2007年ノベルゲーム感想リスト
プレイ順です。
プレイ時間で中編というのは六時間〜十五・六時間くらいを指しています。
長編はそれ以上のものです。
女性向の作品は、乙女=女主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男、
BL=男主人公で相手キャラの全員もしくは多くが男(年齢不問)、としています。
作品が女性向かどうかは基本的にサークルさんの自己申告です。
値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。
コミックマーケット購入作品以外の2007年ノベルゲームまとめ
おすすめ完成版
終ノ刻印/ibis
さくっとパンダ/禁飼育
homeless,
the vagabond/ヲサカナソフト
葉露〜西の国の物語/えるふみみ魔法王国植民地
おすすめ以外で面白かった完成版
送電塔のミメイ/TRUE
REMEMBRANCE
悠遠ノ絲/ibis
海洋レストラン☆海猫亭/犬と猫
ぶちころ/TRANSPARENCY
あやかしよりまし/冒険野郎のトムソーヤ
終わりに見えた白い明日/ReIce
-second-
死に至る病
挽歌の候、如何お過ごしでしょうか/花を吐く抄女
期待の同人ソフト以外で完成が楽しみな体験版
収穫の十二月〜秋〜/Talestune
Sin/Blue
Forest
その他面白かった同人ソフト
愛することは生きていくこと
〜もうひとつの愛〜/inspire
D's/Project Lips
他に完成版では「挽歌の候、如何お過ごしでしょうか」「魔歌使い」「竜と人間」「屍鬼 -shiki-」
「蜃気楼の教室」「フリーソフト制作過程」「ある夏の日、山荘にて……」「Way」
体験版では「終末症候群」
女性向では「マスター×マスター 〜××を極めし者〜」が良かったです。
絵は「終末症候群」が癖はあるものの綺麗で目を惹きます。
それに「頽廃ノスタルジア」に使用されている写真が鮮やかでした。
音楽は「S-H」のOP曲と「葉露〜西の国の物語」の各曲
歌は「ナルキッソス2」のOP曲「ナルキッソス」と
「葉露〜西の国の物語」の挿入歌「カテドラルの森」とED曲「every
where」
ムービーは「S-H」が良かったです。
(2008/1/13)
送電塔のミメイ/TRUE REMEMBRANCE(フリーソフト)
先見の力を持ち、廃墟離島という島に現れるコゴリ鬼を倒す役目を背負った娘、ミメイ。
はじめてコゴリ鬼と対峙したその場には、夜刀という青年がいた。
自らをコゴリ鬼だという夜刀に軽くあしらわれたミメイは、
いつか彼を倒すと決意しつつ日々を過ごすことになる。
選択肢なし、伝奇、四時間ほどで読み終わりました。
右クリックメニュー画面がパッと見た感じどの設定変更が何処にあるか少々わかりにくいデザインです。
また上部メニューと被る項目や片方にしかない項目があったりするのもちょっと戸惑いました。
ただ慣れてしまえば問題ないですし、必要なものは一通り揃っています。
スキップが早いのも嬉しいところ。
絵は種類が多く、エンディングムービーも良いつくりです。
表情が乏しくも多彩なミメイが可愛い。
話は全五話+閑話二編+プロローグ・エピローグで構成されていて、
基本的には一話完結形式を取りつつ結末へ進んでいきます。
島の人々と関わり、夜刀の過去を知り、やがて島に異変が起こります。
不器用で一生懸命に日々を過ごすミメイが重ね重ね可愛い。
読みやすい文章で前半はのんびりと、後半は切なく綴られる、良い作品でした。
(5/29)
魔歌使い/Ray(フリーソフト)
小さな出版社の社長をしている主人公はアメリカのベストセラー「MUSE」の翻訳・出版の独占契約を取り付ける。
契約締結後作者「M」に引き合わされた主人公は「M」から自身が語る話を悲劇へ導いてくれと求められる。
そして、昔々の物語が紡ぎ出されていった。
選択肢あり、枠物語(物語中で語られる物語)幻想ノベル、悲劇。
二時間半足らずで読み終わりました。
まず双子の男女どちらかを主人公に選びます。ストーリーに違いはないのでお好みで。
その後「M」が語る話の分岐点で登場人物の行動を選択して話を悲劇へと向かわせていきます。
語られる物語は古代ギリシャのミュケナイ王アガメムノンと架空の口が利けない娘ララ、
それに不老不死で魔性の詩を詠う魔歌使いを中心とした悲恋の話。
悲劇へと向かう選択肢はわかりやすいので素直に選んでいけば一回目で真エンドへ行けます。
王妃や魔歌使いが振るう権勢や謀略が物語に妖しさを纏わせていて良いです。
また主人公二人の関係がわりと妖しいのも作中ではさらっと流されていますが気になるところ。
残酷描写がありますが絵で直接的なものはありません。文章表現だけ。
とはいえ嫉妬に狂う王妃や戦争好きな王にはこれくらいはやってくれなくちゃ困ります。
こういう題材の作品はあまりありませんが、
作中でのギリシャ悲劇に関する言及、オマケコーナーでの関連書籍紹介などから、
作者さんがギリシャ悲劇のことを好きだということが伝わってくる作品です。
(5/30)
悠遠ノ絲/ibis(1700円)
高校二年の冬、和泉裄也は図書室で異国の少女と出会う。
彼女は千年封印されていた世界さえも滅ぼすことができるといわれる死神だった。
平穏を望む裄也だったが、彼女たちが起こす騒動に巻き込まれていく。
選択肢あり、伝奇、十三時間と少しで読み終わりました。
システムで特に悪いところはありませんが、上部メニューの「メッセージスキップ」をクリックすると、
さらに「スキップ実行」と「既読/未読含めスキップ」選択が出てくるのでスキップに一動作余計にかかります。
既読未読切り替えはコンフィグにまわして、ワンクリックでスキップできるともっと快適だったと思いました。
シナリオチャートがあってまだ読んでいないルートを探しやすかったのは良かったです。
絵はあまり上手いとは言えません。
話はほぼ一本道の第一章と、三人のヒロインルート+αに分岐する第二章に分かれていて、
一章と二章は時間的に連続していますが、第一章だけでも完結した話になっています。
主人公とヒロインの一人が自己犠牲に過ぎる所があって少々イライラしました。
しかし、どのルートも山場が良かったです。
各々の心情が上手く絡められてのクライマックスシーンはどれも印象的で、
エンディングを迎えるたびに心地よい読後感に浸れる作品でした。
(6/3)
海洋レストラン☆海猫亭/犬と猫(1000円)
イシュワルドにある宿屋の娘、イヴは適当に店番をしている毎日を送っていたが、
見かねた母親によって改装した食堂の店長にされてしまう。
そんなイヴを待っていたのは、改装にかかったお金の返済だった。
お店経営SLG、一応のエンディングまでは十三時間、ゲーム内年月で十二ヶ月かかりました。
エンディングを迎えるだけなら五時間前後でいけそうな感じ。
もっともエンディング後もいろいろとやりこみ要素はあります。
レミュオールの錬金術師と同様に問屋などから仕入れたり、加工したり、
冒険者を雇ってダンジョンなどから採ってきたりした商品を売りさばいていきます。
今作では商品数がレミュオールの錬金術師の倍、雇える仲間大幅増などかなりのボリュームアップ。
しかし儲けるだけならただ仕入れて売るだけで勝手に儲かっていくので簡単で単純ですが、
効率よく商品を揃えたり良いお店にしようとしたりすると色々と仲間を雇ったり設定変更したりしなければならず、
加えて人件費は序盤で経営を圧迫する原因になるのでかなり手間がかかり難易度も上がります。
エンディング目当てなら気になりませんが商品コンプリートを目指す場合は少々快適さに欠けます。
しかし相変わらずちょっとした合間に…と思いつつも軽く二〜三時間経ってしまったりと
時間がみるみる吸い取られていく中毒性を持った悪魔のゲームで、これから先も長い付き合いになりそうです。
だって積極的に商品集めせず儲けメインにしているとはいえ、
現時点で二十時間プレイしていても商品21%しか見つけられてないのですから。
(6/4)
竜と人間(15禁)/TRANSPARENCY(フリーソフト)
竜たちがひっそりと暮らす谷、そこに住む若き竜クレインは外の世界を見たいと願っていた。
しかしそれは長をはじめ他の竜の望むところではなかった。
鬱屈と日々を過ごすクレインはある日、谷のはずれで倒れていた子供を見つけた。
選択肢一つだけ、竜と人間の愛の話。それと前貼り。一時間半ほどで読み終わりました。
倒れていた子供、ユリウスの成長を見守る中でお互いを大切に思うようになっていき、
しかしその想いが強くなったがゆえに一緒にいられなくなってしまって…という流れ。
ユリウスが五歳〜少年〜青年〜壮年とあっというまに変わっていき
竜としての時間の流れを感じられました。
エンディングは二つとも悲劇的なハッピーエンド。
私は二番目のエンドの方が儚くて綺麗で好きです。
それからクリア後には座談会などが追加されますが
いい感じにぬるく、かつ勢いがあり、その上本編とのギャップで笑えました。
(6/9)
わたしのせかい/TRANSPARENCY(フリーソフト)
今日はバレンタインデー。日切あこは憧れの先輩にチョコを渡そうとするが…
選択肢あり。恋愛、その他。一周十分〜二十分、全部で一時間半ほどで読み終わりました。
バレンタインデー限定で現在は配布されていません。
また来年のバレンタインデーには配布されるかも?
