コミックマーケット101感想リスト 同人ソフト(ノベル系)は基本的に全て、 基本的に同人ソフト(ノベル系)はプレイ順です。 女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、 値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。
完成が楽しみな体験版・続き物 他に完成版では「カクテルマジック」「ハルイロのセツナ2」
Pieace Antiquities 1.00(18禁)/Echo/Juliett(2000円)
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夕暮れどきの魔法、屋上で。/ぱんだのぱん(100円)
高校一年の久保大和は夕暮れどきの屋上で、一人の女子生徒と出会う。
三年生だという寿夕実(ことぶきゆみ)は、大和の悩みを軽くしてくれた。
しかし昼休みに彼女に会いに行くと、初対面の反応をされてしまうのだった。
選択肢あり、学園恋愛、ボイスあり、三十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は夕実の凛々しい表情がお気に入りです。
夕暮れどきの屋上で先輩の女子生徒と仲良くなるも、それ以外の時間と場所では異なる反応をされてしまいます。
エンディングは四種類。
悩みを抱えていた主人公がヒロインに救われて、
そのヒロインの悩みを成長した主人公が救うという関係が良かったです。
とはいえ最後の選択肢、上二つの不穏さにビクッとさせられました。
そして案の定上二つはよろしくない結末に……!
(2023/1/4)
奈落への灯火/ぱんだのぱん(200円)
転校生の佐野秋斗(さのあきと)は転入先のクラスで誰とも関わろうとしない明坂光のことが気になっていた。
ある日、好きな作家が同じことで意気投合し、やがて家に呼ばれるような仲になる。
そこで光の母親から過去に光が遭遇した出来事について聞かされるのだった。
選択肢あり、学園恋愛、サスペンス、ボイスあり、三十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は光の遠慮がちな仕草が描かれていました。
また、光の訥々と儚げな声で話すボイスが合っていると感じました。
クラスで他の誰とも親しくしていない女の子と仲良くなります。
エンディングは三種類。
「夕暮れどきの魔法、屋上で。」に引き続き最後の選択肢が不穏で……今度はどれを選んでも明るい未来が見えない! と頭を抱えました。
前半部分が微笑ましい交流で、後半もおおむね平穏だったのでそこからの落差がありました。
でも、最初の仲良くなるきっかけは本が本当に好きな人のものだと思ったんですが……違ったんですかね?
過去の作品感想:夕暮れどきの魔法、屋上で。
(2023/1/6)
精子バンキング(18禁)/PLASTIC LABEL(3000円)(DL版の購入はこちら)
超エリートの正史拓須(せいしたすく)は世の中の役に立つためボランティア活動をしていた。
ある日、精子バンクの仕組みが整っていないニュースを耳にした彼は、個人で精子提供するサイトを作る。
そこに依頼してきたのは、それぞれの事情を抱える三人の女性だった。
選択肢あり、精子バンク、修羅場、ボイスあり、四時間ほどで読み終わりました。
システムはバックログがないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。EDに歌あり。
絵はHシーンで胸を見せてほしかったですが……PLASTIC LABELさんは下半身の方にこだわりがありますよね!
なおキノコを摂取することで幻覚を見てヒロインの絵柄がSDキャラに変わります。
シングルマザーの紅天狗月夜(べにてんぐつきよ)
夫が無精子症の大藁井一夜(おおわらいひとよ)
同性愛カップルの空初球白(からはつたましろ)
の誰に精子を提供するか選ぶことで分岐します。
エンディングは三種類。
途中精子提供ミニゲームがありますが難易度は低め。
主人公がしきりによこしまな気持ちはなく、純粋に善意によるものと強調していて、
それが逆によこしまなことになる予感しかありませんでした。
また、ヒロインの多くは一度決めたことをすぐ反故にしがちで
そうした身勝手さや、痛い目に遭わないとわからないという人の嫌な面をたっぷり味わえます。
ただそんななかに、自分らしく生きるということが描かれていました。
お気に入りは紅天狗月夜とその娘、華円(かえん)のルート。
最終章での月夜の暴露と要求もびっくりしましたし、
そこからの拓須の主張も力強かったです。
過去の作品感想:強姦ゲーム、メンヘルメイト、肉奴隷調教ゲーム、恋愛小説物語、俺は君の生理用ナプキンを舐めたい、アイドルマクラ、卍臭事件
(2023/1/8)
委員長は僕の救世少女(メシアガール)(18禁)/ぱすてぃぶソフト(フリーソフト)
河瀬喜一(かわせきいち)はネトゲにハマり過ぎて留年の危機にあった。
そんな彼にクラス委員長の秋吉涼音(あきよしすずね)は勉強しろとおせっかいを焼いてきた。
売り言葉に買い言葉で、二人はテストの成績で賭けをすることになるのだった。
選択肢あり、学園恋愛、ボイスあり、一時間足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は涼音が可愛らしいですし……胸がでかいです!
