2014年同人ソフト感想リスト

プレイ順です。

女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、
BL=男主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男(年齢不問)、としています。
作品が女性向かどうかは基本的にサークルさんの自己申告です。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

まとめ  完成版  体験版  その他

まとめ

おすすめ同人ソフト完成版
私のリアルは充実しすぎている/TetraScope
パコられ/ゆにっとちーず
リズベルルの魔/ときてっと
輪舞曲Duo -夜明けのフォルテシモ- 〜ぷにゅぷりff〜/TINKLE BELL

おすすめ同人ソフト連作
アルティメット・ノベル・ゲーム・ギャラクティカ/人工くらげ

面白かった完成版
七月が耳につく/Tears Lab.
八月が目にしみる/Tears Lab.
トンネループ/クロチカ
佐倉ユウナの上京/超水道
夜這いゲーム/逆流そふと
鬼ノ仮面/agony/禁飼育
冬のさざなみ/ゆにっとちーず
1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから/虹猫
恋の筆触分割/恋の筆触分割製作チーム
処女失格 〜初めては貴方に捧げたかった〜/agony/禁飼育
Jigsaw2/さより文庫
紅蜘蛛 / Red Spider/studio wasp
呪い少女とパンツハンター/ゆめみソフト
19℃/19may

完成が楽しみな体験版・続き物
キョンシー×タオシー/電動伝奇堂/
天ぷら! 〜Tengu&Plausible Lair〜 /Studio Farandole
マジカルアイズ/Pomeranian Swingers
カガミハラ/ジャスティス/フラガリア

他に完成版では「黒白痴」「ポックリが鳴った夏」「女子校生とごはんですよ!」「山吹三昧
夏のさざんか」「インダストリアル・レボリューション,スタンド・バイ・ミー
寝取られ男の娘 〜俺の幼馴染みの無邪気な彼女(男の娘)がまさか粗暴な体育教師に弱みを握られて調教されていつの間にか快楽に溺れてアヘアヘダブルピースでビデオ撮影されて喜んでいただなんて!!〜
Colors/Forest」「女子肛校生芸能アナルクラブ〜現役JKアイドル枕営業の実態〜
おたくと娘さん」「消えたライジング・パープル
体験版では「Goodbye-Notes」「虚構英雄ジンガイア
女性向完成版では「恋してマシュマロ」「quack*girl」「夢堕ちのインキュバス」が良いなと思いました。

(完成版)

さよならだけが人生、じゃない/Tears Lab.(フリーソフト)

四つの短編を収録した連作。
選択肢なし、出会い、別れ、雨、恋、二十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。効果音が耳に残ります。
絵は背景のみ。

出会いとか別れとか雨とか恋とかがテーマの四つの話で、
一部登場人物は共通していますがそれ以外は独立した話……のように思えました。
三つ目の終わりが一つ目の話に繋がりそうな予感はしましたが明示はされていないようですし。
ほとんどがこれから話が動く、という前で終わっているので強く伝わってくるようなものはあまりありませんでしたが、
ずっと雨が降っている話の中で一つだけ晴れている話の解放感や、
三つ目の話での母親の気風の良さ、主人公達の初々しさが印象的でした。

過去の作品感想:
ブランコ日和終わった世界Re:TRY -リトライ-非常口さんと恋する女の子セラとウタノのゆく年くる年うつ◎しゅみれーしょん あさひの沈む頃ずっと床を見てる明日、弾く。Sweet Curriculum
(2014/1/19)

片想いは夢を見る/Tears Lab.(カンパ特典)

殿前のぞみは夢を見る。
木内幸希と過ごした高校生活のことを。


選択肢なし、片想い、十分ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は落ち着いた曲調や水音の効果音。EDに歌有。
絵は背景のみですが、テキストウインドウがさざ波模様になっています。

夢を通して片想いが描かれています。
とりとめのなさで戸惑う部分はありますが、
同時にふわふわした穏やかさと不安感を味わえましたし、
終盤で出てくる片想いに、そういう見方もあるなあと思わせられた作品です。

過去の作品感想:
ブランコ日和終わった世界Re:TRY -リトライ-非常口さんと恋する女の子セラとウタノのゆく年くる年うつ◎しゅみれーしょん あさひの沈む頃ずっと床を見てる明日、弾く。Sweet Curriculumさよならだけが人生、じゃない
(2014/1/20)

 

Send Love/Tears Lab.(フリーソフト)

「3人のシナリオライターによる、
オムニバス形式の合作恋愛ノベル。
テーマは《メール》そして《春》」とのこと。

三十分ほどで読み終わりました。
「手のひらサイズの関係」のみ選択肢、ボイス、ED歌、一枚絵あり。一枚絵は三枚+α
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。

ピンクのモト

春、高校三年生になったばかりの酒見あきらは放課後、お花見へと向かう。
彼女、吉川華織から届いたメールを読みながら。

届いたメールの文面が、相手がその時点でどんな心境で、主人公との待ち合わせ場所へどうやって向かって行っているのかということをありありと連想させるものになっていて微笑ましく感じました。
メールに対するこちらからの返信が表示されないのも、おや、と思いつつも彼女の行動を想像することへの集中材料に。
それが後半、終盤の展開に繋がっていて、いい構成な心地よい余韻のある話でした。

あと桜の色を形容する言葉が、物語として美しさを追求するなら桜色、なんでしょうがピンクと言っていて、
推敲された文章じゃなくその場でのやりとりなんだというところが出ていました。もしかしたら私の邪推かもですが。


手のひらサイズの関係

三年生の文化祭をきっかけにメール友達になった僕と彼女。
しかし、ふと彼女からのメールに違和感を覚えるようになり……

選択肢によって三つの結末に分岐します。
グッドエンド? はこのやりとりでそういう関係になるのかうらやましい! という感じ。
ノーマルエンド? は一応解決したけれど本当には解決していないもやもやが一枚絵からも文章からも良く出ていました。
ところでチョコの違いはなにか意味があるのでしょうか……

Recall Love

高校を卒業したら、数少ない友人の全員と連絡が取れなくなっていた。
そんななか、見知らぬアドレスからメールが届く。相手はこちらと面識があるようだが、誰か当ててみてと言ってきた。

正体を明かさない相手とメールをやりとりして、誰なのか考えていきます。
双方空回ったあげくの物語で、もうちょっとうまくやれよ……ともどかしくなりますが、
そうしてすれ違った末の終盤は甘々でニヤニヤさせられました。
(ネタバレ反転)
途中まで相手は男だとばかり思ってました……

過去の作品感想:
ブランコ日和終わった世界Re:TRY -リトライ-非常口さんと恋する女の子セラとウタノのゆく年くる年うつ◎しゅみれーしょん あさひの沈む頃ずっと床を見てる明日、弾く。Sweet Curriculumさよならだけが人生、じゃない、、片想いは夢を見る
(2014/1/21)

 

七月が耳につく/Tears Lab.(フリーソフト)
八月が目にしみる/
Tears Lab.(フリーソフト)

夏、とある高校のコンピュータ部に所属する三年の先輩と、一年の後輩はエアコンが壊れたため飲み物を買いに出かけた。
道すがら会話をしながら自動販売機までたどり着き、買ったものを飲みながら日陰で一息付くことにした二人は……


選択肢なし、夏、恋愛、対、それぞれ十分ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はセミの鳴き声が二つの話で違うことや、「七月が耳につく」での無音の使い方など考えられていました。
絵は背景のみ。

二つの話は同じコンピュータ部に所属する別々の男女二組が登場人物で、
導入は似ていますが色々なところが対照的なつくりになっています。
「七月が耳につく」は女の先輩が魅力的に描写されていて、後輩が憧れを抱くのも納得でした。
そんな先輩と二人きりの会話に読んでいる方まで幸せを感じられる中、
それを一変させる先輩からの言葉に、後輩からの返答、そして幕、という流れにもどかしさを覚えましたが、
エピローグでそのもどかしさが一気に昇華されました。
この終盤からエピローグへの流れはとても良いな、と思います。

「八月が目にしみる」は男の先輩と女の後輩の話で、
それ以外にもことごとく「七月が耳につく」とは逆の内容で話が進んでいきます。
後輩がラジオで聴いたことがとても説得力があるのに、
七月でも八月でもその通りにならないというのが不憫です。
エピローグもなしに終わる構成も含め、七月との対比がありありと浮き彫りになっていて印象的でした。

男女の恋愛模様が夏の暑さや夏が終わる物悲しさを背景に、鮮やかに描かれている二つの物語です。

過去の作品感想:
ブランコ日和終わった世界Re:TRY -リトライ-非常口さんと恋する女の子セラとウタノのゆく年くる年うつ◎しゅみれーしょん あさひの沈む頃ずっと床を見てる明日、弾く。Sweet Curriculumさよならだけが人生、じゃない、、片想いは夢を見るSend Love
(2014/1/22)

 

窓の中の彼女/Tears Lab.(フリーソフト)
まどかのノベル/
Tears Lab.(フリーソフト)

ウインドウに文字のみが表示される「まどか」と会話をしていきます。
似非育成シミュレーションぽいもの、とのこと。

選択肢あり、十五分ほどで読み終わりました。
小さいウインドウに粗いドット文字というゲーム画面。効果音もレトロ風。

選択肢はありますが基本的に最初から好感度最大なのでどれを選んでも大丈夫。
なので余計なことを考えずに会話を楽しむことができました。……最後以外は。
(ネタバレ反転)
またよろしくを選んだ後にもしかしてこのまどかはバグに乗っ取られたまどかなんじゃないかと最後に余計なことを考えて一人震えてました。

「まどかのノベル」は「窓の中の彼女」の派生作品。
後日談ではありますが読み終わると「窓の中の彼女」で会話が増えるパスワードを聞くことができます。
選択肢なし、十分ほどで読み終わりました。
「八月が目にしみる」を読んでいるとニヤリとできるネタもあり。
まどかといつもよりさらに幸せな会話ができる物語です。

過去の作品感想:
ブランコ日和終わった世界Re:TRY -リトライ-非常口さんと恋する女の子セラとウタノのゆく年くる年うつ◎しゅみれーしょん あさひの沈む頃ずっと床を見てる明日、弾く。Sweet Curriculumさよならだけが人生、じゃない、、片想いは夢を見るSend Love七月が耳につく八月が目にしみる
(2014/1/23)

 

好き。のお話/Tears Lab.(フリーソフト)

バレンタインを控え、女の子達は好きな相手をいつも以上に意識するようになっていた。
その相手の名前は……


選択肢あり、告白、十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は男子生徒三人の立ち絵あり。

女の子同士で会話していくうちに告白することになってしまいます。
女の子の恋心の綺麗さが描かれていたと思えました。
ですがゲーム内の仕掛けを生かすために、男性陣がそれぞれどのような人物なのかや、
女性陣の会話が誰に向けてのものなのかの描写がほとんどなく、
仕掛け以前に話自体が印象薄く、その上わかりにくくて読みにくいものになってしまっていたと感じてしまいました。

過去の作品感想:
ブランコ日和終わった世界Re:TRY -リトライ-非常口さんと恋する女の子セラとウタノのゆく年くる年うつ◎しゅみれーしょん あさひの沈む頃ずっと床を見てる明日、弾く。Sweet Curriculumさよならだけが人生、じゃない、、片想いは夢を見るSend Love七月が耳につく八月が目にしみる窓の中の彼女まどかのノベル
(2014/1/24)

 

Black Chocolate(乙女)/Pinklover(フリーソフト)

フラットは幼いころから魔族ライナスに育てられ、彼と彼の使い魔達とともに暮らしていた。
しかし最近、ライナスの調子が思わしくなく、その上別の魔族の気配が感じられるようになる。
フラットはその原因を調査するため、巡回を重ねるのだった。


選択肢あり、ファンタジー、愛情、九十分ほどで終わりました。
主人公名前変更可。
システムはRPGツクール製。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はフラットの生真面目さがよく出ていました。一枚絵は二枚+差分。

どの場所を巡回するかやバトルパートの勝敗で四つのエンディングに分岐します。
周回プレイが必要ですが既読をスキップできる配慮がされています。
ほとんどの戦闘は相手の特性を見極め、自分の安全を確保しながらの慎重な闘い方が必要で、
ラストバトルに万全+リジェネートの状態で挑んだ時には、
ザクザク攻撃してドカッとダメージ喰らってビシバシ反撃してドンドン回復することができ、
その緩急で最後の総力戦という勢いが出ていました。

ストーリーは幼かったフラットが今の性格になる心の動きをもっと突っ込んで描写してほしかったと思いましたが、
一言足りないライナスや頑固なフラットにやきもきさせられながらも
恋愛よりも家族や親子としての穏やかな愛情が強く感じられる物語でした。
(2014/1/27)

 

恋してマシュマロ/ましゅまろ農場(フリーソフト)

ちょっと太めの女の子、麻呂しゅまは幼馴染でクラスメイトで実家が肉屋の重杉求夢(おもすぎもとむ)と、
教育実習生で幼い頃に遊んでくれた実家が肉屋の太井命(ふといみこと)に好意を向けらる。
そうして彼女はますますのマシュマロ化に励むのだった。


選択肢あり、贅肉育成シミュレーション、恋愛、四十五分ほどで読み終わりました。
主人公名前変更可。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。タイトル画面に歌あり。
絵は主人公が幸せそうだなあと。一枚絵は四枚+差分+α。

食事をしたり寝たり外出したりして「マシュマロ」と「たいりょく」と「やわらかさ」を上げていきます。エンディングは八種類。
日常会話のバリエーションが少なめで同じ会話を読まなければならないところが気になりましたが、
ラードをソフトキャンディと言い張りパクパク食べたり、雪が降っても脂肪で寒くなかったりや、
太ることを肯定して運動して痩せようとすると残念そうにする恋愛対象二人には目眩がするほどで、
まあ、二人がマシュマロな主人公のこと好きで、主人公も前向きならそれでいいよね、と生温かく見守るしかない作品でした。
(2014/2/3)

 

リセレクト/幻創映画館(フリーソフト)

彼女と別れてしまった遠夜義一(とうやよしひと)がクリスマス当日に街を歩いていると、見知らぬ女の子に声をかけられる。
その女の子、遠夜姫優(とおやきゆ)は未来から来た義一の娘だと告げるのだった。


選択肢なし、未来、親子と恋人、ボイスあり、一時間足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。EDに歌あり。
絵は違和感を覚える箇所もありましたが、玄関で靴をはく姫優には込み上げてくるものがありました。
あと、画面の左右にフィルムの送り穴が表示されたり、字幕のようなテキスト表示だったりと映画風の画面構成でした。

1999年を舞台に、未来からやってきたという姫優と、親子のような恋人のような関係でクリスマスを過ごします。
1999年と、大体いまくらいの文化、技術を比べるシーンがあって、思えば遠くへ……というような気持ちになりました。
話も、健気な姫優と、彼女を大切に扱う義一のやりとりに切なくも微笑ましくなる物語でした。
(2014/2/4)

 

私のリアルは充実しすぎている(女性向15推)/TetraScope(フリーソフト)

おすすめ

過去の作品感想:
firstcomplex桜哉
(2014/2/5)

 

神生行路 -journey of life-/飼育小屋製作委員会(フリーソフト)

力となる「天穴」が枯渇し、かつてほど強大な力を揮えなくなった神々。
そんななか、特に力を持っていた五方の神のうち、三神は安アパートで共同生活を送っていたのだった。

選択肢あり、神、コメディ、五十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便な所や合わない箇所なし。
絵は怒り顔が濃いなあ、と。

「アマツキツネは夜空をかける」同じ世界の話で、
「アマツキツネは夜空をかける」には登場しなかった三人の神の同居生活が描かれています。
五方の神という神の中でも特に格が高い五神のうちの三神なのですが、
やっていることは貧乏ゆえに余裕がなくなって言い争いして……という情けないもの。
短めな上に天丼な構成なのであっさりと終わってしまった感がありますが、
そんな中にも深刻な悩みや仲睦まじさが込められていて、それらを肩の力を抜いて味わえる物語でした。

過去の作品感想:
鴉の断音符アマツキツネは夜空をかける
(2014/2/6)

 

イミテーションオウガ/飼育小屋製作委員会(フリーソフト)

陰陽師の末裔で今もなお名家として続いている日下部家当主である祖父から、
夏祭りを見に来ないかと誘われ菱遣村(ひしやらいむら)を訪れた天月羽紅(あまつき はく)
楽しい滞在になるはずだったが、未成年が立ち入ることを禁じられた場所に入ったことから、血生臭い一夜の幕が開ける。

選択肢あり、伝奇、鬼、二時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし
絵は通常の場面でも陰を感じる立ち絵が多かったです。

