妹「お姉ちゃんクソビッチなんで私にしませんか」（18禁）/夜のひつじ（1300円）(DL版の購入はこちら)

冴えない大学生の宮前 康平は合コンで知り合った岩永 木乃花(いわなが このか)の自宅に招かれる。
深酒したこともあり最後の一線だけは越えずに一晩を過ごした彼の前に、
妹の岩永 咲耶佳(いわなが さやか)が現れ、姉はビッチであると告げるのだった。


選択肢あり、ビッチ姉妹誘惑ADVとのこと、ボイスあり、四時間半と少しで読み終わりました。修正パッチあり。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は木乃花さんのやわらかさも咲耶佳ちゃんの美少女っぷりもよく伝わってきました。一枚絵は十六枚＋差分。

姉妹二人暮らしのところにお邪魔して、姉に誘惑されたり妹に迫られたりします。
話は大きな展開とか長い時間の積み重ねとかはなくて、
咲耶佳ちゃんの部屋などで数日間たくさんＨするだけ、ではありますが、
耳年増で初心で空回るけど賢い咲耶佳ちゃんが可愛くて、
そんな彼女にジト目で見られつつイチャイチャするのが心地よいです。木乃花さんのあり方も好き。
色々な小ネタが混ぜ込まれていたり、主人公があたふたしたり、咲耶佳ちゃんの台詞回しがかっ飛んでいるのも楽しくて、
咲耶佳ちゃんとの時間を堪能できる作品でした。

過去の作品感想：孤独に効く百合、親友が美少女になって帰ってきた。、恋妻くずし、義妹ホールと妹ホールド、幼馴染と十年、夏、純情セックスフレンド、女装お嬢様への異常な愛情
(2014/1/18)

しんきょく！ぷらす-ダンテ二度目の地獄門！　ちょこっと煉獄・天国編-/因果堂Type-I.G.（1000円）(ＤＬ版の購入はこちら)

冴えない大学生の阿田典利　陽介（あだてんり　ようすけ）は大して覚悟もないまま訪れた富士の樹海で、筋骨隆々な半裸の男と出会う。
ウェルギリウスと名乗る男にダンテ・アリギエーリの生まれ変わりと断言された陽介は、彼と共に地獄を旅することになる。
そこでは、妙に俗っぽい罪人たちがおかしな罰を受けていた。


選択肢なし、神曲、オタク、追加部分は二十五分ほど、併せて一時間四十分ほどで読み終わりました。
「しんきょく！-ダンテ二度目の地獄門！-」の感想はこちら
システム、音楽、絵は「しんきょく！-ダンテ二度目の地獄門！-」と同様。一枚絵は十四枚。

「しんきょく！-ダンテ二度目の地獄門！-」に煉獄・天国編が追加されています
煉獄・天国編はかなりの駆け足なので物足りなくはありますが、
そこで陽介が感じたことが結末に繋がっていて無印版から、より納得のいく流れになっていたなと思えました。

過去の作品感想：夢剣、、THE MAN CALLED CRIMSON、TWADの物語 Vol.1　Vol.2　Vol.3、自殺者専門 エンマ様vol.1 vol.2
(2014/1/25)

らんかつ！（18禁）/moarea88（1500円）（DL版の購入はこちら）

就職活動に失敗してフリーターをしていた康太は、友人と、彼を通して知り合った美々と冴璃の四人で乱交する関係になる。
ある日、バイト先から正社員登用の誘いをされ、康太はいまのままの生活でいいのか悩みはじめるようになるのだった。


選択肢あり、就活、乱交、ボイスあり、四時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は可愛らしくて、汁描写もエロかったですがシチュエーションに対してバリエーションが少なすぎでした。

最初は将来に目を背けて乱交するも、段々と正社員になるため行動したり、女の子のことが気になるようになっていったりします。
何社も受けていくうちにその会社を希望した理由やフリーター時代の説明が上手く、
そして心境も前向きになっていく確かな変化が描かれているのが良いなと思いました。
しかし、人称が安定しなかったり、文章が途中で次のページにまたがって表示されたりといったテキスト回りや、
同じエロ一枚絵を何度も何度も使いまわしたり、絵と文章でやっていることが全然違ったりと、
読んでいて疑問に感じる部分がとても多かったです。
素材少ないのは仕方ないにしても、一部分のみアップにしたり、
絵と文章が合っていない箇所はそもそも絵を表示させないようにしたり、そうした工夫がほしいと感じました。

過去の作品感想：A Red Letter Day
(2014/1/26)

魔王軍へようこそ４　−闇の魔王−（18禁）/ののの通信（1600円）
＋追加要素-時を知る者-

ハーゴンに仕えムーンブルク城を攻略するも、人と魔族のハーフ故に魔族から嫌われ陥れられたルセイユ。
ロンダルキアを追われ僻地で細々と暮らしていた彼の元へ、唯一親しくしていた魔族、レイアが訪れる。
ロトの末裔たちによってハーゴンが倒された知らせを持ってきた彼女は、共に闘ってほしいともちかけるのだった。


選択肢あり、ドラゴンクエスト２二次創作、魔王軍ＳＬＧ、十三時間ほどで終わりました。追加・修正パッチあり。
主人公とロトの末裔たち名前変更可。
ゲームシステムは「魔王軍へようこそ２」と近いですがボス戦闘の仕方など異なる部分も。
絵は口開けてよだれが糸引いてる所が特にエロいです。一枚絵は二十五枚＋差分。

モンスター部隊に探索をさせ集めた品物を店で売り資金を稼ぎ、店を大きくしつつモンスターたちも強化していきます。
シミュレーションパートは放置時のペナルティが大きかったり、
タフで強烈な攻撃を持っているボスが結構いるところが難しかったですが、
相変わらず大きな店にしたときの客入りの多さが気持ちいいです。

登場人物はレイアさんヒロイン固定で恋愛イベントがあって、
その上で各ヒロインエンドへ分岐する構成が主なのでラスト、両想いなのにレイアさんハブられ気味なことや、
満を持してレイアさん加入したのにレベル１でいままでなにやってたんですか……、とか、
脳筋発言しがちだったりとか、レイアさんが色々と残念な立場で、
メインヒロインながら他に喰われているのが気になる所ではありますが……
ムーン王女とダブルヒロインだとしてもムーン王女の圧勝……

ストーリーはＤＱ３からＤＱ２までの五百年間を原作をなぞりながらも
ローラの門で隔てられたムーンブルクとか、ロトの末裔たち三人の思惑とか違った解釈が加えられていて、
さらに今回の舞台であるシドー打倒後のあれこれが、バッドエンド含め読み応えたっぷりに描かれていて、とても興味深くかつ楽しめました。

過去の作品感想：落日、魔王軍へようこそ、恋ノ橋、魔王軍へようこそ２（ver1.4)、お使いドラキー、魔王軍へようこそ３
(2014/1/28)

シナリオの鉄人勝手にやってみた/LR（無料）

「シナリオの鉄人」のインスパイア企画。
「シナリオの鉄人」の感想はこちら
立ち絵二人で各五表情、ＢＧＭ三曲、背景三枚という
共通の素材を使用して制作された三つの同人ゲームを収録。

