ClosedCircle
HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

秘密結社からの招待状および挑戦状

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2019/12〜2020/4

価格

500円

年齢制限

なし

特徴

魔述、第四の壁、オムニバス

選択肢あり、テキストは六時間で読み終わりましたが、
一か所だけ進め方がわからず四時間ほど悩んだ末、サークル様に助けを求めてしまいました。
(わかってみればなんでできなかったんだろう自分……というものでしたが)
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読/未読スキップ、 CGモード、音楽鑑賞などがあり、 セーブデータは36個まで保存可能です。

 

あらすじ

情報漏洩により
秘密を識ってしまったあなたを、
私たちの本拠にお招き致します。

 永遠の夜――極夜の館で
専属のメイドのおもてなしをお受けください。

 もしお気が向きましたら、我々の手に
負えない“2つ”の謎に挑戦してみてはいかが
でしょうか。

(中略)

鍵はどうぞ、最後までお持ちくださるようお願いいたします。

(招待状より)

 

この作品について

※現在(2020/4/11時点)、期間限定で「招待状と鍵」を通信販売中です

「月曜日だった少女」「ツァリーツァ、孤島、研究所にて」「消えるジャックザリパー」「不連続千夜一夜」の四話を収録。
名前変更あり。

クラウンワークス虚実概論」に登場する「秘密結社bldk」からの招待状を受け取った「あなた」が秘密結社のある極夜館を訪れ、
メイドの久世千子(くぜちこ)に世話をされながら秘密結社からの挑戦状と称した物語をロールプレイしていきます。

システムは一通り揃っているだけでなく、
ストーリー進行によって設定画面が変化したり、
メニューボタンを通常の用途以外で使用する場面があったりと演出としても使用されていました。
音楽はフリー素材のBGMが中心ですが、それぞれの場面に合った曲が使用されています。
絵は部屋を模したタイトル画面や、各話の背景が美しかったですし、
「月曜日だった少女」で芋虫に抱えられる妻重里咲(つましなりざ)の唇がとても色気ありました。
それから解剖時のサイファー(仮)がおっぱいデカく見えますが錯覚でしょうか……?
あとガーゴイルが不気味でしたし、千子さんはいつも綺麗で可愛かったです。一枚絵は三十七枚+差分。

「月曜日だった少女」は、生徒が魔述を扱う学園にやってきた妻重里咲が紆余曲折あり秘密結社に所属しますが、
曜日の名を冠した幹部が曜日順に殺されていく事件が発生します。
穴だらけな秘密結社の内情が笑えながらも、
不可解な殺され方をしていく結社員に犯人が分からない不安感を覚えましたし、
怜悧な里咲と幻想的なヨルの対比となる終盤も印象的でした。

「ツァリーツァ、孤島、研究所にて」は「クラウンワークス虚実概論」の半年ほど前の話で、
おこりんぼな所長、アナとなって、ツァリーツァ(おそらくは「クラウンワークス虚実概論」のメインキャラクター、巴)と
研究を行おうとした矢先に事件が起こります。
お酒を飲んだアナやツァリーツァは可愛くて、色々なものを薙ぎ倒すツァリーツァは格好良かったです。
今現実で起こっている感染症ともちょっと関連するような内容でタイムリーでしたし、
PCRや遠心分離は大学で行っていたので懐かしさも覚えました。

「消えるジャック・ザ・リパー」十九世紀のイギリスで医学生のサイファー(仮)とローランドと、
牧師スノウが、ロンドンに蔓延る病に挑んでいきます。
サイファー(仮)が相変わらず尊大で(でもなんだかんだやさしい……)、
それに見合った能力を見せてくれるので●●(検閲)ならずとも惚れてしまいます。
くいだおれする千子さんも可愛いです。

「不連続千夜一夜」はそれまでの三つの話(特に三番目の話)を受けて秘密結社の当主に会いに行きます。
それまでの話の違う解釈が披露されてなるほど、と思えました。
そして「クラウンワークス虚実概論」との関連、
招待状という形式で実際の鍵と共に頒布されていたことを話に織り込んでいる構成と演出が素晴らしいです。
この招待状を手に入れるプレイヤーがどのような属性か、
この話はどこで展開されているのか、
千夜一夜で留めているのは何なのか、
どうすれば彼女に手が届くのか。
私を鮮やかに巻き込んで綴られた物語はまさに魔述。言葉と論理の力をまざまざと見せつけられました。

この作品単体でも楽しめるでしょうし、「クラウンワークス虚実概論」を読んでいればよりいっそうのめり込むこと請け合いです。
万が一未プレイで招待状を受け取った方は、是非「クラウンワークス虚実概論」を入手して読んでから極夜館を訪れてください。
(1章まではフリーでプレイ可能です)

 

私が手にした招待状と鍵は、彼らと私をたしかに繋げてくれました。

 

 

 

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