2005年夏以前の感想・さ行
作品名の後ろは(年齢制限/ページ数/値段/発行年月)をわかる範囲で表示しております。
音沙汰がなくなった同人ソフト体験版はよほど紹介したいもの以外は書きません。
好評価の同人ソフト体験版で、もっと最新のものが出ているのに前の体験版で感想を書いているのは、
「買うことに決めたからもう体験版はプレイしなくてもいいや」と思ったからです。
やっぱり漫画や小説の感想は少ないです。一言くらいしか書くことないのが多いので。
値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。
Circle Mebius
夏の燈火(18禁/2500円/2004.6)
妹の湶と共に人里離れた村に住むこととなった主人公。
そこで知り合った佳葉達と過ごすうちに彼らは成長していった。
選択肢あり、感動、恋愛、十時間ほどで読み終わりました。ルートは二つ。
発売日から2005年6月までの期間、プレイして全く満足できなかった場合返品可でした。
システム面は特に問題なし。
絵は悪くはないのですが違和感を受けるものもありました。一枚絵は十四枚。
音楽は雰囲気に合った曲が多かったです。
佳葉シナリオを最後まで読むことで湶シナリオを読むことができます。
夏の田舎の雰囲気や、脇役に魅力があるのは良かったです。
湶シナリオなどは壮大でメッセージ性があったものの全体的に唐突で説明不足なところがあり、
返品するほどの出来ではなかったですが話に入り込めず、
公式サイトなどで謳っているような感動はできませんでした。
(2008/6/3)
She's Arts
Energy Line(100円?/2004.12)
神童の兄と凡庸な妹の双子に悔いの無い生涯を送れと言い残して亡くなった祖父。
それから六年後、妹は立派な人物になろうと努力をし、兄は引き篭もってエロゲー三昧。両者の立場は逆転していた。
そんな兄を更生すべく妹が手を尽くした結果、なんとか登校させることに成功する。
しかし登校初日から、兄の身辺には奇妙な出来事が多発したのだった。
選択肢なし、異能、二〜三時間ほどで読み終わりました。
システム面は動作がややもったりしていますがそれ以外は問題なし。
絵は上手いとはいえませんが妹は可愛いです。
話は最初オタクな主人公による自虐コメディかと思っていたのですが、以降の展開はシリアス。
それでも中盤までは最初のノリを引きずっていてシリアス、ギャグ共に中途半端に感じられたものの、
終盤へと話が進むにつれそうしたところがなくなり、
特にクライマックスでは敵も含め各々の行動に情感が込められていて良いシーンになっていました。
各要素に作りが粗い部分がありましたが、それでも面白かった作品です。
過去の作品感想:はぐれ外道、SEASON
(2008/6/4)
Scarlet Heaven
PLASTICA(18禁/500円か1000円/2005.3)
三年前から春夏秋冬ごとに一人ずつ殺す「四季の殺人鬼」が出没する街。
古から密かに人体加工を行っていた家に生まれた人見マドカは、
仲の良かった少女、数寄森ユウから告白され、幸せな日々を送るはずだった。
選択肢なし、伝奇、二〜三時間ほどで読み終わりました。
システム面はバックログが次の日に移ると消えてしまうのが気になりましたが他は問題なし。
絵は棒切れみたいな手足に首、大きな頭部など特徴的なデフォルメがされていますが、
慣れれば気にならなくなりました。一枚絵は差分含め二十四枚。
話は四季の殺人鬼に主人公と数寄森ユウが関わってしまい、それに家業が絡みながら進んでいきます。
冒頭の告白シーンは絵やシチュエーションなども相まってとても印象的に感じましたが、
それ以降は小難しい理屈が延々と語られていて、置いてけぼりにされてしまいました。
文章や演出に良いものがありましたが、ちょっと突っ走りすぎてしまったように思える作品でした。
(2008/6/7)
Stray Moon
不機嫌な妹(18禁/900円/2004.12)
教育実習先で与えられた仕事は、素行不良な妹の茉莉に対する生活指導。
疎遠になっていてどう接していいのか戸惑う主人公をからかうように、妹はキスを迫ってきた。
選択肢なし、不機嫌系ショートノベルとのこと、三十分〜一時間ほどで読み終わりました。
セーブがなくて、スキップもキーボードからしかできませんが、
三話構成で一話一話が短いのでさほど気になりませんでした。
ただバックログが読めないのは不便。
絵は最近のみやま零さんのものと比べて癖が強めですが好み次第ですしこれはこれで良いです。
音楽はフリーメインですが切ない曲調のものが場面に合っています。
三話それぞれにHシーンがあって、ほとんどが妹に主導権があります。ちなみに妹は「実の」
そんな感じでエロメインではありますが、その前後のシーンが音楽と相まって感傷的に描かれています。
すぐ終わってしまうので物足りない部分はあるものの、不機嫌シリーズの中では一番話が好きな作品です。
過去の作品感想:不機嫌な姉、不機嫌な従妹、僕の巫女姉さま、ぬるぬる!!風紀委員会、不機嫌ななつみさん、少年の国の少女アリス
(2008/6/8)
ソフトさーくるクレージュ
いままでに感想、紹介を書いていない作品でプレイ済なのは
「DISCODE−1 異常性愛」(18禁/1500円/2002.8)
「窓ごしの部屋2」(18禁/1500円/2003.8)
「DISCODE surface」(18禁/2500円/2004.4)
「have relations with… 〜真帆と片帆〜」(18禁/1500円/2004.6)
「May Reason」(18禁/1500円/2004.12)
この中では「DISCODE−1 異常性愛」が良かったでしょうか。
アイテムのタイムマシンを使いまくってエロそっちのけで時間移動して遊んでた気もしますが…
「DISCODE surface」以降のLINDAさんの絵はかなり癖が強くなってしまっていてあまり好きじゃないです。
あと「May Reason」はキャラクターも良いですしポチ加藤さんの絵も可愛いですし背徳感もあって、
着衣ぶっかけアドベンチャーという看板に偽りなしなのですが、
その看板に忠実すぎるのが不満で、もうちょっと半脱ぎになれ!と叫んでました。
…全部着たままも全部脱ぐのも不満なこの気持ち、わかってくれる方はいるのでしょうか?
