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HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

[ Miniature Cast ]

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2008/8〜

価格

-preview night-は500円

年齢制限

なし(やや女性向)

特徴

ミニチュア、探索、女性主人公ノーマル恋愛

-preview night-時点で選択肢あり、エンディングは五種類、十二時間足らずで読み終わりました。
バックログ、オートモード、表示速度変更、既読スキップ、
CG鑑賞、音楽鑑賞、一部シーン回想などがあり、一枚絵は十枚+差分。
セーブデータは四十個まで保存可能です。

 

あらすじ

SCENE1
砂漠の旅芸人のダリアとレンナール。
ダリアは役者として、レンは物書き見習い兼見張り番としてそれなりに働いていた。
そこへ突然シンディと名乗る女性が現れ、ダリアをこの『デザートエリア』とは別のエリアへと誘う。
しかしエリア間の移動は世界の理に反する。そんなことは叶うはずがない…

SCENE2
エリアラインを越えて『アリステルエリア』へとやって来た3人。
ダリアとレンは仲違いをしたまま、お互いに話す機会を見失っている。
雇用主が住まうという屋敷に到着したとき、そこで待ち受けていたのは幼い少女・アリスだった。
動揺を隠せない2人だが、やがてレンの言動が原因でケンカが再発することとなり…

SCENE3
アリスの兄リリフとも出会い、屋敷の人々と賑やかに交流するダリア。
最近屋敷内に出現している『侵入者』は行く手を阻む者を容赦なく傷つけるという話を耳にする。
その夜、アリス付きの預言者であるクウランなる人物が行方不明になるという事件が起こる。
ダリアも捜索に一役買おうとして、シンディとアリスにきつく止められるが…

SCENE4
姿こそ見えないものの、ダリアたちの前に声となって現れた双神はアリスの存在を証明する。
それでも半信半疑のダリアとレンは様々な疑念を晴らそうとクウランに問いかける。
その中で明らかになるアリスがダリアを必要とした理由。また、ある人物に関する不意な事実。
屋敷に残りアリスの為に働くことを決意したダリアは、夜の廊下でリリフと鉢合わせる…

SCENE5
アリスに聞かせる物語を仕入れるため旅に出たダリアたちは未知のエリアへたどり着く。
そこは大空が広がる下、人々は土の中に街を作って暮らすという不可解な場所である。
ダリアたちは小さな劇場を発見し、懐かしさと情報収集の目的から中へ入る。
しかし暗闇と人ごみに紛れ、何者かがダリアを攫っていく…

SCENE6
ダリアたちは更なる物語を得るため、別なエリアへと足を踏み入れる。
だがその様子を一般人に見られてしまい、3人はその少年捜しに奔走する。
・・・
少年・フリートを連れ、それぞれに懊悩しながら屋敷へ戻るダリアたち。
クウランはフリートと出会うなりその術力をもって彼を排除しようとする。
やがてその力の波に飲まれたダリアは意識を失い…

(サークルHPより)

 

この作品について

この-preview night-ではレンルートを最後までとそれに関連するエンディングを読むことができます。
体験版ver1.0の感想はこちら

システム面では多少不具合はありますが、コンフィグ周りなどは特に問題なし。
絵は一枚絵で画面に二人描かれているものの表情、体勢が良かったです。
音楽も特にシリアスなシーンに流れる曲が合っていました。
またOP歌「hallucination」とムービー、ED歌「想春花」もお気に入り。

この作品はOPムービーが流れるまでがとても長いです。私は五時間超かかりました。
ムービー前の部分はプロローグというよりも共通ルートといった方がいいくらいです。
ですがそれでダレることはなく、OPムービーまでも、そこから最後までも読むことができました。
ただ序盤はレンとリリフの諍いが大人気なさ過ぎてちょっとイラっとしました。
そう感じたのは序盤だけですが、リリフはともかくレンはほぼ最後まで大人気ないというかヘタレで、
今回レンルートなため、主人公はなんでこんなのがいいのかなぁと思いましたが、
それでも好きというのが力強く描かれていて説得力がありました。
また、気持ちが通じ合う前はもどかしくも切なく、通じてからは甘くてやっぱり切なく、最後は強固な信頼がまぶしかったです。

(以下ネタバレ反転)
中盤の最初に現実に戻ったシーンではダリアと読み手だけが世界から浮いていて、
その薄皮一枚隔てたような日常にだんだんと実感が伴っていき、
父親とのやりとりで記憶を取り戻すという流れがとても素晴らしかったです。
序盤の日々はまずまず楽しい、だったのですが、中盤から一気に惹き込まれました。
後半も上手く進むかと思えば障害が待っている展開で、その一つ一つに一喜一憂させられました。

