コミックマーケット105感想リスト 同人ソフト(ノベル系)は基本的に全て、 基本的に同人ソフト(ノベル系)はプレイ順です。 女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、 値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。
カモフラージュ・マザーサービス(18禁)/花を吐く抄女(100円)
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雨時々… Ver1.00/MCC東日本Zero(100円)
高校生の高崎美沙(たかさき みさ)は放課後、
近所に住んでいる母子家庭の小学生、代山椿(しろやま つばき)の家に、料理を作りに行っていた。
ある日、何やら椿は言いたいことがあるようで……。
選択肢なし、おねロリ、日常、二十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は美沙に雨に濡れた立ち絵差分があって、彼女の優しさを感じられました。一枚絵は二枚+差分。
前向きな女子高校生と、ちょっと素直じゃない女子小学生の話。
美沙が、椿が不安定なところを見せていったんは戸惑っても、めげずに接していて良い娘だ……! となりました。
椿の抱えていることを完全になんとかすることはすぐには難しいかもしれませんが、
二人でいれば大丈夫、と思える内容でした。
過去の作品感想:〇い世界とわからずや、愛されメイドはアイを知る、〇い世界と廻る羽根、隠り世、青い夏と黒い猫
〜Blue Summer Black Cat〜、MCCファンディスク 〜その1〜
(2025/1/8-1)
くものいと/カヅラキ(300円)
久々に顔を出したサークルの飲み会で、薬袋(みない)と呼ばれる女性が気になった主人公は、
彼女のものと思われるSNSを見つけそのフォロワーなどの繋がりを辿っていくのだった。
選択肢なし、オカルト、ミステリ、三十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は薬袋さんがミステリアスでした。
薬袋さんのものと思われるSNSをきっかけに、インターネット上や現実で彼女が何者なのかを探っていきます。
ストーリーを進めるための出来事が次から次に起こるためテンポが良いですが、
もう少し登場人物のことを知りたいとも感じてしまいました。
ラストは何も解決していない上に新たな謎が、というものでもう終わり……? と思うと同時に、
終始つかみどころがなかった物語に合っているとも思えました。
(2025/1/16-1)
グリーンベルの花言葉/虹猫(1000円)
二年生になった初日、主人公は峰岸ティアというハーフの転入生と通学路でぶつかってしまう。
ティアからキツい態度を取られる主人公。
しかしとある出来事がきっかけで、二人は両想いになるのだった。
選択肢なし、ヤンデレ、百合、一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は下着姿の二人がえっちでした。一枚絵は三枚+差分。
女の子同士で仲良くなりますが、ティアが不穏な行動を取るようになっていきます。
主人公が立ち絵もあって自我もあるのに、
そのオチになるのがちょっと納得いかなかったです。
ですが一方的にヤンデレの餌食になるかと思いきや主人公からもきっちりやり返してくれるのが気分良かったです。
あとストーリーとは全く関係ありませんが始業式四月一日って早すぎませんか……?
過去の作品感想:お願いします。パンツを見せてください、未来・らい・らい、Delete(百合編、紫陽花・蒲公英編)、熱血番長、七芒星の魔法陣、1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから 13月編、NO・I・A・NA、死者20億、2人殺すのも3人殺すのも同じことだと思うから、RトR、パンツの神様
(2025/1/16-2)
カレカノトライアル〜時をかけるときめき大作戦♪〜 Ver1.0.0/アオハル実業(無料)
バスケ部のマネージャー、桜木 桃花(さくらぎ ももか)は
一学年先輩のバスケ部キャプテン、榎本 海斗(えのもと かいと)のことが大好き。
ある日桃花は彼氏彼女の体験版をしてほしい、と海斗をデートに誘うのだった。
選択肢あり、学園恋愛、青春、ボイスあり、三十分と少しで読み終わりました。
システムはスキップがないことが読み返すときにやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。EDに歌あり。
絵は得意げな顔をする桃花が可愛かったですが、
最後まで読むと一部の笑顔は無理しているようにも感じられてちょっと切なくなりました。
桃花と先輩のなれそめや、デートに誘う場面、そしてデート当日を読むことができます。
台詞に書き言葉ぽさが強めで、もう少し話し言葉でもいいように感じてしまいました。
ですが好きな先輩のために前のめりに行動する桃花が魅力的で、こんなの好きになっちゃう! と思えます。
また、ラストは続編があることを示唆するもので、
どういう展開になるのかはわかりませんが……先輩は桃花を絶対に幸せにしてほしいです!!
