(漫画)

へんてこ谷山先生/いののお店(B5/20P/200円)

とある小学校の3年1組の担任、谷山先生はヘンだ。
ゼンマイを身体に当てて巻くと空高く飛び上がるし、電球を頭につけると光る。
そんなところを目撃した生徒のとがしそうたは…


投稿して落選になった作品とのこと。
「サチコとオバケ」の人を落とすなんて見る目ないなーとか思ったりもしたのですが、
読んでみるとそれもまぁわからなくもないというか。
前半のへんてこさに比べて後半はシリアスでもなくへんてこ持続でもなく中途半端な印象。
ただ前半はかなり面白かったです。
特に大仏のように頭いっぱい電球をつけてエネルギー切れで倒れたところなんか噴出してしまいました。

過去の作品感想:
サチコとオバケけむたいあいつ
(5/8)

 

はじまりの恋のはじまりの恋のはじまりの恋のはじまり。/キツネツカ(A5/24P/?円/コピー本)

フリーターの奈々見守は飼い猫の漱石と二人暮らし。
ある日漱石の首輪に手紙が括り付けられているのに気付いた。
その内容とは…


色々と間が悪くてキツネツカさんの本を買うのは久しぶりだったので
2006年の11月コミティア発行のもの以降の五冊をまとめ買い。
その中でこの作品が一番面白かったです。

「バラ色の日々」に登場したキャラクターのスピンオフですがそれを読んでいなくても大丈夫なつくり。
猫を介して結びつくドラマみたいな恋がさらっとお洒落に描かれていました。

過去の作品感想:
バラ色の日々[下]
(5/13)

 

マニハニ 1/Junk-lab(B5/60P/?円)

名門女子高に入学した樋口静香はそこでクラスメイトになった姫野利恵に一目惚れする。
積極的なアタックを繰り返す静香と邪険に拒否する利恵、
さらにそれぞれの親友も交えて、女子高生活がはじまった。


女子高生百合ちょっとファンタジーとのこと。
ハイテンションなノリとあったかい気持ちになる各々の信頼と、
静香の親友、守口瞳の怖い一面(この人がファンタジー分っぽいです)
が良い具合に混ざり合っていて、続きが気になりました。
(5/13)

 

メルクリウスの青い砂 1/Studio F#(A5/170P/900円)

メルクリウスの青い砂のコミカライズ版。
webで公開されているのを単行本化したもの。
同人ソフト版とストーリーはほぼ同じとのこと。

web版はビューワの使い勝手はまずまずだったのですが読み込みに少し時間がかかるので本になってから読みました。
ゲームではカラーでしたがこちらは冒頭を除き白黒なので、
髪の毛や目の色のことを言われても実感が薄いのではというところが気になりましたが、
反面ゲームでは触れられていなかった生活感が描かれているのが良かったです。
それにしても、まだ第一章(ゲームでは全十章)も終わっていないのにこのページ数…
一体完結したらどれだけの量になるのでしょうか。
(5/15)

 

お化けの通る家 前編/時計堂(B5/54P/500円)
お化けの通る家 後編/時計堂(B5/54P/500円)

どこにあるともわからない小さな家に幼い姉と弟が住んでいた。
そこは夜な夜なお化けが廊下を通っていく家だった。

姉と弟がお化けの通る家で成長していく過程とその結末を描いた話。
大人の童話シリーズとのことで一応そういう描写はありませんが、
不気味さと懐かしさとお化けが入り混じった日本の家で姉弟が過ごす、その閉じた世界での出来事が
そこはかとなく背徳感とかが漂ったりしていてエロかったり微笑ましかったり。
ラストは二人とも良かったねという思いになりました。
(5/15)

 

岩井の家 冬/二百十(A5/76P/400円)

気付くと今までの記憶がなかった岩井。
そこには常識では考えられないような動物や植物が存在していたが、
住人達はそれをあたりまえのように捉えていたし、記憶を失う以前の自分もそうしていたらしい。


