コミティア151・152・153感想リスト

同人ソフト(ノベル系)は全て、
それ以外は感想が思い浮かんだもの限定です。

同人ソフト(ノベル系)はプレイ順です。それ以外はサークル名順です。値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

 

コミティア151感想

同人ソフト
完成版 体験版・連作

 

コミティア152感想

同人ソフト
完成版

 

コミティア153感想

同人ソフト
完成版

 

(同人ソフト完成版)

こうしてラブコメがはじまる/カレじょ/ラテポップ(二作品で500円)

こうしてラブコメがはじまる

学園の王子様と言われている伊月かおるには、ある悩みがあった。
正確には昨日悩みができた。
それを同じクラスの坂上みことに相談するが……。


選択肢なし、学園恋愛、ボイスあり、十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はかおるが表情豊かでした。
また、漫画的フキダシでテキストが表示されます。

かおるが空回ります。
学校の生徒も先生も現在の人権意識と社会性を持った(皮肉ではなく)やさしいせかいで、
だからこそかおるが空回るのが可笑しかったです。
みこともかおるを尊重していて優しい……(からかいますが)

カレじょ

モテない高校生、坂田雷人(さかた らいと)は、妹の光里(ひかり)にモテる秘訣を聞くと、
彼氏持ちの女性と会話するアプリ「カレじょ」を紹介される。
藁をも掴む思いでアプリから女性にコンタクトをとる雷人だったが……。


相手選択あり、兄妹、ボイスあり、二十分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はアプリで会話できる三人ではポニテのななこさんが好みです!

雷人が彼氏持ちの女性にメッセージを送ります。
送るメッセージがそんなんだからモテないんだというようなもので、
アプリのサポート機能からけちょんけちょんに言われるのも納得できました。
そして最後……妹ちゃん可愛いですね!

過去の作品感想:ウブな二人の恋愛事情咲きもせず散りもせずただそこに立つ星のクジラ
(2025/3/21)

 

威風堂々(セツ演)/シンセティックガール(無料)

とあるアニメに傾倒し、残念イケメンと言われる神流(かんな)アキラが、学園祭のクラス演劇で脚本を希望するが、
趣味に走りまくった結果却下され、誰もなり手がいなかったヒロイン役となる。
相手の男役は、クラスのいじられ役少女、橘田(きった)ちう。アキラには、彼女をいじる者たちが我慢ならなかった。


選択肢なし、演劇、青春、二時間半ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が遅めで変更できないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は鼻水が垂れていてぼやっとしたちうの終盤の表情が印象的でした。

アキラが学園祭の演劇を成功させようとする中で、クラスの人間関係に憤りを感じたり我を通そうとして空回ったりします。
エスパーや掲示板など意味ありげながら、終盤に関わってこなかった内容もあり、若干の消化不良感がありました。続編あるんですかね……?
アキラが事あるごとに好きなアニメのセリフを引用するのですが、
プレイヤーはそのアニメを知らないため、クラスメイト達と同じ「何言ってるんだこいつ」感を味わえます。痛々しい……。
とはいえそこまで自分のやりたいようにやって、全てではないながらも誰かを動かせるのはすごい、とも思います。
クラス内での人間関係の難しさとそれぞれの思惑が描かれていて、ドロドロした部分も痛快な部分も含めて、青春でした。

過去の作品感想:7daysつくも3回サンク少女琥珀アリスニャットシング!つきうみサブレキャットヘヴン
(2025/3/23)

  

(同人ソフト体験版・連作)

御伽の国の彼方へ Episode1(18禁予定)/philia

身に覚えのない理由で合格した高校の入学が取り消しとなり、失意に暮れる赤星命の前に、
身に覚えのない高校合格通知が届くが、その高校は全寮制のお嬢様学園だった。苦渋の想いで女装し入学を決意する命。
しかし寮で同室となった帝原奏にいきなり男であることを見破られてしまう。
それでも命は、奏と共に学園生活を送る。最初の目標は、奏が熱望する御伽部の設立だった。


選択肢あり、女装、学園、おとぎ話、五時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は影絵。

新設された御伽部で、絵本にまつわる事件が発生します。
Episode1では一つ目の事件解決までを読むことができます。
18禁なシーンはなし(みんなでお風呂はあり)
御伽部部員の(主人公除いた)四人がヒロインのようなのですが、
今回の事件は御伽部部員ではないクラスメイト三人が中心。
そのため、事件と御伽部活動が同時並行で進んでいって、奏以外の御伽部員の影が薄めでした。
ですが今後御伽部員に焦点を当てたエピソードも必ずあるはずですし、
小さくまとまらずに学園生活を丁寧に描いているとも思えました。
現時点でも命のクラスメイトがみんな良い人であるということが感じられましたし、
なにやら過去に関わりがあったらしい命と奏の関係も気になる内容でした。

過去の作品感想:Pure Culture Rose
(2025/5/24)

 

コミティア152作品感想

(同人ソフト完成版)

