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最新の更新(4/17)

コミックマーケット85作品感想

(小説)

燎原の覇者6 背徳の功罪/呑気屋本舗(ノベルズ版/240P/500円/自家製本)

トラブルに巻き込まれ怪我をしてしまったリッツ・アルスター。
動くこともできず、食料もなくこのまま死を待つばかりかと覚悟した彼に声を掛けた青年、エドワード・バルディア。
二人は友人となり、エドワードの目的のため共に歩むこととなった。


呑気な冒険者たち」シリーズの四十年ほど前の話。
第一巻の感想は
こちら
二巻・三巻の感想は
こちら
第四巻の感想は
こちら
第五巻の感想は
こちら
六巻では革命軍にリッツとは正反対かのような男が加わり、リッツが突っかかっていきます。
またそれとは別に、リッツの中に不安の種が着々と育っているのが、
「呑気な冒険者たち」で未来に起こることを知っているだけにつらい……

今回も革命軍は着々と地歩を固めて、負け知らず、ではあるのですが、
その内実は思い通りにいかないことの連続で歯がゆいものがある巻でした。

過去の作品感想:
短編テーマシリーズ総集編1 がらくた箱呑気な冒険者たち外伝悠遠の箱庭エネノア大陸旅行記燎原の覇者
(2014/4/17-1)

シンパン/霊幻樓(A6/84P/500円)
シンパン 2 命の泉/霊幻樓(A5/96P/コピー本)

浪費癖があり、浮気をしている夫と、反抗期の娘と暮らす長谷川早百合(旧姓安西)は娘の学費を稼ぐために仕事を探すが断られてばかり。
しかしいきなり異次元に拉致され、化け物同士の闘いの審判をしてほしいと当の化け物達から頼まれる。
提示された報酬に負け、早百合は審判を行うことになるのだった。


化け物達の闘いに立ち会っていくうちに化け物達がどのような存在でなんの目的で闘っているかを知っていき、早百合はある決意を固めます。
化け物に物怖じせずにツッコミを入れ、かと思えばちょっとしたことで少女のように喜び、
年単位の期間で強固な計画を手を抜かずに進め、かと思えば命を賭けた大博打をする早百合の在り方が、
登場人物の誰よりも化け物じみていて、だからこそ魅力的でした。
二巻ではよりパワーアップして笑顔でさくっと死刑宣告する素敵さ。
化け物達もそれぞれに濃いメンツでシンパンしていく様をわくわくしながら読めた作品でした。是非続きを!

過去の作品感想:
縷々日記レッド・カーニバル帰れずの娘ヒイラ、異説魏史 第一章
(2014/4/17-2)

コミックマーケット85作品感想

2014年同人ソフト作品感想

(番外版)

Pacifista Season1 Side Scenario "BLACK BOX"/BAMBOO(フリーソフト)

未成年は街の外に出ることができない決まりがある海神市。
そこで昨年末に起こり、未解決のままになっている二つの事件があった。
それに関わったあとの夏休み、主人公はクラスメイトの花音が涙を流しているところに出くわしてしまう。


推理モード以外では選択肢なし、ハイスピードガンシューティング・ミステリーノベルとのこと、四十五分ほどで読み終わりました。
ver0.3xの感想は
こちら
システムは文章速度が遅めなのがやや不便。
演出や音楽、システムデザイン等スタイリッシュで目を引きました。
絵は立ち絵の他にメッセージウインドウ左にデフォルメキャラが表示されます。

本編後のサイドストーリーとして、夏休みに起こったちょっとした事件を推理していきます。
解決パートのジェイルブレイクモードは、正しい推理を選択肢から選ぶのですが、
その前に制限時間内に移動するターゲットをクリックしたりする攻防があり、
それに負けていると選択肢数が増えたり虫食い文字列になったりと難易度が上がります。
話は本編についてほのめかすような台詞が多めでこのサイドストーリーだけではちょっとわかりにくく感じる部分がありましたが、
今回の事件は暖かく平和なミステリーといった趣で(主人公は色々と物騒な脅しをかけられますが)微笑ましく読める物語でした。