そしてまた、吸う煙草が一本増える/おひる-ω-/一夢小路

宿直で夜の校舎を見回っていた教師が教室で一人の女の子を見つける。
彼女の目的とは……


選択肢なし、先生と生徒、十分ほどで読み終わりました。
背景以外立ち絵やＢＧＭの使用なし。
教師らしからぬぶっちゃけトークをする主人公に可笑しさを覚えました。
また、読み手が規定の立ち絵を知っているかどうかで読んだ印象がいくらか変わってくるんじゃないかと思えましたが、
あえて立ち絵やＢＧＭを使用しないだけの意味があるかといえば、やや弱いかなと感じてしまった作品でした。

過去の作品感想：ケザクラ、ソラニオチル。

schoolLifeCool/タカスガタイキ/LR

十年間ぶりにログインしたオンラインゲーム。
そこには、十年前の姿のままで一人の少女が存在していた。


選択肢あり、オンラインゲーム、三十分ほどで読み終わりました。
十年前の痛さ、感傷がぐいぐいと伝わってきます。
綺麗な時間も、断絶も、ゲーム内であっても確かに存在していたという重みがある物語でした。
（以下ネタバレ反転）
感想大体書いた後にやっと選択肢に気付いて何か所か修正しました。
もうちょっとで全部読まないままになるところだったぜ……

※以下プレイ直後にメモした原文ママ

再起動ができるなら自殺は完遂してない
できないなら、もう一度ログインできるのはおかしい。
でも、バックアップ取っていたのか
そしたら、同じことを何周もするなんて、病んでいる話になるなあ
↑何周もするかどうかはプレイヤー次第だけど

過去の作品感想：発掘少女、拾われた夏のエデン

疑え！　友人の恋人！/めがね/ぞんびすたいる

友人の森口加奈子から、付き合っている彼氏、ユウスケの浮気調査を依頼された宮代早苗。
推理小説好きの血が唸り、嬉々としてユウスケの私物を漁るのだった。


選択肢あり、推理、三十分足らずで読み終わりました。
携帯電話の着信発信履歴やメール履歴、レシートやスケジュール帳をこっそりと見て、
ユウスケ氏が浮気しているかどうかを推理します。
ゲーム中ではそれぞれの証拠を並行して見たり、推理パートに入ってから読み返したりできないので、
よほどの推理力を持っていない限り一つ一つテキストファイルとか紙に書き出す手間が必要になりますが、
そうして全ての証拠を突き合わせていけばきちんと正解を導き出すことができました。
横着すると難しいですが、地道な捜査は実を結ぶという達成感を覚える作品でした。

過去の作品感想：いらない子ゲーム、続：いらない子ゲーム reset
(2014/1/30)

魔界王子とナンパ娘。（18禁）/inspire（800円）

人間界での女遊びが激しすぎ、魔王から人間界行きを禁止されることになった王子。
しかしなんとか言いくるめ、一日で六人の女と関係を持つことができれば
人間界行きを続けていいという約束を取り付けるのだった。


選択肢なし、探索、ナンパ、一時間と少しで読み終わりました。
システムはWOLF RPGエディター。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は双子がお気に入り。


お店や病院、公園、神社などを巡って女の子と会話を交わし、
17：00になる前に六人をＨできればストーリークリア。
最初はどこに誰がいるのかわからないので手探りで情報をつかんでいきます。
だんだんと効率よく回れるようになっていく気持ちよさがありました。
ただ王子様急いでいるのでＨシーンをあっさり切り上げてしまいがちで、物足りなさもある作品でした。

過去の作品感想：愛することは生きていくこと、愛することは生きていくこと 〜もうひとつの愛〜、オレコレ！、カンダタ物語、天空の花嫁選び、モンバーバラＡＳ、マボロシノセカイ、ハニーウィッチ☆、天空の花嫁と。-僕は妻に、二度目の恋をした-、見習いメイドの贈りもの、魔王と勇者がいた世界、ムーンブルクの悪夢、ドラゴンポンジャラ
(2014/1/31)

狐灯夜伽話（18禁）/chivalry・rahu*rahu（1000円）（DL版の購入はこちら）

仕事が上手くいかないことに悩む主人公は、ある日の帰り道、狐灯亭というお店を見つけ、中に入ってみる。
そこには獣の耳と尻尾が生えたマリエさんという女性がいた。
彼女曰く、このお店は願いを叶える場所なのだ、と。


選択肢あり、獣ヒロイン、恋愛、ボイスあり、二時間ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムは若干起動やロードが重めな感じ。
ＥＤに歌あり。ＥＤ歌の「ディザイア」は素材ですが話に合っていて良い曲だなあと思います。
絵はどのマリエさんも表情豊かでとっても可愛いです。一枚絵は十三枚＋差分。

狐灯亭でマリエさんと会うたびに惹かれていきますが、同時に二人の体が変化していきます。
マリエさんの可愛さがしっかりと伝わってきましたし、主人公の誠実さ、一途さも好感が持てます。
そんな二人が交わす逢瀬は数日間だけながら非常に濃密で、幸せそうで、心地良い時間でした。
いくつかのエンディングに分岐しますが、この条件で起こり得る結末は網羅されていて、それぞれの決断を堪能できました。
（細かいことはいくらでも考えられるので、大きな流れでの結末、ということ）
一番好きなのは一枚絵ありのエンディング。
マリエさんが一途に想ってくれていたので、この主人公の行動には、そうでなくっちゃ！　と思いました。
いや他のエンディングだって良いですが。
そしてだんだんと獣化してちょっとずつ慣らしていくなんてなんというケモナー養成ゲーム！

過去の作品感想：虚蝉　〜記憶の彼方〜、空蝉、金魚鉢夢想
(2014/2/2)

何故あの娘は働かないのか（18禁）/とらいあんぐる！（1500円）（DL版の購入はこちら）

人助けが趣味な夏海颯は、夏休みに入って早々に三人の女の子と知り合う。
コミュ障だったり、ネトゲ廃人だったりする彼女たちに翻弄されつつも、段々と信頼を勝ち得ていくのだった。


選択肢あり、恋愛、ボイスあり、五時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
ボイスで甘える声や色っぽい声にぐっときました。
絵はそれぞれの女の子のチャームポイント（胸とか脚とか！）が魅力的。
あと、ひなの得意げな表情（口がＶの字になっているもの）がお気に入り。一枚絵は十四枚＋差分。

選択肢で三人の女の子それぞれのルートに分岐します。
おまけで３Ｐだったり、全員でだったりのＨシーンもあり。
選択肢によっては体験しないことを、後で体験しているように語られる箇所があるのが気になりましたが、
日常シーンではかな子のマイペースさが楽しかったですし、
Ｈシーンではひなの責めと、時折見せるデレにドキドキさせられました。
読みやすく、かつ女の子が可愛い！　と感じられた作品です。

過去の作品感想：Ｔｒｉｆ トライフ、アイドル彼女〜ふたりだけの秘密レッスン〜、Triagain トライアゲイン、イマコイ〜サキュバスと添い遂げるオレ!?〜
(2014/2/13)