(2025/1/18)
お前のノベルゲームが完成しない理由 Version
1.0/えるりんご(500円)(DL版の購入はこちら)
ノベルゲームを作りたくなった夏都(なつと)は友人の大手同人ノベルゲーム制作者、冬夜(とうや)に教えを乞う。
制作の大変さを知っている冬夜はやめたほうがいいと言うが、それでも夏都は制作を開始するのだった。
選択肢なし、ゲーム制作、ハウツー、三十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
ビジュアルは黒板で要点を整理したりしていてわかりやすさに一役買っていました。
夏都が冬夜の助けを借りてノベルゲームを制作していきます。
冬夜はアドバイスのみで実作業は全て夏都が行うため、
ちょっとでもゲーム中の登場人物を増やしたり自作素材を使おうとしたりすると
作業量が膨大になって自分に返ってくるのが可笑しかったです……が、それが現実なのですよね。
目標は自分がコントロール可能なものにしろ(頒布数などは他人が関わるのでどんなに良いものでも達成できない場合があるから)とか、
とりあえず手を動かせ、とかノベルゲーム制作以外でも役立ちそうな内容が多かったです。
そんなアドバイスをしてくれる冬夜がいたからこそ夏都も制作を続けられて……信頼できる人との縁も重要ですね!
過去の作品感想:夏の終わりの雨上がり(体験版)、君がいた夏(体験版)、一人ぼっちの夜想曲(体験版)、今日から漢!、神絵師養成所、神絵師養成所
-noa side-、ぽんぽんランド、魔王、エロ漫画を描く。
(2025/1/20)
Near-Death-Expedition/『縋想』プロジェクト(1000円)
主人公は真っ白なサムネイルの配信を見つけ視聴してみる。視聴者は自分一人だけ。配信からは戸惑う声が聞こえてきた。
翌日、その配信者からメッセージが届く。
その内容は、自分をVTuber「終乃りんね」としてプロデュースしてほしいというものだった。
選択肢あり、VTuber、SF、ボイスあり、二時間ほどで読み終わりました。
システムは主人公の状況を表現しているのかもしれませんがバックログ機能がないこと、
シナリオジャンプ機能があるものの、一か所いきなりスタッフロールからはじまりスキップもできないジャンプ先があることがやや不便でした。
音楽はバーチャルと有機的なイメージが混ざり合ったものでした。
挿入歌三曲あり。「歌ってみた」でりんねが実際に歌ってくれます。
新曲「天使は声変わりしないって知ってた?」は作中の内容だけでなく現実の出来事も連想させる歌でした。
絵はりんねが透明感あって綺麗で……でも上半身と比べて下半身の露出が多すぎてえっちです!
また、コメントが表示される配信画面や、動くりんねなどVTuber配信っぽい演出がされていました。
そしてボイスがとてもクリアで、本当にすぐそばにりんねがいて、話しかけられているように感じました。
起動時にイヤホン・ヘッドホン推奨と表示されますが、必須レベルです。ASMR配信もあり。
自分のことがわからず、終乃りんねという名前とそのアバターだけがあるという人物からVTuber活動のプロデュースを依頼されます。
エンディングは三種類。
主人公の自室以外に、「通話モード」と「配信モード」を切り替えながら話が進んでいきますが、
特にプレイヤーがプロデュースする必要はなく主人公が頑張ってくれます。
短めな話なので活動の全ては追えませんが、
質問枠や歌枠、ASMR枠、コメントとのやり取りなどVTuberらしい活動を見ることができて、
「自分が彼女を育てた」という優越感を抱けました。
ラストは最初上エンドに到達してそこで終わり? 続きは? となりましたが、下ルートで真相が明かされます。
私は真相を知るくらいなら上エンドの方が良かったかも、とちょっと思いました。
全編通して「音」が印象的で、VTuber終乃りんねの活動を「体験」することができました。
過去の作品感想:ハルジオンは雨と咲く
(2025/1/22)
刺客少女と…/CREO(1000円)
道中カケルはごく普通の大学生活を送っていた。
しかし幼馴染や、最近知り合った少女たちが不審な言動をするようになり、
カケルもたびたび危険な目に遭うようになるのだった。
選択肢あり、恋愛、サスペンス、八時間ほどで読み終わりました。
システムは各ヒロインルートを読み終えた後にタイトル画面からエクストラシナリオを読めるようになるのですが、
そのボタンが再起動やタイトルに戻ったりすると消えてしまうことと、それなのにセーブ数が少ないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はヒロインによって絵柄が異なります。ギャルな見た目のルカが好みです!