たりない天使さま/philia1000円

幼いころに両親を亡くし、親戚の優子(ゆうこ)さんの家で育てられた高校生の小原知行(おばらともゆき)。
しかしある朝起きると、優子さんの姿と記憶が十二歳の状態となってしまった。
いままでの優しさが嘘のように刺々しい態度をとる優子。何故、こんな状況になってしまったのだろうか……。


選択肢あり、依存、恋愛、二時間四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵はだんだん心を開いてくれるロリ優子が可愛かったです。一枚絵は六枚+差分。

保護者だった女性がその記憶がない状態のロリとなり、彼女の保護者をすることになります。
エンディングは三種類。
明らかに訳ありの優子の実家にだまし討ちで連れていくのがあまりいい印象を受けませんでした。
ですが、憧れの人が子供の姿になって同居ラブコメ生活、というには隠し切れない不穏さが随所に散りばめられていて、
いつそれが表に出てきてしまうかハラハラしながら読み進めることとなりました。
それはそれとして幼女と過ごす日々は微笑ましかったですが!
また、最初に読むことができる二つの結末を見たからこそ、
最終ルートの、決して健全ではないけれどもかろうじて社会を生きていけるようになった主人公の姿が感慨深かったです。

過去の作品感想:Pure Culture Rose御伽の国の彼方へ Episode1
(2025/6/21)

 

コミティア153作品感想

(同人ソフト完成版)

マイ・プラネット−MOON CHILD−(15推)/D.U.F.F.(1000円)(DL版の購入はこちら)

人類が地球に住めなくなり、移住先の月でも資源不足に悩まされている世界。
居住可能な系外惑星を求めて調査船で旅立ったジナンとヒトリコはとある星に降り立つ。
そこには人間に似た生き物が暮らしていた。


選択肢あり、SF、サスペンス、八時間半ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が遅めで変更できないことがやや不便でした。
音楽は特に合わないような箇所なし。EDに歌二曲あり
絵は異星人ノーラの不表情からの笑みや、気安く接してくれるヒトリコの表情が魅力的でした。
パッケージ絵も目を引きます。一枚絵は四十二枚+差分。

系外惑星での出来事と月での過去が交互に語られ、
月で色々あった末、居住可能な系外惑星を探索する任務に就いたジナンが、見つけた惑星で異星人と接触します。
エンディングは二種類。片方はノーラとの関係が主でもう片方はヒトリコが主。
ルートは上ルートから読むことを推奨します。
ジナンがだいぶ迂闊で情けない場面が多く、
特にノーラルートではノーラを拒絶しておきながら最後だけ優しい言葉をかけるのが酷い奴だ! と思えました。
そうしたことがこの上なく「人間らしい」とも言えますが。

人間が暮らせる環境の系外惑星を見つけ、そこには異星人が、という導入から、
そんな星を見つけられるなんて理想通り過ぎるのではないかという疑念や、
異星人の生態や言葉少なながら献身的なノーラへの興味から、この先どうなるのだろうとどんどん読み進められました。
月での過去は閉塞感たっぷりで、系外惑星でも大きな危機が訪れるのですが、
軽口をたたきながら明るく振舞うヒトリコにも救われます。
上ルートではヒトリコについても、ノーラについても後味が悪く、
わかりあえなさを痛感させられることになるエピソードがどれもインパクトありました。
下ルートでは共通ルートや上ルートでわからないままだった様々な真相が明らかになって、
そういうことだったのかと興味深く読め、SFとしてもサスペンスとしても面白い! と思えました。
(2025/9/15)

 

いちごクライシス! Ver1.00/けむり工房(無料)

工場勤務の恭四郎には、うたはという名の自称天使が見えていた。他の人には見えず、幻覚かもしれない。
かなり神経質で周りが見えなくなりがちな彼は、ある時現実を突きつけられてしまう。
限界になり教会と見間違えて入ったバーで、店員の「シスター」に話を聞いてもらうが……。


選択肢なし、イマジナリーフレンド、強迫観念、一時間足らずで読み終わりました。
システムは特に不便な箇所なし。
音楽はうたはがいるときの突っ走った曲や、
バーの瀟洒な曲、シリアスな曲などどれも聴き心地がよかったです。EDに歌あり。
絵は主人公の目が常時死んでいて限界であることがわかりました。
うたはとシスターも可愛いです。

自分のささいなこだわりを曲げることが苦手な主人公が、
幻覚かもしれないし天使かもしれないうたはと暮らしたり、教会(バー)のシスター(店員)に話を聞いてもらったりします。
自分なりには頑張っているのにから回ったり周囲から煙たがられてしまう主人公の描写が丹念で、しっかりと重苦しい気持ちになりました。
キャッチコピーに「脳内彼女を肯定しろ!」とある通り、
うたはが見えるという事実とどう向き合うか、そしてその上でどう生きていくのかというストーリー。
……ですが! シスターを好きにならざるを得ないです!!
来店していきなりバーを教会、店員をシスターに間違えつつ推しVTuberの話をしだす不審者の話を、
何回も親身に聞いて何回も親身にアドバイスをしてくれるなんてシスターこそが天使か……? と思えました。
(2025/9/19)

 

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