あるときから四人でパーティを組んで探索するパートが入るのですが、
それをすることになった動機が消極的というか、意気込んだ末の妥協みたいになっているのがちょっと引っかかりました。
ただこの探索パートとそれによって見ることができるイベントはこの作品の中で一番楽しい箇所でした。
探索パートの詳細はサークルサイト参照、ですが、
簡単に言うと探検してポイントを溜める傍ら、同行したメンバーとの好感度を上げ、
ポイントや好感度等を満たすと色々なイベント、最終的にはエンディングへ繋がる話が読めるようになります。
ヘリオエリア組とのシーンは笑いましたし、合唱団やゆうしゃみかんなどにぎやかなシーンは微笑ましかったです。

ここで探索あれこれ。
探索といっても難しい操作は一切なく、場所とメンバーを決めれば勝手に探して帰ってきます。
体力値というのがあってこれが0になるとそのキャラは一回休みになるのですが、
一番ひ弱なレンでも結構連続して探索できます。
私にとってレンは二〜三回連続して行くと倒れるくらいのイメージだったのでちょっと意外でした。
探索メンバーではフリート一押し。スキル「コレクション」のおかげでおそらく一番ポイントを溜めやすいキャラだと思います。
リリフの「トリートメント」も地味に使えます。
あとナナさんの好感度がものすごく上がりにくいのがミステリアスっぽい感じで合っていました。

キャラクターではフリートが可愛いです。そして一粒で二度おいしいです。
ダリアと沙紀もお気に入り。最初の無邪気なダリアもいいですが、好きを自覚してそれに素直になった彼女はとても魅力的でした。
ヘタレですがレンルートということもあってヘタレですがレンもヘタレですがいいですね。ヘタレですが。おまけに自己中心的ですが。
……うーん、どこがいいんだろう?
あとのクウランもOPムービーの一枚絵のシーンがどういう場面なのか気になります。

波乱万丈、二転三転と様々な出来事が起こる物語ですが、その魅せ方がとても素晴らしい作品でした。
他のルートがどうなるのか本当に楽しみです。

 

(以下[ Miniature Cast ]bookmark#01: Brightly blindlyの感想です・2009/1/22)

[ Miniature Cast ]bookmark#01: Brightly blindly(文庫サイズ/128P/500円)

エリアラインを越えるときにアクシデントが起こり、
目が見えなくなってしまったダリア。
皆はその原因を探ろうとするが…


[ Miniature Cast ]で箱庭探索ができるようになったあとの出来事。
男性キャラがまんべんなく登場とのことですが、
フリートがたくさん活躍しているように感じられたのは贔屓目でしょうか?
逆にレンは全く活躍しなかったように思えます。

-preview night-ではあまりダリアと接点がなかったノラとナナさんが目の見えないダリアと関わるシーンは
妙にお互いの言動に色気があってドキドキしました。
あとアリスの暴走台詞がゲーム版のウインドウモードでは適当なところでページ送りが入りますが、
こちらはいっぺんに切れ目なくマシンガントークしていてウザかった圧倒されました。
ゲーム本編が気に入ったのならば楽しめる作品だと思います。

 

(以下[ Miniature Cast ]エイプリルフール&人気投票08年夏の陣記念☆合同ミニゲームver1.0の感想です・2009/6/19)

[ Miniature Cast ]エイプリルフール&人気投票08年夏の陣記念☆合同ミニゲームver1.0(フリーソフト)

ある朝、起きるとみんなの人格が入れ替わっていた。
ダリア達は誰が誰と入れ替わったのかを確かめながら、原因を探していくのだった。


選択肢無し、四十五分足らずで読み終わりました。
[Miniature Cast]のエイプリルフール番外編。
システム、絵、音楽などは本編と同様。

誰が誰なのかその時点で判明している分を入力して、正解すると次のシーンを読むことができます。
なので少なくとも[Miniature Cast]体験版までプレイしていることが前提です。
所謂入れ替わりネタですが、カオスっぷりが異常。
序盤で全員誰が誰か当てても間違い扱いになってしまうのがちょっと残念でしたが、
普段では有り得ない口調で話す登場人物達に終始ニヤニヤが止まりませんでした。
文句なくおすすめ。本当に面白かったです。

(以下ネタバレ反転)
ノラさんオンステージでしたね。
一番最初の「……うわ。」にちょっとだけ違和感を覚えつつもすっかり騙されました。
というかそれ以上にノラ相手に照れていたレンとリリフが非常に哀れでした。


過去の作品感想:
秋風夜空〜BOY MEETS UFO〜いのちのシルエット

 

 

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