選択肢によって各エンディングへと分岐します。
ふりがながちょっと見難かったのが気になりました。
主人公が慌しくしているのに朝の音楽がすごく優雅で、その合ってなさっぷりが良いです。
なかなかに甘ったるい話あり、ぶっ飛んだ話あり。
でも最後の最後で何の理由もなくぶっ飛んでいたわけではないとわかっておお、と思いました。
エンディングを見ていく内に変わっていくタイトル画面も良かったです。
(6/10)
ぶちころ/TRANSPARENCY(フリーソフト)
第一志望の学校に落ち、勢いでボーンリスオン魔法学園を受験した初狩野レキ。
意外にも合格し、それどころかエリートの住まう時計塔内の寮の一員となる。
周囲のやっかみに負けず友人もでき、楽しい学園生活を送っていたが…
選択肢あり、コメディ、二時間ほどで読み終わりました。
クリック待ちアイコンがハートマークなので、
お堅い先生やらクールな男子生徒やらの語尾でさえ常時ハート付きなのが可笑しいです。
また文章中の赤くなっている単語にカーソルを合わせるとその言葉の説明が出ます。
これもシニカルだったり笑えたりします。
十個のエンディングがありますが難易度はなかなか高め。
オマケの直球ヒントコーナーがなければ厳しかったです。
話はパロディありシモネタあり勢いのあるボケツッコミありで面白いです。
この作者さんのコメディはいつもながら好き。
ただ、どのエンドも余韻も何もなく唐突に終わってしまいますし、
全てのルートがサブルートのような印象で確たる芯となる流れがないので、
煮えきらずに中途半端になってしまったように感じました。
それでも、とても笑える作品でした。
(6/11)
Aguni-運命の先-/circletempo(フリーソフト)
精神力が支配し、超力という力を使える人々が住む世界、アグニ。
統治者・悧里は超力を使えない人々を特別に忌み嫌っていた。
彼女がそうなった原因はその過去にあった。
選択肢あり、二時間足らずで読み終わりました。
Mythに登場する悧里がメインの話。
現在の出来事「Aguni」と過去の出来事「運命の先」が交互に語られていきます。
おまけとして推理もの「奏の事件簿」とMYTHの二周目以降のダイジェスト版を収録。
牢でのシーンの音楽が良いです。山場の盛り上がりに一役買っていました。
それからバッドエンド2の心がこもっていない台詞が、本当に心がこもっていなくて薄ら寒くなりました。
ただ、話の流れや超力というものについて一から十まで丁寧に説明している文章ではないので、
やや難解に感じるところもありました。
「奏の事件簿」は犯人が誰かや動機はすぐにわかるのですが、
犯人だという理由の選択肢がかなり回りくどいのでなかなか正解できませんでした。
(6/12)
あやかしよりまし/冒険野郎のトムソーヤ(フリーソフト)
妖が見える少年、稲生 修一郎の家に行き倒れの座敷わらしがやってきた。
座敷わらしの力で、彼は一人の少女と知り合う。
穏やかな日々を送る修一郎だったが、黒尽くめの男の現れでそれは変わっていった。
選択肢なし、和風妖、青春活劇。三時間と少しで読み終わりました。
システム面では立ち絵が変化した後、一回クリックしないと次の文章が出なかったり、
逆に文章が表示された後、勝手に次のページへ行ってしまったりということがいくつかありました。
また、ロードするとそのシーンの最初から開始されて、その上それぞれのシーンが長いので少々面倒でした。
話は修一郎が妖や友人達との関わりつつ成長していくというもの。
妖たちとは特別な存在としてでなくごく普通に接していて、
心地よい時間を送ることができました。
反面人間との関わりでは妖が見えることを隠していることもあって若干距離を感じました。
しかしそれが少しずつ変わっていくのが嬉しかったです。
それから漫画版「あやかしよりまし」と同じシーンもあるのですが、
漫画の方は登場人物や設定に関する説明がほとんどなかったのに対して
こちらは主人公の過去やそのシーンに至るまでの経緯が描かれているのでより良い場面になっていました。
それとゲーム版の発表前に同人誌で書かれていためざせ一万本が本当になりそう(現在一万DL間近)なのがすごいです。
(6/14)
終わりに見えた白い明日/ReIce -second-(フリーソフト)
人が50歳までしか生きられなくなり、出生率も大幅に低下し、
先天的に人と異なる特徴を持つがさらに短命な人々が生まれることが多くなっていた。
そんな世界に生きる主人公は、路地裏で一人の少女、須藤紅と出会った。
選択肢あり、恋愛、終末一歩手前。三時間半ほどで読み終わりました。
システム面では特に問題なし。
立ち絵の数が少なくて文章と一致していない場面が見受けられたのがやや気になりました。
話はほぼ一本道。随所に主人公以外の視点での話が挿入されます。
主人公自身の秘密と、この世界でどうやって生きていくかがメインでしょうか。
前半は主人公のおふざけが多かったりして少々だれますが、
後半山場では展開、音楽、それまでの出来事などが相まって、良い場面となっていました。
特に須藤さんの祖母と主人公とのやりとりが好き。
White
Epilogueと同じかそれ以上に楽しめた作品です。
作品の内容とあまり関係ありませんが、私の普段の一人称は「わたし」です。
小学校の頃からそうなのですが中学になる頃にはもう「僕」や「俺」ではすごく違和感がありました。
もっとも、人からは私が「わたし」と言う方が違和感あると言われるのですが。
で、この一人称になった理由は「ついでにとんちんかん」の抜作先生からの影響だったりします。
(6/30)
君の瞳はサンダーボルト殺人事件 〜太陽はまぶしい星〜/MN2(空工房)(フリーソフト)
落雷高校の教師である三田のもとへ、用務員から一本の電話が入った。
その内容は生徒の死体がプールに浮いているというものだった。
急いで駆けつけた三田がそこで見たものは…
バナナの皮 〜the rind of banana〜/MN2(空工房)(フリーソフト)
殺人事件を解決した三田。
しかし半年後、自宅の前で倒れていた裸の男からバナナの皮を託されたことから、
彼は恐ろしい陰謀に巻き込まれることとなった。
選択肢あり、影絵コメディ、「君の瞳はサンダーボルト殺人事件」十分足らず、
「バナナの皮」は十五分ほどで読み終わりました。
女教師・美喜シリーズを読んでダウンロードした作品なのですが、
ちょっと期待が大きすぎたかなという感じ。
先に美喜シリーズの多彩な影絵を見ていたためか影絵の動きも少なく感じましたし、
ギャグもほとんど笑えるようなところがありませんでした。
(7/3)
君のハートにファイアーボール伝説 〜不運児段田の絶望〜/MN2(空工房)(フリーソフト)
二つの事件を解決した三田。
しかし三度事件が彼を襲う。
落雷高校を巻き込んだ決戦の行く末は…
選択肢あり、影絵コメディ、十五分ほどで読み終わりました。
このシリーズの最終話。
前二作の感想は昨日の通りですが、今作は良かったです。
特に最後の三択がどれを選んでも勢いと影絵の動きがあって面白い。
ただ今回の新キャラ不破岩(ふわいわ)用務員がタイトルにもなっている割に
さほど重要な役割ではないのが気になるところですが…気にしたら負けかもしれません。
(7/4)
EAT Runner アンパンと地上最速の生き物/空工房(フリーソフト)
転校生から勝負を挑まれた三田。
訪れた競技場には、女教師、美喜の姿があった。
稲妻教師&女教師 伝説の教壇の盾/Project Lips(フリーソフト)
「伝説の教壇の盾」をめぐる聖盾戦争に巻き込まれた三田。
この戦いを乗り切るため、彼は女教師、美喜に助力を求めることになった。
選択肢あり、影絵コメディ両方とも三十分足らずで読み終わりました。
稲妻教師三田と女教師美喜のコラボレーション企画としてお互いの制作者さんが作られた作品です。
私はProject Lipsさんの方が肌に合って楽しめました。
