Novectacle
HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

ファタモルガーナの館(購入はこちら)

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2012/12

価格

2000円

年齢制限

なし

特徴

西洋浪漫サスペンスホラー、悲劇

選択肢あり、二十五時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読スキップ、CGモード、音楽鑑賞などがあり、
セーブデータは40個まで保存可能です。

 

あらすじ

「あなた」は気づけば、古ぼけた屋敷にいた。
目の前には、「あなた」を旦那さまと慕う、翡翠の目をした女中がいる。
しかし「あなた」には記憶がなく、自分が何者なのか分からない。
生きているのかさえも。
そんな「あなた」に、女中は屋敷で起きた数々の悲劇を見せるという。
そこに、「あなた」の痕跡があるかもしれない……。


最初の扉は1603年。
豊かな薔薇が咲き誇る、美しい時代に、仲睦まじいローズ兄弟がいた。
彼らには一切の不安も、不幸の陰りもないように見えたのだが……。

二番目の扉は1707年。
その時代、屋敷は荒廃していた。その屋敷に住み着いた獣は、平穏な世界を望むものの
やがて獣本来の暴力性を抑えられなくなり、虐殺に走ることとなる。

三番目の扉は1869年。
この時代、文明の発達により人々は急いた生活を送っていた。
鉄道事業に身を乗り出す資産家の青年は、
金と権力を追うあまり自分の妻をないがしろにしていく。

四番目の扉は1099年。
女中はこれが最後の扉だと告げる。
その時代にいるのは、自らを「呪われている」と告げる青年と、
魔女の烙印を押された白い髪の娘《ジゼル》だった。


「あなた」は時代と場所を超えた四つの悲劇を目撃する。
これらを物語として終えてしまうのか、あるいはその先を求めるのかは……
「あなた」次第だ。


しかし、どこかの誰かはこう言うだろう。

「他人の悲劇だから耐えてこられたんだよ」

(サークルHPより)

 

この作品について

館にまつわるいくつかの悲劇を見ていくうちに、
「あなた」の正体や館の成り立ち等が明らかになっていきます。
体験版の感想はこちら
関連作「霧上のエラスムス」の感想はこちら
「おやばけ!」の感想はこちら

システムは一通りそろっていて、その上バックログによる演出も効果的でした。
音楽はヘッドホン推奨に相応しく素晴らしい曲揃い。歌ありの曲も三十五曲あります。
どれもそれぞれの時代、それぞれの場面に合っていました。
絵も、美しく力強く訴えかけてくるものがありました。一枚絵は四十五枚+差分。

体験版の時点で上記要素の良さはわかりましたが、
シナリオも素晴らしかったです。
時代ごとの悲劇は痛ましく、メインストーリーにも喜びあり悲しみあり。
それぞれが個々に存在するのではなく、しっかりと繋がって一つの物語を成していました。
そして四番目の扉を境にどんどんと物語に対する認識が変わっていってぐんぐんと惹き込まれていきます。
またシリアスなだけでなく、キュンキュンする場面や、笑える場面もあったりします。
特に一番最後の舞台がコメディ多めで、それでいて深刻さも失われずにいるバランスが絶妙でした。
ラストも、それまで光がほとんど射さない館が中心だったところから、
開放されたという清々しさとちょっとの寂しさを感じるものでした。

各登場人物も魅力的で、……中には殴りたくなったりいじめたくなったりする人もいますが、
細やかに語られる事情、心情が、存在を確かなものにしていました。
なかでも最終章でのヤコポが抱える一つの真実が、
それを知る前には手持ちの材料だけで解決できるとは思えなかった事態を覆すだけのもので、感嘆しました。

全ての要素が素晴らしくて、特におすすめできる作品です。

 

「ファタモルガーナの館」自分のネタ発言まとめ※ネタバレ注意

 

(以下ファタモルガーナの館 人気投票の結果発表ミニゲームについての文章です・2013/4/23)

ファタモルガーナの館 人気投票の結果発表ミニゲーム

「ファタモルガーナの館」キャラクター人気投票の結果発表。
十位以上のキャラクターが登場します。
なお「ファタモルガーナの館」本編はamazonでも購入できます。しかも2013/4/23現在10%OFF。わあすごい。
一時間足らずで読み終わりました。