春から始まった話ですが、四冊目の冬で完結。
この冬では岩井が記憶を失った原因が明かされます。
秋までは個性的な友人達と不思議な動植物に囲まれて過ごす雰囲気が良かった作品なのですが、
今回は変にスケールを大きくしてしまって、それまでに過ごしてきた日々が霞んでしまった感があり残念でした。
(5/17)

 

ココロノオト(18禁)/花苺(B5/54P/?円)

赤面症で人見知りで可愛いものが好きで怖がりな梨乃紗依は
ふとしたことから友人の兄と一緒に出かけたりするようになった。


冬を舞台に暖かい気持ちになれる恋愛もの。18禁ですがHシーンは薄め。
ちょっとずつ近づいていく二人の距離の変化が微笑ましくて、
その集大成であるラストの台詞と演出が良かったです。
ただ、紗依があまりにも「守ってあげたくなる理想の女の子」すぎて、
逆に冷めた目で見てしまう箇所がたまにあったりしました。
(5/17)

 

ミスティQ/冒険野郎のトムソーヤ(B5/54P/?円)

伊能高史(ジム)さんの「くわくわ動物ランド」
石川 哲英(ジョー)さんの「ゆかりバイオレット」
葉来 緑(ハック)さんの「神風少女」 「冒険通信」
矢上裕(ドビンズ)さんの「アルヒノハルナ」
武東 宗哉(トム)さんの「犬達の挽歌」を収録。

面白かったのは「くわくわ動物ランド」サバンナでの弱肉強食を半分擬人化して描かれています。
半分なので、例えばサイはほぼ全身が普通のサイで、
角の部分だけリーゼントとヒゲの男の顔になっています(サイの角は毛や爪に近い成分のため)
それだけでも不気味なのですが、ゾウにいたっては顔の真ん中に男が埋まっていて、股間からゾウの鼻が…
よくこんなバカバカしい(褒め言葉)漫画を考えたものだと感心しました。
あとはあやかしよりましシリーズの「神風少女」はいつもながら面白かったです。
もうそろそろ「あやかしよりまし逢魔」公開とのことでそちらも楽しみです。

過去の作品感想:
ドッジボックル〜各叩呆如あやかしよりましビバキューン
(5/19)

 

 

(小説)

呑気な冒険者たち10 深き森の迷霧/WIND工房(文庫版/348P/400円/コピー本)

エルフなのに精霊を見ることも操ることもできないが凄腕の傭兵リッツ、
見た目は少女、実年齢三十歳でハーフエルフ疑惑あり、魔法と大食いが得意なアンナ、
剣も魔法もまだまだ、特技は節約、傷つきやすい青年フランツたち三人の珍道中。
本編の後日談「突撃!王都の晩ご飯6 とある家族の肖像」も収録。
総集編1の感想は
こちら
4〜7巻の感想は
こちら
9巻の感想は
こちら


なんだかまたページ数が増えてますがお値段据え置き。おまけに発刊ペースも上がってます。
今回はリッツの故郷が舞台の話。
エルフ族との間でのゴタゴタは思っていたほど酷い描写ではなく物足りなかったですが、
その後のアンナとのすれ違いとそのことをエドワードに糾弾されるシーンは、かなり重くて真に迫っていて、読ませる展開でした。
ただその直後にアンナがズレた思考をしてしまうのがこの呑気な〜シリーズらしいというか。
一件落着後や後日談でのリッツのベタ惚れっぷりも併せて微笑ましかったです。
次回はドタバタになるようなので気軽に楽しめそうです。

過去の作品感想:
短編テーマシリーズ総集編1 がらくた箱
(5/11)

 

コミティア86感想

(同人ソフト完成版)

終点乗車/とんでるマジック(500円)

