コミックマーケット80感想リスト

同人ソフト(ノベル系)は基本的に全て、
それ以外は感想が思い浮かんだもの限定です。

基本的に同人ソフト(ノベル系)はプレイ順(パッチ待ち作品を除き事前の期待順)です。
それ以外はサークル名順です。
ただしおすすめ、期待作品は連続しないようにしているので前後することはあります。
また時間がかかりそうな作品は読むのをある程度後回しにします。
時間がかからなそうな作品は先に読んだりもします。

女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、
BL=男主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男(年齢不問)、としています。
作品が女性向かどうかは基本的にサークルさんの自己申告です。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

作品名が太字になっているものは、非常に個性的な作品です。
このリストでの太字作品はムーンライトバスケット〜交易馬車はどこまでも!〜です。

 

同人ソフト
まとめ  完成版  体験版・連作  番外編・その他

同人誌
漫画  小説

 

コミックマーケット80同人ソフトまとめ

特におすすめ
孤独に効く百合/夜のひつじ

おすすめ同人ソフト
完成版
闇を奔る刃の煌き/影法師

おすすめ同人ソフト連作
WORLD END ECONOMiCA/Spicy Tails
campus notes/4th Cluster

おすすめ以外で面白かった同人ソフト完成版
クエイク〜東日本大震災 最悪と最良のシナリオ〜/えすしー44
セレスティア・サーガ/風華ソフト
嘘つきナレットの優しい暗殺者 〜V'erit'e et Mensonge〜/雨傘日傘事務所
親友が美少女になって帰ってきた。/夜のひつじ
王国商店街/犬と猫
シュガードロップ・ブレイクアウト/Studio F#
カミサマの好きな色/nostalgia
淫靡で残酷な豚/agony/禁飼育
雨想い、君抱く/agony/禁飼育
電波電波カプリッチョ!/なすびあん
CIRCLE OF THE DEAD/サークル茶飯

期待の同人ソフト以外で完成が楽しみな体験版・連作
へびへび祭りの夜/サカナ・ノベル
Ritterorden/君懸草
未来探偵ソラとピヨちゃん/フワフワソ
ヤンデレ彼女/コットンローズワード
同人ing/星団ファミリー
彼岸花の咲く夜に/07th Expansion
CAGE-OPEN-/LOVE & DESTROY
あなアケぽんち! 最終体験版/こねこねふぁくとりぃ
ChuSinGura 46+1 -忠臣蔵 46+1- 假名手本忠臣蔵編/れいんどっぐ

他に完成版では「天空の花嫁と。-僕は妻に、二度目の恋をした-」「誰が殺したコマドリを
ムーンライトバスケット〜交易馬車はどこまでも!〜」「百鬼社中」「パカプラス」「下草に消える
Trif トライフ」「子守唄を貴方に・・・」「ユメツクリMonster」「クリアレイン」「五月色の空に
連作では「
さつきとショーコ」「日曜日の八百屋 4/7」「悠久のクロトバウル -壱・目覚める鼓動-」「Bの話
体験版では「
誰を犯人にしますか?」「c h r o n i _ t r o n i ca #1」「天ノ輝星〜Retribution and her Guilt」「フリコメルコ(!)
番外編では「
Wish -a sacred night's dream-」が良かったです。
……良かった完成版多くて嬉しいです!
(2012/1/24)

 

(同人ソフト完成版)

さつきとショーコ/小豆クリーニング(300円)

廃屋を舞台に自主制作ホラー映画を撮ろうとしていたショーコに付き合わされたさつき。
最初は嫌々取り組んでいたものの、段々と真剣に撮影をしようとしていくのだった。


選択肢なし、映画撮影、コメディ、三十分足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。EDに歌あり。
絵は漫画のようなコマ割がされていたり、カットインが入ったりととても多彩。

さつきとショーコが、色々と脱線しながらも心霊映画を取ろうとしていきます。
中盤まではシーン間の繋がりがあまりなくて飛び飛びになっていて戸惑いましたが、
終盤、二台のビデオカメラで撮影するシーンは、
絵の演出も文章もものすごくスピード感があって、山場! という感じで楽しめた作品でした。

過去の作品感想:ほん呪! durbbing girls revival fest
第1話 第2話ベルリン教室
(2011/8/18)

 

ぱんぱにえれ/花を吐く抄女(無料)

新聞部の取材でとあるビルを訪れた雲雀と、それに無理矢理付き合わされた眞茅香。
しかしエレベーターが故障し、中に閉じ込められてしまう。
非常ボタンでも外部と連絡が取れず、困った二人は……


選択肢なし、密室、会話、ボイスあり、十五分ほどで読み終わりました。
システムはロードするとセーブ地点よりも前に戻されてしまうことがあることと、
キーボードからしかスキップできないのがやや不便。
音楽は特に問題なし。
絵は全編にわたって文章の上に背景、両脇に登場人物の絵という構成。

エレベーターの中で二人の女の子が不毛な会話を繰り広げます。
会話のテンポが良くて、お調子者の雲雀とそれに振り回される眞茅香という関係を楽しむことができましたが、
最後のオチが弱いというか、あれ? ここで終わり? と思ってしまいました。

過去の作品感想:
死狐様挽歌の候、如何お過ごしでしょうか早瀬に案山子は黄昏の姉妹、終末のマリアージュ八目鰻黄昏の姉妹、終末のラジオ一子、二狐とも、巫女との狸菓子狐憑き傾城狐の嫁入りなこそ箱入り娘のてるみどぉるやんでれさんのすゝめあそびめヱロゲに花束をカムガカリ、子狐丸宗近ワルキューレに口づけをお狸様で爆乳まみれin雌狸様に酒池肉林遙か異空の鎮守狐火王子の狸とカツ丼とそも、お狐様に夜這われて!。
(2011/8/19)

 

ムリやりでも感じちゃう淫乱図書委員(18禁)/あっぷるみんと(2000円→夏コミ限定1000円)

内気で図書委員長の先輩に片思いしている押花志保里(おしばなしおり)
彼女は全く利用者がいない図書室で自慰することが日常となっていた。
しかしそれを、憧れの先輩に見られてしまう。


選択肢なし、図書委員、無理矢理、ボイスあり、一時間足らずで読み終わりました。
システムは非アクティブでは動作しない所以外は問題なし。
音楽も特に問題なし。
絵は押花さん可愛いのですが、白目剥いた所はこの作品に限ったことではないですが個人的にあまり好みではないです。
一枚絵は十八枚+差分。局部カットインなどの演出もあり。

憧れの先輩に無理矢理襲われてしまいます。
タイトル通り、嫌だ嫌だ言っていても体は正直じゃないかという展開。
内気とはいえ、容姿がステレオタイプな眼鏡図書委員とは違っていて最初は新鮮さがありましたが、
場所が図書室しかなく、シチュエーションも最後以外は同じような流れなので、
短めな話ですが若干のマンネリを覚えてしまった作品でした。
(2011/8/22)

 

クエイク〜東日本大震災 最悪と最良のシナリオ〜/えすしー44(1000円)

東日本大震災における「最悪」と「最良」、
二本のシナリオをつづったノベルゲームとのこと。


選択肢なし、東日本大震災イフストーリー、四時間半ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムは特に問題なし。
音楽は良くない場面で流れる曲が不気味。
絵は背景のみ。

東日本大震災発生後、首相を始めとした対応が良くなかった場合のWORST編を読み終わると、
その逆のBEST編が読めるようになります。
両方とも、首相官邸や各被災地など、様々な場所で起こっている出来事が
場面を切り替えながら同時並行で進んでいきます。
WORST編は多くの部分で現実と同じような展開ですが、各所での対応が緊迫感を持って描かれていました。
ただ、最悪と銘打つには生ぬるいかなという印象も。
BEST編は多分にご都合主義ではあるものの、
現実で上手くいくかどうかはさておきそういう対応方法もあるのかと思わせられる箇所がありましたし、
なにより各人が総力を結集して、事態がどんどん解決していくという様は読んでいてとても爽快でした。
このBESTの対応を物語の中だけに留めておくわけにはいかないものですが、
それはそれとしてWORST編とBEST編との対比で後半強いカタルシスを覚えた作品でした。
(2011/8/23)

 

セレスティア・サーガ/風華ソフト(500円)

世界で一つしかない大陸の東、凪の国という場所に召喚された勇者はその手に一本の剣を持っていた。
この世ならざる切れ味を持つその剣は幾度か持ち主を変えながら、
百年の間、様々な場所で歴史を見届けるのだった。


選択肢なし、群像叙事詩風ノベルゲームとのこと、二時間ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が遅めで変更できないことがやや不便。
音楽はそれぞれの場面に合っている曲が使われていました。
絵は背景のみ。

Vorpalsというカードゲームをベースにして、それにオリジナルの設定を加えた話とのことで、
世代と場所を超えて受け継がれる一本の剣のもとで起こった出来事が描かれています。
また作中、同じサークルさんの過去作品の話が出ることもあり。
竜の見る夢」とか、あと鍋底市もかな? とはいえ、それらを読んでいなくても支障はありません。

森の国での出来事だけ全体の流れから独立していて、最後まで読んだ後、しこりのように残りましたが、
個々の世代は、プレイ時間二時間ほどの文章量の中で
絵がなくてもその場の情景を想像できる描写をもって重要な部分が余すところなく綴られていましたし、
世代間のつながりもしっかりと描かれていて読み応えのある作品でした。

過去の作品感想:
竜の見る夢(体験版)さもなくば懐は鉛筆でいっぱいに終わらない放課後でまた逢いましょうPNOS五分間事件いつかきっとうまくいく有限失効あきそらっ!
(2011/8/25)

 

RE FUTURE EXTRA/future extra(100円)

発表済の「dawn」「qt」に加え新作「夜の名前」の三本の短編・掌編と、
「rain」「youth」の体験版を収録。
「dawn」「rain」「youth」の感想は下記リンク参照。


qt

荒廃したとある国。
サクラ、カナタ、シンの三人はそんな状況をひっくり返すため、ある計画を実行に移すのだった。


選択肢なし、SF、三十分ほどで読み終わりました。
システムは問題なしですが、演出で読みにくさがありました。
音楽は効果音、絵は背景のみ。

とある計画の直前から実行にかけてが描かれています。
近未来の閉塞した世界観はよく伝わってきましたが、
語られていない所が多くてわかりにくかったですし、
それ以上に後半の文章が小刻みに表示される演出が読みにくかったです。
間を変化させる演出は使用するにしても短い範囲にしてほしいなと思いました。


夜の名前

学園祭で発表を行っていた大学の演劇サークル。
それは大成功のうちに幕を閉じようとしていた。
しかし最後の最後、ある問題が起こってしまう。


選択肢なし、演劇、四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵はちょっと古めかしい衣装が似合っているなと感じました。

あらすじのようなトラブルは起こりますが、
主人公の、打ち込めるものが見つかったという心情の描写が中心でしょうか。
「youth」や「youth 23」の面々も出てきます。
学園祭や演劇の高揚感というか、ほんのり非日常な感じが味わえる作品でした。

過去の作品感想:
raindawnシナリオの鉄人youth 23c h r o n i _ t r o n i ca #1 デモ版
(2011/8/27)

 

天空の花嫁と。-僕は妻に、二度目の恋をした-(18禁)/inspire(1000円)

水のリングを取りに行く途中、山奥の村で幼馴染のビアンカと再会したリュカ。
その後、二人は結婚し夫婦となった。
再び勇者を探す旅に出るまで、束の間の新婚生活を送る二人だったが……


選択肢なし、ドラゴンクエスト5二次創作、ボイスあり、二時間ほどで読み終わりました。
主人公の名前はリュカ固定。
システム、音楽は特に問題なし。EDに歌あり。
絵は照れたビアンカが可愛いです。

水のリング入手からテルパドールへ行く前あたりを舞台にした話。
前半何度かあるHシーンはコスチュームこそ違うものの、流れは似ていて飽きがきてしまいました。
後半はHシーン少なめでストーリーメイン。リュカとビアンカの苦悩がしっかりと描かれていました。
しかしそれ以上にスライムのピーちゃんが健気で、
ヒロインはビアンカじゃなくピーちゃんじゃないのと思うくらい印象的でした。

過去の作品感想:
愛することは生きていくこと愛することは生きていくこと 〜もうひとつの愛〜オレコレ!カンダタ物語天空の花嫁選びモンバーバラASマボロシノセカイハニーウィッチ☆
(2011/8/29)

 

嘘つきナレットの優しい暗殺者 〜V'erit'e et Mensonge〜(18禁)/雨傘日傘事務所(パッケージ版2000円/DL版1800円)