とはいえどちらも面白く、想像力をかきたてられる影絵であることの妙を感じられた作品です。
(7/5)
ナルキッソス2/ステージなな(フリーソフト)
入退院を繰り返していた15歳のセツミは、病院で白い腕輪をした女性と出会う。
ホスピスの住人である彼女の「死ぬまでにしたい10のこと」にセツミは付き合うこととなった。
選択肢なし、去るものと残されるものとか。前作「ナルキッソス」を同梱。
ナルキッソス2部分は三時間足らずで読み終わりました。
前作もそうだったのですが、出来が良いのはわかるものの、
ただ他人事として話を読みすすめるだけで終わってしまいました…けれど、
最後まで読んだ後にタイトル画面のプロダクトから「内容について2」を見て、
制作者さんの狙い通りに読めたのかなと思いました。
しかしだとすると、神様ってつまらないものだなぁ。
それに、そういう没入感のない作品は好きじゃないです。
とはいえオープニング曲「ナルキッソス」はとても良い曲ですし、
文章は読みやすかったですし、他の部分も綺麗に丁寧に作られている作品です。
(7/7)
さくっとパンダ〜苦痛〜(乙女15推)/禁飼育(フリーソフト)
クラス中からいじめを受けていた小倉こたつはある日数名の男子に犯されそうになる。
そこに突然現れた金髪の侍により助けられ、男子達は学校から処分をされることとなった。
しかしいじめの首謀者の策略により一転、悪いのはこたつだということにされてしまった。
選択肢なし、バイオレンス伝奇ノベル、二時間ほどで読み終わりました。
システム面では文章速度変更がないところが気になりました。
また、誤字脱字やちょっと変な表現がやや目立ちます。
話はあらすじのような理不尽な目に遭ったこたつが復讐のため修行を行い、そして…という感じ。
人間の秘められた力を利用した特殊能力が出てきますがいまのところこたつには使えません。
随所で乙女チックな思考や行動をこたつが繰り広げますが、
それを覆い隠すぐらい人の酷さ、醜さが描かれています。
特にいじめられていたのに逆に悪者にされてしまった場面などは、
もし自分の身に同じことが起こったらと思わせられて身震いしました。
力技な部分も多いですが、それだけに飾らずにそれぞれの出来事が描かれている作品です。
(7/11)
さくっとパンダ〜妄想断末魔〜(乙女15推)/禁飼育(フリーソフト)
前作の事件で通っていた高校からフリースクールへ転校したこたつ。
以前とは一変して、クラスメイトたちと楽しい日々を過ごしていたが、
とある雑誌の記事からそれは崩壊していく。
選択肢なし、バイオレンス伝奇ノベル、四時間ほどで読み終わりました。
システム、誤字等は前作と同様。
また、音楽と場面がなかなか良く合っていると思いました。
特に前作からある「恋せよ、その翼をもて」という曲が流れるシーン。
前半と後半では雰囲気ががらっと変わりますが、
結構伏線はわかりやすいので途中で首謀者の目星はつきました。
今回の人の醜い部分はマスコミ編。
やはり理不尽ながらも笑い飛ばせない部分が多分にあって嫌な気持ちになりました。
山場よりもそこに到る過程であるそちらのほうがとても印象深かったです。
(7/12)
さくっとパンダ〜妄想交響曲〜(乙女15推)/禁飼育(フリーソフト)
おすすめ
(7/13)
さくっとパンダ〜鬼蛇〜(乙女15推)/禁飼育(フリーソフト)
おすすめ
(7/14)
おじさん(18禁)/禁飼育(フリーソフト)
幽霊に憧れる少女さっちゃん。
彼女が放課後の学校で縦笛の練習をしていると、
見知らぬおじさんが話しかけてきた。
選択肢一つだけ、サスペンス、幽霊。三十分と少しで読み終わりました。
システム面は問題なし。誤字等も「さくっとパンダ」と違ってあまりなし。
おじさんときもいおっさんのどちらかと仲良くする話。
一回エンディングまで読むと選択肢が出て別のエンディングへ行けます。
エロ方面はかなり薄め。がっかり。
仄めかす文章描写だけにして18禁にしないほうが妙な期待もたせなくてよいのではと思いました。
話も驚くような展開ではありませんでした。
さっちゃんの腹黒顔が一番怖かったです。
(7/15)
ゲシュタルト崩壊/Lu/LaLaLa/Lu(フリーソフト)
深夜、彼は狂ったように笑う女に追いかけられていた。
走っても走ってもついてくる女に、彼はわけもわからず逃げ続けることしかできなかった。
選択肢あり、ミステリー、サスペンス。一時間半ほどで読み終わりました。
この作品を制作された方が以前所属されていたサークル「五目御飯」さんの
「想いノ破片」をプレイしたことがありますが、かなり方向性の違う話です。
プロローグ、エピローグを除き五章構成で、章の合間に話の補足的なメモが読めるようになっています。
基本的に笑う女をはじめよくわからない言動をする人々から逃げる話なのですが、
そのよくわからない言動には全て意味があるとのこと。
でも、私にはほとんど理解できませんでした。
とりあえずサスペンスものとしては、夜の学校での一連のシーンがなかなか怖かったです。
(7/17)
機械の五感(BL18禁)/空月(フリーソフト)
人に危害を加えないようにするために愛と憎しみの感情を制御され、
それを完璧にするため臭覚と味覚を感じないように創られたアンドロイドの音椰。
彼は自身の存在に疑問を持ちつつも、開発者や同じアンドロイドと共に日々を送っていた。
選択肢あり、SF、三時間ほどで読み終わりました。
セーブ/ロード時に表示されるその場面のタイトルが途中からずっと変わらなかったり、
(吉里吉里で「栞○に「×××」をはさみますか?」の×××部分)
未来が舞台で、ドームに囲まれて夜でも明るい場所はあるものの、
そうでない場所で夜なのに昼間の背景だったりと細かいところですが気になる部分がありました。
絵は綺麗ですが、立ち絵の表情変化が少ないです。
感情に乏しいという主人公はともかく、他の登場人物は文章とのギャップがありました。
話は心を持っているのに色々な制限がかかっているために思い悩む主人公たちが描かれています。
派手な展開はないですが、思考や会話が丁寧に描かれているなという印象。
エンディングは五種類あるものの、全部スタッフロールなどが流れずに終わってしまうのであっけなさが残ります。
でも、あるバッドエンドの効果音は生々しくて良い。
それから、掃除ロボに自分が掃除したかったのにと文句を言うアンドロイドのシーンが笑えました。
(7/20)
homeless, the vagabond/ヲサカナソフト(フリーソフト)
おすすめ
(7/21)
S-H/Sky(フリーソフト)
高校二年の夏。進路のことが気になり始める時期。
まだやりたいことが見つからない現状に漠然とした不安を感じつつも、
友人達と日々を過ごす主人公だったが…
選択肢なし、学園ハートフルコメディ、三時間ほどで読み終わりました。
システム面はまずまず。
文章は全画面表示で、デフォルトでは台詞部分がフキダシで囲まれていて、
その下に発言者が表示されています。
初めて見る演出なので最初は戸惑いましたが慣れれば気にならなくなりましたし、
フキダシをなしに設定することもできるので問題ありません。
それから個別エンディングへ行くために必要な選択肢を教えてくれるナビ機能があり、
この作品はただ目的の相手に会うだけで大丈夫なわけではないのでありがたかったです。
余談ですが私としては分岐ありノベルゲームの難易度は低い方がいいと思っています。
特定のルートに入るために試行錯誤をしてしまうと意識がそちらに向かい流れが途切れてしまうために、
話を完全に楽しむことが出来なくなってしまいます。
絵やムービーはとても綺麗。音楽も特にオープニングの元気な感じが良いです。
エンディングは個別エンドが三つとノーマルエンド一つ。それとアフターシナリオがあります。
話は将来のことに関する悩みを相談したりされたりといったものなのですが、
