コミックマーケット77感想リスト
同人ソフト(ノベル系)は基本的に全て、
それ以外は感想が思い浮かんだもの限定です。
基本的に同人ソフト(ノベル系)はプレイ順(パッチ待ち作品を除き事前の期待順)です。
それ以外はサークル名順です。
ただしおすすめ、期待作品は連続しないようにしているので前後することはあります。
また時間がかかりそうな作品は読むのをある程度後回しにします。
時間がかからなそうな作品は先に読んだりもします。
女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、
BL=男主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男(年齢不問)、としています。
作品が女性向かどうかは基本的にサークルさんの自己申告です。
値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。
作品名が太字になっているものは、良いか悪いかは別として非常に個性的な作品です。
大嫌いか大好きか、二つに一つ。当たるも八卦当たらぬも八卦。
そんな感じでプレイしてみるのもいいかもしれません。
このリストでの太字作品は橋です。
特におすすめ
灰瞳に機す/お茶みどり
おすすめ同人ソフト完成版
片輪車と雪女/活動漫画屋
とつげき!人間戦車/焼肉万歳
おすすめ同人ソフト連作
八つ数えろ/TR九石堂/System9
新規期待の同人ソフト
八月のシミュラークル
体験版ver1.0/Fitz
おすすめ以外で面白かった同人ソフト完成版
シナリオの鉄人/オマケノベル制作委員会
スミレと冬の駅舎/半端マニアソフト
SkyScape/雪月
world rewinder/言ノ葉迷宮
約束を交わすその日まで/黒鞄
流れ落ちる調べに乗せて/影法師
電脳網喫茶密語/TGC
雲になれたら/そ〜る
期待の同人ソフト以外で完成が楽しみな体験版・連作
うみねこのなく頃に散/07th
Expansion
針鼠城殺人事件/壱九四伍
PNOS/風華ソフト
闇を奔る刃の煌き/影法師
ばにふり 〜Vanilla Flip〜 体験版ver2.00/BreachBrigade
カナタメニ 試製版 第一話/10RLC
他に良かった作品は、
完成版では「カムガカリ、子狐丸宗近」「橋」「即売会はおれでまわってる」「黒い煙と青い空」「湖岸の盲点」「鬼灯籠」「TWADの物語」「四季の詩」「壱万堂」「虚蝉 〜記憶の彼方〜」「the
Southern Cross」「さくらミントファンディスク
僕の私」
連作では「牙旗と黒翼と白銀の羽 〜鴇色セレナーデ〜第一幕」「私に咲く華を見て彼は笑った【精神≠現実】〜存在〜」「ユメツクリ β版」「永遠が刻む記憶のカケラ_EP1」「ガレリア
- GALLERIA - The First Episode」
体験版では「ろすでい!体験版」
女性向完成版では「fall」「たたかえっ!魔法少年スカイプリム」「Carnival」
絵では「SkyScape」「針鼠城殺人事件・序」などが綺麗、「四季の詩」も印象的でした。
また、「片輪車と雪女」の背景写真も印象的。
システム関連では「八月のシミュラークル体験版ver1.0」一押し。完成版を見てみたいです。演出も良。
話の構成が印象的なのは「中夜の考察」「world
rewinder」
あと以前にも挙げましたがやっぱり「灰瞳に機す」
音楽は「SkyScape」「流れ落ちる調べに乗せて」
歌は「SkyScape」の挿入歌「ise rala」がお気に入り。
そして「肉奴隷調教ゲーム」のOP「ニクドレイのテーマ」に洗脳されました。
今回は面白い完成版が多かったです。体験版は数こそ少ないですがすごく楽しみな作品がいくつかありました。
ただ全体の完成度が上がったせいかこれというムービーやボイス入りの作品はありませんでした。
あと一カ月で夏コミという時期までかかってしまいましたが、
その理由の一つが作品集の存在。
「シナリオの鉄人」「フリゲ製作者の集いCD」それに作品集ではありませんが【One
dot contest】など、
一つのCDで様々な作品に触れられるというのはとても良い試みでした。
今後もこういう企画があれば読んでみたいなと思います。
(7/15)
シナリオの鉄人/オマケノベル制作委員会(500円)
立ち絵二人で各五表情、BGM三曲、背景三枚という
共通の素材を使用して制作された二十の同人ゲームを収録。
オマケ・ノベル第四号の感想はこちら
オマケ・ノベル第五号の感想はこちら
オマケ・ノベル第六号の感想はこちら
オマケ・ノベル第七号の感想はこちら
オマケ・ノベル第八号の感想はこちら
オマケ・ノベル第九号の感想はこちら
シナリオの鉄人120%/ライ麦狼
シナリオの鉄人のレギュレーションについて
立ち絵のある二人が解説やツッコミを入れていくチュートリアルを兼ねた作品。
選択肢なし、チュートリアル、十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムはYuuki!Novelなのでバックログが読めないのがやや不便。
初っ端からパロディの元ネタがわからずノリについていけませんでしたが、
反則ではない表現方法の例などはそういう手があるのか、と感心しました。
(1/1)
Graduaters!〜グラディエイターズ!〜/おかゆ/スタジオ蜜柑
常盤健二は高校二年生の春から、幼馴染の御堂明日香と同級生の三笠優希と共に夜の校舎に侵入するのが日常となっていた。
しかしそれはあるきっかけで途絶えてしまう。
そして始まりから二年後の卒業式の日、彼は明日香から夜の校舎へと呼び出された。
選択肢なし、呵責、一時間ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは一通りの機能が揃っていて快適。
現在、過去に校舎に侵入していた頃、ラジオのお悩み相談の三つが入れ替わりながら話が進んでいきます。
ラジオが最後まで読んでも他の部分からちょっと浮いているように感じられたのが気になりましたが、
前半で語られたことがきっちりと後半に絡められている上に緩急の変化も巧みで、
そのため終盤の展開には惹き込まれました。
話の組み立てが効果的になされていると思えた作品です。
(1/1)
luna/karimikarimi/カリピロウ
アキラは少女に見送られ、階段を上がる。
その先にいる者に会うために。
選択肢なし、SF、五分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
セーブや文章速度変更などはありませんが短いのでさほど気になりませんでした。
やや哲学的な問答が中心。
屋上の使い方が面白いなと思いましたが、
話自体は淡々と進みすぎていてあまり印象に残りませんでした。
(1/2)
Spangle/凪原みどり/Glasses!
同じ高校に通う長柄圭と、その兄の志津香。
その日は文化祭。志津香が色々とトラブルを起こしながらも実行委員をしている中、
熱を出して寝込んでいた圭は無理矢理呼び出され、後夜祭にだけ顔を出すことになっていた。
選択肢一つだけ、携帯電話、文化祭、一時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
冒頭で弟の話を読むか、兄の話を読むか選択をします。
途中、二人がお互いの話に関わってくるシーンあり。
ヒロインが抱えているものが明かされる場面が
ちょっと説明不足だったりやや唐突なように感じられましたが、
長柄兄弟のどちらも、ヒロインが好きだということがひしひしと伝わってきました。
それに片方を読み終えた後、もう片方の話がどうなっているのか気になりましたし、
お互いの話にお互いの設定が上手く使われていておお、と思いました。
単体でも良かったですが、両方読むとさらに楽しめる作品でした。
あと、なんだか女の子の黒い描写がすごく生々しいです……
過去の作品感想:[ Miniature Cast ]、秋風夜空〜BOY
MEETS UFO〜、いのちのシルエット
(1/2)
ヴィクサシオン/ちょけ
選択肢なし、劇中劇、三十分と少しで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムはセーブしてロードすると最初に戻されるのがかなり不便。
一周目を読み終えると、視点主が明かされた状態で読める二周目を読むことができます。
そのつくりは面白いなと思いましたが、
クセがある上に描写も少なめなのでとてもわかりにくかったです。あらすじが書けないくらいに。
二周目があるとはいえ、一周目の時点ですでに置いてけぼりにされてしまいました。
システム共々、もっと読みやすくしてほしかったです。
(1/3)
五分間事件/秋山真琴/風華ソフト
草木も眠る時間に目が覚めてしまった八雲七瀬。
なんとなく向かった学校で彼女を待っていたものとは……
選択肢あり、選択、三十分足らずで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
選択肢によって様々な結末を迎えます。エンディングは十五種類。
以前のオマケノベル掲載作とのクロスオーバーあり。
開始後すぐに終わってしまうエンディングがいくつかあって、
全体としてのテンポがちょっと悪くなっているように感じられてしまいましたが、
後半で分岐するエンディングは色々なバリエーションがあって楽しめました。
ベタながら鈍感編が微笑ましくて好きです。
過去の作品感想:竜の見る夢(体験版)、さもなくば懐は鉛筆でいっぱいに、終わらない放課後でまた逢いましょう、PNOS
(1/3)
さよならいと/た〜ゆ〜
あるときから慢性的な頭痛に悩まされていた真那倉恭人。
その原因はヤドリという名の生物だった。
幼馴染で彼女であるゆりのクラスメイト、絲子はそれを治療することができるという。
選択肢なし、ヤドリ、二十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
特殊な能力を持つヤドリが恭人の体に住み着いていたことから始まる話。
恭人の設定によって使える舞台を広げているのが上手いです。
話としても、三人が皆自然に真っ直ぐな行動を取れることに好感が持て、
終始心地よく読み進めることができました。
そんな中交わされる会話もいいなと感じましたし、
この先の三人も読んでみたくなった作品でした。
(1/4)
シナリオの鉄人/Ark/future extra
夜の学校に学年一の秀才少女を呼び出した落ちこぼれ少女。
今、女のプライドを賭けた三番勝負が始まる!
選択肢なし、勝負、コメディ、十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムはセーブ機能がないこととスキップが遅めですが、短いのでさほど気になりませんでした。
秀才少女が落ちこぼれ少女を手玉に取ったり自爆っぷりを眺めたりします。
容赦のない秀才少女の言動と、それに対する落ちこぼれ少女のツッコミが
テンポよく繰り広げられていて笑えました。
最初から最後までそんなトーンで楽しめたのですが、
最後の最後、オチでの秀才少女のツッコミが弱くて読後感はいま一つ。
慣れないことはするものではない、と思ったりしました。
過去の作品感想:rain、youth 体験版、dawn
(1/4)
シナ鉄超特急。/礼門Z/礼門屋
突然現れた魔王。しかしそれに立ち向かう勇者達がいた。
ツンデレゴールドとヤンデレブラック。
彼女達はエロい攻撃を繰り出してくる魔王を倒すことができるのだろうか。
選択肢なし、魔王、エロ、二十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
シナリオの鉄人のレギュレーションにツッコミを入れたり、
時事ネタやネットスラング含む会話をしたりしながら魔王を倒そうとします。
悶え声+立ち絵の特定箇所ズームがエロいです。
見えやしないのについ文章非表示にしてしまったくらいに。
三人目が加わってからとラストがややグダグダな感じでしたが、
色々なアイデアや抜け道が満載で、よく気付くなぁと感心しましたし、楽しめました。
それにエロかったですし(大事なことなので略)
過去の作品感想:ハンドレッド・ワイヤーズ
(1/5)
セカイハイタ/D.S
真っ暗な教室で目を覚ました高校一年生の秋月輔。
同じ教室にはそれまで面識のなかった三年生、瀬階リネがいた。
校舎内に閉じ込められていることに気付いた二人は協力して、脱出を試みる。
選択肢あり、探索、二時間半ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムはやや動作重め。
効果音はかなり効果的。特にバッドエンド時のものはもう聞きたくないくらいトラウマモノです。
場所を選択して校内を探索していき、
脱出方法と現在の状況になってしまった原因を明らかにしていくアドベンチャーゲーム。
前半パートと後半パートに分かれていて、前半の行動が後半に影響を及ぼします。
エンディングは二種類+バッドエンド。
特に前半、文章が硬めで読みにくさがあることと、
ラストがややあっけないところが気になりましたが、
後半パートの探索はバッドエンド時の効果音も相まって、
いつ、どの行動を起こすのかを考えて実行していくのが緊迫感ありました。
(1/5)
舞踏/かわうそうータン/サカナ・ノベル
製薬会社のご令嬢の生江に惚れられてしまったタカシ。
しかしタカシは生江の使用人、妙のことが好きだった。
ある夜、生江に呼び出されたタカシは、街へ「舞踏」なるものが現れると伝えられたのだった。
選択肢なし、過去、舞踏、五十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
舞踏とアップテンポなBGMがとても合っていました。
現代と五百年ほど前のヨーロッパで起きた出来事が交互に語られていきます。
レギュレーション違反ではないものの、背景がほとんど使われていないのはいいのかなと思いましたが、
(極端な話「ラメドラマティック」をほぼそのまま投稿してもOKになっちゃいますし。
まあ、それはそれで面白くするのはかなり難しくありますが)
話自体は舞踏の成り立ち、舞踏と関わった人々、現代の舞踏どれも興味深く読むことができました。
特に舞踏の中に入った人が感じることの描写が、
通常では味わえない体験であることがひしひしと伝わってきます。
音楽をとても良く生かした、こちらまで体が動いてしまいそうな作品でした。
過去の作品感想:魔法少女サカナ―運命の輪、プレ狗張子、彼女は怒っているか?
