Project Ringlet
HP
サークルについて
オリジナルノベルゲーム「Ringlet」を制作されました。
作品
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2006/1 |
価格 |
1000円 |
年齢制限 |
なし |
特徴 |
幸せな日々、仲間、「何も起こらずに終わる」 |
長編でパッケージはDVDケース、ルートは三つです。
バックログ、既読スキップ、表示速度変更、CG閲覧、音楽鑑賞などがあり、
(追加ディスクを当てることによりエンディングリストも見られるようになります)
セーブデータは14個まで保存可能です。
あらすじ
それは、なんでもない話。
同じ道を歩き、
同じ授業を聞いて、
同じ空間で語る。
そんな、幸せな日々の繰り返し。
けれど、
人は変わる。
永遠に見える現在も。
あるときは、
強い意識を伴って。
あるときは、
何人も気が付かないうちに。
季節は夏の始まり。
草木の緑が、一番輝く季節。
空の蒼が、一番澄んで映る季節。
雪の白が、一番涼しく見える季節。
連綿と続く現在が、まだ見ぬ未来を作るように。
どこにでもありそうで、
どこにもなさそうな、
ちょっと変わった、恋愛譚。
(サークルHPより)
この作品について
プレイした直後は不満点のほうが目立ってしまって、
そのためおすすめとはしませんでしたが、すぐにそれは後悔へと変わりました。
Ringlet Extraの発表をいい機会として、改めておすすめとして紹介します。
まずは、プレイ直後の感想。
三ルートあってなかなかのボリューム。
絵や音楽は雰囲気に合っています。
システムはセーブロード、右クリック、選択肢などでまだたまにちょっと変な動作をしますが、
プレイできなくなるようなものではありませんでした。
おまけモードの仕掛けはなかなか良いです。もしかしたら気付かないおそれもありましたが…
それから、ルート管理が甘いような気が。知らない話題が当たり前のようにでてくることがありました。
愛、久紀シナリオはごくふつうの恋愛もの。まずまず楽しめました。
かれんルートの展開は、何も起こらずに終わる、という私の理想の一つにかなり近かったです。
かれんとの会話もとても楽しく、ラスト直前のちょっとした事件さえも蛇足に思えたほど。
エンディング後に「To be continued」と出るところもこのルートを良く表していました(他のルートは「The
end」)
でも、この世界に浸りきれなかったなぁ、というのが読後の印象。
会話は良いのですが、動作や情景の描写が不足しているように感じました。
もっと何も起こらない世界をとことん徹底して描いてほしかったです。
とはいえ、このほとんど何も起こらない話を発表して下さったことに、賞賛を送りたいです。
基本的な感想は今もこれでほとんど間違っていないのですが、
思っていた以上に私はこの作品の音楽、登場人物、物語が織り成す
雰囲気、世界に浸っていたのだなぁと感じるようになりました。
Ringletという作品は良くも悪くもおとぎ話です。
あるいはいつまでも続く幸せな子供時代。
理解ある人々に囲まれ、分かり合える仲間達と一緒で、深刻な事態は起こらない。
ヒロインの口調や口ぐせは強調されていて、かれんは本当になんでもできる。
とても都合のいい世界です。
でもそのみんながみんなを信頼して、日常を楽しく過ごす世界は
とても心地良いものですし、幸せな気持ちになります。
特にかれんシナリオは最初から最後まで、本当に最後まで山場を作らず終わらせた。
それは、同人ノベルゲームの歴史に残るものだと断言できますし、
同時に私の中にもいつまでも残ると確信するに足ることでした。
(ここよりRinglet Extraの感想です・2006/8/17)
Ringlet Extra(500円)
"One More Happyness to You."
夏休みまっただ中の8月。
日課の立ち読みを終えて家に戻る途中、
ふと目にとまったのはこちらに走ってくる少女。
この暑いなか、小さい子は元気だよな。
ひまわり色のワンピースに麦わら帽子。
そして、明るく輝く金髪。
すれ違う瞬間、不思議な感覚を覚えて足を止める。
どっかで、会ったことがあるような……?