貴族のお抱え絵師兼暗殺者のスティラと、その幼馴染で嘘を見抜くナレットが過ごす城塞街アイロンウッドに、
ニフルヘイム十騎士が零位、ラベンダードラゴンと付添いのキザクラさんが自国貴族やってくる。
敵対する可能性を多分に含んだ四人は、スティラの住む屋敷で意気投合するのだった。


選択肢なし、ファンタジー、嘘、一部ボイスあり、六時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。イメージムービーと歌、それにEDに歌二曲あり。
イメージムービーで流れる歌「散華綺想伝」がお気に入り。
絵はやはりHシーンが肉感的すぎてそこだけは趣味ではないですが、
日常シーンでの表情も、戦闘シーンの構図も魅力的でしたし、演出も多彩でした。
あとラベンダードラゴンの輝きがパワーアップしていました……
一枚絵はCGモードに登録されるもの(Hシーン)は五十一枚+差分。

霊刀キザクラ 〜桜花の剣と惑竜章〜」の二年後の話。それ以外の作品に登場するキャラクターの話題もちらほら。
中盤まではスティラの屋敷での談笑、というかナレットさん大暴れが中心。
後半はそれまで穏やか(とはいえ暗殺はしていたりしますが)だった話が動きます。
スティラとナレットが主人公ではあるものの、
彼らの過去や今のことがぽつぽつと断片的な感じでそれほど多く深くは語られないせいか、
あるいはラベンダードラゴンがどこか本当の本当に本気とは感じられなかったためか、
後半の盛り上がる場面でやや物足りないと思えてしまいました。
ですがそれでも多彩かつ効果的な演出が施された戦闘シーンやその後の馬車のシーンなど格好良かったですし、
日常シーンでのナレットとキザクラさんのやりとりや、
それに振り回されるスティラ、ラベンダードラゴンの姿は笑えて、そして安らぐ作品でした。

過去の作品感想:
ヴィザルの日記ラミエルパークのエルフ2年3組の魔女白夜十六エリュズニールの騎士雪神一雫午前零時の讃美歌神風剣士ロゼッタ3〜屍都の舞姫〜隷妃双奏黒曜鏡の魔獣紅湖の皇子霊刀キザクラ 〜桜花の剣と惑竜章〜ヴィザルの日記 〜補記〜
(2011/8/30)

 

どこかでエロスは激怒した。処女の国のアリス(18禁)/負けてないと言い張れ。(500円)

他人と行う性行為が汚らわしいものであるという思想が広まっていた世界。
芹ノ手ありすは神様の存在を信じていない、でも人や物の状態が文字で認識できる特殊能力を持っていた。
ある日、その文字と共に世界にも変化が訪れる。しかしそれはささいな違和感で終わってしまうのだった。


選択肢なし、神様、常識、ボイスあり、一時間四十五分ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムはやや動作重めな印象。
音楽は特に問題なし。
絵は多少ばらつきがあるというか、パッケージ画像や起こった場面など感情が強く出ているシーンの表情は魅力的でした。

「エロスは激怒した。処女率100%の街を貫くカミノイカリ」
という未発表作品と世界観を共有したサブストーリーとのこと。ですがこの作品だけでも問題なく読むことができます。
ありすの持っている能力は、あきれた友人の顔に本当にげんなりと書かれているのが見えたり、
その辺の空間を見ると窒素と書かれていたり、物の名前や状態やありすからの印象が文字として認識できるというもの。
そしてスク水でプール授業を受けていたら何故かスク水という文字がスケ水と変わってしまって、
実際の水着も……という非常に頭の悪い発想(褒め言葉)に驚愕しました。
でもメイド喫茶からの変化については強引過ぎると思います!
ストーリー自体はちょっと中途半端にシリアスな感じで、
馬鹿馬鹿しい話かシリアスな話かどちらかに絞ってほしかったなと感じました。
(2011/9/2)

 

くぉれいんてぃ〜ん(18禁)/ま〜ぶる(web版無料配布)

発明家の父が不在で、二人きりで暮らしている悠仁と心愛の兄妹。
数々の発明に囲まれながら日々を送る二人だったが、
ふとしたきっかけで兄妹の一線を超えてしまうことになる。


選択肢なし、兄妹、発明、ボイスあり、十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は可愛いものの、挿入前から挿入済の一枚絵が表示されるのが気になりました。一枚絵は一枚+差分。

お互い憎まれ口を叩いてばかりの二人の関係が変化した一日が描かれています。
妹が実か義理かは最後まで不明のまま。
ネタ発言多めで気軽に読め、Hシーンにもすぐ突入する有難い作りではありますが、
ラストのオチが浮いていて、この設定なくても話同じでは? と思ってしまいました。
(2011/9/3)

 

孤独に効く百合/夜のひつじ(1000円)

特におすすめ
(2011/9/4)

 

親友が美少女になって帰ってきた。(18禁)/夜のひつじ(1200円)

入院していた親友の周あゆむ(あまねあゆむ)が治療の影響で女の子になって戻ってきた。
全く容姿が変わってしまった彼の姿に戸惑いを隠せない坂口崇。
当のあゆむは以前と同じ調子で周囲と接するが、女の子になってしまったいま、そのせいで面倒を引き寄せることとなる。


選択肢あり、性転換、親友、四時間ほどで読み終わりました。
システムは前作と同様、一通りそろっているものの、
文章の途中で次のページに移ってしまうことが時折あるのが気になりました。
音楽は特に問題なし。
絵は基本的に可愛らしいですが、特に一條さんのラストシーンが鮮烈でお気に入り。
あとあゆむのキリッという感じの立ち絵も妙にお気に入り。一枚絵は十六枚+差分たくさん。

女の子になってしまって間もないため、無自覚でトラブルを引き寄せてしまうあゆむを
助けるかどうかで恋愛ルートと凌辱ルートに分岐します。
一條さんのHシーンが少なくて、特に凌辱ルートでは最後のおまけ程度だったのが残念ではありますが、
恋愛ルートでの崇とあゆむのやりとりは微笑ましかったです。
ですがそれ以上に凌辱ルート一直線で選んでいるときのじらしがたまらないです。
例えば痴漢されて、一回目は手を使わされ、二回目はパンツ下ろさず太ももで、
三回目はパンツ下ろして太ももで、さあ次こそは! と思ったら痴漢さんの出番ひとまず終了。
で、次は同じ学校の生徒相手に胸を揉まれ……と、
本番は、本番はまだか! とおあずけ喰らいまくった犬のような気分に。
なので、実際にその願いが叶えられた時の興奮はかなりのものがあった作品です。

過去の作品感想:
孤独に効く百合
(2011/9/5)

 

王国商店街/犬と猫(1000円)

イシュワルドの教会でシスターをしているソフィアは不景気で職を失う人が増えていることに心を痛めていた。
そこで彼女は教会が所有する土地に商店街を作り、皆に働き口を作ろうと奔走するのだった。


商店街運営シミュレーションゲームとのこと。システムボイスあり。ver1.08以前のものには修正パッチあり。
一回目のエンディングまでは三十時間、二回目のエンディングまでは七十時間ほどかかりました。
システムは色々な機能があり快適。音楽は後半戦になると曲が変化するのが燃えました。
絵は今回バストアップ立ち絵が表示されるようになりました。

お店と契約して出店してもらい、実績を積んでさらに様々な店を開店させていき人を集め、
商店街の人口が一定数になればとりあえずエンディング。でもそのあともずっとプレイ可能。
またお店以外にもダンジョンなどを探索したり、裏庭でアイテムを育てたり、
議員に献金して有利なことをしてもらったり、ミニゲームでアイテムを手に入れたりもできます。
そんな感じで商店街運営以外にも色々とやることはあるものの、
探索する場所や作りたいアイテムを指定するだけであとは自動的に行ってくれるのでとっつきやすかったです。

全体としては資金・土地・アイテムうち、どれか一つだけあっても大きな店を建てられず、
効率よく稼げないのでバランス感覚が求められる印象。
そうして苦労してやりくりした商店街に人が集まってくるのは充実感を覚えました。
数時間プレイし続けても苦にならない操作性で、ゲームバランスも丁度よく、楽しめる作品でした。
しかし魚や日記まで栽培できる裏庭はどんな仕組みになっているのでしょうね……

過去の作品感想:
レミュオールの錬金術師晴れたり曇ったりN水色散歩道海洋レストラン☆海猫亭リミットレスビット 〜王国の勇士たち〜ハーヴェストグリーン水色の塔(小説)即売会はおれでまわってる
(2011/9/7)

 

誰が殺したコマドリを(18禁)/スマイル戦機(イベント価格2500円)

無口で周囲と関わろうとしない少女、卯木小鳥は、
養護教諭の河野蘭と付き合っていくうちに、段々と笑顔を見せるようになっていく。
しかしそのことを快く思わない人物がいた。


選択肢なし、百合、別視点、ボイスあり、五時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に問題なし。
多視点の話なのでシーン回想が通常シーンも含め時系列順になっているのがわかりやすかったです。
音楽は主題歌「鳥のユメ」とタイトル画面で流れる曲がお気に入り。OPムービーあり。
絵は表情はいいなと思いましたが、Hシーンの身体は蘭先生も含め作りもののような印象を受けました。
一枚絵は三十三枚+差分。

最初は小鳥シナリオを読むことができ、読み終わると蘭シナリオと
小鳥のクラスメイト、カケルシナリオが読めるようになります。
物語が始める時点は三つとも同じですが、小鳥より蘭、蘭よりカケルの方がより後の出来事まで描かれています。
どのシナリオもHシーンが頻繁に出てきますが、どこか淡々とした感じでエロく感じられませんでした。
そのため、山場手前までのかなりの部分は(カケルシナリオを除き)あまり引き込まれるような所がなかったですが、
山場からラストにかけての流れはどのシナリオも切なかったです。
特にカケルシナリオはそれまでの悪行がありながらも、カケルのやるせない思いがよく伝わってきました。
で、(カケルシナリオを除き)ですが、その理由はカケルの行動。
そのせいでこの物語が悲劇に終わってしまうのですが、
見た目格好いいのに小鳥をターゲットに行動力ありすぎる変態行為の数々を行っていて、
その縦横無尽の暗躍はドロドロとしているのにいっそ清々しいほどでした。
(2011/9/8)

 

ムーンライトバスケット〜交易馬車はどこまでも!〜/犬と猫(1000円)

不景気で客足が途絶えてしまったティコ魔法堂。
弟子のルヴェルは交易をしたいとティコに提案する。交易中は横暴なティコと離れられると目論んで。
しかしティコは自分も同行すると言い出すのだった。


交易シミュレーションゲームとのこと。システムボイスあり。修正パッチあり。
一回目のエンディングまで二十四時間ほどかかりました。
基本的なシステムや絵は前作と同様。

ある品物を安い土地で仕入れ、高く売れる土地で売ることでお金を稼いでいきます。
交易のほかに別の土地へ行きたい人を同乗させたり、護衛を鍛えたり、闘技場に出たり、
鍛冶屋に素材を渡して武器を作ってもらったり、ダンジョン探索したり、
より力のある馬を配合したり、植物を栽培したり、
錬金で新しいアイテムを作ったり、アイテムを使って病気の人を治したり、
などなど様々なことができるようになっています。
そのため、何から手を付けていいか迷ってしまうのですが、
ゲームオーバーになることはないので逆に何をしてもいいという自由度がとても高い作品になっています。
一応、季ごとに設定されている目標をクリアしていけばエンディングまでたどり着けます。

今となってはそこまでの時間がとれないのがとても残念ですが、
例えば学生時代の夏休み丸々使って、手探りでそれぞれの街を探索して、色々なアイテムを見つけて、
お、この品物をこのルートで売ればいままでより儲かるぞ、とかしていけたら、
すごく充実した(ある意味、ではありますが)時間を過ごせるだろうなと感じました。

とりあえずまだ二回目のエンディング見ていないので今後もちょっとずつプレイしたいと思っています。

過去の作品感想:
レミュオールの錬金術師晴れたり曇ったりN水色散歩道海洋レストラン☆海猫亭リミットレスビット 〜王国の勇士たち〜ハーヴェストグリーン水色の塔(小説)即売会はおれでまわってる王国商店街
(2011/9/12)

 

闇を奔る刃の煌き/影法師(1000円)

おすすめ

過去の作品感想:
流れ落ちる調べに乗せて
(2011/9/17)

 

百鬼社中/活動漫画屋(1200円)

野田充は算木を使ってテストの答えや未来を当ててしまう能力を持っていたが、その能力を卑怯だと感じていた。
ある日充は周囲から不良と思われている金剛利之と関わりを持つ。
彼は伊勢大神楽の放下師で、神社で行われるそれに充を誘うのだった。


