おすすめ同人紹介
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録画(アーカイブ)はこちらです
(2025/5/25)


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最新の更新(2025/11/6)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

七王子ブラックタイガー Ver1.01/七緒錬(フリーソフト)

バンド「七王子ブラックタイガー」のヴォーカル空木(うつろぎ)ひのきは幽霊だった。
メンバー以外に姿が見えず、声も聞こえず、しかしいつも使っているスタジオのマイクを通してだけは声が録音できるひのき。
彼女の身の上を知ったバンドメンバーは、その存在を残すため動画投稿サイトで一位を取ることを目標に動き出すが……。


選択肢あり、バンド、青春、三時間半ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が変更できませんが私にはちょうどいい速さでした。
音楽は彼らの日常の軽妙さや、向き合うことを避けてきたことに向き合う時の重苦しさなどが表現されていて、
それぞれの場面をより印象的に感じられました。OPにムービーと歌あり。
絵は女の子皆可愛らしいですし、
要所で全てを描かずに想像力を掻き立てる構図が使われていました。
ただ……父親の立ち絵が一番幽霊っぽいです!

声を失ったギタリスト柊虹(ひいらぎ こう)、毒舌ベーシスト一番ヶ瀬千景(いちばんがせ ちかげ)、
最年長のドラマー松塚虎徹(まつづか こてつ)、ギターを始めたばかりの鎧鶴姫(よろい つるひめ)、
幽霊のヴォーカル空木ひのきがバンド活動をしたり、ぶつかったりします。
エンディングは三種類。
ひのきが加入して五人になって一か月後から始まるので、
序盤は彼らのある程度関係が固まった空気感に取り残されたように感じてしまいました。
また、鶴姫ルートはあっさり気味に思えます。
ですが五人の賑やかな会話を聞いていくうちに彼らに愛着を抱くようになりましたし、
分岐前後はとても重苦しく、最終ルートで五人が集まって以降の流れは胸を打ちました。
一番のお気に入りは千景ルート。虹と千景のいつもと違う、でもいつも通りのやり取りが尊かったです!!
ラストシーンもこうなってほしいという願いがしっかり形になっていて、
一つの心残りはあれど、本当に良かった……と強く思えました。

過去の作品感想:周波数は夜の底
(2025/11/6)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

倉本千尋の事件簿/ふわふわ電子研究所(DL販売330円)(DL版の購入はこちら)

同じ学校に通う倉本千尋は、人の嫌がる所を鋭い観察眼で指摘する「名誉棄損探偵」略して名探偵だった。
そんな彼女に目をつけられてしまった主人公は、事件の調査に付き合わされることとなる。


選択肢あり、推理、ノンデリ、二十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は人を食ったような倉本千尋の表情がミステリアスでした。

倉本千尋がもめごとに首を突っ込んでいきます。
エンディングは一種類。
倉本千尋も大概ひどい言動ではありますが、もめごとの関係者もヤバめで怖かったです。
そんな状況でデリカシーのないことを言いつつも大事にはさせなかった倉本千尋は本当の意味で名探偵なのでは、と思ったりもしました。
とはいえ彼女と関わるのは疲れそうなので……主人公は本当にすごいですね!

叔父さんを堕とすまで(乙女15推)/ふわふわ電子研究所(フリーソフト)

主人公は叔父である宗一郎のことが大好き。
マンションの補修中、彼の家に一週間と増させてもらえることになり、
主人公は宗一郎を堕とそうと意気込むのだった。


選択肢あり、恋愛、叔父、二十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は叔父さんのくたびれた感じに色気がありました。

好きな叔父と一週間生活します。
時折、叔父を堕とすか堕とさないかの選択肢があります。
エンディングは二種類。他にも失敗エンドあり。
ラストがやや唐突に終わるので、スタッフロールとか後日談とか、余韻が欲しいと思ってしまいました。
ですが、見た目渋いのに、積極的な主人公に戸惑う叔父が可愛くて、主人公もっとやれ! となりました。
(2025/11/4)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

ある日の子ザメ/ペンギンボックス(フリーソフト)

今日は子ザメちゃんとおでかけ。
水族館、公園、ゲームセンター。
どんな一日になるだろうか。

選択肢あり、日常?、子ザメ、五分ほどで読み終わりました。
システムはバックログ以外の機能なし。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はドット絵風でアニメーションもします。
笑顔の子ザメちゃんが可愛かったです。