(1/6)
真夜中の恋人/シャーリーン/風花の工房
井上祐樹には最近彼女ができた。名前は如月舞香。
二人は夜の教室で話をするのが日課だった。
選択肢あり、ホラー、十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
ある日の夜、舞香との会話中にどのような発言をするのかを選択し、
その結果によって四種類の結末へと分岐します。
一週目の途中でですが、真相に気付いたときにはぞっとしました。
ただエンド4を除き、四回の三択を完璧に選ばなければエンディングへと行けず、
どの発言がそれぞれのエンディングに関わっているかもわかりにくいので、
正解を探してあれこれ迷う楽しさではなく、機械的に選択肢を潰していく感じになってしまいました。
(1/6)
ムラタク/はと/non
color(フリーソフト)
十五年間は太陽が出ないだろうと予報されている世界。
女は月に八つ当たりをしていた。
選択肢なし、ムラタク、十分足らずで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
前半は男と女の会話、後半はそれから十五年後、母と娘の会話が読めます。
どちらもお互いに言っていることがかみ合っていなくて、
なのに会話はきっちり進んでいくので終始妙なおかしさがありました。
そしてムラタクはムラタクでした。
過去の作品感想:Dear world -the
one-、眼痕葬祭、Dear world -Re.-、彼と彼女と彼女の忠義
(1/7)
陽だまりの家族―深夜のホームドラマ―/さかいともこ/T.Y.G.ZONE
二次創作税のため描き手が激減してしまった同人界。
オタク同士の結婚に補助金が出るようになったが、それでもオタク人口は減り続けるのであった。
選択肢あり、近未来、オタク、十五分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
オタクが少なくなり保護政策がとられるようになった世界での夫と妻の会話。
バカゲーとのことですが、実際にありそうで微妙に笑えません。
ただ、立ち絵と年齢のギャップを整形+コスプレで済ます強引さは素晴らしいです。
あと、私は総裁は攻だと思います。というか幹事長が受キャラだと思います。
過去の作品感想:愛の激情――昼下がりの人妻――、愛の下僕――昼下がりの女王様、風の殺意、秘密の薔薇、真夜中をきりとって、もうひとつの水の記憶、Come,
ye disconsolate
(1/7)
恐れていたバリオラ星人の地球侵略作戦/青八木
景/Fortune Bell
地球を征服しにやってきたバリオラ星人。
はたして地球はどうなってしまうのだろうか。
選択肢なし、バリオラ、十五分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
セーブや文章速度変更などはありませんが短いのでさほど気になりませんでした。
タイトル画面の演出が古い特撮モノっぽくていい感じ。
地球征服に来たバリオラ星人の隊長と部下の会話が中心。
真相に対する驚きはあまりありませんでしたが、
隊長の根拠の薄い自信満々さが微笑ましいです。
先遣隊の皆さんは一時、闘いを優位に進めていたのに残念でした。しかしいずれ第二、第三の……
過去の作品感想:剣の姫君と101本の魔剣 体験版、さとりのよる、ユウレイのいた道
(1/8)
月夜に処女は恋文を濡らす(15推)/さよのすけ/Ray
全寮制のお嬢様学校で教師をしている主人公のもとへ、女生徒から手紙が届く。
卑猥な表現で自分を好きだと言ってくるその手紙に困惑しつつも、
その差出人と会うために、真夜中の学校を訪れるのだった。
選択肢あり、レズビアン、手紙、四十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
効果音がいろいろあってどれも効果的でした。
主人公の行動を選択していき、それによって結末が変わります。
エンディングは六種類。
もうちょっと主人公が憔悴していく様をじっくりねっとりと見たかったですが、
古文やお茶会といった要素が含まれた物語は背徳的な美しさと怖さがありました。
あと、タイトルに非常に興味を惹かれました。妖しすぎます。
過去の作品感想:魔歌使い、時函 -Time
Capsule-、虚実ゲーム または時函予告編・解答編付
(1/8)
幻幽の夜/虎舟和彦/十三妹
夜、学校の屋上で目を覚ました藤原学。
慌てて帰ろうとすると、女の子二人の話し声が聞こえてきた。
選択肢あり、幽霊、二十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムはロードするとき非常に時間がかかるのが不便。
どうやらセーブ箇所へ直接飛ぶのではなく、
最初からセーブした箇所まで自動的に読み進めが行なわれる仕様のようです。
普通にスキップした方が速い気も。
夜の学校で幼馴染の女の子と会い、一緒に帰ろうとするも、不思議なことが起こります。
途中で真相に薄々気が付いてしまいましたが、
それでもやるせない気持ちになる作品でした。
(1/9)
中夜の考察/KaTana/言ノ葉迷宮
冬至の夜、学校の屋上で空を眺めていた主人公の下へ、同級生の小石川沢子がやってきた。
なんでも、妹の泉美が校舎内で痴漢に遭い、まだ建物の中にいるという。
犯人を見つけるため、彼女達は校舎を探していく。
文字入力あり、推理、三十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。黄色いモノもあり。
立ち絵をシルエットにして姉妹を表現したり、推理に絡めてきたりするのや、
画面いっぱいにヒントが出ているのにそうと気付かせないのが上手いなあと思いました。
泉美が痴漢に遭った時間に校舎内にいた四人(姉妹含む)+第三者の中で
誰が犯人かとその理由を単語を入力して当てます。
難易度は黄色いモノなしでは結構高め。黄色いモノありではやや易しめに感じました。
私の場合、動機は最初の内に気付きましたが、犯人が黄色いモノなしではギブアップ。
それに最初は思いっきり引っ掛けに嵌ってしまいました。
そう簡単なわけはないと過去作から身に沁みていたのですが……
指定された素材を効果的に使った、とても考えられている作品でした。
過去の作品感想:Reason
of Detective、夏、セミ、少女、deep-sea
fishes in gloom、かげろうは涼風にゆれて、幽霊相談室、変調・幽霊相談室、テオとセァラ、わたしには聞こえる
(1/9)
日食の日の、彼女と彼女とボク/銛鯱丸/グリーンティミルク。
半年前に親の都合で小さな島の学校に転校してきた宏は、生徒達と馴染めずにいた。
皆既日食を見ることができる日も、校庭で太陽を眺める皆と離れ、一人教室にいたのだった。
選択肢なし、友達、ぱんつ、十分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
イジけている主人公に女の子二人が活を入れる話。
女の子二人の気遣いが暖かいですが、その手段のせいでなにやらイケナイ気持ちに。
このラストの後で、なにかお約束的なことがあったのかどうかは非常に興味深いところです。
過去の作品感想:水の腕、Endless Rain、いっしょにあるこう。、潜雲艇のある風景、DAYs
(1/10)
―――あやしかた/三根崎優介/熊月温泉
学校を舞台に、毎回シチュエーションの違う十分間を何回も何回も繰り返している二人の少女。
前の時間の記憶をなくしながらも、この世界から抜け出すために奮闘するのだった。
選択肢なし、ループ、十五分ほどで読み終わりました。
シナリオの鉄人参加作品。
システムは特に問題なし。
黒髪の少女と仲良くしたり攻撃されたりしながら、世界のカラクリに迫っていきます。
前半の何週かは法則が適用されているのに、
中盤は法則部分が省略されてしまっているので、
どういうカラクリなのか推理しようとすると
途中で有耶無耶になってしまうのがちょっと気になりましたが、
主人公が地の文でぶっちゃけているのが楽しめましたし、
ラストも前向きにやりたいほうだいで、心地よく読み終わることができました。
(1/10)
さて、とりあえずリアルタイムで見ていたのでお約束を。
私の記憶が確かならば、この企画には創意工夫に溢れた作品が揃っていたであろう。
そんな中で印象に残った作品を挙げていきます。
タイトル:月夜に処女は恋文を濡らす
冷静に考えれば健全なタイトルと言えるかもしれませんが、
もうエロいことしか思い浮かびません。そしてエロは強し。
一番インパクトのあるタイトルでした。
BGM:舞踏
どの作品でもdemo002.mp3の存在感が抜けていましたが、特にこの作品では多用されていて、
ゲーム画面に踊りの絵はなくとも、音楽と文章描写で踊る様が目に浮かびました。
印象では「Graduaters!〜グラディエイターズ!〜」のDJジョバンも脳に刻まれています。
効果音:セカイハイタ
バッドエンド時の効果音が強烈なのに、バッドエンドになりやすいという鬼仕様。
ミュートにしてプレイしようかと真剣に検討するくらいトラウマです。
あと「月夜に処女は恋文を濡らす」の効果音も多彩かつ印象に残りました。
ヒロイン(非眼鏡):「―――あやしかた」の主人公
愚痴でさえ明るさを感じさせる物言いと、
――相手にも無理を通して、でもなんだか許せてしまう人柄が魅力的。
おかげで異常な状況とコメディが良いバランスで並び立っていました。
あと「Spangle」の霧波千歳が健気で、圭が惚れるのもうなずけます。
ヒロイン(眼鏡):三笠優希(Graduaters!〜グラディエイターズ!〜)
前半のやりとりに好感が持てましたが、
それだけに余計、終盤の彼女がらみのシーンは印象的でした。
背景:さよならいと
ただ背景を消して表現するのではなく、
設定と絡めた上でしっかりと表示させているところが上手いです。
「シナ鉄超特急。」の背景へのツッコミや、「中夜の考察」の背景も印象的。
会話:シナリオの鉄人
最後ちょっと尻すぼみでしたが、それ以外は終始二人の掛け合いに笑いました。
二十作品の中で一番能天気なシチュエーションも力を抜いて読めて○。
お気に入りの作品:Graduaters!〜グラディエイターズ!〜、さよならいと、舞踏
「Graduaters!〜グラディエイターズ!」は構成もテキストも良くて、
真っ向勝負で面白い地力のある作品という印象。
「さよならいと」は設定も上手いですが、それ以上に登場人物が魅力的。
当たり前にありがとうが言え、当たり前に相手のために行動できるのがまぶしいです。
「舞踏」は音楽を最大限生かした作品。
demo002.mp3はこの作品のために作られているのではないかと思えてしまいます。
それぞれのエピソードも良かったです。
一番のお気に入り:中夜の考察
この企画をも演出に取り込んだアイデアには脱帽。
おなじみの黄色いモノによる難易度調整も丁度良かったですし、
なにより読み手の思考を手玉に取るのが上手すぎです。
完成度の非常に高い作品でした。
(1/11)
灰瞳に機す/お茶みどり(1000円)
去年の冬コミで頒布されたバージョンからシナリオの加筆修正、
立ち絵・一枚絵等の追加、BGMの追加、演出強化、
CGモード・音楽鑑賞の追加、おまけシナリオ追加などがされています。
おまけシナリオは二十分ほどで読み終わりました。
システムは以前と同様、カーソル移動が快適。
演出では文字色がグラデーションになっているものが効果的に思えました。
タイトル画面のシルエットはちょっと違和感。体型がスマートすぎて鋭さを感じてしまいます。
一枚絵は五十枚+差分。エピローグのヒロがすごくいい顔でお気に入り。
今回、おまけシナリオまで含めて改めて読みましたが、
やっぱりシュウとヒロの初々しさが大好きです。
だから後半はとても悲しくて、でも目が離せません。
また、全ての真相を理解してから読んでいるので、
嘘を書かず、あからさまにも書かないように言葉が使われているのがわかって、すごいなと思いました。
去年頒布版と同様、特におすすめしたい作品です。
同人ショップでの委託販売も開始されたとのことで、是非入手してプレイされてみてください。
(1/12)
勝ち抜き!!バージンロード(18禁)/Stray
Moon(1000円)
UMAハンターの両親が作った借金のカタに、
知り合いの女の子と結婚させられることになった小野寺圭人。それも複数の女の子が対象。
誰が圭人と結婚するかで揉めた彼女達。
最終的にはカードゲームで圭人に勝った者がその権利を得ることとなった。
選択肢なし、脱衣カードゲーム、カードゲーム部分を含み三時間ほどで読み終わりました。
システムはアイテム購入後にセーブできないのが少々不便。
音楽は特に問題なし。
絵は複数の方が描かれていますが、やっぱりみやま零さんの絵はいいです。
圭人が一番可愛い気がしなくもありませんが。
変則ポーカーで対戦し、相手のコインを0にすれば勝ち。
ですが、女の子の方は服を一枚脱げば最初と同じ額のコインを獲得して再チャレンジしてきます。
こちらは一回でも0になれば負け。
かわりにそれまでの対戦で得たコインで役立つアイテムを購入することができます。
祭日花華あたりからは結構賢いので苦戦……というか長引きます。
適当に手札選択したりBETしたりしているとあっさり負けますし。
ただ、負けてコンティニューすると弱くなる仕様とのことなのでいつかは勝てます。
テクニックとしては良い手が来たとき、たくさんBETすると相手に降りられてしまうので、
BET上限の半分(罰金額)を賭けて相手に上積みさせると効率いいです。
罰金額を1コインでも超えると降りられる可能性が高いので。
逆にこっちがノーペアのときに相手が降りるのを期待して罰金額+1コイン以上BETするのも手。
とはいえそういうときは降りてくれない気がするのもお約束。
アイテムではちくわのあなで全カードを見て、
その結果でねこだマシンorじゅげむを使うコンボ最強。
ただ一気に二つアイテムを消費してしまうので、
自分の先攻で、ノーペアだけどあと一枚違えば大きな役を狙える手札で、
上限額いっぱいまでBETして相手が降りずにたくさん上積みしてくれたときに使うが吉。
ストーリーはラストがお約束でしたが、
色々なタイプの女の子と色々なH(一人一シーンですが)ができるのが良かったです。
過去の作品感想:不機嫌な妹、不機嫌な姉、不機嫌な従妹、僕の巫女姉さま、ぬるぬる!!風紀委員会、不機嫌ななつみさん、少年の国の少女アリス、コーヒーとチョコレートパフェ
(1/14)
カムガカリ、子狐丸宗近/花を吐く抄女(100円/フリー公開予定)
ある日突然狐の耳と尻尾が生えてしまった屋守向日葵。
混乱する彼女の元へ、神社本庁の者がやってくる。
なんでも、神剣「子狐丸宗近」を用いて鬼祓いをしてくれとのことだった。
選択肢なし、狐、鬼、ボイスあり、五時間足らずで読み終わりました。
システムは「やんでれさんのすゝめ」とほぼ同様。
音楽は特に問題なし。
絵は向日葵の表情がちょっと硬いかなと思いましたが、終盤の向日葵ならばこれで良いかも。
鬼が狙う「霊場地脈」を守るため向日葵が赴いた先には個性的な三人の狐憑きの先輩がいて、
彼女達と共同生活を送りながら鬼を退治していきます。
序盤、やや冗長で退屈に思える部分がありましたが、
中盤の美味い食べ物や酒さえあればすべて世は事もなしといった感じで微笑ましかったですし、
終盤の出来事からエピローグへの流れは惹き込まれます。
それに苦労性な向日葵さんの諦めが多分に入った泣き言は、不憫に思うと共に蜜の味でした。
過去の作品感想:死狐様、挽歌の候、如何お過ごしでしょうか、早瀬に案山子は、黄昏の姉妹、終末のマリアージュ、八目鰻、黄昏の姉妹、終末のラジオ、一子、二狐とも、巫女との狸、菓子狐憑き、傾城狐の嫁入りなこそ、箱入り娘のてるみどぉる、やんでれさんのすゝめ、あそびめヱロゲに花束を
(1/15)
ハカセと助手と空に浮く島/ふぉらん(1000円)
超天才で美少年だが性格が捻じ曲がっているハカセの元へ、
助手を名乗る胸の大きな女性がやってきた。
そして突然、ハカセは拉致され、空飛ぶ古代遺跡に連れてこられてしまったのだった。
選択肢なし、愛まっしぐらコメディとのこと、ボイスあり。一時間足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。OPムービーとOP、EDに歌あり。
絵はすっきりとした絵柄で好感が持てます。一枚絵は六枚+差分+パッケージ画像。
ひねくれたハカセと能天気な助手の空飛ぶ島での生活が中心。
地の文の中にある括弧でもボイスが流れるのが特徴的。
(たとえばハカセは「〜〜」と呟いた、の「」部分がボイスあり)
ただ、実際に喋っておらず心の中で思ったこともボイスで流れるのはちょっと違和感。
あと、コメディと言うには特に空島での日々に笑いが少なく、物足りなさがありました。
序盤やラストでのハカセと助手の会話は、どっちもどっち感が満載で楽しめます。
それに助手の夢いっぱいなおっぱいも見所ではありますが、
なによりもハカセのシスコンっぷりの痛々しさを生暖かく見守れるのが個人的に一番の見所でした。
過去の作品感想:シウテクトリ
(1/19)
スミレと冬の駅舎/半端マニアソフト(100円)
クラスメイトの板垣スミレのことが好きで好きでたまらない主人公。
田舎のため、上級生が卒業し、朝、電車を待つのが二人だけになってしまった日、
主人公はスミレから声をかけられた。
選択肢なし、オナニー、少年少女、三十分ほどで読み終わりました。
システムはセーブができないのがちょっと不便。
音楽はBGM:02がお気に入り。これ「冬は幻の鏡」の曲ですよね。
絵は背景写真のみ。
ある悩みがあるスミレに対して主人公がなんとか解決しようとします。
その解決方法が泥臭いどころではなく……うーん、イカ臭い? もしくは栗の花。
滅茶苦茶な理屈を勢いで押し切ろうとする強引さがあります。
ただその真剣さは本物で、とても眩しく感じられました。
格好悪さが格好良い、面白い作品でした。
過去の作品感想:冬は幻の鏡、空の上のおもちゃ、男土下座地獄、コミックデイズH、ツツジと夏の坂道
(1/29)
橋/海野書店(500円)
東京で就職したものの、上手く馴染めずに辞め、故郷の餘部に戻ってきた主人公。
運搬橋があるその街で、何をするでもなくただ日々を過ごしていた彼は、
二人の女性と出会い、会話をするようになる。
選択肢あり、橋、会話、五時間と四十五分ほどで読み終わりました。Vista向けのパッチあり。
システムは画面が暗転したりするとき、もう一度クリックしないと次のシーンへ行かない箇所があるので、
ボーっと黒い画面を見続けてしまうことがたまにありました。
音楽はEDに歌(四種類)ありますがBGMは三種類。
場面によってはちょっと変化に乏しいかなと感じました。
絵はヒロイン二人とも可愛らしいです。一枚絵は二十枚。
ただ、主人公がどの一枚絵でも微笑んでいるのですが、ここは笑うシーンではないだろうというものもありました。
図書館で出会う「先生」と川の畔で出会う優希との会話を通じて、
主人公が色々なことを考えていきます。
エンディングはグッドエンド二種類とそれ以外のエンド四種類。
中盤までのあやふやだけど一貫した二人との関係と比べ、