あまり盛り上がるような展開ではなく終わり方もあっさりです。
また、イベントの宝庫、修学旅行が期間中にあるのに
最終日の枕投げ(しかも男のみで開催)しか描かれずに終わるのにはびっくりしました。
でも、放課後にみんなでわいわいやっている日常は楽しかったです。
良くも悪くもごく普通の高校生活を切り取った作品といった感じでした。
(7/22)
頽廃ノスタルジア/頽廃(フリーソフト)
実家で療養中の彼女の元へ友人達と訪れた主人公。
しかし彼女の実家である旅館でいろいろと不可思議なことに出会う。
選択肢あり、選択肢表示後何もせず一定時間経過するか、
選択肢以外の場所をクリックすると、無言又は何もしないという対応を取ったことになります。
ホラー、一時間足らずで読み終わりました。
ゲーム起動直後に出てくるロゴが東映のパロディ(波をバックにサイト名が出る)ですが、
飛ばせないので何回も起動してるとイライラしてきます。
作中では灯に群がる虫とか、ゲームオーバー時に飛ぶ蝶などの演出がとても凝っています。
また、背景写真がどれもとても鮮やかで綺麗で、それが逆に不安感を醸し出していました。
話は十年前の因縁や昔からの因習のせいでいろいろなことが起こります。
しかしそのあたりのことはほとんど語られず、語られても漠然としたものなので、
わけもわからず怖い目に遭うだけといった印象。
ストーリーよりも画面や演出を楽しむ作品といった感じです。
(7/23)
死に至る病(フリーソフト)
異常気象による食糧難が起こり、世の中は乱れていた。
高校時代の仲間とスーパーを襲い食料を得ていた主人公達だったが、
暴動に巻き込まれ病院へと収容される。
病院には外と違い豊富な食料があったが、不可解な死を遂げる入院患者もいた。
選択肢あり、終末、サスペンス、三時間ほどで読み終わりました。
システム面は問題なしですが、タイトルメニュー表示時の効果音は雰囲気を壊しているように思えました。
話は主人公が不可解な死について探っていきます。
エンディングは十個。ヒントがあるので全部見るのは難しくありません。
第二章後半の、直接的な怖さがある場面に一番惹きこまれましたが、
全体としても個人ではどうにもならないようなことに立ち向かい、打ちのめされ、
それでも…といった感じで、退廃的な世界観と同調するような無力感と僅かな前向きさを味わえました。
また、いくつかのエンドに出てくる写真の鮮やかさには、頽廃ノスタルジアとは正反対の安らぎを覚えました。
しっかりとした文章で退廃的だけどそれだけではない世界が描かれている作品です。
(7/24)
月代 -SAKAYAKI-(乙女)/綾の国(フリーソフト)
高校の入学式当日の朝、原沖 麗は男子生徒とぶつかって転んでしまう。
助け起こそうと差し伸べられた手、その先には…
選択肢あり、月代、恋愛、三十分足らずで読み終わりました。
システム面ではメッセージウインドウの上部にある
セーブロードなどのメニューにカーソルを合わせたときの処理が凝っています。
話は月代をメインにしたネタゲー…というだけではなく、
月代以外にも(変な方向に)スポットが当てられています。
たまに苦笑とかも混じっているかもですが最初から最後まで笑いが絶えないですし、登場人物の奇面組的なネーミングも素敵。
そして立ち絵やイベント絵にインパクトがあります。
シナリオ重視を自称している私ですが、ビジュアルって大事だなぁと痛烈に思い知らされてしまいました。
(7/25)
屍鬼 -shiki- 第一話〜第六話/紫苑亭(フリーソフト)
「まごころバンク」は名前とは裏腹に動く死体「屍鬼」を派遣するという裏の顔を持つ会社だった。
そこに所属する鬼島はある日屍鬼の一人を担当するように言われる。
その屍鬼は敵味方問わずターゲット以外は皆殺しにしてきた絵馬という幼い少女だった。
選択肢なし、アクション、第一話が七十二分、第二話が五十六分、第三話が百七分、
第四話が百十三分、第五話が五十二分、第六話が百三十七分で読み終わりました。
いつもは○時間足らずとか○時間と少しとか書いてますが、
実際には全部の作品で読み始める前と読み終わった後にセーブして、分単位でプレイ時間計ってたりします。
それはさておき、一本道なのでシステム面ではさほど気になる所はありませんでした。
おまけのスタッフルームに毎回一人しかいない(全て一人で作っているため)のには笑いました。
絵はくせのない絵柄で女の子が可愛いです。
音楽はかなりシンプルですが、その出来よりも無音のシーンが多いことが気になりました。
話は屍鬼を作る技術を巡って争ったりしつつ、絵馬を始めとした登場人物の心情が描かれています。
バトルシーンは今ひとつ緊迫感が足りないように感じられましたが、心情描写や登場人物同士の掛け合いは良いです。
中でもニットさんが誰と絡んでも良い味出していてお気に入りです。特にあげはとのやりとりは楽しい。
それから第三話スタッフルームで折り返し地点と書かれていて、その通りに六話まででまとめられているのはすごいです。
(7/26)
ハーバーランドでつかまえて/Jam Project(フリーソフト)
関西弁が大嫌いな沢村亮人は仕事の都合で神戸へ転勤になってしまう。
その初日、案の定拒否反応を起こした亮人はふらっと訪れた波止場で一人の女の子と出会う。
選択肢あり、神戸、関西弁、やや恋愛。一時間半足らずで読み終わりました。
結構昔の作品なのでさすがにシステム面は不便です。
起動直後や画面の切り替わりがかなり遅かったり、
マウスホイールからはバックログを読めなかったり、
分岐があるのに既読スキップがなかったり。
絵は上手くないですし、ふざけた立ち絵もありますがヒロインは話を進めていくと可愛いです。
話は主人公がヒロインと触れ合っていくうちに、
だんだんと関西のことが好きになっていく過程が描かれています。
結構難易度が高くて四苦八苦したためか、
やっと読めた終盤がややあっさりしすぎているように感じられましたが、心温まる話でした。
(7/29)
生麦高校新聞局(乙女)/THEATER MARIA(フリーソフト)
生麦高校に転校してきた主人公は、一日の内に四人の新聞局員全員から勧誘されてしまう。
見えない力により新聞局員となった主人公。
経緯はともかく、入ったからには早く一人前になろうと思いつつ、日々を過ごすのだった
選択肢あり、恋愛、一部ファンタジー、一時間と少しで読み終わりました。
システムは問題なし。ただランダムイベントがあるので全イベントを見るならロードの繰り返し必須。
話は二人の男子局員に仕事を教えてもらいつつ進んでいきます。
恋愛エンドが二つ、それ以外のエンドが二つ。
日常エンドがものすごく日常じゃない所が笑いました。
逆に恋愛エンドはあっさりめ。
それまでの日々もそうですが、手軽にプレイできる分物足りなさが残りました。
(7/30)
蜃気楼の教室/電脳 不在証明(フリーソフト)
佐野冬馬は、周りと極力関係を持たずに暮らすことを心がけていた。
そんな彼のひとつ前の席に座る少女は、その理想を具現したかのように存在感が希薄だった。
ある日、その席には、全く別の少女が座っていた。
選択肢なし、ミステリ、一時間ほどで読み終わりました。
「第1回 ミステリーズ!短編賞」最終選考まで残った作品をサウンドノベル化したとのこと。
システム面は問題なく、特にスキップや画面切り替えのときのレスポンスが良く快適に読めました。
いつもと違う少女がいることに戸惑う佐野の話と、
五年前にあったある出来事の話が交互に綴られています。
なんだか地の文がおかしいなと思いつつ読んでいたら終盤その理由が明かされて、そうだったのかと感心しました。
その他にも色々と真相があって、良く出来ているなと感じました。
ただ、それらが明らかになったと同時に何故蜃気楼の少女はそこまで存在感がなかったのかという理由が薄くなってしまったように思えました。
…隣の芝生は青いということなのでしょうか?