最近はあまり購入していないですが「架空の境界
-hallcination-」(18禁/1800円/2008.3)は
好みのシチュエーション(触手)なので次に通販するときか夏コミで購入予定です。
あと最新作「ONLY YOU」(18禁/1800円/2008.6)はジャンルは好きでも嫌いでもないですが絵がかなり好みなので迷ってます。
過去の作品感想:DISCODE−2 二律背反、Sな彼女、呼びだし!さぶじぇくと、May
Queen、秘密のカンケイ−渚と桜−、Exhibitionism 露出性癖
(2008/6/11)
JYD
このサークルさんの特徴はなんといっても五十ページ前後のボリュームに加え
しっかりとした絵と話でありながら値段は全て200円というコストパフォーマンス。
金は無いけど創作少年の同人誌を読みたいという学生の強い味方でした。
残念ながらもう活動はされておりません。
ただ欠点を挙げるならば少年漫画の典型すぎて意外性に欠けるところ。
なので一番お気に入りな作品は普段の作風とはやや異なっている「REAL
PHANTOM」(B5/54P/200円/2001.8)
染井佳乃、霧島瑞希、戸隠将馬は仲の良い日々を送っていた。
しかし才能を持った二人に劣等感を抱く佳乃。それはだんだんとふくらんでいき…というホラー。
やや展開が急ぎ足になってしまっているところが気になるものの、
ぞっとするようなシーンと、それが解決した後の微笑ましいシーンのギャップが効果的でした。
(2008/6/5)
ししゃもハウス
商業誌でも活躍されているあらきあきらさんの個人サークル。
私の先輩がこの方の描くスパッツ穿いた脚は絶品だと言っていたとかいないとか。
そこらへんのこだわりは私には無いのでコメントは控えます。
話は変わりますが、私はコミックマーケットに参加するときは毎回
「三日(二日)間の中で一番手に入れたい同人誌・同人ソフト」を心に決めて臨みます。
ちなみに2007年の冬は「My Sweet Home」(リメイク)でした。
で、1999年夏コミでの一番手に入れたい作品だったのが
このサークルさんの「いっちゃえ!ちびちびとりぷるるん」(18禁/B5/42P/1500円くらい/1999.8)
タイトルからしてちょっと恥ずかしいこの作品、
Studio Damondeのきたはらゆきひこ(レッドバロン)さんとの合作でドラマCDなのですが、
そのシーンの一部を漫画化した同人誌に綴じ込まれています。
今で言うならばCD版コミケカタログと同じ仕様なのですが当時としてはかなり冒険的な試みだったようで、
印刷所の人からこういうのはたぶん初、とかCD割れるかも、とか言われたそうです。
話は小○生三人娘のHな日々といった感じ。有名なところでは北都南さんが声を当てています。
ぶっとんだ歌詞で元気なOPとしっとりしたED、二つの歌入り。
物珍しさとロリということでこの夏コミの一番手としたのですが、
漫画のほうが断片的であまりエロくなくて、わざわざドラマCDにつける意味がないように思えました。
ただ間違いなく記憶に残っている作品です。
その証拠にOPとEDの歌、まだソラで歌えます。
(2008/6/6)
Suitably Publication Matsuzaki
6ページくらいのカラーのコピー本を主に発行されています。値段は100円〜300円程度
短いだけあって余計な説明などせずに勢いでいってしまえと言わんばかりの展開で、
勢いのままいっていたら脱線していたという感じの話がほとんど。
でも多分ちゃんと考えて描かれているんでしょうね。
すぐ読めてしまうけれど、これを読まないとなんだかイベント行った気がしないというポジションのサークルさんです。
といいつつ、五月のコミティアでは回り忘れてしまったのですが…
(2008/6/7)
SONATA TWO
「HOME TEACHER」シリーズ(各20P前後/コピー本)を発行中、でしたが最近は音沙汰がありません。
ロリコン大学生とその教え子の女の子とそれを取り巻く人達の話。
どいつもこいつも変態ばかり。
一見まともな女性陣も主人公に惚れる時点でかなり問題があるような気がしなくもないです。
気軽に読めてなかなか楽しい作品です。
(2008/6/9)
セピアオペラ
文芸ジャンルではまず無料本を貰って、それが面白ければ他の本を買うというのが基本の私ですが、
このサークルさんの「枳の庭」(今入手可能なのはA6/236P/600円/2005.8)は、
知り合いが絵買いしたら話も面白かったと言っていたので買ってみました。
二人の幼馴染の少年と、彼らの家の間に引っ越してきた二人の姉妹の成長物語。
その第一作めで出会いから高校進学までが描かれています。
読みやすくしっかりとした文章と、凛とした挿絵が良く、特に悪いと思うところもなかったのですが、
私にとってはそれ以上惹かれるところがなく、この作品以降は買っていません。
(2008/6/9)
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