コミティア80・82感想リスト

同人ソフト(ノベル系)は全て、
それ以外は感想が思い浮かんだもの限定です。

同人ソフト(ノベル系)はプレイ順です。
それ以外はサークル名順です。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

同人ソフトまとめ

コミティア80感想

同人ソフト
完成版

同人誌
漫画  小説

コミティア82感想

同人ソフト
体験版・続き物

同人誌
漫画

 

コミックマーケット購入作品以外の2007年ノベルゲームまとめ

おすすめ完成版
終ノ刻印/ibis
さくっとパンダ/禁飼育
homeless, the vagabond/ヲサカナソフト
葉露〜西の国の物語/えるふみみ魔法王国植民地

おすすめ以外で面白かった完成版
送電塔のミメイ/TRUE REMEMBRANCE
悠遠ノ絲/ibis
海洋レストラン☆海猫亭/犬と猫
ぶちころ/TRANSPARENCY
あやかしよりまし/冒険野郎のトムソーヤ
終わりに見えた白い明日/ReIce -second-
死に至る病
挽歌の候、如何お過ごしでしょうか/花を吐く抄女


期待の同人ソフト以外で完成が楽しみな体験版
収穫の十二月〜秋〜/Talestune
Sin/Blue Forest

その他面白かった同人ソフト
愛することは生きていくこと 〜もうひとつの愛〜/inspire
D's/Project Lips

他に完成版では「魔歌使い」「竜と人間」「屍鬼 -shiki-
蜃気楼の教室」「フリーソフト制作過程」「ある夏の日、山荘にて……」「Way
体験版では「
終末症候群
女性向では「
マスター×マスター 〜××を極めし者〜」が良かったです。

絵は「
終末症候群」が癖はあるものの綺麗で目を惹きます。
それに「
頽廃ノスタルジア」に使用されている写真が鮮やかでした。
音楽は「
S-H」のOP曲と「葉露〜西の国の物語」の各曲
歌は「
ナルキッソス2」のOP曲「ナルキッソス」と
葉露〜西の国の物語」の挿入歌「カテドラルの森」とED曲「every where」 
ムービーは「
S-H」が良かったです。
(2008/1/13)

 

コミティア80感想

(同人ソフト完成版)

挽歌の候、如何お過ごしでしょうか/花を吐く抄女(100円:フリーソフトとしてweb配布予定)

時代から取り残されたかのように繁盛という言葉とは程遠い喫茶店「挽歌」
そのマスターの姪で店の(ミルクコーヒータダ飲み)常連、黒田 樹姫はそんな状況を改善すべく、
店をメイド喫茶にすることを提案した。マスターの娘を巻き込んで…


選択肢なし、地域限定ひっそりかんメイド喫茶物語、フルボイス、四章構成。
二時間と少しで読み終わりました。
この値段にもかかわらず豪華にも前作「
死狐様」と二枚組みになっています。
CD一枚に二作とも入ってしまうんじゃ…というのは言わないお約束なのでしょうね。

システム面では場面切り替え時に少々重いところ、
文章では誤字脱字がやや多いところが気になりました。
画面構成は「死狐様」と同様上部に背景とその縁取り的なイメージイラスト、下部に文章という形式。

話はおそらく徳島、あるいは香川、少なくとも四国のどこかを舞台として、
貧乳無愛想気だるげで常識人と見せかけていろいろズレている女子高生の黒田 樹姫と、
巨乳童顔で頭のネジが数本外れつつも意外としっかりしたところがある女子中学生の永川 まひるが、
メイド服を着つつ訪れるお客さんのお相手をしていくというもの。

ずっと樹姫視点で進んでいくのですがその地の文がこちらに向けての語り口調で言い回しに味があり、
特にメイド喫茶を始めるまでの第一章が面白かったです。
時にはマスターまで巻き込んでのドタバタはそれだけでも楽しいですが、
まひるのボケに台詞でツッコミつつ地の文でさらに言いたい放題なのがより笑えます。
また自分ひとりで色々考えているときもおかしな方向に思考が暴走したり、
自分で自分の傷をえぐってそれを自分でフォローしたりと見ていて飽きません。

ただ、二章以降のメイド喫茶編はそういったことよりもお客さんの悩みを解決したりしていて、
それが少々哲学的で小難しく、また説教臭い部分もあって気になりました。

二章以降がメインなのでしょうが、私にとっては準備段階の紆余曲折が楽しかった作品です。
(5/11)

 

 

(漫画)

唯理意華/アートファクトリィ(B6/188P/?円)