トレイメント〜Etude〜/Traumend（300円）

レコード会社に勤める影山星一は偶然訪れた地で車椅子の少女、甘利紗陽（あまり　さよ）と出会う。
紗陽のピアノに聞き惚れた星一。紗陽もまた、星一の誠実さに惹かれるものを感じていた。
二人は再会の約束をする。しかし紗陽は母親からピアノを弾くなと言われていて……


選択肢なし、ピアノ、一時間半ほどで読み終わりました。
体験版の感想はこちら
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は体験版と同様、落ち着いた曲調で話に合っていました。ＯＰにムービーあり。
絵も体験版と同様に素朴な可憐さを感じました。

母親を亡くし、自身も歩けなくなりピアノを弾くことのみをしてきた紗陽が、星一と出会ったことで変わっていきます。
星一が過去のことを語るシーンはありますが紗陽と初めて出会ったころの悩みはほのめかされる程度で実感が薄いせいか、
完璧超人かという気遣いに時折紗陽を立ち直らせるための物語上の配役、というような身も蓋もないことを感じてしまうことがありました。
ですがそれ以上に星一と紗陽の会話は穏やかで安らぐことが多かったですし、
紗陽が色々なことを知って、段々と強く前向きになっていく過程が丁寧に描かれています。
落ち着いた旋律と暖かい人達によって紡がれる、優しい物語でした。
(2014/2/19)

ぼくとかのじょのなつやすみ/T2S2（300円）

母を亡くしてから目の前に黒い靄のような「ザワザワ」が見えるようになってしまった司馬いつき。
二年後、偶然立ち寄った公園で両親を亡くしながらも快活に振舞う、はるのという小学三年生の少女と出会う。
十歳近い年の差ながらも友達になり、「ザワザワ」を見ることが少なくなったいつきだが、ある日「ザワザワ」が異なる形で出現する。


選択肢なし、出逢い、一時間半ほどで読み終わりました。
システムは一通り揃っています。
ただコンフィグ画面がひらがなで幼女感満載ですが、メニューボタンは英語なのでちょっと統一感に欠ける部分も。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵ははっきりいって上手いとは言えませんが、
クレヨン風の塗りが話と合っていましたし、喜怒哀楽がしっかりと伝わってきました。
また、「ザワザワ」に不吉さをとても感じました。一枚絵は三十六枚＋差分。

いつきとはるのがどんどん仲良くなっていって、家族ぐるみで夏休みを満喫するも、そこに暗雲が垂れ込めてきます。
「出逢い」をテーマにした四季の短編のうち、夏の話とのことですが、独立した物語になっています。
冬の話の冒頭部分も収録されていて、こちらは魔王などが出てくるファンタジーもの。

元気いっぱいに行動するはるのと、はるののことを大切に考え行動するいつき、
そして周囲の人々の交流が過不足なく描かれていて、お互いを大事に思っていることが良くわかります。
それだけに終盤の事件に対しては焦燥感にドキドキさせられました。
ほのぼのとした場面も、重苦しい場面も味わえる作品でした。
(2014/2/21)

こけし（女性向）/Caracoro（400円）

冬休みを前に、突然こけしになってしまった主人公。
手も足も出ないなか、言葉を交わせる幼馴染の翔（かける）と勉（つとむ）の手を借り、
人間の姿に戻ろうと（幼馴染が）奔走するのだった。


選択肢あり、こけし、恋愛、一時間半ほどで読み終わりました。
主人公名前変更可。デフォルト名は「コケシ」
システムはセーブロード画面から右クリックで戻れないのがやや面倒でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。ＥＤに歌あり。
絵はこけしの存在感が……そしてモブキャラもこけし姿。一枚絵は七枚＋差分。

翔と勉、どちらかと行動を共にしながら元に戻る方法を探していきます。
ルートは二つでエンディングは四つ。
主人公はなちゅらるに頭悪いのが逆にすがすがしいです。
そうしてさほど危機感無く進んでいく割にはバッドエンドがエグい……
話としてはさくさく進んでいくので反面やや盛り上がりに欠けるように感じられる部分もありましたが、
二人の幼馴染の一途さ、特に翔が主人公を大切な物（こけしなので）として取り扱う気配りや
好意を前面に出してきてくれるところがいいなと思えました。
（ネタバレ反転）
こけ神ってこけ神ィイイってあるから「こけがみ」なんですよね。「こけしん」って最初読んでた……
(2014/2/22)

西暦2236年の秘書/Chloro（1000円）（DL版の購入はこちら）

受験生のヨツバは五年前から導入した個人向けスマートツールス※用A.I.秘書システム(PASS)のマスコとのんびりお正月を過ごしていた。
そんな中、何故かデータ上の通貨が三億コイン増えていることに気付く。
原因不明の現象に戸惑いつつ、とりあえず使ってみたりするのだった。
(※超すごいスマホ)


選択肢なし、未来、人工知能、一時間十五分ほどで読み終わりました。メガネパッチあり。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は基本未来感あふれていますが、良くないシーンでは不安感たっぷりでした。ＥＤに歌あり。
絵はマスコかわいい。ちょっと体ひねって頬に指当てたり、丸くなって寝たり。

制作中の「西暦2236年」のプロローグにもあたる話とのこと。
人工知能のマスコと過ごすお正月や、五年前の出会いや、二年前の学校での出来事などが描かれています。
笑ったり困ったり凧上げたり独楽回したりするマスコさんかわいい。
でも終盤人との違いが露わになってぞくっとする場面も。
最後に予告編が流れる「西暦2236年」の重苦しさもあって、
マスコさんかわいいけれどこれから先がどうなるのか不安になる話でした。

過去の作品感想：私は女優になりたいの、あかほん！ ベクトル編�@
(2014/3/4)

IDEA 宣戦布告編（15禁）/GriMo+（400円）

高校生の星崎未来は塾帰りに怪しい女に声をかけられたことがきっかけで、異世界へ飛ばされてしまう。
そこは魔術師が支配する国。
魔術師のヨハンと、非魔術師のエリオットと出会った彼女は、元の世界に戻る方法を探していく。


選択肢あり、異世界、恋愛、一部ボイスあり、二時間ほどで読み終わりました。
demo版の感想はこちら
システムは繰り返し前提で難易度も高めですが、タイトル画面が演出入りですぐに始められないのがちょっと不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。ＯＰにムービーあり、ＥＤに歌あり。
絵は通常シーンの陰がある感じから、ラストの幸せそうな表情のギャップが印象的でした。一枚絵は六枚＋差分。

絶望するような運命を強いられてしまった未来が、それに抗おうとしていきます。エンディングは九種類。
demo版で気になったと書いた部分はありましたが、
スタートから個々のエンドまでは短めななものの各エンド毎に繋がりがあり、
苦難が積もり積もった重みとなっていて、それゆえに最終エンドの暖かさをより感じられました。
それに最終エンドでの突っ走るエリオットも、満足そうなヨハンも格好良かったです。
(2014/3/5)

LOVEPOTION SIXTNYNINE（18禁）/Steroider（1500円）（DL版の購入はこちら）

幼馴染の一条心愛や双子の妹葛城真冬と学校生活を送っていた葛城蓮は、
ある日リオン＝マクスウェルという少女から恋が叶う魔法のアイス「ラブポーション・シクスティナイン」を受け取る。
そのアイスを食べた心愛の反応は……


