RAIN HILLS
HP

サークルについて

羽零さんの個人サークルでLeaf系小説を中心に活動されています。
「My Sweet Home」はRAIN HILLSの他に「よかれとおもってやったのに」
「SpiritGuide」「安心な僕ら」の4サークルによる合同制作となっております。
「よかれとおもってやったのに」はLeaf&Key系の小説、楽譜などを制作されています。
「SpiritGuide」はJOEさんの個人サークルでCG集や漫画を発行されています。
「安心な僕ら」は春日森さんの個人サークルでアレンジCDや楽譜を制作されています。
2004年に制作メンバーの何人かが商業メーカー「HappyEnd」を立ち上げられました。

 

作品

My Sweet Home

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2003/4

価格

1000円

年齢制限

18禁

特徴

空気、家族、妹

選択肢ありの中編ノベルゲームで、パッケージはDVDケースです。
バックログ、既読スキップ、表示速度変更、
CG閲覧、サウンドモードなどがあり、
セーブデータは14個まで保存可能です。

 

あらすじ

十数年前。
主人公・勇は、皆樹、亮輔と共に
奇妙な同居生活を始めることとなった。

「同居人なのか家族なのか」。
曖昧な関係のままの暮らしが続く中で
勇と皆樹は成長し、そしてそれぞれの恋をした。

叶うかどうかも分からない初恋と、三人の関係の間で、
目に見えない小さな変化が始まってゆく……。

(サークルHPより)

 

この作品について

このサイトを開設するきっかけの一つになった作品です。
同人ノベルとして、月姫やひぐらしのなく頃にに匹敵する位の作品だと思っているのに、
何故あまり話題にならないのか、と不満が抑えきれなくなりました。

素晴らしいのは最初から最後までずっとプレイする側をも包み込んでくるその空気です。
切なくて、危うくて、くすぐったくて、そして微かな焦燥と、たくさんの安らぎ。
そんな色々が混ざった、やさしい空気に浸り、一文一文をじっくりと噛み締め、
最後まで読み終えたあとも思い返すたびに胸がいっぱいになる…そんな作品です。

そして、丹念な人物描写も素晴らしいです。
この作品は決して長い話ではなく、登場人物も少なく、舞台となる場所もごく限られていますが、
それだけに一人一人、一瞬一瞬がしっかりと描かれており、
登場人物をとても魅力的なものとしています。

システム面では特筆すべき所はありません。問題なくプレイできる筈です。
絵は、Hシーンにやや違和感を感じますが
立ち絵は少ないながら皆樹をよく表しています。
音楽は印象に残るものではありません。
しかしそれは出来が悪いからではなくて完全に作品の世界に溶け込んでいるからで、
なくてはならないものになっています。

こんな文章で伝えられるとは思いません。
イベントの他にあきばお〜ホワイトキャンバスに在庫がありますので(2005年5月末)
とにかく、プレイしてみてください。

 

(以下リメイク版についての文章です・2008/1/2)

My Sweet Home(18禁)/よかれとおもってやったのに+chocoBOX(3000円)
+オリジナルサウンドトラック・マウスパッド

幼い頃。
少年は望む望まざるに関わらず、この場所で暮らすこととなった。

頑なに目を逸らそうとする父親と、
いつもどこか遠くを見つめている妹と、そして、少年と。
血の繋がらない三人の共同生活は、噛み合わないながらも、
それでもほのかに交じり合いながら続いてきた。

このまま変わらないでいられたなら。
でも、変わってゆけるのなら。

曖昧な関係に訪れた小さな転機。
少年と少女は成長し、そしてそれぞれの恋をした。

(サークルHPより)


選択肢あり、家族、ボイスあり、五時間と四十五分ほどで読み終わりました。
2003年4月に発表された作品のリメイク。ルートは二つ。
システムは一通り揃っていて問題なし。
ただしマウスオーバーしたときやクリックしたときに効果音が鳴る箇所が結構あるのですが、
ボイスリピートを選択したときも鳴るのはどうかと思いました。
この機能はボイスを聞きたくて使うはずなのに、そのボイスの最初の方が邪魔されます。

こんなことを書いているように、私はこの作品のオリジナル版を特別視している部分が多分にあるため、
ここから先はそれを踏まえた上で読んでください。
リメイクということで、どうしてもオリジナルと比べてしまうことがいくつかありました。
細かいところは書きませんが、一番気になったのは背景。
3Dのはっきりとした背景に変わっているのですが、
それがこの作品の持つ空気にそぐわないように感じられてしまいました。

絵はちょっと胸が大きすぎるんじゃないかと思いましたが良かったです。
特に布団に包まっている皆樹の一枚絵がお気に入り。
音楽はいくつか曲が入れ替わっただけ。
新しい曲も場面に合っていました。
ただオリジナルOP「curtain」が使われなかったのはちょっと寂しいです。
文章はほとんどそのままなので言いたいことはオリジナル版で書きましたし詳細は割愛。
もう何回読んだか覚えていませんが、それでもやっぱり素晴らしかったです。おすすめ。

それだけにネックとなるのは値段。
サウンドトラックやマウスパッド付で3000円なのですが、
リメイクなのですしもっと手に取りやすい値段にしてもらいたかったなと思いました。

 

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