選択肢なし、伊勢大神楽、異能、四時間と少しで読み終わりました。修正パッチあり(ゲーム上でアップデート)
体験版の感想は
こちら
システムは体験版と同様。
音楽はお囃子が神楽に花をそえていました。挿入歌「おかえり」もいい歌。
絵は男性陣は格好いい男揃いで背景も綺麗でしたが、女性及びそれに類する方々が
通常シーンからすでにキツくて濃い表情なのがちょっと浮いているように感じられました。
一枚絵は差分含め十九枚+妖怪絵や背景。

半田善家組というお祓いをしたり芸を見せたりするのと同時に、
もう一つ別の目的を持って各地の家々を周っている社中のことが描かれています。
舞台や時間が飛んだのにその説明がなく進んでいくことがあったり、
複数人が会話している所で誰の発言かわかりにくい箇所があることが気になりました。
あと今回妖怪などについての引用の現代語訳がなくてわかりにくかったです。
ですが、最初の構想にはなかったであろう終盤のシーンは印象深いものがありましたし、
伊勢大神楽というハレの舞台での高揚や家々を廻る描写はもちろんですが、
学校帰りに友達とたわいない話をするような日常も、丁寧に描かれている作品でした。

過去の作品感想:
自虐の詩 Another Birthday図書館列車 体験版人形城の箒神・陰犬神使いと少年片輪車と雪女
(2011/9/18)

 

パカプラス/PacoProject(1000円)

アルパカ好きな冴木和真(さえきかずま)は彼女である和泉紫(いずみゆかり)の誕生日にアルパカ王国を訪れる。
その帰り道、バスの中でふと眠ってしまった和真が目を覚ますと、隣に座っていた紫がアルパカの姿になっていた。


選択肢あり、アルパカ、恋愛、ボイスあり、二時間と少しで読み終わりました。修正パッチあり。
システムはバックログがないことが不便。
あと、修正パッチにreadmeファイルが付属していなかったりして、操作方法がわかりにくかったです。
OPにムービーと歌、EDにも歌あり。
OPムービーがこの作品のことをこれでもかと表していて、歌も耳に残るものでした。
絵も女の子は綺麗でしたし、やたらと人間味あるアルパカの表情も良かったです。一枚絵は十一枚+差分。

自分だけ、彼女がアルパカに見えるようになってしまい、
混乱したり苦悩したりしつつも事態を解決しようとしていきます。
彼女がアルパカになってしまうという設定と、
実際の姿や声(人間状態の声よりくぐもって聞こえる)はとても印象的でしたし、
バッドエンドルートを除き、姿が変わってしまったからなんだと愛情を持って接する二人には好感が持てました。
ですが、全体的にあっさり進みすぎに感じられたことと、
システム面での読みにくさが残念な作品でした。
(2011/9/20)

 

下草に消える/しらかば(100円)

恋人が突然音信不通になって落ち込む友人からの願いで、共に下草温泉を訪れた真耶。
友人の恋人は、温泉旅行中に突然態度が変わってそのまま消息不明になってしまったらしく、
二人は過去の旅行を再現してその原因を突き止めようとするのだった。


選択肢なし、消息、視点変更、一時間半と少しで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は写真を加工した背景画像のみ。

全三話でそれぞれ主人公が変わり、第一話、第二話で明かされなかった謎が第三話で判明します。
ただ、第一話の友人がその後どうなったのか触れられていなくてちょっともやもやしました。
ですが、メインの謎はそういうことだったのか! と思えましたし、
暗中模索な第一話、第二話から第三話は一転、苛烈ささえ感じる話で、その緩急が印象的な作品でした。

ちなみに下草温泉は作中で群馬と岐阜の県境とあって、
実際には県境は接していないので架空の場所という位置づけのようです。
思わず日本地図を探してしまいました。県境にはまるまる長野県が!

過去の作品感想:
しらかば短編集タイムカプセルGrandfather's Horn
(2011/9/21)

 

シュガードロップ・ブレイクアウト(乙女15推)/Studio F#(1000円)

今は亡きエウロ前皇帝を母に持つマーゴットは十二歳の誕生日を機に人知れず育った別邸を離れ、
父親のいるアヴァロン城へと十二年ぶりに戻ってきた。
それまで純粋培養で育てられた彼女は、そこで権力闘争と愛憎渦巻く貴族社会を目の当たりにする。


選択肢あり、貴族、恋愛、九時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
一部に暗い性的表現を含むため注意とのこと。
システムは「渡り鳥の門は遠く」とほぼ同じ。
音楽は特に問題なし。OPにムービーと歌、EDに歌あり。
絵は画面を動かしていく演出が効果的に思えました。

「渡り鳥の門は遠く」よりも後、「メルクリウスの青い砂」よりも前が舞台。
将来は皇帝になるか暗殺されるか、な立場のマーゴットとその周囲の人々の物語。
前編終盤の展開が重苦しくて、惹き込まれました。
ただ後編終盤はそれに比べてあっさりとしていて物足りない印象。
とはいえ、条件を満たすと読むことができるようになる、
舞台裏を描いたサイドストーリーと合わせて、しがらみや愛憎たっぷりの読み応えのある作品でした。

過去の作品感想:
メルクリウスの青い砂渡り鳥の門は遠く
(2011/9/25)

 

川の流れを留めてみたい - What do they wish for ?(18禁)/3 on 10 -サンオントウ-(500円)

一人っ子なのにお兄ちゃんを探していた柚川るる(ゆかわるる)にお兄ちゃん認定され、
ことあるごとに付きまとわれるようになってしまった小川虹鱒(おがわにじます)
ある日彼はるるに押し切られ、二人で買い物に行くことになった。


選択肢あり、兄妹、ボイスあり、二時間半ほどで読み終わりました。夏コミ版のみ修正パッチあり。
システムや音楽は特に問題なし。EDに歌あり。
アイキャッチのタイトルコールの口調が場面によって変わるのが細かいです。
絵は水のような清涼感ある絵柄で好感が持てます。
あとHシーンの構図に「Might」を彷彿とさせるものが。好きなんでしょうかM字開脚。

お兄ちゃんを求めるるると、お兄ちゃんと呼ばれるのが嫌な主人公。
そのためドタバタしたりすれ違ったりな話。
いまいち二人の拘りや思考がわからなくて、
なんでそれでこじれてなんでそれで解決するのか腑に落ちない部分がありました。
ですが特に前半の、お兄ちゃんお兄ちゃんと迫ってくるるると、それに突っ込み入れる主人公の場面が楽しかった作品です。

過去の作品感想:
ツルゲーネフによろしくぷるぴらMightツルゲーネフとよろしく!
(2011/9/29)

 

わーすと☆コンタクト 〜死神彼女と宇宙人〜 (18禁)/non color(1800円)

死神の幼馴染に言い寄られ続けている高田綾高(たかだあやたか)は、
ある日宇宙人に拉致され、実験と称し宇宙人の少女との共同生活を強いられる。
なんとか脱出した彼だったが、待ち受けていたのは地球の危機だった。


選択肢あり、死神、宇宙人、ボイスあり、五時間半ほどで読み終わりました。
システムは色々な設定ができて便利。
OPムービーと歌、ED歌あり。
絵は可愛いですがHシーンはあんまりエロく感じませんでした。

死神少女と宇宙人少女から好かれて、そのせいで色々と問題が起こってしまう話。
おまけで「びんビンッ!!」との絡みも。
基本コメディで、特に友人の四十片(しじゅううかた)関連で笑える部分もあったのですが、
似たような調子のコント展開が多くてだれ気味に思える部分も。
また、終盤は展開よりも単に言葉遊びに終始してしまっている感がありました。
あと、宇宙人が自分たちのことを語るとき地球人目線なところがいくつかあり、
違う文化という感じがしなくて不自然に感じた作品でした。

過去の作品感想:
Dear world -the one-眼痕葬祭Dear world -Re.-彼と彼女と彼女の忠義ムラタクHumanityダブリーな彼女びんビンッ!!
(2011/10/1)

 

カミサマの好きな色/nostalgia(100円/通販500円)

交通事故で記憶の一部を失いながらも高校生としてごく普通の日々を過ごしていた泉 俊二は、
ある日、学校の屋上で出会った一人の少女に目を奪われる。
しかしその少女は、クラスメイトからいじめを受けていたのだった。


選択肢あり、過去、恋愛、四時間半ほどで読み終わりました。
システムは右クリックメニューから右クリックで通常画面に戻れないことが不便。
音楽はそれぞれのシーンに合った曲が使用されていました。
絵は屋上の背景にもっと力を入れてほしかったなと思いましたし、立ち絵の体つきに違和感を覚える部分があるものの、
照れた表情は可愛いですしさげすまれている表情はぞくぞくします。

主人公が失った記憶と関わりのある女の子と仲良くなって、女の子の抱えているものを解決しようとしていきます。
ルートのあるヒロインはいじめられている少女、神楽ユキと、ユキのことを気にかける少女、紺野シヲリの二人。
ある重要なシーンで主人公がヒロインのことを茶化していたのがちょっと気に入らなかったですが、
屋上のシチュエーションは非常に魅力的で印象に残りましたし、
女の子は皆、台詞や仕草が可愛かったです。特に友人の砂希はルートこそないものの(今後制作予定あり? とのこと)一番お気に入りです。

話としては前半から受ける印象と後半にかなりギャップがあって戸惑いもありましたが、
それ以上に後半は息詰まる展開で面白かったです。
ただ紺野さんルートの仲良しっぷりと比べてユキルートが不憫で不憫で……。逆に紺野さんルートはタイトル名とあまり関係なかったような。
それはともかく、話やキャラクター、シチュエーションなど、印象的な部分が多かったですが、
システムとか背景とか、もっと良くなるのにと思える部分もあって、もどかしさも同時に感じた作品でした。
(2011/10/5)

 

Trif トライフ/とらいあんぐる!(1500円)(DL版の購入はこちら)

フリーターの裏葉はある日の夜に出会った女の子に一目惚れをする。
そのときはほとんど会話もできないままだったが、数日後、二人はまた出会うのだった。


選択肢あり、恋愛、ボイスあり、三時間半ほどで読み終わりました。
体験版の感想は
こちら
システム、音楽は特に問題なし。OPにムービーと歌、EDに歌あり。
絵は女の子三人共可愛いですが、静名さんの立ち絵に服装差分がなくて場面に合っていない箇所も。
一枚絵は二十三枚+差分。

偶然出会った女の子と仲良くなっていきます。ルートは三つ。
アニメ・ゲーム・ネットスラングなどのネタ多め。
前半のイベント量は十二分にありましたが、個別ルートに分岐してからはかなり短くて、物足りなさが残りました。
ただそんな中、深里ちゃんルートはシナリオ量的には一番短いかもしれませんが、
シンプルに恋愛のみにテーマが絞られていて物足りなくはなかったです。他二人は恋愛以外で一波乱あるので。
全体としてはそんな印象ですが、個々のシーンではどれも女の子の表情や台詞が可愛くて、
からかわれたり嬉し恥ずかしだったりのやりとりに頬がゆるむ作品でした。
(2011/10/6)

 

もう、ええわ・・・好きにして(BL18禁)/BLジャパン(1000円)

芸能事務所でマネージャーをしているヨシヤは、実力はあるが問題児のヤストを担当することになる。
ヤストに色々と酷い目にあわされながらも耐えるヨシヤだったが、
ある日ヤストがテレビ局の大物プロデューサーの怒りに触れてしまったのだった。


選択肢あり、芸能界、主人公総受け、ボイスあり、一時間半と少しで読み終わりました。
システムはロードするとセーブ地点よりかなり戻されることがあるのと、
文章が次のページまでまたがってしまうことがあるのがやや不便。
音楽は特に問題なし。
絵は腰〜太もも辺りがやけにエロかったです。

途中までは共通ルートで、最後の選択肢次第でタレントのヤスト、
プロデューサーの聖司、義弟のミヤビそれぞれのルートに分岐します。
また、共通ルート部分の選択肢次第で最後おまけシナリオが出現。
地の文が説明的に過ぎるように感じてしまいましたが、
実際のプレイ時間以上に色々な出来事が盛り込まれていて読み応えのあった作品でした。

過去の作品感想:
ショタマッチョ
(2011/10/7)

 

スマートな暮らしの為の二者択一(未完成版)/team.Takt(無料)

高校生の黄土竜介は友人たちとだらだらと毎日を過ごしていた。
そんな中、青羽遥と朱星儺月という同級生の女の子と会話をするうち、将来についてちょっと考えてみるのだった。