終盤は唐突に話が動いてしまい戸惑いましたが、現実っぽいとも思えました。
それに、先生も優希も可愛い。
でも、読み終えて一番強く感じたのは、面白くないということ。
ただしそれはつまらないという意味ではなく、心地好いの逆としての意味。
純粋すぎて痛い子な主人公の思考や、哲学的ともいえる先生との会話は、
私が毎日を過ごす中で漠然と感じながらも蓋をして、
深く考えないようにしていたものをずばずばと顕わにしていきました。
それが的確だからこそ面白くありませんし、途中でもう読みたくないとさえ思いました。
単純に楽しめる話ではなく、人によって感じ方が大きく異なる作品です。
ただ少なくとも、この作品にしかないものがある、特徴的な話でした。
過去の作品感想:海子さんこんにちは
(2/1)
SkyScape/雪月(900円)
有害物質や病原菌の蔓延により11の都市の中でしか人間が生きられなくなってしまった世界。
そこでは、飛行機などで空を飛ぶことが禁止されていた。
アークシティという都市で暮らすジオルグは、ある日謎の少女、セラと出会った。
選択肢なし、空、歌、五時間足らずで読み終わりました。修正パッチあり。
体験版の感想はこちら
システムは特に問題なし。メニューボタンも光らなくなっていました。
音楽はどの歌もBGMも良かったですが、特に挿入歌「ise
rala」がお気に入り。
OP、EDに歌あり、他に挿入歌あり。OPにムービーあり。
絵は色々な服を着るセラやミリィが可愛い。
リーガルの女子制服のスカートには上層部良くやったと言いたいです。
あと、印象的な表情が多かったのですが、
文章が全画面表示でたまに被ってしまうことがあるのがやや気になりました。
ジオルグとセラは空を目指し共に暮らすようになりますが、
セラの正体やジオルグの過去が明らかになっていきます。
登場人物が皆強い意志を持っているのがいいなと思えました。
中でもセラがお気に入り。後半の頑張る姿もいいですが、日常のマイペースな言動も好きです。
特にエピローグの直前のシーンは情景が目に浮かぶようでしたが、
それ以外の場面でも、音や絵や話や登場人物が、とても綺麗な作品でした。
(2/3)
world
rewinder/言ノ葉迷宮(100円)
ある日、高校二年生の久賀要一は幼馴染の三野原と放課後遊ぶ約束をした。
しかしその放課後は、そう簡単には訪れなくなってしまっていたのだった。
選択肢あり、SF、ループ、五十分ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は女の子が可愛らしかったです。
一限目の前から六限目の途中までを繰り返し、しかし記憶まで元に戻る中で、
怪しい行動を取る三野原達の目的を探していきます。
エンディングは三種類。
主人公は毎回何も知らずに行動を開始するため、
プレイヤーはループ前提で布石を打って、望みの方向に話を進めていきます。
単純な情報の積み重ねと少しの論理的思考があれば解けるので、
何周かする根気さえあれば難易度は低めでしょうか。
ですが、解決に必要なピースが組み上がった時の達成感はかなりのものでしたし、
それぞれのエンディングも、エンド3は三野原の変わり様が悲しかったですし、
エンド1は良かったなと思えました。最後の一文も洒落てます。
話も謎も、印象的な作品でした。
過去の作品感想:Reason
of Detective、夏、セミ、少女、deep-sea
fishes in gloom、かげろうは涼風にゆれて、幽霊相談室、変調・幽霊相談室、テオとセァラ、わたしには聞こえる、中夜の考察
(2/4)
即売会はおれでまわってる/犬と猫(購入特典)
次なる金儲けとして即売会を選んだシバ。
シオを隠し撮りした写真を使って写真集を制作し、
即売会で売りさばいてゆくのだった。
即売会体験シミュレーションとのこと。六時間足らずでエンディングまで到達しました。修正パッチあり。
なお、即売会と書いてせかいと読みます。
システムは基本的に快適なものの、
毎回目押し(水色散歩道の戦闘のような)で写真を撮らなければならないのが疲れます。
かといってオートで撮れるようにしても効率悪いですし。
音楽は(おそらく)以前の作品で使用された何曲のなかで任意で選べます。
「獅子奮迅」が熱い。目標達成しようと気合入れた即売会では必ずこの音楽にしていました。
絵はミンティに違和感がありましたが、シバは格好良かったです。
あとせめてレアだけでもシオの写真がどんなものなのか見てみたかったです。
自分で撮ったり、買ったりしたシオの写真を三種類選んで写真集を作り、即売会で頒布していき、
指定の即売会で○部以上頒布という目標をクリアしていきます。
特に序盤はリアルに自転車操業で、写真集を売ったお金を新しい写真集発行と
即売会参加費と生活費(体力回復)につぎ込んだらもう後には何も残らないというのもザラです。
まあ、参加費とかまで売り上げで賄えるというのは恵まれているでしょうが。
あと、無理してたくさん参加費払って大きなイベントに出ても最初の内はさっぱり売れないというのも泣けます。
その分終盤は飛ぶように売れていくので爽快。
新しいカメラ購入とか倉庫拡張代とかで半端なくお金かかりますが。
お世話になった即売会はオトメロディマーケット。
参加費のわりにたくさん売れる気がします。
あと、イシュティア以上の即売会には最初の内は参加しない方がいいと思います。
参加費分さえも売れないことが多いので。
あくまでおまけなのでいままでの作品のようなキャラクター同士の掛け合いなどはほとんどありませんが、
ピコ手の悲哀から大手気分まで味わえる作品でした。
あと一つイシュワルドの印刷所に言いたいのですが、ちょっと豪華な本作るだけで納期が半年後とか遅すぎです。
でも再販は一瞬なので、シバの入稿に不備があって色々と直していたということでしょうか……
過去の作品感想:レミュオールの錬金術師、晴れたり曇ったりN、水色散歩道、海洋レストラン☆海猫亭、リミットレスビット 〜王国の勇士たち〜、ハーヴェストグリーン、水色の塔(小説)
(2/6)
N.E.D.E - for Windows
Edition/Team Eye mask(500円)
明日世界が終わる。
ある日巨大なロボットが出現した街。
そこに住む四人の少年少女はその日をどう過ごすのか。
選択肢なし、世界最後の日、ロボット、一時間ほどで読み終わりました。
システムは今までの作品と同様。
OPとEDに歌あり。
絵は光に照らされる響希のシーンが印象的でした。
四人それぞれの視点からの世界最後の日が順番に語られています。
ですが読んでいくうちにあれ? ただそれだけじゃないな、ということに気付きます。
はっきりした結論が示されるわけでは無いのでもやもやしたものが残りました。
最後の考察やおまけテキストでもうちょっと語ってほしかったです。
最初二人の話は、わかりやすい美しさがあってお気に入り。
頭いい二人の話が暗いトーンなのはちょっと泣けました。難しく考えすぎるのかなぁ……
過去の作品感想:楽園、僕の心は雨のち晴れ、Monotone Eden、Abend Eden、Selene-エンディミオンの微睡み、Abyssal
Eden
(2/7)
片輪車と雪女/活動漫画屋(1000円)
おすすめ
過去の作品感想:自虐の詩
Another Birthday、図書館列車 体験版、人形城の箒神・陰、犬神使いと少年
(2/8)
黒い煙と青い空/debris.(300円)
龍を信仰し、その龍が住むと言われる山脈を守り、搭乗型ロボットの龍機を駆るヘルディア第協約王国。
しかし隣の大国、リース大帝国が圧倒的な物量で攻め込んできた。
龍機乗りの少年、エータ・アミエルは敗色濃厚なその戦場にいた。
選択肢なし、ファンタジー戦記、ロボット、一時間足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
立ち絵などは無く、背景写真のみ。
負け戦に臨むエータの行動が、エータの過去や国の成り立ちなどを交えて語られていきます。
大河もののプロローグといった感じで、色々と省略されたような設定もありましたし、
重要そうな登場人物の行く末も語られずに終わり、戸惑いやもやもやがありました。
ですが、それと共に続きも気になりました。
この話単体でも、エータ理想と現実を見据えた割り切りや、龍機同士の戦闘シーンに見応えがある作品でした。
過去の作品感想:SARABAPASS、遠隔戦区 / remote :
OPERA、remote:OPERA Episode 2、桜仮面
(2/12)
ドクター田西邸女子学院寄宿舎物語/CORONA BIANCA
田西邸女子学院という学校に住み込みで入学することになった陽菜。
先生二人、年上の女の子が二人、年下の女の子が二人という環境で穏やかな日々を過ごしていたが、
時折不思議なことが起こるようになっていくのだった。
選択肢なし、少女綺思奇譚、三時間半ほどで読み終わりました。
「陰のキの陽の少女」と同名の登場人物ですが、繋がりがあるかは不明。
システムはやや場面の切り替えに時間がかかることが気になりましたが他は問題なし。
音楽は優雅な曲が多めですが怖い曲も。
絵はそれぞれの性格がよく出ている絵柄でした。
清く正しく美しく楽しい寄宿舎生活が送られますが、なにやら裏があるようです。
全年齢ではありますが上半身裸や妖しいシーンあり。
特に前半、少女たちの何不自由ない日々が綴られていて、暖かく幸せな気分になります。
それだけに、裏の部分は見たくなかったですが、同時に興味をそそられました。
全て解明されるわけではなく、終わり方もすっきりしたものではないのであっけなさがあるものの、
この続きを読んでみたいと思えた作品でした。
過去の作品感想:陰のキの陽の少女 Spec1
(2/14)
北通り稲荷堂短編集 vol.1 稲荷道-いなりみち-/北通り稲荷堂(200円)
「Triangle Brain」と「未来のパルメザン」二つの短編を収録。
選択肢なし、二時間ほどで読み終わりました。
「Triangle Brain」は「Mystic」と同じ世界観で、
異能持ちによって妹を意識不明にされてしまった鮫洲浩介が、
探偵事務所でバイトしつつ妹を治す手がかりを探していきます。
システムや音楽は特に問題なし。
メニュー画面で人物紹介を読むことができます。
絵は「Mystic」の方が好みです。
連載ものの一エピソードといった感じで、異能が関わる事件が起こりますが、
浩介の目的は果たせずに終わります。
浩介が自分棚上げで相手に毒を吐くのがあまりいい気分になれませんでしたが、
事件の見せ方と心理描写が良くて、印象的なシーンになっていると思えました。
「未来のパルメザン」はバンドをしている生田原康哉が、
パルメザンと名乗るロボットに振り回される話。
システムや絵などは「Triangle Brain」と同様。ただし人物紹介はありません。
パルメザンとのやりとりはコメディですが、全体としてはシリアスな青春もの。
すっきりとまとまってはいますが中盤、パルメザンの出番がほとんどなく、
パルメザンとの絡みがもっと多く読みたかったなと思った話でした。
過去の作品感想:Mystic
(2/17)
フリゲ製作者の集いCD/フリゲ製作者の集い(MIXIコミュ)(無料)
フリーゲームを知らない人が知るきっかけになればという目的で配布された、
フリーゲームが十三本入った作品集。
ここでは、ノベル・アドベンチャーやパズル作品の感想を書いていきます。
湖岸の盲点(問題編)/安楽椅子犯人
湖岸の盲点(解答編)/安楽椅子犯人
加々美湖の環境を守るため、リゾート化を推し進めようとする犬塚伊作を殺害する。
事故に偽装するため綿密に準備された犯行だったが、
現場を訪れた一課の刑事、小此木鶯太郎は殺人ではないかとの疑いを持つ。
選択肢なし、読者への挑戦、推理、
問題編は一時間と少し、解答編は三十分ほどで読み終わりましたが、
推理しようとすると問題編を何度か読み返す必要があるかと。
システムは特に問題なし。音楽は緩急の付け方が上手いなと思いました。
絵はストーリーのせいもあるのかやや陰気な印象ですが話に合っています。
読み手には犯人や手口がわかっている状態で、
そのことを知らない刑事が犯人を追い詰めるための手がかり(犯人のミス)を四つ指摘してください、という問題編と、
その答えあわせの解答編に分かれています。
昨年夏に賞品付きの応募企画が実施されました。
しっかりと読み込めば正解に辿り着く、という丁寧なつくりで、
丁度良い難易度だったように思います。
あと解答編の鶯太郎はとても真摯で、
こんな探偵になら私が犯人役だとしても真相を暴かれてもいいと思えました。
ちなみに私は一番最初の答えがわかりませんでしたが他は正解。
後ろ二つのほうが正解率は低かったようで、
そちらは私のようなミステリをあまり読まない人のほうが素直に考えられたのかな、とも思いました。
(2/21)
-15-/素人細工な日々
3×3のマスの中で所々虫食いになっている部分に数字をはめ込み、
縦横ナナメどの合計も15になるようにすれば完成のパズルゲーム。
レベル1〜5にそれぞれ5ステージの全25ステージで、
クリアタイムによってランクが決定されます。
魔方陣の並び方を忘れていたので初回プレイはかなり苦戦しました。
結果CBBABのトータルBランク。
二回目はオールAAでした。
これ以上は瞬時の判断と正確なマウスさばきが要求されそうで、私の苦手とするところです……
あと蛇足ですが、右上の×ボタンを押した時の確認メッセージがやけに丁寧です。
(2/22)
ただ明日に向かって/願成家
天涯孤独だった神保原良衛はその町の町長の家で暮らしていたが、町長が亡くなってしまう。
幼馴染の籠原伶香の家に住むことになった彼だったが、
ある日伶香の祖父から重要な決定を委ねられてしまうのだった。
選択肢なし、遺言、自活、三十分足らずで読み終わりました。
システムはセーブ関連がちょっと使いにくいです。
音楽はなし。
絵は人物を写真背景に溶け込ませる演出がいいなと思いました。
AVGとSLGの複合型とのことで、今回はプロローグのAVG部分を収録。
最後、これからの波乱を示唆する終わり方は良かったですが、
会話シーンのテンポがよくないというか、
ふざけあっているシーンでもどこか棒読みな台詞回しに思えてしまったことが気になりました。
(2/22)
初恋の朝に/Iris0sm
主人公が朝起きると、妹の奈央が出かけようとしていた。
しかし彼女は気乗りしない様子。その理由とは?
選択肢あり、恋愛、十五分足らずで読み終わりました。
システムはYuuki!Novel使用。
音楽は特に問題なし。絵は背景のみ。
出かけようとする妹になんと声を掛けるかで結末が変化します。エンディングは三種類。
主人公がうらやましすぎて憎いです。
スタッフロールありルートに入って判明する事実は
もっと早くに仄めかしていてもいいかなという気がしましたが、
そのルートの結末は微笑ましくて良かったなと思いました。
(2/23)
黒後家蜘蛛の会贋作集 サンプル第三版/黒後家蜘蛛の会贋作集
アイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」の贋作ノベルゲーム。
第三版では三つの話が収録されています。
選択肢なし、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に問題なし。
音楽は優雅な感じの曲調。
絵は基本的に影絵。
「猫当てゲーム」「婚約者」「一文字の伝言」を収録。
ちなみに私は「黒後家蜘蛛の会」未読です。
この三つの中では「一文字の伝言」がお気に入りですが、
どの話も共通する型があって、
ああ、こういう雰囲気の作品なんだな、と思えました。
(2/23)
大丈夫/さくらミント/トラウムブルグ7番地
日々の労働に疲れ果て、ただ働くことと眠ることだけを繰り返していたキイチは、
ある日帰宅中の街角で、ただずっと立っている女性、ミナトに話しかけられる。
そしていつしか彼女と言葉を交わすのが日課になっていたのだった。
選択肢なし、新機軸ブルーワーカー生活系ノベルウェアとのこと、四十五分ほどで読み終わりました。
短編フリーゲーム集 『季節のおくりもの』9月参加作品。
シナリオはさくらミントの甲二さん、グラフィックはトラウムブルグ7番地の秋月つかささん。
システムや音楽は特に問題なし。
絵は可愛らしいですがジーンズの穴に違和感を覚えました。
余談ですが「穴あきジーンズ」でウェブ&画像検索は禁止です。別方向の需要が多すぎ。
無趣味で周囲を拒絶している状態が普通だったキイチが、
ミナトと関わっていく中で違う生き方もあることに気付いていきます。
ミナトが体を大事にしないことがちょっと納得いきませんでしたが、
キイチの日常描写はくたびれた作業員という雰囲気がよく出ていましたし、
ラストのこれからを想わせる終わり方も、いいなと思いました。
しかし、こんな娘が現実にいたら即逃げますね。詐欺か怪しい宗教の確率が高すぎます。
過去の作品感想:踏切、彼と彼女のノスタルジア体験版、月照〜ツキノテラス〜:Re>Re、一日千秋、さくらミントファンディスク
過去の作品感想:Bye
(2/24)
RainyBlue/トラウムブルグ7番地/ばりえーしょん
梅雨の時期、君島哲は自室の窓から、雨に打たれこちらを見つめる少女に気付く。
近付くと逃げてしまう彼女だったが、一週間後、ようやく話をすることができた。
彼女の名前は野々宮空。空が言うには、二人は会ってはいけないらしかった。
選択肢なし、雨、涙、一時間ほどで読み終わりました。
システムや音楽は特に問題なし。
絵は最初の雨に塗れた一枚絵と、最後の表情がいいなと思いました。
あと、この絵どこかで見たことがあると思ったら
さくらミントさんの「月照〜ツキノテラス〜」で描かれた方だったのですね。
笑顔の立ち絵を見てやっと気がつきました。
哲と空が仲良くなっていく中で、事件が起こったりします。
しっとりとしていたり湿っぽかったりと雨を想わせる雰囲気がありました。
哲が関与しなくても半分くらい解決している状態になることはちょっと物足りない感じがしましたが、
最後の一押しはさすが主人公といった感じで、だからどうしたと言い切る様が格好良かったです。
あと、詳細は明かせませんがこの話のある設定、大好物な趣向の方も多いのではないでしょうか。
過去の作品感想:Bye、大丈夫
(2/25)
鬼灯籠/下僕天国
大会社の社長である姫宮総一郎はスパイに刺され生霊となってしまい、
謎の女、鬼灯から夜明けまでの命と宣告される。
犯人はわかるものの証拠がないため、彼は証拠集めに奔走することとなった。
選択肢あり、ミステリ、霊、四十五分ほどで読み終わりました。
システムはまぜまぜのべる使用で、このCDに収録されているものはセーブ可能でした。
音楽は特に問題なし。絵は幼女(娘)可愛いです。
霊のため色々なところにこっそり潜入し、証拠に繋がる情報を集めていきます。
エンディングは三種類。
難易度としては選択式なこともあってやや易しめでしょうか。
でも私は一回間違えました。
直接「犯人はお前だ!(ババーン)」とは言えませんが、
裏で糸を引いて事態を誘導する楽しみがありました。
それに事件を解決するだけに終わらないトゥルーエンドのラストは微笑ましかったです。
過去の作品感想:double
パニック!