並行する十七世紀、言葉を話せず迫害されている種族でありながら異端調査官となったアイ・クーは、
教皇の命で地動説を唱えた科学者リー・レイがしっかりと改心したかどうか探るため彼の弟子となる。
始めは彼の考えを異端だと感じるアイ・クーだが、日々を共に過ごすうちにそれに疑問を覚えていく。


地動説とあるようにガリレオがモチーフのリー・レイと、
教会側の人間であるアイ・クーと教皇様、
それにリー・レイの友人で研究仲間のラウ・ネ(モチーフはケプラー)
の四人が中心となって進んでいきます。
唯理意華(ユイリイカ)は世界の果に咲く花々の意。
英題は「EUREKA」(ユリイカ。アルキメデスで有名な言葉)

ただ知識を蓄えるだけだったアイ・クーがリー・レイの行動やラウ・ネの思想に触れ、
恩義のある教皇様との間で揺れながらも考えることを始めていく姿に、
アイ・クーを見守る三人と同じように未来を見ました。…もう年寄りかな。
また、こういった話では悪役になりやすく、実際に処刑もたくさんしている教皇様ですが、
偏見なく科学とそれに関わる人を見つめる様はこの作品随一の格好良さでした。
(5/12)

 

Home Sweet Home vol 1+2+/Amies Deli(B5/56P/200円くらい/コピー本)
Home Sweet Home vol 3+4/Amies Deli(B5/52P/200円くらい/コピー本)
Home Sweet Home vol 5+6/Amies Deli(B5/48P/200円くらい/コピー本)
Home Sweet Home vol 7/Amies Deli(B5/20P/100円くらい/コピー本)
Home Sweet Home vol 8/Amies Deli(B5/24P/100円くらい/コピー本)

柳黒偐さんの「Home Sweet Home」と木下香さんの「おんなじ日」の二本立て。
「Home Sweet Home」はだんなちゃんと奥さん(名前は出てきません)の日常。
「おんなじ日」は同棲している竹田君と福永さんの日常。

日常です。たとえ奥さんがスク水+その上にセーラー服着て
おかえりなさいしてくれたりしたとしても、当人達にとっては日常。
どちらの作品も仲良くしたり時には喧嘩したり、男性が相手のお願いに流されたりと、
自然体でお互いに接していて(それでも秘蔵のエロ本とかはお約束)読んでいて心地よいです。
あと、「Home Sweet Home」の奥さんが二十三歳にしてロリロリで言動も可愛すぎます。

以下、作中のネタに対する反応。
別の鼻歌を歌っていていつの間にかハイジの歌に移行してしまうのはよくわかります。
あと私はそれに加えて別の仮面ライダーの歌を歌っているといつの間にか「アマゾンライダーここにあり」を歌っています。
(5/13)

 

天こう地さつ再録増刊号Vol,3/S-MIX(B5/168P/1200円)

水滸伝本の再録、コメディ中心。
タイトルのひらがな部分は実際には漢字が入ります。

私は水滸伝関連は吉川英治のもの(梁山泊に百八人全員が集まるまでで絶筆)しか読んだことがないのですが、
その後の原本の展開(一番長い百二十回本の)を聞くに、
それじゃ人気出なくて七十回にカットされるなぁと感じました。
カットされた理由は他にも説がありますし、七十回のラストもあまりといえばあまりですが。
(個人的な偏見なので好きな方はご容赦ください)

それはさておき。
なんとなく全体的にごちゃごちゃと詰め込まれて読みにくい印象を受けますが、
コメディではなくシリアスの董平が梁山泊に寝返った際のエピソードを掘り下げた話が良い。
賛否ありながらも反響が大きかったと書かれているのも納得で、
強いエゴにまみれた心情を吐露する二つのシーンがとても劇的な話でした。
(5/14)

 

Leveler01 翠の歌姫/egg oil(A5/52P/400円/コピー本)
Leveler02 a priori/egg oil(A5/52P/400円/コピー本)
マテリアル Leveler's Tickler File/egg oil(A5/52P/400円/コピー本)
Leveler03 ネリネ/egg oil(A5/52P/400円/コピー本)

突然世界に現れた「蒼い光」は生物や自然に宿り超能力や突然変異、災害などの引き金となっていた。
不老不死で御伽噺のモデルにもなっている吟遊詩人のシルヴェイラは史上最強の蒼光使いハンスと出会う。
探しているものが共通することを知った彼らは、共に旅をすることとなった。


機械や電気はあり、魔女や妖精はいないけれど蒼い光だけが在るファンタジーとのこと。
いまのところ舞台はヨーロッパ風の石造りの街並みで最近の機械などは出てきていません。
マテリアルには設定資料や四コマを収録。