何故か主人公が命を狙われますが、その刺客少女と過ごしていくうちにお互いに情が湧くようになっていきます。
ルートは幼馴染の関メイ、大学の後輩黒須ナギ、バイト先の後輩銀野ルカ、隣の部屋に引っ越してきた小竹モモの四人。
各ルートを読み終わると読めるようになるエクストラシナリオの方がむしろ本編でした。
「刺客少女と…」のタイトル通り選択肢を間違えると殺されてしまうのですが、
一周目は偶然殺されない選択肢を選び続けていたので、刺客少女なんているの……? と途中まで思っていました。
メイシナリオはヒロイン側の葛藤が一番描かれていると感じました。
ナギシナリオはナギのポンコツっぷりが可笑しかったですし、戦闘力の高さは頼りになりました。
ルカシナリオはぐいぐい引っ張ってくれるルカの前向きさに救われました。終盤はルカも不安定になりますが……。
モモシナリオはイチャイチャが一番甘かったですが、同時に一番痛々しい展開が多かったです。
過去の作品感想:LOOT、BeHindKiller、Limited、Memories〜あの日あの場所で〜、こちら夕闇町
夕凪高校脇怪談部!!、GreenTale、瞳の中、AngelVoice、道しるべ、Rouge、ハールート、君の姿、僕の思い、学園弁記、Phantom-星見の丘の幻視痛-、きたくぶのひととき、小春日和と冬景色体験版、その運命を越えて、桜が咲くときまで、惨狂ブレイズ-サブリミナルクライムエッジ-、スカイブルー、冬知らずの少女、ヤンデレボリューション、赫奕のエクソシスト、Rito
Fin、僕たちのタイムカプセル、装甲傀儡ハボック、ぼくとようじょの1ヵ月、黒キ霧ノ世界ヲ君と、ペイント・ペンディング・マイハート!
(2025/1/24)
サクヤはパスタが食べたかったのに(18禁)/3 on 10 -サンオントウ-(1000円)(DL版の購入はこちら)
農家のサクヤは別の国で酪農家をしているクララに惚れこんでいた。
惚れこむあまり、毎日のようにクララがランチでスパゲッティを食べるカフェで同席していた。
クララにあしらわれながらも幸せな時間。ただ一つ「パスタ」を食べられないことを除けば。
選択肢あり、トラットリアグラーノADVとのこと、ボイスあり、二時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はクーちゃん(クララ)が自分で言うだけのことがある美人でした。一枚絵は九枚+差分。
ボイスはアイキャッチのタイトルコールが場面によって声色変えていました。
サクヤがパスタを食べたいと思い続けます。
エンディングはバッドエンドを除き二種類かもしれませんし三種類かもしれません。
私はこれで終わり? と思ったまま三日ほど過ごしました。
終盤はサクヤにとって不本意なもので重苦しさがありましたが、
日常シーンではクーちゃんのことが大好きなサクヤと、そんなサクヤをあしらうクーちゃんの会話が小気味良かったです。
周囲からは角を立てないと言われているサクヤがクーちゃんに対してだけ意固地になるの、これが好きってことなんですかね……?