陰陽師を生業とする本家を訪れた羽紅が、過去の因縁が関わる血生臭い出来事に巻き込まれます。
エンディングは九種類。
様々な出来事が無駄なく詰め込まれていて、濃密な時間を過ごすことができましたが、
反面整然としすぎていて怖さや恐ろしさは控えめな印象。
でも、お嬢様っぽい見た目から庶民的な中身かと思えばやっぱり育ちの良さを感じる羽紅が、
してはいけないことをしてしまったり失敗はあれど、精一杯でどういう結末でも応援したくなりました。

過去の作品感想:
鴉の断音符アマツキツネは夜空をかける神生行路
(2014/2/7)

 

BeHindKiller/CREO(フリーソフト)

文化祭の準備で学校に泊まりこんだ七人の男女と一人の先生。
無事準備も終わり、あとは寝るだけとなった真夜中。
しかしそこからが恐怖の始まりだった。


選択肢あり、ホラー、一時間ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はおどろおどろしい感じで、効果音も不気味でした。
絵は一人を除いて影絵。

学校内を襲ってくる者から逃げながら探索し、対抗できるようなアイテムを探していきます。
エンディングリストがないのでエンド数は不明。
理路整然と敵の弱点を解説した日記が存在するのが都合よすぎるように感じられてしまいましたが、
特に前半、何が起こっているのか、どこに敵がいるのか
わからないまま彷徨う不安感をたっぷりと味わえた作品でした。

過去の作品感想:
LOOT
(2014/2/9)

 

金欠少女/もべらけ

お金がないけれど働きたくもないくず子はかみさまに助けを求める。
かみさまは同じような人が多すぎて手が回らない。もっと数が減れば、と言う。
くず子ちゃんは物理的に数を減らそうと狙いを定めるのだった。


選択肢あり、クズ、幸せ、一時間ほどで読み終わりました。
システムはWOLF RPGエディター。
音楽は無音の場面多めですが、ノイズ等効果音が話と合っていました。
絵も前向きさ皆無で、これぞ「底辺」といった趣き満載でした。

くず子ちゃんが出会った同類な皆様を手に掛けていきます。
ダウナーな会話、行動満載でした。
三、四人目がくず子ちゃんとの関わり薄めで他と比べて関心が持ち難かったですが、
働きたくないけど金ほしい、とそんなことを周りの人が言ったら殴りたくなる、
という当たり前の思考を行動に表すとこうなるのか、という退廃的な話でした。
(2014/2/10)

 

水底/五月雨なら(フリーソフト)

真夏、少女は少年と共に道を歩く。
いつまでも続いてほしいと願った歪な日々。
しかしそれは、少年が告げた言葉で、終わった。


選択肢なし、青春恋愛ノベルとのこと、十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は背景のみ。

お互いのことを好きな少年少女がすれちがってしまいます。……嘘は言ってない。
少女側の、どうやっても幸せな結末にはならずに引き伸ばしているだけなままならなさがやるせないです。
また、冒頭の一文「くるくると回っている時計」を思わせる
どこまでいっても変わらない物語の構成が印象的な作品でした。
(2014/2/11)

 

good night/五月雨なら(フリーソフト)

恋人を事故で失ってから二日目の夜に、その恋人がテレビに映し出された。
それから毎夜、会話を重ねる二人。
そうして八日目に……


選択肢なし、恋愛掌編ノベルとのこと、五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は背景のみ。

死んだはずの恋人と話すことができるようになるも、
生者と死者の違いから意見が食い違っていきます。
死者が、テレビの中から、言葉しか発することしかできなくても、
生者に対し決定的な影響を与えることができるのだ、という重い言霊にはっとさせられる作品でした。

過去の作品感想:
水底
(2014/2/12)

 

トンネループ/クロチカ(フリーソフト)

夏の夜、寂れたトンネルへと肝試しにやってきた少年四人。
そこは、地獄に繋がっているという噂があるいわくつきの場所だった。
一人ずつバラバラにトンネルへと足を踏み入れた彼らを待っていたものは……


選択肢あり、ホラー、友達、一時間十五分ほどで読み終わりました。
「Aくんと祭のむこう」のスピンオフですが読んでいなくても大丈夫でした。
システムは特に不便な箇所なし。音楽は緊迫感あります。
絵は怖さを感じるものもあれば、それを祓うかのような輝きのあるものも。一枚絵は三十六枚+差分。
また、動きのある演出も多く効果的でした。ただ星と雲が動くシーンだけは動きの方向に違和感が。

トンネルに肝試しをしにきた少年たちが怖い目に遭います。
本筋ルートと、途中で分岐するパラレル有のおまけエンド四つあり。
トンネルにまつわる事前情報、闇に潜むなにかを強く意識させられる画面構成や音や演出、携帯電話のギミックなど、
様々なところから訴えかけてくる得体の知れなさに強い恐怖を覚えました。ホントに怖かった……!!
それゆえに友達の頼もしさをよりまぶしく感じました。
とことん怖くて、でも面白かった! と思える作品です。
(2014/2/14)

 

硝子のアイズ/和製オフィーリア(フリーソフト)

四人の女子中学生が次々と襲われ、右目をえぐり取られるという事件が起こった。
それよりも七年前に右目をえぐり取られた過去がある楢橋理由(ならはしりゆう)は、
藤堂紫樹に対し、被害者四人の話を聞いて、一緒に私の右目を取り返してほしいと告げる。


選択肢ありですが一本道、ダークミステリノベルとのこと、一時間十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は物語やside:violetの少女の姿は重たさや暗さがよく出ていましたが、
side:blueは立ち絵が真っ当に可愛らしすぎてちょっと合っていないように感じました。

右目をえぐり取られる事件が起こったside:violetを読み終わると、
バラバラ殺人事件が起こったside:blueを読むことができるようになります。
色々な仕掛けがされていて、特に四人の被害者から話を聞こうとするところから犯人判明までは、
これは読み切った! と思ってもさらに二転三転する展開で惑わせられました。
ただ、そうした仕掛けの中には納得のいかないものもあって、ちょっと腑に落ちないものが残る作品でした。
(ネタバレ反転)
特に気になったのはアドリブで四人演じたのに声や体型まで判別つかなかったのかな? というところでした。
(2014/2/15)

 

quack*girl(乙女15禁)/Ankrache(フリーソフト)

辺鄙な離島で診療所を開いている寿々倉里子(すずくらさとこ)と、その弟で助手の雫。
さる事情により、診察料は十分一千万円でおまけに医師免許も医療の知識もなし。
しかし三千万を現金で払い、診察を受けたいという患者がやってきたのだった。


選択肢あり、コメディ、シリアス、二時間半ほどで読み終わりました。
システムは一通り揃っていますが、分岐が複雑でセーブロード回数が多くなりがちな中、
特にロードが多い身体所見と戦闘が、ロード直後に演出が入ってしまいテンポがあまり良くなかったです。
ただ演出は動きが多かったり、テキストウインドウに表示される文字が滲んだまま進んでいったり、
ポ○モン風戦闘に突入したりと色々ありました。
音楽もポップなものやノリがいいものからシリアスまで多彩。
絵はコメディとシリアスでメリハリがありました。一枚絵は二十六枚。

やってきた患者への問診内容などでエンディングが分岐します。
コメディ寄りのエンディング十四種類全て見ると、
シリアス寄りのエンディング十種類(+最終エンド+ゲームオーバー八種類)が読めるようになります。
難易度はかなり高くて途中から公式攻略のお世話になりました。
とりあえず患者さんよりも主人公のアタマを検査すべきなんじゃないでしょうか、
と感じた前半からうって変わって後半は重苦しい展開で、
その背景を知るとコメディエンドにもうすら寒いものを感じました(筋肉除く)
コメディもシリアスもたくさん詰め込まれていて、その転換も印象的な作品でした。
(2014/2/16)

 

ograidet(女性向)/Ankrache(フリーソフト)

私の親友が、自殺した。
彼女にはストーカーがいた。
私は、彼女の死が自殺でないことを証明しようとした。


選択肢あり、調査、七不思議、一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は赤に染まる風景と黒く沈む立ち絵が不気味さを醸し出していました。
無駄な行動を取ってしまい、より夕焼けが強くなった時の焦燥感といったら……!
あとゲーム開始時の主人公がどんな姿形をしているのか実際に見てみたいです。

主人公が協力者と共に、死んだときの足取りを辿り、キーワードを集めていきます。エンディングは六種類。
解決? エンドへは無駄な行動をとれない+他にも条件ありで、
それ以外にも入りにくいエンドがあって難易度は高めです。
現実感が薄く、主人公が感情的になっても淡々と進んでいく感じ。
そんな中で赤と黒のコントラストは、誰そ彼時の物語なのだなあと印象深いものがあった作品でした。

過去の作品感想:
quack*girl
(2014/2/17)

 

黒白痴(15禁)/F.T.W.(DL販売525円)(DL版の購入はこちら)

自らをニセモノと言う飴野裄(あめの ゆき)は此声理譜(ここえ りふ)という少女に殺されかけるも
その後クラスメイトとなり、一年間机を並べて勉強する日々を送っていた。
そして二月、裄の元彼女、花枷奉花(はなかせ まつりか)が人を喰っているという情報が飛び込んできた。


選択肢なし、伝奇、恋愛、一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
また、最後まで読むと自動でプログラムが終了します。
そういうのはあまり好きではなかったのですが、この作品では断絶を感じさせて、内容に合っているように思えました。
絵は攻撃的な表情と柔らかな表情のギャップにぐっときます。

紆余曲折ありながらもいまは合法非合法問わないなんでも屋の手伝いをしている裄と理譜を中心とした物語。
登場人物、特に裄が抱えているものがほのめかされつつも多くは語られず、
突然思わせぶりに出てきておしまいという人もいるので、この作品だけで見ると消化不良に感じる部分がありました。
ですが、登場人物同士で交わす会話は虚実がくるくると巡る物言いで歌うようで、
繋がりの深さが伝わってきて心地良かったです。
また、殺った殺られたの世界に身を置きながらも穏やかな愛情(一部穏やかでないものもありますが)があって、
身震いするような恐ろしさと、暖かさが同居している作品でした。
(2014/2/26)

 

佐倉ユウナの上京・冬/超水道(フリーソフト)

東京の大学に在籍している咲間鷹司は、二年生の春に幼馴染の佐倉ユウナと再会する。
ユウナは第一志望の大学に合格するため、浪人して東京の寮付き予備校に通うことになったという。
偶然近くに住んでいた鷹司は、月に二回、勉強漬けのユウナの「息抜き」に付き合わされることになる。


選択肢なし、上京、幼馴染、二時間と少しで読み終わりました。
「佐倉ユウナの上京・春」の感想は
こちら
「佐倉ユウナの上京・夏」の感想は
こちら
「佐倉ユウナの上京・秋」の感想は
こちら
システム、音楽、絵の形式はいままでと同様。
音楽は冬の朝を思わせる、透明な美しさがありました。
絵は赤ペン持っているシーンが鬼気迫っていてぞくっとしました。
そのすぐ後の日記もひどく感情が伝わってきます。
でもサブの行動力を削ぐためにわざわざもだえ苦しませて一枚絵も入れるのはサブが可哀想すぎると思うのですよ……一枚絵は十七枚。

「佐倉ユウナの上京・春」「佐倉ユウナの上京・夏」「佐倉ユウナの上京・秋」の続きで冬の話。
冬も山あり谷あり、ですが鷹司君は秋まででさんざん叩きのめされてきたので
自分の問題への取り組みも、ユウナへの心配も今までと一味違う成長のあとがみられました。
ユウナは受験に関わる一喜一憂が、迫真の感情で伝わってきます。
そうした末のラストは、中身の濃い一年を駆け抜けた解放感と、
これから先に続いていく二人の道を想像させる余韻があって、良い作品だったなあと思えました。

過去の作品感想:
森川空のルールヴァンパイアハンターHIROSHI〜Around the Clock Show!〜ヴァンパイアハンターHIROSHI〜The Halloween Party!〜ボツネタ通りのキミとボク、佐倉ユウナの上京・
(2014/2/28)

 

夜這いゲーム(18禁)/逆流そふと(DL販売1050円)(DL版の購入はこちら)

会社が倒産したうえ、亡くなった父親の借金を背負うことになってしまった五十嵐は、
彼の前に現れた債権会社の男から、妻の綾花と共に治験に参加すれば、借金をチャラにするという提案を受ける。
訝しみながらも訪れた山奥の旅館で、同様の境遇にある二組の夫婦を交え「夜這いゲーム」が開催されるのだった。


ランダム選択肢あり、夜這い、寝取られ、四時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
立ち絵は影絵。

発情する効果があるものを含んだ十種類の薬の中から一つを選び服用した後、
別の夫婦の妻のもとへ夜這いに行く「夜這いゲーム」に強制参加させられます。エンディングは六種類。
どの薬が発情するかは完全ランダムですが、シーン・ED回収用に中身が分かるチートモードもあり。
夫婦は三組ですが、自分が夜這いに行く/自分の妻が夜這いされる相手は固定のため、
後半ややマンネリ気味になってしまう部分はありました。アサミの乱れっぷりも読みたかった……
ですがそれまでで、綾花の貞淑さ、美しさや桃の奔放さ、可愛さがしっかりと描かれていて、
影絵なのに……いや影絵だからこそ妻たちの魅力や乱れっぷりをより想像させられてエロかったです。
発情する薬に当ったかどうか相手の反応でしかわからないという手探り感もハラハラさせられました。
妻が寝取られる様を見て訝りつつも自分は寝取ることを楽しむ男の身勝手さや、
自分のせいじゃないという逃げ道があるとそこに飛びつく女の計算高さも描かれていて、
ランダム要素という独自の部分を生かしながら読ませるシナリオになっている作品でした。
(2014/3/17)

 

君のための最初のソラゴト/CONTINUE?(フリーソフト)

中学で文芸部だった福田千昌は卒業式に、以前ファンレターをくれた高野早苗に告白する。
しかし友達からと言われてしまい、おまけに早苗の双子の兄、和寛と仲良くしてくれと頼まれる。
それでもめげずに、化学な苦手な早苗のために周期表の語呂合わせを覚えやすく物語としたものを書こうと決意するのだった。

選択肢なし、恋愛、小説、十分ほどで読み終わりました。
システムは文章速度が変更できない所とバックログが読めないところが不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はメッセージウインドウ横の顔グラフィック中心で進んでいきます。

「君に捧げる化学のソラゴト」「キミに捧げる刑法の空事」のプロローグ的な物語。
ファンレターで舞い上がって告白するけど相手との温度差が……という告白シーンは、
回想といえども目を覆いたくなるような、やっちまった感満載でしたが、
それでもめげずに仲良くなろうと行動するのは前向きでいいなあ、と思えました。
(2014/3/18)

 

君に捧げる化学のソラゴト 〜周期表 語呂合わせ編〜/CONTINUE?(フリーソフト)

高野早苗に告白するも友達からと言われてしまった福田千昌。
化学な苦手な彼女のために周期表の語呂合わせを物語仕立てにした小説を書くことを思い立つ。
友人や彼女と親しい人を集め、彼女が楽しめるような物語になるよう相談するのだった。


選択肢あり、周期表、小説、三十分ほどで読み終わりました。
システムは文章速度が変更できない所がやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は色鉛筆で描いたようなタッチ。

周期表語呂合わせの「水兵リーベ僕の船〜」に出てくる単語を使った三つの物語を友人たちに批評してもらいます。
途中まで物語を書いた時点で友人たちからツッコミが入り、
結末をハッピーエンドにするかバッドエンドにするかその場で変更したりします。
三つの物語とも、元々が語呂合わせなのでかなり無理があるストーリーという印象なのですが、
二つ目の物語のハッピーエンドは文芸部(元)部長がご満悦なのも納得の、上手く行って良かったなあと思える結末でした。

君に捧げる化学のソラゴト 〜周期表 元素配列 確認編〜(乙女)/CONTINUE?(フリーソフト)

福田千昌が書いた周期表の語呂合わせ物語を読んだ高野早苗。
物語は印象に残ってもまだ周期表の暗記は自信ない彼女のために、千昌は元素名クイズを提案する。


周期表、クイズ、三十分ほどで読み終わりました。
「君に捧げる化学のソラゴト 〜周期表 語呂合わせ編〜」より後の話で、高野早苗視点。
周期表順に元素名を答えていきます。
クイズは三択で、正解以外の選択肢が元素名でないことが多いため、難しくはありませんでした。
ですが、福田君にヒントを聞くとことあるごとに早苗のことが好きということと絡めたヒントを出してきます。
なのでわかっていてもヒントを聞いてしまいました。
ここまで好きって気持ちを前面に出してくるといっそ気持ちがいいですね!