選択肢あり、恋愛、アイス、ボイスあり、五時間十五分ほどで読み終わりました。
「S.I.S.T.A.R.S:KISS OF TRINITY」「COLOR OF WHITE」のキャラクターも登場し、
またこの二作品を無料ダウンロードできる特典もあります。
「S.I.S.T.A.R.S:KISS OF TRINITY」の感想はこちら
「COLOR OF WHITE」の感想はこちら
システムは「COLOR OF WHITE」と同様。
音楽は特に合わないような箇所なし。ＯＰにムービーと歌、他に歌が四曲あり。
絵は汗とか浮かれたりとかの感情表現演出と相まって可愛らしいです。
また、ヒロイン初登場時のカットイン紹介演出が格好良かったです。一枚絵は二十枚＋差分。

「ラブポーション・シクスティナイン」をきっかけとして主人公達の恋愛が進展していきます。
ネットスラング等のネタ発言多め。
「S.I.S.T.A.R.S:KISS OF TRINITY」「COLOR OF WHITE」のキャラクターも交えて
時には賑やかに、時にはシリアスに、な女の子たちの振る舞いが華やかで、さくさくっと読み進めることができました。
またＨシーンは最初から最後までラブラブで、暖かさを感じる作品でした。
(2014/3/14)

マフラーな彼女 - can't stop loving!!（18禁）/3 on 10 -サンオントウ-（500円）（DL版の購入はこちら）

いつもマフラーを巻いたままな彼女、北山まふら。
主人公は素顔の彼女を見ようと様々な策を弄してみた。


選択肢あり、マフラー、ボイスあり、Ｃ８５頒布分には演出強化パッチあり。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は……口元まで隠したマフラー姿がほとんどで、口って大事ね、と再確認。
終盤のまふらは可憐さがあって可愛かったです。一枚絵は六枚で差分含めると八十枚。

マフラーを脱ぐ脱がないの攻防をしつつイチャイチャします。
選択肢はありますが基本的に一本道。
川柳や短歌の調子で発せられる台詞が多く、語感は良いのですがややわざとらしく感じる部分も。
ですが頑なにマフラーを巻いたままだった彼女がそうする理由が、
ごちそうさまな理由でいじらしく微笑ましかったです。
私はもしかしたら口裂け女なのかもと頭によぎってビクビクしてましたが！

過去の作品感想：ツルゲーネフによろしく、ぷるぴら、Might、ツルゲーネフとよろしく！、川の流れを留めてみたい、もっとツルゲーネフとよろしく！、永遠に美しき冬よりも、妹アプリケーション！、メロウイヱロウ
(2014/3/16)

猫は永遠を知っているのか。（18禁）/Nix*（500円）（DL版の購入はこちら）

事故で彼女を亡くしてから数年、いまだに引きずっている奥野梓は小耳にはさんだ幽霊が現れるおまじないを試してみる。
現れたのはかみたま兼怨霊と名乗る猫耳の女の子。
彼女は梓に、誰かと付き合わないと頭痛で死にかける縁結びの呪いをかけるのだった。


選択肢あり、百合、幽霊、三時間ほどで読み終わりました。
システムはバックログが一部消えることがあるのがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は皆可愛らしく、特にアリサのころころ変わる表情がお気に入り。
また、逆に幽霊のポチさんの、表情を見せない演出も良いなと思いました。

幽霊のポチさんに呪いをかけられ、誰と付き合うかで大まかに二つのルートに分岐します。
今後追加シナリオの予定もあるとか。
霞ルートはあまり長くない話の中に霞ちゃんとポチさんと前の彼女のことが盛り込まれていて、
どれももうちょっと踏み込んでほしかったかな、と感じましたが、アフターシナリオも予定しているとことですし、
コメディ部分は楽しめつつ、同性愛のことや前の彼女に囚われているシーンなど、
深く暗く沈んでいくような息苦しさがとても伝わってきました。
アリサルートはかなり明るめな内容で、微笑ましく読め、良い余韻を感じられた話でした。

過去の作品感想：Kill me , kiss you-前編-
(2014/3/21)

Like Lie Cry/CINQ SYNCH（1500円）

おすすめ
(2014/3/22)

愛しの☆マイマスター（18禁）/なつこん（1500円）（DL版の購入はこちら）

不老長寿の少女によって制作されたアンドロイドのメイド、悦子は制作者の少女のことが大好き。
彼女のことをマスターと呼び、身の回りの世話に幸せを感じる毎日。
マスターもまた、悦子のことを大切に思い、二人は日々を過ごしていた。


選択肢なし、百合、主従、ボイスあり、五時間十五分ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は主従の体格差が微笑ましいです。一枚絵は十六枚で差分合わせると六十五枚。

ずっと昔から生きている少女とメイドロボが探偵業をしたりしながら毎日を送っていきます。
探偵しているエピソードはいい話ではあるのですが
探偵ものと主従仲良しな日々とどっちつかずな部分があるように感じられてしまいました。
ですが日常エピソードではマスター好き好き大好きな悦子と、呆れながらも楽しそうなマスターがゆとりある日々を過ごす、
その時の二人が本当に仲が良くて、特に居酒屋で語り明かす場面がお気に入り。
悦子の妄想に笑いつつ、暖かい気持ちになれる作品でした。

過去の作品感想：Hurtbreak Wonderland、Hurtbreak Wonderland +、とらとら、背徳せんせーしょん
(2014/3/23)

犯犯衝動（ＢＬ18禁）/a.m.（500円）（DL版の購入はこちら）

阿津田信は、自身が取得している特許が注目され、色々な会社から業務提携の申し出を受けていた。
その中に、高校時代にいじめられていた戸井坂充が勤務する会社がある事を知った彼は、
戸井坂を担当にすれば契約すると言い、復讐を決意するのだった。


選択肢あり、復讐、凌辱、二時間ほどで読み終わりました。パッケージ版は修正パッチあり。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。ＥＤに歌あり。
絵はやや幼めですが色気を感じました。一枚絵は十七枚＋差分たくさん。

契約をちらつかせて断れない状況にした上で高校時代の復讐を行います。
復讐相手の側から見れば気持ちよくはしてくれるルートが多めで
最初に思っていたよりは主人公優しいなあと感じましたが、
主人公にとっては屈服させるという目的通りなのですよね……。
思い通りに復讐を実現させる主人公と、なすすべなく堕ちていく相手という
高校時代から完全に逆転した力関係を味わえる作品でした。

過去の作品感想：僕の就活日記、マスター×マスター　〜××を極めし者〜、pure blue、ウラデラ、就活ＤＸ、私と、そして誰かの記録。、摩天大楼的恋愛、マスター×マスターＳ、ここだけの話２０１０、囲 -カコイ-
(2014/3/24)

オヤジGO！/TGC（500円）（DL版の購入はこちら）

かつて家庭も仕事も順調だったが、いまは見る影もないダメオヤジになってしまった大野進（42歳）
家族には失望され、会社では役立たず扱いされている彼にリストラの話が持ち上がる。
そんな時、公園で謎の老紳士に会ったことがきっかけで、もう一度立ち上がることを決意する。