やや淡白な絵柄で最初の内は印象的なシーンで弱いところがあるかなと思っていたのですが、
三巻では脅えるシーンなどよく描けていたと感じました。
それに淡白といってしまえば聞こえは悪いですが、
裏を返せばすっきりしていて取っ付き易いとも言えます。
それになによりシルヴェイラ可愛いなぁ、と。

また、それぞれがそのときどういうことを考え、思っていたのかをしっかりと表情や動作、間で表現しているので、
一つ一つの出来事がとても丁寧に、大事に描かれているなと感じました。
それとさりげなく奥付ページの一コマ後日談が味があって良いです。

二、三巻はハンスメインの話だったので、今後シルヴェイラにスポットを当てた話も読んでみたいです。
(サイトに短編が載っていますが)
(5/15)

 

αちゃん/girlhood(B5/92P/500円)
GODHANDS 上巻/girlhood(A5/68P/400円)
GODHANDS 下巻/girlhood(A5/84P/500円)

「αちゃん」はαちゃんと彼女が想いを寄せる親友のβちゃん、
友人からの紹介で知り合ったθちゃん、さらにはそれを取りまく人々の恋愛物語。

基本的に四コマ形式で、八コマ、十二コマ…と連続している話が多いです。
ギャグもシリアスもありますがややシリアス寄り。
ほとんど一ページにかっちり二
×四コマで進んでいくので、
少しメリハリがないかなと感じることも多いですが、
逆にそれを崩したシーンを際立たせているので良し悪し。

話は同性愛者、異性愛者、両性愛者それぞれが好きになったり傷ついたり応援したりしています。
あまり絵は上手いとは言えません。
ですが登場人物みんな、特に主人公が全力で相手を好きでいるということが伝わってくる作品です。


「GODHANDS」は絵を思うように描くことができなくなってしまった「モジャ」が、
一人クラリネットでうまく吹けない部分の練習をひたすらしている「姉御」を見かけ、
美術の先生に頼んで絵の基礎から教わり、表現したいものを描こうとしていく話。

「αちゃん」とは違ってごく普通のコマ割り。恋愛要素はなくて女の子同士の友情と創作について。
壁にぶつかったときの苦しみと上手くなったときの快感が味わえる作品でした。
ただ、良い話ではありますが、私は「αちゃん」の方が好きですね。
(5/16)

 

CLICK!2(B5/208P/無料)

分厚く無料で質が高い合同誌。
1の感想は
こちら
1を手に取ったのも偶然でしたが今回も全くチェックしていませんでした。
もはや運命ですね。いえ、それだけ会場を徘徊しているということかもしれませんが。
参加されているのは青木裕平・1月29日・市川正孝・倉守ユウマ・さとう基・
田中マコト・メロメロ子・山崎アクロウ・渡辺大輔・白百合(敬称略・掲載順)

面白かったのは1月29日さんの「オーディナリーエブリデイ」とその番外編「ある日の母と娘」
しがない似顔絵描きバイトと、彼が一目惚れした妊婦さんの話。
妊婦さんといっても旦那とは離婚済。それから二歳の娘がいます。
絵描きということで絵を描く場面があるのですが、
絵に描かれている表情が本当に嬉しそうで、その後の展開に説得力を持たせています。
また、本編、番外編とも終始微笑ましく、特にラストシーンには、にやけました。
(5/18)

 

ヤカンと花束/SIESTA(B5/48P/500円くらい)

メイドさんを主人公にした本でコメディ。でもメイド服着てる場面は少しだけ。
お嬢様(シルエットで一コマしか出てきません)が屋敷にいる朝と夜以外はずっとジャージ姿です。
あと通販番組大好き。

何話かある中で一番長い話に一切メイドさん装備が出てこず、
またメイドさんらしい言動も皆無とメイドである必然性がほとんどなくなっています。
個人的に上下ジャージには色気を感じませんが(上だけジャージとか半脱ぎは別)
可愛い絵に可愛い言動のジャージ娘さん(ところによりメイド服)が可愛い作品です。
(5/23)

 

すきということ/憧憬画廊(B5/44P/?円)

付き合っているのに彼に好きといってもらえない男女の話「すきということ」と、
たき火で焼き芋しつついちゃいちゃする「ふにふに」の二編を収録。

「すきということ」の山場、彼が好きと言おうとするだけなのに、
Hシーンと見紛うばかりの言動、描写、カメラワークとなっていてエロいです。
なのに後書きとかサイトの紹介文、初出時の日記などを読んでもごく普通のことしか書かれていなくて、
もしや意図せずこうなったのか?と思ってしまいますが、
万が一そうならそんじょそこらのぽけぽけ娘さんなど及びもつかないほどの天然っぷりですよ…
(5/23)

 

いきものがたり/花絵本(B6/20P/100〜200円くらい)
むしむし/花絵本(B6/16P/100〜200円くらい)
むしむし2/花絵本(B6/16P/100〜200円くらい)

色々と生物を飼っている作者とその家族を描いたエッセイ。

作者には鈴虫の鳴き声が「ジャーン、ジャーン」と聴こえるそうです。
たしかに唱歌で歌われている「りんりんりん」は違うと思いますが…げえっ、関羽!

