影法師
HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

闇を奔る刃の煌き(購入はこちら)

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2011/8

価格

1000円

年齢制限

なし

特徴

和風伝奇、立志伝、前日譚

選択肢一つだけ、一話から四話まであわせて十時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読スキップ、CGモード、音楽鑑賞などがあり、
セーブデータは30個まで保存可能です。

 

あらすじ

男はふて腐れていた。
主家の小僧から使い走りを押し付けられたせいで
親友である西脇哲哉との約束をすっぽかす羽目になったからだ。

――相変わらず下らねえ用事で呼びつけやがる。
――憂さ晴らしに道場でひと暴れするか。

あの愛すべき馬鹿野郎共をどうしごいでやろうかと考え始めた矢先。

――ぞくり

彼は足の爪先から脳の天辺へと激しい衝動が駆け抜けたのを、確かに感じた。
今し方すれ違った、一人の女性が脳裏に焼き付いて離れない。
長い黒髪を靡かせ、優雅に歩を進め、けれどもどこか憂いを滲ませた瞳。

こいつだ。

確信する。
そう。
彼は、まさしく運命とすれ違ったのだ。

(サークルHPより)

 

この作品について

まず第三話までの感想を再掲載いたします。

闇を奔る刃の煌き 第一話(無料/フリー公開中)

都会でなく、田舎でもないとある街。
そこにある剣術道場で師範を務める片倉重蔵は中村蛍という娘に求婚する。
その想いは遂げられ、見事二人は夫婦となったのだった。

選択肢なし、和風伝奇、一時間半と少しで読み終わりました。
システム面や音楽は前作「流れ落ちる調べに乗せて」と同様。
絵は前作よりも色が付いて鮮やかになっています。
落書き風のアイキャッチも楽しい。一枚絵は十九枚+差分。

流れ落ちる調べに乗せて」から数十年前の話。
まず一番最初のシーンからクライマックスという感じで目を惹きました。
そしてそのシーンでも、以降のシーンでも重蔵と蛍の二人がとにかく格好いい。
お互いがお互いのことを好きだというのがとても伝わってきますし、
その上でのじゃれあいや、二人っきりの穏やかな場面、緊迫した場面など、どのシーンでもすごくお似合いです。
後半の一悶着の結末も痛快でしたし、これから先二人がどういう人生を歩んでいくのか、楽しみになりました。

……ただ「流れ落ちる調べに乗せて」を読んだ身としては
数十年後の境遇(成功するも、一つの問題が)を知っているだけにちょっと複雑です。

 

闇を奔る刃の煌き 第二話

都会でなく、田舎でもないとある街。
そこにある剣術道場で師範を務める片倉重蔵は中村蛍という娘に求婚する。
その想いは遂げられ、見事二人は夫婦となったのだった。


選択肢なし、和風伝奇、第二話は三時間足らずでで読み終わりました。
第一話と第二話を収録。
システム、音楽、絵は前作と同様。第二話での一枚絵は十九枚+差分。

今回は重蔵が進むべき道を決めるまでの話。
第二話で初登場した小菊の空回りっぷりや蛍達三人娘の姦しさは微笑ましくて、
第一話よりもかなり賑やかなトーンで進んでいきます。
でもやっぱり重蔵と蛍二人のお互いへの信頼、愛情は変わらずで、
惚気を聞くのさえも心地好い作品でした。

 

闇を奔る刃の煌き 第三話

都会でなく、田舎でもないとある街。
そこにある剣術道場で師範を務める片倉重蔵は中村蛍という娘に求婚する。
その想いは遂げられ、見事二人は夫婦となったのだった。


選択肢なし、和風伝奇、第三話は二時間半足らずでで読み終わりました。
第一話〜第三話を収録。
システム、音楽、絵は前作と同様。第三話での一枚絵は八枚+差分。

今回は紆余曲折ありながらも成功を収め、しかし今後の波乱を予感させる話。
多少の問題はあれど重蔵と蛍と周囲の人々がいれば
何とかなってしまうと信じられるくらい多士済々で絆の強さもあって、
安心感とか、一体感といったようなものを感じられました。
作中でも言及されているように重蔵の人を惹きつける所に私もやられてしまったようで。
しかしそんな彼らを引き裂くような示唆もされ最終話を読むのが恐ろしくも楽しみです。

 

ここまででもとても面白い作品だったのですが、
第四話では方向性は違えど、第一話冒頭に勝るとも劣らない印象的なシーンが随所に見られ、惹き込まれました。

システム、音楽は第三話までと同様。第四話で追加された一枚絵は三十六枚+差分。
絵は今回特に素晴らしかったです。蛍の重蔵への愛情が感じられる場面、
重蔵が人目もはばからずに嘆く場面、そして最後の選択肢の後。
前向きな感情も、負の感情も一目見ただけで雄弁に伝わってくる絵でした。

話も、「流れ落ちる調べに乗せて」への繋がりを納得できる形で幕が閉じられていて、
その上で一つの独立した物語としても、絵で表現されている感情が文章でもとても丁寧に、容赦なく綴られています。
特に重蔵が人目もはばからずに嘆く場面以降は息が詰まり、胸を打つ出来事の連続で、
痛快なシーンも悲痛なシーンも手を止められないまま、最後まで読み切ってしまいました。

魅力的な登場人物が心底からの感情を顕わにする、とても楽しくてとても苦しい作品でした。

 

 

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