行動選択あり、オヤジ育成シミュレーション・ノベルゲームとのこと、三時間ほどで読み終わりました。
システムは文章速度最速にしてもちょっと遅いことが気になりました。
音楽は特に合わないような箇所なし。挿入歌あり。
絵はラストシーンはじめ重要な場面で一枚絵が使用されていてぐっときました。

平日の夜と休日の午前、午後、夜に行く場所を設定して
自分のパラメーターを上げつつ仕事をしたり家族と向き合ったりしていきます。
育成シミュレーションパートは、特定のパラメーターが上がる行動ばかり選んでいると別のパラメーター不足でバッドエンド。
ですがパラメーター以外でバッドエンドになることはないようなので、月曜から日曜まで全て会社に行って家族をないがしろにしたり、
公園で謎の老紳士に会いまくって仕事や家族を無視したりしてもエンディングまで行けてしまうことが引っ掛かりました。
また、エピソードが前後することがあり、会社を休むことが明言されている日に会社で仕事するエピソードが発生したりすることや、
二回あるお正月どちらも平日扱いなど、あれ？　と感じてしまう箇所がいくつかありました。
ですが、ノベルパートでの前半、娘と息子に相手にされない痛々しさは目を覆うばかりでしたし、
改善されたときには我が事のように嬉しく、ラストシーンには充実感を覚えました。
約一年半という作中の長さが、そうした山あり谷ありながらもだんだん上手く回っていく様と合っていて、
シミュレーションパートで気になるところはあれど、オヤジの頑張りを実感できる作品でした。

過去の作品感想：もしもし？、メモリーロード。、電脳網喫茶密語
(2014/3/26)

怪獣憑きの少女/KOSMONAUT（500円）

十年前に家族を殺されて以来、怪獣を憎んでいる芹沢英二は、同級生で神社の巫女をしている守部ヒナと出会う。
お互いのことが気になった二人は、日曜日に遊園地に出かけたが、そこに怪獣が襲ってきた。
大混乱に陥る中、さらに新たな怪獣が現れるが、その怪獣は人々を守るように行動し始めるのだった。


選択肢なし、怪獣、恋愛、二時間ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は何か所かＢＧＭにジングルの繰り返しが使用されているのですが、ループ間隔が短すぎてちょっと気が散りました。
絵は怪獣同士の闘いが一枚絵の連続で上手く表現できていると感じました。

怪獣を憎む主人公が、守るように行動する怪獣の出現で混乱し、そこに守部ヒナも関わってきます。
中盤以降、次から次へと事態が動いていって飽きさせない展開でしたし、
これから先へのちょっとの不安を感じさせつつも希望に満ちた終わり方もいいなと思えた作品でした。
(2014/3/27)

死神カウンセラーとヒマワリ症候群/ぱとろーね（900円）（DL版の購入はこちら）

精神的な要因で歩くことができなくなった財閥の一人娘、時任智可莉（ときとうちかり）の治療を依頼され、
カウンセラーの益原汰士（ますはらたいし）とその助手のシャンディは智可莉と二人のメイドが暮らしている別荘を訪れる。
しかし益原汰士は、その治療法から死神カウンセラーと呼ばれていた。


選択肢あり、カウンセラー、花、ボイスあり、二時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。ＯＰにムービーと歌、ＥＤに歌あり。
絵は皆さん胸が大きくていらっしゃる……つい目が行ってしまうんだ！

花の名を冠する連弾作品「project Flower」の第一弾とのことですが、
それぞれ世界観もキャラクターもテーマも異なった作品になるとのこと。
死神カウンセラーと呼ばれる主人公が、歩くことができなくなった時任智可莉を治療していきます。
智可莉関連の三人のうち、二人が印象薄い部分はありました。
ですが、主人公のカウンセリングが他人事ではない体当たりなもので、治療成功という結果に納得させられましたし、
別荘に集った全員がそれぞれしっかりと役割を持っている作りが上手いなあと思えた作品でした。
(2014/3/30)

水月鏡花/HOROSCOPE（500円）

オカルトにのめり込みながらも霊感が全くない四ノ宮悠賀の、契約切れで繋がらないはずの携帯電話に空メールが届いた。
差出人は、幼馴染の箕月京華、万華姉妹の妹、万華。
ただならぬものを感じた悠賀は会社を辞め、三年ぶりに故郷の向島を訪れるのだった。


選択肢あり、伝奇、恋愛、二時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は姉妹どちらも笑顔や照れ顔可愛いですし、水着シーン多め！　一枚絵は八枚＋差分。

無職になった悠賀が、幼馴染を害そうとする荒魂をなんとかしようと奮闘します。
超自然的なことが起こる世界観の物語ではありますが、
過去の祟られる原因を知る場面はそれにしても唐突な印象を受けました。
ですが、前半は幼馴染三人がお互いを大事にしているということが良く伝わってくる日々で、
後半の事態を打開しようという本気さや一歩前進した時の喜び、無力感、絶望感などが
より鮮やかに、より恐ろしく、より悲しく感じられました。
また、最後に明かされることも、それと気付いた時にはそうだったのか、とハッとさせられましたし、
実際に読んでいた時間以上に様々な出来事があったように感じられた物語でした。

……最後、ちょっと悲しいけれど良かった、という終わり方なんですが締めの演出がホラーっぽいです。
これ描かれていないこの先で怖い展開になるんですか！？

過去の作品感想：PatchWorks、ガレリア - GALLERIA - The First Episode
(2014/4/5)

クロツメヨツバ/モチのおとしご（フリーソフト）

美都城学園の二年生、古谷隆平のクラスに、季節外れの転入生、野上初夏（のがみ・ういか）がやってきた。
初日から生徒会長をやりこめ、浮いた存在となってしまった彼女だが、
何故かやたらと隆平に話しかけてくるのだった。


選択肢あり、トクベツを探す学園系ADVとのこと、ボイスあり、四時間ほどで読み終わりました。いままでのイベント配布版にはパッチあり。
体験版の感想はこちら
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は体験版と同様。ＯＰ、ＥＤにムービーと歌あり。
実写を使用したＯＰ、ＥＤムービー、物語の始まりを思わせるＯＰ歌、余韻を感じるＥＤ歌など印象的でした。
ボイスはモブキャラ同士のひそひそ話なども流れる箇所あり。
絵は後ろ向きの立ち絵があったり、視点主と相手の立ち位置を考えた表示がされていました。
一枚絵は二十一枚＋差分。十七枚目の宇田川先輩格好良かったです。

初夏からあるお願いをされた主人公が彼女と関わっていくうちに、
他の友人の事情や学校のことにも関わるようになっていきます。二周目もあり。
前半で重要なバスケットボール関連で試合描写が、一つのピリオドで一切得点が入らなかったり、
カットインや効果音多用しすぎて躍動感に欠ける部分があったり、疑問符が付くような箇所が多かったです。
後半の対決も具体案がないのに僅差になるのだろうかと思いました。
また二周目も追加部分が少なくて、もっと心情が知りたいと感じるシーンがあります。
そうしたことが全体の印象に響く面もありましたが、
終盤、初夏の事情が明らかになってきてからの主人公との会話や物語の構成には、
初夏のそれまでの言動が腑に落ち、物悲しくもすっきりした思いになります。
それに最初嫌な奴と思った宇田川先輩が、
話が進んでいくうちに素の表情とかぶれない信念とか感じられて好感度ストップ高でした。
(2014/4/13)