クラス委員長に口うるさく言われて勉強することになります。
エンディングは二種類。
最後に明かされる涼音が口うるさく絡んでくる理由は、
母親の反応など途中でもっとほのめかしてもいいのではないかと感じてしまいました。
ですが涼音の雑誌やAVで知識を仕入れていたりするむっつりっぷりが可愛らしくて、
こんなえっちな女の子に好かれている主人公うらやましい! となりました。うらやましい!!
過去の作品感想:親愛なる彼女の痕跡
(2023/1/10)
神サマが転生 Ver1.0/異世界転生者たち(500円/DL販売990円)(DL版の購入はこちら)
運命を司る神ライマは転生させた者たちが異世界ハーレムライフを過ごしている様子をうらやましく眺めていた。
そんな時、相棒の神から転生させてやると言われ喜び勇んで了承する。
しかし転生した先は牢獄で、幼女の姿になっており、神の力も使えなくなっていたのだった。
選択肢あり、異世界転生、百合、ボイスあり、四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はサービスシーンが豊富で、表情にも色気がありました。
神様が幼女に転生するも牢獄の中で、同室のエルフ、エレノア・フラヴィアと共に、
看守フレイア・パーカーから労働を課せられたり、罰を与えられたりします。
エンディングは一種類+バッドエンド二種類
異世界転生や中世西洋ファンタジーのメタネタあり。
煩悩まみれの神様(性転換して幼女化)とポンコツエルフの会話が可笑しかったですし、
選択肢次第ですがやるときはやるライマが格好良いと思えました。
いいコンビだっただけにそのまま(すでに幼女化してますが)の二人での結末も読んでみたかったです。
(2023/1/12)
Quandary/山寺はうす(500円)
藤島ましろは幼馴染の天童蒼真(てんどうそうま)に巻き込まれ、
同じく幼馴染の高瀬碧(たかせみどり)とともにオカルト部に所属することになる。
部員もう一人必要だと言われたましろは、とあることで知り合った宮内茜(みやうちあかね)を巻き込むのだった。
選択肢なし、学園、願い、一時間と少しで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は浴衣を着ている場面で浴衣立ち絵でないのが残念です……!!
オカルト部(非公認)が茜の悩みを解決しようとしていきます。
各エピソードの流れがスムーズすぎてあっさりめに感じてしまった部分はありますが、
茜の悩みの解決が、単に超常現象ではなく茜の心境の変化、
そしてそれを手助けした主人公の説得によってもたらされたのが良かったと思えました。
(2023/1/16)
カクテルマジック-full-/セイランソフト(1500円)(DL版の購入はこちら)
禁酒法が制定されしばらくが経った世界。
高校で倫理を教えているキリシマユウキは仲間ミサトと出会ったことがきっかけで非合法の酒場を訪れる。
そこでマフィアや禁酒法にまつわる陰謀に関わることになるのだった。
選択肢あり、酒、裏社会、四時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は酒場のお洒落なBGMや、酒を注ぐ効果音、セーブ時のグラスが鳴る音など、こだわりを感じられました。
絵はマリーの笑顔が魅力的でしたし、ミサトも美人さんでした。
あとボスの胸元が目に毒です……! 一枚絵は十枚。
酒が違法とされた世界で酒場をきっかけに、誰かの助けになろうとしていきます。
酒場から出たことがなく外の世界を知らない少女マリー、
無表情なバーテンダーの女性ミサト、
マフィアのボスのルートがあり、エンディングは三種類。
主人公がだいぶ軽率だったり衝動的だったりする行動を取るため、
主人公が信用できないというミサトに全力で肯いてしまいました。
むしろ酒場で働く青年、ウスキさんのマリー→ミサト→ボスルートの順番で見られた変化っぷりの方が主人公っぽかったような気もします!