(2/26)
肉奴隷調教ゲーム(18禁)/PLASTIC LABEL(1500円)
竹田豊は少女を騙してハメ撮りをし、それを販売することを生業としていた。
出会い系サイトを通じて知り合ったその少女も、犠牲者の一人だった。
しかし他の少女とは異なる言動をする彼女に、竹田の心は揺れ動く。
選択肢あり、肉奴隷、ハメ撮り、七時間ほどで読み終わりました。
システムは特に問題なし。
音楽はOP、EDにムービーと歌があるのですが、OP歌「ニクドレイのテーマ」が強烈。
日常生活中も脳内で鳴り響いて困ります。
絵は前作よりもさらに洗練されたように感じましたが、
趣味全開で言わせてもらえれば、「もっと胸を見せて」
一枚絵は二十六枚+差分。
冒頭で三人の少女から一人を選び、それぞれのルートに入ります。
どのルートも終盤、一つの選択肢があり、二つのエンディングに分岐します。
ヒロインはごく一般的な境遇ながらかなり能天気な笹原 栞、
貧乏な家庭に生まれ、お金にこだわる川田 芽衣、
裕福な家庭に生まれ、純粋培養で育った佐久間 理奈の三人。
Hシーンの数は絵がないものも含め二十三シーンとかなり多め。
それぞれのシーンに身勝手ながらも理由付けがされているのがいいなと思いました。
処女なのにすぐ感じ始めてしまうことはいいとしても、
芽衣ルートの後半が上手く行きすぎに思えてしまったり、
どのルートも結論が綺麗過ぎて白々しく感じてしまったのは気になりましたが、
主人公の心境の変化がじっくりと描かれていましたし、
栞ルートの後半の展開はぐっときました。
タイトルの直球さとは裏腹に、読ませる作品です。
あと、「赤ちゃんできちゃう」をたくさん聞けて満足満足、でした。
過去の作品感想:強姦ゲーム、メンヘルメイト
(2/27)
TWADの物語 Vol.3/因果堂Type-I.G.(1000円)
生前、国家を転覆寸前まで追い込んだ扇動家、ゼツはTWADで戦争用機械の修理の仕事をしていた。
やたらと付きまとってくるメイややたらと絡んでくるゾンと共に長い時を過ごしていたが、
戦況は次第に悪化していくのだった。
選択肢なし、、死後の世界、恋愛、一時間四十五分ほどで読み終わりました。
Vol.1の感想はこちら
Vol.2の感想はこちら
システム面はTHE MAN CALLED CRIMSON- Episode I - 体験版と変わらず。
一枚絵は十枚+差分。八枚目差分の微妙な表情変化がお気に入り。
TWADの物語完結編。それまでの話でも触れられていた人類の敵が出てきます。
ゾンの心境がどう変化しているのかと、
敵がどういう存在なのかということがわかりにくかったですが、
終盤、話が壮大になっていく様はドキドキしましたし、
そんな中、平気でホラを吹くゼツは格好いいなと思いました。
Vol.1〜3の中で、今回が一番面白かったです。
過去の作品感想:夢剣、、THE MAN CALLED
CRIMSON、TWADの物語 Vol.1 Vol.2
(2/28)
とつげき!人間戦車 LIMITED
OPERATIONS/焼肉万歳(1000円)
ジャポン全土を二分するジャポン帝国とジャポン王国は、人型兵器『人間戦車』を戦線に投入。
両国の争いは、人間戦車同士の代理戦争へとその形態を変化させました。
舞台は現代日本にも似た世界「ジャポン」。
長い年月を争い続けてきた帝国と王国が遂に終戦を迎えようかという停戦状態の戦場にて。
両国の関係改善と、人間戦車の燃料である『毒電波粒子』の減少により、人間戦車はジャポン全土から消え去ろうとしていました。
――人間戦車が開発されて早五十年。
主人公『白波瀬 弥太朗』は、ジャポン帝国の一士官として人間戦車討伐に繰り出します。
彼もまた、自分を慕う人間戦車たちを従えて、人間戦車と戦うことになります。
選択肢なし、使い捨て戦術SLG、ストーリークリアまでは十二時間ほどかかりました。修正パッチあり。
とつげき!人間戦車から数十年後の話。
システム、絵は前作とほぼ同様ですが、再配置の手間が軽減されるなど、細かい改良がされています。
話ごとのOP、EDと、最終ED二種にそれぞれ歌あり。OP、EDムービーあり。
今回は人間戦車やプラグインの開発が自由にはできず、
決められた種類の戦車だけで戦うことになります。
各ステージでただ勝つだけでなく、条件を満たすことで新しいマップが出現することも。
エンディングは二種類。
話としては勝利ルートの終盤の演出がいいなと思えました。
シミュレーションパートではいままで大味な戦い方に慣れていたので結構難しく感じました。
それぞれの戦車の特性を把握して的確に使わないとリミットクリアは大変です。
使用車両が限られている分、戦術も限られてしまったり、わかりやすい爽快感がないなどの面はありますが、
一周目の緊張感と、リミットをクリアするために試行錯誤して
達成できた時の嬉しさはいままでで一番ありました。
強襲車両はすぐに動けるので斥候兼使い捨ての壁として使えますが、他と比べると使う機会は少なめ。
突撃車両は相変わらず主力級。でも範囲1の車両は使いにくいです。
索敵車両は大躍進。二マス先へ攻撃できる車両は相手が大型車両でなければとても使えます。
砲撃車両は大型車両を除き、最初の二回くらいの行動でどれだけ役に立てるかが肝。
それ以降は弾が届かないほど前方へ戦場が移ってしまうことが多いです。
迎撃車両はりにもんやねこみたいな行動力のある車両が使えなくなっているので、
遠くの砲撃車両から攻撃されてしまうため、戦場にもよりますがあると安心感が違います。
いままでの人間戦車とは一長一短ですが、やっぱり面白くて、おすすめできる作品です。
過去の作品感想:引籠世界の探偵事件簿、雛見沢怪奇ナビゲーター
罪穢、M2+、とつげき!人間戦車
(3/3)
The Dream Match jk(18禁)/ラブラグ(1300円/ショップ価格1575円)
ルーズソックスやハイソックスのJKとのHシーンを十五収録。
内訳は以下のライターさんと原画家さんの五シーンずつ。
和知まどか×すめらぎ琥珀
天城悠理×唯々月たすく
小五郎×さめだ小判
選択肢なし、制服、靴下、ボイスあり、二時間と十五分ほどで読み終わりました。
登場人物全員の名前変更可。
システムや音楽は特に問題なし。
絵は有名な方なのでかなり良いですが、中でも唯々月たすくさんが好み。
一枚絵は十五枚+差分たくさん。
ストーリーをすっ飛ばしてすぐHシーンが読めるのはエロゲーに徹していて嬉しい配慮。
チン圧とか催眠術とか思わず笑ってしまうような表現やシチュエーションがあったり、
それぞれのHシーンごと設定が全然違う
(主人公が同級生だったり先生だったり)のに全部同じ名前だったりして、
ふと我に返ってしまうことがあったのは残念なところですが、
色々なシチュエーションでのJKとのHシーンは使えましたし、
この原画家さんで、このHシーン数で、この値段というのは、
とてもコストパフォーマンスに優れた作品でした。
(3/7)
約束を交わすその日まで(18禁)/黒鞄(800円)
大学のボランティアサークルに所属している蘇芳孝也。
夏休み、とある離島へボランティア合宿へと向かったサークルの面々。
普段とは違う場所での日々を満喫していた彼らだったが……
選択肢あり、恋愛、大学生活、調整、十八時間半ほどで読み終わりました。
システムはいくつか不具合あり。
音楽は前作ほど合っていないわけではありませんでしたが、やっぱり「想いを彼方へ」の印象が強烈。
なんで普段の買い物に行くだけで郷愁とそれでも前を向いて歩んでいく強さを感じなければならないのでしょうか……
絵は女の子が可愛らしいですが、
特に「はにゃーん」という感じの幸せいっぱいな表情が良かったです。
一枚絵は四十八枚分の枠がありますが、現在埋まっているのは四十六枚+差分。
合宿先での出来事がきっかけで、それぞれのルートに分岐し、
それぞれのヒロインの問題と関わりながら絆を深めていきます。
誤字脱字がやや多めなことが気になりました。
また、みなみルートは重要なことが解決されずにめでたしめでたしになってしまっていて、
そう上手く行くものかなぁと思ってしまいました。
ですが、どのヒロインもとても可愛く描かれていましたし、
そんな彼女達と交わす一言一言、全ての動作が楽しくて、愛おしく感じました。
気になるところはあれど、それ以上に女の子と過ごす日々が面白い作品でした。
過去の作品感想:夜の明けるまで
(3/10)
四季の詩 〜Poetry of four
seasons〜(18禁)/れいんどっぐ(1500円)
歌舞伎町の暴力団「白鷺組」の準構成員、墨田川朝陽は一人前の極道になる試験として債権回収を任される。
その債権者は焼き鳥屋を営む夫婦と、その娘二人。
そんな中、関西の暴力団が歌舞伎町の地を狙っていたのだった。
選択肢一つだけ、極道、恋愛、三十二時間ほどで読み終わりました。
システムや音楽は特に問題なし。OPにムービーと歌、EDに歌あり。
絵は三周目の組長と叔父貴の一枚絵に凄みと覚悟が感じられて惹き込まれました。
一枚絵は七十四枚。
また、怒りマークやため息など、漫画的な感情表現が多くて楽しめました。
パソコンの時間によってタイトル画面の昼夜が変わるのも細かいです。
春から冬までの四つの話があり、最初は春の話のみを読むことができ、
それを読み終わると夏が読めるようになり、夏を読み終わると秋、
というように一つずつ読める話が増えていきます。全て読み終わった後におまけシナリオあり。
どの話もスタートラインは同じですが、それぞれ季節が名前に含まれるヒロインと仲良くなっていきます。
どのルートでもメンツが大きなウエイトを占めていて、
それは極道として大事なものであるということはわかるのですが、
処女を奪った上に色々と約束しておいてそれをほっぽりだしたり、
組長の命令を無視したりしているのをみるのは、いい気持ちではありませんでした。
また、山場の手前でほぼ毎回、これからあんなことが起こるなんて……
というような意味合いのモノローグが入るのですが、
そのために身構えてしまって、山場でのインパクトが半減してしまった感があります。
ただ、極道としてのものも含め、日常は楽しめましたし、
日常ではありませんが秋の、上記で触れた一枚絵の場面は格好良すぎます。
気になる箇所は多かったですが、良い場面も多かった作品でした。
過去の作品感想:僕はキミだけを見つめる、僕はキミだけを見つめる 外伝 サーベルタイガー編
(5/7)
流れ落ちる調べに乗せて/影法師(1500円)
都会でなく、田舎でもないとある街。
そこには昔話をもとにした「まだら舞」という演舞があった。
その街に関わる四人の物語が、幕を開ける。
選択肢なし、和風伝奇、複数主人公、二十五時間ほどで読み終わりました。
CGモード追加パッチあり。
システムは画面切り替え時のウエイトが長めなことが少し気になりますが、他は特に問題なし。
音楽は和風な世界観によく合っているなと思いました。
立ち絵は札のような枠内に描かれています。
また、背景や一枚絵含め、多くの場面で白・黒・赤・紫・黄程度しか使われていないのも特徴的。
一枚絵は四十一枚+差分。
四人の主人公それぞれの章があって、それらはさらに四幕に分かれており、
同じ時期に起きたそれぞれの出来事が語られていきます。
一つの章を最初から最後まで読んでから次の章を読み始めることも、
幕の区切りごとに別の章を読んでいくこともできます。
個人的には後者、第一章第一幕、第二章第一幕、第三章第一幕……と読んでいくのがいいかなと思いました。
それぞれの章は相互に関連しているので、
一つの章を全部読んでからだと別の章で関連する事柄が出てきても記憶の彼方だったり……
主人公の咄嗟に浮かぶ心情が自然な文章ですっと表現されていて読みやすかったですが、
反面自然すぎて盛り上がりに欠ける面もありました。
ですが、同じ出来事を別の章で別の視点から見た時の差異は興味深かったですし、
日常で交わされる会話も面白かったです。
また、それぞれの章の終わり方も多少の寂寥はあれど心地好く読み終わることができました。
特にお気に入りなのは第四章。犬との問答がいい味出しています。
あと、全部の章を通じて、「ありがとう」という言葉が印象に残りました。
派手さは無くとも登場人物それぞれの気持ちがじんわりと心に沁みる作品でした。
(5/8)
電脳網喫茶密語/TGC(500円)
終電を逃して街をうろついていた主人公は、
ふと見つけたネットカフェ「ウエストイースト」で夜を明かすことにする。
怪しげなメイド店員に唆された彼は、隣り合ったブースから聞こえてくる会話に耳を傾けるのだった。
選択肢あり、盗み聞き、社会派サウンドノベルとのこと、五時間半ほどで読み終わりました。
システムは特に問題なし。音楽は場面に合った曲が使われていると感じました。
挿入歌あり。絵は背景のみ。
朝までの六時間パックを選択した主人公が、別のブースの会話を盗み聞きしていきます。
聞けるブースは五つ。選べる回数は五回(一回で一時間聞け、合間に十分の休憩が必須)
ブースDとEがやや誤字多めでした。
あとブースDは後半の展開もわかりにくかったです。地の文での説明が不足している感じ。
逆に面白かったのはブースA。ネットゲームで昔から同じギルドに所属している二人の話。
ネットゲームと現実の二面進行、かつ両方での盗み聞きのおかげで表面上のことから舞台裏まで知ることができ、
山場の熱さがより伝わってきました。さりげにこのネットゲームをやりこんでいる主人公も笑えます。
また、ブースCで主人公が思わず関わりを持とうとするシーンも高揚感がありました。
それにネットゲームに限らず主人公は色々なことに造詣が深く、ブースで話されていることの解説が楽しかったです。
休憩時間中に主人公が巻き込まれる小ネタもバリエーション豊富で笑えました。
話ごとのばらつきはありましたが、人間模様に背徳感がプラスされて、息を呑んで見守れた作品でした。
過去の作品感想:もしもし?、メモリーロード。
(5/10)
fall(BL18禁)/TEAM HATSUSHIBA(500円)
ごく普通の家で、ごく普通の幸せな生活を送っていた前沢仁平。
しかし母親が旅行に出かけた日の深夜、
仁平は父親である洋平と、その学生時代の後輩、朝比哲郎の情事を目撃してしまう。
選択肢あり、依存、恋愛、四時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムや音楽は特に問題なし。OPにムービーと歌、EDに二種類の歌あり。
絵は話の雰囲気に合っているなと感じました。一枚絵は十九枚+差分。
父親とその後輩の行為を目撃してしまったショックで、自身もインモラルな行為に染まっていってしまいます。
エンディングは六種類。
トゥルー?エンドが、他のエンディングやその過程でのドロドロな関係や鬱展開をしこたま見せられているだけに、
こんなあっさりと終わってしまっていいのかなという気になってしまいましたが、
あくまで相対的に感じたことで、トゥルーも充分キツい展開だったりします。
それに多くの場面で仁平の胸中が狂おしいまでの想いとそれを見つめる冷静さとで混ぜこぜになっていて、
そんなぐちゃぐちゃな様がはっきりと現れている文章がとても印象的でした。
しかしこの作品で一番可哀想なのは母親。
旅行から帰ってきたら父子揃ってあんなことになっていたとか不憫すぎる……!
過去の作品感想:Knight of Trust、真夏の青、銀色の君
(5/21)
たたかえっ!魔法少年スカイプリム(BL18禁)/アキハチ(1200円)
妙な生き物のせいで魔法少女の使い魔にされてしまった堺
巴。
その上、当の魔法少女、スカイプリムとなったのは桜坂
空という後輩の男。
二人は世界の平和を守るため、悪の魔法使いル・ノアールと闘うのだった。
選択肢あり、魔法少年、使い魔、三時間足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。OPにムービーあり。
絵はスカイプリムとル・ノアールのゴテゴテヒラヒラした衣装が素敵。
一枚絵は二十一枚+差分。
世界の平和を守るため闘っていくうちに、
魔法少女(男)や悪の魔法使いと仲良くなったり、さらに強大な敵が現れたりします。
エンディングは十種類。
スカイプリム側のルートで、巴が空/スカイプリムを好きになっていく過程が
あまり描かれていなかったことが気になりました。
逆に冬彦ルートは巴の感情はもちろん、冬彦とル・ノアール両方の気持ちまで描かれていました。
あと、恋愛ルートだけでなく触手ルートもあるのが素晴らしい。
やっぱり魔法少女には触手ですよね!