誰かが恋した繁花街/Life A Little（1000円）

病弱な姉を持つ夢咲春輝は志望大学に落ち、すべり止めで受かった大学にも二か月間行っていなかった。
幼馴染の月羽藍は春輝を心配して大学へと連れて行く。その後、姉の見舞いや食事で終電を逃すも続けて古びた電車がやってくる。
不審に思いながら乗ると着いた先は見知らぬ織衣舞街という所。そこで二人は百合花という姉そっくりの喫茶店店主と出会う。


選択肢あり、和風異世界、喫茶店、恋愛、十時間十五分ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は滝廉太郎の「花」アレンジが耳に残りました。
絵は織衣舞街や神社、喫茶店の制服などレトロな華やかさがありました。一枚絵は十二枚＋差分。

主人公と藍が織衣舞街という繁華街にある喫茶店「胡蝶蘭」で働くことになります。
織衣舞街は朝や夜はあれど過去や未来といった時間の流れがなく、
住んでいる人たちは成長しないし、花も枯れない場所。
そんな織衣舞街のノスタルジックにファンタジックな所とは
裏腹に登場人物それぞれの欠点がわりと常時生々しく出ていて、ギスギスしたシーンも多くて、
それが人と人との関係ありのままを描いているとも取れますが、華やかな舞台にちょっとそぐわないと取れる部分もありました。
ですがそう思ってしまうくらい、織衣舞街には憧れるものを感じましたし、
特に百合花シナリオの終盤は焦燥と悲しさを覚えた作品でした。
(2014/4/19)

Four Revolve For Relief/RABBIT-GARDEN（1500円）

おすすめ

過去の作品感想：春、咲きました☆、こいびと7days、五月色の空に
(2014/4/24)

男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組（18禁）/はとごろＴＩＭＥＳ（1000円）（DL版の購入はこちら）

童貞の男は一つだけ魔法が使えるようになるという家系に生まれた四ッ橋零時（よつはししょうご）は
男を女に変える魔法を制御できず、同じ男子校の三人を女にしてしまう。
そのことを知った、男を食い散らかしていることで有名なビッチ先輩から、女にしてほしいと迫られるのだった。


選択肢あり、性転換、恋愛、葛藤、九時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はＨシーンで違和感を覚えることがありましたが、
元気いっぱいの騒とか、真っ赤になる桃滋楼（とうじろう）とかそれぞれ可愛かったです。一枚絵は二十七枚＋差分。

魔法で女体化させてしまった四人となんだかんだ賑やかな日々を送ることになりますが、
ヒロインそれぞれが抱えている問題が露わになっていきます。
前半は女になったことを喜んではしゃぐ騒、変わらずフリーダムな草田先輩と、
女になったことに戸惑いながらも少しずつ順応していく静香（せいか）、桃滋楼によるガールズトーク（＋主人公）が、
それぞれの役回りがかみ合っていて心地よく、楽しかったです。
後半はどのシナリオもとても重苦しい展開。
それぞれのヒロインが「しょうがない、しかたない」と目を反らして
悪化させてしまったことと向き合っていく心の変化がしっかりと感じられてぐっときました。
……同時に主人公と結ばれなかったヒロインのその後が酷いものしかなくて悲しくなります。

ストーリーも、登場人物たちのやり取りも面白い！　と感じられた作品です。
特に「唸るケツま○こ」とか自称しながら登場しエロ発言連発する草田先輩がインパクト抜群でした。

過去の作品感想：引きこもりと女子中学生/死神と過ごした三日間/七代目の祟り日
(2014/4/26)

（同人ソフト体験版・連作）

ゴシックの瞳　琉璃佳：罪の代償/コットンローズワード（300円）

主人公が目を覚ますと、執事が運転する車に轢かれたと聞かされ、両足を怪我してい た。
執事の主、如月琉璃佳（きさらぎるりか）の屋敷に滞在することとなり、
彼女と日々を過ごしていくうちに、主人公は琉璃佳が抱えているものを何とかしよう と決意する。

選択肢なし、瞳、恋愛、サスペンス、三時間足らずで読み終わりました。
第一章「紗耶香：同じ目線」の感想はこちら
システム、音楽は第一章と同様。タイトル画面に歌あり。
絵は第一章よりさらに綺麗になっていて、琉璃佳さんのドヤ顔からわくわく顔から笑 顔まで堪能できました。

主人公と琉璃佳、メイド、執事の四人で生活していくうちに、琉璃佳の過去を知った り何者かから警告されたりします。
前作「ヤンデレ彼女」と同じ舞台であるという示唆も。
オタクな琉璃佳さんとの日々は若干わざとらしさというか、台本通りという印象を受 けてしまう部分もありましたが、
そのドタバタが楽しいと感じるシーンもそれ以上に多かったです。
「紗耶香：同じ目線」との関係が最初明かされずに後半判明するというつくりも、
そう繋がってくるのか！　と思わせられました。
次が最終章とのことで、どうなるのか気になります。

過去の作品感想：ヤンデレ彼女
(2014/1/29)

Condesire-体験版β-/Link-Project

高校二年の新学期、御調京杜はそれまでと変わらない日々を過ごすはずだった。
しかし、新たな出会いがあり、友人たちが明かしていなかったことを知り、
自身も周囲もだんだんと変化していくのだった。


選択肢あり、願い、四十五分ほどで読み終わりました。
システムは分岐が多めなのに既読スキップが機能していないのがちょっと不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵はデフォルメ強め。登場人物によって頭身がかなり違っていたりします。

この体験版では二学期が始まってからの数日間を読むことができます。
多種多様な女の子が出てきて華やかだなあと思いましたが、
悪友への理不尽な仕打ちはコメディにしてもちょっとやりすぎに感じてしまいました。
あと、読み方がわからない名前が多くて読みにくさがありました。
（一部は初登場時に読み方が出ますが一回だけですし、出ない登場人物も）
(2014/2/1)

黒汁ＣＤ vol.8 「H.B.Detective」File 04 "Fourteen Crisis"/ローズ倶楽部（500円）

陰陽師を養成している国立葛之葉学園がある葛葉市で古本屋を営む少女、花。
彼女は妖弧と人間のハーフで、変身能力を使用し男となった坊城疾風という名の探偵としての顔も持っていた。
そんな彼女のもとへ、女性警察官が依頼にやってくる。


選択肢あり、探偵、霊力、歌、三十分と少しで読み終わりました。
「放課後は鬼退治！」と同じ世界の話。
File 01の感想はこちら
File 02の感想はこちら
File 03の感想はこちら
システムはいままでの作品と同様。
音楽はタイトル画面と挿入歌の二曲あり。
立ち絵などはなく、背景写真のみ。

今回は音楽をテーマにしたゲームブックにまつわる不思議を解決していきます。
なにもかもものすごくスムーズに進んていって、
あっさりと事件解決してしまうので、もう終わり！？　という印象。
まあ、当事者からしてみればそのほうがいいかもしれませんが。
ただ、今回の依頼人は今後も出てきそうな関係になっていて、
もし再登場するならコメディ方向がより強化されるなあと思わせられるキャラクターでした。