言葉で、見た目で、自分の感情で、同じものであっても受け取り方が変わる、そんな話でした。
過去の作品感想:ツルゲーネフによろしく、ぷるぴら、Might、ツルゲーネフとよろしく!、川の流れを留めてみたい、もっとツルゲーネフとよろしく!、永遠に美しき冬よりも、妹アプリケーション!、メロウイヱロウ、マフラーな彼女、マフラーな彼女「あるウソの話
- Crush On You! -」、世界一、受けたい虚○を。、ジャッジメントあいらんど、変態な俺は紳士にならざるを得ない、世界一、受けたい虚○を。
- Really, Another Imaginary.、ファッションコミュ障くんとビジネスボッチちゃん、ファッションコミュ障くんとビジネスボッチちゃんゼット 冬のシンデレラ
(2025/1/26)
繋グテ朱殷イテ_創/nalumille(1000円/フリー版あり)
小説書きの雪代雨璃(ゆきしろ あめり)は学校でクラスメイトの渡久地夏凪(とくち かな)と羽佐間和義(はざま かずよし)が
「旗頭」の練習をしている場面を目撃し、勧誘され、小説のネタにもなると一緒に活動することに決める。
「旗頭」に関する体験をモデルに小説投稿サイトへ投稿していく中で、雨璃は現実と創作の境が曖昧になっていくのだった。
一択選択肢あり、旗頭、青春、創作、五時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
OPにムービーと歌あり。挿入歌あり。EDに歌あり。
絵はここぞという場面で気合を感じさせる絵が使用されていました。
学園祭に向けて沖縄の伝統文化「旗頭」を制作し、立派に持つ練習をしていく同好会活動に加わった雨璃が、
制作や練習をしながら旗頭の小説を書いていきます。
失敗したりしながらも手のひらの豆が潰れるほど練習して、
仲間たちとぶつかったり励ましあったりして、
そして本番を迎える、という流れがまさに青春! という感じで胸を打ちました。
ただ、創作のモデルとしていたはずのその一連の出来事すらも創作かもしれないという示唆もあり、
「創作である」ことを意識せずに最後まで青春を味わいたかったなあ、とも思ってしまいました。
メタ的な部分については続きがあるとのことで、そこは次回作を読まないと何とも言えないところですが、
旗頭に打ち込む青春が輝いていて、魅力的でした。
過去の作品感想:『IF』がユメであるように、夢がゆめであるように、#推シ月間〜私たちに出来る2つのこと〜
(2025/1/28)
アイは義妹のようになろう_C105版/凸凹ぱわーず(2000円)
大戦を経て、ほぼ全ての人間がいなくなった世界。ワタリは死んだ妹のココロをアンドロイドとして蘇らせる。
生き残った人間がいないか探し歩いていると、ほぞぼそと暮らしている村にたどり着く。
そこで数人の少女たちと知り合ったワタリ。しかし村はどこかおかしかった。
選択肢あり、電気SFx伝奇ノベルゲームとのこと、五時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
OPにムービーと歌あり、EDに歌あり。
絵はラフなものも多かったですが、勢いと感情が伝わってきました。
一枚絵は六十三枚+差分。
ワタリが殺伐とした世界で妹や出会った人たちとともに生きていく中で、
アンドロイドや神様といった存在が関わってきます。
エンディングはおそらく一種類。
読み進めているとたびたび「α版」「β版」「MASTER」と表示されるので
どのような意味なのだろうと思いながら読み進めていきましたが最終的に意味が明かされます。
アンドロイド、神様、心といった要素をメインにしつつ、
親子だったりバンドだったり精神病だったり様々な要素があって、
中盤以降、再度村が舞台になってからは若干置いてけぼりにされたと感じてしまうほどごちゃっとしていますが、
やりたいことを詰め込んだという印象を受けました。
私は高校の後輩を名乗って「らぶゆー」とか言いつつぐいぐい来るチカがお気に入りだったので
中盤以降ほとんど出番がないのが悲しいです!
過去の作品感想:天のゆくるる
(2025/1/30)
ショートケーキの埋葬 Ver.1/NANTEDOW(1000円)
奇行が目立つ母親と暮らし、不正を強要されるスーパーで働く荒川季節(あらかわ きせつ)は遺体を埋葬することなる。
しかし、埋葬先にはすでに数多くの死体が埋まっていた。
彼はすでに、この街の闇に巻き込まれていた。
選択肢なし、クライムサスペンス、五時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は首を触りあう場面や小田倉など印象的な一枚絵が多かったです。