選択肢一つだけ、青春、十五分ほどで読み終わりました。
システムは全体的に不安定な所が。
音楽は特に問題なし。EDに歌あり。
絵は背景と立ち絵で、未完成版のためか一枚絵はなし。

特に何が起こるというわけではなく、一人の高校生のこのまま過ごしたいという思いと、
なにかしなくてはという焦燥感が描かれています。
そんなありふれたなんでもなさがいいなとは思いましたが、
選択肢で分岐したあと、どちらも唐突な感じで終わってしまいあっけなさが残りました。
(2011/10/11)

 

子守唄を貴方に・・・/月うさぎプロジェクト(1000円/フリー公開中)
+サウンドトラック
子守唄を木田が…/月うさぎプロジェクト(製品版特典)

所属する無線部が廃部の危機となり、部員集めに奔走する岡崎直哉。
そんな無線部に入部したのが明るくてノリのいい少女、小貫紗奈。
しかし紗奈には、ある秘密があった。


選択肢なし、恋愛、無線、三時間四十五分ほどで読み終わりました。
システムは特に問題なし。
音楽はオリジナル。OPにムービーと歌、EDに歌あり。
絵は紗奈の表情が多彩でした。一枚絵は十枚。

いままで一人だった無線部に部員が増えて、これから楽しい部活ライフを、
というところで紗奈に異変が起こり、直哉はそれを解決するために奔走します。
無線でラジオ放送のようなやり取りをするシーンがとても楽しくて、
もっともっと部活シーンが読みたいと思えました。
ただ、その無線のシーンに関わる人たちが魅力的だったので、
終盤のほとんどで直哉と紗奈二人しか出番がなかったのがちょっと残念にも感じた作品でした。


「子守唄を木田が…」は直哉の邪魔をしたりするパソコン部部長の木田が、
本編で出番がなかった時にこんなことに巻き込まれていた! というスピンオフコメディ。

選択肢あり、四十五分ほどで読み終わりました。
一枚絵はおまけ含め十枚。

パソコン部の部員たちがいきなり襲いかかってくるという事態に遭遇した木田が、
実は秘密組織の一員だった友人達と共に事件を解決しようとします。
エンディングは三種類。
なごみエンドが入りやすすぎて他のエンド見るのにちょっとてこずりましたが、
かなりはっちゃけた内容で気楽に読むことができました。
(2011/10/12)

 

フェアリーメイカー 〜知はチカラなり!〜 パッケージ版/CURIOSIST(フリーソフト/パッケージ版500円)

フェアリー同士を戦わせるフェアリーマッチが流行している世界。
フェアリーはクイズに答えて得る知恵玉を与えるとより強くなる。
初めてフェアリーを育てることになった錦田(にしきだ)アヤは二年間でフェアリーマッチの頂点を目指すのだった。


育成バトル風味なクイズゲームとのこと、ボイスあり、一周四時間ほどかかりました。
パッケージ版ではボイスあり、BGMが高音質になっているとのこと。
システムはセーブするのに一手間余分にかかるのがちょっと面倒。
悪い結果になったらロードというのをためらわせる目的もあるかもですが。
音楽は特に問題なし。
絵は複数の方が描かれています。主人公の絵柄がお気に入り。

週一回、四択クイズ十問に答えてフェアリーを育成し、
大会に出場してランクを上げ、より格の高い大会へ出場していきます。ゲーム期間は二年間。
答えるクイズのジャンルによってフェアリーのタイプが変化したりします。
クイズはいままでの作品よりも難しめな印象。
ただ、ジャンルと難易度が細かく分けられていて、
それぞれで出題されるクイズの種類はさほど多くないので何回か挑戦すればパーフェクトも可能。

バトルはクイズで良い成績を残したときに覚えることができる技を六つセットして、
ターンごとにサイコロを振って出た目に対応した技をフェアリーが繰り出します。
サイコロの目次第なので、同じ補助技ばかり出て攻撃できないうちにやられてしまうことも。
なので、相手の方が強ければ補助技やカウンター技も必要ですが、
こちらの方が強ければ攻撃技&大きく回復する技を並べて押し切る方が確実。
どちらの場合でも一番役に立ったのはドレイン技でした。

クイズが最初のうちはともかく、後半になると暗記ゲーになってしまいますし、
バトルもそうですが、単調な部分があった作品でした。
せめて一周がもっと短ければ色々なタイプのフェアリーを育ててみようと思ったりもするのですが……

過去の作品感想:
全力疾答!クイズマラソンクイズトラベラー -around the world-遥かなる剣が峰ヒトナツの聖地巡礼
(2011/10/13)

 

学級日誌/KITY(100円)

本土から、橋を渡って島へやってきた杉本涼一。
その島は、MOP反応というものを起こすと診断された少年少女が隔離され過ごす場所だった。
そこで彼らは、精一杯何事もないように、学園生活を送るのだった。


選択肢なし、死に至る病、学園、三時間と少しで読み終わりました。修正パッチあり。
システム、音楽は特に問題なし。
立ち絵はフリー素材が使用されています。

MOPという、それぞれ固有の引き金によって発症し、
苦痛を伴い、そのたび死へと近づく症状を持った少年少女の日々の話。
MOPのことや島のことなど、説明されないままの事も多く、ラストもきっちり白黒つくような終わり方ではないので、
煙に巻かれているような釈然としないものが残りましたが、逆にそんなあやふやな世界が物語に合っているとも感じました。
多分に人を選ぶ所はあるものの、死や人の弱さ、人との関わりなどが終始一貫して描かれている作品です。
(2011/10/20)

 

キミのための唄/silvervine(500円)

友達がおらず、母子家庭で日々をただやり過ごしていた高校生、柊ハル。
彼には秘かに憧れている朝雲雪というクラスメイトがいた。
ある日、学校の外で雪と偶然会ったことから、彼女はハルに積極的に話しかけてくるようになる。


選択肢なし、音楽、恋愛、暗躍、四時間ほどで読み終わりました。
システムは特に問題なし。
音楽はゆったり重苦しく流れる曲が作品に合っていました。EDに歌あり。
絵は立ち絵や一枚絵ごとで絵柄にバラツキがあるのが少し気になりました。一枚絵は七枚+差分。

クラスでひたすら目立たなかった少年、柊ハルが人気者の朝雲雪と、雪の恋人で同じく人気者の桐生敏哉と親しくなり、
楽しい日々を送るようになるも、同時に様々な苦悩も舞い込んできます。
三人でのやりとりは楽しかったですし、逆にクラスメイトから妬まれる場面は息が詰まりました。
ですが、超能力っぽいものが話に出てきて、そのことにあまり必然性を感じられないことと、
結末がそれまでの流れを断ち切りすぎていてフォローなく終わるのが気になりました。
ただこの結末よりあとの話を制作予定とのこと。……この続きって今回以上の鬱展開確定じゃないですか!
(2011/10/21)

 

とらとら -Trouble Travel-/なつこん(ショップ価格1100円)

山朱島という孤島にあるペンションを訪れた恋人同士の谷原宗司(たにはらそうじ)と黒桐咲奈(こくとうさくな)
そこには二人のほかに七人の男女が宿泊していた。
そのまま楽しい旅行になるはずが、一通の手紙をきっかけに惨劇の幕が開くのだった。


選択肢なし、サスペンス、ミステリー、八時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、というか演出は立ち絵を移動させるときちょっとゆっくりすぎるように感じられました。
音楽は緊迫感ありました。EDに歌あり。
絵はギリギリ肝心な所を描かないエロさが。一枚絵は差分含め五十七枚。

絶海の孤島で一人、また一人と人が死んでいき、残された人はどうするか、という話。
「Hurtbreak Wonderland」と同じ世界の話であるということ示唆する文章もちょっぴりあり。
登場人物それぞれの行動や背景についてがさらっと語られるだけで、
全体を通して色々なことが深く掘りさげられずに終わってしまった印象でしたが、
現在進行形の出来事に関しては都度情報整理パートがあってわかりやすかったですし、
よくわからないまま人が死んでいって、残された人の精神状態も……という流れは
緊迫感があってぞくぞくさせられた作品でした。

過去の作品感想:
Hurtbreak WonderlandHurtbreak Wonderland +
(2011/11/3)

 

淫靡で残酷な豚(乙女18禁)/agony/禁飼育(700円)

いつからか、色々な嫌がらせをされるようになった宮路しほ。
そんな中、普段は厳格な世界史の教師、相沢銀仁に親身にされた彼女は、
段々と彼のことが気になっていくのだった。


選択肢あり、乙女凌辱中年陰謀ノベルとのこと、五時間ほどで読み終わりました。場合によってはパッチあり。
システムは文章速度を変更しても章の始めなどでデフォルト速度になってしまうことと、
セーブロード画面などから右クリックでは抜けられないのがやや不便。
音楽はED歌「雪のセレナーデ -piano version-」がお気に入り。
絵は鋭い目が色っぽいと感じました。男女とも。一枚絵は三十四枚+差分。

女子学生とおっさん教師の恋愛。エンディングを迎えると選択肢が追加されたりします。
相変わらず主人公が嫌な目に遭うシーンは非常に不快でした。もちろん褒め言葉ですが。
あと、おっさんの嗜好が生々しいというか、これおっさんが書いたんじゃないかと思えるくらいでした。
むちむちとかコスプレセレクトとか。
ストーリーとしては、一番最後のエンディングが、あっさりとした中に脆さ儚さがあっていいなと感じました。

……後輩の矢島君は信じてもいいんですよね!?

過去の作品感想:
さくっとパンダおじさん酷罪を受けるべき者Nと言う名の男、Bと言う名の女キナナキノ森この世で最も残酷なキスこの世で最も淫靡なキスChiristmas Coffee乙女の悲劇は残酷なキス
(2011/11/7)

 

雨想い、君抱く(乙女18禁)/agony/禁飼育(1000円)

とある学園で清掃員のバイトをしていた黒川めぎは、
何故かいきなりバルバロックという名の女軍人の部下にされてしまう。
そして軍人同士が闘う死武道(しぶどう)大会に参加することになるのだった。


選択肢あり、乙女軍人疑心暗鬼ノベルとのこと、十時間ほどで読み終わりました。場合によってはパッチあり。
システムは文章速度を変更してもたまにデフォルト速度になってしまうことと、
セーブロード画面などから右クリックでは抜けられないのがやや不便。
音楽は山場でのセレクトがいいなと感じました。OPにムービーと歌、EDに歌あり。
絵はめぎ超可愛いです。一枚絵は七十八枚+差分。

めぎと縁のある軍人達がそれぞれの信念とかのために闘ったり、めぎを巡って争ったりします。
エンディングを迎えると選択肢が追加されて別の結末を読むことができるように。
戦闘シーンの描写が、どんな攻防なのかわかりにくかったことが気になりました。
(以下ネタバレ反転)
あと、ノロウイルスも確かにやっかいではありますが、
ここまで深く話に絡んでくると、殺し合いもある大会なのに
大人なら死ぬことは稀なウイルスでこんなに大事になるのかとシリアスさではなくシュールな印象を受けました。

ですが、色々とダメなところもありつつも明るく前向きに周囲と接するめぎが魅力的で、
そんなめぎに影響されて変わっていく周囲の人々の心情も、とても丁寧に描かれていました。
特にバルバロックとは結婚しちゃえばいいのに!
結末もそれぞれ印象的で読み応えのある作品でした。

過去の作品感想:
さくっとパンダおじさん酷罪を受けるべき者Nと言う名の男、Bと言う名の女キナナキノ森この世で最も残酷なキスこの世で最も淫靡なキスChiristmas Coffee乙女の悲劇は残酷なキス淫靡で残酷な豚
(2011/11/12)

 

ユメツクリMonster/=Instinct(2000円)

優秀な姉を持つ高校生、水衛ハルは学校をサボった日の夜、クラリスと名乗る綺麗な女性に話しかけられる。
そこでハルに夢はなにかと聞いたクラリスは、その願いを叶えると称しハルに超人的な身体能力を与える。
しかし能力を使う代償は、身近な人間の命だった。


「ユメツクリ」とその続編の「ユメツクリMonster」を収録。
「ユメツクリ」には選択肢あり、「ユメツクリMonster」には選択肢なし、異能力、
全て合わせて二十一時間ほどで読み終わりました。
「ユメツクリ β版」の感想は
こちら
システム、音楽は特に問題なし。
絵は能力暴走時の目が怖かったです。

