2005年夏以前の感想・な行

作品名の後ろは(年齢制限/ページ数/値段/発行年月)をわかる範囲で表示しております。

音沙汰がなくなった同人ソフト体験版はよほど紹介したいもの以外は書きません。

好評価の同人ソフト体験版で、もっと最新のものが出ているのに前の体験版で感想を書いているのは、
「買うことに決めたからもう体験版はプレイしなくてもいいや」と思ったからです。

やっぱり漫画や小説の感想は少ないです。一言くらいしか書くことないのが多いので。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

 

同人ソフト

同人誌
漫画

 

(同人ソフト)

日秋企画

自作の夏〜ファーストコンタクト〜(2001.12)

高校二年の夏休み、せっかくだからなにか形になるものを作りたい。
パソコン作りや服作り。上野、日暮里、秋葉原を舞台に、女の子との自作の夏が始まる。


選択肢あり、自作、二時間足らずで読み終わりました。
システム面は文章変更ができなかったりセーブ数が少なかったりしますが大きな問題はなし。
絵は良い表情のものもありますが、あまり上手いとはいえません。

この「ファーストコンタクト」はプロモ版のようなもの、ということで、
おおまかに四つのルートがあって、そのうち一部はちゃんとしたエンディングまで読むことができます。
話は選択肢で上野、日暮里、秋葉原や学校の被服室、パソコン部部室を選んで、
クラスメイトにパソコン作りを教わったり、後輩に服作りを教えたりします。
半端マニアソフトの渡辺さんがこの作品のタイトルを気に入っていると以前サイトに書かれていましたが、
私もこの「自作の夏」というタイトルは印象に残りましたし、設定も良いと思いました。
だって夏に自作するなんてもう青春以外のなにものでもないじゃないですか。その作る物もとても身近ですし。
主な舞台が電気街や繊維街、アメ横というのも面白いです。

ただ、ゲームそのものの出来はあまり良くありません。
主人公の読み手に対する馴れ馴れしい語りかけがあったり、
会話シーン以外はおざなりだったり、展開の都合よさを強く感じてしまったり。
あとパソコン作りと服作り以外の二ルートは今回読める範囲では自作要素がほとんどなかったのもちょっとマイナス。
それでも、気になっていただけに完全版が出る前に音沙汰なくなってしまったのは残念です。
(2008/6/20)

 

Nirvana Soft

言霊(18禁/1000円/2001.8)

過去にある出来事のため人を信じることができなくなった主人公。
しかし姉のような幼馴染の存在のおかげでそれをなんとか克服でき、
ごく普通の日常を送れるようになっていた。


選択肢あり、恋愛、二〜三時間ほどで読み終わりました。ルートは三つ。
主人公の下の名前だけ変更可。
システム面はバックログが読めないこと、画面の切り替えが遅いことが気になりました。
絵はかなり綺麗。一枚絵は二十六枚+差分。音楽はCDからの読み込み方式。

選択肢で行動を決め、おっとりした幼馴染・美柚、美柚の従妹で勝気な美希、
無愛想なクラスメイト・由佳理の誰かと仲良くなっていきます。
絵が良いので可愛い女の子と仲の良い会話を味わえますが、
起伏があまりなくて、尺も短いためかなりあっさりとした話でした。
ちなみに値段は千円ですが、私は次回作「夏色の空の下で」発表時に
過去の作品として半額で売っていたのでそのときに買いました。
(2008/6/21)

夏色の空の下で(18禁/1000円/2002.12)

中学からの友人と一緒に高校へ進学した結城政宏。
高校でも変わらず仲の良い日々を送っていたが、そこへ女の子が転校してきた。
その転校生はなにやら政宏のことを知っているようだった。


選択肢あり、恋愛、三〜四時間ほどで読み終わりました。ルートは三つ。
システム面はバックログが読めないことが気になります。
絵はかなり綺麗。一枚絵は三十七枚+差分。音楽はCDからの読み込み方式。

選択肢で行動を決め、転校生の美少女・由宇、勝気な友人・真奈美、
同居している姉のような幼馴染・玲香の誰かと仲良くなっていきます。
エンディングまで読んで最初から始めると最終シナリオ「夏色の空の下で」を読めるようになります。
超常現象とか術師とか不思議要素もあり。
真奈美と玲香シナリオがかなりあっさりしていましたし、
由宇シナリオも色々な出来事は起こりますが単調に感じてしまいました。
ただ、前作「言霊」からさらに絵が良くなっていて、特に由宇が言動も含めてとても可愛いかったです。
(2008/6/22)