過去の作品感想:
首無公 体験版
(2014/4/16)

2014年同人ソフト作品感想

コミックマーケット85作品感想

(同人ソフト連作)

しろのあしあと〜第三章〜/HAZERO(500円)

大学四年生の湯川直は就職活動になんとなく身が入らないまま、日々を過ごしていた。
そんな彼の部屋に、突然全裸の女の子が現れる。
彼女は自分のことを以前何度か部屋に潜り込んできたハクビシンだと主張するが……


選択肢なし、奇譚系ノベルゲームとのこと、三時間十五分ほどで読み終わりました。
第一章の感想は
こちら
第二章の感想は
こちら
システム、音楽、絵は第一章と同様。

第二章でジブチに行ったところから始まり、東京に戻った後、富山に行ったりします。
三章構成かと思っていましたがまだ続くようです。
序盤のジブチ滞在記は波乱万丈で興味深く読んでいくことができました。
でもアマネさんの辛辣さはグサグサ刺さりましたよ……
中盤以降、主人公とハク、レイに加え同じアパートのアマネさんも加えて、
四人だんだん打ち解けてきて、みんなで夕飯を食べるシーンはにぎやかで暖かかったです。
そして二章に引き続きラストの引きが強烈! これは第四章も読まざるをえない……と思わせられました。
(2014/4/15)

コミックマーケット85作品感想

(同人ソフト連作)

しろのあしあと〜第二章〜/HAZERO(300円)

大学四年生の湯川直は就職活動になんとなく身が入らないまま、日々を過ごしていた。
そんな彼の部屋に、突然全裸の女の子が現れる。
彼女は自分のことを以前何度か部屋に潜り込んできたハクビシンだと主張するが……


選択肢なし、奇譚系ノベルゲームとのこと、三時間足らずで読み終わりました。
第一章の感想は
こちら
システム、音楽、絵は第一章と同様。

第一章からの続きで、大学の後輩が音信不通になってしまい、
人間形態になるハクビシンのハクと共に手がかりがあった廃病院へと探索しに行きます。
第一章ではハクに振り回されっぱなしでしたが、
今回出会う幽霊少女のレイが加わり、主人公と二人で理性的な会話をしつつ
ハクの無邪気さがそれに華を添えるというバランスに心地よさを感じました。
そして今回のラスト〜第三章ではまさかのアフリカが舞台。それもジブチ共和国! どこ!?
当然ながら
ご当地同人ソフトに登録させていただきました。
(2014/4/14)

コミックマーケット85作品感想

(同人ソフト完成版)

クロツメヨツバ/モチのおとしご(フリーソフト)

美都城学園の二年生、古谷隆平のクラスに、季節外れの転入生、野上初夏(のがみ・ういか)がやってきた。
初日から生徒会長をやりこめ、浮いた存在となってしまった彼女だが、
何故かやたらと隆平に話しかけてくるのだった。


選択肢あり、トクベツを探す学園系ADVとのこと、ボイスあり、四時間ほどで読み終わりました。いままでのイベント配布版にはパッチあり。
体験版の感想は
こちら
システムは特に不便な箇所なし。
音楽は体験版と同様。OP、EDにムービーと歌あり。
実写を使用したOP、EDムービー、物語の始まりを思わせるOP歌、余韻を感じるED歌など印象的でした。
ボイスはモブキャラ同士のひそひそ話なども流れる箇所あり。
絵は後ろ向きの立ち絵があったり、視点主と相手の立ち位置を考えた表示がされていました。
一枚絵は二十一枚+差分。十七枚目の宇田川先輩格好良かったです。