過去の作品感想:
君のための最初のソラゴト
(2014/3/19)

 

大正浪漫ミステリー 石榴の時計 漸篇/YUKIRINS(DL販売630円)(DL版の購入はこちら)
大正浪漫ミステリー 石榴の時計 昿篇/YUKIRINS(DL販売840円)(DL版の購入はこちら)

良家の令嬢、香山理穂子は許婚である遠野高志の紹介で、イギリス人とのハーフの探偵、紫藤直樹に引き合わされる。
紫藤直樹と共に鬼女が出ると噂の樋川邸で開催されたパーティに出席することになった理穂子。
しかし石榴屋敷とも言われる樋川邸では、一か月前に使用人が死ぬ事件が起こっていた。


選択肢あり、大正浪漫、殺人事件、漸篇と昿篇あわせて六時間四十五分ほどで読み終わりました。
システムは文字がちょっと見難かったり、
十二支を冠した章タイトルが出たり出なかったりすることがちょっと気になりました。
音楽は特に合わないような箇所なし。昿篇OPにムービーあり。
絵はやや硬さを感じる絵柄でした。

樋川に関わるものが殺されてたり行方不明になったりする事件に関わることになり、
紫藤は調査と推理で、理穂子は樋川家の人達と親しくなって情報収集することで真実に近付いていきます。
選択肢次第でははっちゃけルート突入もあり。
別の選択肢から共通のバッドエンドにたどり着く所がいくつかあったのですが、
前後の繋がりが少し唐突で不自然になっている箇所が時折見受けられました。
ですが、一連の殺人事件と十数年前に起こった出来事の繋がりが納得のいくつくりになっていましたし、
大正時代の華やかながら陰鬱なところがしっかりと描かれている物語でした。
(2014/3/20)

 

ポックリが鳴った夏/スタジオヒビキ(フリーソフト)

低い身長がコンプレックスで、会社でも失敗続きの涼に母親から電話がかかってくる。
脳裏によぎるのは幼馴染の明子との思い出。
涼は彼女が何かを変えてくれるのではと、数年ぶりに帰省するのだった。


選択肢なし、成長、幼馴染、四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。EDに歌あり。
立ち絵や背景は素材ですが話に合っていました。特に背景が綺麗。

2ちゃんねるの「
晶子のポックリ」(※リンク先ネタバレ有)という話を参考にした作品とのこと。
現在の主人公の行動と、過去の思い出が交互に語られていきます。
最後の場面は、会話を重ねるこの作品より原作のあっさり気味な方が好みでしたが、
途中で語られている昔の思い出がその後の話に上手く絡められているなあと感じましたし、
少し寂しさはあれど前向きな暖かい気持ちになれる作品でした。
(2014/3/25)

 

四ツ夜怪談/下僕天国(フリーソフト)

大学生の司は友人から電話で怖い話を聞く。
その後課題のレポート作成をしていると、パソコンの画面がその話と似たような状況になる。
面白半分でその画面の指示に従うと、毎夜どんな状況でも「とおるちゃん」からの質問と怖い話がメールで送られてくるようになるのだった。


選択肢なし、怪談、メール、一部ボイスあり、一時間ほどで読み終わりました。
システムはバックログなし。
音楽は特に合わないような箇所なし。
ボイスは特に恐ろしい場面で使用されていてぞくっとしました。
絵は基本的に背景のみ。

メールを受信できるような環境でなくてもメールが送られてきて、そのメールの質問で分岐します。
エンディングはバッド、グッド、トゥルーの三種類。
また、質問に答えると作中作として怖い話を主人公が強制的に読ませられます。
主人公に振りかかっている出来事も、主人公が読ませられる物語も
忍び寄ってくるようなぞわぞわした怖さがある作品でした。

過去の作品感想:
double パニック!鬼灯籠
(2014/3/29)

 

女子校生とごはんですよ!(18禁)/劇團近未来(1000円)(DL版の購入はこちら)

食欲が一切なくなってしまった主人公は、においを嗅げばなんとかならないかと鰻屋の店先へと足を運ぶ。
しかし食欲は出ず、ふと横を見るとよだれをたらした女子校生がいた。
彼女に鰻を奢ったことをきっかけとして、何故か奢った見返りに彼女を抱くという関係になってしまう。


選択肢なし、食事、援助交際、ボイスあり、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はどこか浮ついたような夢見心地な印象で話に合っていました。
あと嘔吐ボイスが迫真の演技……
絵は女子校生の幸せそうな表情が魅力的でした。一枚絵は十枚+差分たくさん。

何かを食べながらHするという、いつ縁が切れてもおかしくないような関係から、ある一日でそれが変化します。
主人公側の理由は話との関連がちょっと薄いように感じてしまいましたが、
女子校生側の理由はそういうことだったのか、と思わせられましたし、
それによって築かれた二人の関係はいいなあと感じられました。
また、全てのHシーンで女子校生が何かを食べながらで、
主人公もその食べ物に関連する比喩を用いているのが特徴的で、
特に唇に食べ物の脂が付く表現がエロかったです。
(2014/3/31)

 

女の子の青春な告白を楽しむだけのゲーム/ぞんびすたいる(フリーソフト)
イケメンが甘々に声かけしてくるだけのゲーム/ぞんびすたいる(フリーソフト)

一択選択肢あり、ボイスあり、あわせて十五分ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は効果音のみ。
絵はイケメンの目が笑っていない所や、口を大き目にあけた状態でボイスが流れるのがちょっと怖いです……

タイトル通り、幼馴染やイケメンが告白してきたり優しく話しかけたりしてきます。
エイプリルフール用のジョークゲーム。
readmeや冒頭の注意書きにもある通り、ボイスありなのでヘッドホン推奨です。
あと相手の言葉や姿に集中できるように全画面にするのもいいのではないでしょうか。
ヘッドホン、全画面推奨です。

ヘッドホン、全画面推奨です。

過去の作品感想:
いらない子ゲーム続:いらない子ゲーム reset
(2014/4/2-1)

 

山吹三昧/mono mono(フリーソフト)

廻船問屋「金益屋」の倅、徳太郎は愛想だけは満点の世間知らず。
父親が数日店を留守にしている間、番頭の宗助が店の全てを取り仕切り、徳太郎は手持無沙汰。
なにか自分にしかできないことはないかと考えた結果、皆に無断で江戸の有力者に賄賂を贈ることにしたのだった。


賄賂先、金額選択あり、時代劇風、賄賂、三十分ほどで読み終わりました。
少しだけBL要素あり。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は和風の曲多め。
絵はすっきりとした絵柄で徳太郎の人畜無害っぽさが良く出ていました。一枚絵は三枚。

誰に山吹色のお菓子をどれだけ贈るかによって結末が変わります。
贈らずに店で遊んでいたときも含めて、終始徳太郎はマイペースで、
周囲が振り回されたり不思議とかみ合ったりする様は笑えました。
特に金額が多くても少なくても老中とのかみ合いっぷりはクセになります。
それでいて数年後エンド二つでの徳太郎は大器晩成……侮れません。
それぞれのキャラクターがしっかり描かれていましたし、
悪徳商人の気分(徳太郎にその気はほとんどないですが)も満喫できた作品でした。
(2014/4/3)

 

ちぎみちゃん(乙女)/agony/禁飼育(フリーソフト)

ごかくさんと一緒に住んでいるちぎみちゃんは動き、話し、食事をするぬいぐるみ。
ごかくさんはちぎみちゃんのことが大好きで、ちぎみちゃんはごかくさんのことが大好き。
家から出ることや、ニュースを見ることは禁止されていたけれど、二人は穏やかな日々を送っていた。


選択肢なし、ぬいぐるみ、平穏、四十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。EDに歌あり。
絵はちぎみちゃんはたまにイラッとくる愛らしさがありましたし、
ごかくさんは赤面する様がぐっとくるおじさんでした。一枚絵は五枚+差分+おまけ。

ごかくさんと、ぬいぐるみのちぎみちゃんが幸せな日々を送ります。
ちょこちょこごかくさんがなにか隠してそうなそぶりを見せるものの、いたって平穏そのものです。
一生懸命ながら時々黒いちぎみちゃんや、ちぎみちゃんラブなごかくさんの言動が笑える作品でした。

過去の作品感想:
さくっとパンダおじさん酷罪を受けるべき者Nと言う名の男、Bと言う名の女キナナキノ森この世で最も残酷なキスこの世で最も淫靡なキスChiristmas Coffee乙女の悲劇は残酷なキス淫靡で残酷な豚雨想い、君抱く家畜おじさん
(2014/4/4-1)

 

5分でエロゲ!(18禁)/わんだふるーの!(フリーソフト)

弱みを握られてしまった少女は毎朝、男の家で性行為を強要されていた。
今日もそれは行われ……


選択肢なし、凌辱、ボイスあり、五分ほどで読み終わりました。
システムはバックログやセーブがありませんが、短いのでほとんど気になりませんでした。
音楽は効果音のみ。
絵は一枚絵ひとつでそれを動かしながら進んでいきます。胸は揺れます。

タイトル通りの話。エロ目的だと非常に有難い構成になっています。
ただそれだけではなく、少女が心に持っていた最後の砦が壊れていく様も描かれていました。
私の好きな、中はヤメテもありましたし!
(2014/4/4-2)

 

鬼ノ仮面(乙女15禁)/agony/禁飼育(ショップ通販1455円+税)

喫茶店でアルバイトをしている大学生の春原しめじは客として来店した黒甲という男性と親しくなる。
何度か言葉を交わすうちに、海へと誘われたしめじ。
そのまま帰りに黒甲さんの家に行くことになってしまうが、そこで彼女はあるものを見つける。


選択肢なし、諦め、束縛、四時間四十五分ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムはセーブやコンフィグから右クリックで戻れないのがやや不便。
音楽は特に合わないような箇所なし。EDに歌あり。力強い歌声でした。
絵はしめじのむっちりとしたところ、愛想のいいところ、絶望の表情などそれぞれよく伝わってきました。一枚絵は八十枚+差分。

かなり年上の黒甲さんのことが気になるも、段々とおかしなことが起こっていきます。
前半はしめじの奇行や、格好いいのに抜けてる黒甲さん(後半もアレでしたが)が楽しくて、
そんな二人のお互いへの好意に微笑ましさを覚えました。
中盤以降は対応次第でなんとかなりそうなのに転げ落ちていくしめじに
ハラハラしたり、息苦しくなりつつもどことなく高みの見物といった優越感を感じ……
しめじと黒甲さん、それぞれ違った方向への残念さがあって、重苦しさと共に可笑しさもたくさん味わえた作品でした。

過去の作品感想:
さくっとパンダおじさん酷罪を受けるべき者Nと言う名の男、Bと言う名の女キナナキノ森この世で最も残酷なキスこの世で最も淫靡なキスChiristmas Coffee乙女の悲劇は残酷なキス淫靡で残酷な豚雨想い、君抱く家畜おじさんちぎみちゃん
(2014/4/6)

 

魔法少年クレなんとか/クロチカ(フリーソフト)

周囲に喧嘩っ早いと恐れられている立花遼はある日、魔法少年クレピュスキュールと名乗る二人の中学生と出会う。
彼らから、魔力の回復役、クレピュスキュールエナジーホルダーになってほしいとお願いされる遼。
最初は断るも、魔法少年クレピュスキュールからの懇願に根負けし、一回だけクレピュスキュールエナジーホルダーになると約束するのだった。


会話選択肢あり、魔法少年、一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は千隼がなんでスペシウム光線を常に放っているのか気になります……
変身シーンは魔法少「女」のものはあり。

世界から愛を消し去ろうとする組織に愛情を魔力として闘う魔法少年クレピュスキュールが挑んでいて、それに不良高校生が巻き込まれます。
中学生三人が可愛らしくて、特に毒舌からの友達宣言にすっごく嬉しい気持ちになりました。
成長途上の男の子がわいわいやっているのを見るのは良いですねぇ……
終盤の夕暮れを背景にした戦闘も大一番といった雰囲気満載でした。
コメディ基調の軽い読み口でいて、山場では真剣味も感じられた作品でした。

過去の作品感想:
トンネループ
(2014/4/7)

 

夏のさざんか(18禁)/ゆにっとちーず(フリーソフト)

単純作業の労働をしているとき以外、全てに恐ろしさを感じていた冬野つばき。
ふと目に着いた精神科の診察を受けると、静養のため入院することになってしまう。
しかし入院初日、病棟で出会った入院患者、四方木宰(よもぎおさむ)に初対面のはずなのに名前を呼ばれてしまい……


選択肢あり、閉鎖病棟、過去、ボイスあり、二時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
ボイスは登場人物によってちょっと音量に差がありました。
絵はつばきの自信なさや四方木さんの鷹揚とした得体の知れなさが伝わってきました。一枚絵は五枚+差分。

閉鎖病棟で他の患者と関わりながら過ごしていく中で、四方木さんの存在が大きくなっていきます。
つばきが冒頭からかなり追い詰められた状態で現実の認識もおぼつかない部分があるため、
物語としては自分でややこしくしているといった趣で肩すかしに感じる所もありました。
ですがそのつばきが色々なことに苛まれている描写は痛々しく重苦しく、
どうしようもない八方塞といった様相がありありと現れていました。
そんななか四方木さんの言葉は心地よく響いて、彼の真摯な想いに目の前の霧が晴れていくような気持ちにもなれた作品でした。

過去の作品感想:
淫夢みるさなぎ
(2014/4/8)

 

パコられ(18禁)/ゆにっとちーず(800円)(DL版の購入はこちら)

おすすめ

過去の作品感想:
淫夢みるさなぎ夏のさざんか
(2014/4/9)

 

冬のさざなみ(18推)/ゆにっとちーず(フリーソフト)

大切な人が死んだ「僕」はいままでのような生活を送れるような状態ではなくなっていた。
そんなとき、週刊誌に書かれていた海岸で遺体が打ち上げられたという記事に惹かれ、その海岸を訪れる。
そこで出会ったのは、女の亡霊と、ヨモギと名乗る男だった。


選択肢なし、幸せ、一時間十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は基本的に背景のみで、時折一枚絵が表示されます。一枚絵は四枚+差分。

「夏のさざんか」と「パコられ」の後の話。
その二作の登場人物たちが出会い、言葉を交わします。
「夏のさざんか」のラストからこうくるかエグいなあ、と思いましたが、
「僕」のただの衝動から発した言葉、そんな一言が救いになるのかとはっとさせられました。
この作品だけでも読むことができますが、
「夏のさざんか」と「パコられ」との関わりを知っているとより感じ入るものがあった作品です。

過去の作品感想:
淫夢みるさなぎ夏のさざんかパコられ
(2014/4/10)

 

インダストリアル・レボリューション,スタンド・バイ・ミー/リトル・キャンドルライト(フリーソフト)

十八世紀のイギリスで紡績工場を営むウィリアム・グッドマンはある時を境に異常なほど直感が冴えるようになる。
それを技術革新に用いた彼は産業革命後の世界を常に牽引するも、労働者軽視のツケが出て殺されてしまう。
しかしふと意識を取り戻すと彼は別の人物に転生しており、変わらず技術の発展を推進していくのだった。


選択肢なし、SF、ファンタジー、一時間十五分ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽や絵はなくテキスト表示のみで進んでいきます。

産業革命から始まり宇宙進出、さらにその先へと続く歴史を常に裏から操った人物の物語。
(意図的ではあるのでしょうが)後半の一つのことに囚われた様は人間臭くありますが同時に残念にも感じます。
ですがとても長い期間の物語がエピソードを絞ってメリハリある描き方をされていて、
前半のほぼ全てが順調に行ってどんどんスケールが拡大していく壮大さや、
並ぶ者のいない権力を持ちながら飄々とした言動で世界を渡っていく主人公にわくわくさせられた作品でした。
(2014/4/11)

 

あかいくびわ刹/205 Studio TR(DL販売540円)(DL版の購入はこちら)

うわさ検証同好会に所属している倉木考生は「あかいくびわの問題」という暗号がネットで噂になっていることを同じ同好会の春咲真希から聞かされる。
彼女からヒントを聞いてなんとか暗号を解くと、ある場所と日時が浮上してきた。
その場所へ二人で赴くと、「脱出ゲーム」なるものが開催されることを知り、それに参加することになった。


選択肢なし、ミステリー、謎解き、ボイスあり、五時間四十五分ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムはスキップがないところがやや不便。
音楽は効果音が多用されていて、怒りマークやハテナなどの感情演出、背景の変化などとあわせて見ごたえがありました。
OPムービーと主題歌あり。

「あかいくびわ」三部作の一作目とのことで、興味本位で脱出ゲームに参加するも、
他の参加者と協力したり、不穏なことが起こったり、疑ったりとただのゲームでないことがだんだんと明らかになっていきます。
主人公のテキトーな所、心配する所、信じる所、疑うところなどが不安定で、
そこでそういうことをするか、と納得のいかない言動や思考が多かったです。
特に脱出ゲームのルールが、最初から提示されずに参加者それぞれが探っていくのならまだしも、
ルールブックがあって読むことができる環境なのに読まないであとから他の参加者に小出しで教わる、というのは、
無駄なこと、余計なことをしているという徒労感を覚えました。
ですが真希や他の参加者たちと馬鹿話をするシーンはノリが良いなと思えましたし、
暗号などの答えや脱出ゲームの裏側にどんなカラクリがあるのか、を考えるのはやりごたえを感じる作品でした。
(2014/4/12)