遺体を埋葬しようとしたことから、ペット火葬場で働く清水莉央(しみず りお)や、
そこに「大型犬」だという遺体を持ち込んだ朝日夏鈴(あさひ かりん)と知り合い、
政治と宗教が関わる一連の出来事に巻き込まれていきます。
主人公が些細なことに固執して自縄自縛に陥っていて、ちょっと同族嫌悪に陥りました。
精神性は私と違って高潔なのでなおさら。
でも、最後の決断は成長したからこそできる選択で素直に「すごい」と思えましたし、
そこに莉央や夏鈴との関わりが寄与しているとわかる様々なエピソードの積み重ねがありました。
特に重要な場面ではテキストの描写と一枚絵の両方から登場人物の心情が描かれていて印象的です。
また、最初は何の関係もなさそうだったそれぞれの登場人物がいろいろな所で繋がっていることが
次第に明らかになっていくストーリー全体も読み応えがあり、
実際の言動や事件と、その裏にある思惑や感情の両方で次にどうなるのだろうと最後まで思える作品でした。
過去の作品感想:本当のイミテーション
(2025/2/11)
Journey to die ver1.0.3/MUGnet(100円)
神楽現は幼いころに親しくしていた少女がいた。二人は「銀河鉄道の夜」が好きで、夢か幻か実際に銀河鉄道に乗り込んだこともあった。
しかし、少女はいなくなり、周囲は誰一人としてその少女がいたことを覚えていなかった。自分も少女の名前を思い出せない。
抜け殻のように過ごしていた現は、同じ学校の白真昼と蛙間北斗と知り合うのだった。
選択肢あり、銀河鉄道の夜、死、一時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は終盤に表示される一枚絵が印象的でした。一枚絵は二枚+差分。
前半は少女との思い出、後半は少女がいなくなって新たに出会った白真昼と蛙間北斗との関係を通じて、
「死ぬことは救いだと思うだろうか?」という問いかけがなされます。
エンディングは三種類。
「ほんとうのさいわいを探す系ADV」とのことで、「銀河鉄道の夜」が話に深く関ってきます。
選択肢後すぐに真昼と出会うルートの北斗が初めて出る場面で、
北斗の出会いがインパクトがあるのに一行で済まされていて読んでいて少しもやもやしてしまったのでもう少し詳しく解説するか、ルート制限をかけてほしかったです。
ですが、抱えているものを主人公が打ち明けた時に、真昼も北斗も信じてくれたのが、それまで主人公が彼らのために行動したためであるとわかって、嬉しかったです。
死は救いか? については、救いになりうるけれどもその先はないでしょうから、それでも良いと思うなら、と私は思いました。
特殊能力がない限り死んだらもうノベルゲームも遊べませんからね!
(2025/2/17)
ずっととおくえ ver1.00/F.T.W.(500円)(DL版の購入はこちら)
指花(ゆびはな)ケイはあるきっかけで人を食べたくなる衝動に目覚め、両親を食い殺してしまう。
母方の祖父の家に預けられたケイは、その地に衝動の解決方法があるという父親の遺言を信じてその地を探索する。
そんな中、親のスキャンダルによって迫害されているクラスメイト、心瀬(こころせ)フルエと出会うのだった。
選択肢なし、伝奇、食人、ボイスあり、一時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はフルエが幸薄そうで可愛いです。
主人公が食人衝動をなんとかしようとしながら、フルエとも関わっていきます。
終盤が駆け足気味に感じられましたが、
主人公が、食人をはじめとした倫理観のない行動に罪悪感や後ろめたさを感じていないうすら寒さと、
人間と敵対すると大変だという打算もあるかもしれませんがそれでもなんとかしたいと行動する人間くささの両面があって、
そんな存在がフルエとする約束が、青春すぎる! となんだか嬉しくなってしまいました。
それにしても主人公が頻繁に普通の人間と異なってしまった。自分は超越者のステージにいる(意訳)と内心で言う同じ口で、
頻繁にフルエ可愛いフルエ可愛い(意訳)となるのが主人公可愛いなあと思えました。
過去の作品感想:黒白痴、死埋葬、柘榴草紙、サンダガ!!、狂痛忌、死埋葬
-U-、死埋葬 -V-、『
』、On the day,someday、そして彼女は、私が書いた手紙を丁寧にしまった。、蝉と黒ギャル、推し活ファナティック
(2025/2/19)
Invisible Touch ACT-1 〜はじまりは、眠り姫。〜/Team0084(500円)