「ユメツクリ」中において当初の問題は解決するものの、
その過程で新たな問題が発生してしまい、
「ユメツクリMonster」ではそれをなんとかしようとしていきます。
能力者にとって、何ができて何ができないのかがわかりにくくて都合の良さを感じてしまう部分はありましたが、
「ユメツクリ」からの登場人物と「ユメツクリMonster」で新たに登場した人物を併せるとかなりの数になるのに、
それぞれの行動がきちんと最後の出来事に至るまで繋がっていて、
山場でも全員に見せ場があり、パズルのピースがぴったりはまったかのような達成感を覚えた作品でした。
(2011/11/19)

 

クリアレイン/(1000円)

大学二年生になり、念願の一人暮らしをはじめた千崎凪。
しかしその部屋には、幽霊の少女が居座っていた。
見えないふりを続けていた彼だったが、ある日、意を決して彼女に話しかけてみたのだった。


選択肢なし、幽霊、雨、十二時間と十五分ほどで読み終わりました。
体験版の感想は
こちら
システムや音楽は特に問題なし。
地の文はウインドウ、台詞はフキダシの中に表示される演出がされています。
ただ、時折フキダシから文章がはみ出てしまっているのは気になりました。
絵はすっきりとしていて可愛らしい絵柄。

全五章+最終章という構成で、一章ごとに一ヶ月経過していき、
それぞれの月で幽霊などの現象と関わっていきます。
語り口や台詞が客観的というか淡白な部分がある所と、満遍なく色々なシーンで誤字脱字があったせいか、
物語への没入感とか、山場での盛り上がりに欠けるように感じられてしまいましたが、
空先輩と幽霊少女の霞ちゃんの言動はとても可愛かったですし、
進んでいるのか戻っているのか留まっているのかはっきりしない閉塞感が全編にわたって漂う中、
それでも迷いつつ前を向く弱さと強さがとことん描かれている作品でした。

過去の作品感想:
空想彼岸Minstrel -人形支配の街-
(2011/11/24)

 

電波電波カプリッチョ!/なすびあん(無料/フリー配布中)

高校二年生の赤塚一郎は、秘められた力が覚醒し世界を救うことになると確信していた。
夏休み明け初日、一人のクラスメイトが欠席していることに気付いた彼は、
敵組織の陰謀であることを確信し、調査に乗り出すのだった。


選択肢あり、中二、恋愛、七時間と少しで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は立ち絵と一枚絵の絵柄がかなり異なっていました。

中二言動を隠さない主人公ですが、同時に周囲を気にせず自分の正義を貫いているので、
その縁で女の子を助けたり仲良くなったりします。ルートは幼馴染の松島ひなたと登校拒否になりかけの花井萌の二つ。
萌ルート山場で、内輪事なのに観客多い場所でやること、
そして事情を知らない観客も乗ってくることがちょっと不自然に思えて、
読んでいて一歩引いた目で見てしまったことが気になりました。
ですが、序盤のひたすら妄想全開な中二思考がずっと続くと、くどすぎるであろう所を、
徐々に現実に起こっている問題の対処とヒロインへの想いを混ぜていき、
読みやすさと中二分を両立させているバランス感覚が巧みでした。
さらにどちらのルートも解決するのかどうかハラハラさせられましたし、
両ヒロインとも仕草が脳裏に浮かぶような描写で、可愛い! と思えた作品でした。

過去の作品感想:
ずっと一緒に――
(2011/11/27)

 

恋愛小説物語(18禁)/PLASTIC LABEL(1500円)

高校に入学した神山久司は友人に連れられ潰れかけた文芸部を訪れる。
そこで出会った同じ新入生の女の子二人と共に文芸部に入部した久司。
ある日、その女の子の一人に告白されてしまう。


選択肢あり、恋愛、小説、ボイスあり、八時間と少しで読み終わりました。
システムは特に問題なし。
音楽はED歌の歌詞が淫語連発でインパクトあり。OPとEDにそれぞれ二種類ずつ歌とムービーあり。
絵はお世辞にも上手いとは言えませんが、パッケージも同じなのでだまされた! とはならないかと。
一枚絵は二十六枚+差分。
あと、随所にアニメパートがあるのですが、ラフ絵のままだったり、
逆にクオリティ高いのもあったり安定していませんでした。
そんな中、いじめのアニメはあまりにシュールすぎて笑ってしましました。

ヒロインと仲良くなっていく中で色々と問題が起こり、そこに小説を書くことが関わってきます。
ヒロインは明るく気分屋の上原円、恥ずかしがり屋の道玄坂小春、幼馴染の青山千夏の三人。
Hシーンは選択肢で回避可能。
メインの登場人物ほとんどが性格的に問題があって、
その中でも久司は純愛を装いつつ嫌がる女の子に中だししたりとかなりのクズっぷり。
そんなこともあってか、良い場面でも台詞に心がこもっていないように感じられました。
また、どのルートも展開が似通っているためマンネリに思える部分もあります。
ですが、そんなもろもろも含めて妙に味があって、癖になる所もある作品でした。

過去の作品感想:
強姦ゲームメンヘルメイト肉奴隷調教ゲーム
(2011/12/11)

 

世界制服/Pocket Imagination(1000円)

自分の好きな制服を作り、着るというシステムがある学園に通う白川裕哉は、
幼馴染の今宮瑞希と共に日々を送っていた。
しかし彼らはある日、自作制服強奪事件が起きているという噂を耳にする。


選択肢なし、制服、バトル、十四時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。OPムービーあり。
絵は女の子可愛らしいです。一枚絵は十九枚+差分。

前半は裕哉と瑞希、それに裕哉の両親との関係がメイン。
後半は制服強奪の犯人との闘いが中心。
家族の温かさがいいなと思いました。
特に父親の怜明さん格好いい。
ですが、制服強奪事件以外の部分に話がそれることが多く、足踏みしているような印象を受けました。
そのそれた所で裕哉が人の気持ちを量らなかったり、
瑞希が人の話を聞かなかったり、猪突猛進なのにうじうじしたりしていて、
そういう欠点を一回や二回痛い目にあって反省して改善してくれるならともかく、
何度も何度も何度も同じことを繰り返していていらいらしました。
想いの強さが感じられる所が良かったですが、
もっとシーンの取捨選択をして展開をすっきりさせたほうがいいのではと思った作品でした。
(2012/1/4)

 

五月色の空に/RABBIT-GARDEN(1500円)

両親を亡くし、妹と二人で親戚の家で暮らしていた大学生の橘修哉は、
この春から両親のお墓がある街で二人暮らしをすることになった。
その生活にも慣れ始めた五月。彼を待っていた出会いがあった。


選択肢あり、恋愛、ボイスあり、九時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システム、音楽は特に問題なし。OPにムービーと歌、EDに歌あり。
絵はキャラクターによって描かれている方が異なります。
二見さん(ストールを)脱ぐとおっぱいでかいですね。
あと、夕焼けのシーンが印象的でした。一枚絵は二十三枚+差分。
演出では立ち絵の動かし方にキレがありました。

選択肢によって三人のヒロインと仲良くなっていきます。
今までの作品と同じ舞台で、登場人物のクロスオーバーもあり。
妹の明日美ルートは他二人よりもかなりあっさりな印象。
ですが、ラストでの主人公の行動は強い決意を感じられました。
亜音ルートは色々と都合よく思えてしまう箇所がありましたが山場が綺麗でした。
二見さんルートは一番お気に入り。
二見さん可愛いですし、主人公との絆の強さも感じられた話でした。

過去の作品感想:
春、咲きました☆こいびと7days
(2012/1/7)

 

CIRCLE OF THE DEAD/サークル茶飯(800円)

千葉県の海岸で映画撮影合宿を行うことになったとある大学の映画サークル。
撮影や遊びを満喫していた面々だったが、突然、人を喰う死者の大群に襲われてしまう。
民宿に立てこもった彼らは、無事生還することができるのだろうか?


選択肢あり、ゾンビ、人間関係、全部合わせて七時間半と少しで読み終わりました。
守屋ルートの感想は
こちら
システムはスキップボタンも付いていました。
OPにムービーと歌、EDに歌あり。
絵は、サークルメンバーのゾンビ立ち絵が嫌悪を覚えて良い感じでした。

守屋ルートを含め三つのルートと、守屋ルートから分岐する一つのエンディングが収録されています。
どのルートでもあかね姉さんの獅子身中の虫っぷりは異常。殺されてもむしろホッとしました。
あと葉山くんはものすごく頼もしかったです。

ゾンビに囲まれた状態での人間模様がメインなせいか、
脱出後どうなったのかがほとんど語られなくて気になる部分はありましたが、
守屋ルートと同様、他のルートでも居心地の悪さたっぷりで、理屈と感情のせめぎ合いが読み応えのある作品でした。
(2012/1/15)

 

静寂に電気鋸(15禁)/チェーン荘(2800円)

科戸島に住む人々はそれぞれ異なる特殊能力を持っていたが、
その能力を使用するためには自分の大切なものを代償にしなければならなかった。
そんな島で暮らしている関根コウとその幼馴染、岩神いずもは夏休み直前、一人の少女と出会う。


選択肢あり、異能、サスペンス、ボイスあり、三時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムはキー押しっぱなしでしかスキップできないのがやや不便。
音楽は特に問題なし。OPにムービーと歌あり。
絵はサブキャラクター含め可愛らしいです。あとワイド画面のため、大勢の立ち絵が並ぶと壮観。
一枚絵は三十八枚+差分。差分含めると七十四枚。

謎の女の子との出会いがきっかけで、血生臭い闘いに巻き込まれていきます。
一度エンディングを見ると選択肢が追加されてもう一つのルートへ行くことが可能に。おまけシナリオもあり。
敵が主人公達なんて簡単に殺せそうな能力を持っているのに、
口車に乗せられたり、能力を生かせていなかったり、詰めが甘かったりしてやられてしまうのが納得いかなかったです。
あと、トゥルーエンド山場での敵方の話の流れから置いていかれっぷりも同様。
ですが、最初のルートで次々と人が死んでいくのは凄惨なものがありましたし、
そのラストシーンでは会話している人物の確かな決意を感じられた作品でした。
(2012/1/18)

 

 

(同人ソフト体験版・連作)

へびへび祭りの夜(18禁)/サカナ・ノベル(200円)

高遠第二艦隊所属、攻撃艦淡錘の二等海尉、参月は休暇中、へびへび祭に参加するため蛇多谷を訪れる。
その祭りは蛇多谷に住む娘が他国の男と愛の奉納(性行為)をするというもので、多くの男達が参加していた。
そこで参月は、何人かの女性と知り合うのだった。


場所選択あり、ファンタジー、お祭り、一時間半足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は、脇役キャラまで含めて立ち絵の身ぶり手ぶりが多彩でした。
ただ女の子は「国都の剣 道中編」の三人娘の方が可愛かったなと。

今回は参月がへびへび祭に参加した最初の日が収録されています。
「国都の剣 道中編」の数日前の話で、「国都の剣 道中編」のメインキャラクターの登場もあり。
「魔法少女サカナ」と同じく、Hシーンのテキストはエロいものの、絵がちょっとネックになっていました。
ですが、参月には好感が持てましたし、女の子の言動は可愛かったです。
それに祭を見物するシーンは活気が伝わってきて楽しめました。
特に舞の素晴らしさを表現する描写がいいなと感じた作品でした。

過去の作品感想:
魔法少女サカナ―運命の輪プレ狗張子彼女は怒っているか?舞踏国都の剣 道中編
(2011/8/16)

 

日曜日の八百屋 4/7(18禁)/十三妹(500円)

大学受験に失敗し、予備校通いのため千葉から東京へ上京してきた日野悠子だったが、
仕送りの少なさと物価の高さのせいでひもじい生活を送っていた。
そんなとき、とある安い八百屋を見つけたことから彼女の生活は変わっていくのだった。


追加部分に選択肢なし、霊能バトル、八百屋、二時間と少しで読み終わりました。
2/7の感想は
こちら
3/7の感想は
こちら
システム、音楽は特に問題なし。OPに前回までとは違うムービーと歌が追加されています。
絵は恵美さん綺麗。一枚絵は八枚+差分。

三話までをは収録されておらず、全七話中の四話「水曜日で復讐(リベンジ)」のみを読むことができます。
本編とは別にサブシナリオもあり。
今回恵美さんのHシーンがありますが、絵も綺麗で、
その上あのお堅い恵美さんが……というおいしいシチュエーションなのに、
情緒なくあっさり終わってしまったのが非常に残念でした。……本当に残念でした。
バトルシーンもまだ四話で決着が付いていないこともあってかやや消化不良な印象……最終話では魅せてくれるはず!
サブシナリオの悠子といささぎによる質素な食事風景は、今までと同様涙なしには読むことができず、楽しめました。

過去の作品感想:
幻幽の夜
(2011/8/20)

 

