RABBIT-GARDEN
HP
サークルについて
オリジナルのノベルゲームを制作されています。
作品
Four Revolve For Relief(DL版の購入はこちら)
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2013/8 |
価格 |
1500円 |
年齢制限 |
なし |
特徴 |
ループ、問題解決、恋愛 |
選択肢あり、六時間十五分ほどで読み終わりました。ボイスあり。
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読スキップ、CGモード、音楽鑑賞などがあり、
セーブデータは30個まで保存可能です。
あらすじ
「6月7日、正午ちょうどに駅前で麻生朱美(あそうあけみ)は交通事故で死亡する」
6月4日の朝、昭堂沖臣(しょうどうおきおみ)は気付くと見覚えのない手帳を発見した。
書いてあるのはその一行だけだが、その筆跡はあまりに見覚えのあるものだった。
そう、それは自分の筆跡だったのだ。
不気味に思った沖臣はこの手帳を捨て去るが、数時間後、何故か捨てたはずの手帳がポケットの中に入っていた……。
何度捨てても戻ってくる不可思議な手帳。
だがもしもこの手帳が何かしらの不思議な力を持っているのなら、書かれている内容ももしかして……?
そんな疑念を抱いた沖臣は半信半疑ながらも6月7日、駅前に足を運ぶ。
そして目にしたのは――朱美が車にはねられて亡くなってしまう場面だった。
動揺する沖臣はあの手帳を思い出す。取り出した手帳はどういうわけか半透明になりいまにも消えそうになっているではないか。
「また6月4日に戻ろうとしてるのか!?」
混乱しながらもそう考えた沖臣は消えかかった手帳に必死に書きこんだ。これが本物であると4日前の自分が思うような一文を。
過去の自分に、今度こそ彼女の死を回避してもらうために。
そして手帳は光の塵となり消え去り――
――時は戻る。
6月4日。
沖臣の部屋には見慣れぬ手帳があった……。
沖臣はこの不思議な手帳を使って、憧れの女性、朱美の『死』の運命を回避出来るのか?
これは、たった4日間の物語――。
(サークルHPより)
この作品について
憧れているヒロインの死を回避するため、過去に戻る手帳に情報を記入しながら打開策を探ります。
過去作「春、咲きました☆」「こいびと7days」「五月色の空に」と同じ街での話で、それら作品の登場人物が出演することもあり。
システムはLiveMakerのスキップ仕様がこの作品のループするつくりに合っていて試行錯誤中も快適に進めることができました。
音楽は特に合わないような箇所なし。EDに歌あり。
絵はヒロインの照れ顔可愛らしいです。一枚絵は七枚+差分。
当事者たちはループしているという記憶が一切なく、それぞれの周回であった大事なことを手帳に記入し、
次以降の主人公がその手帳を参考に麻生さんの死を回避しようとしていきます。
ただしループは十回という回数制限、手帳は四ページという記入制限あり。
かなり複雑に取得した情報が絡んでいるつくりなので、同じ周回中でも手帳に記入しないとフラグが立たなかったり、
特に後半で既知の情報を知らなかったような反応する場面があったりとさすがに隅々まで矛盾がないわけではありませんでしたが、
メインストーリー部分については、目的を達成するためにはどの情報が必要で、さらにその情報を手に入れるにはどこで何をすれば……
ということがしっかりと筋道立って四日間の中に散りばめられていました。
ハッピーエンドに至るまでには何度かバッドエンドになりながら四日間にどこでなにが起こるのかを知り、
それをもとに効率よく、過不足のない情報を得られる行動を取っていく必要があります。
難易度はなかなか高めですが理不尽ではなく、情報をそろえて、それぞれの関連を考えれば解けるものでやりがいがありました。
ハッピーエンドに行けた! と思ったら情報が足りなかったり時間切れで
バッドエンドになってしまった時にはくやしい! と発奮させられましたし、
そうした末に上手くいったときには主人公と共に心から喜ぶことができました。
話も、主人公がしっかり考えて(得られた情報のうちで)適切な行動を取ってくれるのでストレスなく読み進められますし、
そんな中にもヒロインを救うんだという強く熱い意志が感じられます。
また特に後半、主人公とヒロイン、それに協力者たちが前の周回までで共に笑ったり涙したりしたことが
四日経つとまた初対面に戻る記憶の持ち越しは一切ない状況で、それでも受け継がれていくという手帳の使い方に感心しつつ、
積み重ねられた想いに確かな重みを感じることができました。
四日間×十回をいかに最適化できるかというゲーム性も、
その中で頑張る主人公たちの想いも楽しめる、とことん作りこまれた作品でした。