Invisible Touch ACT-2 〜待ち人は、かぐや姫。〜/Team0084(500円)
Invisible Touch ACT-3 〜最後の人魚姫。〜/Team0084(500円)
時任理人(ときとう りひと)は幼いころの事故で昏睡状態の妹、未晴(みはる)を起こすため、長年の研究で作った薬を飲ませる。
ミハルは無事目を覚ましたものの、ずっと意識がなかったとは思えない知識を身に着けていた。
それでもクラスに受け入れられ賑やかな日々を送るミハルだったが、彼女の周囲で不可思議な現象が頻発していくのだった。
選択肢なし、伝奇、学園、十時間ほどで読み終わりました。
システムはそれぞれのACTで異なるスクリプトエンジンが使用されていますが、
読み進める分には特に不便な箇所なし。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はACT-1ではあまり感じませんでしたが、ACT-2以降ではミハルの小柄さが強調されていました。
また、要所で3Dアニメーションが使用されていて目を引きました。
一枚絵はACT-2が十九枚+差分。
ACT-1ではミハルの目覚めから学園生活、その日々が壊れてしまうまで、
ACT-2とACT-3では進級して高校三年生になり、音楽祭に向けて準備をする中で、ミハルの問題を解決しようとしていきます。
問題解決のための鍵が、ひねくれた見方をすればマッチポンプだと思ってしまう部分はありますが、
ひねくれた見方をしなくても大丈夫と登場人物を信じることができるように、
ACT-3の冒頭をはじめとした各エピソードでみんなの善さが描かれていました。
ACT-1では天真爛漫なミハルに周囲が影響されていくのが微笑ましかったですし、
そこでは単にパロディキャラかと思った委員長のACT-2、ACT-3での活躍も格好良かったです。
リヒト達のクラスみんなから随所で「育ちの良さ」「品の良さ」を感じられるのも好ましく感じました。
また、物語開始時点ではミハルを目覚めさせること以外のほとんどが眼中になかったリヒトが、
様々な人や出来事に接して視野が広がっていく物語でもあり、その成長が見える場面では立派になって……と後方腕組み親になれました。
とはいえACT-3になってもなお頑ななところが多くてやきもきさせられましたが!!
(2025/2/21)
デザイアフラワーズ 250108版/七夕プラネット(2000円)(DL版の購入はこちら)
部活を辞めてしまった高校二年生、千葉朔(ちば さく)は生徒会長の小茉崎恋莉(こまさき こゆり)と出会い、
一年生でクラスメイトだった桜庭叶(さくらば かなえ)、幼馴染の朱峰蘭(あかみね らん)、
後輩ではとこの藤宮凪零(ふじみや ながれ)と共に生徒会活動の手助けをすることになる。
そのなかで、主人公は「魔女」と関わるようになるのだった。
選択肢あり、学園恋愛、現代ファンタジー、一部ボイスあり、五時間半ほどで読み終わりました。
250108以前のバージョンにはパッチあり。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はOPムービーと歌だけでなく、四人のヒロインそれぞれのエンディングにも歌があります。
どの歌も内容やキャラクターに合っていて良かったですが、
特に恋莉先輩エンディングの「Lily」が夏の海という青春な歌詞と、小気味の良い曲調でお気に入りです。
絵は服装が変わった場面でも立ち絵が制服のままなのが残念でしたが、
むずがゆそうに口元をゆがめる表情が可愛かったです。一枚絵は二十五枚+差分。
主人公とヒロインが仲良くなっていく中で、魔女という存在が関わっていきます。
ヒロインは四人でエンディングは五種類+バッドエンド。
叶ルートは一番重要なことを解決する過程が省略されている上、ヒロインだけでなんとかしてしまうこと、
蘭ルートは作中でも言われている通りかなり緩い条件の試練であることから、あっけなさを感じてしまいました。
ですがヒロインは二人とも可愛い! と思えました。
凪零ルートはグランドルートになっていて、他のルートを踏まえて魔女のことが語られ、最後にふさわしいルートでした。あと凪零が可愛い!
私は最後の選択肢は「このまま」一択ですね。凪零のことを何一つ否定しないまま幸せになってほしいので!
一番お気に入りは恋莉先輩ルート。
恋愛以外の恋莉先輩の問題は解決しないのですが、どうしようもないことではなく今できることに向き合える恋莉先輩の強さとして感じられました。
そしてなによりそんな恋莉先輩が照れたり笑ったりするのが可愛かったです!!!