ヒロインではマリーの明るさがまぶしいほどでお気に入りです。
マリールートでそれが曇るところも併せて!
また、どのルートでもヒロインとの間に好意はしっかりとありつつ、
恋愛の色々はほとんど描かれないのがお洒落だなあと思えました。
(2023/1/18)
アオハルディストーション Chapter.1 ver 1.0.0/パラドラスト(500円)(DL版の購入はこちら)
アオハルディストーション Chapter.2 ver 1.0.0/パラドラスト(500円)(DL版の購入はこちら)
アオハルディストーション Chapter.3 ver 1.0.0/パラドラスト(500円)(DL版の購入はこちら)
高校一年生の拝島シュウは新しくできた友人、谷倉ガクに頼み込まれ、バンド活動をすることになる。
しかしもう一人のメンバーは中学時代の元彼女、藤川スミレだった。
選択肢なし、バンド、青春、二時間半ほどで読み終わりました。
システムは独自のUIで、ツマミでの音量調整などこだわりが感じられましたが、
スキップが無かったり文章速度が最速でも遅めであることが不便でした。
音楽はタイトル画面の曲が苦しいけれども情熱がある青春といった感じでお気に入りです。
絵はシュウの鬱屈が伝わってきました。
テキストが揺れたり落ちたりといった演出あり。
友人と、彼女だった娘の三人でバンド活動をすることになります。
努力や、逆に時間を浪費してしまったという描写があっさりめで、
もう一言二言時間の積み重ねや経過を感じさせるテキストが欲しいと感じてしまいました。
Chapter.3の騒動は、周囲に迷惑をかけているので引っかかる部分もありましたが、
それもまた青春という感じでまぶしかったです。
また、そこに至るまでのChapter.1、Chapter.2では、
大人になれないけど子供のように我を通すこともできない主人公の苦悩が描かれていて、
青春の暗いところも明るいところも両方感じられる作品でした。
過去の作品感想:神楽祭りの日のこと
(2023/1/20)
ハルイロのセツナ2(18禁)/GALEX SOFT(2000円)(DL版の購入はこちら)
三年生となった安野翔和(やすのとわ)は生徒会長の白咲来未(しろさきくるみ)や、
新入生の津奈木羽椛(つなぎわかば)と共に忙しい日々を送っていた。
しかし春奈美紅(はるなみく)との別れは、一年たっても翔和(とわ)を苛むのだった。
選択肢あり、学園恋愛、トラウマ、ボイスあり、三時間ほどで読み終わりました。
「ハルイロのセツナ-Complete Edition-」の感想はこちら
システム、音楽は「ハルイロのセツナ-Complete Edition-」と同様。OPにムービーと歌あり。
絵は来未の照れ顔も羽椛のいたずらっぽい顔も可愛らしかったです。一枚絵は差分含め四十二枚。
生徒会活動をしながら来未と羽椛と関わっていく中、美紅がいないことを突き付けられます。
ヒロインは二人でエンディングは三種類。
前作時点でも美紅の願いは呪いともいえるものでしたが、
今回別ルートではなく前作の出来事があったうえでの一年後が舞台で、ますます美紅の存在が呪いじゃないかと震えました。
そんな美紅の存在に囚われている翔和の行動が、仕方がない部分もあるとはいえ身勝手で、来未が不憫でした
でもだからこそHシーンがエロい……!