バスの運転手である山田大輔は友人の運転で温泉に行こうとしている途中に事故に遭い、
運転している友人だけが亡くなってしまった。
周囲の目と傷心からいままでと全く別の場所を担当することになった彼のバスにある日一人の少女が乗っていた。


選択肢なし、生死、三十分足らずで読み終わりました。
システム面はフラッシュ使用ですがセーブや読み返しもあり普通に読めました。
あと挿絵にかからないように文章が折り返されているのがいい配慮でした。
挿絵は淡い感じの絵柄で好感が持てます。音はなし。

主人公と少女がだんだんと交流していって、しかし…という展開。
本のようにページをめくっていく形式で、
話は挿絵と合っていて、抑え気味のトーンでしっかりと描かれていましたが、
寝過ごしたりとか主人公の名前のことなどといった一部エピソードの意味が薄く感じられ、
わざわざそれを持ち出す必要があるのかなと思ってしまいました。
(11/26)

 

恩返し代理人/SKY-FOX(300円)

酒浸りの大学生、横野るいのもとへある日みぃと名乗る少女がやってくる。
少女は自分を動物だったと言い、以前助けてくれた恩返しをしたいという。
そうして二人の同居生活が始まった。


選択肢あり、恩返し、百合風味、一時間十五分ほどで読み終わりました。
システム面は特に問題なし。
絵は喜怒哀楽、というか特に喜が伝わってきました。

話はるいとみぃの食っちゃ寝生活、のち大学での眼鏡とのやりとり、のち紆余曲折。
るいがだらけすぎなのにもてるのがなんだか理不尽なものを感じますが、
ダウナーなるいとアッパーなみぃ、それに眼鏡の噛み合わせがよくて面白かったです。
なかでもハイテンションながらそれが微笑ましく感じるみぃがお気に入り。
恩返しと言いつつ作った食事を自分が一番幸せそうに味について古館調の実況付きで食べる場面など、
るいがみぃのことを気に入っていくのがとても自然に納得できました。
今後のこととか何の解決にもなっていないけれど、それはそれでいいやと思える作品でした。
(以下オフィシャルサイトに載っているのでネタバレでもないかもですが反転)
ところでガラパゴスとカメレオンってなにか繋がりがあるのでしょうか?
(11/30)

 

ヒカリ(18禁)/黄昏蜻蛉(無料)

大谷貴文はちょっと乱暴な高校生。
ある日不良に絡まれていた幼馴染の三浦ヒカリを助けるために一悶着起こした結果、
一週間の停学になってしまったのだった。


選択肢なし、恋愛、二十分ほどで読み終わりました。
システム面ではメニューにセーブがあるのにセーブできませんでした。
でも短いのでそれほど不便には感じませんでした。
絵は立ち絵、一枚絵は悪くないですし、SD絵は可愛かったです。一枚絵は三枚+差分。
ただ一つ言いたいです。Hシーンでは胸を見せろ!と。

話は女性関係にもややだらしないところがある貴文と、
そんな彼と兄妹同然に育ったヒカリとの関係。
それまで一緒に過ごした日々を思い返す所は仲良いなぁということが伝わってきましたが、
そこから恋愛感情へ移行するところにやや不自然さを感じてしまいました。
あと、コロッケを話のダシにする不良ってどことなくマヌケな気がします。
(12/1)

 

C's -memory of dusty blue-/C# dur(500円)

交通事故が原因で足が不自由な妹の舞を溺愛している佐々木彰平。
ある日クラスに転校生がやってくる。
その少女、柚木静流は彼の幼馴染だった。


選択肢あり、学園恋愛、十四時間と少しで読み終わりました。修正パッチあり。
システム面では既読判定がされないことと、
メニューから戻るたびにBGMが最初からもう一度流れてしまうことが気になりました。
あと終盤に立ち絵の消し忘れや誤字脱字が目立ちました。
絵はやや粗めですが読み進めていくうちにどのヒロインも可愛く思えました。
ただ祥子さんの赤面顔は赤いにもほどがあります。一枚絵は差分含め九枚。
音楽はところどころ合っていない箇所がありますが、不安を感じさせる曲は良かったです。
OPにムービー有。