誰を犯人にしますか? 体験版 ver1.0/睡眠忘街

修学旅行で孤島へ向かう途中、佐藤浩太は嵐でのせいで船から投げだされてしまう。
目を覚ますと、彼を含めた五人のクラスメイトが目的地の島へ漂着していた。
天候が回復するまで泊る予定だった館で過ごす彼らだったが、そこで殺人事件が発生してしまう。


選択肢なし、冤罪演出ミステリーADVとのこと、一時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は今までの作品よりもさらにベタ塗りっぽい感じに。

この体験版では、殺人事件が起こり、館の中を一通り探索するところまで読むことができます。
作中で主人公がプレイしている「誰を犯人にしますか?」という
それぞれが探偵や犯人、一般人などを演じてゲームマスターが設定した謎を解いていくオンラインゲームがあるのですが、
やけに力が入っていてぐりぐり動く見取り図と、それを舞台に繰り広げられるトンデモ推理には笑ってしまいました。
ただ、本筋では冤罪演出ミステリーというのがどういうものなのか体験するまで
話が進まなかったのが体験版としてはちょっと残念でした。

過去の作品感想:
誘蛾灯幽霊探偵〜最後の事件〜
(2011/8/21)

 

c h r o n i _ t r o n i ca #1 デモ版/future extra

両親の仕事が忙しく、一年のうちほとんどを姉と二人で暮らしていた大学生の時弥は、
地域新聞で見かけた一風変わったアルバイトの求人に応募する。
その内容は、曰くのある土地に建つ洋館で物語を書くというものだった。


選択肢なし、オリジナル果因年代記ノベルとのこと、一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵はデモ版ということもあり立ち絵一種類と一枚絵一つくらいであとは背景のみ。
ただ万華鏡のような抽象的なイメージ画像などもあり。

このデモ版では時弥が求人に応じて採用されるまでと、
その後のエピソード二つを読むことができます。
ちなみにタイトルは「クロニトロニカ」と読むとのこと。
鬱屈の滲む場面が多めですが、登場人物同士のやり取りはいまのところ結構軽め。
デモ版の中では、洋館がある土地にまつわる過去の話が不気味。
あと、時弥の過去のエピソードが痛快で、方向は違えどその二つのシーンが印象的でした。

過去の作品感想:
raindawnシナリオの鉄人youth 23
(2011/8/26)

 

天ノ輝星〜Retribution and her Guilt 体験版 -(18禁)/AA工房

霞取神社の祭神の息子、霞取惣一はある日街で魔法少女に命を助けられる。
その世界の魔術や神通力とは異なる力を使う彼女の助けになりたいと決意した惣一は、
力を求め、そしてある人物と接触する。


選択肢なし、中二病系熱血鮮血魔法少女バトルノベルとのこと。獣耳や近親相姦もデフォルトの模様。
一時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
OPテーマあり。なんだか今回ちょっとしか流れなかった後半部分の
歌詞怖いのですが……
絵はちょっと線がやわらかすぎるというか、魔法少女と嘉神みちる以外、
シリアス成分とはベクトルが違う方向っぽいのがちょっと気になりました。

この体験版では惣一が力を手に入れるまでを読むことができます。
漢字たくさんでそれにカタカナでルビを振る中二用語が満載で、
設定もいろいろ多くて話になかなかついていけませんでした。
ですが、体験版の終盤、惣一の決意とその時の演出は格好良くて、
惣一と魔法少女がこのさきどんな関係になるのか、気になりました。

過去の作品感想:
人形たちの森人形たちの森〜Soror Carnation
(2011/9/1)

 

Ritterorden vol.1 第一王女(18禁)/君懸草(1000円)

代々守ってきた強大な力を秘めた石、エリクサーを奪われ滅ぼされた一族の生き残りである少女、クリスタルは、
各地に散らばったエリクサーを破壊するため旅を続けていた。
そうして辿り着いたスティオードという国の王都、城郭都市リーブラで彼女はエリクサーの噂を耳にする。


選択肢あり、ファンタジー、六時間半ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
体験版の感想は
こちら
システムは体験版で気になっていたことがすべて修正されていました。
ただ、オートモードが早すぎて文章を追えなくなってしまうのは気になります。
音楽はそれぞれ場面に合ったものが使用されていました。
絵は体験版と同様。一枚絵は十五枚+差分。

序盤はクリスタル視点で進んでいきますが、vol.1のメインはエリクサーの持ち主とその主のお姫様。
エンディングは二つ。
日常シーンの気の置けないやりとりがとても楽しかったです。
山場の恋愛も、ニヤニヤしつつ政治的な思惑を逆手に取った立ち回りが痛快で読み応えありました。
登場人物も魅力的で、特に女性陣の普段仕事や使命を帯びているときのしっかりした立ち振舞いと、
地が出たときの差が可愛かった作品です。
(2011/9/10)

 

未来探偵ソラとピヨちゃん 第一話 第二話/フワフワソ(1000円)

未来の日本、北海道から上京してきた十五歳の少女、ソラがバイトを探していると、
ケータイ電話のヒヨコ型AI、ピヨちゃんが探偵事務所の助手をしないかと話しかけてきた。
一度は断ったものの、トラブルに巻き込まれてしまったソラはピヨちゃんの力を借り、探偵の真似事をすることになる。


選択肢なし、探偵、未来、一時間半と少しで読み終わりました。
このライトノベルがすごい!大賞3次(=最終)選考対象作をノベルゲーム化とのこと。
システムは特に問題なし。
音楽は話の舞台に合った曲が使用されていました。
絵はシステムデザインも含めてスタイリッシュ。

探偵事務所の探偵が長期出張に出てしまい、その間事務所を維持しつつ
簡単な事件を解決してくれる人材を探していたピヨちゃんがソラに目を付けます。
で、ソラが段々と探偵に興味を持っていくのですが、
その度にピヨちゃんの持ってきた仕事や適当な言動に振り回されてしまいます。
今回は第二話、探偵助手としての初仕事までを読むことができます。
全体的に軽めな読み口で進んでいくため、あっさりしているとも読みやすいとも言える作品。
そんな中、嘘をついたり犯罪行為をしたりしつつも
立て板に水とばかりに明るくしゃべるピヨちゃんを見ているのが憎めなくて楽しくて、
そんなピヨちゃんに振り回されつつ一生懸命頑張るソラも微笑ましく思えました。
(2011/9/15)

 

DEAD END JUNCTION #1 Good day to migration/773(1000円)

西部の田舎町でカウボーイをしつつも外の世界に憧れていた少女、ジョゼット。
あることがきっかけで突然願いが叶うも、その行く先には多くの波乱が待ち受けていた。


選択肢なし、ウェスタン冒険ノベルとのこと、一時間半ほどで読み終わりました。
システムはバックログが読めないことと、動作が不安定なことが気になりました。
音楽は特に問題なし。
絵は渋みのある絵柄で話に合っていました。
演出はカットインやフキダシが多用されているのはいいなと思いましたが、
カナカナ擬音がおとなしめの字体で表示されるのはあまり格好良くないなと感じました。

#1ではジョゼットの旅立ちと、その後知り合った獣人族の少女、イナホとの一件までを読むことができます。
スラング混じりの台詞回しが格好いいなと思いましたし、
キャラクターや背景など基本的なビジュアル面は目を引くものがあったのですが
それ以上にシステムや演出で気にかかる所があって、話に集中しきれなかった作品でした。
(2011/9/16)

 

おさきみっ!! 体験版(18禁予定)/座敷童

子供の頃、ずっと一緒に遊んでいた女の子、あやのことをふと思い出した富沢功介。
懐かしくなりその足で思い出の場所を巡るが、当然ながら彼女には出会えなかった。
しかししばらくして、再会する機会がやってきたのだった。


選択肢あり、幼なじみは3変化?純愛ADVとのこと。一時間ほどで読み終わりました。
システムはRen'Pyでバックログが本当に巻き戻し。それは慣れれば演出ももう一度見ることができていい感じ。
ただ時折次のページへ行くときの反応が遅めなのが気になりました。
音楽は特に問題なし。
絵は三人のヒロイン+幼女時代それぞれ原画が別の方ですが、それほど違和感は感じませんでした。

この体験版では三人のヒロインシナリオそれぞれを少しだけ読むことができます。
ゲーム開始時点では幼馴染の「あや」がいるということのみ固定で、
最初の日の行動によって名前に「あや」が付く三人のヒロインのうち誰かが幼馴染になります。
幼馴染にならなかったヒロインがサブキャラクターとして登場することもあり。
途中まで共通である地点から分岐するのではなく、
それぞれのルート同士は過去も含めて全く違う物語ということのようです。
体験版で読むことができる範囲では年上で巨乳でドジな水岡文歌(みずおかふみか)がお気に入り。
最初から全力で好意的な感情表現してくるのが可愛かったです。

過去の作品感想:
ゆいのコトノハ
(2011/9/23)

 

ヤンデレ彼女 外伝2深層編:迷イ子ノ世界/コットンローズワード(300円)

ギャルゲー好きだが周囲に美少女ばかりいる保志乃優希。
三次元に興味のない彼だったが、学園のアイドル水無月零華から告白され付き合うことになってしまう。
しかし次第に彼女の不審な行動が目に付くようになり……


選択肢なし、病んで恋愛ミステリーサウンドノベルとのこと、二時間十五分ほどで読み終わりました。
暴力、猟奇描写などあるので苦手な方は注意。
1週目の感想は
こちら
2週目の感想は
こちら
外伝1の感想は
こちら
システム面や音楽、絵はいままでと同様。

今回の外伝はロリっ娘先輩姫宮空の視点で、本編が始まる前から2週目ラストまで描かれています。
1週目〜外伝1までも同梱。
空先輩の内面が変化していく様がしっかりと描写されていましたし、
本編でなんでもないことのように感じた出来事にも裏があって興味深かったです。
しかし空先輩を止められるのはシオリンか保志乃くらいですね。3週目はどうなるのでしょうか……
(2011/9/26)

 

悠久のクロトバウル -壱・目覚める鼓動-/Papillon Union(1000円)

霊気を操り、人々を脅かす霊獣が存在する世界。同じく霊気を操る操霊師という人々がそれに立ち向かっていた。
操霊師としての力を持ちながら記憶をその力を失い、バオムシルト王国で使用人として働く少年キオは、
自分の無力感に苛まれながらも周囲に支えられ日々を過ごしていたが、ある日、王国に霊獣が襲いかかってきた。


選択肢あり、ファンタジー、闘い、三時間ほどで読み終わりました。夏コミ版のみ修正パッチあり。
システムは特に問題なし。
タイトル画面に歌、ED歌あり。タイトル画面で流れる「永久の祈り」はお気に入りです。
絵は綺麗で女の子は可愛いのですが、霊獣はいまいち恐ろしさが伝わってこなかった感がありました。

今回は、一つの闘いの決着までと、その先に何かが待ち受けているという示唆まで書かれています。
一か所だけなので細かいことですが主人公が敵に対して同情して、
そのすぐ後のシーンでは許せない! となるのがちょっと納得いかないというか、
最初から非情になるか葛藤の末なるかならともかく、中途半端に思えてしまいました。
ですが、ヒロインや男性陣が主人公を見守ったり、
一緒に元気付けたり騒いだりといった思いやりが暖かくていいなと感じましたし、
バトルシーンでも、特に一番最後の闘いの決着に勢いがあった作品でした。
(2011/9/30)

 

少女銃騎兵ヴァレンディオス 第一話/FourDiass(1000円)

インド洋に浮かぶ要塞都市フォートレストに妹と共に住んでいる月浪宏彰は、
ある日、子供の頃に仲良くしていた神名火真琴と再会する。
そのことがきっかけで紆余曲折の末、宏彰は巨大ロボット「銃騎兵ヴァレンディオス」のパイロットとなるのだった。


選択肢あり、近未来、ロボットバトル、一時間半と少しで読み終わりました。
システムは特に問題なし。
音楽は、OPの歌声にちょっと違和感が。OPにはムービーあり。EDに歌あり。
絵は登場人物も世界観に合っているなと感じましたがロボットの3DCGも格好いいです。一枚絵は背景も含め四十七枚。
そしてそれ以上に出撃シーンのムービーが目を惹きます。
コミケ会場でPV見てその場で購入決めましたし。

第一話では最初の敵との戦闘までを読むことができます。
第二話は訓練所兼学校のようなところが舞台になる模様。
途中、相手の攻撃を避けたり、神経衰弱のようなことをしたりといったミニゲームが随所にあり。
悪く言えばわざとらしく、良く言えばわかりやすい演出と展開で進んでいく話で、
状況や世界観が説明的な台詞で語られていくせいでちょっと話への没入感が薄れているように思えてしまいましたが、
格好いい出撃シーンから初戦闘の流れは熱いものを感じた作品でした。
(2011/10/2)