羽椛ルートはラスト、どう考えても解決になってないよねという終わり方でしたが続きがあるとのことで……まだまだ紆余曲折ありそうです。
過去の作品感想:ハルイロのセツナ-Complete Edition-
(2023/1/22)
幼馴染が異世界転生したいようです/StudioKOGANE(無料)
メグルは幼馴染のリンカから、トラックで轢き殺してくれと言われる。
なんでも、異世界転生をしたいらしい。
その後も、様々な手段で異世界転生を幇助してほしいと迫ってきたのだった。
選択肢なし、異世界転生、幼馴染、十五分ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はなし。
絵は3D立ち絵。
幼馴染から異世界転生したいと無茶振りされます。
コメディ展開のまま終わるかと思いきや、
最後はいい話だったなあと思えるラストでした。
振り回されるのは大変そうですが、同時に充実した日々だったんでしょうね……!
過去の作品感想:黄金舞う蒼き都で、雨鈴、変態戦争
(2023/1/24-1)
羊たちの失楽 Ver.1.1(18禁)/Berry Berry Pocha!(ティラノりんこ/ますみソフト合同サークル)(1000円)(DL版の購入はこちら)
会社から無茶な命令を押し付けられ、会社への復讐計画を胸にかつて暮らしていた地方都市を訪れた加隈洋介(かくまようすけ)。
ふと教会を訪れると、メイという名のシスターに出会う。
彼女は罪を打ち明ける洋介を、自らの肉体を持って赦すのだった。
選択肢なし、シスター、淫蕩、二時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はメイがむちむちでした。
一枚絵は十二枚+差分。
消極的で会社や上司にいいように扱われている主人公が、シスターのメイから肉体的に尽くされる中で変わろうとしていきます。
エンディングは一種類で本編である失楽篇と、番外編である堕落篇の二つのシナリオがあります。
最初から最後まで、会うたびにエッチなシスターさんにエッチなことをしてもらう内容で、エッチでした。
両方の話を読むと、お互いに嫌われていると勘違いしていたことが微笑ましかったです。
薄々そうじゃないかと思っていた企みは……まあ幸せならいいですよね!
過去の作品感想:りかラバ! -REKINDLING LOVERS!-、りかラバ!FD、りかメア!-RE;KINDLING
NIGHTMARE!-、終涯のサナトリウム* **
(2023/1/26)
放課後のガーネット/IDEAL Software(1000円)(DL版の購入はこちら)
千種拓未は幼い頃に親しかった藍川瑠璃と再会するも、忘れられていることを恐れ、話しかけられずにいた。
彼は最終学年になった今更ながら、担任の榎本先生から強制的に「交流部」に入部させられる。
そこには榎本先生の妹、榎本夏希、変人の郷田亮、そして藍川瑠璃が所属していた。
選択肢なし、群像劇×ヒューマンドラマとのこと、四時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。OPにムービーと歌あり。
絵は郷田亮の変人っぷりが一目でわかりました。一枚絵は五枚。
何事にも消極的で事なかれな対応をする千種拓未が交流部に入部し、活動をしていきます。
夏希が榎本先生の妹であれば、
夏希に何か問題があったと他の先生や特定の生徒が感知した場合榎本先生に連絡が行く(そしてその何かがあった)はずなのに、
榎本先生は一切気付いたそぶりを見せないため、榎本先生の印象が悪くなってしまいました。
ですが、幼い頃の瑠璃とめいっぱい遊んだエピソードが微笑ましかったですし、
交流部の活動は主人公を変えるに足る充実したものであることが伝わってきて、
終盤の展開には感慨深い気持ちになりました。
(2023/1/28)
〇い世界と廻る羽根 Ver.1.12/MCC東日本(500円)
市丸月乃(いちまる つきの)は親友の宇佐美円(うさみ まどか)と別の大学に進学し、寂しい大学生活を送っていた。
そんなとき、まどかが大学を休んでいることを知る。
心配してまどかの家を訪れると、中学時代に月乃を陥れたことがある楠詩織(くすのきしおり)と鉢合わせするのだった。
選択肢なし、人間関係、一時間半ほどで読み終わりました。
「〇い世界とわからずや」の感想はこちら
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。OPにムービーあり。
絵は詩織の犬っぽさが可愛らしかったです。
まどかを大学に復帰させようとしますが、当のまどかは過去にわだかまりのある月乃と詩織を仲良くさせようとしてきます。
「〇い世界とわからずや」の続編ですが、今作だけでもこれまでのことは説明されています。