子ザメちゃんと一緒におでかけして、たまにトラブルに見舞われます。
エンディングはハッピーバッドエンド四種類、ハッピーハッピーエンド一種類。
子ザメちゃんと一緒に出掛ける人間が、
選択肢次第ではありますが子ザメちゃんが危険な目に遭っているのに基本傍観して、
誰かに助けを求めようともせず放置していて、なにこの人間怖い……と思いました。
とはいえハッピーバッドエンドでもまあまあ子ザメちゃんは幸せそうですし、
そんな子ザメちゃんの純真無垢な笑顔に癒される作品でした。
(2025/11/2)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

探偵助手ガリウムのろじうら探検記 V2.0/揚げ鶏々(フリーソフト)

探偵、アルミニウムの助手として働くガリウムは金属性の人に触れられないという体質を抱えていた。
ある日、ガリウムは城下町の人々が失踪しているという噂を耳にする。
おつかいや調査の中で、ガリウムは様々な元素の人々と出会っていくのだった。


選択肢あり、元素擬人化、ミステリー、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が遅めで変更できないこと、
バックログ機能がないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はガリウムが守ってあげたくなります(本人的にはそんな扱いは嫌でしょうが)

探偵アルミニウムから過保護な扱いを受けている助手のガリウムが役に立とうと頑張っていきます。
元素擬人化プロジェクト「元素楽章」の外伝とのこと。
事件の原因は教育的(科学的)に王道なもので、わかりやすさがありました。
登場人物も元ネタとなった元素の性質や歴史的なエピソードを盛り込んだもので勉強になります。
私は気さくながらしたたかな新聞記者、臭素がお気に入り。鳥人なのにミニスカなのもけしからんです!
それにアルミニウムとガリウムのお互いを大切に思っている関係性も良いものでした。
(2025/10/31)

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

溺れるサキュバス。(18禁)/ふじきの(DL販売1650円)(DL版の購入はこちら)

近年急激に増加している性欲亢進症の女性を「サキュバス」と呼ぶ世界。
大学生の主人公は合コンで出会った伊原芽衣(いばら めい)と、妹の通う保育園の先生だったことをきっかけに親しくなる。
しかし彼女はサキュバスで、過去に衝動を鎮めるために別の男に抱かれていたのだった。


選択肢なし、恋愛、寝取られ、ボイスあり、一時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は伊原さんの芯のある顔立ちが印象的でした。
ふとももの血管や陰毛などのこだわりも感じられます。
アニメーションもあり。

同い年で「サキュバス」症状の女性と親しくなる中で、他の男との関係を知ってしまいます。
主人公がだいぶデリカシーがなくて、でも行動は消極的で、
伊原さん主人公でいいの……? と思ったりもしました。
ラストも全く安心できないもので、伊原さんの過去や親のことを思うと先が思いやられます。
そんな危うさを含みつつ、主人公が、叔母の涼子さんの職業を知っていて(おそらく)特に何も感じていないのに、
似たようなことを伊原さんだと嫌に感じるというわがままだけど正直な反応など、
ままならない心情が丹念に描かれている作品でした。

過去の作品感想:デリヘル呼んだら女友達だったんだが!? 〜あるいは、ハルを売る少女について〜ひとりぼっちの、灰色仔猫。その女性は、父の愛人だった。夏の照明。夜明けを待つ、星たちへ。
(2025/10/29)

2025年同人ソフト作品感想

コミックマーケット106作品感想

(同人ソフト完成版)

ゲーム制作と青い春 Version 1.0/えるりんご(2000円)(DL版の購入はこちら)

学生時代にノベルゲームを作った池上夏都(いけがみ なつと)と友人で大手同人ノベルゲーム制作者、小松冬夜(こまつ とうや)は同じゲーム会社に就職する。
しかしリリースやアップデート直前には残業ばかりの日々。
夏都は段々とノベルゲーム制作をできなくなっていくのだった。


選択肢あり、ゲーム制作、恋愛、青春、十一時間十五分ほどで読み終わりました。
「お前のノベルゲームが完成しない理由」の感想はこちら。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。EDに歌あり
絵は各ルート終盤に共通で表示される一枚絵が印象的でした。
一枚絵は五十三枚+差分。

「お前のノベルゲームが完成しない理由」の二人が就職してからの話。
同人ノベルゲームを作る勉強にゲーム会社に就職するも、仕事に時間も体力も精神も取られていってしまいます。
主要登場人物は夏都、冬夜の他に、口は悪いけれど何かと助けてくれる会社の同期、伏見洋子(ふしみ ようこ)
年上で大量の同人ノベルゲームをプレイしレビューを書いている加茂葉月(加茂はづき)。
エンディングは六種類。
葉月と夏都が恋愛や生活をノベルゲームで例えたり、冬夜が遺伝子レベルと連発したりでなんだか共感性羞恥を感じました……。
あと最初に家庭環境壊滅ではないけれど上手くいっていないという場面があったので、
以降いつそれが爆発するかと思っていたら特にそんなことはありませんでした。