スカイプリムの名乗り台詞や、ル・ノアールの変な侵略理由もいい味出していましたし、
シリアスもコメディも、それに触手も楽しめる作品でした。
過去の作品感想:うちパパ、公子の微妙な感情/または私は如何にして心配するのを止めて我が家を愛するようになったか
(5/30)
拉致ってハニー(18禁)/サークルおしゃれ(パッケージ版1200円/DL版1000円)
男に拉致されてしまった一ノ瀬理緒。
人気の無い山奥の車中で、何度も男の欲望を叩きつけられるのだった。
選択肢あり、拉致、陵辱、ボイスあり、三十分と少しで読み終わりました。
システムはアニメーション部分ではセーブ不可ですがあまり不便には感じませんでした。
CGモードや回想モードはなし。
音楽は特に問題なし。
Hシーンはアニメーションですが、あまり滑らかとは言えません。
あと後半やや止め絵が多かったです。
すでに拉致実行後であとはひたすら陵辱という親切設計(エロゲー的に)
胸の揺れ方などに違和感を覚えてしまったのであまりエロく思えませんでしたが、
理緒の怯え方はかなり好みでした。
過去の作品感想:女装少年らぶえっち、肛姦魔、女装少年めがえっち
(6/3-1)
東京お尻がマグニチュード(18禁)/サークルおしゃれ(700円)
大地震が起こり、避難所で便意を我慢しながら仮設トイレに並ぶ未来に話しかけてくる男がいた。
その男の案内で誰もいない民家のトイレを使うことになった未来だが……
選択肢あり、スカトロ、中○生、三十分足らずで読み終わりました。
スカトロ描写があるので苦手な方は注意。
東京マグ○チュード8.0の二次創作。
システムや音楽は特に問題なし。ただしCGモードや回想モードはなし。
絵は未来の特徴を捉えていると思いましたし、顔を紅潮させているシーンにそそられました。
東京マグ○チュード8.0の主人公、未来が誰もいない民家で陵辱されます。
私としてはスカトロは好きでも嫌いでもないといったところですが、
この作品ではお尻Hと組み合わせられているシーン(出そうな瞬間に挿入)が、
直腸内の描写にエロさを感じられました。
普通のHシーンもエロかったですし、短いですが充実した作品でした。
過去の作品感想:女装少年らぶえっち、肛姦魔、女装少年めがえっち、拉致ってハニー
(6/3-2)
Back Numbers+/AGC Wonder Factory(200円)
「Sky-High」、「視線」、「綺麗な死体の作り方体験版」の三本を収録。
「視線」、「綺麗な死体の作り方体験版」は過去の作品感想を参照。
Sky-High
地図に無く、無法者ばかりが集う街、イーストウッド。
そこに住むローエンは過去のある事件のせいで、ドラッグを憎んでいた。
ある日彼は、男に追われていたアゼアという女性と出会う。彼女は政府の陰謀を阻止するためイーストウッドにやってきたと言うのだった。
選択肢あり、ドラッグ、陰謀、五十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は硬派な感じで話に合っていますが、コメディ顔はなくてもいいのではと思ってしまいました。
政府の陰謀を阻止しようとしているというアゼアのボディーガードをすることになります。
ローエンがドラッグを嫌うようになった過去の出来事がさらっと話題に出るだけだったり、
ローエンが超人的な強さを持つ理由が語られていなかったりして、少し実感に欠けるところがありましたが、
それ以外の多くの場面では語るべきところと省略すべきところの取捨選択がしっかりとされていて、
短編ながら中身の詰まった作品になっているなと感じられました。
過去の作品感想:視線、綺麗な死体の作り方体験版
(6/12)
Invisible of KEITO ver1.0/Wabin project/egg plan(200円)
飛び級し、若くして刑事となったケイト・コウは、
父親であり上司でもあるライネル・コウや、コンビを組むデビット・クラウスらと共にマフィアを調査していた。
そんな折、警察内にスパイがいるという疑いが浮上してきた。
選択肢なし、刑事、スピンオフ、二時間と少しで読み終わりました。
システムや音楽は特に問題なし。
前作同様立ち絵は小さめですが、カットインで視線が交わる演出はいいなと思いました。
「invisible」で登場した新美ケイトの過去を描いたスピンオフ。
前作はヤンデレものでしたが今作は刑事アクション。
他の「invisible」キャラクターはほとんど出番がなく、ケイトが日本へ来る数カ月前、
Chapter1ではケイトの回想という形でさらに一年前の事件が語られ、
Chapter2では日本へ来る原因となった事件のことが語られています。
刑事たちの軽口や、作戦を実行する前の訓示などが恰好良くて、刑事ものっぽい雰囲気がありましたが、
「〜だとは知る由もなかった」というような予告がされることが多く、
その先の展開で受ける印象が薄まってしまったことと、
せっかく確保した相手に手錠かけるなりして無力化せずに語りに入って逆襲されたりしてばかりで、
詰めがことごとく甘いことが気になってしまった作品でした。
過去の作品感想:invisible
(6/13)
雲になれたら/そ〜る(100円)
高校二年生になった矢島章吾の隣席に座る西野由美は、いつも窓の外ばかりを眺めている女の子だった。
そんな彼女の横顔に、いつしか見惚れるようになってしまった彼。
しかし五月の初め、四時間目のチャイムが鳴った瞬間、彼女の姿は忽然と消えてしまったのだった。
選択肢なし、空、現代ファンタジー、十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
立ち絵ではなく、可愛らしい絵柄の一枚絵とその差分で話が登場人物が描かれています。
一枚絵は差分含め二十枚。
四時間目のチャイムと共に消える少女と、そんな彼女に惹かれる主人公が関わっていく話。文章は縦書き表示。
主人公が西野さんのことを好きになるまでや、二人が楽しく会話する様子が簡潔ながら説得力を持って綴られています。
そんな中、終盤での西野さんの行動はずるい、と思いました。
けれどそれが最後の余韻に繋がっていて、儚くも清々しい読後感があった作品でした。
(6/14-1)
壱万堂/そ〜る(100円)
猫を追いかけているうちに道に迷い、雨に降られてしまった少女は雨宿りのためにとある店の軒先を借りる。
壱万堂というそのお店は、不思議なお店だった。
選択肢なし、生まれ変わり、現代ファンタジー、十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽や絵は「雲になれたら」と同様。
一枚絵は差分含め十七枚。頬を紅潮させた少女が可愛いです。
壱万堂という、普通とは違ったものを取り扱っているお店の話。
おとぎ話のような雰囲気の中、穏やかに話が進んでいき、
ひとつ、壱万堂の客層に小さなしこりを残しながらも穏やかに終わる作品。
それにしても少女さん……よりによってそれを選びますか。まあ少女の境遇から、どんな変なものを選んでもいいといえばいいのですが。
過去の作品感想:雲になれたら
(6/14-2)
Carnival(乙女)/*Lica*(300円)
幼い頃、突然現れた魔族、レインに叶えてほしい願いはないかと聞かれ、ないと答えたリコリス。
その日以降レインは何故か執事として、彼女の世話を焼いていた。
月日は過ぎ、不慮の事故で両親を亡くしたリコリスは願いを言うことなく、レインと二人暮らしていたのだった。
選択肢あり、願い、愛情、一時間十五分ほどで読み終わりました。
主人公名前変更可。
システム、音楽は特に問題なし。
絵はエンディングの一枚絵がどれも綺麗でした。
両親を亡くした少女と、執事の魔族が二人きりで日々を過ごしていきます。
エンディングは四種類。
少女の家は領主? のようなものなのですが、そんな生まれなこともあって、
レインがリコリスに興味を持つきっかけになった台詞がやや弱いように思えてしまいました。
もっともそれはほんの少し気になっただけで少女本人の境遇は厳しく、
でも前向きにに毎日を過ごしているのが健気です。
レインも完璧執事ながら不器用で、特にED3のラストは印象的。
お互いへの想いが穏やかに、時には激しく描かれている作品でした。
(6/16)
虚蝉 〜記憶の彼方〜(18禁)/chivalry(500円)
+ リミックスサウンドトラック
1970年、7月。8月から父親の会社で働くことになっていた主人公は、
無意識のうちに家を飛び出し、あてもなく彷徨った末に蓮見村という場所を訪れる。
そこで彼は、沙織という少女と出会った。
選択肢あり、恋愛、雨、二時間半足らずで読み終わりました。修正パッチあり。
作中で使用された曲のリミックスが収録されていて音楽CDとして聴けます。
システムは特に問題なし。
音楽はEDに歌があるのですが話の内容と、今後のことを考えるとちょっと明るすぎるように思えました。
絵は雨に透けるワンピースが目を惹きました。下着の線的に。沙織も可愛いですけれど。
一枚絵は十枚+差分。
それぞれ抑圧された環境で育った二人が蓮見村で出会い、共に過ごしていく一週間が描かれています。
終始ほのかに重苦しい雰囲気が漂っている話で、
ラストも含め手放しで喜べる場面はないといってもいいのですが、
主人公が色々と経験が足りない中で、それでも相手の立場と自分の立場を考えて、
そのうえで精一杯真摯に行動している所に好感が持てました。
沙織も純粋すぎるほど真っ直ぐで、でも我慢強すぎて、
この二人には幸せになってほしいと心から思えた作品でした。
(6/17)
Storytellers/AutumnRemain(300円)
ただ過ぎていく日々になんとなく不安感を抱いていた大学生の相原
尚が、
ふといつもと違う道から帰ると、目の前に広い屋敷が現れた。
そこで彼は、自分の書いた物語を燃やしている少女、岸ノ瀬
白香と出会う。
選択肢なし、物語、秋、四十五分ほどで読み終わりました。
システムはシナリオジャンプモードがあるのはありがたいですが、スキップや表示速度変更はなし。
音楽は特に問題なし。
絵は、立ち絵で髪と下半身が常時半透明なのが謎。
ジト目の表情は可愛かったです。
白香しかいない屋敷での二人きりの会話が中心。
秋の寂しさと綺麗さがよく描かれていましたし、
多くを語らない終わり方も、余韻があっていいなと思いました。
ですが、立ち絵が気になって気になって話に集中できなかったのが残念。
最後まで、これ幽霊だと判明する演出を常時かけてしまっているのでは……という懸念が拭えませんでした。
(6/21)
トワイライト/creat_f(500円)
昔、幼馴染と死別し、形見となった人形を部屋に置いている木下 綾。
以来人付き合いが苦手になった彼女だったが、それでも気にかけてくれる人がいたのだった。
選択肢あり、人形、ボイスあり、一時間と少しで読み終わりました。
システムはボイスが流れている間、クリックで読み進めができない箇所が多かったのが気になりました。
音楽は特に問題なし。EDに歌あり。
絵は落ち着いた絵柄で話に合っていると感じました。
暗く無気力な綾が周囲の人々の助けもあり変わっていく話、ですが、
実際は変わりかけてへこまされての繰り返し。
そのたびに被害妄想が入った独りよがりが繰り広げられるのでイライラしましたが、
同時に現実味も感じさせられました。
ただ、多くの台詞が最後までボイスを聞かなければならない仕様上、テンポの悪さがあったのが残念でした。
(6/23)
the Southern Cross/StrayDogs(1000円)
幼馴染の月島光輝と桜井真梨は神戸の高校で天文部に所属していた。
光輝が三年生、真梨が二年生で迎えた七夕の日。
その日に、未来を大きく変える出来事が起こった。
選択肢なし、星、SF、ボイスあり、四時間半足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし、OP、EDに歌あり。
声は光輝の言い回しにやや不自然な印象を受けましたが、
真梨が嬉しさを抑えつつ悪態をつく所がいい感じでした。
絵は照れた表情が可愛いです。
2009年の七夕の日に至るまでと、それから数年後が互いに関連していきながら四章構成で話が進んでいきます。
第三章の数年後で真梨たちが三橋教授に頼むことが、その流れでは唐突に感じられてしまったことや、
悪役の頭の足らなさ、詰めの甘さが話の緊張感を削いでいるように感じられたことや、
2009年時点で、真梨があんなに光輝のことが好きで好きでたまらない心の内なのに、
(勉強して、それでも解説してほしくて知らないふりをしているのならともかく)
光輝が好きな天文関連のことに一切興味を持たないのが不自然に思えましたが、
これからの展開に興味を持たせる第一章のラスト一文が良い掴みだなと思いましたし、
天文部四人で過ごす日常は楽しく、いざという時の決意は真っ直ぐで胸を打つ作品でした。
(6/27)
街衢のノスタルジア/Eleminant(200円)
記憶喪失で今年に入ってからの記憶がなくなってしまった広野一志。
それでも退院し、いままで通りの学校生活を送りながら記憶が戻るのを待つことになった。
退院当日の夜、彼は一人の女の子と出会う。
選択肢あり、SF、記憶喪失、四十五分ほどで読み終わりました。
システムはYuuki! Novel使用。音楽は特に問題なし。
絵は可愛い表情もありましたが、塗りがまだらになっていたり輪郭がギザギザだったりするのが気になりました。
演出では一番最後の文章が表示されてすぐスタッフロールに行ってしまうので読み切れませんでした。
選択肢によって二人の女の子のどちらかと仲良くなりますが、そこに街の仕組みが関わってきます。
女の子との会話は楽しかったですが、
上の選択肢を最初に選ぶと重要な設定に触れられないまま山場でいきなり提示されること、
地の文に抑揚がなくて一本調子に感じられたこと、
仲良くなる過程をすっ飛ばしていきなりクライマックスなことが気になった作品でした。
(7/4)
オトメシキドロップス〜めんたいチーカマ味〜/びにいる湯飲み。(100円)
生徒会で書記を務める寺西結は、体育倉庫に一般生徒が出入りしているという噂を耳にする。
そして、クラスメイトと共に真相を解明するため張り込みを行うこととなったのだった。
選択肢あり、学園、二十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
立ち絵はフリー素材使用。
体育倉庫に関係のない生徒が出入りする理由を明らかにするために行動していきます。
怪しげな生徒の後をつけたり、体育倉庫に突入したりと謎解きというより割と体当たりな解決方法。
台詞の前に付く発言者名が名字で、各々が呼び合う時や地の文では名前で、
短編のためなかなかその二つが一致しなかったところが気になりました。
あと所々人称が混在している箇所あり。
そういったことが気になりましたが、話は派手さこそないもののお洒落なラストでしたし、
日常のちょっとした事件がきっちり短くまとめられている作品でした。
(7/7)
おみコン!/ENTRANCE SOFT(100円/フリー配布中)
高校に入学したばかりの宮下圭吾が目を覚ますと、病室で拘束で拘束されていた。
義理の妹である成瀬由菜曰く、変態ウイルスに感染したため、かんき……入院させたとのこと。
それを聞いた圭吾は、脱出を決意するのだった。
選択肢なし、監禁、恋愛、三時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
OPにムービーあり。EDのスタッフロールは実写で、スタッフ名の出し方が面白いなと思いました。
絵は照れた表情が可愛らしいです。
病室に押し込められ、義理の妹など五人の女の子にいぢられますが、
そうしていくうちに主人公の過去が明らかになったりなんだりします。
ほとんどの女の子はかなりはっちゃけた性格をしているので、
逆に瀬戸千晶の普通さが愛おしく感じました。でも、一応おいしい立場なのに出番少な目……
全体としてはパロディネタが多めなため、面白さがわからない箇所もありましたが、
シリアスな場面でも深刻になり過ぎない明るさがあった作品でした。
(7/8)
独り咲きクロッカス/独り咲きクロッカス(500円)
ガンマンが蔓延る街、クレイジーニューヨークで最強と言われた男、
独り咲きクロッカスが白銀のオーキッドに殺されて以来、街はオーキッドの支配下にあった。
そんなクレイジーニューヨークに、死んだはずの独り咲きクロッカスが帰ってきた。
選択肢あり、ガンバトル、中二、ボイスあり、三時間ほどで読み終わりました。
システムはバックログを読めないのがかなり不便。
挿入歌とED歌あり。ボイスは日本語発音の英語が逆に味があるというかなんというか。
絵は恰好良さ溢れる絵柄でいいなと思いました。
クレイジーニューヨークを舞台に、銃弾避けたりはじいたり当たり前なガンバトルがひたすら繰り広げられます。
色々と突っ込みどころはありますが、それ以上に勢いというか、
見栄たっぷりの言動は頭をからっぽにして楽しむことができます。
ただ、場所が変わったりしたときの状況説明など部分部分が事務的すぎて
ふと我にかえってしまうことがあるのは気になりました。