人当たりのよいまどかの底にある異質さがひしひしと伝わってきました。
ただでさえ裏切られた奴を許すのは難しいですが、
裏切られた原因が自分にもあると知ったうえでそれでも……となると月乃成長したなあと親目線になります。
(月乃が単純で周囲に丸め込まれた説もありますが)
ラストは月乃とまどかの仲の良さを見せつけられたと共に……依存が深まったかもしれずちょっぴり不安になりました。
過去の作品感想:〇い世界とわからずや、愛されメイドはアイを知る
(2023/1/30)
有機戦機/さばねくすと(100円)
高校生の心城零は何者かに襲われているところを武装したクラスメイト、白波六香に助けられる。
記憶処理の術を掛けられながら何故か効果が無く一部始終を覚えていた零は、
六香のサポート役として敵と戦うことになるのだった。
選択肢あり、化学、伝奇、三時間ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が遅めで変更できないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は六香の表情が言動と相まってとても可愛らしかったです。
有機化合物の形を模した武装で敵と戦っていきます。
アセチレン→エチレン、ベンゼン→ニトロベンゼンのように化学反応させて異なる武装に変化させることもできるようになります。
誤字や指示文の消し忘れが多めでした。
また、終盤は駆け足に感じてしまう部分がありました。
ですが、戦いに巻き込まれる経緯や、主人公の過去等、王道の伝奇展開に加え、
化学物質を模した武装が変化するという設定も併せてオタク心をくすぐるものになっています。
それに女の子がみんな可愛らしくて、特に明るくお茶目でノリのいい六香が魅力的でした。
(2023/2/1)
白いマリーゴールド(18禁)/むえむえキメラ(100円→バグのため無料)
浅海暁(あさみあきら)は少女が人を殺している所に遭遇し、恐怖すると同時に心奪われる。
その後、倒れてしまった少女を家で介抱した暁。
目を覚ました少女、ブランは自身のことを殺し屋で魔法が使えると告げるのだった。
選択肢なし、恋愛、魔法、二時間半ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が遅めで変更できないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はブランの照れたり、ご飯をおいしそうに食べる様子が可愛らしかったです。
魔力切れを起こしたブランを匿い、共に過ごしていくなかでブランの心境に変化が起こっていきます。
最後の場面が終わってもタイトル画面に戻らないバグのため無料とのこと。
タイトル名回収がやや唐突に思えてしまいました。
ですが主人公の料理をおいしく食べてくれたり、主人公のことを心配したり、照れたりするブランがとても可愛かったですし、
師匠のブランに対する思いやりも不器用ながら暖かくて、
ブランのために頑張る主人公にも好感が持てる作品でした。
(2023/2/3)
メモリーガール ver1.00/cream△(500円/フリー版あり)
「彼」から告白され、しかし彼は行方不明になり、ゲームの世界は繰り返すようになった。
自我を持ったヒロイン「めもり」は友人の「メシア」と共に「彼」を探し街をさまよう。
その日はいつもと少し違う繰り返しで。「めもり」は神隠しの噂話を耳にするのだった。
選択肢あり、恋愛、ミステリー、一部ボイスあり、一時間と少しで読み終わりました。
システムは文章表示速度が遅めで変更できないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
EDに歌あり。EDの歌は物憂げな曲調と歌声が話に合っていました(歌が先にあって本作を作ったとのこと)
絵は幻想的でノスタルジックな夕焼けの背景がとても綺麗で、他の背景も印象的です(一部背景画像にAI生成のイラストを使用とのこと)
登場人物の服装もそれぞれ個性的ですし、
ゲーム画面の中にさらに画面枠があったり、文字がレトロゲーム風だったりとゲームであることを意識させられる作りになっています。
一枚絵は十五枚+差分。
めもりがメシアとメトロで街を移動し、行方不明の「彼」を探していきます。
エンディングは四種類で有料版ではアナザーエンドが一種類追加されています。
序盤の自宅での行動や、終盤訪れる場所が不穏で嫌な予感をひしひしと感じました。
また、登場人物みんな、時折めもりとずれた反応をするものの優しくて、
特にいろんな場所に付き合ってくれるメシアが良い親友でした。
ゲームであることを意識させられる美しいビジュアルの中、
良くないことが待っているんだろうなあと思いつつも先が知りたくなる作品でした。