(2025/3/9)
ぶらんにゅう! Ver1.1(18禁)/Berry Berry Pocha!(ティラノりんこ/ますみソフト合同サークル)(1000円)(DL版の購入はこちら)
実家の牧場から離れて一人暮らしの大学生活を送る潮(うしお)のもとへ、妹のくるみが押しかけてくる。
くるみは牛から生まれ、牛耳でヒト型のウシ娘。そして豊満すぎる胸の持ち主。
実は潮が一人暮らしを始めたきっかけは、妹のくるみだった。
選択肢あり、ウシ娘、兄妹、一時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はくるみがこれでもかと爆乳でした。一枚絵は七枚+差分。
ウシ娘のくるみが押しかけてきて一つ屋根の下で暮らすことになります。
エンディングは三種類。
どのHシーンでもくるみから母乳が出ます。
くるみの胸の大きさも相まって圧倒されました。
ストーリーは主人公が善人ではあるもののくるみの気持ちを考えられなくてやきもきさせられ、
エンディングによってはそれが最後まで続きますが、
その分分かり合える結末はほっとしました。……その結果ただれた日々を送ることになりそうですが!
過去の作品感想:りかラバ! -REKINDLING LOVERS!-、りかラバ!FD、りかメア!-RE;KINDLING
NIGHTMARE!-、終涯のサナトリウム*、**、***、羊たちの失楽、羊たちの密月
(2025/3/11)
一瞥と傷痕《スティグマ》 ver 1.0.1(15推)/パラドラスト(新刊セットで1500円)
新人記者のサンパチ(三木八郎)は民間人の立ち入れない「クシナイ」を取材することになる。
そこでは体の一部が義体となった元兵士たちが暮らしていた。
彼らに恐れられているレン・カツラという女性に脅されながらも、サンパチはクシナイで写真を撮っていくのだった。
選択肢なし、サスペンス、取材、修正パッチあり、一周一時間半ほどで終わりました。
システムはオートモードのみでスキップ無し(クリックで若干速く読み進めは可能)、
オートセーブ一か所のみで任意箇所から始めることができないとかなり不便でした。
音楽はほぼ環境音のみ。
絵は終盤のレンの姿がインパクトありました。
スクープ写真を撮影するため、秘密にされている都市で取材を行います。
多くの場面ではクリックで撮影することができ、何を撮影し、何を本社に送るかでストーリーが変化します。
クシナイを手探りで取材するしかない怖さを感じることができました。
ただ、スクープのチャンスは一瞬しかないという緊迫感を演出しようとしているのは分かりますが、
「全て文章がオートで進んでいく」「オートセーブのみ」「任意箇所からのロード不可」「ストーリー分岐あり」「一周一時間半ほどと長い」となっています。
せめてそのうち一つだけであればまだ我慢できますが、
周回して全てのストーリーを読むことがとても大変な作品でした。
過去の作品感想:神楽祭りの日のこと、アオハルディストーション、残響地帯、眠れヘリオトロープ
(2025/3/13)
愛と心臓のセパレーション/Xiling Software(300円)
一部の血統のみが魔法を使える世界。
ハガクレ・カイ・アルバートは魔法使いへの差別が激しい日本から、魔法が盛んな「オルソラ」の魔法学園に留学する。
四大貴族の娘、フィア・メルケルプをはじめとしてクラスメイトと良好な関係となるカイだったが、その留学には裏の目的があった。
選択肢あり、魔法ファンタジー、陰謀、一時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
EDに歌あり。
絵はフィアと常に一緒にいるハクアの無表情の中の感情が可愛かったです。
カイが子供のころにオルソラを訪れるプロローグと、それから数年後に本格的に留学してからを読むことができます。
エピソードとして一区切りは付きますがカイの目的や暗躍する組織などが解決することはなく、四部作で完結予定とのこと。
エンディングはおそらく二種類。
プロローグでカイと腹違いの妹、アミシア・アルバートが仲良くなるのですが、
魔法発祥の地で有力な魔法使いを父親に持つアミシアの立場からすると、
カイの行動は他でも見たことがあるのではないか? と思ってしまいました。
ですが魔法学園でクラスメイト達と一つの目標に向かって協力する場面は充実感を覚えましたし、
フィアやハクア、彼女たちの家族と仲良くする場面は暖かくて微笑ましかったです。
だからこそカイが秘めた目的と学園生活で板挟みになっていてもどかしかったですし、
カイがどちらを選ぶのかや、カイの目的を知ったフィアやクラスメイトがどんな反応をするのかといった「今後」が気になりました。
過去の作品感想:春夏緑光
(2025/2/1)
そしてパソになる〜そしパンアンソロジー〜 Ver1.0/花麒麟ソフト(無料)
「そしてパンになる」に関係あるかもしれないしないかもしれない短編集。
選択肢なし、ボイスあり、三十分ほどで読み終わりました。
「そしてパンになる」の感想はこちら
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は落書きのようなものだったり黒塗りだったりします。
また、ボイスはフルボイスですが、ヒロインの声を男性が裏声でやっている模様。
本編のヒロインを汚すな!(過激派)
あとキャラごとの音量に差があり過ぎです!