夏休みの一週間を綴った、Extra Story。
(サークルHPより)
Ringletの追加ディスク。これ単体では動きません。追加シナリオは選択肢なし、二時間くらいで読み終わりました。
システム面は本編と同様。
不思議な力があったり不思議な出来事が起こる話ですが、
もともとかれんの存在自体が魔法みたいなものなのであまり雰囲気を壊すようなものではありませんでした。
エルセの歌声が脳裏に浮かびます。
現実でも天使が歌うような声で歌うブロンド(ここは勝手な思い込みかもしれませんが)の少女っていますよね。
あれは本当にすごいと思います。
そんなエルセを加えて、やっぱりいつものような心地よい日々。
でも最後に大掛かりなことを企画して、悲しいことがあって、なんとかなるという話。
楽しいですけれど、やっぱり最後はかれん。
Ringletは彼女のための話で、他の誰も彼女に敵わないのがちょっと嬉しくて、ちょっと寂しいです。おすすめ。
(ここよりRinglet the Book、Ringlet the Book /Digitalの感想です・2007/1/6)
Ringlet the Book(500円)
Ringlet the Book /Digital(250円)
「Ringlet the Book」はキャラクター紹介・解説、イベントチャート、スタッフコメントなどが収録された本です。
「Ringlet the Book /Digital」はムービー、ラフ絵、壁紙、音楽、
それに後日談「Ringlet Continue*」などが収録されたCDです。
設定集なので本編を読んでいなければわからないことが多いと思います。
また「Ringlet Continue*」を読むためには「Ringlet」本編に加え「Ringlet
Extra」も必要です。
本、Digitalとも見ているうちにRinglet本編を読み直してしまうことが結構ありました。
やっぱりこのRingletの世界がすごく好きです。
「Ringlet Continue*」はかれん、久紀、愛、エルセそれぞれ一編ずつと特別編の計五編。
併せて三十分少々で読み終わりました。かれん、久紀、愛の話はかなり短いです。
お気に入りはエルセ編。かれんの普段見られない表情や言動が新鮮でした。
(ここよりRinglet Continue+の感想です・2007/7/8)
Ringlet Continue+
Ringletの後日談。
Ringlet Continueに新しい後日談が追加されたもの。
現時点では奈緒(主人公の母親)編「親娘」とガーデン(作中に登場するお店)編「Mi
ami? Ti amo.」を収録。
どちらも選択肢なし、「親娘」は三十分足らず、「Mi
ami? Ti amo.」は十五分ほどで読み終わりました。
どちらの話も最後唐突に終わってしまうのが気になりました。
あと一言、締めの文章がほしいです。
とはいえ、短いながらも幸せな雰囲気が味わえました。
それに「Mi ami? Ti amo.」で出てくる話題を読んで、これからの展開がより楽しみになりました。
(ここよりRinglet Continue+(0710)の感想です・2008/5/14)
Ringletの後日談、Ringlet Continueに新しい後日談が追加されたもの。
奈緒編「親娘」とガーデン編「Mi ami? Ti amo.」の感想は上記。
そのときから新たに追加されたのは彰人(主人公の友人)編「これから」
選択肢無しで五分ほどで読み終わりました。
彰人編とありますがRinglet Extraに出てくるエルセ関連のことを主人公と彰人が語るので彰人メインというわけではありません。
去年の冬コミで無料配布されていた「Ringlet the
Inside Story」にRinglet世界と現実との違いが書かれていたのですが、
いままで架空の国はあれど現実世界と同じ舞台での話だと思っていただけにちょっとびっくりしました。
(ここよりRinglet Fantasyの感想です・2008/8/19)
Ringlet Fantasy(700円)
九月のある日、高校二年生の主人公は友人の上路璃瀬やヌワラ セロン、ルフナ セロン兄妹らと日々を送っていた。
文化祭を間近に控えた九月のある日、出し物の準備中に璃瀬が買出しに付き合うように言ってきた。
そこから物語は始まる。
選択肢あり、哲学的雰囲気系ノベル+とのこと、五時間ほどで読み終わりました。
この作品単体でも問題なく読めますが、Ringlet本編との接点もあるので、Ringletを読んでいればより楽しめます。
システム面は名前入力必須なのですが、「はじめから」を選ぶたびに名前を入力しなければならなかったのがやや面倒でした。
それ以外は特に問題なし。また、Ringletにもありましたがおまけモードが凝っています。
絵は立ち絵と一枚絵を違う方が描かれているため多少違和感を覚えました。一枚絵は六枚+差分。
立ち絵のほうが好みの絵柄ですが、一枚絵は山場で印象に残りました。ただパンツは別に見せる必要ないと思いましたが。
音楽は控えめな曲調のものが良かったです。
バスケ部で行動的な上路璃瀬と、陸上部で引っ込み思案なルフナ セロンの二ルートがあります。
基本的な流れは二つのルート共に同じで数日間の物語。