 

引きこもりと女子中学生/死神と過ごした三日間/七代目の祟り日/はとごろTIMES(フリーソフト)

三つの短編を収録。
選択肢なし、あわせて一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は「引きこもりと女子中学生」の中学生が躍動感ありました。

「引きこもりと女子中学生」はタイトル通り引きこもりが
やたらおしゃべり好きな女子中学生と会って変わろうとしていく話。
女子中学生に境遇に自分のことを重ね合わせる所が少々強引かなと感じましたが、
引きこもりになったトラウマが、こんなことされたらショック受けるわ……と思わせられる強烈なもので、
立ち直ろうとする困難さと頑張りがより伝わってきました。

「死神と過ごした三日間」は自殺してしまった主人公が死神に規則と言われ、縁のある人達のその後を見せられます。
「引きこもりと女子中学生」とはかなり深い関わりあり。
主人公の、自分の死が親しい人にとって乗り越えられるもので良かった、
という思いが心からのものであるということが感じられます。
「引きこもりと女子中学生」では得体の知れない部分がある存在だっただけに
その心の内を知れて良かった、と思えました。

「七代目の祟り日」は祖父、父に朝日が綺麗な岬で起こった出来事を聞かされ、自分もその岬に出向く話。
五分ほどで終わる内容で、おどろおどろしいタイトルとは裏腹に暖かい物語でした。
(2014/4/18)

 

寝取られ男の娘 〜俺の幼馴染みの無邪気な彼女(男の娘)がまさか粗暴な体育教師に弱みを握られて調教されていつの間にか快楽に溺れてアヘアヘダブルピースでビデオ撮影されて喜んでいただなんて!!〜(18禁)/男の娘ソフト(DL販売1836円)(DL版の購入はこちら)

草薙遼介の幼馴染、朝居望は進学を機に男の娘になり、二人は付き合い始める。
しかし交際禁止の校則を盾に、体育教師が望を脅し様々なことを要求するようになる。
遼介は不審に思いながらも、望に信じていると告げるのだった。


選択肢あり、男の娘、寝取られ、ボイスあり、三時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は冒頭から立ち絵と文章で服装が違う! という所はあったものの
アへ顔多めですが、完全に乱れているのではなくその中に可愛さを感じられる表情でした。一枚絵は二十二枚+差分。

付き合っている男の娘が体育教師に寝取られ、そのうち寝取られている様子を見せつけられるようになっていきます。
検査して男の娘と認定される制度だったり、妊娠すると信じられていたりする世界での話。
前半は寝取りプロフェッサーな体育教師のこだわりが風格ありました。
後半は主人公と望の関係が体と心の寝取られ具合の差で二転三転する様、心情がよく描かれていて、
特にBエンドはそうやってハッピーエンドになるのか! と感心させられました。

過去の作品感想:
ベルダーシュ 〜僕と私の逃避行〜青空はすぐ側に、言葉はもう語らない
(2014/4/29)

 

純白の街、灰雪の僕ら。(15禁)/±0(フリーソフト)

凍花街とも、白い檻とも、ひと捨て場とも呼ばれる街に住むテオ=フォッグは多くのジャンルで人気を博す小説家。
彼は家の前に倒れている少女に気付き、介抱する。コハルと名乗る彼女は、テオのことを知っていると言い、
両親を亡くし施設に入れられそうなところを逃げてきたと言う。テオは彼女を家に住まわせることにした。


選択肢なし、倒錯病的愛憎ビジュアルノベルとのこと、二時間足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。ムービーと主題歌あり。
絵はシリアスシーンで違和感を覚えることが多少ありましたが、コメディな表情は微笑ましくなりました。
一枚絵は七枚+差分。

テオとコハルが一つ屋根の下で暮らしていく中で、テオがコハルをからかったり、テオが編集者のレベッカをからかったり、
テオがコハルをからかったり、テオがコハルをからかったりしていきます。
終盤の展開若干急ぎ足気味に思えてしまいましたが、
街と人々には歪んでいながらもどこか美しさを感じました。
また、コハルやレベッカやそれ以外の人々を手玉に取るテオの徹底したゲスさには尊敬の念すらも覚えましたし、
それに振り回されて怒ったり真っ赤になったりするコハルやレベッカはテオに同調して愛おしさを味わえた作品でした。
というかテオが完璧超人(性格は非常にゲスい)なのにそれより優秀と噂のあのお方はどれだけすごいのでしょうか……
(2014/5/2)

 

ヤサシイセカイ。−Rewrite The Scars−完全版(15禁)/±0(フリーソフト)

ある出来事を境に、過剰なまでに周囲の者を助け許容するようになったアルフォンス=エイヴォリーは、
彼に無邪気な好意と時に過剰な好意を見せるリーゼロッテ=ドヴィエンヌの家庭教師をしていた。
二人は街で、制作者を殺した魔動人形メル=レーヴェレンツに遭遇し、その後も関わることになってしまう。


選択肢なし、病的倒錯愛憎ビジュアルノベルとのこと、一部ボイスあり、七時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。OPムービーと主題歌、挿入歌あり。
絵は主人公アルの胡散臭い優しさが表情からにじみ出ていました。一枚絵は十五枚+差分。
各登場人物エフェクトも多彩。

六章構成で合間に過去の出来事が語られていきます。
アルさん酷いことしたのは確かだけれどそこまでされるか……と可哀想になりました。過去も現在も。
ほかの登場人物の境遇や心境などもしっかりと描かれていて
そのシーンではその登場人物にニヤニヤしたりぐっときたりするものの、
終わってみて一番に思うのはアルの物語だったなあ、という、
リゼットがヒロインとのことですがむしろアルが主人公しつつヒロインしていた気がする作品でした。

過去の作品感想:
純白の街、灰雪の僕ら。
(2014/5/6)

 

永遠のメルディラージェ/ときてっと(フリーソフト)

メイリュウ学園に転校してきた伊吹芽ルナは幼馴染の永倉ハルカと再会する。
その学園にはメルディラージェという人魚の噂があり永遠の力を手に入れることができるという。
ルナは真夜中の図書館で、そのメルディラージェと出会う。


選択肢なし、永遠、ロボット、四時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。OPにムービーあり。
絵はとても美しく、数も豊富でしたし、ムービー演出もグリグリと動いていました。

この作品だけで完結していますが、「ほんとうの物語」シリーズの一作品とのことで、
「ほんとうの図書館」に所蔵されている本の一冊に「永遠のメルディラージェ」の物語が綴られているということになっています。
授業を始め多くの学校行事や寮生活の描写がなく、会話をする生徒たちも謎めいた言い回しをするため、現実感の薄さが全体を通じてただよっていました。
はっきりと示されることが少ないためわけがわからないまま進んでいくことも多く、
最後まで読んだ後にもう一度はじめから読んでほしいという意図かクリア特典の開放が二回エンディングを見ることとあるのですが
二周目シナリオに変化がなく、ほぼ既読スキップで飛ばせてしまうので今一つ効果的な作りとは言えないように感じてしまいました。
ですが美しい絵と共に綴られる幻想的な物語と、ムービー演出に目を引くものがある作品でした。
(2014/5/9)

 

店長のオススメ!(乙女18禁)/Dum spiro,spero(DL販売648円/全年齢のフリー版あり)(DL版の購入はこちら)

両親が亡くなり、喫茶店「クラルテ」を継いだ片桐透子はなんとか店を回していたが、
昔から勤めていたアルバイト二人が急遽退職して人手不足となってしまう。
アルバイト募集に応募してきたのは二人の高校三年生だった。


選択肢あり、恋愛、年下、喫茶店、七時間四十五分ほどで読み終わりました。
主人公名前変更可。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。OPにムービーあり。EDに歌あり。
絵は主人公前髪ぱっつんで格好良いなと思えました。一枚絵は十六枚+差分。

高校生バイト二人に喫茶店の経験を積ませながら恋愛関係になっていったりします。
恋愛対象は元野球部で元気な日野 恒真(ひのこうま)と背が高くて大人びた千藤 祐嗣(せんどうゆうし)の二人。
祐嗣シナリオのいくつか悩みはあれどくっつくのが規定路線と言ってしまいたくなるくらいの順風満帆さに比べ
恒真シナリオの紆余曲折の多さときたら……! やっぱり重要なのは顔なのか!? と思ったり思わなかったり。
とはいえそうしたルートごとの違いでマンネリにならずに読んでいくことができましたし、
恋愛感情だけでなく家族や友人間での想いもしっかりと描かれている作品でした。

過去の作品感想:
斎国華譚
(2014/5/13)

 

Sessions!!〜少女を監禁する事情〜(18禁)/Loser/s(フリーソフト)

「強盗、娼婦のヒモになる↑↓」「Sessions!!―――――真実嫌いの探偵は、」とも繋がりがある
「全ての幸せな恋愛に贈る、別れさせ屋のアイロニー」
「HAPPYEND STORY」
「少女を監禁する事情」
の三編とおまけシナリオ四本を収録。

選択肢あり、十一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。挿入歌、ED歌あり。
絵は「少女を監禁する事情」の立ち絵が特に華やかでした。一枚絵は八枚+差分。

どの話もやや誤字脱字多めに感じられました。
おまけシナリオのうち一つを除いて、登場人物が共通していたりと繋がりがある物語なのですが、
「少女を監禁する事情」だけなんだか世界観が違う気がします……
今回の話で一番お気に入りなのは「全ての幸せな恋愛に贈る、別れさせ屋のアイロニー」の別れさせ順調ルート。
トラブル発生→手を尽くして迅速に解決の流れに達成感を覚えました。
また、どの話でもたいがいの登場人物はネジ二、三本はずれていて、
それゆえ妥協したり、埋もれるような生き様はできない不器用さが格好良くもありました。

過去の作品感想:
強盗、娼婦のヒモになる↑↓Sessions!!―――――真実嫌いの探偵は、
(2014/5/22)

 

Re;quartz(女性向)/B-cluster(2000円)

ナルコレプシーを患うナオは療養のためやってきた北国の街で暮らしていたが、症状はなかなか改善されなかった。
終業式の日、突然サイキと名乗る新任教師がやってきて、不穏なことを告げる。
それは弟が死ぬというもので、実際にその通りになってしまうのだった。


選択肢あり、リセット、陰謀、ボイスあり、文章を読んでいる時間は五時間半ほどでしたが、スキップしている時間がかなり多かったです。
システムはスキップ速度がかなり遅いのが不便でした。
音楽は陰のある優雅さがありました。EDに歌あり。
絵は特に各キャラベストエンドで綺麗と感じました。一枚絵は三十二枚+差分。

終業式の一日を繰り返す中でナオが繰り返しに気付き、弟が死ぬ流れを変えようとしていきます。
誰を信用したらいいかわからない鬱々としたトーンで進み、
ベストエンドでも万事解決とはいかないままならなさで、そうした流れが一貫していました。
登場人物では余裕ある態度から終盤ぽろっと素の部分をこぼすサイキ先生がお気に入り。
ですが選択肢やエンディングが多いのにスキップ速度が遅いため、
テキストを読む時間が飛び飛びになってしまい話に集中しきれないという、
システム面と作品構成が合っていないところが残念に思える作品でした。

過去の作品感想:
Last Convert 体験版
(2014/5/30)

 

1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから(15禁)/虹猫(フリーソフト)

火事で母を亡くし、家も無くなった陰暦弥鈴(いんれきみすず)は新しい学校に通い始める。
話しかけてくれる友人もでき、順調な学校生活を送れそうだと感じたある日の下校中、
はるまという名の女の子が現れ、みすずを罵倒してきたのだった。


選択肢なし、猟奇、異能、百合。
1月編は45分、一枚絵は三枚+差分。
2月編は20分、一枚絵は二枚+差分。
3月編は55分、一枚絵は五枚。
4月編は75分、一枚絵は四枚。
5月編は65分、一枚絵は五枚+差分。
6月編は70分、一枚絵は四枚。
7月編は45分、一枚絵は八枚。ムービーと歌あり。
8月編は30分、一枚絵は二枚。
9月編は50分、一枚絵は三枚。
10月編は45分、一枚絵は四枚+差分。
11月編は60分、一枚絵は一枚。
12月編は50分、一枚絵は二枚+差分。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は能力を使用するときの不穏な音楽がお気に入り。
絵は可愛らしい絵柄なのでグロいシーンはややマイルドになっているかな、という印象。

1月〜12月の話が順番にリリースされていった連載形式の作品。
誤字多めだったり、納得いかないシーンもいくつかありましたが、
毎月のように繰り広げられる猟奇的なシーンと、異能を用いた闘いにハラハラドキドキさせられました。
そしてそうしたシーンのほとんどに関わってくる陰暦弥鈴の存在感が圧倒的。
誰よりも強く、理解できないけれど一貫した行動を取る彼女による、彼女のための物語だと感じた作品でした。

過去の作品感想:
お願いします。パンツを見せてください未来・らい・らい、Delete(百合編紫陽花・蒲公英編)、熱血番長七芒星の魔法陣
(2014/6/2)

 

Colors/Forest/Home Security Company(フリーソフト)

石動悠はとある任務のため、香澄町の高校へと転校することになる。
始業式の日の登校途中、雑木林の中が気になり踏み込んでみると、そこには大きな神木と一人の少女、射水すみれがいた。
悠は任務のカモフラージュとして、すみれの所属するオカルト研究部に所属することになる。


選択肢なし、異能、繋がり、六時間ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はそれぞれの場面に合っていました。OPとEDに歌とムービーあり。
絵は遥の屈託のない笑顔が魅力的でした。一枚絵は十二枚+差分。

過去の情報を読み取り、映像化できる能力者に2056年に依頼があり、
それによって収集され、次々に追加されていく1985年〜2011年の断片的な出来事を読んでいくという形式で話が進んでいきます。
この作品だけでは明かされない部分が多めで、それは別の作品で明かされるかもしれないのですが、
今回の山場になる事件も多くの部分で蚊帳の外のまま始まって終わるため、若干あっけなく感じるところもありました。
ですが、オカルト研究部を中心とした一学期の日々は賑やかで暖かいものがありましたし、
その繋がりを持って問題が起こった時にそれぞれが行動していく様はぐっとくるものがありました。
また、約二十五年前からの繋がりも描かれていて、そうした物語の構成も良いな、と思えた作品でした。
(2014/6/5)

 

らぶあんでっど/アンデッドファミリー(フリーソフト)

アンデッド好きの橋本玲はアンデッド達も多く通っている私立九十九学園に入学する。
入学早々、彼女は目玉を拾う。
それは隣の席のアンデッド、要海(ヨウカイ)ゾンビのものだった。

選択肢あり、アンデッド、三十分足らずで読み終わりました。
主人公名前変更可。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はゾンビの立ち絵が種類多いなあと感じました。一枚絵は五枚。

アンデッド好きの主人公がゾンビのゾンビくん(名前)と仲良くなっていきます。
テンポよく進み、終盤もほんわかできました。
主人公の思い切りの良さも気持ちいいです。
それだけにそのあとに読んだ仲良くならないエンドはより寂しく感じてしまいました……
(2014/6/9)

 

5分でエロゲ! vol.2(18禁)/わんだふるーの!(フリーソフト)

夜の公園で襲われた少女。
懇願むなしく、徹底的な陵辱が行われるのだった。


選択肢なし、凌辱、ボイスあり、五分ほどで読み終わりました。
「5分でエロゲ!」の感想はこちら
システムはバックログやセーブがありませんが、短いのでほとんど気になりませんでした。
音楽は効果音のみ。
絵は一枚絵ひとつでそれを動かしながら進んでいきます。胸は揺れます。
私としては目を閉じたままだったのがエロさやや削がれた印象。

タイトル通りの話。エロ目的だと非常に有難い構成になっています。
vol.2ですが続きではなく独立した話になっています。
女の子の絶望感がよく描かれていました。
中で出されかけて嫌がるも結局出される女の子は素晴らしいですね!