(以下ネタバレというかこのミニゲームを見た後にお読みくださいな反転)
・人気声優起用(人間とは言っていない)
・ミシェル、ヤコポを殴打しているときが一番いい笑顔だ。
・ヤコポ救済企画と見せかけてミシェルとモルガーナの仲良しっぷりを見せつけるプレイ。
・ヤコポヤコポ
・どちらかといえばネリー
×モルガーナの方が……
・マリーアは恋愛方面が他登場人物より弱いから仕方ない部分も。でも幼少ヤコポと淡いなんたらとかあったらと想像するとキュンとなる。
・ヤコポヤコポ
・ジョルジュいい人だなあ……
・【速誤報】ヤコポハゲる
・やっぱりミシェルメルに対して対応が酷い。
・ヤコポヤコポ
・ポーリーンが一緒だからかとりあえず今回は穏当に終わりました。
・館の女中さんとかいうミシェルいじめ。
・ヤコポヤコポ
・白い髪の娘さんおっぱい揉ませろ。
・ヤコポがtwitterとか。
こんなことにならないといいね。
・ヤコポコメント晒されてドヤ顔→不機嫌→へたれる しゃーない。
・モルガーナのどこがぶるぶる? ぽよんぽよんする部分はないようだが……
・ヤコポヤコポ
・ミシェルのコメント優等生すぎる!
・楽しかった!

 

 

(以下紡がれることもなく、脚光も浴びず、ただ滅びゆく物語にについての文章です・2013/8/21)

紡がれることもなく、脚光も浴びず、ただ滅びゆく物語に(100円/期間限定フリー配布予定)

「ファタモルガーナの館」ファンディスクに収録予定の三つの話を収録。
イベント頒布版にはあとがきあり。

選択肢なし、三十分ほどで読み終わりました。
システムは「ファタモルガーナの館」と同様。
音楽は暗めの曲調。
絵は背景のみ。

一章のその後、二章より前の出来事、館の絵画の話の三編を読むことができます。ヤコポ……
一章のその後はネリーの婚約者視点で、女中が語らなかった部分の話。
婚約も解消されてしまったのでほぼ他人事として幕が下ろされ、一番タイトルに合っている話でした。
二章より前の出来事は貿易商の男さんいつも通りの所業。やっぱりポーリーンの巨乳好きなんですね……
館の絵画の話は初めて明かされることが多くて特に興味深かったです。やっぱりエメ様はぶれない……

 

(以下薔薇と椿とファタモルガーナ・おやばけ!2についての文章です・2014/9/1)

薔薇と椿とファタモルガーナ(フリーソフト)

目が覚めると見知らぬ館にいた白い髪の娘。
館の女中に詳しい話を聞いた彼女は、館に囚われたヒロインを物理的な手段で開放すべく奮闘するのだった。


選択肢なし、ビンタアクション Flashゲーム。
薔薇と椿」と「ファタモルガーナの館」のコラボレーション。
音楽は妖しくも激しい曲が多いです。
絵はクリティカルを喰らったラスボスちゃんの足が可愛いです。

相手のビンタをかわししつつこちらのビンタをたたき込んでいきます。
マウス使用だと一番易しい難易度でもかなり難しかったです。カーソルが思ったところを通ってくれない……
話はビンタで解決な以上はっちゃけたシナリオで、特に冷静にメタネタかます白髪ちゃんの本編とのギャップが笑えました。


おやばけ!2(フリーソフト)

「ファタモルガーナの館」をセルフパロディしたノンストップコメディとのこと。
選択肢なし、三十分と少しで読み終わりました。
「おやばけ!」の感想はこちら

システムはセーブが使えないのがやや不便(使えるように対応予定とのこと)
音楽はDelphinasの汎用性を再認識。歌なしの曲の中で一番好きです。
立ち絵は本編からの流用+一部書き下ろしとのこと。あといちまいえかきおろし。

「ファタモルガーナの館 Trial version」や「霧上のエラスムス 特別版」のプレイ後に読むことができる舞台裏と同じようなノリで、
今回はミシェルと同じように館にひきこもりの某少女に友達を作ってほしいという館の女中さんの優しい気遣いが炸裂します。
特に二章以降でテキパキと目的を達成しつつ自分の鬱憤も晴らしていく某少女さんが痛快!
さすが「おやばけ!」でぐだぐだやっているミシェルとは一味違います。
これで某少女の魂が少しでも救済されたのなら嬉しい…… 