前半の行動で後半各ルートへ分岐する形式。難易度はそれほどでもありません。
ヒロインは転校生で元幼馴染の柚木静流、役者志望で喫茶店のバイトをしている神崎祥子、
ロボットの綾衣、優等生で素直じゃない田中佑香の四人。
ヒロインによってエンディングが二種類あったり、一本道だったりします。
あと主人公は妹の舞が大好きで、舞も主人公のことが大好きです。でも妹ルートはありません。
とりあえず兄妹のイチャイチャっぷりは微笑ましいです。
静流ルートはメインヒロインだけあってスタンダードな展開で安心して読めました。
綾衣ルートはやや恋愛色薄めながらその微妙な関係が良かったです。

面白かったのは祥子さんルートと佑香ルート。逆に気になるところが多かったのもこの二ルート。
祥子さんルートはバイト先が閑古鳥描写なのに新たなバイトを雇えるところなど、
色々と都合がよすぎるところが気になりました。
あと終盤の重要な二択がどちらか迷うほど一長一短あるわけではなく、
明らかに片方が良さそうなのにそちらを選ぶとノーマルエンドというのはちょっとあれ?と思いました。
でも想いが通じた後のらぶらぶ具合はとても甘くて、思わずニヤニヤしてしまいました。
佑香ルートはツンデレからさらにクラスチェンジする佑香の言動が見所。
素直になれないモードも好き好きモードもとても可愛かったですが、その先も印象的でした。
ただ他のシナリオとはかなり毛色が違うので人によっては受け付けられないかもしれませんが。
それにスタッフロール有エンド(トゥルー?)が正規エンドとは思えないくらい、
それでいいのか!と突っ込みたくなる終わり方でした。
あとルートの中盤まで主人公の母親が暗躍していたのに、
終盤それがなかったかのように進んでいくのも気になりました。
個人的に佑香ルートは三番目に読んだ方がいいと思います。
二番目以前だと他シナリオとのギャップがあまり感じられなさそうですし、
最後(私はこれでした)だと作品全体の後味があまりよくありませんでした。

ちょっとどうかと思う部分がかなり多かったですが、
甘い甘いイチャラブ描写など良い部分も色々とあった作品でした。
(12/6)

 

 

(同人ソフト体験版・続き物)

My Favorite Song 〜Extra Stories〜 体験版 Ver3.5(やや乙女?)/Aquatic Moon

歌が大好きな女子高生の主人公。
ある日放課後の学校で見つけた古びた楽譜のメロディを口にした瞬間、異世界へと飛ばされてしまう。
そこは歌が不吉とされる剣と魔法の世界。彼女は元の世界へ戻るため旅をすることになった。


選択肢あり、歌、ファンタジー、ほとんどの場面でボイスあり。
主人公の名前変更可。十分ほどで読み終わりました。
システム面はボイスが流れ終わる前だと文章が全部表示されても次のページへ進むアイコンが出ないので、
二回クリックしないと次が読めないことが気になりました。
絵は普段はくっきりとした印象がありますが、
タイトル絵の主人公は幻想的で、どちらもなかなかに良いです。
音楽は歌をメインにした作品としては今のところやや物足りないです。

この体験版では最初の方の出来事はあらすじが流れるのみで、
ある程度旅を続けた後の一幕を読むことができます。
ほとんど台詞のみで進み、地の文は少しだけ。
あまり長くはありませんでしたがその中でも旅の雰囲気や同行者の性格などがわかって、
体験版としての役割が果たされているように思えました。
ドタバタ珍道中といった感じで、完成したら買ってみようかと思いました。
(11/27)

 

サンドリヨンの亡霊たち -前-(女性向)/1945(500円)