過去の作品感想:つばさヘブン、かみさまの棺、powdergray、消灯コーヒー、アイシテルゲーム。〜彼女たんとイチャコラお家デート〜、トラウマーメイド、女中浮世の怪談、家出少年ほころくん、恋廃トンネル、8番目のアリス
(2023/2/9)
NO・I・A・NA ver 1,22α版/虹猫(500円)
南の島にある、学校に通えなくなった生徒たちが過ごす「かごめ」
六藤鳴海(ろくとうなるみ)は六藤財閥の落ちこぼれとされ、かごめに通うことになる。
そこには一人の先生と四人の女の子がいた。
選択肢なし、記憶、嘘、五時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は希望の食えない表情がお気に入りです。一枚絵は十七枚。
フリースクールのような場所「かごめ」で片桐命瀬(いのせ)、相川希望(のぞみ)、笹原茜(あかね)、琴吹七(なな)と過ごすことになり、
彼女たちが抱えているものに触れながら仲良くなっていきますが、
新たな生徒が来たことでその生活が大きく変わっていきます。
過去編で命瀬と茜とまだ仲良くないまま終わってしまったので、もう少し心を開くエピソードを読んでみたかったです。
ですが、それぞれのエピソードは重苦しいながら仲間の温かさも描かれていましたし、
後半を読むと、改めて希望が一人で頑張っていたことがわかり、
希望が報われてよかったと思えました。
過去の作品感想:お願いします。パンツを見せてください、未来・らい・らい、Delete(百合編、紫陽花・蒲公英編)、熱血番長、七芒星の魔法陣、1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから 13月編
(2023/2/10)
死者20億/虹猫(500円/フリー版あり)
鷹也と妹の燕(つばめ)は両親を亡くし、二人で仲良く暮らしていた。
ある日、イトコの六藤瑠依(ろくとうるい)が所属する研究所が「完全記憶薬」を発明した。
薬は全世界にあっという間に広がったが、鷹也はどうしても飲む気にならなかった。
そんなとき、瑠依からとあるメールが届くのだった。
選択肢なし、サスペンス、親愛、三時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はタイトル画面の二人の仲睦まじさが伝わってきました。一枚絵は一枚+差分。
完全記憶薬ができたことで世界が変わり、それに巻き込まれていきます。
おおむね前半は鷹也視点、後半は瑠依視点が中心。
料理道具を壊したり、料理を失敗しても悪びれない妹の燕や、
幼馴染をアゴで使うクラスメイトの奈央にあまりいい気分になれませんでしたが、
登場人物同士の信頼や愛、大切に想う気持ちが描かれていました。
また、20億という数字の大きさと、冷静さを失う人々の行動から、
異常自体であることが嫌というほど伝わってきます。
二つの視点で飲むか飲まないか差異がありましたが……残された人が可哀想すぎます……。
過去の作品感想:お願いします。パンツを見せてください、未来・らい・らい、Delete(百合編、紫陽花・蒲公英編)、熱血番長、七芒星の魔法陣、1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから 13月編、NO・I・A・NA
(2023/2/12)
クラウディ・デイズ ver1.1/Overcast(1000円)
五日後に巨大小惑星が衝突する。そう発表され、都市部では暴動が起きていた。
たまたま帰省していた稲沢樹は暴動に巻き込まれずに残りの日々を穏やかに過ごすことができた。
しかしずっと避け続けてきた姉のような存在の幼馴染、岩倉真弓(いわくらまゆみ)と再会し、心中は穏やかではいられなかった。
選択肢なし、終末、恋愛、修正パッチあり、三時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はヒロインの服装や髪型が日によって変わるのが細かかったです。
一枚絵は十九枚+差分。
高校までずっと一緒だったものの、以降避け続けてきた幼馴染と巨大小惑星衝突までの日々を過ごし、
過去の出来事を思い出したりしていきます。
二人の今後や、人類が滅亡するかどうか、主人公が助けた少女、一宮ありかについて最後に語られず、
物足りない部分もありましたが、いろいろ想像が可能ということでもありました。
また、お互いを大切に想いつつも勇気や言葉が足りずにこじれてしまった二人がもどかしくも、
多くの人にとって他人事ではない等身大な悩みであると感じられました。
巨大小惑星衝突がなければこのまま事態は動かなかったのでしょうね……。
世界が終わるまでの時間で、主人公の心境とヒロインとの関係が丹念に描かれている作品でした。
(2023/5/12)