タイトル画面のドット絵は可愛らしいのに……。
「そしてパンになる」に関係あるとは「あんまり思いたくない」二つの話と、スタッフコメントを読むことができます。
一つ目の話は過去の大事件が現在でも!? という深刻な導入からパロディしかない展開に。
二つ目の話は「そしてパンになる」のキャラが「そしてパンになる」の同人誌を作り始めます。
個人的にコロネを作るときにコロネ型を抜くとこと、その穴にクリーム詰めるところはエロいですよね。
……本編のヒロインを汚すな!(過激派)
過去の作品感想:純愛じゃなきゃ許せません! 体験版
過去の作品感想:そしてパンになる、シ・シュ・ン・キ
(2025/1/2)
DAGGER -ファンディスク-/The sense of sight(無料/DL販売110円)(DL版の購入はこちら)
DAGGERのヒロイン、アイシスがメインのおまけシナリオ。
選択肢なし、二十分ほどで読み終わりました。
「DAGGER」の感想はこちら
システム、音楽、絵は本編と同様。
アイシス以外の人物がアイシスのすごいところを思う話が二つ収録されています。
戦闘だけではなく事務的なこともしっかりできて可愛くて甘え上手とかアイシスにスキがなさすぎます。
とはいえ本編を最初から読んでいると「ティストのため」の一心で成長したからなのでそれでも応援したくなるというスキのなさ。
写真とか機械とかがない世界観なので現代と比べて物資も少なく不便なことも多いですが、
念写魔法とかのアイデアを教えたら色々な人に相談して新しい魔法を作り上げてしまいそう……。
でも自分の手で描くことを大切にするのでしょうね。
アイシスだけでなく、ティストの周りにいる人みんなの愛情をたくさん感じられました。
過去の作品感想:DAGGER
戦禍の絆、▽繰り返しの世界▽、めるらぶっ!
第一話、DAGGER(リニューアル)
(2025/1/6-1)
さよならの後に Ver1.0.0/Lopt software(500円)
「終わらない季節の真ん中で」の番外編。
選択肢なし、十五分ほどで読み終わりました。
「終わらない季節の真ん中で」の感想はこちら
システム、音楽、絵は本編と同様。
BGMで「君色の夏たちと」が流れた瞬間、また「終わらない季節の真ん中で」の登場人物に会えた、と嬉しくなりました。
本編終盤のとある場面の直前が舞台で、ツナギちゃんとツムギちゃんの会話が描かれています。
何回かの夜道や、花火大会でツムギちゃんがそんな目的で動いていたのか、とびっくりしました。
ツナギちゃんの元世界や、第二部以降はすでに知っていましたが、
あの理想の世界の裏側でもこんな殺伐としたことが……と怖くなりました。
そしてツナギちゃんとツムギちゃん良い娘で何でもできるのになんでこんな目に遭ってしまうのか、と悲しいです……!
過去の作品感想:終わらない季節の真ん中で(リメイク前)、終わらない季節の真ん中で(リメイク)
(2025/1/6-2)
MCCファンディスク 〜その1〜 Ver. 1.0/MCC東日本Zero(無料)
「青い夏と黒い猫 〜Blue Summer Black Cat〜」のショートストーリーを三本収録。
選択肢なし、十五分ほどで読み終わりました。
「青い夏と黒い猫 〜Blue Summer Black Cat〜」の感想はこちら
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は新規追加のかすみ一枚絵が可愛かったです。一枚絵は一枚。
「あゆみの自由研究」「萌え萌えかすみちゃん」「博司とかすみと誕生日」の三本を収録。
三本中二本が萌え萌えキュンなのは書いた方の趣味でしょうか……?
説明でさつきメインの話はありませんと言われていますが、
まあ「あゆみの自由研究」は半分さつきの話といっても過言ではないと信じたい。
どの話も日常のちょっとしたエピソードで、四人が幸せでいてくれて良かったです!!
過去の作品感想:〇い世界とわからずや、愛されメイドはアイを知る、〇い世界と廻る羽根、隠り世、青い夏と黒い猫
〜Blue Summer Black Cat〜、雨時々…
(2025/1/8-2)