その街では死人が普段どおりに行動し、そして三日後に突然死体に戻るという怪談があった。
軍の狙撃手のカレル・イーゲルは敵方の大佐を狙撃することに成功するが、
殺した筈のその大佐が生き返ってしまったのだった。


選択肢なし、ファンタジー、ミリタリ、百分ほどで読み終わりました。
システム面ではスキップ速度が遅めなことがやや気になります。
あとタイトルメニューにセーブがある意味はあるのでしょうか?
絵は繊細な感じでかなり綺麗。

士気高揚のため英雄に祭り上げられてしまったカレルが現実との差に苦悩しつつ
敵方の魔女サンドリヨン・ルネを狙撃しようとしていく話。
絵や背景写真、文章などから宗教、退廃、耽美などといったものを感じさせられ、
そういった雰囲気作りはほとんどの部分で徹底されているのですが、
唯一つ、ゲームなどのパロネタが出てくるのが画竜点睛を著しく欠いています。
それさえなければ物語の雰囲気に浸れる作品なので、残念です。
(11/28)

 

WIZARDS BLADE 体験版/Discross

日本全国で起こった災害から、獣という怪物が現れ、一部の人は魔法を使えるようになった。
それから十数年。一部の都市が目覚しい復興を遂げる中、
高校生で瑞木鴇十は友人達と魔法使いの派閥に所属し、獣を狩っていた。


選択肢なし、近未来ファンタジー、魔法、一時間足らずで読み終わりました。
システム面は特に問題なしですが、フラッシュムービーが流れると
エンターキーを押さなければ次に進めないので注意。
絵はややばらつきがありますが、基本的にポップな絵柄。

この体験版ではいつもと違う獣が出てきて、
それを倒すものの裏で糸を引いているものが……というところで終わり。
各々のキャラクターがどんな性格や言動なのかといったことはわかりやすく表現されていましたが、
一人称の地の文がくだけた物言いだったり、妙に説明的だったり、装飾表現がたくさん入ったり、
唐突に自分の行いは正義なのかとか自問自答したりと一定していなくて落ち着きませんでした。
(11/29)

 

エクステ体験版/biglietto
+エクステBrochure#01(冊子)

的波卓は波風を立たせないようひっそりと生きていた。
そんな彼の前に学園のアイドル桜川咲が現れる。
憧れつつ同時に諦めかけていた彼だったが、友人は何故か諦めることを許さなかったのだった。


選択肢あり、学園恋愛、十分足らずで読み終わりました。
システム面ではメニューにセーブがあるのにセーブできませんでした。(追記:「save」フォルダを作成すればできるとのこと)
でも短いのでそれほど不便には感じませんでした。
絵は友人がやや不安定ですがヒロインは悪くないです。

この体験版では咲との出会いと、その後諦めないように言う友人とのやりとりで終わり。
私と似た性質の主人公には共感できるものがありますが、
それがどう変わっていき、咲と接点を持っていくのかが見所でしょうか。
ただこの体験版からでは特に悪いところも、目を惹くところも感じられませんでした。
(12/3)

 

 

(漫画)

野良猫技師/野良箱(B5/138P/1000円)
スパルタな姪と二人の叔父/野良箱(A5/46P/400円)

「野良猫技師」

短編六本を収録。
「ボクノトナリ」はバンドのボーカルにギターを教えてもらう小学校五年生の少女の話。
最後クラスメイトとのくだりが性急すぎるというか、もう一波乱欲しかったところではありますが
それまでの二人のやりとりが微笑ましかったです。
一丁私もギターやって幼女に好かれるか!<ありえません
「KELP!」は受験に行き詰った女子高生がリフレッシュに北海道旅行して昆布を干す話。
主人公の奈緒のおバカ具合が読みやすさに繋がっています。
かなり切羽詰ってるのに悲壮感ないですし。
あと妙に頻繁にお色気シーンが入ります。

「スパルタな姪と二人の叔父」
毒舌少女が二人の駄目叔父を矯正する話。
一本も小説を完成させたこともないのに小説家志望の二人の叔父が
絵に描いたような駄目っぷりというか自分に甘くて、
さらにはそこに容赦なくぶつけられる少女の罵倒があってどちらも身につまされます。
人間そう簡単に理想の自分に変われないけど、
ちょっと変わることなら誰でもできるというラストも現実的で良かったです。
(12/2)

 

適当四コマA/昼寝堂(A5/10P/100円?)