大げさなくらいの闘いは良かったので、それをもっと徹底してほしかったなと思った作品でした。
(7/12)
八つ数えろ 六つ目盤/TR九石堂/System9(五つ目盤からのアップデートファイルは無料公開中)
追加部分には選択肢なし、異能バトル、追加部分は三時間半足らずで読み終わりました。
システム、音楽、絵などは前回までと同様。
今回は二つ目→三つ目や四つ目→五つ目ではなく、
五つ目→六つ目(要は五つ目の派生ルート)なので分量的には五つ目に比べれば少なめ。
大団円ルート(お亡くなりになった方を除く)
もしくはハーレムルート(リンネとトリノを除く)です。
推理要素がありますが、八雲御影の時点でわかってしまったので
その後のヒント部分はややくどく感じられてしまいました。
でも本筋は相変わらず面白いです。
特に今回はテンポが良くて、どんどんと読み進めることができました。
また、新キャラ(?)の能力がチートですがそれはそれで熱かったです。
おすすめ
あと今回は野球成分多め。リリーフ炎上といえば今や我らが西武でしょう。
潮崎−鹿取とか森−豊田とかあの頃は良かった……
(1/16)
八つ数えろ勝手に能力評価(六つ目盤)
(1/17)
八つ数えろ勝手に対戦予想(六つ目盤)
(1/18)
うみねこのなく頃に散 Episode6/07th Expansion(ショップ価格1750円)
選択肢なし、連続殺人幻想、九時間ほどで読み終わりました。
「うみねこのなく頃に」の解答編その二。
システム面は「うみねこのなく頃に」EP1から変更なし。
OPムービーと、OP歌、挿入歌、ED歌あり。
今回も後出しと言葉遊びが多いのと、ヱリカの詰めが甘すぎるのがちょっと。
ただ密室トリックの解答が美しいものだったのならば拍手喝采したいところですが。
それにヱリカの罠やラムダデルタの一挙手一投足の演出は手に汗握りました。
あと、本編の一番最後の台詞が気になります。じゃあ誰がいないのでしょうか……
(以下ネタバレ反転)
ヱリカがそもそも生きていなかった、というのがTipsを見るかぎり一番ありそうです。
あそこまでやりたい放題しておいていなかったというのも……ですが。
となるとEP3〜4の流れが正史であとは創作ということなのでしょうか。
過去の作品感想:ひぐらしのなく頃に、ひぐらしのなく頃に礼、うみねこのなく頃に
(1/30)
針鼠城殺人事件・序(女性向15禁)/壱九四伍(1000円)
カレル・イーゲルは五人の少女を殺したらしい。しかし記憶が曖昧だった。
地位の高さや責任能力の無さから無罪になってしまうことを恐れた彼は、
かつて敵として対峙した狙撃手とその妹を巻き込み、自分が絞首刑となるような証拠を探すのだった。
選択肢なし、ミステリ、魔女、頭が病気、四時間半ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
「灰かぶりと亡霊たち」から半年後の話。
多少猟奇的なシーンがあるので苦手な方は注意。
あと序盤いきなり音が鳴る場面があるので音量注意。
システムは特に問題なし。
音楽や絵は前作同様とても綺麗。一枚絵は十三枚+差分。
ロリコンと電波と箱入りお嬢様が事件を解き明かそうという話。
……解き明かせる気がしません。
相変わらず意図的に詳しくは語られない部分があってわかりにくくはあります。
でも、カレルとユーリのすっとぼけているのに絵になる会話が面白かったです。
他の人物との会話でもそうですが、ウイットとか格調を感じさせる会話は聞いていて楽しいですね。
あと、山場での色表現が綺麗で印象的でした。
序が終わって、なんだか振り出しに戻ってしまった感がありますが、
カレルさんは本当にロリコンの風上にも置けないようなことをしてしまったのか気になりますし、
この綺麗で可笑しな世界の続きをもっと味わってみたいと思えました。
過去の作品感想:灰かぶりと亡霊たち
(2/2)
PNOS Ver3.0/風華ソフト(500円)
2020年以降、東京には夜な夜な迷宮が出現するようになってしまった。
一般人が迷い込むと生きては帰れない迷宮。
しかしそれに挑むハンターという名の人々がいた。
選択肢なし、せかい、ダンジョン、今回追加部分は二時間半ほどで読み終わりました。
Ver1.0の感想はこちら
Ver2.0の感想はこちら
システム、音楽は特に問題なし。
絵は話によってはイメージイラストがありますが、基本写真背景のみ。
Ver3.0では「バー、ギルドの人々」「死神と死神の鎌」の二本が追加されています。
段々とこの世界のことが明かされてきましたが、目的などは不明。
「バー、ギルドの人々」は冒険者が集まる酒場で働く人々の話。お酒の薀蓄多め。
私はそういうこと以前にお酒の味があんまり好きじゃなく、酔えればいいという性質なので、
こうやって語ったり、味を嗜んだりするのは羨ましかったりします。
話は、誰の視点かがちょっとわかりにくかったですが、
賑やかなホールと落ち着いたバーそれぞれの雰囲気が出ていました。
「死神と死神の鎌」はそう呼ばれる二人の男女が東京を目指していく話。
特に後半の闘いが、そうくるか、という展開の連続でハラハラしました。
この二人はかなりの重要人物だそうで、これからの話でどう関わってくるのか楽しみです。
過去の作品感想:竜の見る夢(体験版)、さもなくば懐は鉛筆でいっぱいに、終わらない放課後でまた逢いましょう、PNOS、五分間事件、いつかきっとうまくいく
(2/9)
時計仕掛けのメフィストフェレス(18禁)/CocytusGarden(500円)
何かと間が悪い時坂祥吾は不在がちな両親と、妹の一観と共に暮らしていた。
誕生日、彼は一観から懐中時計をプレゼントされる。
それと前後して、不思議な夢を見るようになったのだった。
選択肢なし、悪魔、時間、一時間と十五分ほどで読み終わりました。
システムや音楽は特に問題なし。EDに歌あり。
絵は相変わらず好みの絵柄なのですが、
メフィストフェレスが「Goetia」のルーティアにしか見えません。こちらは穿いていないですけれども。
あと、敵や背景で発条や螺子盛りだくさんのデザインが雰囲気出ていました。一枚絵は四十四枚。
懐中時計と夢がきっかけで、闘いに身を投じることになります。
メフィストフェレスの容姿もそうでしたが、それ以外にも「Goetia」と被るような部分が多く、
また、Hシーンが非常にあっさりなところも残念ながら似ています。
ただ、敵役の抱えていたものが吐露されるシーンは、敵役の血を吐くような想いが伝わってきました。
とはいえ、さらにこの話ならではというものがあればいいなと思った作品です。
過去の作品感想:Goetia ――DUEL WALTZ――、あるまでる!
(2/11)
DAYs+188 チョコレートラングドシャ/GREEN TEA MILK(100円)
ある日を境に、死んだ人間がゾンビになって動き回るようになってしまった。
ゾンビ達は次第に仲間を増やし、逆に人々は追い詰められていく。
しかしそんな中でも生きていく人はいたのだった。
選択肢あり、ゾンビ、お風呂、三十分ほどで読み終わりました。
「シリアルコーン DAYs +172」の感想はこちら
「DAYs +1/24+26+98+172」の感想はこちら
システム、音楽は特に問題なし。
絵は裸とか際どいものとか多め。一枚絵は九枚。
+172に出てくる二人の二週間後の話。
とある通過点な一日といった感じで、あまりピンチにもならずに終わります。
そのせいか絵と共にHな妄想多め。
でもさりげなく重要そうなことが語られたりしてあなどれません。
まだまだ続きがありそうで、読んでみたいです。
過去の作品感想:水の腕、Endless Rain、いっしょにあるこう。、潜雲艇のある風景、日食の日の、彼女と彼女とボク
(2/13)
牙旗と黒翼と白銀の羽 〜鴇色セレナーデ〜第一幕/AaR(300円)
紫芭名音は義理の母と二人暮らし。友人達と楽しい日々を送っていた。
街で殺人事件が起きていたが他人事。
だがある夜、名音は異形の男に追いかけられる。
絶体絶命の彼を救ったのは、青い髪をした、懐かしさと悲しみを思い起こさせる少女だった。
選択肢なし、伝奇。
第一章〜変革の時〜
第二章〜夜宴の舞姫〜
第二.五章〜星屑の月うさぎ〜
第三章〜惨夜渦中に蠢し漆黒の羽〜
第四章〜鴇色セレナーデ〜第一幕
を収録。第四章第一幕は一時間半ほどで読み終わりました。
第一章の感想はこちら
第二章の感想はこちら
第二.五章、第三章の感想はこちら
システムや音楽は特に問題なし。
絵はカラーのものは可愛らしいのですし、カットインは目に楽しいですが、
一色の線画のものは違和感を覚えるものも。
今回はそもそもの始まり、名音や静夜などの過去が明かされていきます。
でもエッチな場面も。今回は直接的な展開が多かった……
今回初出の技がいくつか出てくるのですが、
その具体的な効果や、名前の由来などの解説がないためか、
技名が画面に大写しになってもいまいちピンとこなかったです。
全体としては認めたくないことを前にして戸惑い混乱する描写が良いなと思いました。
大分話が動いてきた第四章とはいえまだ第一幕、今回は導入的な部分が多かったので、
これからどう盛り上がっていくのか、続きが気になる作品です。
(2/19)
C77
Outcast SampleCD/Outcast
「HeavensGate」と「TearsAngel」の体験版が入ったサンプルCD。
「TearsAngel Ver0.50」
アブソリュートと呼ばれる能力を使用できるものがいる世界。
その中でも異端者が集まった「Tears」というグループに所属していたジョーカーだったが、
そこを飛び出し、四人の女の子と新たな生活を築き始める。
しかし、ある日彼は、彼と同じ能力を持つ少女と遭遇する。
選択肢あり、異能、二時間ほどで読み終わりました。
システムや音楽は特に問題なし。
立ち絵は影絵。
この体験版では「Tears」を出ていくプロローグと、
翼を出す能力を持った少女、涙(るい)と出会ってから二日間を読むことができます。
お互いをリンクさせるのに手っ取り早いのは体液交換とか、
怪しげな実験や掟やら、エロゲ化余裕ですという設定なものの、少なくとも体験版ではそういうシーンはなし。
同居している四人の娘との日常は穏やかで、面白くて、心地よかったですが、
涙の登場でちょっと殺伐とした雰囲気になってしまっているのが残念。
「HeavensGate」でもそうでしたが、このサークルさんの作品は命に関わるような緊迫した場面よりも、
穏やかな日常や惚れた腫れたの恋愛のほうがずーっとお気に入りなのが悩ましいところです。
早く涙も、五人の中に溶け込んでほしいなぁと思いました。
過去の作品感想:HeavensGate
(3/4)
魔法少女マジカルいおりん 〜First
Magic"魔法少女になっちゃった!?"〜/SIGN WORKS -Limited Edition-(100円)
三世院伊織が気合を入れて臨んだデート中、彼氏の九城ハヤテが怪物に襲われてしまう。
そこに現れたのは戦闘妖精なる存在。
伊織は妖精の力を借り、ハヤテを救出しようとするのだった。
選択肢あり、魔法少女、変態、三十分ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
「神動の疾風」のパラレルスピンオフ外伝とのこと。
システムや音楽は「神動の疾風」と同様ですが、
メッセージウインドウにセーブ、ロード、オートモード等のメニューが付属しているのに、
コンフィグは右クリックメニュー→コンフィグと一手間かかるのがちょっと気になりました。
絵はコメディな感じのものが多め。一枚絵は十七枚+差分。
ただ変身シーンはもっとこう……服が消える瞬間とか、服が消える瞬間とか!
「神動の疾風」本編と同じ世界観ではありますが、登場人物がことごとく変態です。
今回はいおりん第一の戦いまでを収録。全六話予定とのこと。
本編のコメディシーンではハヤテがネックのように思えましたし、
伊織はそもそもあまりお笑い系ではないですが、
今回は二人ともいい感じに壊れていて楽しめました。
色々妄想する伊織可愛いです。
本編は本編、これはこれとして、ゆるーっと読める話でした。
過去の作品感想:神動の疾風
(3/5)
metropolice. scene2.5/LASKA(300円)
metropoliceの番外編。宇田川夏姫が謎の少女に謎の理由で襲われる「前世編」と、
数年前、藤本庵治が受け持ったある事件を描く「神隠し編」を収録。
選択肢なし、一時間ほどで読み終わりました。
scene00〜01の感想はこちら
scene0.5&1.5の感想はこちら
scene2.0の感想はこちら
システムは右クリックメニュー画面が書体と模様の関係でちょっと見難かったです。
音楽は特に問題なし。
絵はタイトル画面が文字も合わせてポップでいい感じ。
また、フキダシにハートマークや汗が表示されたり、
霧が流れてたりと演出が凝っていました。
「前世編」ははっきりとは明かされない終わり方で、
結局どうなんだーと気になりました。
ただ、とりあえず少女はウザいです。
少女に対する夏姫の容赦ない所業はまったくもって正当に思えました。
「神隠し編」では庵治の能力が明かされます。
ちょっといい話、という感じで途中色々ありつつも心地よく読み終えることができました。
(3/6)
闇を奔る刃の煌き 第一話/影法師(無料/フリー公開中)
都会でなく、田舎でもないとある街。
そこにある剣術道場で師範を務める片倉重蔵は中村蛍という娘に求婚する。
その想いは遂げられ、見事二人は夫婦となったのだった。
選択肢なし、和風伝奇、一時間半と少しで読み終わりました。
システム面や音楽は前作「流れ落ちる調べに乗せて」と同様。
絵は前作よりも色が付いて鮮やかになっています。
落書き風のアイキャッチも楽しい。一枚絵は十九枚+差分。
「流れ落ちる調べに乗せて」から数十年前の話。
まず一番最初のシーンからクライマックスという感じで目を惹きました。
そしてそのシーンでも、以降のシーンでも重蔵と蛍の二人がとにかく格好いい。
お互いがお互いのことを好きだというのがとても伝わってきますし、
その上でのじゃれあいや、二人っきりの穏やかな場面、緊迫した場面など、どのシーンでもすごくお似合いです。
後半の一悶着の結末も痛快でしたし、これから先二人がどういう人生を歩んでいくのか、楽しみになりました。
……ただ「流れ落ちる調べに乗せて」を読んだ身としては
数十年後の境遇(成功するも、一つの問題が)を知っているだけにちょっと複雑です。
過去の作品感想:流れ落ちる調べに乗せて
(5/9)
私に咲く華を見て彼は笑った【精神≠現実】〜存在〜/NeOres(500円)
美空朔はある雨の日、幼馴染の柚木小春と再開する。
ある出来事のせいで疎遠になっていた仲をなんとかしようと、
朔は勇気を出して話しかけてみるが……
選択肢あり、真理、友達、六時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
「私に咲く華を見て彼は笑った【精神≠現実】〜孤立〜」の感想はこちら
システム面はマウスホイールでバックログが読めるようになっていました。
ただ下回しでもバックログに行ってしまうのが少し違和感。
絵や音楽は前作と同様ですがOPにムービーと歌あり。
おまけモードも前回とコーナーは同じですが今回分が追加されています。
前作〜孤立〜では託斗視点だった話が、今回は朔視点で進んでいきます。
〜孤立〜での朔は明るくて、突っ走る託斗を抑えてくれる頼もしさがありましたが、
そのときに想像していた以上に、深刻な問題を抱えていて、
また朔自身もそんなに強い存在ではないんだなというところが印象に残りました。
ただ「私」の制約というか、問題が中盤以降あまり出てこずにあまり実感できなかったことが気になりました。
とはいえ前作と比べるとこちらの方がお気に入り。
強烈なツンデレのおかげで、緊迫感のある物語になっていたと思いました。
(5/26)
Minstrel -人形支配の街-/宴(100円)
とある願いを叶える為に、吟遊詩人の少女リーベと共に旅をしている少年、ロマ。
二人が訪れたノーセンという町には、死人さえも生き返らせるという名医がいた。
選択肢なし、人形、幸せ、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは時折ページの最後で止まらず次のページへ行ってしまうことが気になりました。
音楽は特に問題なし。
絵は人形が不気味でしたがリーベは綺麗。
この作品はシリーズ第一作ですが、二人が旅を始めるきっかけのエピソードではなく、
旅を続けている途中で、ある町で行なわれていることを二人が止めようとします。
敵役の主張も、二人の主張も一理あって、むしろ敵役の方に感情移入してしまいました。
リーベが人に厳しいことを要求する割に自身の精神的な強さがあまり感じられなかったのが大きかったです。
人形が不気味でなかったらさらに敵役よりになっていたかも。見た目は大事だ……
とはいえ、そんな正解の無いやるせなさが印象的な作品でした。
あとロマが旅をするパートナーがリーベでなければならない理由が気になりました。
続編で明かされることはあるのでしょうか?
