カタリスト
HP
サークルについて
オリジナルのノベルゲームを制作されています。
作品
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2015/8 |
価格 |
1000円(夏コミ頒布時) |
年齢制限 |
なし |
特徴 |
深海サスペンス、科学 |
選択肢あり、十七時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読/未読スキップ、音楽鑑賞などがあり、
セーブデータは60個まで保存可能です。
あらすじ
「どうすれば、彼女たちは生きてあの海を出ることができたのか。
もし、違う選択をすれば、結果は変わっていたのか」
2033年8月1日、
深海遊覧船は水深700mの海底に沈んだ。
一瞬にして失われた50名の生命。
残された者たちは、閉ざされた深海で生存への道を模索する。
だが、その水底には、彼らが予想もしなかった脅威が潜んでいた。
“二人の生存者”の片割れは、
繰り返す記録と記憶の果てに、彼女たちを救うことができるのか。
「生存者を決めるのは、あなたです」
これは正解のないノベルゲーム。
(公式サイトあらすじより)
この作品について
以前掲載した本編αの感想です。
*****
デイグラシアの羅針盤 本編α
2033年8月1日、多くの乗客を乗せた深海遊覧船SHEEPVは沈没し半分近くの区画に水が入り込んでしまった。
生き残ったのは、わずかに数人。加えて機器が動かなくなり、外部との連絡も取れなくなってしまう。
事故の理由とは? 深海に潜むものとは? 彼らは無事に生還することができるのだろうか?
選択肢なし、深海サスペンスADVとのこと、十時間足らずで読み終わりました。名前入力あり。
システムは場所表示や時刻表示など、いつどこでの出来事なのかがわかりやすかったです。
……意図的にか表示されないシーンもありますが!
音楽は特に合わないような箇所なし。OPにムービーあり。
絵は場面ごとの感情に合った表情になっていました。
本編αは特定ルートを最終日までプレイ可能とのこと。一区切りつきますが明かされない事もたくさん残っています。
深海で動かなくなった潜水艦内でなんとかして生還しようとしていきますが、
機器のトラブルや人同士の諍い、怪しげな深海生物など様々な困難が襲いかかってきます。
主人公? が添乗員がすぐそばにいるときでも独断で行動したり、
タイムリミットと言われた時間を過ぎても当面問題なさそうだったり、
他にもいくつか本筋とは関係なさそうな部分で腑に落ちない箇所がありました。
ですが、深海で身動きとれない閉塞感や、次に何が起こるか分からない緊迫感にはドキドキさせられましたし、
深海豆知識や進化の話にはわくわくさせられました。
なにより今回語られていない部分で何が起こっていたのか興味をそそられ、続編を読みたくなる作品でした。
あと、ときわが絡むコメディシーンが結構な割合で後々致命的な要因になっていて、
こんなのんきな空気のまま追いつめられる主人公が不憫になります……が、
もしそのコメディもときわが意図的に作ったものだったら…………ときわ、恐ろしい子!
*****
以下完成版についてです。
完成版では本編αに収録されているルートにの他に2つ、合計3つのルートが収録されています。
システム、音楽は本編αと同様。OP二種類とOP歌、ED歌あり。
絵は一枚絵が何枚か追加されていました。
二周目も一周目同様、少しずつ明かされていくも何が起こっているのかわからない手探りのドキドキがありましたが、
最善と言いつつも傍から見たら突っ込みたくなるようなもどかしさがあることは否めませんでした。
しかし三周目は集大成といった感じで、全員が協力し、情報が開示され、目的へと進んでいく、その一歩一歩にカタルシスを覚えました。
ときわがことあるごとに言い、他の人達も口にする過去と未来に対する心構えに胸を打つものがありましたし、
様々な事象がこう繋がるのか! という全体の構成にも感嘆させられます。
また、考察したい欲をくすぐる所も特長であり……
少しだけ私も考察してみました!↓
(以下ネタバレの為反転)
・全部シミュレーション
・一周目が実際にあった出来事
・三周目が実際にあった出来事
の何れかであると思いますが、私は三周目が実際にあった出来事であると思いました。
プロローグ及びエクストラシナリオはオニキスには入っていないので実際にあった出来事であり、
三周目以外ではアルゴフロートにオニキスを搭載させていないため一瀬がオニキスを発見したシーンと食い違ってしまいます。
スーパーフレアが起こったにもかかわらず一・二周目で通信ができたり、SHEEP一号での救助が来るというのも、
SHEEPVがブラックボックスに収集したデータによるシミュレーションではスーパーフレア発生の事実が折り込まれておらず、
黎理の妨害さえなければ地上と連絡が取れるはずだとシミュレーターが判断したと考えられます。
また、最後に生存者六人と出るのは、光理が搭乗者名簿に載っていなかったから数に入れられなかっただけで、
実際には七人生還したのではないかと……信じたいです。
SHEEPV前方区画が海上に出てすぐ一葉と一瀬が会えたということは、
一瀬が
光理から、ときわにあとで追いかけると言われたということを聞いてROMLESと望に頼み込んだからではないでしょうか。
オニキスに入っている情報だけで浮上可能だとはわからないはずですので。
一周目二周目は新しいROMLESテーマパークのアトラクション「生還率4%」とか「謎の巨大スケーリーフットを追え!」とかを名前入力した人が体験しているんじゃないですかね(なげやり)
縁さんは散々脱出を妨害したのでアトラクションに出向させられてキャストをしているのです……