ちなみに私の家は農家でほっておいてもそこらに虫やカエルがいるので、
あえてカブトムシとかを飼おうと思ったことはありません。
さらにどうでもいいことですが数日前自転車に乗っていたら
鼻の中に結構大きな虫が飛び込んできて、
すぐ掻きだしたものの数時間はなんとなく気持ち悪かったです。
(5/24)

 

HAMU-studio channel/HAMU-studio(B5/28P/?円)

以前の本の感想は
こちら
同じように台詞だけ吹き替え四コマギャグ。

後半は作者の自虐ネタで、前半と比べて作画の労力は倍以上
(それでも使いまわしのコマはそれなりにあるのですが)
と推定されるものの面白いのは断然前半。とはいえ後半も面白くないわけではないのですが。

「子守歌」というネタが二本だけしかないものの、
その二本を関連させつつ切れ味鋭いボケとツッコミで笑えました。
(5/24)

 

ちーちゃん ネタ:孔明〜第5章〜/ピースマークをおくるぜ!(A2/1枚/?円)
卒業アルバム/ピースマークをおくるぜ!(B5/80P/?円)
学園LikeLoveLife 第10話/ピースマークをおくるぜ!(A5/28P/200円くらい)

「ちーちゃん第5章」は痕二次創作四コマコメディ。お兄さんの孔明さんがネタ出しをされています。
買ったのは冬コミですがまとめて感想。
なんでもフルカラーにしつつコストを抑えるためA2ポスターに表紙や奥付、四コマ漫画を詰め込んであるとのこと。
なので私が買ったときの発言は「新刊一枚ください」でした。
漫画は面白くないわけではないのですが、四コマ目で落としきれていない印象でなんとなくもやもやしました。

「卒業アルバム」は過去に発表されたオリジナル作品の再録集。
ある意味目玉は高校時代に描かれたという「悪魔降臨」
お世辞にも上手いとは言えない絵ですが、少なくとも妙な勢いがある作品です。

「学園LikeLoveLife 第10話」は女子校コメディ。
今年二月に司書房から1〜9話まで収録された単行本が出ています。
今回は主人公の森リンゴが髪型を変えたことから起きた一幕。
普段は「可愛い」リンゴが「綺麗」になったとみんなが騒ぐ話で、
そうなってもおかしくないと思わせられるほどリンゴが綺麗に描かれています。
前半は楽しくて後半は「良い話」でした。
おすすめです。
(5/25)

 

眠るきみをみつめて/FuniFuniFesta!(B5/20P/200円)
十年後の午後に/FuniFuniFesta!(B5/92P/?円)

「眠るきみをみつめて」は田舎を少女が駆け回る話、と思いきやなんだかダークっぽいラスト。

「十年後の午後に」は田舎の高校でただ二人郷土部に所属している少年少女の話。
だけど「もう、これは終わった物語」とのこと。

絵は上手いとは言えませんが目を惹く可愛さがあります。
事前にチェックしていませんでしたが当日ふと足を止めてしまいましたので。
どちらの話もただ楽しいだけじゃ終わらないという感じですが、
「眠るきみをみつめて」の方は大ゴマ多くてネーム少なくて、
読み終えたあとにもう終わり?と少々あっけに取られてしまいました。
「十年後の午後に」は二人のやりとりがじっくりと描かれていて楽しかったです。
というか一コ上の先輩(眼鏡っ娘)と二人きりの部活動なんてどこの楽園ですか?
(5/26)

 

OZ/仏小鳥(B5/40P/400円)
OZ world 補完版/仏小鳥(B5/40P/400円)

有名な音楽家だった両親と同じ学院に転校してきたドロシーだったが、
両親と比べられて上手く歌えず落ち込んでしまう。
そんなドロシーを励ましたのは問題児として有名なオズという少年だった。


憎まれ役の先生とか、両親との比較とかありがちな展開ではあるものの、
演奏したり歌ったりしている場面での表情が本当に嬉しそうです。
特に山場のシーンでは主役の二人だけでなく学院中が盛り上がっていて、
音楽を楽しんでいるということが伝わってくる作品でした。
(5/27)

 

開 メイド提督 白黒船来航(総集編4)/付和雷堂(A5/60P/400円くらい)