とはいえ、佐野の誕生日の一幕は微笑ましくて、五年前の出来事は悲しくて、
落ち着いたBGMと共に語られるそれらの場面は楽しめましたし、
全体としてもよく考えられ、しっかりとした枠組みをもってまとめられている作品でした。
(8/1)
フリーソフト制作過程/コネタネット(フリーソフト)
推理モノのフリーゲームを作った主人公は出来を友人に見てもらう。
インパクトがないとの指摘を受けたその一週間後、生まれ変わったフリーゲームがそこにはあった。
選択肢あり、こんなフリーゲームは嫌だ、十分ほどで読み終わりました。
本編を読み終わると旧バージョンや没ネタ、エディット、キャラ紹介などのオマケを見ることができます。
こちらは二十分ほどで読み終わりました。オマケの方がボリュームある…
話は指摘を受けた主人公が妙な変更をして、友人がそれに突っ込んでいきます。
旧バージョンでは変更をするたびに作中のフリーゲームを最初から読まなければならなかったのですが、
現行のものでは該当部分のみ抜き出されていてテンポ良く読めました。
本編の最後のオチが弱かったので読後感があまりよくなかったのが残念でしたが、
基本的には笑えますし、「危険なネタ」には一瞬背筋が寒くなりました。
没になった「危険なネタ」演出はしつこすぎましたが、これは切れ味があって効果的でした。
発想の転換というか、目の付け所が良いなぁと思える作品です。
(8/2)
選択肢の無い謎解きノベル/コネタネット(フリーソフト)
選択肢や文字入力を使わずに謎を解いていく作品。
ストーリーはなく、ただ六つの扉にかけられているプレートの問いをクリアしていきます。
二十分ほどで全て解けました。
どうやって問いに答えるのかというと、パソコン環境をいじくったり「たけしの挑戦状」のようにしたりします。
難易度はやや難しめですが理不尽ではなくよく考えれば解けるレベル。
ただ、パソコン環境をいじくって、終わったらまた元に戻すのはちょっと面倒に感じました。
全部解いてもなにがあるわけでもなく(あとがきはありますが)
あくまで実験作といったところで、発想は面白いと思いますがあまり楽しむような作品ではありません。
とはいえ、すぐに解けたときは達成感を覚えましたが。
(8/3)
フリーソフト怪談余話/コネタネット(フリーソフト)
ホラー物のフリーソフトを制作した主人公。
感想を聞くために友人にプレイしてもらうが…
選択肢あり、こんなフリーゲームは嫌だ、十五分足らずで読み終わりました。
本編を読むとおまけが出てきて、こちらは五分くらいで読み終わりました。
フリーソフト制作過程とは違ってメタ的なネタは少なく、おかしなストーリーに友人が突っ込みを入れていきます。
ホラーっぽさは前フリのみ。直接的な描写はありませんが結構な割合でホモネタがあって、
色々と連想させられる表現に突っ込む友人と、それをしれっと流す主人公に笑いました。
あと、あとがきに書かれていた制作中の作品で「フリーソフトレビューサイト」というものがあって、
内容はあるフリーソフトをプレイする前に評判が知りたくてレビューサイトを見た主人公が、
おかしなレビューの内容に突っ込みを入れていくというものらしいです。
…なんだか他人事じゃなく身につまされる思いをしそうで怖いです。
(8/4)
ある夏の日、山荘にて……/作りゲーム置き場(フリーソフト)
大学のサークル仲間から別荘に誘われ、主人公達八人の男女は伊豆の山奥へ向かった。
二日目の昼、サークルメンバーの一人が殺害されているのが見つかる。
折悪しく台風が直撃し、彼らは殺人事件が起こった別荘に閉じ込められてしまうこととなった。
選択肢あり、推理、六時間半足らずで読み終わりました。
セーブが五箇所にしかできなかったり、キーボードからしかスキップできなかったりと不便なところがあります。
また、心臓に悪い画像が挿入されることもあるので注意。
話は孤立した場所で事件が起き、主人公がそれを解決するというもの。
一回目の推理で解決できなくても、次の日にもう一度別の事件を推理して解決に導くことができます。
特に推理物が得意というわけではない私にしてはめずらしく両方の事件とも一発で正解し、
その後わざと間違った推理をして埋め作業をしたため色々なところで言われている梶浦の矛盾点指摘が憎い!ということにはなりませんでした。
携帯電話などが普及していない七十年代の話ということもあってか文章は堅めの言い回し。
通常シーンではちょっとした雰囲気作りのアクセントといったところですが、
本編クリア後の追加シナリオ「迷いの森」編前半のギャグパートでは、
その内容と文体のミスマッチに笑えました。
また、同じく追加シナリオの「謎の暗号」編の暗号が素晴らしく完成度高いので必見。
一部悪ノリはありますが推理ものとして安心して読める作品です。
(8/6)
灼熱姫/ステッパーズ・ストップ(フリーソフト)
テスト終了三分前に解答が一つずつずれていることに気付いた主人公。
テンパった結果、世界を破壊することにした。
第12回3分ゲーコンテスト優勝作品。
場所選択あり、破壊アドベンチャー。
一回のプレイ時間は三分以内。一応のエンディングを見るまでは十分くらいかかりました。
三分で終わることや文章を読むことがメインではないのでセーブやバックログはありません。
熱をためて立ちふさがるものを破壊していく話。
初回プレイでは右下のカウントダウンや考えが飛躍している導入部、
ウゴツールで作ったように動く画面などのせいでかなり焦りますが、
普通にクリアするだけなら数回やってそれぞれの破壊条件を見つけてしまえば簡単。
ただ熱容量をMAXにするためにはもうちょっと工夫が必要です。
ストーリーは最初から荒唐無稽でしたが結末や図書館でも
なんだか小難しいことになっていてよくわかりませんでした。
第一印象では画面構成やテンポの良さが目立つ作品です。
しかし、そこから先の伸びしろはあまりなかったように思えました。
(8/7)
Way(18禁)/えるふみみ魔法王国植民地(1890円)(DL版の購入はこちら)
傭兵団「カロンの子達」を率いるリュカーンはカロンに遠征を命じられた。
しかし遠征先で彼はカロンの目が届かないのをいいことにエッチ三昧の日々を送るのだった。
選択肢なし、花札メイン、調教、文章部分は一〜二時間くらいの分量。
花札で高得点をとることで女の子を調教して、
その結果いろんなプレイをしたりイベントが進行したりします。