過去の作品感想:空想彼岸
(5/29)
ユメツクリ β版/=Instinct
優秀な姉を持つ高校生、水衛ハルは学校をサボった日の夜、クラリスと名乗る綺麗な女性に話しかけられる。
そこでハルに夢はなにかと聞いたクラリスは、その願いを叶えると称しハルに超人的な身体能力を与える。
しかし能力を使う代償は、身近な人間の命だった。
選択肢あり、異能力、八時間ほどで読み終わりました。
システムは既読スキップがないのがやや不便。既読シーンスキップは一部にのみあり。
音楽は特に問題なし。
絵は腕の細さが気になりましたが、豹変したときの表情は印象的でした。
自身に付いてしまった能力を消すために、ハルはユメリという少女と生活を共にすることになります。
一周目で最後の一回と言われたことが、作中では確かにそうなのですが
読んでいる方からすると何回もあるように思えたのが少し納得いかなかったです。
でも、場面によって同じ登場人物なのに敵対したり協力的だったりして、
何を信じていいのか五里霧中な手探り感がありました。
その上敵対関係のときの表情や言動が本当に怖いです。
完全版ではないため、どのEDも大団円といったものではなく、
この先どうなるのかが気になりました。
あとアスハがいい娘。真っ直ぐ育った女の子って、いいですね。
(6/7)
RAiN on RAiN 体験版 v2.00(18禁)/STUDIO phase
梅雨のある日、登校途中の黒音憂は雨に打たれる少女、継乃雪那と出会う。
憂のクラスへと転入してきた彼女を加え、友人達と日々を送っていく中で、
二人の接点はだんだんと増えていったのだった。
選択肢あり、雨、恋愛、三時間ほどで読み終わりました。
前回体験版の感想はこちら
システムは特に問題なし。音楽は前回と同様ですが歌はなかったです。
絵は可愛いのですが、立ち絵に比べて一枚絵はちょっと気になるものがあったり、印象が違ったりしました。
この体験版では雪那ルートを最後まで読むことができます。
しかし前回の体験版では雪那寄りの選択をしていくと非日常のシーンが出てきましたが、
今回は雪那寄りの選択をしていくとそうしたことは最後まで起らずに終わります。
とはいえ予告編としてそうしたシーンはあるので雪那ルートは他にもありそう。
今回は話に深く関わらないまま終わりエンドをしっかりと描き込んだルートといったところでしょうか。
前回体験版と同様に落ち着いていて、しっとりとしたトーンで進んでいくだけに、
起床時などの小ネタはなくてもいいのでは、と思ってしまいました。
あと余計なお世話かもしれませんが主人公早過ぎ。Hシーン的な意味で。
ですが、おそらくまだ本筋に入っていないながらも友人たちも含めたやりとりには思いやりがあって、
特に雪那さんの真摯さや優しさ、照れた時の可愛さはいいなと思えました。
非日常になっても、こうしたところがなくならなければいいな、と感じた作品でした。
(6/9)
永遠が刻む記憶のカケラ_EP1/きゃっとろーかす(DL版500円)
高校二年になったばかりの春、藤堂和真は何人かの女の子と知り合う。
同じクラスになった水瀬唯、不良を目指す先輩の鳴海詩弦、自称死神で婚約者だという蓮華。
幼馴染の橘麻弓と時田アキラを加え、それまでよりもさらに賑やかな日々が始まるのだった。
選択肢なし、学園青春、三時間ほどで読み終わりました。
エピソード0の感想はこちら
システムや音楽、絵はエピソード0と同様。
このEP1ではほぼ四月いっぱいまでの日々を読むことができます。
いまのところ特になにか深刻なことが起こるわけではなく、ずっと日常。
唯と打ち解けてきたからか他の皆も加わるようになったからなのか、エピソード0よりも会話が楽しいです。
これから先も日常が続くのか、そうでないのかはわかりませんが、
もっとずっと彼らの楽しい日々を見ていたいなと思えた作品でした。
余談ながら唯はパッケージに一人で出ていますし、公式の登場人物紹介でも一番最初に出てきてメインヒロインっぽいですが、
ここまで読んだ段階では圧倒的に蓮華がメインヒロインっぽいです。
エピソード0でヒロインにハテナが付いているのもそんな理由だったり……
(6/10-2)
ガレリア - GALLERIA - The
First Episode/HOROSCOPE(100円)
出生届を出されることなく、他人との接触もなく、女装させられ、売れない小説家である父の手で十六歳になるまで育てられた椿木恋。
しかしある日、父親が倒れそのまま亡くなってしまう。
父親から何かあった時に頼るように言われた人物へ連絡すると、とんとん拍子に女学院に通うこととなってしまうのだった。
選択肢なし、幻想、女学院、二時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は照れた表情が可愛いです。
また、吹き出しが上に出て怒りや汗といった感情表現がされていたり、主に優衣限定ですが立ち絵が激しく動いたりします。」
今回は第一章で、通うこととなった女学院で友人ができたり、
何か変なことが起こるという学院裏の竹林についての話を聞いたりします。
ステンドグラスのような作品ロゴや、外部と一切接触することなく育った恋の境遇、怪しい竹林など、
重たげな設定が色々とあるものの、話の大半は女子寮ガールズトーク。
最後にある出来事が起こって、第二章に続きます。
特にその最後の場面での沙羅の身勝手さにイライラする所はありましたが、
それ以外の場面では皆清く正しく個性的で賑やかで、そうした友人たちとの会話が楽しかったですし、
これから先、恋の境遇が話にどう関わっていくのか、気になる作品でした。
過去の作品感想:PatchWorks
(6/11)
ろすでい!体験版/CaSP
幼いころに母を亡くし、留守がちな父親と暮らす七瀬啓太の近所に、隕石が落下した。
ただの珍事で終わるはずだったその出来事。しかし翌日、大きな地震と共に人が異形となり、人を襲うようになってしまう。
なんとか友人たちと合流した啓太は、生き延びるために移動を開始した。
選択肢なし、パニックホラー、四十分ほどで読み終わりました。
システムは時折次の文章が表示されるまでかなり時間がかかるのが気になりました。
音楽は特に問題なし。
絵は立ち絵が切り替わるときに体の大きさが若干増減(立ち絵によってサイズが異なる)するのが気になりますが、
女の子の表情に色気があって魅力的に感じられました。
この体験版では異変が起こるまでの日常と、異変が起こってからの数時間を読むことができます。
文章表示に時間がかかることがあるせいか、日常シーンではややテンポが悪い部分がありましたし、
異変後は緊迫感に欠けるように思えてしまった部分もありました。
ですが女の子との会話は楽しかったですし、ラストも印象的でした。
このまま完結となってもおかしくない展開でしたが、この先どうなるのかが気になるとともに、
こんな状況で不謹慎ながらもっと女の子と会話して色々な表情が見たいなと思った作品でした。
(6/15)
夏の水蓮 体験版/inforte
山と海に挟まれたあかつき市で老舗の茶屋に生まれた高校二年生の姫野透は、
民俗学者である父の影響もあり民俗学研究会という部活に所属しながら高校生活を送っていた。
そんな彼のクラスに、葉月蓮という何故か透のことを知っている少女が転校してきたのだった。
選択肢あり、学園恋愛、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは選択肢でセーブできないのが不便。
音楽は特に問題なし。絵は可愛らしい絵柄。
この体験版では学園祭の前日まで読むことができ、
転校生や友人達と仲良く過ごす中で、その地に残る伝承が絡んできます。
大人数でわいわいやっているシーンはにぎやかでいいなと思いましたが、
場面の切り替わりがわかりにくく、同じ場所で会話していると思っていたら
いつのまにか数時間後の場面になっていたりして戸惑いました。
もう少し場面ごとの最後に区切りの文章を入れたほうがいいと感じた作品です。
(6/18)
箱の中の猫 こんなの作ってますよVer/三Q
セカイの記憶保庫、通称「図書館」へとやってきたアナタは
ロティとパティと名乗る二人から観測体験ツアーなるものに招待されたのだった。
選択肢あり、デジタル“メタ”コミックとのこと、二十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵はロティとパティのどちらもやる気なさげなデフォルメがされていますが、気合入った絵は綺麗でした。
また、動きのある演出もされています。
今回はロティとパティによる前置きと、一つの物語の一部と一つのサイドストーリーを読むことができます。
前置きはゆるい感じで気軽に読むことができましたが、
物語の方は、その中で出てくるゲームの説明が読み手おいてけぼりで、
登場人物がそのゲームに触れている会話を楽しむことができなかったのが気になりました。
(6/19-1)
おーたむあげいん 紹介用体験版/U'sMalchut
高校生の駿は幼馴染の女の子二人に囲まれ、日々を過ごしていた。
ある日、彼のクラスに薊 柚子という女の子が転校してくる。
彼女からの第一印象が最悪だった駿だが、あるきっかけで二人は言葉を交わすようになる。
選択肢なし、学園、十分ほどで読み終わりました。
システムは体験版のせいかバックログ以外の機能なし。
音楽は特に問題なし。
絵はサブキャラに色が付いていないことや、メインキャラでも輪郭の白が消し切れていないのが気になりました。
でも柚子は可愛かったです。
この体験版では最初の数日間、主人公と柚子が少し仲良くなるまでを読むことができます。
プロローグ部分は今後の展開に興味を持たせるものになっていたと思いますが、
文章が途中で切れて次のページにまたがってしまうこと、
聞いたことのない人物が突然加わって何の説明もないところ、
主人公の口調が軽すぎたり、(笑)や(汗)を多用していたりして、
会話の内容もあまり高尚なものとは言えず、言葉に重みが感じられないことなどが気になりました。
(6/19-2)
ばにふり
〜Vanilla Flip〜 体験版ver2.00/BreachBrigade
世界的な重工業メーカー、大神州重工業に入社した赤霧 司は一年目から海外勤務となる。
やってきたのはオーストラリアとインドネシアに近い島国、ウォンティガ国。
陸戦対策研究室という部署に配属された彼は一人前になるため研修に励むのだった。
選択肢なし、軍事、おっぱい、三時間足らずで読み終わりました。
システムはゲーム本編は問題ありませんでした。
ただ、私の環境のせいもあるでしょうがインストールするのに一時間超かかりました。
音楽は悪くないですが無音の場面が多くてちょっと寂しいです。
絵は綺麗なお姉さんがいい感じ。
立ち絵以外にちょっと話に割り込んでくるときなどで
顔グラフィックのみ表示される演出がされていて、会話のテンポに貢献していると思いました。
近未来、日本が今よりも軍事に力を入れている状況での話で、
この体験版では最初の数日間を読むことができます。
研修中に教授される軍事関連の薀蓄はわかりやすく、興味深かったですし、
陸戦研の先輩達は変人ぞろいで肩の力を抜いて講義を受けることができました。
他の部署の人々を交えた会話も賑やかで楽しかったです。
ただ、戦闘訓練なども行っていたり、タイトル画面が焼け野原だったりとそれだけに終わるとは思えず、
有事になったときどんな展開になるのかも気になる作品でした。
(6/20)
Rot〜黄昏の果て〜/ブラマンヂェ(500円)
小さい頃からずっと病院暮らしだったが、手術が成功して普通の生活を送れるようになった佐倉隼人。
しかしリハビリのためと環境のいい田舎で一人暮らしをすることになった。
初めて通う学園にも不安を持っていた彼だったが、早速話しかけてくる人がいた。
選択肢なし、陰謀、一時間と少しで読み終わりました。
前回の感想はこちら
システムはタイトル画面からしかロードできないのがやや不便。
音楽は特に問題なし。
絵は今回立ち絵が付きました。これがとても繊細で綺麗で、魅力的でした。
今回は一つのエンディングまでを読むことができます。
友人達との日々が続くかと思いきや、村に最近できた病院がそこに不穏な影を落とします。
とはいえ前作と同様友人達の思いやりがありましたし、
一人暮らしをさせる理由も段々と明かされてきます。
ただ、主人公の決意のシーンで、それまで心の中で色々と考えていたにしろ、
台詞にタメがなくて衝動的に感じられてしまいました。
もともと人付き合いが少ないのでそうなっても不自然ではないですが、
せっかく友人達との日々があったので、成長した所を端々に見せたほうがいいのではと思いました。
過去の作品感想:ホシのヒカリと満月の夜 〜魔王編〜
(6/24)
八月のシミュラークル
体験版ver1.0/Fitz
期待
(6/25)
monochrome tears(体験版)/Triassic Stadio
新学期、いつもより少し早く登校していた水戸部映一は途中で信号待ちをしていた少女と出会う。
その転校生の少女、汐見彩花は映一に信号の色を尋ねてきたのだった。
選択肢なし、色盲、十分ほどで読み終わりました。
システムは現時点ではセーブなし。、
起動直後や作中での音楽と演出が、しっとりとした雰囲気でいいなと思えました。
絵は若干硬い印象を受けますが気になるようなものではありませんでした。
この体験版では新学期初日の、彩花との出会いと、
クラスメイトである春美との会話を読むことができます。
すぐに終わってしまうのでストーリーについてはなんとも言えませんが、
色が判別できないヒロインという設定が、
モノクロとカラーの視覚演出と音楽でしっかりと表現されている作品だなと感じました。
(7/3)
雨の記憶 Vol.1/あきば系(100円)
有名避暑地に新規開店するペンションに付属したイタリアンレストランを
取り仕切ることとなった料理人の木村直樹は、プレオープンの準備のため現地を訪れる。
しかし、ペンションでは奇怪な出来事が頻繁に起こるのだった。
選択肢あり、ホラー、料理、一時間と少しで読み終わりました。
システムは不具合があるためサポート対応されています。対応版は特に問題なし。
音楽も特に問題なし。絵は写真背景のみ。
今回は前編とのことで、ペンションのオーナーや給仕のバイトと打ち合わせをしていく中で、
ペンション内に他の誰かがいるとしか思えないような現象が次々と起こります。
そういった怖さに関することはまだジャブ程度といった感じ。
文章の途中で次のページに移ってしまうことが時折あったことがやや気になりましたが、
料理関係の薀蓄は興味深いものがありましたし、
オーナーやバイトの女の子の容姿描写が魅力的に思えた作品でした。
(7/5)
銀髪少女と黒髪帽子 体験版ver1.0/portrait.