 

Auditory Memory 体験版/Black Bags

高専に通う妹尾茅真(せのお かやま)は幼馴染の美作美と、
時折さぼりながらも普通の学校生活を送っていた。
しかしある日、美咲を襲った出来事のせいで、彼女は意識を取り戻すことがなかった。


選択肢なし、記憶、三分ほどで読み終わりました。
システムは体験版のためセーブ機能なし。
音楽はありません。
絵は各人の性格がよく表れている立ち絵だと感じました。

この体験版では、一通りの日常と、幼馴染が意識をなくしたあとのある朝を読むことができます。
幼馴染がどんな目に遭ったのかは語られないまま。
意図的かどうかはわかりませんが、場面が頻繁に飛んだり説明が少なかったりして、
状況がよく把握できないことが多かったのが気になりました。
(2011/10/8)

 

Last Convert 体験版(BL)/B-cluster

新宿にある探偵事務所で助手をしている広樹。
春。彼は疎遠になっていた幼馴染と再会する。
夏。彼は偶然出会った少年から個人的に依頼を受ける。


選択肢なし、探偵、ボイスあり、十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は癖のない絵柄といった感じ。

この体験版では最初に春と夏を選んで、それぞれの物語の序盤を読むことができます。
なんだかどちらも面倒事に巻き込まれそうな雰囲気がぷんぷんと。
特に夏はものすごく自業自得なことになりそうで、
この体験版だけでも広樹の無自覚トラブルメイカーっぷりがわかりました。
(2011/10/9)

 

フリコメルコ(!)体験版/灰ソフト

どことも知れぬ街に迷い込んでしまった少女、ジギクは言葉が通じる猫に出会う。
その猫からこの世界のことを説明された彼女は、
同じように迷い込んだ人々とコミュニケーションをとりつつ、日々を過ごしていた。


選択肢なし、大事件画策ノベルゲームとのこと、十五分ほどで読み終わりました。
システムは、完成版ではどうなるかわかりませんがセーブスロットは一つで、文章速度変更はなし。
音楽は特に問題なし。
絵は幻想的な背景と素朴な印象の登場人物、それにタイトル画面のデザインがいい感じ。

この体験版では言葉が通じる猫がジギクに、猫の娘がいなくなってしまったと相談し一緒に捜し回ります。
いまのところ大事件を画策しているような場面はなし。
公式ページのストーリーやキャラクターを読むにこの体験版とはずいぶん毛色の異なる話になりそうな印象。
ジギクと猫のやりとりがかみ合っていないというか、
ボケに対するツッコミが次の台詞に繋がっていかず一旦会話が切れてしまっていて、
たびたび足止めを受けるようなテンポの悪さを感じてしまいました。
ですが、どことも知れぬ街で猫と行動を共にするという体験版部分、
公式ページにある殺伐とした紹介文共に魅力を感じる世界観ですし、
それを表現しているグラフィック関連も良いなと思えた作品でした。
(2011/10/10)

 

WORLD END ECONOMiCA Episode.01/Spicy Tails(1000円)

おすすめ
(2011/10/14)

 

Bの話/DEBUG FREAK(500円)(DL版の購入はこちら)※無料版もあります

五人の男女が所属するとある高校のミステリー研究部で事件が起こる。
部員の鈴木真はその時の状況から犯人を推理するのだった。


選択肢あり、ミステリー、犯人当て、六時間半足らずで読み終わりました。
システムは画面の切り替えが遅かったり、切り替えごとにクリックが必要なことがやや不便でした。
音楽はお互いが険悪になるシーンや推理披露のシーンなどその場の状況に合った曲が使用されていました。
絵はちょっともっさりした印象。

五月から始まり、一月に一話ずつ読むことができ、そこで起こった事件の犯人を当てていきます。なお、人が死んだりはしません。
十月までありますがまだ続きがある模様。
九月だけ、ミステリー研究部の部誌を読むと称して
五つの短編〜中編ミステリー(でないものもありますが)を読むことができます。
その中では「ハングルーム」という話が緊迫感あってお気に入り。

それ以外の月の推理は五つ中三つ正解することができました。
話は、真の友人、赤沢さんが最初から最後まで
部員の一人に嫌がらせを続けるのがあまりいい気分ではありませんでしたが、
十月ラストの出来事が、これからどうなるのだろうと興味をそそられる終わり方で続きが気になりました。
(2011/10/17)

 

同人ing〜夢奏クリエーター編〜/星団ファミリー(500円→0のゲーム制作編購入済で300円)

高校二年生の赤名康平は、新人賞の一次選考で落選した小説を同じクラスの小湊伊織に読まれてしまう。
書いた本人でさえ見放したその作品を、彼女は好きだと言う。
そして続けて「同人ゲームを作りませんか?」と告げたのだった。


選択肢なし、同人ゲーム制作、三時間ほどで読み終わりました。
体験版の感想は
こちら
0のゲーム制作編の感想は
こちら
システム、音楽は特に問題なし、オリジナルの曲も追加されている模様。
絵は新作ゲームのイメージイラストが可愛いです。

今回は二作目を制作して二回目のコミティアへ参加というところまでが収録されています。
音楽担当の奏が中心の話。
その奏が、前回から引き続き……というか今回出番が多くなってますますというか、
言葉は悪いですが小物っぽい言動をしているので、
山場で色々大変な目にあっても、どこか冷めた見かたをしてしまいました。
ですが、上手くいくのではないかというところから失敗してどん底へ、
でもその中で得るものが、という起伏が大きくて、
成功も失敗もとても劇的に描かれていて印象に残る話でした。
(以下ネタバレのため反転)
豊洲からというのは絶妙。走って走れない距離じゃないですし、他の交通手段では時間がかかりすぎますし。

過去の作品感想:
スターリーカラーズ
(2011/10/24)

 

彼岸花の咲く夜に 第一夜/07th Expansion(ショップ価格1700円)

クラスメイトからいじめられるだけでなく、担任の先生から淫らな行為を強要されていた森谷毬枝。
そんな彼女に、ある日彼岸花と名乗る少女が話しかけてきた。
彼岸花と会話をするうち、毬枝は現状を打破することを決意するが……


選択肢なし、妖怪、ホラー、七時間と少しで読み終わりました。
システムは前作と同様。
音楽は特に問題なし。OPにムービーと歌、EDにOP歌のアレンジ歌あり。
絵は背景が不気味で効果的なものが多かったです。
あと三話のアヘ顔がインパクトありました。

第一夜には第一話〜第七話が収録されています。
とあるマンモス校を舞台にしたオムニバス。いじめが題材になる話が多いです。
各話には森谷毬枝と彼岸花が登場しますが、他に中心となる生徒や妖怪がいることも。
良くも悪くも王道ホラーといった感じで、いままでのようなクセはあまりないですが、
ぞくっとする演出やストーリーは楽しめましたし、
執拗ないじめ描写は気分が悪くなるくらい現実味たっぷりで良かったと感じた作品でした。

過去の作品感想:
ひぐらしのなく頃にひぐらしのなく頃に礼うみねこのなく頃に
(2011/10/30)

 

campus notes vol.1/4th Cluster(500円)

おすすめ
(2011/11/15)

 

Summer×3 体験版ver2/LLERIA

現代よりもずっと昔、下宿屋を営んでいる京太郎は、外国人の少女、リズと同居することになる。
京太郎の悪友や幼馴染の少女たちともすぐに打ち解けたリズ。
そんな彼らは騒がしい日々を送っていくのだった。


選択肢あり、恋愛、ボイスあり、一時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
ボイスは文章と全く違う台詞が流れるところがいくつかあるのが気になりました。
文章と言い回しが異なる台詞も多数。
絵は女の子みんな可愛らしいです。

この体験版では八月の上旬の数日、花火大会までを読むことができます。
多少の問題は発生するものの、顔見せと、リズが加わった日常が中心でまだまだこれからが本番といった感じ。
とはいえ読みにくいと感じるような所もなかったです。

なお、ボイスの食い違いはあるものの主人公以外フルボイスで、絵は女の子が可愛くて、
それでいて完成版は無料配布予定とのことです。
(2011/11/22)

 

CAGE-OPEN-(BL18禁)/LOVE & DESTROY(1500円)

紺野鉄平は仕事帰りに意識を失い、気付いた時には廃遊園地にいた。
周囲には同じように倒れている多くの人々。
しばらくして園内に放送が流れ、彼は自分が五千万円を賭けて争うゲームに巻き込まれたことを知った。


選択肢あり、暴力、ゲーム、二十二時間半ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
体験版の感想は
こちら
暴力や猟奇的な描写があるため苦手な方は注意。
システムは背景の色によってはバックログが見難くなることがちょっと気になりました。
音楽は特に問題なし。OPにムービーと歌、EDに歌あり。OPムービーが格好良かったです。
絵は体験版で感じたほどはキバ太郎目立ってない感じ。
その分終盤の重要なシーンでの一枚絵が印象的でした。
あと、グロCGにモザイクをかけるモードがあるのですが、逆に想像力が刺激されちゃいました。
一枚絵は八十六枚+差分+コンプ絵。

今回のOPENではゲームの参加者四人とのシナリオを読むことができます。
今後頒布される予定のCLOSEではゲームの運営側とのシナリオの模様。
ゲームの描写があまりなくて、五千万円の奪い合いや駆け引きといったことを期待していた所もあったので、
その部分ではやや肩透かし気味といった感じ。
あと、公式ページのQ&Aで、ルートによって登場人物の設定などが異なると書かれていて、
それを考慮して読んでいたのですが、別キャラルートでならともかく、
同じキャラルート中でもそうしたことが起こるのはかなり混乱しました。
ですが、基本的に理不尽で重苦しい展開が印象的で大部分を占めるが故に、
清々しいシーンや穏やかなシーン、切ないシーンが引き立っていて、そうしたシーンがとても大事に思えました。
お気に入りは矢ヶ崎さんと九条さん。それにその二人のハッピーエンド。
矢ヶ崎さんは所作や機転が男から見て憧れる男といった感じ。
九条さんは残念なイケメン全開で楽しかったです。
凄惨なシーンとそれ以外のシーンが、お互いに良い影響を与え合っている作品でした。
(2011/12/4)

 

あなアケぽんち! 最終体験版(18禁)/こねこねふぁくとりぃ

多々良工業学園に通う緒川太陽。
彼はそこで三人の女の子と一人の男の娘と、
普通の学園とはちょっと違う経験をしながら日々を送っていくのだった。


選択肢あり、工業、恋愛、一時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。最後にムービーあり。
絵は立ち絵とイベント絵で頭身とか受ける印象とかが異なることがあるのは
ちょっと気になりましたが、それでもどちらも可愛いです。
あと溶接とかの説明で図があった方がと思いましたが、完成版では実装予定とのこと。

この体験版では序盤? の日常シーンと、夏樹ルートのHシーン三つを読むことができます。
とりあえず金剛先生のインパクトありすぎ。
あとあゆみさんが太陽をからかうシーンはドキドキさせられました。
女の子とのやりとりは楽しくて、工業的な所はかなり詳細に描かれていて、
工業系青春AVGという看板に偽りなし! という感じの作品になりそうで楽しみです。
私、こういう専門的な分野での面白/トンデモエピソードを読むの大好きなんですよねぇ……
(2011/12/30)

 

ChuSinGura 46+1 -忠臣蔵 46+1- 假名手本忠臣蔵編(18禁)/れいんどっぐ(1000円)

正月に起きた日食を見た瞬間、気を失った深海直刃が目を覚ますと、そこは1701年、江戸時代の赤穂藩で、
それまで存在していた同姓同名の武士が記憶喪失になったものとして周囲から扱われるようになった。
それから数カ月、赤穂藩主が刃傷沙汰を起こし切腹させられたことに端を発し、彼は赤穂浪士の敵討ちに巻き込まれていく。


選択肢なし、忠臣蔵、女体化、六時間ほどで読み終わりました。
システムは登場人物が多いので人物録が有難いです。ただ表示されるのにちょっと時間かかる印象。
それ以外の部分は特に問題なし。
音楽はOPに歌とムービーあり。OP歌の「ADABANA 〜仇華〜」がお気に入り。
絵は、というかシチュエーションですが折角和装なのにすぐ脱いじゃうのが残念。
ただ、剣を振っている場面は躍動感ありましたし、感情表現の演出も多彩。一枚絵は四十枚+差分。