付和雷堂さんのメイド本十周年。そして総集編の四。
そしてこの本の最後に(ネタバレ反転)
なんと最終回が。でも続きます。

なんでもCYONさんが同人誌を止める場合
「だんだん発行回数が減っていってフェードアウト」だろうという自己分析をしていて、
その場合、本当に最後には最終回なんて描けないだろうということで今の内に描いておいたとのこと。
で、この自己分析を読んで、その通りだろうなぁと失礼にも納得してしまいました。
ちなみに私は「一回特に理由もなく参加しないと(誰もそんなこと気にしていないのに)
気まずくなって以降全く参加しなくなるタイプ」だと思っています。


ネタは面白いとしか言えなくて感想書くのには困ります。
おすすめ
(5/27)

 

ドッジボックル/冒険野郎のトムソーヤ(B5/40P/?円)
ソリンソン/冒険野郎のトムソーヤ(B5/40P/?円)
ウマイケル/冒険野郎のトムソーヤ(B5/36P/?円)
ピリカラメノコ/冒険野郎のトムソーヤ(B5/48P/?円)
8x8x8/冒険野郎のトムソーヤ(B5/52P/?円)
各叩呆如/冒険野郎のトムソーヤ(B5/48P/?円)

「8x8x8」のみ去年の冬コミにて購入。冒頭のついでにとんちんかんネタに思わず笑いました。

基本的にジムさんとハックさんの二人誌ですが最近は参加人数が増えています。
中でも面白かったのがハックさんの「あやかしよりまし」シリーズ。
妖が見える稲生 修一郎と妖たちを中心とした、
知らず微笑んでしまうような暖かい話でした。
サウンドノベルVerも読むのが楽しみです。
(5/28)

 

Darlin,Please!/Poppy Seed(B5/24P/?円)

成績の良くないまゆと、かしこくて優しいけど引っ込み思案な高野くん。
お互い自分の悪いところを卑下してばかりで、
相手とはつりあわないと想いを告げずにいたが…


少女まんがらしい少女まんが。
お邪魔キャラがあまりにも空気読めなさすぎるのが都合よすぎに思えましたが、
後書きでも書かれているように若干乱暴な言葉遣いがとても自然で、
可愛いまゆと格好いい高野くんが本当にそこにいるかのように感じられました。
(5/28)

 

 

(小説)

雨巫女 試し読み版/風の楽園(A5/24P/無料/コピー本)

ある港町には死にたいと考える人間を引き寄せる力があった。
そこには晴れの日には姿が見えず、真夜中には死んだときの苦痛が延々と再現される「雨巫女」がいた。
誰かを海に引きずり込めば「雨巫女」から解放され成仏できるが、
引きずり込まれた人間が新たな「雨巫女」となってしまう。
そんな港町に、二人の女性が訪れた。


「はじめに」で小説は中身がろくにわからないから買いにくいと思わないでしょうか?
自分はそう思うので試し読み版を作りました、と書かれていて全くその通りだと頷くばかりです。
よく立ち読み大歓迎とは言われますが良し悪しがわかるほど読んでいては他のサークルさんの本が売り切れてしまいますし、
全部買い終わった後では荷物が多すぎてもう立ち読みなんてする気力体力がなくなってしまいます。
そんなわけで、家でゆっくり読める無料本はとてもありがたいです。

で、この作品のことについてですがあらすじにある本編の試し読みではなく、
町を訪れた一人の男と雨巫女の関わりを描いた短編で完結しています。
全体を重苦しい雰囲気が覆っていて息が詰まりそうになるところが良かったです。
本編はこの話よりも死にたい理由が重いということで、どんな話になるのか気になりました。
(5/17)

 

ラヴレター/恋人と時限爆弾(B6/132P/5〜600円くらい)
彼の名はA〜The Ghost In My Room〜/恋人と時限爆弾(A5/128P/5〜600円くらい)
Returned Home/恋人と時限爆弾(A5/128P/5〜900円くらい)
彼の名はA〜北風と太陽と〜/恋人と時限爆弾(A5/128P/5〜900円くらい)
これは妄想です!/恋人と時限爆弾(B6/44P/?円)
好奇の目/恋人と時限爆弾(A5/124P/5〜600円くらい)
美少年興信所・第二話/つらかしや/恋人と時限爆弾(A5/44P/2〜300円くらい)
美少年興信所・第三話/倉の中/恋人と時限爆弾(A5/48P/2〜300円くらい)
美少年興信所・第四話/父帰れ/恋人と時限爆弾(A5/40P/2〜300円くらい)
王様と犬の飼い方/恋人と時限爆弾(B6/40P/?円)
lighter/恋人と時限爆弾(A6/8P/無料)
悪い噂/恋人と時限爆弾(A5/12P/無料)