ヨーロッパのほぼ中央に位置する国の首都ハイルブロインの由緒ある大学で古典文学を学ぶエリスは、
クラスメイトであるミナと共に隣国の大貴族、ドルト辺境伯が所有する古書を精査することとなった。
その古書は、悪魔に関連することが書かれているものだった。
選択肢なし、ヨーロッパ、古書、二十分ほどで読み終わりました。
システムは今のところセーブ機能なし。
音楽は特に問題なし。
絵は写真背景のみですが、実際のヨーロッパで撮影した背景が使用されているとのこと。
この体験版ではエリスとミナが実際に古書と対面するまでを読むことができます。
タイトルの銀髪少女は一応ミナがそうですが、黒髪帽子はまだ出てきておらず、
これからの展開はわからない部分が多いですが、
ヨーロッパらしいウィットに富んだ会話が小気味よかった作品でした。
(7/6-1)
俺たちの甲子園(仮) 体験版/ピン芸人
ヒロイン? による登場人物紹介を収録。
選択肢なし、学園、十分ほどで読み終わりました。
システムはメニューボタンなどにカーソルを合わせると
ポップアップで説明が出るのが凝っているなと思いました。
あと文字の大きさや色を変える演出多め。
音楽は特に問題なし。
絵はヒロインのみですが表情の変化が豊富でした。
ストーリーについてはあまり触れられていませんが、
絵は各登場人物の画像がはっちゃけていたり、
クラスメイトに黒豚がいたりとコメディになりそうな作品でした。
(7/6-2)
Folklore Sect 体験版(18禁予定)/なんとか屋さん
高校生の峰岸護は友人たちとごく普通の日々を過ごしていたが、
彼が住む街には最近、いくつかの噂が話題になっていた。
ある夜、彼はその噂のうち一つに遭遇する。
選択肢あり、噂、異能、二時間足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は真横を向いた顔などで違和感のあるものもありましたが、
正面向きのものはいい表情でした。
この体験版では何事もなく進む数日間と、それが崩れる夜の途中までを読むことができます。
非日常部分はちょっとだけで、これからが本番といった感じ。
まだ登場していない中学時代の友人達のことが頻繁に話題にあがっていて、
それが読み手蚊帳の外の身内話に思えてしまったのが気になりましたが、
そういったことのないシーンは、クラスメイトまで含めて仲の良さとノリの良さがあって楽しめた作品でした。
(7/9)
カナタメニ 試製版 第一話/10RLC
1983年、埼玉のとある地でお馬鹿な幼馴染や唯我独尊な先生、変わり者の先輩などに囲まれ、
日々を送っている御園彼方は、ある日先生からビデオテープを渡される。
そのテープの中身は、ある有名なアニメ映画だった。
選択肢なし、メタ、アニメ、六時間と少しで読み終わりました。
システムや音楽は特に問題なし。
立ち絵やイベント絵は現時点では未実装とのことで、現在は背景のみ。
幼馴染などと賑やかな日々を送るも、
所沢周辺を舞台にした、ねこのバスとかが出てくる某アニメ映画を先輩と一緒に見て、
先輩からそのアニメについての違和感(現在都市伝説として語られているようなこと)
を指摘されたことから話は大きく動いていきます。
第一話ということで続き物ですが、一応一区切りはついていました。
また、ある程度読み進めるごとに本編とは別にフラグメントという、
関連したショートストーリーや用語解説を読むことができるようになります。
パロディネタやメタネタかなり多め。1983年が舞台ですが最近のパロディもあり。
パロディネタも、メタネタも、アホの子な幼馴染との掛け合いも、
先生に理不尽に虐げられる所も、先輩の突飛な言動に振り回されるところも、
とにかくコメディシーンがことごとく私には合わずに笑えませんでした。
シリアスなシーンにも頻繁にコメディシーンが挿入されていて、折角のめり込んでいたのに……とも思いました。
ですが、シリアスなシーンは非常に良かったです。
都市伝説関連のほとんどはすでに耳にしたことがある内容だったのですが、
一つ一つ指摘する先輩の語り口に思わず惹き込まれました。
それ以外の場面でも薄気味悪さや不安感でぞわぞわさせられ、この季節なのに身震いする思いでした。
全体の七〜八割は波長が合わなかったですが、
残りの部分はとても面白く、これから先どうなるのかが気になる作品でした。
(7/10)
夜〜Nocturnal-Syndrome〜 【体験版】/あんりば
夜になると平均以上の能力が発揮できる「夜行性症候群」という症状が広まっている世界。
十年前、親しかった少女をある事件で失った闇宮芯もその発症者だった。
義理の妹や財閥令嬢、文学少女などに囲まれて暮らしていた彼は、ある日十年前のままの姿をした少女と再会する。
選択肢あり、夜、事件、二時間足らずで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
絵はやや幼い感じの絵柄。
この体験版では最初の数日を読むことができます。
選択肢によっていくつか分岐し、あらすじにある少女との再会はそのうちの一つ。
他のヒロインがメインになるルートもあります。
特に悪く思うような箇所もなくにぎやかな日常と、
時折真剣なシーンが展開されていて、安心して読むことができました。
十年前の少女以外の三人のヒロインどうしの会話が楽しかったので、
現時点では接点のない十年前の少女と他のヒロインがどんな会話を交わすのかが気になった作品でした。
(7/11)
BLIND DAYS デモ版 ver1.0.1/HT-LABO
学生だった桐島慎也は人が住める星を見つけ開拓するために旅立った宇宙船に、
農業関連の準スタッフとして乗り込んでいた。
地球へ帰れる可能性は限りなく低い旅路。それでも彼は仲間達と日々を送るのだった。
選択肢あり、近未来、宇宙開拓、一時間足らずで読み終わりました。
システムは文章表示速度が変更できずかなり遅いこと、
メニュー画面などから右クリックで戻れないことが気になりました。
音楽は特に問題なし。
絵はすっきりとしたくせのない絵柄で好感が持てます。
このデモ版では最初の二日間を読むことができます。
選択肢以外に行きたい場所を選ぶ箇所あり。
地球の現状については仄めかす程度しか語られていませんが、
学生まで駆り出して住める星を見つけなければいけないような状態なのであまり良いとは言えないようです。
同じ部屋の男連中や隣の女の子部屋と一緒に駄弁ったり、船内探検したりといったシーンは、
寮生活みたいでかなり好みのシチュエーションなのでいいなと思えました。
(7/13)
L.A.K.E -Legend and key's
emergence-/Team the 斬
十年前まで過ごした地、水波で再び生活することになった啓人。
当時仲が良かった透と真実とも再会し、新しい友人もでき、日々を送っていた。
選択肢なし、湖、伝説、三十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に問題なし。
立ち絵などはなく、写真加工の背景のみ。
今回は旧友との再会や新しい友人との出会いと、
彼らとの日々が日常になってからの数日間を読むことができます。
今のところなにもない日々ですが、今後は個別ルートに分岐し、
水波にある湖の伝説が関係してくるとのこと。
場面が切り替わる時の描写がやや唐突に感じられてしまったことが気になりましたが、
友人たち、特に金髪少女のリムとのやりとりは微笑ましいものがありました。
(7/14)
こうかん☆にっき divide append
01(18禁)/The Dungeon In Yarn(500円)
チアガールをすることになったふみおを見にきた主人公。
しかし、当然それだけで終わるはずもなく……
選択肢あり、チアガール、縞パン、十五分ほどで読み終わりました。
「こうかん☆にっき divide」の追加シナリオ。
本編がなくても動作可能ですがCGモードなどがないとのこと。
システムや音楽は本編と同様。
今回Hシーンにアニメーションが導入されています。
ふくらみかけがぷるぷるします。
いつも通りの頭悪い(褒め言葉)Hシーンも大好きですが、
その方が見ている人が喜ぶだろうとアンスコ穿かず縞パン穿くとか、
ラストのオチとか、ふみおさんが女神すぎます。
ああ、主人公になりたい……(本名ぷれいしてますが)
過去の作品感想:こうかん☆にっき、trade▼off
(1/13)
三匹の犬の夜 おまけシナリオ集・小犬の小箱/月の水企画(100円)
三匹の犬の夜のおまけシナリオ「Y of the D」「華古霊能事務局」
「関崎トミカ探検隊シリーズ 犬夜スペシャル〜南波槽の山奥に幻の水獣ジョジョンミーを見た!!〜」
の三本(うち三番目の一本が今回初出)と、新作「RC−ダイジェスト版」を収録。
選択肢なし、「関崎トミカ探検隊シリーズ」と「RC−ダイジェスト版」
併せて一時間と少しで読み終わりました。
システムや音楽、絵は本編と同様。
「関崎トミカ探検隊シリーズ」は本編ラストバトルの少し後を舞台に、
タイトル通りのことが繰り広げられるコメディ。
多少出オチっぽくはありますが、八練がますますにぎやかになってていいなと思いました。
あと瀬夷花のタカヤへの思いやりが格好いいです。さすがファンクラブがあるだけのことはありますね。
「RC−ダイジェスト版」は新作のいくつかのシーンを抜き出したもの。
なんだか月夜の口調なロボ娘さんがいます。
二年前、四年前など色々と仄めかされている過去がどんなものなのか気になりました。
過去の作品感想:三匹の犬の夜、月槍譚 -Mind of A Lunatic-
(1/21)
まくあく♪リズム煉獄(18禁)/WoS(無料)
選択肢なし、脱衣音ゲー。
マクスウェルの悪魔の番外編。
ストーリーはなく、曲に合わせて流れてくる矢印が、
ライン上にきたところでタイミングよくクリックしていきます。
曲は本編の登校時などで流れる銷夏【しょうか】
一定の得点を獲得するごとに立ち絵の那由佳の衣装が変わっていき、16000点を超えると全裸になります。
矢印に方向はなく、流れてくるのも一列だけなので、
やることはただ一つ「目標をセンターに入れてスイッチ」
なので集中していると段々意識が朦朧としていきました。
……たぶん、この状態のときに催眠術かけたらあっさりかかると思います。
私の場合、ギリギリ全裸まで行きました。つい早く押しすぎてしまいます。
(2/10)
冬コミ突発森城ADV 閑話・あかずきん/Ambivalence(200円)
「C77突発CD」に「アイマス・ザ・ファンタジー 〜まないた剣士の冒険〜」と共に同梱。
選択肢なし、童話、十五分ほどで読み終わりました。
「森の少女と妖精の城」の番外編。
「森の少女と妖精の城」の感想はこちら
「森の少女と妖精の城 - Celtic Fair Lady -」の感想はこちら
システム、絵、音楽などは本編と同様。
ミルトずきんを主人公にしたお話から始まり、
「- Celtic Fair Lady -」の少しあと、ある賑やかな一日が描かれています。
エナに可愛がられるミルトがうらやましすぎ。
もしくはミルトを可愛がるエナがうらやましすぎ。
お茶目なお姉さんも、可愛い男の子もいいですねぇ……
過去の作品感想:森の少女と妖精の城、月と太陽のラクシャルキ
(2/10)
さくらミントファンディスク/さくらミント(200円)
「月照〜ツキノテラス〜」の番外編「僕の私」
「月照〜ツキノテラス〜」の英語版(ボイスは日本語)「moonshine」
さくらミントさん制作作品のイラスト、音楽、アンケート回答、作品解説、新作予告を収録。
私は英語からっきしなので「moonshine」は割愛。
「僕の私」は高校生の「僕」がマイと関わる話。
選択肢なし、五十分ほどで読み終わりました。
システムは普通に読む分には問題ないですが、
オプションが「文章」「音声」「画面」と三ページあり、
一ページにまとめられないかなと思いました。
音楽は特に問題なし。立ち絵などはマイ関連のもののみ。
マイに惚れてしまった主人公が悩んだり背中を押されたりします。
主人公は出会った人に心の中であだ名をつける癖があるようなのですが、
そのネーミングが純情というかストレートすぎで、主人公の純粋さが出ていました。
中盤、主人公が衝撃を受けるシーンはちょっと中途半端で、
やるならもっとエフェクトたっぷり、そうでないなら思いっきり平坦にしたほうがいいと思いました。
エフェクト関連では、マイが無言で表情だけ変化させるシーンは良かったです。
ここでの会話も印象的。
あと、口調に少し違和感を覚えていましたがリボンのシーンまで気付かなかったので、
ラストはやられた! と思いつつも清々しく読み終えることができました。
過去の作品感想:踏切、彼と彼女のノスタルジア体験版、月照〜ツキノテラス〜:Re>Re、一日千秋
(2/20)
呑気な冒険者たち14 彷徨う神の前庭/WIND工房(文庫版/298P/400円/コピー本)
エルフなのに精霊を見ることも操ることもできないが凄腕の傭兵リッツ、
見た目は少女、実年齢三十歳でハーフエルフ疑惑あり、魔法と大食いが得意なアンナ、
剣も魔法もまだまだ、特技は節約、傷つきやすい青年フランツたち三人の珍道中。
総集編1の感想はこちら
4〜7巻の感想はこちら
9巻の感想はこちら
10巻の感想はこちら
11巻の感想はこちら
12巻の感想はこちら
13巻の感想はこちら
最終章の前編。次回で完結予定。
今回は最後の目的地、闇の一族が住むゼウムが舞台。
折角前回リッツとアンナがあんなことになったのに
あまり甘々なところがなかったのがちょっと残念。
真相は……あまりそういったことを持ってこないほうがいいのではと思いましたが、
とりあえず判断は後編と、同時発行予定の「悠遠の箱庭」を読んでからですね。
あと、タイシャの家から脱出するシーンで、
竜の動きや船の様子などダイナミックなイメージが
しっかりと伝わってきて、読んでいて盛り上がりました。
過去の作品感想:短編テーマシリーズ総集編1 がらくた箱
(1/20)
帰れずの娘ヒイラ 6 花の因と縁/霊幻樓(A6/98P/500円)
魔法が存在する異界と行き来できるようになった世界。
しかし同等の存在と交換でなければ行き来できないため、
現時点では少人数が交換留学として五年間それぞれの世界で生活するだけに留まっていた。
孤児の結花もそんな留学生だったが事故で元の世界へ戻れなくなってしまう。
寄る辺のない彼女は半強制的に大魔導師シュリのもとへ預けられ、ヒイラという名で生活することとなった。
今回は春になり、桜を見に行った先での思いがけぬ再会と、最強の種族、姫雲雀との出会い、
それから新キャラが登場して、前回ヒイラが売りさばいたカードを使った大会が開催されます。
ヒイラの学校の担任、リリィがメインの番外編も収録。
子供っぽいんだか達観しているんだか色々な面を持ちつつ、
少なくとも大人の女性として見るには残念な言動ばかりのヒイラですが、それがとても魅力的。
シュリとセイレスの家でも、学校でも中心になるだけのことはあります。
うきうきとカードゲームをするサリアと、そう仕向けるヒイラの狡猾さも笑えました。
姫雲雀は、大王烏賊の話から抱いていたのイメージとは違ってこんな性格なのですね。
……最強がコレでは危なっかしいですねぇ。
あと、冬の間何言わせ続けているのですかシュリさん。羨ましすぎます。
おすすめ
過去の作品感想:縷々日記、レッド・カーニバル
(1/22)
あの人まで、後、二メートル/Arrow(A5/36P/200円/コピー本)
加藤亜理紗は親友の鈴原美月が書いた告白の手紙を、幼馴染の佐藤尚人へ手渡した。
しかし渡された尚人は亜理紗のことが好きだと言ってきた。
どうすればいいか迷う彼女だったが、ある日不思議な眼鏡と出会う。
不思議な眼鏡の力でなんとか問題を解決しようとするも……という話。
山場までは丁寧に描かれていましたが、
それ以降あっさりと解決してしまったのがちょっと気になりました。
ただ、意図的かどうかはわかりませんが、
二十九ページの最後四行の描写後にページをめくる間があるのがとても効果的で、
その出来事に本当にぞっとして、次のページを早く読みたいけれど読むのが怖いと思えました。
便利なアイテムの違う面が印象的な作品です。
過去の作品感想:the One ―ただ、唯一の、空の海、恒例夏のサンタ狩り、冬の向日葵、そらのはしご、ハッピー・アクア、冬の日の魔法、妄想彼女
(1/31)
鳴鳳高校放送部A/St.Lite(A5/30P/無料/コピー本)
鳴鳳高校放送部B/St.Lite(A5/40P/無料/コピー本)
高校入学直後、会田福助は局所的に有名なボケコンビ、深山宗八と樫悠一郎から放送部へと誘われる。
戸惑う福助に、二人は自分達が深夜無断で放送しているラジオを聞いてみるように言ってきたのだった。
コメディ連作。一巻の感想はこちら
二巻は「鳴鳳通信2」と「日常会話」
三巻は「鳴鳳通信3前編・後編」を収録。
二巻では放送部にさらに仲間が加入し、
三巻では学校を巻き込んだイベントが企画されます。
ラジオで喋っているシーンは地の文を極力排していて臨場感があり、
かつ何が行なわれているかわかりやすかったです。
最大五人でしゃべっていてもテンポがよくて笑えました。
ただ、日常シーンがラジオと比較するともう一つ。
それでも地の文は少なめなのですが、勢いに欠ける部分がありました。
(1/31)
新月のお茶会/小さな夢工房(A5/28P/250円/コピー本)
失踪した妹の澪の手がかりを探し、ある村で行なわれている「新月のお茶会」に参加することになった北島神。
そのお茶会は、試練を乗り越えることができれば死者と会話できるというものだった。
試練を通して、妹が失踪するきっかけとなったかこの出来事を思い出していきます。
過去の所業は子供のことなのでともかくとして、妹と離れ離れになるきっかけが酷すぎで、
試練での自信満々な態度とのギャップが印象的でした。
そこまでの妹との生活に情状酌量の余地はありますが……
あと途中で出会う蛍が健気で可愛いかったです。
過去の作品感想:あの日に帰りたい!、さよなら言葉〜指先の誓い、夢日記第四章〜最終章、運命の赤いイヤリング、星に願いを…〜夜空の向こうへ〜、常識力認定試験、一日王様
(2/5)
すこれーのこみけぼん☆/スコレー(B5/96P/コピー本)
短編四本、ちょっと長めの話を二本収録。
面白かったのはちょっと長めの一本「伝説のドS」
十字町で悪者を倒して回っている諸星狼子と、彼女殴られたいと付きまとうドMの山田八乃助の話。
二人が交互に視点主になりながら進んでいきます。
タイトルや設定だけ聞くとギャグですが、実際読むと……やっぱりコメディではあるものの、
ドMとしてやりたいように行動する山田と、
腕っ節は強いのに振り回されっぱなしの諸星さんのコンビがとても微笑ましいです。
その関係が微妙に変わるラストも、清々しい気持ちで読み終えることができました。
過去の作品感想:真心フラワー 体験版
(2/5)
嘘つきレジェン/DA☆RK'n SIGHT(A5/42P/無料)
魔法に必要な魔石が枯渇し寂れてしまった鉱山街に、
他愛ない嘘ばかりついている保安官のレジェンと、街唯一の魔女クオレは住んでいた。
ある日レジェンは口にしたどんな願いも叶えるが
破滅と隣り合わせの「真実の石」という魔石を手に入れてしまう。
真実の石を使って魔法世界の復興を夢見る勢力とのやりとりを中心に、
レジェンとクオレの関係やクオレ自身のことが描かれていきます。
大きな力を持った真実の石を手に入れても変わらず他愛のない嘘ばかりついているレジェン
(しかしそれが真実になってしまうのですが)が、能天気なりの気遣いがあっていいなと思えます。
レジェンと必死に石を手に入れようとする勢力の二者に挟まれ振り回されるクオレの気苦労も見所。
でも、山場では一転して緊迫感がありましたし、ラストもいい余韻がありました。
さほど多くないページ数に、色々な要素がしっかりと喧嘩せずに込められている作品でした。
(2/16)
4period/.17(文庫版/244P/800円)
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過去の作品感想:フリックドロップ
(2/18)
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