過去の作品感想:
5分でエロゲ!
(2014/6/11-1)

 

もよりの駅子さん/信太派制作委員会(フリーソフト)

大学生の新堂進は大学にもいかずアパートで妄想しているだけの駄目人間。
そんな彼の元に。「ドキドキメモリアル」と書かれた謎のゲームが届く。
怪しみながら起動させると意識を失い、気がつくとゲームの中で主人公になっていたのだった。


選択肢あり、恋愛、ゲーム中ゲーム、四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はラストの一枚絵がどれも良い表情でした。

主人公が家に届いた謎のゲームを起動させると、恋愛ゲームの世界に入り込んでしまいます。
主人公があまりにもダメ人間で、メインヒロインがメンヘラで
こんなの上手くいかないよ……と主人公たちに真顔で言いたくなりました。最後は多少成長してますが。
また、歌音の言動が補正なしで本当の気持ちであることを思うと健気でぐっときました。
(2014/6/11-2)

 

夢堕ちのインキュバス(乙女)/(フリーソフト)

たくさんの目や口が出てくる悪夢に悩まされているパールはお屋敷に1人で暮らしている魔法使い。
ぬいぐるみのオニキスの助言で夢に詳しい夢魔を呼び出すことになる。
呼び出されたのは三人の男たちだった。


選択肢あり、夢、重圧、恋愛、二時間半ほどで読み終わりました。
システムは目退治等の謎解き時のレスポンスが若干遅めなのが周回プレイ時に少し面倒でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はくっきりした絵柄でそれぞれの登場人物の性格が表情によく表れていました。
動きのある演出もあり。一枚絵は四十枚+差分。

夢魔として呼び出した男たちと共に、悪夢の原因を探っていきます。
途中に間違い探しや文章入力等の要素有。
夢の内容のことごとくがパールの置かれている状況を暗示していて、
これはこういうことだったんだ、と気付いていく楽しさがありました。
また、恋愛対象とパールのお互い照れたりといったやりとりも初々しかったですし
裏シナリオのラストは五人集まった場所の賑やかさとは裏腹な状況に悲しくなりました。
(2014/6/12)

 

動脈と静脈(Artery&Vein)(15禁)/substitute(フリーソフト)

若くして末期の癌に侵され、残り少ない命を日本各地を旅することに費やしている松岡智子。
海辺の田舎町で、彼女は片耳が無い少年、前原理軌(まえはらりき)に話しかけられる。
成り行きで理軌の家に数日間泊まることになった智子は、ある出来事から彼の境遇を知っていくのだった。


選択肢あり、田舎、交流、十時間半ほどで読み終わりました。
システムは文章ウエイトがちょっと多く感じられました。
音楽はタイトル画面の曲が不安感を煽ります。
絵は理軌君マジ天使。

理軌君の秘密に巻き込まれ、町ぐるみで恐ろしい目にあったりします。
最後まで読むと選択肢が出現しおまけシナリオ二つを読むことができますが、
二つとも本編と同じくらいのボリュームがあります。
慣用句が間違っている箇所がかなり多かったことや、
本編ラスボスが人間離れした強さを発揮していたのに、
主人公と闘うときには(主人公もパワーアップしていたり二人の関係もあるとはいえ)致命的な攻撃をしてこないことなど、
おや?と思う箇所も多かったですが、
後半、町の人々の常軌を逸した言動を始め、息苦しくなるような場面の連続でハラハラさせられました。
おまけシナリオも一本芯が通った主人公の心根に好感が持てましたし、
一件落着ながら物悲しさを感じる良い結末だったと思いました。
(2014/6/13)

 

恋の筆触分割(女性向15推)/恋の筆触分割製作チーム(1000円)(DL版の購入はこちら)

美大受験に失敗し浪人生活をしている日向葵は偶然入った美術館で印象派の展示を見ているときに気を失ってしまう。
目が覚めるとソレイユ美術アカデミーという見知らぬ場所におり、元の世界に戻れるまで学生として生活することになる。
そこには印象派の巨匠たちが学生や先生として在籍していた。


選択肢あり、美術、恋愛、九時間ほどで読み終わりました。
主人公名前変更可。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は暖かみを感じる絵柄でした。一枚絵は三十八枚+差分。

異世界へ迷い込んでしまった主人公が美術界の巨匠たちと学泉生活を送りながら元の世界へ戻る方法を探していきます。
恋愛対象はゴッホ、ゴーギャン、ルノワール、モネ、マネ、ドガ。
彼らの史実と関わりのある設定や出来事が随所にあります。
時には衝突したりしながらも切磋琢磨しつつ、同時に学園生活を楽しんでいて、充実した日々を味わえました。
ただ、ルノワール、モネシナリオは主人公が自分の絵を良いものにしていこうという描写が少なかったので、
最後の展覧会がゴッホ、ゴーギャンシナリオよりも達成感が弱い印象になってしまっていることが気になります。
逆にマネシナリオはマネの境遇と合った結末で、結果により嬉しさを感じることができました。
(2014/6/14)

 

Stella Cielo/Stella Cielo

大きな館で喋るカラスと暮らしていたロランの庭に、機械が落ちてくる。
中にはミナという名の少女がいて、技術がより発達した星からきたという彼女は、
ロランをその機械、ロケットに無理矢理乗せ、ミナの故郷へと向かうのだった。


選択肢あり、星、英雄、九時間ほどで読み終わりました。
体験版の感想は
こちら
システムは場面転換や演出で待つ時間がちょっと長めに感じました。
音楽は特に合わないような箇所なし。OPにムービーと歌、EDに歌あり。
絵は星空が綺麗でした。一枚絵は三十九枚+背景五十四枚

ロランが突然別の星、アレイディアに連れて行かれ、その星の英雄と称されますがなにやら裏がある様子。
誤字脱字多めなところがやや気になりますが、
それ以上に、アレイディアに起こる色々なことが(ネタバレのため反転)
「自転」で説明されていることに、
うーん? 違うような……となってしまいました。
そうしたことが最後まで引っかかったままになってしまったところがありましたが、
元々持っている知識にアレイディアでの経験を加えて決断するロラン君は格好良かったですし、
時間と空間を超えて展開される物語はおまけシナリオも含めて読み応えがありました。
(2014/6/18)

 

壁際にょにょSecondEdition/壁際ヒッキー

ままにょにょ、えふにょにょのシステムを使ったゲームで、
フィールドを右へと突き進み敵を倒していきます。
ラスボス等はおらず、どこまでも進めどこまでもレベルが上がるエンドレスシミュレーションゲームとのこと。
他の同人ソフト作品等からの出演あり。
出撃と撤退が頻繁なのでもう少し入れ替えが少ない手間で出来るようにならないかな、と思いましたが、
気付けば時間が過ぎてしまっている時間泥棒ゲームでした。
あと、異世界で敵に
FifteenHoundsキャラがずらっと並んでいたときはなんだかうれしくておおーっ、っと声を上げてしまいました。

働かなイカ/壁際ヒッキー

イカ娘を操作して海の家れもんで料理を配膳していくイカ娘労働ゲーム。
イカ娘は触手もあるので十二品いっぺんに料理を持つことができます。
一回のプレイ時間は三分くらい。一日の売り上げにお客様満足度を掛けてスコアが出ます。
最初はどのボタンを押すとどの料理を出せるか瞬時に判断できませんでしたが、
数を重ねるごとに段々と触手が手足のごとく動かせるようになっていきました。
でも、最高難度無理です……なにあの客の多さ!
(2014/6/28)

 

処女失格 〜初めては貴方に捧げたかった〜(乙女18禁)/agony/禁飼育(フリーソフト)

ごかくさんと一緒に住んでいるちぎみちゃんは動き、話し、食事をするぬいぐるみ。
ごかくさんはちぎみちゃんのことが大好きで、ちぎみちゃんはごかくさんのことが大好き。
家から出ることや、ニュースを見ることは禁止されていたけれど、二人は穏やかな日々を送っていた。


選択肢なし、ぬいぐるみ、平穏、三時間半ほどで読み終わりました、修正パッチあり。
ちぎみちゃん」の続編。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。EDに歌あり。
絵はちぎみさんがエロ可愛いです。未亡人的な色気。結婚さえもしてませんが。一枚絵は四十五枚+差分たくさん。

序盤は「ちぎみちゃん」がほぼそのまま収録されていて、
中盤以降、ちぎみちゃんがぬいぐるみである理由やごかくさんと暮らすようになった経緯が明かされます。
とにかくごかくさんがクズすぎでした……追いつめられると小物なところが特に。
それゆえラストの諦念がより印象的に感じられました。この後どうなるんでしょうこの二人の関係。
ちぎみちゃんとごかくさんの日常は微笑ましく、そうでないところは痛々しく、どちらも堪能できた作品でした。

過去の作品感想:
さくっとパンダおじさん酷罪を受けるべき者Nと言う名の男、Bと言う名の女キナナキノ森この世で最も残酷なキスこの世で最も淫靡なキスChiristmas Coffee乙女の悲劇は残酷なキス淫靡で残酷な豚雨想い、君抱く家畜おじさんちぎみちゃん鬼ノ仮面
(2014/7/12)

 

続・日本神話−ねのかみ−幽世篇/黒彩黄泉路(500円)(DL版の購入はこちら)

幽世に封じ込められた神によって創られた大雷達八姉妹は、長い長い時を仲睦まじく過ごしていた。
長女の大雷へは、主である神から封印を解くためにいくつかの指示が告げられる。
それは、姉妹たちが共に過ごす日々を壊すものだった。


選択肢あり、日本神話、百合、二時間ほどで読み終わりました。
「続・日本神話−ねのかみ−黄泉路篇」の感想は
こちら
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
立ち絵はほとんど前作「黄泉路篇」と同様。一枚絵は二枚。

大雷達姉妹が創られてから、前作「黄泉路篇」で起こったことまでを大雷の視点から描いています。
また、制作中の「ねのかみ 京の都とふたりの騎士」の前日譚でもあるとのこと。
ねのかが闘うことになった理由なども含まれていて、上手く行ったのはいいけれど主様ほんとに信用していいのかなあ? という気持ちに。
大雷が主様の言うことは絶対、なので妹たちを大事に思いつつも傷付ける行動をしてしまうのが痛々しかったです。
しかしロリロリな下の方の姉妹も含めてキスとかさわりっことかなんとかかんとか色々しすぎで
(年齢は十万歳くらいですが)大変にけしからんごちそうさまですと思いました。
(2014/7/24)

 

Cocoon -コクーン-(BL18禁)/ADELTA(1200円)

東京の一部エリアでは、選ばれた男が頭にSiという機械を埋め込まれ、個性を生かした職業に就く仕組みが運用されていた。
その対象に選ばれている羽島空(ハジマソラ)は駆け出しの画家で、音を色として感じることができる共感覚を持っていた。
しかし突然、友人の近藤雪とともにSiがウイルスに感染していると告げられてしまうのだった。


選択肢あり、近未来、共感覚、色、六時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムは既読スキップがないことや、タイトル画面でしかコンフィグの設定ができなかったりなど、いくつか不便な個所がありました。
音楽は特に合わないような箇所なし。OPにムービーあり。
絵は主人公の汗を拭いたハンカチをイケメンが真面目にしゃぶっているスチルがあったり、
わざわざトイレの中でスボンおろして思索に耽るスチルがあったり、そんなとこまで!? と思えるほど多彩でした。
そうした一枚絵は差分含め二百四十五枚。
特に銀の二枚目半なところや彩人の妖しい美しさが良く出ていると感じました。
彩人はOPムービーでも彼が出る部分だけ音楽ががらっとかわりますし……

放火・爆発事件が頻発する中、頭に機械を埋め込んだ空たちがコンピューターウィルスに感染したことがきっかけで
放火・爆発事件や、Siのシステムそのものに関わるようになっていきます。
ルートは三つでエンディングはバッドエンド含め九つ。
時折説明なく時間や場所が飛んでちょっと戸惑ってしまうことがありましたが、
サイバーパンクな設定と浅草を中心とした地域密着な舞台、それにしっとりとした心情描写が混ざり合って、
ゆらゆらたゆたうような、でも妙に現実感もある独特の雰囲気となっていました。
三つのルートの中では銀ルートが大掛かりな最終決戦もあって、やり遂げた気持ちになれてお気に入りです。
(2014/7/27)

 

女子肛校生芸能アナルクラブ〜現役JKアイドル枕営業の実態〜(18禁)/劇團近未来(DL販売1296円)(DL版の購入はこちら)

弱小芸能プロ所属の新人アイドル小菊は事務所が倒産の危機となり、枕営業をすることになってしまう。
その上、枕営業先の広告代理店部長は無類のアナルフェチ。
処女は守れたと前向きに考えつつもアナルを開発されてしまった小菊は、さらに枕営業をしてのし上がっていくことを誓うのだった。


選択肢あり、アナル、芸能界、ボイスあり、二時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は怒ったり恥ずかしがったり落ち込んだりトロけたりアヘったり小菊が様々な表情を見せてくれます。
あといろんな小道具で前の穴を隠しているのが見どころ。一枚絵は二十三枚+差分たくさん。

アナル専門の枕営業を色々な人に仕掛けていき、仕事を獲得していきます。
冒頭の注意書きからすでに欲望だだ漏れで、
Hシーンもそれぞれ変態性全開だったり、モデルになった人物にまつわるネタが盛りだくさんだったりカッ飛んでいました。
某大物音楽プロデューサーへの枕営業では、実在のユニット名や曲名や歌詞をこれでもかとエロテキストに混ぜ込んでいて、
私と同世代かその前後くらいの方にとっては懐かしさとおかしさとエロさで何とも奇妙な気持ちになるのではないでしょうか……
また、枕営業先の皆様が評価している通り小菊の受け答えが面白くて、
枕営業だけでなく実力で芸能界をのし上がっていっているんだなと納得できる主人公でした。
あと一番感銘を受けたプレイは(以下ネタばれのため反転)
放送作家のアナルに蛇口装着です。
蛇口の出るほうをアナルに突っ込むのはまだわかりますが、
その逆で浣腸した液体を蛇口ひねって普通の水道水のように出す、そういうのもあるのか! と新しい地平が開けた思いでした。


過去の作品感想:
女子校生とごはんですよ!
(2014/7/29)

 

Jigsaw2/さより文庫(DL販売1800円)

数多くの島々で構成され、それぞれが自在に場所を移動することができる世界。
皇帝家に生まれるも家臣に父を弑され、十二歳まで監禁されたマルセルは
彼に忠誠を誓うスヴェンらによって助け出されたあと、実権を取り戻し荒廃した国を立て直そうとしていくのだった。


選択肢あり、ファンタジー群像劇ノベルとのこと、八時間四十五分ほどで読み終わりました。
Jigsaw2 α ver1.00の感想は
こちら
システムは最初に選択肢の有無やカットインの有無を選ぶのですが、
どちらを選べばどのような形式になるのかがやや説明不足に感じました。
音楽は特に合わないような箇所なし。OPにムービーあり。
絵は「Jigsaw2 α ver1.00」から戦闘中の人物カットインが追加されています。

「Jigsaw」とは島が動くなどの設定は同じながら、異なる歴史を辿っている世界が舞台。
マルセルを中心とした人間模様が時にはコミカルに、時には真剣に、
そして彼らが行う虚実硬軟ときには私情を織り交ぜた政治や戦争がわかりやすく、かつ面白く描かれていて惹き込まれました。
また、原因と結果が残酷すぎるほど明白かつ覆水盆に返らずで、国や歴史の抗えないうねりを堪能できます。
壮大な戦史から繊細な心の機微まで、読みごたえたっぷりな物語でした。

過去の作品感想:
Jigsaw
(2014/7/31)

 

紅蜘蛛 / Red Spider プレミアム版(12推)/studio wasp(DL販売540円※フリー版あり)(DL版の購入はこちら)

香港にある黒社会組織、「紅花会」会長の妻、越児(ユエ)は孤児から暗殺者となり活動していた過去があった。
ある日夫が襲撃され重体となってしまい、幹部たちによる跡目争いが勃発する。
越児は会長代行として、夫襲撃を指示した黒幕を探り、制裁することを決意するのだった。


選択肢あり、香港ノワール、女性視点、五時間ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は最終決戦の音楽が特に盛り上がりました。
立ち絵は実写にキツめのぼかしをかけた印象。

香港の裏社会を舞台に、過去の経験や情報を生かしながら夫襲撃の黒幕を探していきます。
プレミアム版はライナーノーツや続編プロローグが付属。
ルートは全部で六つ。大まかな話の流れは二種類あって、その中で個別のエピソード挿入されたり結末が変化します。
敵役が色々策を巡らせたりするものの備えが甘くて
あっさり尻尾を出したりさくっと殺されてばかりなのがややあっけなく感じてしまいました。
ですがそれだけ味方が心強いということで、特に下半分ルートでの火力祭りは思わず笑ってしまうくらいの圧勝で爽快感がありました。
なにより一番心強いのは主人公の越児。情報戦も駆け引きもドンパチもどんとこいで頼りになります。

シナリオは個別エピソードが越児の境遇と絡めつつ各登場人物の心境をしっかりと描いていました。
なかでも樂(ユウ)シナリオは老板(ラオバン)邸での出来事が一番生かされている上、
樂の過去に対する越児の気遣いが的確かつ真摯でぐっときます。
一番下シナリオのオールキャスト最終決戦もわくわくさせられました。
また、台詞回しや様々なオマージュなどからも香港ノワールの風情が感じられて、香港黒社会の抗争を堪能できる作品でした。
(2014/8/4)

 