役は基本的に普通の花札と同じですが、本番で種札を五枚以上集めると相手が妊娠する可能性があります。
また対戦相手も札を取っていくものの、それはただの妨害行為で相手が上がることはありません。
なので相手が役を完成させそうだからその関連札を取って邪魔をするということは必要ありません。
札の絵柄はオリジナルなのですが、特にカス札は全部の月で同じ絵になっていて、
右上に何月かの表示があるもののどれとどれが同じ月なのか直感的にはわかりにくいです。
そう考えると本家花札やトランプなんかは明快なデザインですね。
システム面ではエフェクトがスキップできないのでやや快適さに欠けます。
絵はファンタジーな世界観に合っている絵柄なものの、
エロ絵では胸やお尻がかなり強調されたややくせのある構図になっています。
Hシーンはテキスト量も少なく、あまり実用的ではありませんでした。
基本的に主人公はエロ暴君で、気に入らないと女は監禁調教、その他は処刑とどうしようもありません。
むしろ本当の主人公はちゃっきーという熊のぬいぐるみっぽい小人。
普段は幕間でヒロイン達と駄目会話を繰り広げていてそれも楽しいのですが、
各シナリオでは重要な役割を担っていて格好いいです。
そうした活躍もあって各シナリオは胸に響くものでした。
花札調教の部分はもっと改善の余地があるように思いましたが、物語部分は良い作品でした。
(9/19)
葉露〜西の国の物語(18禁)/えるふみみ魔法王国植民地(1890円)(DL版の購入はこちら)
おすすめ
(9/20)
MAGDALELA/TRANSPARENCY(フリーソフト)
枯れ始めていたユグドラシルを再生した神だったが、
百年ごとにまた枯れていくこと、そしてそれを防ぐためには聖女が必要なことも同時に予言した。
そして聖女は現れ、今も世界は続いているのだった。
選択肢は章選択のみ、ファンタジー、鬱、一章が一時間前後、おまけを含めて三時間半ほどで読み終わりました。
すでに公開終了になっています。
システム面は特に問題なし。
立ち絵は本編ではなく、基本的に背景のみで進んでいきます。
話は「再生の物語」「破壊の物語」「黄昏の物語」を順番に読んでいきます。
全部同じルカ王の治世下で聖女に再生の印が現れたところから始まり、
再生の儀式までの間をそれぞれ騎士、王、賢者と共に過ごしていきます。
「再生の物語」はしきたりの犠牲になる少女とそれを何とかしようとする若者、
という設定から連想される展開に概ね添った形の話。ただし最後はややダークでした。
「破壊の物語」「黄昏の物語」では世界を救う聖女の舞台裏が語られます。
だんだんと明らかになってくる真実に悲しいというか、やるせなくなりました。
また平和と称される世界の話ながら三つの話には閉塞感が漂っていて、その雰囲気の描写も良かったです。
ただおまけを最後にまとめて読んだのですが、
一章読むごとに読んでいった方がもっと楽しめたかなとちょっと後悔しました。
(2008/1/6)
シリアルコーン DAYs +172/GREEN TEA MILK(フリーソフト)
主人公が引籠ってからしばらくして、世界はゾンビに溢れるようになった。
それでも高層マンションの部屋から街を眺めながらシリアルコーンを齧る日々。
半年後、彼はゾンビに襲われている少女を発見するが…
選択肢あり、終末、ゾンビ、五十分ほどで読み終わりました。
システム面は特に問題なし。
絵は少女の立ち絵が表情豊かで良かったです。
音楽も場面に合っていました。
話は主人公が少女を通じて前向きになっていきます。
中盤の少女とのやりとりは良かったですが、
終盤はポンポンと都合よく進みすぎてしまっているように感じてしまいました。
余談ですがシリアルコーンといえば昔、ホットミルクにシリアルを入れたら瞬時に溶けて笑いました。
でも実際にホットミルク用のシリアルもあるとか。
(2008/1/7)
終末症候群 ver0.2(18禁)/LEANGATE
異能犯罪の捜査官で執行人でもある相模レンは、
常になく異能者が起こす事件が増えている中、
補佐官の雛代シズクと共に仕事をこなしていた。
選択肢なし、異能、一時間半足らずで読み終わりました。
一回最後まで読み終わると途中の章から読めるのが便利ですが、
欲を言えばその章を読み終わった後も選択画面に戻らずに普通に読み進めたいです。
絵はかなり癖がありますが手足の伸ばし方や体のラインがすごく綺麗で目を惹きます。
話も若干読み手を置いていってしまっているように感じるところはあるものの、
それも含めて味があって面白く、完成版を読んでみたいと思わせる作品です。
(5/31)
Sin 第七章 信/Blue Forest(フリーソフト)
親の都合で数え切れないほど転校を繰り返してきた甲斐 樹生。
そのせいで、他人と深く関わらないようにすることが当たり前になっていた。
しかし、新しく訪れた街で、彼は大勢の男に襲われている女の子を助けることになる。
選択肢あり、日本神話をベースにした伝奇。第七章は三時間ほどで読み終わりました。
六章までの感想はこちら…なのですが、一年前のことなので結構筋を忘れてました。
欲を言えばこれまでのあらすじがほしいですが、
どの章からでも始めることができることである程度カバーされています。
第七章は大雑把に言ってしまえば主人公が自分探しの旅に出て、それにヒロインのみるが同行する話。
みるの健気さと、豊富な絵、それに特殊効果や音楽で
躍動感のある演出がなされている所が良かったと思いました。
第八章もしばらく出ないかも知れませんが、プレイしてみたいと思える話でした。
(7/1)
血袴鬼譚 第一幕 散桜献花/ちーぷそふと(フリーソフト)
十年ほど前の戦のため、世の中は疲弊し、治安は悪化していた。
旅人のオウカはとある村で盗賊「血袴」の一味と間違われて捕まってしまう。
彼を取り調べる村長は、アヤメという若い女だった。
選択肢なし、剣劇、人情、三十分ほどで読み終わりました。
絵は良いものの脇役の立ち絵で合っていない箇所がありました。
効果音もアイキャッチ部分は良かったですが、
メニューにカーソルをあわせたときの音が若干雰囲気を壊しているように思えました。
話は読み切りものの王道的展開。意外性はありませんが良い話でした。
(この展開でネタバレも何もないかもしれませんが一応反転)
素人考えでは何人斬っても袴が全く返り血に染まらない方が達人っぽいと思うのですが…どうなんでしょうか?