冬コミでいただいた「
完璧な復讐」が良かったので今回売っているもの全買い。
料金計算で売り子さんを四苦八苦させてしまいました。
ただ、それでも合計3000円か4000円ほどでした。ちなみに
自己ベスト
上記タイトルの順番は発行日順です。

「ラヴレター」は通俗小説家のジェニーとそのマネージャー、ヴィダが主人公のミステリ、それに女性同士の恋愛。
表題作他二編を収録した短編集。
ハーレクインとかそういった感じの装丁に加えマーガレット・ブルーウォーター著、Narihara Akira訳となっていて、
あれ?これは同人誌だよね?と疑問を持ってしまうのですが、
おそらくそう思わせるために狙ったギミックなのでしょう。
そのあたりのことについては最後にある作品解説に記載されています。
とりあえず一見の価値はある本。

本編は犯人当てやトリック解明などの要素はほとんどなく、ジェニーとヴィダの関係がメイン。
アメリカが舞台らしく、といっては偏見かもしれませんが、
歯が浮くような台詞やウィットに富んだ冗談が散りばめられていて、
甘く親密な二人をこれでもかと描いていました。
(5/19)

「彼の名はA」シリーズは義理の姉の店でバーテンをする傍ら
情報屋としての顔も持つ「A」が持ち込まれる事件を解決するミステリ。
ただし「A」は色男ですが金も力もなく、かろうじて知恵はあるものの事件ををズバッと解決するタイプではなく、
色々と間違えたり危険な目に遭いつつ偶然や他人の力を借りて解決していきます。

章の最後に「あのような事が起こってしまうなどと現時点では考えもしなかったのだった」
というような未来を暗示する文章が入ることが多く、
そのため身構えてしまってそれが明かされたときの印象が薄くなってしまった感があります。
あと後書きで言及されている通り警備会社が展開上無能すぎるのですが、
それなのに実名で書かれていて(SEC○M)いいのかなぁ…と思ったりしました。
二冊のうちでは「The Ghost In My Room」の、
誰も悪人ではないものの引き起こされてしまった事件がやるせなくて印象に残りました。
(5/20)

「Returned Home」は女性同士の恋愛を描いた短編集。
メインは高潔が過ぎて危うい碧里と、平凡だけどしたたかな忍のロマンス連作。
一番最初に中学、高校時代の話が載っていて、そこに出てくる碧里は自信に満ち溢れています。
でもその後、結婚、出産、離婚を経た彼女は周囲からの悪意などに磨耗していて、
プライドの高さだけが目立つ場面が多くなっていました。
後者の方が人間味があると言えるかもしれませんし、
読んでいてもその変わりよう、また変わらず高潔な部分に感じるものがありましたが、
それでも私は少女時代の気高さに溢れる彼女のほうが好ましく思えました。

「これは妄想です!」と「王様と犬の飼い方」は
某男性二人組ミュージシャンの実際の言動を元に妄想を膨らませた掌編集。
私は芸能関係に疎く全く知らなかったので、さらっと読んでしまいましたが、
話の元になったネタを知っていて、男同士で…という想像をしたことがある方ならば共感とかできるのかもしれません。
(5/21)

「好奇の目」は一部の人間に絶大な支持を受けている作家
伊藤乃理依の失踪事件とそれまでの言動を色々な人物の視点から描いたサスペンス。
四部構成で、明かされないことが多くあるまま終わってしまうのですが、
それが丸々後日談にあたる第四部において余韻となっていて良かったと思います。

「美少年興信所」は遺産相続の争いに巻き込まれていた少年と探偵助手の青年による恋愛。
1巻を読んでいないのでところどころ筋がわかりにくいところがありました。
少年の親を含めた周囲の身勝手さが随所に描かれているので、逆に二人の関係がよく感じられる作品です。

「lighter」「悪い噂」は掌編サスペンス。
「悪い噂」は「完璧な復讐」で復讐をしている娘、深見千尋が今度は同僚の男性を追い詰めていきます。
ただこちらでは千尋が関与しているという描写がほとんどないので
どこまで彼女の仕業なのかはっきりせず、前作の方が怖いと思いました。
それでもやっぱり千尋…恐ろしい子!ではありますが。
(5/22)

 

コミティア82感想

(同人ソフト体験版・続き物)

収穫の十二月〜夏〜/Talestune(1000円)

しろの力がなくなってしまった。ここぞとばかりに有象無象の神が蔓延り多紙町は大混乱。
それはどうにか収まったものの、相変わらず戻らないしろの力を何とかするために一行は六式島を訪れる。


選択肢なし、神学と闘い、「神学の七月」は一時間と少し、「祝祭の八月」は三時間ほどで読み終わりました。
「収穫の十二月〜冬」の感想は
こちら
「収穫の十二月〜春」の感想は
こちら

