コミティア147感想リスト 同人ソフト(ノベル系)は全て、 同人ソフト(ノベル系)はプレイ順です。それ以外はサークル名順です。値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。 コミティア147感想 同人ソフト コミティア148感想 同人ソフト
コミティア147作品感想 生贄裁判/HIDDENFANG(500円) |
コミティア148作品感想
黄昏時のユメウツツ/W面図(500円)
空見(うつみ)は放課後の学校で夢野(ゆめの)という女子生徒と出会う。
彼女は自分のことを知っているようで、以降、放課後に会う関係となる。
彼女は、2月30日を待っていると言ってきて……。
選択肢あり、学園、人間関係、四十五分ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は夢野の立ち絵に横顔が多いのと、ミステリアスと思わせて意外と表情豊かなのが印象的でした。
放課後にだけ会える少女と会話するなかで、主人公が忘れていたことを思いだしたりします。
エンディングはおそらく三種類。
夢野の境遇は胸糞悪いもので、
主人公の言動が基本的に上辺だけ何とかしようというもので、
両方合わさってこんな状況になってしまったのだと納得できます。
全てを忘れて放課後の教室で話す時間は心地の良いもので、
けれど終盤になって停滞し続けることはできなくなり、仕方ないと知りながら喪失感を覚えました。
あと、夢野を止めないエンドで、主人公と同じく「悪くない」と思っていたら、
直後のエンディング名が不穏でした……。
(2024/6/8)
春に生きれば R_1.00/ユキハラ創作企画(1200円)
一定時間静止すると永遠に動けなくなる「冷酷な春」という現象により人類が滅びた世界。
しかしとある事情により、眠らずに食事も不要で動き続けられるケメルとミオンは二人きりで世界を旅していたが……
選択肢あり、ポストアポカリプス、永遠、ボイスあり、二時間ほどで読み終わりました。
システムはセーブ機能がありませんが、
代わりにチャプターが細かく区切られ、任意のチャプターから再開することができます。
音楽は特に合わないような箇所なし。
絵は女の子が二人共優しそうで、ちょっと儚げで、一緒に居たいと思えました。一枚絵は三枚+差分。
また、口パクがボイスに合っていて丁寧な印象を受けました。
ずっと動き続けることができる主人公が似た境遇の女の子と世界を歩いていきます。
エンディングは一種類。
最後に読むことができる解説・裏話を読むと色々な心理や異変が作中に込められているのがわかるのですが、
主人公達の体の作りや世界の仕組みなどがまだ明確に提示されていない本編前半部分では特に、そこまで読み取れなかったよ……となりました。
しっかり読み込む方であれば気付くのでしょうか……?
ですが、人のいない世界を女の子と二人旅するというのは心地よく、それゆえに変化を拒絶したくなり、
でも変わっていくどうしようもない流れをそっと後押ししてくれる温かい話でした。
ただ……うっかり本編だけでエピローグや解説を読まずにやめそうになったので誘導がほしいと思えました!
(2024/6/10)
Pure Culture Rose(18禁)/philia(500円)
二年生の南悠真(みなみゆうま)は屋上でサボる常習犯だった。
彼が気まぐれに授業中の廊下を歩いていると、ある教室の前に佇む西園寺純花(さいおんじすみか)という名の男子生徒がいた。
彼の美しさに目を奪われた悠真。純花もまた悠真に懐き、二人は屋上でサボるようになるのだった。
選択肢なし、男同士、恋愛、二時間半ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は立ち絵のみ。純花が可愛いのでHシーンで一枚絵も欲しかった……!!!
屋上でサボる中になった二人が距離を縮めていきますが、純花の抱える問題が発覚します。
純花の体が弱くて、それなのに激しいHシーンが入るので、
エロさと同時に大丈夫か……? とハラハラしてしまいました。
後半も二人が明らかに無謀と言える行動をしていて目を背けたくなりましたが、
それがまた二人の若さと想いの強さであって、
序盤からずっと相手のことが大好きなの二人の仲の良さが微笑ましかったです。
そんな二人が迎えるラストも、印象的でした。
(2024/6/12)
つきうみ/シンセティックガール(1000円)
打ち込んでいた陸上競技を続けられなくなった穂月銀子(ほづきぎんこ)は鬱屈とした日々を過ごしていたが、
美術室で同級生の六文蒼(ろくもんあおい)が描いた絵に見惚れる。
めったに学校に来ない彼女と会話し、秘密を吐露した銀子は、その代わりに彼女の秘密の居場所に案内されるのだった。
選択肢なし、居場所、二時間半ほどで読み終わりました。
システムは文章表示速度が遅めで変更できないことがやや不便でした。
音楽は彼女たちが過ごす場所のように張り詰めない居心地の良さを感じました。
OPにムービーと歌あり。EDに弾き語りバージョンあり。
絵はアオの茫洋とした表情や、サンチャゴの襟元のよれ具合がなんだか好きです。
本名や身元を開示せずに過ごせる秘密の居場所に、アオと名乗っている六文蒼がギンコを連れていき、
その場にやってくるホームレスのサンチャゴは仕事をサボっているツムギと交流します。
ギンコを気に掛ける先生が、確かにギンコの心情はあまり慮れないものの善い大人でしたし、
その後のギンコがアオを心配するシーンでギンコが、
先生と同じように心に勝手に踏み入るようなことをしている、と自覚しながら話していることに、
秘密の場所で過ごしたことによるギンコの変化を感じられてなんだか嬉しくなりました。
秘密の場所で過ごす時間そのものも大切に感じられます。
ギンコとアオが紆余曲折ありながらも「友達」でいてくれて良かったですし、
本編後に、二人で五十メートル走ってくれるといいなあ、と思えました。
あと「曖昧なものは――嫌いだ。」という言葉に、めっちゃわかる! となりました。
決まった反応が返ってこない動物(人間含む)怖いですよね……。
まあ私は作中の彼女たちとは違ってそこから先何も行動していないのですが!
過去の作品感想:7days、つくも3回サンク、少女琥珀、アリスニャットシング!
(2024/6/14)