タイムスリップした江戸時代で女体化した忠臣蔵を体験する話。
今回は赤穂浪士のリーダー、大石内蔵助がヒロイン。
江戸時代の住人として「僕はキミだけを見つめる」「四季の詩」キャラクターの出演もあり。
直刃の境遇と、刃傷沙汰との繋がりが根拠不足に感じて、
登場人物達がそれで納得するのがあれ? と思ってしまいました。
ですが、最初は相手を攻撃できなかった直刃が成長していく様はわくわくしましたし、
赤穂浪士達の覚悟の強さや、そのための衝突もしっかりと描かれていました。
その末にある討入りシーンもとても熱かった作品で続きが気になります。
赤穂浪士の中では間新六がお気に入り。でも今後ヒロインはなさそうな流れ……

過去の作品感想:
僕はキミだけを見つめる僕はキミだけを見つめる 外伝 サーベルタイガー編四季の詩
(2012/1/22)

 

 

(同人ソフト番外編・その他)

猟奇探偵節用スピンオフ 「道程」 ver.0.1/ziya

東日本大震災チャリティー本企画「笑顔をあなたに」寄稿作品。
猟奇探偵節用 第一話に登場した永原もずめが中心の話。


選択肢なし、地震、家族、五分ほどで読み終わりました。
第一話の感想は
こちら
カストリ版の感想は
こちら
システムは特に問題なし。
音楽は前半の緊迫感ある曲から終盤穏やかな曲への転換が印象的でした。
絵は背景のみ。子供の石像のようなものが写っている背景が話に関係なく怖いです。

地震に遭って避難してきた母子ともずめの会話で話が進んでいきます。
今回は第一話やカストリ版と比べてずっと、何が起こっているかわかりやすくて読みやすかったです。
ほんのり暖かくなる話で、もずめの心情と音楽がリンクしていていいなと思いました。
(2011/8/24)

 

DAGGER -点を支えし者達-/The sense of sight(500円)

「DAGGER -戦場の最前点-」のいくつかのシーンを、ティストの師匠クレアとレジ視点から描いた話。

選択肢なし、一時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽はいままでの作品と同様。
絵は御年配の方々大活躍な感じ。ただアイシスとユイのちょっと露出度高めのものもあったり。一枚絵は六枚+差分。

アイシスシナリオの後半、主にティストが目を覚ましていない時の出来事が中心。
ヒロインと同じか、それ以上にクレア師匠がティストのことを想っていることがしっかりと伝わってきました。
特に最後の闘いでの突っ走りっぷりが!
あと相変わらずイスク卿ぶん殴りたいです。

それからアイシスシナリオの後日談も収録。こちらはアイシス視点。
アイシスとユイが可愛くてティストうらやましいです。

本編とは別の視点で、本編同様思いやりを感じられる話でした。
おすすめです。

過去の作品感想:
DAGGER 戦禍の絆▽繰り返しの世界▽めるらぶっ! 第一話DAGGER -戦場の最前点-(リニューアル)
(2011/8/31)

 

Ringlet the Fairytale Package Edition 1/Project Ringlet(500円)

かれんからおとぎ話がたくさん載っている本を渡されたエルセ。
明日は祝日。主人公はエルセに、その本を子守歌代わりとして読み聞かせることとなった。


選択肢なし、おとぎ話、追加部分は一時間半ほどで読み終わりました。
Ringletの世界でおとぎ話を読む話。
1.1st Edition(006)の感想は
こちら
システム、音楽は特に問題なし。
絵は話ごとに挿絵が一〜二枚+差分用意されています。

現時点で十七の話が収録されています。
どんな構成かは1.1st Edition(006)の感想を参照。
追加された話の中では王様のお腹に住みついた悪魔を追い出す話「エリンの夢」がお気に入り。
チーズ、ベーコン、ラードなどといった単語がものすごく頻繁に出てくる話で、
そのこってりしすぎなラインナップにお腹がすくを通り越してお腹いっぱいになりました。
あと「クリゼルダ」でのクリゼルダの恥じらいが可愛かったです。
でもうにゅ〜という感じのエルセもとても可愛いかったです。
(2011/9/9)

 

月神ふぁんでぃすく/根無し草(200円)

長編青春ファンタジー「夢の絆」に登場するキャラクターによる外伝。
「月神探偵譚」シリーズ本当の最終章。


選択肢あり、ゆるゆるみすてりーのべる(わさび入り)とのこと、四十分ほどで読み終わりました。
第一話「月神探偵譚」第二話「月神探偵譚U」の感想は
こちら
第三話「月神探偵譚V」の感想は
こちら
システム、音楽、絵はいままでと同様。一枚絵は三枚。

「月神探偵譚」と同じ舞台ながら別の人物が主人公の「Mikomiko Detectives」
「月神探偵譚」や「夢の絆」に関するクイズが出題される「月神えくすとらだんじょん・わさびの挑戦状」
それにラジオノベル「わびさびブロードキャスター」を収録。

「Mikomiko Detectives」は飼い猫が猫又になってしまった狗尾(えのころ)ここあが、
その飼い猫と共に友人が巻き込まれた事件を解決していきます。
(ネタバレ反転)
携帯が再起動するとパスワード入力必要というのを連想するのがかなり難しくて、ヒントコーナーを見るまで解けませんでした。
「月神えくすとらだんじょん・わさびの挑戦状」は三段階の難易度のクイズ計九問を解いていき、
全問正解を目指します。一問でも間違えたらゲームオーバー。「夢の絆」の設定までは
(メニューから見ることができる用語解説に記載されているとはいえ)
覚えていないので初見では第二段階が精一杯。
攻略法は用語辞典を穴があくまで読むか、何回もクイズに挑んで出題される問題と答えを暗記するか。
私は後者で突破しました。十五回くらいやりなおして……
(2011/9/22)

 

Wish -a sacred night's dream-/MIGIHA(500円)

Wish 〜tale of the sixteenth night of lunar month〜のファンディスク。
クリスマスイブに開かれる学園祭「聖夜祭」に向けて色々準備をする中で、
色々とおかしなことが起こっていきます。


選択肢なし、学園祭、十二時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は本編と同様。挿入歌兼ED歌あり。
絵はお色気シーンも。一枚絵は差分含め百一枚。

ファンディスクということでコスプレしたり暴走したりといった所はあるものの、
本編各章を踏まえた続編という面がかなり強め。
そのためシリアス展開に押されてお祭り騒ぎ分はやや物足りない印象で、
特に集大成なはずの聖夜祭当日はあっさり終わってしまった感じを受けました。
ただ本編との関連や登場人物同士、あるいは本人の過去や未来との関係など、
繋がりや縁といったものを強く感じる内容でいいなと感じました。
特にお気に入りなのは十六夜の里での純関連。

あと、SRPGパートもあるのですが、
神社面が楽勝だったので学校も適当に進めていたらあっさりやられました……

過去の作品感想:
Wish 〜tale of the sixteenth night of lunar month〜追加シナリオ
(2012/1/1)

 

(漫画)

いっしょにゴハン食べたいッ/こもれびのーと(B5/16P)

おすすめ

過去の作品感想:
季節のめいどさん総集編・春夏秋冬
(2011/9/24)

 

 

(小説)

天使のてざわり/Arrow(A5/60P/300円/コピー本)

おすすめ

過去の作品感想:
the One ―ただ、唯一の空の海恒例夏のサンタ狩り冬の向日葵そらのはしごハッピー・アクア冬の日の魔法妄想彼女あの人まで、後、二メートル
(2011/8/28)

 

燎原の覇者1 樹下の盟約/呑気屋本舗(ノベルズ版/260P/500円/コピー本)

トラブルに巻き込まれ怪我をしてしまったリッツ・アルスター。
動くこともできず、食料もなくこのまま死を待つばかりかと覚悟した彼に声を掛けた青年、エドワード・バルディア。
二人は友人となり、エドワードの目的のため共に歩むこととなった。


「呑気な冒険者たち」シリーズの四十年ほど前の話で、
アンナやフランツはまだ生まれてさえもいません。
第一巻ではリッツがエドの出自と目的を知るまでが描かれています。
リッツが最初結構弱くて意外。
シーデナを出る頃にはもう強かったと勝手に思ってました。

今回はジェラルドの屋敷での一件や、ティルスで敵を罠にはめる場面など、
相手の心理やしがらみを利用した策が痛快で面白かったです。

過去の作品感想:
短編テーマシリーズ総集編1 がらくた箱呑気な冒険者たち悠遠の箱庭エネノア大陸旅行記
(2011/9/11)

 

おおかみタクティクス/夢桜(A6/238P)

特定の動物が持つ能力を使用することができる獣の因子というものを持っている者が多く存在するとある街。
そこへ転校してきた藤原一十(ふじわらいっと)はいきなりトラブルに巻き込まれ、
オオカミの獣の因子を持った少女、大神有葉(おおがみありは)と長時間別々に行動できない関係になってしまったのだった。


一十と有葉の最初の出会いから一緒に行動するようになった経緯は作中で多少語られるのみで、
それからしばらく後に起きた、獣の因子を持つ者が起こした問題の解決までを描いたハンティングアクションコメディ。
有葉のライバルでフクロウの獣の因子を持った少女、国府田日菜(こうだひな)が、
ことあるごとに一十を巨乳と言葉で誘惑してくる様はエロかったです。
さらに誘惑しつつも純愛で、一十も拒否しつつ大切に接しているのも好感が持てます。
ただそんな感じで日菜の印象が強い分、一応メインヒロインたる有葉の影がかなり薄くなっている面も。

あと、有葉のモットーで一十や日菜も口にする「それがあたしのおおかみタクティクスだから」
という(言い回しは場面によって多少変化しますが)台詞を読むたびに実際に口に出しているところを想像してなんだか無性に恥ずかしくなりました。
結構頻繁に出てくるんだコレが。そのたびにわきゃーという気分に。
でも、決め台詞というのはこれくらい破壊力あったほうがいいんでしょうね。印象付けた方の勝ちで。

過去の作品感想:
しろくろり〜た Knot of one -NotFound-かまどの女神―エイミィ―
(2011/9/19)

 

ゆる本 Vol.12/雲上回廊(A5/40P×2冊/100円/コピー本)

「気負わず、力まず、ゆるく生きるよ」がモットーの短編(今回中編も)アンソロジー。
今回のテーマは「作中に初恋の人物を登場させよ」

言村律広さん「てき(す)とーず心配」
蒼ノ下雷太郎さん「初恋のあの人殺人事件」
長屋言人さん「日常性への回帰を指向する関係性に対する考察」
三里アキラさん「まっくらな水」
伊藤鳥子さん「松原くんの受難な朝」
佐藤さん「三夜一夜自分語り」
蒼桐大紀さん「ひめものがたり」
秋山真琴さん「心配性の、もったいないお化け」
を収録

面白かったのは蒼桐大紀さんの「ひめものがたり」
とあるオーナーに買われた車が語り手の話。
前半はいいかげんな人間が痛い目を見る場面が痛快で、仲間の車の反応もいい味出しています。
後半はオーナーの車への想いも、車のオーナーへの想いもひしひしと感じてなんだか嬉しくなりました。
オーナーが好きなことを突っ込まれて必死で冷静を装う車も可愛い。
ラストの締めも綺麗で、
ここで書かれているように
合同誌の色からはかなりかけ離れていますが、それを差し引いても面白い、と言える作品でした。

それ以外の作品では三里アキラさんの「まっくらな水」が良かったです。
仕事が見つからない中訪れた故郷の夏祭りで過去を想う話。
端的な言葉で情景を想起させる文章がいいなと思いました。
ぞくっとする後半も印象に残ります。

過去の作品感想:
竜の見る夢(体験版)さもなくば懐は鉛筆でいっぱいに終わらない放課後でまた逢いましょうPNOS五分間事件いつかきっとうまくいく有限失効あきそらっ!セレスティア・サーガ
(2011/10/19-1)

 

袖縛り(上)/禾乃登舗(A6/42P/無料/コピー本)

ある冬の日、左腕が欠損した少女を目にしたことから、
自身が持つacrotomophilia(欠損性愛)に気付いてしまった大学生の近江景。
数ヶ月後、その少女、尾鷲千夏が同じ大学の同じゼミに所属することとなった。


身体の欠損に興奮を覚えるようになってしまった男と、その引き金となった少女の恋愛小説。
三章構成の第一章とのこと。
欠損に興奮した時の熱に浮かされた様子、
それを押し殺して生活している時の現実感の希薄さ、
どちらも心底からそういう状態になっているということが伝わってきて、目が離せませんでした。
終盤の景と千夏の会話(というか半分千夏の独白ですが)も、
左腕がない状態で人と関わってきたという実感がこもっているように感じられました。
そんな表現の良さが、これから先の二人の葛藤と恋愛をどう描くか、楽しみです。
(2011/10/19-2)

 

 

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