呪い少女とパンツハンター(18禁)/ゆめみソフト(DL販売1404円)(DL版の購入はこちら)

優等生を装っている右京レンは実はむっつりスケベで放課後に部活少女を覗き見することを日課にしていた。
しかしそれをクラスメイトの祠堂リコに見つかってしまい、言い触らされたくなければ呪いを買ってくれと脅される。
その呪いは「触れた相手のパンツを手に入れる」というもの。おかげでパンツハンターという悪名が学校中に広まってしまう。
元通りの日々を取り戻すため、レンは女装して呪いを解くため奔走するのだった。


選択肢あり、呪い、女装、ラブコメ、六時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は強姦シーンがロマンチックなBGMでちょっと合っていないように感じられました。
絵は体つきで違和感を覚える箇所もありますが、表情は感情表現豊かでした。
また一〜二クリックごとに立ち絵や背景がどんどんと変わっていくのが特徴的で、
切り替えがスムーズなのでストレスなく目に楽しかったです。一枚絵は二十一枚+差分たくさん。

前半は主人公(男の姿)が老若男女様々なパンツをゲットして優等生から一日にして変態パンツハンターにクラスチェンジします。
後半は諸事情により女装して三つのルートに分かれ、呪いを解こうとしたり新たな呪いに振り回されたりします。
途中でさらに分岐して主人公が女装のまま強姦されるルートもあり。基本ラブラブなので主人公強姦のエロさが引き立つ……
メタネタで話の勢いが途切れてしまうように感じられたことと、
ヒロインとエロエロなことになる原因や、Hシーンの流れがワンパターンになってしまっていることが気になりました。

ですがパンツをハントする呪いと、主人公の「混乱していると普段では考えられない位 頭の悪い言い訳をする」
および「心に余裕がないと口元が緩む(心の声を口にする)」という悪癖の相性がものすごく良かったです。
「女の子のパンツをゲットする→逆撫で&煩悩だだ漏れな言い訳をする→女の子は激怒し主人公の変態としての名声はうなぎ登り」
とトントン拍子にアホらしく事態が悪化していく様子に何度も笑わせられました。
また、妙な言い回しでからかいつつも何かと世話を焼いてくれる祠堂リコをはじめ、
ヒロインみんな(女装主人公含め)可愛らしくてニマニマできます。
最初から最後までノリが良くて面白くて、楽しい気分でいっぱいになれる作品でした。
(2014/8/6)

 

右に人間、左に猫、私の耳に届く声/Studio MEENA(フリーソフト)

とある女学生は道端に置かれていた段ボールから声が聞こえることに気付く。
それは右の耳では人の声、左の耳では猫の声として聴こえてきた。
段ボールの中にいた猫を飼うことに決めた彼女。両親も乗り気だった。そして彼らは必要なものを買いに、ペットショップへと赴く。


選択肢なし、猫、ザッピング十五分ほどで読み終わりました。
システムは文章速度遅めでスキップもない(ページの最後まで瞬間表示はあり)ところがやや不便でした。
音楽はなし。
絵は背景に各登場人物の姿が映りますが、顔ではなく胸元や足元のアップがほとんど。

一匹の捨て猫をめぐる話が、猫も含めた複数の視点から描かれています。
ただ、背景画面が視点主から見た光景でなく、背景画面に表示された人物が語り手というのが特徴的。
ちょっとぶっきらぼうな女学生の物言いや行動が、彼女の不器用さや未熟さをよく表わしていましたし、
それを見守る大人の優しさや気遣い、それに猫の無邪気さとの緩急に味があるな、と感じました。
思い通りにならないちょっとした理不尽と、不思議な体験を通して女学生が成長する瞬間を目の当たりにできる物語です。
(2014/8/8)

 

19℃/19may(フリーソフト)

就職活動中の大学四年生、児玉 晴子(こだま せいこ)は最終面接でされた質問に馬鹿正直に即答してしまう。
そのことに落ち込みつつも大学に顔を出したり、バイトをしたり、幼馴染と話したりと日常を過ごす中、
彼女の携帯電話に面接先からの電話がかかってきた。その結果は……


選択肢あり、恋愛、女性主人公、四時間半ほどで読み終わりました。
主人公名前変更可。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
OPにムービーあり。お洒落なムービーだなあと感じました。
絵は立ち絵の種類がとにかく多くて、一回しか出てこないような小物を持ったものや、
大きな動きを表現しているようなものがあって、登場人物の表情含めて魅力的でした。
写真モチーフの画面構成も格好いいです。
ただ、背景で違う駅なのに同じ駅名になっていることがちょっと気になります。一枚絵は三十一枚+差分。

序盤で分岐し、大学四年生の数カ月もしくは会社員として生活していく中で、恋愛対象の男性と関わっていきます。
恋愛対象は同級生の夏木 雅咲(なつき まさき)、バイト先の高校生、真弓 秀明(まゆみ ひであき)
会社の支店長、椿 統司(つばき とうじ)の三人+α。
主人公が健気なので、好きなのに素直になれず理不尽な態度で主人公に接してくる真弓ルートと+αルートが、主人公可哀想で痛々しく感じました。
でもそのくらい主人公が魅力的で、ドジなところがありつつも恋愛の機微とか気配りとか、聡明さが感じられましたし、
全力で一喜一憂する様は本当に可愛らしかったです。
また夏木ルートは大学生らしさいっぱいのシナリオで、優しくておっちょこちょいな夏木くんがこれまた可愛かったです。
そして一番お気に入りは椿さんルート。主人公からどんどんアタックするもかわされて、でも嫌われてはいなくて、
というような言葉そのままではなく、その裏や仕草で察する大人の恋愛を堪能できました。

どのシナリオも実際の身の回りにありそうな普通さと、それを瑞々しく彩る心理描写が満載で、
主人公とともに全力で悩んだり喜んだりできる物語でした。
(2014/8/12)

 

セレナイトの孤独(やや乙女)/alalaka(フリーソフト)

仕事を辞め、空いた時間で毎日のように古びた水族館を訪れていたひすい。
彼女は同じく毎日のように水族館にいるトオリという青年と言葉を交わすようになる。
しかしその水族館には幽霊が出るという噂があった。


選択肢なし、水族館、夏、十五分ほどで読み終わりました。
主人公名前変更可。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はフリー素材で、話に合ったものが使用されていました。
絵は背景のみ。また、ウインドウサイズがかなり横長なのが特徴的です。

無職になった女性が水族館通いをするうち、知り合った青年の正体が気になっていきます。
全体を通してちょっとの不安を抱えながらも穏やかにたゆたうようなトーンで話が進んでいき、それに浸ることができました。
また、不安が解消され、地に足がつくようになるラストも、晴れやかな気持ちになれる物語でした。
(2014/8/16-1)

 

さんご礁/赤杖社

僕は手記を綴る。
それは幼いころから色々なものを失い、何かを得た記録。
一つの「魔法」を実行するまでの記録。


選択肢なし、手記、生と死、一時間ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。文章は縦書き表示
音楽は雨音とページを捲る音のみ。
絵はタイトル画面のイメージイラスト以外は無し。

僕が書いた手記という形で幼いころからの出来事が綴られています。
僕のあとがきで「意図的に虚構が混ぜ合わせてある」と書かれており、
「魔法」とか協会とかが出てきてその詳細な説明はされなかったり、
僕に起こったことが断片的に書かれていたりで煙に巻かれているような内容でした。
ですが穏やかな閉塞感に満ちていて、ゆっくりと息苦しくなっていくような安らぎと不安を同時に感じた作品でした。
(2014/9/8)

 

第三中学シリーズ 橋本部長の生徒会選挙 第三話 さらば科学部、また会う日まで/Irupa-na Label(フリーソフト)

足立区かよい町にある第三中学は先生も生徒もやる気がなく目立たない学校。
新入生の山本はじめが何も知らずに入部した科学部には他に学校最大の問題児、橋本橋蔵部長しか在籍していなかった。
部長の酷い実験に振り回されて三か月たったある日。部長が生徒会長選挙に立候補すると宣言したのだった。


選択肢なし、コメディ、中学生活、二十分ほどで読み終わりました。
第一話の感想はこちら
第二話の感想はこちら
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は糸倉さんちょっと胸盛りすぎなんじゃないでしょうか……

第一話、第二話の続きで最終話。
話の内容など詳細は伏せますが、山本君が彼女のこととか部長のこととか
もう開き直っていて成長したな……と思いつつもちょっとさみしい気分に。
さらに番外編があるとのことで、その公開も楽しみにしております。

過去の作品感想:第三中学シリーズ 第一話第二話、あやつりのキサキ サイドストーリー
(2014/10/16)

 

Light.vnでつくる短編ノベルゲームプロジェクト(フリーソフト)

ビジュアルノベル系作品制作エンジン・エディターのLight.vnを使用して作られた
「ラビットフューチャー」と「コトノハ」二つの短編が収録されています。
システム周りは特に不便なところはありませんでしたが、
強いて言えばセーブデータに日時やセーブ場所の情報がほしいなあと思いました。

「ラビットフューチャー」

坂上脱兎は幼馴染の獅子神姫乃が行う研究の実験台とされる日々。
今日はタイムマシンで強制的に未来へと送られてしまうのだった。


選択肢あり、十分ほどで読み終わりました。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は体型に違和感を覚えることがありましたが、姫乃の多彩な表情が可愛らしかったです。一枚絵は三枚。

安全性が確認されていないタイムマシンに乗せられそうになってツッコミで抵抗するもあえなく実験台にされてしまいます。
時折ツッコミのタイミングがワンテンポ遅いように思える箇所がありましたが、
脱兎の不憫さを楽しめましたし、ラストは微笑ましくなった話でした。

「コトノハ」

部屋の片隅で「ボク」が生まれたときから彼女がそばにいた。
彼女はいつも決まった時間に出かけ、決まった時間に帰ってくる。
しかしある日、その時間を過ぎても彼女は帰ってこなかった。


選択肢なし、五分ほどで読み終わりました。
音楽は特に合わないような箇所なし。絵は背景のみ。

「ボク」の視点で「彼女」との日々が綴られていきます。
しっとりとした空気が漂っている作品でした。
……が、ごめんなさい。何回読んでも「ボク」が何者なのかわかりませんでした。
(以下「ボク」の正体予想のためネタバレ反転)
1.電球 2.キノコ 3.ドアノブ 4.植物 5.人 6.幽霊 7.ぬいぐるみ 8.文章通り 9.その他
私の予想→◎キノコ○電球▲その他

(2014/10/30)

 

神生行路 -journey of life- 第三話/飼育小屋製作委員会(フリーソフト)

力となる「天穴」が枯渇し、かつてほど強大な力を揮えなくなった神々。
そんななか、特に力を持っていた五方の神のうち、三神は安アパートで共同生活を送っていたのだった。

選択肢あり、神、コメディ、四十五分ほどで読み終わりました。
第一話の感想は
こちら
第二話の感想はこちら
システム、音楽は特に不便な所や合わない箇所なし。
絵はアイコンの土の王が穏やかで本編とは大違い……

「アマツキツネは夜空をかける」と同じ世界の話で、
「アマツキツネは夜空をかける」には登場しなかった三人の神の同居生活が描かれています。
今回は土の王が中心。
「アマツキツネは夜空をかける」の主人公が登場! と思いきやあんまり活躍せず……
終盤はかなりピリピリした流れでこれから大事になりそうなところで幕。
この先の三神が語られるとコメディ多めの「神生行路」ではなく別の物語になってしまうという感じでしょうか。
一先ず、三神がなんだかんだ仲良いままで良かったなあと思いました。

過去の作品感想:
鴉の断音符アマツキツネは夜空をかける、神生行路第一話第二話イミテーションオウガ
(2014/11/5)

 

輪舞曲Duo -夜明けのフォルテシモ- 〜ぷにゅぷりff〜(18禁)/TINKLE BELL(DL販売2592円)(DL版の購入はこちら)

おすすめ

(2014/12/9)

 

おたくと娘さん(18禁)/The Dungeon In Yarn(DL販売1296円)(DL版の購入はこちら)

おたくの娘さん 利根銀次版」ハッピーエンド後が舞台の続編。

選択肢あり、二時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は初体験のシーンなど、目が今までよりもずっと綺麗に魅力的になっているように感じました。一枚絵は十七枚+差分。

自分を慕ってくれる少女、坂上まとめと共に夏休みの一ヶ月間を過ごして、
コスプレして同人誌の売り子をしてもらったりします。
まとめの方からHしようと誘ってくるものの、調子に乗りすぎたりすると良くない結末に。
健全ルートのなんてことのないやりとりが少なめでちょっと物足りなくはありましたが、
相変わらずまとめが可愛くて、エロい格好で嬉しそうにポーズとってくれたりといい娘でした。
主人公の変態っぷりと合わせて、小○生へのいやらし行為を堪能できる作品です。

過去の作品感想:
こうかん☆にっきtrade▼offおたくの娘さん 利根銀次版
(2014/12/20)

 

 

 

 

(体験版・連作)

Goodbye-Notes体験版2.0(18禁予定)/kafca

父親が起こした事件の影響で、幼馴染の羽山白唯(はやましろい)以外友人がいなかった九堂尋哉(くどうひろや)
しかし、父親の親友で以前からよくしてくれていた橘正則に誘われ、共に暮らすことになる。
そこには一人娘の橘 湊(たちばなそう)がいて、なにかと世話を焼いてくるのだった。


選択肢なし、:超三角関係ADVとのこと、ボイスあり、二時間ほどで読み終わりました。
システムはポップアップメニューが充実しています。
ただ、ボイスが流れ終わるまでは二回クリックしないと次に進めないところがやや面倒でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。最後にOP歌が流れます。
絵は通常時もディフォルメ絵も可愛らしかったです。

この体験版では新しい生活になってから数日間を読むことができます。
白唯と湊が好意をもって接してくれますが、湊の方にはなにやら不穏な描写も。
その湊に過剰なスキンシップをされて、白唯がそれに対抗しようとするドタバタが今のところ多め。
そんな中の端々に主人公の真摯さが表れていて、自分を律して相手に感謝する姿勢に好感が持てました。
まあ主人公の宿命か、恋愛方面は鈍感なんですけどね……。
賑やかさと後ろ向きな部分と、誠実さが入り混じった物語でこの先も読んでみたくなりました。
(2014/2/18)

 

佐倉ユウナの上京・秋/超水道(フリーソフト)

東京の大学に在籍している咲間鷹司は、二年生の春に幼馴染の佐倉ユウナと再会する。
ユウナは第一志望の大学に合格するため、浪人して東京の寮付き予備校に通うことになったという。
偶然近くに住んでいた鷹司は、月に二回、勉強漬けのユウナの「息抜き」に付き合わされることになる。


選択肢なし、上京、幼馴染、二時間と少しで読み終わりました。
「佐倉ユウナの上京・春」の感想は
こちら
「佐倉ユウナの上京・夏」の感想は
こちら
システム、音楽、絵の形式は夏までと同様。
音楽は重苦しい曲が多め、一枚絵は十一枚。男率が非常に高いです。

「佐倉ユウナの上京・春」「佐倉ユウナの上京・夏」の続きで秋の話。
相変わらずユウナの出番少な目で逆に鷹司くんは失言増量中。
なのでどんどんと重苦しい方面に転がり落ちていきます。
そうしてじりじりとしている鷹司の閉塞感がしっかりと伝わってきました。
ただ、いくつか問題はあれど、ユウナとの仲が良くなればあとはなんとでもなりそうなので、
冬ではなんとかそうなってほしいなあと心底思いました。
そんな最終章の「佐倉ユウナの上京・冬」は2月26日に公開されるとのことです!