(7/27)
かのxかの体験版(製品版は18禁)/AMD計画
星章学園の二年生になった主人公。
今までどおり友人達と日常を過ごしていたが、
そんな中でもちょっとずつ変化していくこともあった。
選択肢あり、恋愛、一時間足らずで読み終わりました。
システム面ではややセーブ数が少なめに感じましたが他は問題なし。
ポップな感じの絵柄で、立ち絵も結構動くので目に楽しかったです。
この体験版では選択肢次第ですがヒロインとちょっと親しくなったかな、くらいのところで終わり。
地の文がほとんどなく会話メインで進むため、色々出来事が起こる割には短い時間で読めました。
これはテンポが良いとも中身が軽いとも言えますが、とりあえず私はなかなか楽しかったです。
あと現時点では海奈のふと見せるしおらしさが可愛かったです。
(2008/1/1)
(その他)
愛することは生きていくこと 〜もうひとつの愛〜(18禁)/inspire
人里離れ周囲をトウモロコシ畑に囲まれた孤児院で、
四人の少年少女が過ごしていた。
紆余曲折がありながらも仲良く暮らしていた彼らだったが…
選択肢なし、夢とか家族とか生きることとか。三時間ほどで読み終わりました。
本編から数年前、とある国の孤児院を舞台に始まり、
やがて本編の出来事の別視点となって話は進んでいきます。
序盤〜中盤の痛々しかったり穏やかだったりする孤児院での生活が良いです。
特にフランが可愛い。サークルサイトのキャラクター紹介でも真ん中にいますし。
…ティファンの立場がないなぁ。
とはいえそんな心地よい日々だっただけに、それが終わる場面はとても悲しかったです。
本編を補う部分もある話ですが、これだけでも充分に楽しめる良い作品でした。
(6/1)
こうかん☆にっき times(18禁)/The Dungeon In Yarn(ショップ売り700円)
こうかん☆にっきの三人娘が旅行に行ってからわずか一日で性欲を持て余した好宏。
そんな彼がふと立ち寄った公園で少女が話しかけてきた。
選択肢あり、しょーがくせい和姦中出し。三十分ほどで読み終わりました。
The Dungeon In Yarnさんの他作品と同様に視点移動がありますが使う場面はほとんどありません。
好宏が実に駄目人間。
三人娘とHできなくなってたった一日で禁断症状が出たり、
初対面の少女の誘いに嬉々としつつ膣内射精アリか聞いてみたり、
初潮後の女の子の方が興奮するとか実に駄目人間。
相変わらずのこうかん☆にっきノリですが、
Hシーンは一つだけで日常シーンもほとんどなく、
この値段(即売会では500円くらい?)にしては短すぎです。
(6/2)
出張版・奏の事件簿 第一話「ヒビキ監禁事件」/circletempo(フリーソフト)
ヒビキが頑丈な扉に閉じ込められた!
我らが名探偵、奏が暗号の解読に挑む!
選択肢なし、推理、十分ほどで読み終わりました。
「Aguni-運命の先-」のおまけ「奏の事件簿」の出張版。
Aguniの方と違って暗号はなかなか正統派。
私はブログのヒントを読んでやっとわかりましたけれど…。
あと悧里さんの役どころがまんまです。たぶん本当に楽しそうに演じてるんだろうなぁ。
余談ですがなんだか「少年探偵彼方 ぼくらの推理ノート」シリーズを彷彿とさせるシチュエーションな感じが。
(閉じ込められた扉の暗号解読とか、誘拐されて監禁場所特定とか、
探偵のわかったぞで読み手に推理が委ねられるところとか)
さらに蛇足ですがこのシリーズの「聖クラリス探偵団」に私の本名を出してもらったことがありました。
(6/13)
田辺はハイテンション 第一話「田辺はご機嫌」/circletempo(フリーソフト)
デパートを訪れた田辺たち四人組。
買い物に、ゲームコーナーに、熱くなりすぎて…
選択肢なし、十分ほどで読み終わりました。
Mythの登場人物が出演した短編。
・
・
・
これはひどい
突然挿入される意味も脈略もない田辺の奇声を見なかったことにすればごく普通のドタバタ。
ドタバタ部分はまずまず楽しめましたが、奇声は…ちょっとどうかなと思いました。
(6/13)
White SStories 物語の裏側で/ReIce -second-(フリーソフト)
White SStoriesの他三編の感想はこちら
「White
Epilogue」とその続編「White
Prolouge」(未公開)をつなぐ話とのこと。
その通りに「White Epilogue」の回顧と「White Prolouge」への示唆があります。
「終わりに見えた白い明日」も面白かったですし、「White Prolouge」も読んでみたいです。
(6/30)
メルクリウスの青い砂 追加データ/Studio
F#
「メルクリウスの青い砂」のイベント、会話、ダンジョンなどの追加パッチ。
パッチを当ててから現時点までで22時間超プレイしましたが、
会話、ダンジョンはともかくイベントがまだまだ回収できていません。
一応公式サイトにちょっとしたヒントがありますがそれだけでは…
それに何処で出るかわかってもそこまで進むのにかなり時間かかります。
でも、改めて登場人物と会話とかしてみるとやっぱりいいなぁと再確認できました。楽しい。
これからプレイされる方はこのパッチを当ててからにしましょう。おすすめ
以下RPGパートのことを徒然と。
おそらくプレイした人にしかわからないことなのでご注意ください。
とりあえず全ホスト攻略しました。
ちなみに2から13のうちでは最後に残ったのはスペードの2(一番簡単)
イベントダンジョンだと信じ込んでいました。まさかボスがいるとは!
レベルはユノ66、ルート30、ウィル29、ディアス27、ジェラルド34、
イサ55、レイン32、マリカ30、アンジェラ1、アルビエラ1。
特にレベル上げはしていませんが例のはぐれメタル的存在を狩れるように調整
(素早さアップ多数装備)してたので結構高レベルなのではないでしょうか。
女の子二人は10章で出てこないので初期レベル。
戦闘コマンドでは眠り以外の状態異常攻撃とホルト(敵を高確率で一撃死)が使えませんでした。
状態異常は普通に殴った方が早いですし、ホルトはミスしたときにノーダメージなうえ、
ミスでもダメージを与える下位コマンドのスナイプの一撃死確率もそう低くないのでスナイプがあれば充分です。
アイテムではアンチウイルス(感染を治療)とレディオシェイカー(敵出現率低下)を良く使いました。
感染防御アイテム装備してても移動中の感染トラップを防げないのが理不尽。
あとデフォルトの敵出現率がやや高めなのもかなり面倒でした。
戦闘系サポートスキルでは以前書いたようにリターン強すぎ。それ以外が霞みます。
あとはフォーカス(敵のステータスを表示)がコレクター的な観点から使えます。
探索系では、インターセプター(自動で弱い敵を排除)、ループホール(すでに訪れたことのあるフロアに移動できる)、
フィールドホッパー(扉などのロックを解除)が便利。
特にループホールは間違えたSリンク踏んで最初からやりなおしになったときに復帰が楽ですし、
その上フロートアウェイ(ダンジョンから脱出)の代わりとしても使えて良いです。
インターセプターは追加会話でウィルとイサから横着するなと言われましたが、
後述の状況になる前はかなり時間短縮になるので重宝します。
マグネティック(そのフロアのアイテムを全て回収)も便利ですが、
アイテムを回収してもダイバーと話したりメッセージストーンを読むために
結局ほとんどの部屋を回るので使いどころはたまにしかありませんでした。
逆に使えないのはワールドビジョン(そのダンジョンの全マップがわかる)
難しいダンジョンになるほど別の場所へ飛ぶ仕掛けが多くなるのですが、
ワールドビジョンを使っているとどの仕掛けをまだ踏んでいないのかわからなくなってしまいます。
(訪れていない部屋は暗く表示されるので、行っていない部屋がわかる)
あとシースルー(宝箱の中身がわかる)もどうせ中にモンスターが潜んでいようが
お構い無しに宝箱開けるので(むしろトラップモンスターの経験値・お金は魅力)使いませんでした。
最初メインサポーターはインターセプター、マグネティック持ちのイサでしたが、
スプリクトカプセル「レオポルド(強攻撃+防御)」でダメージ250位(ほとんどの雑魚敵を一撃で倒せる)
出せるようになったらそんなに戦闘に時間かからなくなったので
主にレイン(ループホール持ち)、たまにルートorウィル(フィールドホッパー持ち)を使っていました。
とまあこんな感じでRPGパートあれこれでした。
(7/2)
マスター×マスター 〜××を極めし者〜(BL15禁)/a.m.(フリーソフト)
引籠りながら××を極めたと自負していた人理音理(ひとり
おんり)
しかし、世間にはさらに高い壁があった。
××マスターを目指すため、音理はそれに立ち向かう。
選択肢ありですが一本道、妄想、三十分少々で読み終わりました。
「僕の就活日記」の番外編。
その登場人物たちはこちらに出演していますが、今回の主人公は本編には登場しません。
最後まで読むためにはちょっとしたミニゲームをクリアする必要がありますが、
単純ですしさほど難しくありませんでした。
ちなみに××はチョメチョメと読むとそれっぽくて(?)いいかもしれません。
話は、詳細はあえて語りませんが男の業をテーマにした…ネタゲー。
15禁(18推)なためH描写は軽め。
むしろ話の内容の方で年齢制限がかかっているようなものです。
思わず苦笑いしてしまうくらい男の本質を突いているところが随所にあって、
特に導入部はむしろ男性の方が楽しめるんじゃないかと感じました。
それに主人公の発想の飛躍っぷりなども面白かったです。
クリアすると真の姿が明らかになるタイトルロゴも良い演出でした。
勢いとお馬鹿さがあって、本編をプレイしたかに関わらず気軽に楽しめる作品です。
あと私としてはそんなに葛藤するなんてピュアな主人公だなぁと思いましたが、
BLゲームの感想も書いているサイトの意見は参考外なのかもしれません…
(7/6)
出張版・奏の事件簿 第二話「推理問題遊戯事件」/circletempo(フリーソフト)
見事監禁事件の謎を解いた奏。
しかし村市場で、新たな謎が待っていた!