春まではほぼ一話完結形式でしたが、今回は七月と八月で話が続いています。
そのためストーリー選択の面倒はやや軽減されていました。
七月は終盤の柾木としろの会話と、そこで表示される一枚絵が良かったです。
八月には「神事闘劇カーニバル」とのクロスオーバーがされています。
知っていればより楽しめるのでしょうが、
知らなくてもそれぞれのやりとりは楽しかったですし、終盤の闘いは熱かったです。
ただ、今回はいままでに輪をかけて小難しい話が多く、
また八月は誰の視点かわかりにくい場面が結構あったのが気になりました。
(12/27)

 

収穫の十二月〜秋〜/Talestune(1000円)

伝奇恋愛ストーリーノベル。
第十話「子宮の九月」、第十一話「破談の十月」、第十二話「別離の十一月」を収録。
「収穫の十二月〜冬」の感想は
こちら
「収穫の十二月〜春」の感想は
こちら
「収穫の十二月〜夏」の感想は
こちら
シナリオ選択が春以前のものに戻ってしまっていて面倒でした。


「子宮の九月」

夏の終わりに待ち受けていた衝撃も覚めやらぬうちに柾木は初対面の少女から告白される。
即OKする柾木にいつもなら激怒する雪やしろは、何故か彼女を容認するのだった。


選択肢なし、バカップル、一時間ほどで読み終わりました。
いままでの話のように捻くれた恋愛ではなく、型通りの正統派な彼氏彼女の関係が展開されています。
それはそれで微笑ましいのですが、なんだか物足りなくなってしまうあたりこの作品に侵されているなと思ったり。


「破談の十月」

スポンサーが付いたために前代未聞の規模で学園祭が行われた。
飛び入り参加も多数あり混沌とした中、柾木と耕平はある選択をする。


選択肢なし、ハチャメチャ学園祭、一時間ほどで読み終わりました。
ほぼオールキャラ出演でとても賑やかな話でした。
ただラストは修羅場の予感。
話は変わりますが生徒会書記の水上さんに立ち絵がないのが非常に残念です。お気に入りなのに…
あと他の登場人物ではまよいさんもお気に入りだったりします。ちなみに嫌いなのは断トツで柾木。


「別離の十一月」

選択した柾木と耕平。
しかしそれをきっかけとして、彼らの関係はあっというまに崩れてしまった。


選択肢なし、自愛と狂気、一時間ほどで読み終わりました。
前回で波乱の予感がありましたが、予想をはるかに上回る展開でした。
そしてそれを受けての柾木の言動が酷すぎます。
思わず「何様のつもりだ」と言い放ちたくなりました。
でも、そういう負の面も含めてその突出ぶりに惹き込まれたのも事実。
最終話がどうなるのか、気になります。
(12/31)

 

 

漫画

いのちのさえずり/アイカラッカ(A5/P188/1000円くらい)
小さな足どり/アイカラッカ(A5/P24/?円)

「いのちのさえずり」は「音探し」「心につもる雪」「アージスニール」「天上の墓場」
「学舎わらし」「ウーウィ」「きせきのみみ」「遠く甘い香り」の2003〜2006年までの八作品を収録した再録集。
「小さな足どり」は今回の新刊。

良かったのは以前に単体で読んだことがありますが「学舎わらし」
学校にいる小人たちが生徒を見守る話。
なにか大きな出来事が起こるわけではありませんがほんわかした話。

それから遠い遠い場所の音を聴ける力を持った少年少女の話「音探し」
後書きで作者さんが夏が好き、夏の音を聞いただけで泣きたくなると書かれていますが全力で同意。
私も季節の中で夏が一番好きです。
セミの鳴き声とか夕立とか、夏休みに誰もいない静まり返った校舎で聞くグラウンドや体育館の部活の喧騒とか、想像しただけでもう!
(11/20)

 

サチコとオバケ/いののお店(B5/40P/300円)
けむたいあいつ/いののお店(B5/16P/?円)

「サチコとオバケ」は小説家のサチコが格安で借りた一軒家にはオバケが住んでいて、という話。
薫るような夏の庭の描写とサチコにほんのり恋心を抱くコウキ少年の喜怒哀楽が見所。
すっとぼけたナリをしたオバケも良いアクセント。特に後日談の正座(足もないのに)する彼らに和みました。

「けむたいあいつ」は何故か煙になって遠くへ現れることができる先生とそれに出くわす生徒の話。
こちらではすっとぼけているのは先生で、物理法則無視にあっけにとられる生徒を尻目に普通に話しかけてきます。
二編が収録されていて、それが繋がる二話目の最後、同じことに対する二人の生徒の反応の違いがおかしかったです。
(11/23)