ぼくとようじょの1ヵ月/CREO(1000円)
大学生で一人暮らしをしている主人公は夏休みで暇を持て余していた所、両親から年の離れた妹を一ヵ月預かるように言われる。
妹のつむぎは五歳。
主人公はつむぎとどんな一ヵ月を送るのだろうか。
選択肢あり、育成、妹、幼女、修正パッチあり。六時間ほどで半分以上のエンディングは見たはず……
主人公名前変更可。
システムはセーブスロットが五個+クイックセーブでしたが、もっと欲しかったです。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は喜怒哀楽の表情豊かなつむぎが可愛らしかったです。
基本的に一日二回の行動と二回の食事を繰り返し、一ヵ月を過ごしていきます。
エンディングは十種類ほどあるようですが六種類しか見ることができていません。
エンディングリストがほしかったです。
ゲーム期間一ヵ月というのはかなり長めで、
現時点ではパッチを当ててもフリーズポイントがあるためクリアはかなり大変でした。
ですがよくわからないことでへそを曲げたり、ちょっとしたことで大喜びするつむぎのことがよくわからなくて、
でもだからこそ、つむぎが自分の選択で笑顔になってくれたときがより嬉しくなりました。
つむぎに振り回されながらも、つむぎが可愛くて仕方がなくなる作品でした。
過去の作品感想:LOOT、BeHindKiller、Limited、Memories〜あの日あの場所で〜、こちら夕闇町
夕凪高校脇怪談部!!、GreenTale、瞳の中、AngelVoice、道しるべ、Rouge、ハールート、君の姿、僕の思い、学園弁記、Phantom-星見の丘の幻視痛-、きたくぶのひととき、小春日和と冬景色体験版、その運命を越えて、桜が咲くときまで、惨狂ブレイズ-サブリミナルクライムエッジ-、スカイブルー、冬知らずの少女、ヤンデレボリューション、赫奕のエクソシスト、Rito
Fin、僕たちのタイムカプセル、装甲傀儡ハボック
(2023/5/13)
ExtraSensory Paranoiac Entities 第一章「スワンプマン」/Polaris(500円)
連続殺人事件が世間をにぎわせている中、クラスメイトの一人が行方不明になっていた。
引っ込み思案な志木城朱音(しきしろあかね)の友人で人気者の三波由紀は、行方不明のクラスメイトを調査中に自身も行方不明となってしまう。
朱音は警察を名乗る青年、上守有也(かみもりゆうや)と共に、事件の手がかりを探すのだった。
選択肢なし、サイコサスペンス、異能、三時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は立ち絵にジャギーが発生していることが気になりました。
志木城朱音が連続殺人事件に巻き込まれているかもしれない友人を探すため上守有也と行動をともにします。
第一章とのことですが今回の連続殺人事件はきっちり解決していました。
冒頭、専門用語が多いプロローグ、犯人の独白、主人公や舞台説明と初見で読むにはややフックが弱い場面が続くのが少々気になりました。
ですが朱音が遭遇する不気味な出来事にはぞわぞわさせられましたし、
いくつか引っ掛かりを覚える箇所が終盤しっかり回収され、そういうことだったのかと思わせられます。
また、朱音や由紀、犯人の弱さは誰もが持っているもので(持っていない人が作中にいますが)、
身につまされると同時に最後まで読むと少し前向きになることができました。
(2023/1/14)
人狼教室/電脳原人(330円/フリー版あり)(DL版の購入はこちら)
一度荒廃し、復興を遂げつつある2030年の日本。
エリート校である狼餓学園の高等部で副会長を務める月宮 晄斗(つきみや あぎと)は、
憧れの生徒会長、高円寺 愛紗(こうえんじ あいさ)や幼馴染の朝日南 梨々衣(あさひな リリー)と修学旅行を楽しんでいたが、
気が付くと彼女たちや他の生徒と共に血塗れな教室に閉じ込められていた。
そして狼餓学園の教師であったはずの狼森(おいのもり)から、人狼をモチーフにしたデスゲームを強制されるのだった。
選択肢あり、人狼、デスゲーム、ミステリー、十四時間半ほどで読み終わりました。
システムは画面切り替えの暗転がゆっくりめで、重苦しさが必要な場面では良い演出なのですが、
スキップに時間がかかるため、明るめの場面では短くメリハリをつけるか、スキップ時に瞬間切り替えにしてほしいと感じました。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は狼森先生の強キャラっぽさが印象的でしたし、
生徒たち極限状態での狼狽や憎悪といった感情も描かれていました。
ただ……終盤のシリアスなシーンで愛紗が半ケツ状態になっていてそっちに気を取られてしまいました!!