 

(以下ファタモルガーナの館 2015年エイプリルフールミニゲームについての文章です・2015/4/2) 

ファタモルガーナの館 2015年エイプリルフールミニゲーム(フリーソフト)

何故かまた館に導かれた面々。
彼らの前にはキャロットケーキ。
怪しげなそれを口にしてみると……


選択肢なし、二十分ほどで読み終わりました。
「ファタモルガーナの館」の番外編。
システムは「ファタモルガーナの館」と同様。
音楽は終盤やたらと感動的。あとまだらぶさいくの鳴き声が非常にぶさいくでした。
絵は各キャラクターの普段ほとんど見られない表情がたくさん見られました。

キャロットケーキが原因で騒動になります。
貿易商の男とネリーの落差が強烈でした。
そして安定のヤコポぼっち。
あとスタッフロールが可愛くて笑えました。
(ネタバレ反転)
誰が誰だか混乱するので二周目にハチマキモードとかどうでしょうか?
皆中身の名前がひらがなで書かれたハチマキを巻いているという。タスキモードでも可。

 

(以下ファタモルガーナの館 Another Episodesについての文章です・2015/11/9) 

ファタモルガーナの館 Another Episodes(1000円)(DL版の購入はこちら)

「ファタモルガーナの館」の外伝。
全ての始まりを描いたエピソードをメインに、
「紡がれることもなく、脚光も浴びず、ただ滅びゆく物語に」の再録、
プレビュー本収録「アセント・デリ」のヴィジュアルノベル化、
本編後日談「アフターハッピーエンド」等を収録。
「アフターハッピーエンド」に選択肢あり。

九時間三十分ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムは特に不便な所なし。
音楽は新規追加曲が歌も含め美しく、それぞれの場面に合っていました。
既存曲でも「アフターハッピーエンド」のCicio→Giselleとか本編を思い起こさせる良い曲コンボで反則です……
絵も美しく、また凄味を感じるものでした。一枚絵は十三枚+差分。

メインストーリーは前半は主人公二人のもどかしい距離ながら
日を追うごとに少し、また少しとお互いの存在が大きくなっていく所が清らかに描かれていました。
中盤以降は重たい出来事の連続に息がつまる思いで、始まりの物語をとことん味わうことができました。
「アフターハッピーエンド」は本編主人公二人の表情がいちいち可愛かったですし、
まだ空回り気味の会話も楽しかったです。
それ以外のサイドストーリーも含め、どの物語もおすすめです。

 

作品

セブンスコート

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2013/4

価格

無料

年齢制限

なし

特徴

ゲーム、サイト連動、エイプリルフール企画

選択肢なし、二時間四十五分ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読スキップなどがあり、
セーブデータは40個まで保存可能です。

 

あらすじ

自主制作ゲームを公開しているサイト「ロワイヨムヘブン」
そのBBSに制作者のDark†Knight(HN)からエイプリルフールに新作を出すという書き込みが投稿された。
エイプリルフール当日。BBSに書き込まれたリンクをクリックする……

 

この作品について

「ファタモルガーナの館」と名前や立ち絵が同じですが設定が異なるパラレル世界観の作品。
ロワイヨムヘブンという架空サイトと関連した内容になっており、
そのサイトのBBSに書き込んだことがある人々が「セブンスコート」という名のゲームに関わっていきます。

システムは「ファタモルガーナの館」と同様。
音楽はゲームミュージックといった感じのピコピコしたものから歌入りの綺麗なものまで様々な曲が使用されています。
絵は基本的に「ファタモルガーナの館」と同じ立ち絵ですが、
書き下ろしの一枚絵やファンディスクで使用予定? の立ち絵が使用されている場面も。

前半はコメディ色が強く、ネリーから辛辣な言葉を浴びせられ必死で反論するミシェルや、
偉そうにしているのに打たれ弱さ全開のヤコポに笑わせられます。
しかし段々と不穏さがただよってきて、という中盤からは怒涛の展開で一気に最後まで読み終えてしまいました。
ミシェルと恋人との関わり、巻き込まれた人々の境遇、セブンスコートの真相などが
ロワイヨムヘブンのBBSに書き込まれた内容と深く関わっていて、
その構成と胸を締め付ける想いが混ざり合った、面白くて読み応えのある作品でした。

 

 

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