過去の作品感想：放課後は鬼退治！
(2014/2/8)

ゆきふる　体験版/ブラン

姉の椿が出張で不在ななか、主人公は妹の沙羅の誕生日を忘れて怒らせてしまう。
姉にメールして、なんとか謝ろうとするが……


選択肢なし、ショートウィンターラブコメとのこと、三十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はタイトル画面に姉妹の姿がありますが、本編は背景のみ。

妹の誕生日の出来事。完全版ではないとのことですが、一件落着というところまで描かれています。
最後まで読んだ後に読み返してみると、
素直になれないけれど主人公にわからないように本音を伝える妹の心境がわかり、いじらしくてニヤニヤできました。
一つのハプニングで普段は隠れていたことが現れてくる話の妙があった物語でした。
(2014/2/20)

夢の絆　第四話「Children grow through seeing the backs of their parents.（後編）」/根無し草（500円）（DL版の購入はこちら）

退魔師の家系に生まれた月上螢一。
伝説の退魔師、鏡理沙子の家に居候することになったものの、
彼や彼の周囲の者たちを狙う輩が次々と現れるのだった。


選択肢なし、伝奇、青春、二時間半ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システム、音楽は今までの作品と同様。
絵は夜枝さん格好いいです。
炎や変身シーンの演出もいいなと思いました。

今回は第三話の続きで強敵、惣闇黒墨命に皆が力を合わせて挑みます。
夜枝さんがこんなに格好良かったなんて！　いまだに月神探偵譚のイメージですよ。
一番大事なところは夜枝さんが持っていきましたが、
総力戦らしくそれぞれに見せ場があって盛り沢山な内容でした。
ただ聖歌ちゃんはこれからに期待ですね。
また、おまけシナリオに後日談やミニゲームあり。
今回のミニゲームは簡単でした。と書くと次は鬼難度になりそう……
後日談は今回特にＷＡ・ＳＡ・ＢＩのキレが良かったような。
西村さんを挟みつつのＷＡ・ＳＡ・ＢＩ二連に笑ってしまいました。

過去の作品感想：月神探偵譚、月神ふぁんでぃすく、わびさびブロードキャスター総集編、２０１２夏！、夢の絆（第一話、第二話、第三話）、天照花嫁日記（第一話、第二話、外、前編）、勇者が魔王を倒した話、天笑花嫁日記
(2014/2/25)

マヨイヒツジの果樹園　体験版/Namaage

孤島にある女学園に新任教師としてやってきた山田一郎は、新入生キャセロールの担当となる。
学園の生徒全員が入学前の記憶を持っていないその場所で、彼女たちと穏やかな日々を過ごす一郎。
しかし彼女たちには「卒業」が待ち受けていた。


選択肢なし、罪と罰、楽園、一時間半ほどで読み終わりました。krmovie.dllファイルダウンロードの必要あり。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。ＯＰにムービーと歌あり。
登場人物の感情を擬音にして文字で立ち絵横に表示させる演出多め。
絵は繊細さと可愛らしさがありました。絵は一枚絵はいまのところ四枚＋差分。

人々がより（我々の世界よりも）管理されているらしい世界で、幸せを義務とされた少女たちと一郎との日々が描かれていて、
この体験版では少女のうちの一人、ピーラーが「卒業」するまでを読むことができます。
トリックスターを演じながらも簡単にそれが剥がれてしまう一郎が一番可愛いなあとヒロイン達を差し置いて思いました。
だってピーラー以外のヒロインはまだまだちょっとしか出番なくてまだまだ表面的な部分しか見せてくれないので……
でもポップなムービーや歌、姦しい乙女達、の裏側に横たわる恐ろしさが最初から最後まで存在感を持っていて、
これからも噴出してきそうで、目を離せないものがある作品でした。

過去の作品感想：Blue* 体験版
(2014/2/27)

リインヴァース / The Lost Sacred [episode:1]（18禁予定）/LEANGATE(DL版の購入はこちら)

気が付くと見知らぬ女と二人、倒れていて二人とも記憶喪失になっていた。
妹と名乗る人物から工藤圭吾と春日ハルカという名前だと聞かされた二人は、とりあえず圭吾の家に行こうということになるが、
いきなり大きな剣を持った少女が襲いかかってきた。


選択肢なし、異能、記憶喪失、三十分ほどで読み終わりました。
reinVERSE 体験版の感想はこちら
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は女性キャラに凛とした綺麗さがありました。

今回は第一話「記憶喪失と神速の少女剣士」を最後まで読むことができます。
以前体験版が発表されたreinVERSEでは基本的に部屋の中で話が進んでいたような記憶があるのですが、
このリインヴァースでは今のところ屋外がメイン。
圭吾とハルカのかみ合っているようないないようなやりとりに味がありました。
今のところ記憶喪失×二人にぶっきらぼう一人に古めかしい言葉遣い一人でどうにも話が五里霧中ですが、
その分色々と想像の余地がある物語です。

過去の作品感想：reinVERSE 体験版、終末症候群
(2014/3/7)

しろのあしあと〜第二章〜/HAZERO（300円）

大学四年生の湯川直は就職活動になんとなく身が入らないまま、日々を過ごしていた。
そんな彼の部屋に、突然全裸の女の子が現れる。
彼女は自分のことを以前何度か部屋に潜り込んできたハクビシンだと主張するが……


選択肢なし、奇譚系ノベルゲームとのこと、三時間足らずで読み終わりました。
第一章の感想はこちら
システム、音楽、絵は第一章と同様。

第一章からの続きで、大学の後輩が音信不通になってしまい、
人間形態になるハクビシンのハクと共に手がかりがあった廃病院へと探索しに行きます。
第一章ではハクに振り回されっぱなしでしたが、
今回出会う幽霊少女のレイが加わり、主人公と二人で理性的な会話をしつつ
ハクの無邪気さがそれに華を添えるというバランスに心地よさを感じました。
そして今回のラスト〜第三章ではまさかのアフリカが舞台。それもジブチ共和国！　どこ！？
当然ながらご当地同人ソフトに登録させていただきました。
(2014/4/14)

しろのあしあと〜第三章〜/HAZERO（500円）

大学四年生の湯川直は就職活動になんとなく身が入らないまま、日々を過ごしていた。
そんな彼の部屋に、突然全裸の女の子が現れる。
彼女は自分のことを以前何度か部屋に潜り込んできたハクビシンだと主張するが……


選択肢なし、奇譚系ノベルゲームとのこと、三時間十五分ほどで読み終わりました。
第一章の感想はこちら
第二章の感想はこちら
システム、音楽、絵は第一章と同様。

第二章でジブチに行ったところから始まり、東京に戻った後、富山に行ったりします。
三章構成かと思っていましたがまだ続くようです。
序盤のジブチ滞在記は波乱万丈で興味深く読んでいくことができました。
でもアマネさんの辛辣さはグサグサ刺さりましたよ……
中盤以降、主人公とハク、レイに加え同じアパートのアマネさんも加えて、
四人だんだん打ち解けてきて、みんなで夕飯を食べるシーンはにぎやかで暖かかったです。
そして二章に引き続きラストの引きが強烈！　これは第四章も読まざるをえない……と思わせられました。
(2014/4/15)