複数の生徒が監禁され、死ぬ可能性がある人狼ゲームを強いられます。
エンディングは八種類。
体験版でも本編を最後まで読むことができますが、
有料版にはEXモードとして晄斗以外の視点で何が起こったかを読むことができます。
また、今後続編を制作予定とのこと。
頭脳バトル要素がある中で言葉遣いの間違いが多かった(度外視→度返し、道連れ→道ずれ、等)ことが気になってしまいましたが、
人狼がどの生徒かを探すだけでなく、デスゲームから抜け出す方法や、主催者の意図といった謎解き要素は
難解、かつ説明されれば納得するもので、読みごたえがありました。(一部の謎は続編に持ち越し)
私はほとんど正解できませんでした。そのくせエンド1、2やエンド7を華麗に回避するという運の良さ……!
むしろエンド7に入るのが大変でした……。
主人公の晄斗が序盤、虚弱体質とよわよわメンタルで起こる事態に振り回されたり蚊帳の外だったり私情で目が曇った推理をしたりと
とても頼りなかったですが、終盤は意地を見せてくれて格好良かったです。
そしてそれとは反比例して醜態を晒す片方の人狼さん……冒頭からの落差が印象的でした。
他の生徒たちもそれぞれ必死で考え行動していることがEXモードでわかり、(一部を除き)好感が持てます。
また、人狼教室で行われるデスゲームは、いつ自分や親しい人が吊られるか、襲われるか緊迫感がありましたし、
何とか切り抜けたかと思えば新たな危機が、と息もつかせぬ内容で、その合間の交流も含め面白かったです。
続編の「人狼教室2」も楽しみにしています!
(2023/2/5)
三等星が消えるまでに -trial-/マロン橋
高校二年生の南原拓海は、腰を痛めた祖父の手伝いのため母の実家を訪れる。
その途中の電車内で、同学年の神奈木あやめの出会いがあり、
また幼い頃に遊んだことがある優梨とも再会するのだった。
選択肢なし、田舎、夏、十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は目に隈があり不健康そうな優梨が印象的でした。
この体験版では帰省した当日、幼い頃に遊んだ優梨と再会するまでが収録されています。
これから先どのような展開になるかはまだわかりませんが、
好きなことを全力で語るあやめさんが可愛らしかったですし、
不健康そうで家庭環境も大変そうな優梨が心配に思えました。
(2023/2/7)
掌編ノベル『 』/F.T.W.(無料)
籠目聖心女学院で。
わたしは、あなたを見ていた。
きっと、わたしは選ばれないけれど。
選択肢なし、五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はほぼ背景のみで、ラストに立ち絵が表示されます。
「死埋葬」シリーズ等の舞台でのモブの独白。
対象は椿四十九(つばきしじゅうく)……ですよね?
籠目聖心女学院の表向きの平穏さと潜む危うさ、
そして彼女を遠くから見ていることしかできない心情が描かれていました。
過去の作品感想:黒白痴、死埋葬、柘榴草紙、サンダガ!!、狂痛忌、死埋葬
-U-、死埋葬 -V-
(2023/1/24-2)