初夏からあるお願いをされた主人公が彼女と関わっていくうちに、
他の友人の事情や学校のことにも関わるようになっていきます。二周目もあり。
前半で重要なバスケットボール関連で試合描写が、一つのピリオドで一切得点が入らなかったり、
カットインや効果音多用しすぎて躍動感に欠ける部分があったり、疑問符が付くような箇所が多かったです。
後半の対決も具体案がないのに僅差になるのだろうかと思いました。
また二周目も追加部分が少なくて、もっと心情が知りたいと感じるシーンがあります。
そうしたことが全体の印象に響く面もありましたが、
終盤、初夏の事情が明らかになってきてからの主人公との会話や物語の構成には、
初夏のそれまでの言動が腑に落ち、物悲しくもすっきりした思いになります。
それに最初嫌な奴と思った宇田川先輩が、
話が進んでいくうちに素の表情とかぶれない信念とか感じられて好感度ストップ高でした。
(2014/4/13)

2014年同人ソフト作品感想

(完成版)

あかいくびわ刹/205 Studio TR(DL販売540円)(DL版の購入はこちら)

うわさ検証同好会に所属している倉木考生は「あかいくびわの問題」という暗号がネットで噂になっていることを同じ同好会の春咲真希から聞かされる。
彼女からヒントを聞いてなんとか暗号を解くと、ある場所と日時が浮上してきた。
その場所へ二人で赴くと、「脱出ゲーム」なるものが開催されることを知り、それに参加することになった。


選択肢なし、ミステリー、謎解き、ボイスあり、五時間四十五分ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムはスキップがないところがやや不便。
音楽は効果音が多用されていて、怒りマークやハテナなどの感情演出、背景の変化などとあわせて見ごたえがありました。
OPムービーと主題歌あり。

「あかいくびわ」三部作の一作目とのことで、興味本位で脱出ゲームに参加するも、
他の参加者と協力したり、不穏なことが起こったり、疑ったりとただのゲームでないことがだんだんと明らかになっていきます。
主人公のテキトーな所、心配する所、信じる所、疑うところなどが不安定で、
そこでそういうことをするか、と納得のいかない言動や思考が多かったです。
特に脱出ゲームのルールが、最初から提示されずに参加者それぞれが探っていくのならまだしも、
ルールブックがあって読むことができる環境なのに読まないであとから他の参加者に小出しで教わる、というのは、
無駄なこと、余計なことをしているという徒労感を覚えました。
ですが真希や他の参加者たちと馬鹿話をするシーンはノリが良いなと思えましたし、
暗号などの答えや脱出ゲームの裏側にどんなカラクリがあるのか、を考えるのはやりごたえを感じる作品でした。
(2014/4/12)

2014年同人ソフト作品感想

(完成版)

インダストリアル・レボリューション,スタンド・バイ・ミー/ムノニアJ(フリーソフト)

十八世紀のイギリスで紡績工場を営むウィリアム・グッドマンはある時を境に異常なほど直感が冴えるようになる。
それを技術革新に用いた彼は産業革命後の世界を常に牽引するも、労働者軽視のツケが出て殺されてしまう。
しかしふと意識を取り戻すと彼は別の人物に転生しており、変わらず技術の発展を推進していくのだった。


選択肢なし、SF、ファンタジー、一時間十五分ほどで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽や絵はなくテキスト表示のみで進んでいきます。

産業革命から始まり宇宙進出、さらにその先へと続く歴史を常に裏から操った人物の物語。
(意図的ではあるのでしょうが)後半の一つのことに囚われた様は人間臭くありますが同時に残念にも感じます。
ですがとても長い期間の物語がエピソードを絞ってメリハリある描き方をされていて、
前半のほぼ全てが順調に行ってどんどんスケールが拡大していく壮大さや、
並ぶ者のいない権力を持ちながら飄々とした言動で世界を渡っていく主人公にわくわくさせられた作品でした。
(2014/4/11)

 

 

 

 

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2005/5/8開設
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