 

雨降らしの森・上(BL)/WE ARE(A5/116P/900円)
雨降らしの森・下(BL)/WE ARE(A5/116P/900円)

別の世界から来た人を神の客として丁重にもてなす風習がある世界。
そこへ迷い込んだ壮年、榊司郎はコルという青年の家に住まうこととなる。
何一つ不自由のない生活をおくる彼だったが、
ふと、皆は自分ではなく「神の客」に対して親切なのだと考え、寂寥感を持つのだった。


それまでの展開や心情描写を踏まえてちょっとした仕草などが描かれていて、丹念に作られているなと感じました。
また、精霊のような能力を持つ人たちや一風変わった生物、
それらに囲まれてゆったりとした世界観で心地よい日々が流れていく作品です。
中でも「眠の実」という誘眠効果のある植物で作られたふかふかのベッドがものすごく魅力的でした。
(11/23)

 

鈴白奏子完売作品再録集/girlhood(A5/196P/1000円)
+あとがき集(A5/20P)

「鈴白奏子完売作品再録集」は「窓辺の彼女」「魔女のミミとジジ」「TRY and TRY」「いつかどこかで」を収録。
全部女の子同士の恋愛とか友情がメイン。
以前に買った作品の感想は
こちら

面白かったのは「魔女のミミとジジ」と「TRY and TRY」
「魔女のミミとジジ」は森に住む魔女とホウキから落ちて記憶喪失になった魔女の恋愛話。
逆境に打ちのめされて、でも立ち上がるというこのサークルさんのいつもの作風とは反対で、
全編に渡ってまず幸せで、その上で深刻なことでも前向きにとらえてしまう明るさがあります。
読んでいて素直に楽しいと思える話でした。

「TRY and TRY」は将来のことを真剣に考える二人の女の子の話。
こちらは逆に「いつも」を突き詰めたような話で、
片方の女の子が落ち込む様子をかなりのページ数を使って描写していて説得力がありました。
(11/25)

 

JRの言うとおり。/紙端国体劇場B5/40P/500円
僕の架線を守って/紙端国体劇場(B5/36P/500円)

鉄道擬人化本。東京以北の関東JR・私鉄中心。ギャグ。微妙にホモっぽい感じも。
新幹線がエリートだったり埼京線がいじられキャラだったり東武東上線が卑屈だったりなかなかイメージ通り。
というか高崎線の解説で宮原駅の信号故障なんてえらく(私にとって)ピンポイントなところに言及されていたりします。

この本の内容とは関係ないのですが、この前大宮から宮原へ行こうとして
間違って通勤快速にのってしまって鴻巣駅まで強制連行されてしまいました。
で、そこではエスカレーター工事の真っ最中。
別のホームに行って上り電車に乗ろうとしたら階段一つとエレベーターしか移動手段がなくて、
しかもその階段の幅がかなり狭くて長蛇の列になっていたせいで電車一本逃しました。
ま、間違った私が悪いんですが。

「僕の架線を守って」では今年起きた二件の架線切断事故の話が題材。
特に六月に五時間くらい止まったときのことはよく覚えています。
あのときはギリギリ止まる直前の電車に乗っていて時間通り会社に着いたのですが、
巻き込まれて遅れた人の分もやらなきゃいけなくて大忙しでした。
これなら止まった電車内で本読んでいたかった…と思ったのは秘密です。

なんだか関係ないことばかり書いていますが、
宇都宮線のドS言動など、笑えるネタが多かった作品でした。
(11/27)

 

拳のマリア 1・2・3総集編/奇人別動隊(A5/244P/?円)

昭和三十年代、マリア=オハラは主催者の要望に応じて八百長をする賭けファイターだった。
他と違うのは負けろと言われれば負け、勝てと言われれば勝つこと。
とある街で彼は口の聞けない少女と顔見知りになる。


闘いの場面や各人が抱えている過去と現在がとても達者な画力で描かれている作品。
全体的に荒んだトーンで進みますが番外編はふとした日常でほのぼの。
特に良かったのは第三話のプロレス編で、
リング上で対戦相手と示し合わせた上で大技を放つところなどプロレスの呼吸が描かれていました。
(11/29)

 

フルコース04/07/首都サークル東京(B5/66P/200円)

2004年から2007年までに描かれたコピー本やペーパーの再録。
この
二作品も入っています。
私は五月と十一月のコミティアには欠かさず参加していたのですが、
さすがにそれ以外のときに頒布されたペーパーまでは入手できなかった模様。
読んだことのない漫画も二つ三つありました。
シンデレラシリーズの替え歌が全部語呂がよくてすごいです。
(11/29)

 

 

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