適当にお馬鹿でシュールな四コマ漫画。
面白かったのは最後から二番目の爆発オチを二コマ目に持ってきたネタ。
爆発も四コマ目のオチも単体ではお約束で終わってしまいますが、
それが二つ重ねられていることで笑ってしまいました。

あとこのサークルさんのペーパーに描かれている一コマネタが毎回すごく面白いんですが
(オフィシャルサイトの雑記にも即売会で一番よく言われることは
「新しいペーパーはないんですか」だと書かれています。そういえば私も言ったことある…)
今回はありませんでした。残念。

過去の作品感想:
MAGUROFACTORY10、怪獣とか、スカイライン、MAGUROFACTORY11、秘密
(12/4)

 

突発コピー本/友情出演(B5/16P/?円/コピー本)

二本の短編を収録。
砂辺修さんの作品はタイトル不明。女子高生四人がコタツでクダを巻く話。
ほとんどラフできっちり仕上げられているコマはごくわずか。
砂辺修さんの描く絵はすごく綺麗で、特に「目」が良いです。
あとは締め切りに合わせて完成させられればなぁと思います。

砂辺通さんの「小さな幸せでいい」は
ある日起きたら世界最強になっていた男と、その知り合いの女性の話。
砂辺修さんのように綺麗な絵ではないのですが
13ページ目最後のコマのフキダシを連ねる女性の表情とその話す内容が魅力的で印象的。
中二っぽい設定で始まりながらもお洒落なオチが付く話でした。

過去の作品感想:
空色フードガムと強盗、Light
(12/5)

 

(小説)

Private Laughter/みずましPomta(A5/240P/1000円)

ジオン公国の軍人で弱冠二十歳のながら中尉のエルスィーズ・ナイトはクリスマスに久しぶりの休暇を取り、
恋人のチャールズ・バベッジとの逢瀬を楽しんでいた。
しかしそれからわずか一週間後、彼女は憲兵に拘束されてしまう。
そしてジオンは連邦との戦争へ突き進んでゆくのだった。

ファーストガンダムの世界を舞台にしたオリジナルストーリーとのこと。
コミティアは一次創作限定なのでスペースには並べられておらず、こっそりと購入いたしました。
ブリティッシュ作戦の約十日前から始まり、
モビルスーツを駆ってエースパイロット「黒騎士」と称されたエルスィーズ・ナイトが一年戦争を闘っていき
そのなかで恋人への想いがあったり、部下との関係に一喜一憂したり、裏取引好きな上司に悩まされたりします。
ただ、彼女が表舞台にいたのはルウム戦役、もしくは地球降下作戦までのため、
アムロやシャアなど主要人物は名前のみしか出てきません。

ちなみに私のガンダムについての知識はほとんどなく、赤いと三倍、足は飾り程度なのですが、
ガンダム本編での出来事の影響を受けて振り回されながらも
自分の任務を遂行するエルスィーズが格好良かったですし、
闘いの合間に部下達をやりこめたり、部下達からからかわれたり、お互いに信頼したりする様には頬が緩みました。
それにしても剣王説話や五十年史シリーズを読んでいても思いましたが、
水河さんの書かれる作品のなかでも戦略を踏まえた上で描かれる物語は特に面白いです。
ガンダム好きの方も知らない方も楽しめる作品なので、是非ご一読ください。

過去の作品感想:
剣王説話新月〜碧眼〜Let go
(12/7)

 

 

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