過去の作品感想:
森川空のルールヴァンパイアハンターHIROSHI〜Around the Clock Show!〜ヴァンパイアハンターHIROSHI〜The Halloween Party!〜ボツネタ通りのキミとボク、佐倉ユウナの上京・
(2014/2/23)

 

女神の大地-prelude- Ver.2.0/陽炎の華 水面の月

アーシアと呼ばれる地球を含む世界。
それと似ていながら違うラクレスという世界から、アーシアに二人の女がやってきた。
それが新たな戦いの始まりだった。


選択肢なし、ファンタジー、三十分足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はちょっと違和感あるものも多いです。

この-prelude-では本編より前の四つの話を読むことができます。
独自の用語が多めでややとっつきにくい部分もありましたが、
世界を超え、時間を超えた物語には壮大さを感じたプレリュードでした。
(2014/2/24)

 

あかほん! ベクトル編@/Chloro(フリーソフト)

模試がミドリムシのような出来だったシキネは友達のスウに頼み込み、勉強を教えてもらうことになる。
しかし最初からつまずくシキネに、スウは根気よく教えていくのだった。


選択肢なし、数学、ベクトル、三十分足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は「んもー!」って感じの怒り顔が可愛らしかったです。

数学苦手なシキネ(数学以外も苦手?)に数学得意なスウが基礎から叩き込んでいきます。
センター試験対策型ノベルゲーム。今回はベクトル編。
ベクトルとはなにか? というところから解説がされていてわかりやすい……のですが……
もはや私は数式が視界に入らない体になってしまったようです。日々怠けてるとだめねー。
ラッキースケベなども楽しめつつ、(怠けていない皆様方には)ためになる作品です。

過去の作品感想:
私は女優になりたいの
(2014/3/1)

 

虚構英雄ジンガイア プロローグ版/ばかすか

神原英雄は愛する妻と二人の子供と共に、裕福ではないながらも幸せな家庭を築いていた。
しかし休日に皆で出かけた先で、世界は一変してしまう。


選択肢なし、ロボット、家族、一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は妻の鳴海が三十路とは思えないくらい可愛らしいですし、子供二人も愛らしいです。

この体験版の前半部分は家族の団欒ですが、後半は一気に殺伐とした展開になっていきます。
夜に一家四人で団欒するシーンはとてもとても暖かくて、
かけがえのない家族だということがよく伝わってきました。
それだけに後半、主人公にふりかかってくる災いがより深刻に感じられます。
自分の大切なものを守ろうともがく様がプロローグの段階でも胸を打つ物語でした。
(2014/3/6)

 

アルティメット・ノベル・ゲーム・ギャラクティカ 〜第一章 テクノ原理/人工くらげ(フリーソフト)

同じサークルに所属する山賀、野之原、機見の三人は近年行われていなかった
「火の七日間」という七日間ぶっ通しで宴会を繰り広げるために集まった。
そこで山賀がシナリオ、野之原が絵でノベルゲームを作ることになるのだった。


選択肢あり、ノベルゲーム制作、大学サークル、一時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はすっきりとしていて好感が持てます。あとジト目いい!
また、背景で光が点滅する演出がいくつかあって、
主人公の思考がふと体から離れているかのような、間を感じました。

「部活動もの」「東方二次創作」「SF(すこしふしぎ)」の三つのうちどれかでノベルゲームを制作していきます。
選んだものによって現実での展開にほんのちょっと齟齬があり、それに気付いたときちょっと嬉しい、と感じました。
最後の引きも何それ楽しそう、でも山賀先生の力量が足りないと地獄だ……と興味を惹かれましたし、
言葉の端々、思考の端々で、普段見過ごしそうなことを拾い上げているテキストが
今までの作品と同様にはっとさせられて、目から鱗、の連続で面白かったです。
あと、機見さん二十七、八歳くらいのはずなのに無防備に誘いすぎです。わざとやってるのか!

過去の作品感想:
夜の中に浮く花たちの片側雨の日と雨の日の次の日
(2014/3/8)

 

アルティメット・ノベル・ゲーム・ギャラクティカ 〜第二章 アルティメット・ノベル・ゲーム・ギャラクティカ(前篇)/人工くらげ(フリーソフト)

同じサークルに所属する山賀、野之原、機見の三人は近年行われていなかった
「火の七日間」という七日間ぶっ通しで宴会を繰り広げるために集まった。
そこで山賀がシナリオ、野之原が絵でノベルゲームを作ることになるのだった。


選択肢なし、ノベルゲーム制作、大学サークル、二時間ほどで読み終わりました。
第一章の感想は
こちら
システムはNScripterからLiveMakerに変わっていますが特に問題なし。
音楽、絵も第一章と同様。

第二章でも「部活動もの」「東方二次創作」「SF(すこしふしぎ)」の
三つノベルゲーム制作をそれぞれしていく、のですがそれだけには終わらず。という流れ。
「SF(すこしふしぎ)」ルートが特に大きなカギを握っている感じ。
でも「部活動もの」「東方二次創作」ルートで起こっていることもどうなるのだろうとワクワクします。
しかしまあ、山賀さんは爆発すればいいと思うんだ。

過去の作品感想:
夜の中に浮く花たちの片側雨の日と雨の日の次の日、アルティメット・ノベル・ゲーム・ギャラクティカ第一章
(2014/3/9)

 

浅葱妖怪相談所。/あまてる。(フリーソフト)

陰陽師の浅葱葵は半人前なためか、妖怪からの依頼ばかり舞い込んでいた。
今回も彼女は式神のキーさまと共に、妖怪のトラブルを解決していくのだった。


探索あり、陰陽師、妖怪、四十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は和服でノースリーブとかスパッツとかハーフパンツとかそそられるものが……。一枚絵は九枚。

画面内をクリックしてアイテムを見つけたり情報を得たりしていく形式で、
今回は妖怪相談所を開くきっかけの事件について描かれています。
EDは二種類。おまけストーリーなどもあり。
探索は人形を見つけるのが難しかったですがそれ以外はほどよい難易度。
話は本編では設定の説明など最小限でさくさく話が進み、おまけシナリオで補完といった感じ。
なんだかんだみんな葵に甘くて、なんだか微笑ましいなあと思えました。

過去の作品感想:
一夜奇譚 -イチヤキタン-
(2014/3/10)

 

浅葱妖怪相談所2 フリー版/あまてる。(フリーソフト)

陰陽師の浅葱葵は半人前なためか、妖怪からの依頼ばかり舞い込んでいた。
今回も彼女は式神のキーさまと共に、妖怪のトラブルを解決していくのだった。


探索あり、陰陽師、妖怪、一時間半足らずで読み終わりました。
「浅葱妖怪相談所。」の感想は
こちら
「鴇浅葱騒々記」の感想は
こちら
システムは特に不便な箇所なし。
OPにムービーと歌、EDに歌あり。
ムービーは華やかで可愛く動いていて、OP歌「心の花」ともよく合っていました。
絵はみんな可愛らしいです。一枚絵は三十二枚。

今回は葵の兄が音信不通になってしまいます。
今後後日談等を収録したシェア版発表予定とのこと。
探索部分はキーさま救出に多少手間取りましたがそれ以外はほどよい難易度。
探索しつつちょっとずつ状況説明が入るので、終盤のノベルパートにすんなり入っていけました。
後日談もかなり盛り沢山な内容になりそうで、シェア版も楽しみです。

過去の作品感想:
一夜奇譚 -イチヤキタン-浅葱妖怪相談所。鴇浅葱騒々記
(2014/3/12)

 

キョンシー×タオシー第弐話〜偽丹奇譚〜(通常版/18禁版二種類予定)/電動伝奇堂

ルアン・ウーは妖怪に襲われていたところを道士リンリンに助けられる。
リンリンは幼女の見た目ながら五百年以上を生き、様々な術を会得していた。
ルアンはリンリンの弟子となり修行を開始するが、その矢先……


選択肢なし、伝奇、ボイスあり、一時間ほどで読み終わりました。
第壱話の感想は
こちら
システム、音楽、絵は第壱話と同様。
演出は第壱話以上に動き、格好良かったです。
またそこかしこに別の同人ゲームのCMがあったりしてニヤリとしました。

今回は不死の秘薬、仙丹の出来損ない、偽丹を広めている組織にルアンとリンリンが乗り込みます。
演出で色々と表現しているという部分もありますが、文章自体もテンポ良い上に内容盛りだくさん。
とってもエンターテインメントしていて楽しめる内容になっていました。
新キャラのイェン姐さんもいい性格していてルアンとリンリンの絡みが笑えました。
第参話も楽しみです!
(2014/3/13)

 

オスクリダの怪 The Oscuridad Horror 体験版/Blue Moment

ミスカトニック大学の学生、ジョージ・ミラーとフランク・パーカーが行方不明になった。
二人は山に囲まれたオスクリダ村へ向かっていたという。
その村への途中、落ちていた彼らの手記には、その村で起こったことが記されていた。


選択肢なし、クトゥルフ神話、十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は立ち絵がなく、全て一枚絵で進行していきます。
写実的で不気味さが良く出ていました。一枚絵は今のところ二十四枚。

失踪事件について調べていた記者が、被害者の手記を公開するという形で話が語られ、
この体験版ではジョージ・ミラーの手記を途中まで読むことができます。
まだまだ話はこれからといった感じですが、
その段階でも時間の流れも不規則になっているかのような村の異常さがひしひしと伝わる作品でした。
(2014/3/15)

 

JigsawSAGA たいけんばん/さより文庫

井戸がある部屋で目覚めたナギ。
記憶を辿ると自分はマナサという国の王将で、
九年以内に八つの島国を滅ぼし、世界を一つにしなければならないのだった。


選択肢あり、作りかけSLGとのこと、一時間ほどで九年経過しました。
主人公名・国名変更可。「Jigsaw」のSLG。
「Jigsaw」の感想は
こちら

一か月ごとに国政と自身の鍛錬の二つで何をするか選択し、国力を上げて敵国を倒していきます。
敵国を倒すと好きな形に領土を併呑することが可能。
また、敵国を倒すのは王将同士の一騎打ちか総力戦で、総力戦を選んだ場合は相手によっては捕虜にすることもできます。

作りかけとのことで不安定な動作をする箇所があったり、
行動の説明が書かれていなかったり、シナリオパートがほとんどなかったりと
ちょっと不便だったりするところがあります。
でも、「Jigsaw」プレイ済みだと、こいつから滅ぼそうとか、こいつはラスボスにしようとか考えるのが楽しかったです。
例えばレイチャード様を捕虜にして二十四時間ねっとり監視したりとか……

やおよろずの -俺と私と便所神- たいけんばん/さより文庫

人ならざるものが見える児玉大和はそのせいでハトコの児玉古都子と共に風当たりの強い中学生活を送る。
心機一転、二人で知り合いのいない高校を受け、平和な日々を取り戻したかに見えた。
しかし宇津野颯真という転校生がやってきて、古都子のことを俺の嫁と言い放ったのだった。


選択肢なし、神様、トイレ、二時間足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はもうちょっと乳を柔らかそうに描いてほしいなあと思ったり思わなかったり。一枚絵は十八枚。

転校生がやってきてからヤマトとコトコが日本の神々とそれを否定する組織の争いに関わることになってしまいます。
「たいけんばん」とありますが、話は一区切りついています。
ヤマトが大切な人のために頑張るというヒーロー属性でありながら、
お色気&誘拐されるヒロイン属性でもありコトコの立場は……と途中まで思っていましたが、
最後、真のヒーローはコトコだった模様。
二人がいろんな役割を担っている分、転校生の存在意義が薄くなっているような気もしますが、
コメディ基調で読みやすくも、ヤマトとコトコの仲の良さやそこからの変化がしっかりと描かれている作品でした。

あと公式略称は「おれわた」のようですがタイトルロゴを見るとTOTOでもいいんじゃないでしょうか?
便所神だけに! ……便所神だけに!

過去の作品感想:
JigsawJigsaw2 α
(2014/4/1)

 

神生行路 -journey of life- 第二話/飼育小屋製作委員会(フリーソフト)

力となる「天穴」が枯渇し、かつてほど強大な力を揮えなくなった神々。
そんななか、特に力を持っていた五方の神のうち、三神は安アパートで共同生活を送っていたのだった。

選択肢あり、神、コメディ、四十五分ほどで読み終わりました。
第一話の感想は
こちら
システム、音楽は特に不便な所や合わない箇所なし。
絵はタイトル画面に金の王が可愛すぎると思います。

「アマツキツネは夜空をかける」と同じ世界の話で、
「アマツキツネは夜空をかける」には登場しなかった三人の神の同居生活が描かれています。
今回は金の王が中心。
タイガースネタなんかがありつつ、貧乏生活がありつつ、
金の王の重たい過去が語られたり、「アマツキツネは夜空をかける」との繋がりがあったり、
色々盛りだくさんで、完結? の第三話でどうなるのか気になりました。

過去の作品感想:
鴉の断音符アマツキツネは夜空をかける、神生行路第一話イミテーションオウガ
(2014/6/27)

 

リズベルルの魔1+2/ときてっと(DL販売1080円)(DL版の購入はこちら)

おすすめ

過去の作品感想:
永遠のメルディラージェ
(2014/7/4)

 

天ぷら! 〜Tengu&Plausible Lair〜 -紅葉おろし-(18禁)/Studio Farandole(DL販売1080円)(DL版の購入はこちら)

大学で民俗学を専攻している葛名暁は、フィールドワークで訪れた長野の山奥で天狗を自称する少女、うるはと出会う。
恋を知りたいと言う純真さにつけこみ、暁はHなことを彼女に行う。
そのまま二人は同居生活を始めるが、H目的だった彼に段々と違う感情が芽生え始め……

選択肢なし、恋、天狗、二時間で読み終わりました。
体験版の感想は
こちら
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は女の子みんな可愛らしくにまにまできました。
そしてHシーンすべて服を着たままというのが良いですね! 一枚絵は九枚+差分。

軽薄な主人公と、世間知らずな天狗少女が共に暮らしていくうちにお互いの心境が変化していきます。
-紅葉おろし-は前編で、うるはの他に退魔師を名乗る少女や
うるはのことを知っている少女が現れ、これからどうなるのか、というところで続く。
エロ目的ならば努力も嘘も辞さない主人公の所業だったり、
長野名物がちょこちょこ出てきたり、料理描写が丁寧だったり、
「ヘリウムのように軽く、変化のしない恋」などの言い回しだったり、
軽いなかにも味のあるテキストで楽しめました。
無知無邪気なうるはも体験版から引き続き魅力的で、後編も待ち遠しいです。
(2014/7/14)

 

八月の化け物たち - 6分の1の奇妙な真夏 -第漆話/Studio Gear(DL販売864円)(DL版の購入はこちら)

穏ヶ嶺村に住む静葉佑一郎は幼い頃に遭遇した事件のせいで隻腕になり、同時にある能力を得ていた。
2011年八月。村で連続失踪事件が起こる。
その調査をしていた過程で生首の化物と遭遇した彼は、紆余曲折の末、共に事件を解決していくことになるのだった。


選択肢なし、化け物、バトル、三時間足らずで読み終わりました。
第壱話の感想は
こちら
第弐話の感想は
こちら
第参話の感想は
こちら
第肆話の感想は
こちら
第伍話の感想は
こちら
第陸話の感想は
こちら
システム、音楽はいままでのシリーズと同様。OP、EDに歌あり。
絵は痛めつけられるエアが本当に痛々しそうでした。一枚絵は四枚。

今回は人造人間のレリックパワーアップの話。
一つ一つの戦闘に意味があるとはいえ、戦闘描写自体はレリックが痛めつけられるシーンが多く、
何度も同じようなシーンを読むことになるので若干ダレ気味になる部分がありました。
ですが、最後の戦闘では緊迫感があり、ぎりぎりの判断にはらはらさせられました。
(2014/7/20-1)

 

マジカルアイズ -Red is for anguish-/Pomeranian Swingers(2500円)(購入はこちら)

天河勇は異形を倒す力を持った高校生。そのため、クラスメイトらとはあまり関わりを持たないようにしていた。
街では犯罪が増加していたが、その原因を警察も勇達もつかめていなかった。
そんな中、雑貨屋の店主が人形に襲われ負傷するという事件が起こる。


場所選択・推理選択あり、恋愛、ミステリー、ボイスあり。七時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
体験版の感想は
こちら
システムは読みやすく、用語解説やフローチャートもあって楽しめました。
ただ、場所選択時にたまに出る「他の地区にてサブシナリオ発生中」メッセージは時間経過では消えないでほしいなと思い
ました。
音楽は特に合わないような箇所なし。OPにムービーと歌、挿入歌、ED歌あり。
OPムービーがとても格好よかったです。
絵は要所でその場面に合った一枚絵が挿入されていました。一枚絵は十六枚+差分。

勇が今回起こった事件を解決しようと行動していきます。
全体を貫く謎がありつつも一話完結形式とのことで、
この-Red is for anguish-では人形事件は解決するものの、犯罪率の増加については手つかずのまま。
そうした構成もあってか、今回の話ではヒロインの千春が
話にほとんど関わってこないままでちょっと肩透かし気味でしたが、これは今後に期待という感じ。
それでも千春が勇のことを好きすぎて胸がいっぱいになっている場面はニヤニヤさせられました。勇の千春に対しての好意も同様。
事件でも、異形が発生するに至った経緯や、異形に関わってしまった人々、
そうした色々な想いが大事に扱われていてぐっときました。
今回の-Red is for anguish-だけでも面白く、また続編も楽しみな作品です。

過去の作品感想:
謎解き探偵『奈祖トキオ』〜その助手の最初の事件簿〜
(2014/7/22)

 

Mたちの調律(二話)/No Face管理事務所

十二年前に暮らしていた三ッ池市に戻ってきた桐沢透也はその町に住む従姉妹の夢岸真帆と共に暮らすことになる。
喫茶店「ドリームランド」でメイド服を着てウエイトレスをしている真帆を通じ様々な人々と知り合う透也。
そんな中、鏡の中の自分にお願いをすると一つだけ叶うというおまじないの噂が耳に入ってきた。