物語上の選択肢はなし、推理、十分足らずで読み終わりました。
第一話の感想はこちら
システム面では第一話からですがセーブや既読未読判定などの保存機能がついていないのが気になりますが、
短い話ですし事件の概要はタイトル画面からすぐに読めるのでそこまで面倒ではありませんでした。
今回の問題は正解ページに理系のほうが有利だったのではと書かれていますが、
私も数学物理化学より国語社会のほうが得意とはいえ(英語は壊滅)仮にも理系出身。
さほどの苦労もなく正解することが出来ました。
(7/8)
Ringlet Continue+/Project Ringlet
Ringletの後日談。
Ringlet
Continueに新しい後日談が追加されたもの。
現時点では奈緒(主人公の母親)編「親娘」とガーデン(作中に登場するお店)編「Mi
ami? Ti amo.」を収録。
どちらも選択肢なし、「親娘」は三十分足らず、「Mi
ami? Ti amo.」は十五分ほどで読み終わりました。
どちらの話も最後唐突に終わってしまうのが気になりました。
あと一言、締めの文章がほしいです。
とはいえ、短いながらも幸せな雰囲気が味わえました。
それに「Mi ami? Ti amo.」で出てくる話題を読んで、これからの展開がより楽しみになりました。
(7/8)
D's(15禁)/Project Lips(フリーソフト)
自由気ままに放浪をする悪魔っ子リュートとミュート。
たまたま訪れた村で、地下に眠る龍を狙う輩を退治することとなった。
選択肢なし、エロ、グロ、バトルに魔界の愉快な仲間達。一時間と四十五分ほどで読み終わりました。
「魔法使いの見た夢」の番外編で、本編の二番目のルートに出てくる二人がメイン。
システム面は本編と同じなので問題なし。
立ち絵は主人公とそれ以外の画風が全く違いますがあまり違和感ありませんでした。
話はちょっとピンチになるもののリュートとミュートがやりたい放題しています。
でも弱肉強食の魔界といえどただ理不尽な暴力だけではなく、
敵味方とも人間味溢れたやりとりも多くて楽しめました。
特にワングの兄貴の生き様は熱いです。
ややブラックな傾向はあれど娯楽性では本編以上のものがある、面白い作品です。
(7/9)
僕の就活日記 バナー企画お礼 前編・後編/a.m.
「僕の就活日記」応援バナー企画に参加中です(リンクページで、ですが)
そのお礼ゲーム。
選択肢なし、前編は学生サイド、後編は社会人サイドの一幕。
両方とも五分ほどで読み終わりました。
前編の話題が結構身近(食品工場でバイト)
慣れれば帽子手袋マスクもそう苦ではないんですけどね。
私は製造部じゃないので一日中工場内にいることはあまりありませんが。
でも工場内では帽子かぶったり定期的に粘着ローラーを服にかけたりしてるのですが、
最近毛髪混入のクレームが増えてて困っているのですよ〜
ちょっとした愚痴でした。
(7/10)
出張版・奏の事件簿 第三話「嬉し!恥ずかし!宝探し!!事件」/circletempo(フリーソフト)
宝の地図を手に入れた奏。
命人があきれて帰った不在の中、宝を発見できるのだろうか?
物語上の選択肢はなし、推理、十分足らずで読み終わりました。
第一話の感想はこちら
第二話の感想はこちら
今回は推理前の前置きがほとんどなくて前二話より物足りなかったです。
謎はヒントを見てやっとわかりました。
でも、解き方がわかっても暗号を探すのが面倒になって
(以下ネタバレ?自力で暗号を解きたい方は見ないほうがいいかもです)
Tabキー連打しました。
それでも結構手間がかかります。ソースを検索が一番楽でしょうか。
全部同じところにあるわけではない&微妙に文字変えてありますけれど。
そんなわけで暗号2の9・10は難関でした。特に10は策略のにおいがしたりしなかったり。
もっとも、その前に全体の見当はついてしまうので無理に見つける必要はありませんが。
あと、「ユカイツウカイ」と目にして瞬時に「サカナノベル!」と脳内で叫んだ私は
今更言うまでもありませんが同人ノベル中毒ですね。
と、いうことで「謎が解ければそれで満足」です。
(7/16)
境域の一月/Talestune(フリーソフト)
一月、遠山瑞穂は隣町の神、まどいと出会う。
隠されている神の力を探しにきたというまどいに、
瑞穂は周囲を巻き込んで協力することとなった。
選択肢なし、探検ぼくのまち、一時間と少しで読み終わりました。
関連作「収穫の十二月」「贈与の二月」の感想はこちら
相変わらず絵は綺麗ですが今回特に一枚絵が良かったです。
話は瑞穂が神の力を探し回りつつ、まどいとの関係が描かれています。
瑞穂に贈答物扱いされる征木が面白かったですが、
全体としては小難しい理屈が多くてよくわからない部分が残りました。
(7/27)
Halloween Night in GaiaPolis/Studio
F#(フリーソフト)
ハロウィンのお祭りが行われているガイアポリス。今年は花火もあるらしい。
しかしユノは一人きり。とりあえずみんなを探して歩き回ってみることに。
選択肢あり、メルクリウスの青い砂二章後のあたりを舞台にした番外編。
すでに公開終了になっています。
三十分と少しで読み終わりました。
ハロウィンということで登場人物が仮装をした立ち絵なのですが、
せっかくの衣装なのにメッセージが消せないので下の方が隠れてしまっているのが残念。
話は選択肢によって誰と花火を見るのかが変わります。
いじめっこオーラを纏って冷めたものをユノに食わせるイサの満面の笑みが笑えました。
ただURC男性陣の出番が他と比べて少なめなのにちょっとがっかりです。
(2008/1/8)
7番目の月/Studio F#(フリーソフト)
禅野市にある明松学園に通うユノは友人や先生達と日々を過ごしていた。
繰り返し繰り返し、日常を過ごしていた。
選択肢あり、ループ、メルクリウスの青い砂番外編。
一周は三十分ほどで全体では三時間半ほどで読み終わりました。
システム面ではセーブ画面などから右クリックで戻れないことが不便でした。
絵は制服がなかなか新鮮で女性陣が可愛かったです。
話は三日間が過ぎると最初の日に戻ってしまう世界が繰り返されます。
最終日の夜やバッドエンドルートなどは背筋が冷えました。
それから寮母さんがエイプリルさんだったのには笑いました。
ただ、能動的に事態を解決しようという場面はほとんどなく、
最終周で一気に話が進んでしまうので置いていかれたように感じてしまいました。
あと明松学園のことをあけまつとずっと読んでいましたが、後書きを読んだら違ったようで。
ゼンノ市のメイショウ学園なのですね。私の好きな分野じゃないですか(得意分野ではない)
もっとも名前だけで本編でなにか関連があるというわけではありませんが。
(2008/1/12)
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