ゲーム制作ゲームというよりも人間関係そこそこ、残業マシマシのブラック企業勤務ゲームで、
後出しや連絡不足で炎上していく業務に心身ともにやられて頭が働かなくなっていく描写が怖かったです。
恋愛面ではまずまず順調で、色々と助けられたり、癒されたりしているにも関わらず、それでも仕事に潰されていくのがより恐ろしいです。
ゲーム制作は大変、それを仕事にするのも大変、あとシナリオ部署は○ね。という怨念を感じました。
主人公には視野を広く持て、思いつめるなと言いたくてたまりませんでしたがそこまで追い詰められていたのでしょうね……。
そうした重苦しい中でも恋愛描写は(二つの意味で修羅場はあれど)微笑ましかったですし、
ゲーム制作で色々と苦労をしたからこそ、終盤の主人公の心境を感慨深く思えました。

過去の作品感想:夏の終わりの雨上がり(体験版)君がいた夏(体験版)一人ぼっちの夜想曲(体験版)今日から漢!神絵師養成所神絵師養成所 -noa side-ぽんぽんランド魔王、エロ漫画を描く。お前のノベルゲームが完成しない理由
(2025/10/27)

コミックマーケット106作品感想

2025年同人ソフト作品感想

(同人ソフト完成版)

Diemi ver2.05(15推)/せがわ(フリーソフト)

商家に生まれながらも困窮した両親に売られたサンドラ・ハートは売り先から逃げ出し、「フラスコ」にたどり着く。
そこはディミエという悪魔に力を与え、敵国を滅ぼすための国家機密の街だった。
ディミエの「お友達」にされたサンドラは、ディミエの糧となる「ネガ物質」を集めるため、暗い感情が集まる場所へ赴くのだった。


選択肢あり、過去、曰く付き、三十時間ほどで終わりました。
システムはRPGツクールMV製。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は走るときのグラフィックが人それぞれで見ていて飽きませんでした。
あと移動時に椅子に引っ掛かりがちで、椅子の当たり判定がデカすぎる……と思いました。

事件が起こった様々な場所へ赴き、負の残留思念「ネガ物質」を集めてディエミに渡していきます。
エンディングは八種類でうち七種類はキャラクターエンド。
仲間のお友達は口が悪いけれども面倒見のいいシクロ、その弟で合理的すぎるクワロ、
年齢に見合わない幼さを見せるユリノヴァ、由緒ある処刑人の跡継ぎだったリカード、
元兵士で卑怯者と周囲から言われているドルガム、腕にドリルを付けて血が大好きなカルロッタ、
カルロッタに憎まれているルーシーの七人。

RPGパートはパズルや隠し部屋といったギミック多め。
中盤に行ける所が一気に増えるので、うっかり強いところへ先に行ってしまうと回復ポイントと探索を高速で往復する羽目に。
一番よく使ったのは攻撃バフを掛けられるリカード。
あと魔法反射の合体技持ちで火力の高いルーシー&カルロッタの三人でおまけボス倒しました。
序盤は回復も攻撃も状態異常防止もこなすユリノヴァが頼りになりました。

話はそれぞれの場所での惨劇を、ネガ物質を手に入れることで垣間見ていき、「お友達」の過去を知ることもあります。
そしてネガ物質を手に入れるごとにディエミの力は増していきます。
ほとんどの場所で胸糞の悪い出来事があり重苦しいですが、それゆえに愛情や信頼を見つけられたときが印象的でした。
結末もめでたしめでたしとは言い切れないものの、希望を感じられます。

お友達は全員、完全に、ではありませんが被害者で、
サンドラたちと共に向き合うことで少し過去を消化できるようになります。
その、戦友とでも言うべき関係性が愛おしくて、仲間みんなを好きになりました。
シクロ、ドルガムは優しくて、クワロ、ユリノヴァ、リカードは可愛くて、
サンドラ、カルロッタ、ルーシーは頼りになって好き!
また、一緒に戦闘をしていくと会話イベントが発生して、
対サンドラだけでなく仲間全員が全員との会話イベントがあって、よりみんなと、みんなの関係が大切に思えました。

あとユリノヴァの「寝る」って本当に寝るなんですね。心が汚れていてごめんなさい……。

過去の作品感想:END ROLLTOWER of HANOIType & Hope!!Closed faith
(2025/10/25)

2025年同人ソフト作品感想

 

 

 

 

 

 

 

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2005/5/8開設
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