選択肢あり、クトゥルフ、メイド、五時間半足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。EDに歌あり。
立ち絵は素材使用。

現在は二話まで読むことができ、クトゥルフ的な良くないことに巻き込まれ何とか解決するという一話完結形式ですが、
同時に全体を通して三ッ池市が抱えているものや「黒の淑女」という謎の人物に迫っていきます。
なおタイトルの「M」は「メイド」とフリガナされています。メイドとクトゥルフ関係あるのでしょうか……?
そんな感じで話の前半はメイド推しがありつつの賑やかな日々。後半は命にかかわる事態に直面する流れ。
主人公はいまのところ巻き込まれて周囲の力でなんとか解決といった感じで頼りないですが、
十二年前に何かがあったようでこの先どう事態に関わってくるのか気になるところです。
登場人物では八雲先輩のいたずらっぽさとおっぱいがお気に入り!
(2014/8/2)

 

ゆきといっしょ ないしょのはじまり編(18禁)/Studio MEENA(DL販売756円)(DL版の購入はこちら)
ゆきといっしょ 鯉釣り編とおふろ編(18禁)/Studio MEENA(DL販売864円)(DL版の購入はこちら)

夏休みに祖父母の家を訪れた兄と妹。
少し離れた池で魚釣りをしたりしていると、突然雨が降ってきた。
近くの小屋で雨宿りをしているうちに、濡れた服を脱いで半裸になった妹は眠ってしまい……


選択肢なし、妹、寝たふり、秘め事、ないしょのはじまり編は二十五分ほど、鯉釣り編とおふろ編は四十分ほどで読み終わりました 。
システムは文章速度遅めでスキップもない(ページの最後まで瞬間表示はあり)ところがやや不便でした。
音楽は蝉の鳴き声や雨音などの効果音のみ。音を切り替えたり無音にしたりのタイミングがいいなと思いました。
絵は無邪気に笑う妹が可愛かったです。
Hシーンでの演出は文字配置と合わせて良い間になっている箇所もあれば、
ウェイトを効かせすぎている箇所もあるなと感じました。

寝たふりをした妹にHなことをしていきます。本番は無し。
Hシーンはいかないことをしているというドキドキがメインなので、抜きゲーとしてはタイミングが難しい印象。
田舎で遊びまわるシーンは、一生懸命魚釣りをして、
釣れたら妹が本当に嬉しそうにしたりする様が魅力的でずっと浸っていたくなりました。
ただなにやら兄と妹のちょっとドキドキな日々、だけでは終わらなそうなことがサイトに書かれていたり……
そんなこと書かれたら最後まで読まざるを得ないじゃないか! と思いました。

過去の作品感想:右に人間、左に猫、私の耳に届く声
(2014/8/10)

 

Mたちの調律(二,五話)/No Face管理事務所

十二年前に暮らしていた三ッ池市に戻ってきた桐沢透也はその町に住む従姉妹の夢岸真帆と共に暮らすことになる。
喫茶店「ドリームランド」でメイド服を着てウエイトレスをしている真帆を通じ様々な人々と知り合う透也。
そんな中、鏡の中の自分にお願いをすると一つだけ叶うというおまじないの噂が耳に入ってきた。


選択肢あり、クトゥルフ、メイド、二時間半ほどで読み終わりました。
二話までの感想はこちら
システム、絵は二話までと同様。
音楽は効果音が多めでややくどい部分もあれば、恐ろしさを引き立てている部分もありました。EDに歌あり。

二,五話は一話と二話と同じ時期の出来事を透也と真帆の友人、御影優月視点から描いています。
一話部分は透也達が巻き込まれた事件の裏側で、二話部分は透也達とは別個の事件のことになっています。
エンディングは四種類+バッドエンド。途中も選択肢で分岐する箇所がかなり多めです。
最初に夜の学校を訪れた時の無力感と絶望が文章に籠っていて印象に残りました。
あと、今回色々暗躍してるお方の怪しさが露わになったので、今後透也達にもそれを見せるのか、気になるところです。
(2014/8/16-2)

 

第三中学シリーズ 橋本部長の生徒会選挙 第二話 部長、思春期の性の悩みを抱える/Irupa-na Label(フリーソフト)

足立区かよい町にある第三中学は先生も生徒もやる気がなく目立たない学校。
新入生の山本はじめが何も知らずに入部した科学部には他に学校最大の問題児、橋本橋蔵部長しか在籍していなかった。
部長の酷い実験に振り回されて三か月たったある日。部長が生徒会長選挙に立候補すると宣言したのだった。


選択肢なし、コメディ、中学生活、十五分ほどで読み終わりました。
第一話の感想はこちら
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は第一話と同様。

第一話の続きで、部長が思春期の性の悩みを抱えてとある装置を開発します。
彼女と(ネタばれ反転)
まだ別れていなかったんですね……まあ別れているも同然ですが。
第一話ほどのインパクトはありませんでしたが(というか第一話でだいぶ部長の所業に順応したというべきか)
絶対に不可能と断言しつつも自らそれを打ち破ってしまう矛盾に部長の無茶苦茶さを改めて味わえた話でした。

過去の作品感想:第三中学シリーズ 第一話、あやつりのキサキ サイドストーリー
(2014/9/16-2)

 

カガミハラ/ジャスティス −子供と◯◯と◯◯の話− 決定版/フラガリア(500円)
カガミハラ/ジャスティス −子供と大人と◯◯の話− 2/
フラガリア(500円)

名門校の鏡原高校へ転校してきた村上太陽は八月一日宮遥(ほずのみやはるか)と親しくなり、学校を案内してもらっていると、
生徒を弾圧する悪の組織と、それを阻もうとする戦隊ヒーローを目の当たりにする。
そのまま彼は遥が所属する報道部の活動に協力することになり、ヒーローを取材しようと奔走するのだった。


選択肢ありですが一本道、陰謀、すれ違い、仲間、
第一部「−子供と◯◯と◯◯の話− 決定版」は十時間、
第二部の「−子供と大人と◯◯の話− 2」は十二時間半ほどで読み終わりました。
「−子供と◯◯と◯◯の話−」の感想はこちら
システムは不便を感じませんし、メニューやセーブ画面などのデザインも洗練されていました。
音楽は特に緊迫感ある場面でそれをより高めるようなものが使用されていました。
絵は引いた構図で登場人物の全身が描かれている一枚絵が、
街などそこに彼らが確かに存在していると思わせられるもので印象的でした。
一枚絵は「−子供と大人と◯◯の話− 2」では十八枚+差分。
「−子供と◯◯と◯◯の話− 決定版」はギャラリーモードがないので不明。

「−子供と◯◯と◯◯の話− 決定版」はヒーロー騒動にまつわる
「−子供と◯◯と◯◯の話−」と「−子供と◯◯と◯◯の話− 2」を収録。
「−子供と大人と◯◯の話− 2」ではヒーロー騒動よりも後の話や、一年前の話など、
「橘常葉編」「楠木あかね編」「柊乃亜編」が収録されており、今後「八月一日宮遥編」が発表されるとのこと。

「−子供と◯◯と◯◯の話−」ではわけがわからないまま終わってしまいますが、
「−子供と◯◯と◯◯の話− 2」はそれを踏まえて、いがみ合っていた者同士の共闘が熱い!

「橘常葉編」は第二部の導入ということで「−子供と◯◯と◯◯の話−」と同様に何が起こっているのかわからないまま。
第一部以上にどこまでが敵なのかわからない恐ろしさがありました。
「楠木あかね編」は遥達が一年前に体験したことが明かされます。
前例がありながら周大翔の奇行の原因に誰も気付かないのかな? とちょっと気になりましたが、
学友会の興亡には一喜一憂させられましたし、椿の苛烈な想いには凄味がありました。
「柊乃亜編」は初っ端から常葉とあかねにぞわっとさせられ、
中盤は「−子供と◯◯と◯◯の話−」からの懸案事項解決に達成感とやるせなさを、
終盤は一気に燃え上がる展開に引き込まれました。

まだ明かされないことや、人ならざる力が絡んできたりと全貌が見えないままですが、どう着地するのか今後の展開が楽しみです。
(2014/10/11)

 

アルティメット・ノベル・ゲーム・ギャラクティカ 〜第四章 あしたの春/人工くらげ(フリーソフト)

おすすめ

過去の作品感想:
夜の中に浮く花たちの片側雨の日と雨の日の次の日アルティメット・ノベル・ゲーム・ギャラクティカ
(2014/11/3)

 

 

 

 

その他

鴇浅葱騒々記/あまてる。(フリーソフト)

陰陽師の名門、鴇浅葱家の、鴇浅葱 宍(ときあさぎ しし)は浅葱葵が妖怪相手に相談所を開いていることを知る。
すぐさま浅葱葵のもとへ押しかけ、妖怪相談所をするなら陰陽師としての実力を試してやると試験を持ちかけるのだった。


おまけシナリオに選択肢あり、陰陽師、妖怪、三十分ほどで読み終わりました。
「浅葱妖怪相談所。」の感想は
こちら
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は式神などがふわふわ浮くようになっていました。

今回探索はなく、葵を宍が依頼された妖怪退治に挑みます。
最初すごい剣幕でやってくる宍がいたって普通の良い娘で、
マイペースな葵に振り回されつつも仲良くしていてニヤニヤできました。

過去の作品感想:
一夜奇譚 -イチヤキタン-浅葱妖怪相談所。
(2014/3/11)

 

夢の絆 Vivid Scarlet/根無し草(フリーソフト)

教会を隠れ蓑に雌伏のときを過ごしていた天津遥たち。
しかし先立つものが無く困窮していた。
そんなとき、美術品の盗難を解決してほしいという依頼が舞い込む。

選択肢なし、伝奇、二十分ほどで読み終わりました。
システムは今までの作品と同様。
音楽は特に冒頭の戦闘シーンで勢いを感じました。
絵はフィニッシュブロー以外は立ち絵中心。

夢の絆 第四話で螢一たちと闘った勢力の一つがメインの話。
まだ目的とか何者なのかとか明言されていない人たちですが
本編では余裕そうに見せていても貧乏には勝てないんだなあと。
あと西村さんの人脈とか色々油断ならないですね……

過去の作品感想:
月神探偵譚月神ふぁんでぃすく、わびさびブロードキャスター総集編2012夏!、夢の絆(第一話第二話第三話第四話)、天照花嫁日記(第一話第二話前編)、勇者が魔王を倒した話天笑花嫁日記
(2014/4/2-2)

 

Pacifista Season1 Side Scenario "BLACK BOX"/BAMBOO(フリーソフト)

未成年は街の外に出ることができない決まりがある海神市。
そこで昨年末に起こり、未解決のままになっている二つの事件があった。
それに関わったあとの夏休み、主人公はクラスメイトの花音が涙を流しているところに出くわしてしまう。


推理モード以外では選択肢なし、ハイスピードガンシューティング・ミステリーノベルとのこと、四十五分ほどで読み終わりました。
ver0.3xの感想は
こちら
システムは文章速度が遅めなのがやや不便。
演出や音楽、システムデザイン等スタイリッシュで目を引きました。
絵は立ち絵の他にメッセージウインドウ左にデフォルメキャラが表示されます。

本編後のサイドストーリーとして、夏休みに起こったちょっとした事件を推理していきます。
解決パートのジェイルブレイクモードは、正しい推理を選択肢から選ぶのですが、
その前に制限時間内に移動するターゲットをクリックしたりする攻防があり、
それに負けていると選択肢数が増えたり虫食い文字列になったりと難易度が上がります。
話は本編についてほのめかすような台詞が多めでこのサイドストーリーだけではちょっとわかりにくく感じる部分がありましたが、
今回の事件は暖かく平和なミステリーといった趣で(主人公は色々と物騒な脅しをかけられますが)微笑ましく読める物語でした。

過去の作品感想:
首無公 体験版
(2014/4/16)

 

さこそ仇なる色に咲くとも えいぷりるふーる企画/The Ministry of Occult(フリーソフト)

旧暦エイプリルフール企画
選択肢なし、十五分ほどで読み終わりました。
「さこそ仇なる色に咲くとも」の番外編。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。用語解説あり。
やまくじらさんの『荒ぶる神々の漫画』よりキャラクターコラボとして立ち絵出演あり。

船が転覆しかける事件を調べていた白蓮の前にアマテラスとタケミカヅチが現れ、共に事件を解決しようとしていきます。
初っ端から戦国時代なのにカープネタが入ったりとゆるく話が進みつつ、
起承転結もはっきりとして読みやすい作品でした。

過去の作品感想:
さこそ仇なる色に咲くとも 第一部 体験版いつくしま日記
(2014/6/27)

 

Campus Notes - Bill of Fare - RanRan編/4th cluster(フリーソフト)

Campus Notes vol.1のきんしけんメンバーが筑波大学の近くにあるRanRanという大盛りのお店に行く話。
「Campus Notes」の感想は
こちら
選択肢なし、十分ほどで読み終わりました。
セーブや文章速度変更などはなし。
食事シーンに描き下ろし一枚絵あり。キリエさんの親友のけーなちゃんが今回ビジュアル初登場だと思うのですが綺麗! でした。
あと心ちゃんが小動物可愛い。
vol.1ヒロイン三人+けーなちゃんで一緒にいるのが本当に楽しそうでニヤニヤできました。
でも冗談はちょっと寒いと思います!
(2014/7/20-2)

 

薔薇と椿とファタモルガーナ/NIGORO/Novectacle(フリーソフト)

目が覚めると見知らぬ館にいた白い髪の娘。
館の女中に詳しい話を聞いた彼女は、館に囚われたヒロインを物理的な手段で開放すべく奮闘するのだった。


選択肢なし、ビンタアクション Flashゲーム。
「薔薇と椿」と「ファタモルガーナの館」のコラボレーション。
音楽は妖しくも激しい曲が多いです。
絵はクリティカルを喰らったラスボスちゃんの足が可愛いです。

相手のビンタをかわししつつこちらのビンタをたたき込んでいきます。
マウス使用だと一番易しい難易度でもかなり難しかったです。カーソルが思ったところを通ってくれない……
話はビンタで解決な以上はっちゃけたシナリオで、特に冷静にメタネタかます白髪ちゃんの本編とのギャップが笑えました。

おやばけ!2/Novectacle(フリーソフト)

「ファタモルガーナの館」をセルフパロディしたノンストップコメディとのこと。
選択肢なし、三十分と少しで読み終わりました。
「おやばけ!」の感想は
こちら

システムはセーブが使えないのがやや不便(使えるように対応予定とのこと)
音楽はDelphinasの汎用性を再認識。歌なしの曲の中で一番好きです。
立ち絵は本編からの流用+一部書き下ろしとのこと。あといちまいえかきおろし。

「ファタモルガーナの館 Trial version」や「霧上のエラスムス 特別版」のプレイ後に読むことができる舞台裏と同じようなノリで、
今回はミシェルと同じように館にひきこもりの某少女に友達を作ってほしいという館の女中さんの優しい気遣いが炸裂します。
特に二章以降でテキパキと目的を達成しつつ自分の鬱憤も晴らしていく某少女さんが痛快!
さすが「おやばけ!」でぐだぐだやっているミシェルとは一味違います。
これで某少女の魂が少しでも救済されたのなら嬉しい……

過去の作品感想:
霧上のエラスムス 特別版おやばけ!,、ファタモルガーナの館セブンスコート紡がれることもなく、脚光も浴びず、ただ滅びゆく物語に
(2014/9/1)

 

消えたライジング・パープル/Studio F#フリーソフト)

とある事情により、宝物庫の指輪を盗むため予告状を父親に送ったマーゴット。
しかし決行するより前に、指輪が盗まれていたことを知らされる。
マーゴットは聞き込みを行い、犯人を推理するのだった。


選択肢あり、推理、四十五分ほどで読み終わりました。
2014年夏コミ女性向け同人ゲームシールラリーの景品ゲームをフリー配布したもので、
シュガードロップ・ブレイクアウト」のスピンアウト。
システム、音楽、絵は特に不便や合わないような箇所なし。

お城の中を歩き回って聞き込みをしたり隠れて様子を伺ったりしながら情報を集めていきます。
時折即ゲームオーバーの選択肢がありますが、それを除けばさほど迷わずに解決まで持っていくことができました。
真相は暖かい気持ちにさせられる心地良いものでほっこりさせられました。

なお2014年10月31日までハロウィンパッチ同梱版がダウンロード可能で、パッチを当てると立ち絵がハロウィン仕様になります。
初っ端からマーゴットが可愛すぎて悶えました。是非配布終了までにダウンロードすることを推奨いたします。

過去の作品感想:
メルクリウスの青い砂渡り鳥の門は遠くシュガードロップ・ブレイクアウトリ・エンゲイジ天使の証姫君のトアル一日
雨の小鳥は祈りの空を見る紫灰の日時計
(2014/10/28-2)

 

 

 


 

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