シーンとシーンの間がぶつっと途切れているように感じられることが気になりました。
もう一言二言次のシーンに繋がる文章がほしかったです。
それから内容に関わることなのでどこがというのは伏せますが、
なにかと都合が良い話なので人によっては納得できないかもしれません。
私としてはその都合の良さや、今回は違いますがかれんルートのような
起伏の無さも徹底すれば長所になると感じているので楽しめました。
特にお店で食材等を吟味するシーンが面白かったです。
また、ヒロインと二人きりでの会話には心地よい雰囲気がありました。
自分もこの世界で彼等と過ごしてみたいと思える作品でした。
(ここよりRinglet Continue+(0909)の感想です・2009/11/15)
Ringlet Continue+(0909)
Ringletの後日談、Ringlet Continueに新しい後日談が追加されたもの。
以前の後日談の感想は上記。
そのときから新たに追加されたのは特別編「みんなの長い午後、あるいは朝」
選択肢無しで三十分ほどで読み終わりました。
今回は外国に留学している水森さんと主人公達がビデオチャットで話をするという内容。
チャット中、主人公の部屋が映るシーンで、
背景のパソコンに水森さんの画像がはめ込まれているのが細かいなと思いました。
長い午後、とはいえ朝の登校から話ははじまります。
そこでかれんに名前を呼ばれちょっとたしなめられるのですが、
主人公の名前を本名にしていたので、本当に我がことのようなむず痒さと嬉しさがありました。
チャットの内容は水森さんが皆からの質問に答えるという形式で、日本との違うことの話が主。
冬休みになったら主人公達は水森さんの留学先を訪れるようで、
居心地が良さそうな国を舞台にした、いつもの面々のやりとりをより、読みたくなりました。
(ここよりRinglet Continue+(1009)およびRinglet the Fariytale 1.1st Edition(006)の感想です・2010/10/28)
Ringlet Continue+(1009)
Ringletの後日談、Ringlet Continueに新しい後日談が追加されたもの。
以前の後日談の感想は上記リンクから。
そのときから新たに追加されたのはKaren Cleveland編「そこにいるかれん」
選択肢無しで十五分ほどで読み終わりました。
冬休みにかれんの祖父がいる国へ行く計画についてあれこれ話し合います。
一瞬垣間見せたかれんの浮かない表情が、
普段一切そんなところ見せないので印象的で、何があるのか気になります。
Ringlet the Fariytale 1.1st Edition(006)(フリーソフト)
かれんからおとぎ話がたくさん載っている本を渡されたエルセ。
明日は祝日。主人公はエルセに、その本を子守歌代わりとして読み聞かせることとなった。
選択肢なし、おとぎ話、一時間足らずで読み終わりました。
Ringletの世界でおとぎ話を読む話。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は話ごとに挿絵が用意されています。
現時点で六つの話が収録されています。
おとぎ話は元ネタがありますが、原作そのままではなくかなりアレンジを加えているとのこと。
原作のことやアレンジの意図などはあとがきで詳細に書かれています。
RingletモードがONになっていると話の途中でエルセと主人公の会話
(この単語どういう意味?とかこの先どうなるのかなぁとかかれんならこの場合こうするよねとか)が挿入され、
OFFにすると話のみを読むことができます。
Ringletシリーズ既読ならばON推奨。
(追記:ONにしていると同じ話をもう一回読んだ時、主人公とエルセの会話が変化します)
六つの話の中では「エインセル」がお気に入り。
最後、妖精を大事にする少年テッドが、嬉し恥ずかしな感じ全開で微笑ましかったです。
(ここよりRinglet the Fairytale Package Edition 1の感想です・2011/9/9)
Ringlet the Fairytale Package
Edition 1(500円)
かれんからおとぎ話がたくさん載っている本を渡されたエルセ。
明日は祝日。主人公はエルセに、その本を子守歌代わりとして読み聞かせることとなった。
選択肢なし、おとぎ話、追加部分は一時間半ほどで読み終わりました。
Ringletの世界でおとぎ話を読む話。
1.1st Edition(006)の感想はこちら
システム、音楽は特に問題なし。
絵は話ごとに挿絵が一〜二枚+差分用意されています。
現時点で十七の話が収録されています。
どんな構成かは1.1st Edition(006)の感想を参照。
追加された話の中では王様のお腹に住みついた悪魔を追い出す話「エリンの夢」がお気に入り。
チーズ、ベーコン、ラードなどといった単語がものすごく頻繁に出てくる話で、
そのこってりしすぎなラインナップにお腹がすくを通り越してお腹いっぱいになりました。
あと「クリゼルダ」でのクリゼルダの恥じらいが可愛かったです。
でもうにゅ〜という感じのエルセもとても可愛いかったです。