Teufel Teich 〜嗟嘆の湖〜　研修篇　Vollstaendige Version　ver:2.1.1/マジェスティ（フリーソフト）

最近躍進を遂げている第弐製薬に入社することになった佐藤郡（さとうこおり）ら六人の新入社員は、研修のため山奥のロッジを訪れる。
会社からの最初の指示は新入社員で協力してバーベキューをすることで、和やかな研修になりそうな流れだったが、
その直後、研修担当から受け入れがたい研修を強制されるのだった。


選択肢なし、悪夢、バイオレンス、研修、九時間四十五分ほどで読み終わりました。
システムはウエイトがかなり多いこと、文章速度が遅い部分が多いことで
あまりテンポがいいと言えなくなっている部分が気になりました。
音楽は特に合わないような箇所なし。
立ち絵はすっきりした絵柄で可愛らしいです。

研修と称して集められた新入社員たちの悪夢の一日が描かれています。
一区切りは付いていますが続きもので、続編は「実習篇」とのこと。
本編が進んでいくにつれTIPS（おまけシナリオ）が読めるようになっていきます。
タイトルもそうですが難解な熟語などの言い回しが多く、
文章のウエイトや表示速度と相まって読みやすいとは言えないテキストでした。
ですが段々とみんながすれ違っていく様や、研修を実行してしまう場面は重苦しかったですし、
TIPSによって知ることができる新入社員同士の意外な接点や、仄めかされる陰謀には興味を引かれました。
研修篇は結局振り回されるだけ振り回されて右往左往しているうちに終わりを迎えてしまいますが、
実習篇では新入社員の周囲で、第弐製薬の暗部を感づいている人たちも含めてもっと光が見える展開になっていくのでしょうか……？
(2014/7/16)

（同人ソフト番外編・その他）

かや姉小さな旅　〜ニューシャトルに乗りに行こう！〜/不機嫌亭ゲーム班（100円）

狩野蒼穹さんと進行豹さんがニューシャトルで
終点内宿まで行ったり、鉄道博物館を見学したりする話。

選択肢なし、鉄道、旅、二十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は錬電術師と同様。
絵は「錬電術師　-HexaQuarker-」の登場人物、フジマル等の立ち絵が代理。一枚絵は八枚。

実際に旅行したことをもとにしたノンフィクション？　な話。
今回は進行豹さん達にとって地元埼玉が舞台。というか私の地元。
鉄道博物館は行ったことないですね。
なんだか体験型のところは一人で行っても虚しそうだ……
内宿はいつも近く通ってます。作中に出てきた一日二百円駐車場の場所もわかります。
あれで数年前よりも発展してるんです内宿は。以前は駅前にロータリーもなかったですからね。
一応近くに県内最大規模のバラ園もあるんですよ……
(2014/1/16)

イケメン千秋楽番外編〜雅先輩の恋愛事情〜（乙女）/ngs_project（500円）

相撲が大人気で、圧倒的な競技人口を誇っている世界。
八卦宵高校（はっけよいこうこう）三年の天宮城雅（うぶしろみやび）は中二病設定のアイドルをしながら相撲部に所属していた。
彼は幼馴染で想い人の八重梓との遊園地デートを賭け、後輩の妻鳥との相撲勝負に挑むこととなる。


選択肢なし、相撲、学園、一時間半と少しで読み終わりました。
本編体験版の感想はこちら
システムはセーブやコンフィグから右クリックで戻れないところは気になりますが、他は不便な箇所なし。
音楽はタイトル画面の和風で勢いのある曲や、雅が歌っているという設定の曲など、話に合っていると感じました。
絵は例によって廻しに特徴が……
あと雅の困ったように微笑む表情がお気に入りです。

本編より前、相撲部の前部長、雅と幼馴染の梓が中心の話。
一流アイドルは強い力士であることが必須という相変わらずな世界観ですが、
アイドルとしてのキャラ設定で中二病言動をしつつも、素はごく普通で悩んだり梓のことが大好きだったりする雅と、
芯が強くて雅のことが好きだということを隠さず伝える梓、二人とも好感が持てます。
序盤はそんな二人による乙女ゲーにあるまじきサクサク展開……かと思いきや、
中盤以降、雅のアイドルに対する姿勢や、梓の立場、相撲のことなどに悩みつつも向き合い、
お互いのお互いへの想いを改めて確認する流れがとても真摯に描かれていましたし、
いちゃいちゃするシーンはニヤニヤできて、二人の恋愛事情をドキドキしながら楽しく味わえた作品でした。
(2014/3/28)

（小説）

燎原の覇者６ 背徳の功罪/呑気屋本舗（ノベルズ版/240Ｐ/500円/自家製本）

トラブルに巻き込まれ怪我をしてしまったリッツ・アルスター。
動くこともできず、食料もなくこのまま死を待つばかりかと覚悟した彼に声を掛けた青年、エドワード・バルディア。
二人は友人となり、エドワードの目的のため共に歩むこととなった。


「呑気な冒険者たち」シリーズの四十年ほど前の話。
第一巻の感想はこちら
二巻・三巻の感想はこちら
第四巻の感想はこちら
第五巻の感想はこちら
六巻では革命軍にリッツとは正反対かのような男が加わり、リッツが突っかかっていきます。
またそれとは別に、リッツの中に不安の種が着々と育っているのが、
「呑気な冒険者たち」で未来に起こることを知っているだけにつらい……

今回も革命軍は着々と地歩を固めて、負け知らず、ではあるのですが、
その内実は思い通りにいかないことの連続で歯がゆいものがある巻でした。

過去の作品感想：短編テーマシリーズ総集編１　がらくた箱、呑気な冒険者たち・外伝、悠遠の箱庭、エネノア大陸旅行記、燎原の覇者
(2014/4/17-1)

シンパン/霊幻樓（A6/84Ｐ/500円）
シンパン　２　命の泉/霊幻樓（A5/96Ｐ/コピー本）

浪費癖があり、浮気をしている夫と、反抗期の娘と暮らす長谷川早百合（旧姓安西）は娘の学費を稼ぐために仕事を探すが断られてばかり。
しかしいきなり異次元に拉致され、化け物同士の闘いの審判をしてほしいと当の化け物達から頼まれる。
提示された報酬に負け、早百合は審判を行うことになるのだった。


化け物達の闘いに立ち会っていくうちに化け物達がどのような存在でなんの目的で闘っているかを知っていき、早百合はある決意を固めます。
化け物に物怖じせずにツッコミを入れ、かと思えばちょっとしたことで少女のように喜び、
年単位の期間で強固な計画を手を抜かずに進め、かと思えば命を賭けた大博打をする早百合の在り方が、
登場人物の誰よりも化け物じみていて、だからこそ魅力的でした。
二巻ではよりパワーアップして笑顔でさくっと死刑宣告する素敵さ。
化け物達もそれぞれに濃いメンツでシンパンしていく様をわくわくしながら読めた作品でした。是非続きを！

過去の作品感想：縷々日記、レッド・カーニバル、帰れずの娘ヒイラ、異説魏史　第一章
(2014/4/17-2)

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