 

熱血家

刻無 零(1500円/2004.8)

神隠しが起こっていた蓬莱町に住む葛葉翔は
姉の部活の先輩で憧れている水無月春霞に誘われ、とある廃墟を訪れる。
そこで紅い指輪を発見した彼らだったが、そのときから身の回りに不可思議な現象が頻発するようになった。


選択肢なし、伝奇、四〜五時間ほどで読み終わりました。
システム面は立ち絵の切り替え速度を変更できるのが嬉しいですが、
効果音や演出が飛ばせないのとロードするとセーブしたところより前から始まるのが不便でした。
絵は多彩な立ち絵も良いですが、それ以上に一枚絵が可愛いです。一枚絵は三十一枚+差分。
背景も特に自然物が綺麗に描かれていました。
ムービーで挙げたように歌とムービーはお気に入り。
歌入りのOPムービーは起動直後に流れるのですが、毎回飛ばさず最後まで聴いてました。

この「刻無 零」は「刻無」の序章にあたる作品とのことで、
「刻無」とは別の登場人物を主人公として進みます。
OPに絵と第一印象は良かったのですが、文章がとにかく読みにくいですし、話も退屈。
思わせぶりな台詞等にも興味を持てませんでしたし、良いところとそうでないところがはっきりしている作品でした。
(2008/6/23)

 

ののの通信

落日(18禁/1400円/2005.6)

高校三年の秋、周囲が受験勉強一色になる中、主人公はどうしてもその気になれなかった。
そんな彼が見つけたお気に入りの場所が高台の公園。
そしてそこには、別の学校の女の子も訪れていたのだった。


選択肢あり、受験、恋愛、ボイスパッチあり、四時間ほどで読み終わりました。
ルートは三つ。主人公は強制的に名前入力。
システム面は非アクティブだとムービー以外動作しないのが不便ですが、
既読/全てスキップの切り替えができたりと他は問題なし。
絵は可愛いのですがバランスが崩れているものも結構ありました。一枚絵は二十一枚+差分。
OP、EDは共に歌入りムービー。OPが歌、ムービー共なかなか良かったです。

明るい愛美と無口な恋のルートは最初から行けますが、幼馴染の綾ルートは二周目以降のみ。
基本的に一週間のうちの一日が描かれ、それが終わると一週間後、というように毎日ではなく週単位で話が進んでいきます。
どのルートでも共通しているのが受験。
大多数が経験する身近な出来事なので共感するような部分も多く、それゆえに良いと思える場面もありました。それに恋が可愛い。
ただどのルートも短すぎて物足りないところが多分にあり、特に綾ルートは面白い展開だっただけに簡単に終わってしまって残念でした。

過去の作品感想:
魔王軍へようこそ恋ノ橋
(2008/6/25)

 

(漫画)

NOI-GREN

榊さんの個人サークル。オリジナルや海腹川背等の二次創作で活動中です。
グラフィックを担当された「NONETTO-remake&appendix-」の感想は
こちら
初めて作品を買ったのは「BROS-BRONOS」(18禁/FD二枚組/38P/500円/1999.12)初売り時。一緒に既刊二冊買いました。
その「BROS-BRONOS」はメディアがFD(!)のデジタル漫画。
このころまではFDに入った同人ソフトとかCG集をこのサークルさんに限らずよく目にしたのですが、
一〜二年後にはほとんどなくなりました。
内容はマリオのはんまーぶろすとふぁいあぶろすの擬人化ふたなりエロです。
この方の当時の作品の中では結構珍しい作風で端的に言うとおバカなノリ。気楽に読めました。

昔の作品の多くは悪く言えば自己完結。読者なんて知ったことかという話ばかり。
くせのある絵柄とあわせて、同人らしいといえばすごくらしいものでした。
サイトのweb漫画「それゆけ香菜ちゃん」の終話(2003.0215)などを読めば雰囲気がわかるかと。
最近の作品は比較的わかりやすいものが増えています。
どちらにしろずっと買い続けているだけあってこの方の作品好きなんです。

それからまんがタイムきららキャラットで連載中の「CIRCLEさーくる」の感想も少し。
舞台が大学の漫研という近頃よくある題材ではありますが、
無防備に元気印な主人公を中心に面白くて甘酸っぱい良い作品です。
同人作品と違って読む人を選ばない話になっていると感じました。
ただ夜の踏切が出てくるシーン、踏切はこの方の同人誌でよく出てくるアイテムなのでニヤリとしましたが。
(2008/6/24)

 

 

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