2005年夏以前の感想・や・ら・わ行

作品名の後ろは(年齢制限/ページ数/値段/発行年月)をわかる範囲で表示しております。

音沙汰がなくなった同人ソフト体験版はよほど紹介したいもの以外は書きません。

好評価の同人ソフト体験版で、もっと最新のものが出ているのに前の体験版で感想を書いているのは、
「買うことに決めたからもう体験版はプレイしなくてもいいや」と思ったからです。

やっぱり漫画や小説の感想は少ないです。一言くらいしか書くことないのが多いので。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

 

同人ソフト

同人誌
漫画

 

(同人ソフト)

遊牧生活

Cafe au lait C66体験版(2004.8)

その昔、騎士と魔術師が対峙していた。
そして現代、葦崎奏と神坂来聡は大学生活を満喫していたが、
街では連続失踪事件が起こっていたのだった。


選択肢なし、ファンタジービジュアルノベルとのこと、一時間半ほどで読み終わりました。
システム面は一通りそろっているものの、画面切り替えが遅いのが難点。
絵は笑顔が良いですがあまり上手いとはいえません。
音楽はフリー素材ながら多くの場面でそこに合った曲が使われています。
ただ戦闘曲だけ微妙に和風な箇所があって違和感を覚えました。

この体験版では全四章のうち、プロローグと第一章を収録。
現代が舞台の第一章は日常シーンにあまり変化がなく、退屈に感じられてしまいました。
また最後のほうの敵と対峙するシーンで、発言者が変わるごとに画面も切り替わるのがくどかったです。
反面過去が舞台のプロローグは人を超えた力を持った者同士の浮世離れした会話が良い。
その過去編と共に現代も体験版以降は大きな動きがありそうで楽しみ…なのですが、現在は凍結中とのこと。残念です。

過去の作品感想:
のこされたあいのゆめ
(2008/7/20)

 

よかれとおもってやったのに/SpiritGuide/安心な僕ら

回帰する星霜(18禁/500円/2003.8)

八月の終わり、物書きをしている赤城の部屋に恋人に会いに来たという少女と、ここで夫の帰りを待つという女性が突然やってきた。
混乱する中、とりあえず身の上話を始める二人。その話に、赤城は引っかかるものがあった。


選択肢二つだけ、恋愛、仕事と私、一時間足らずで読み終わりました。
現在はDL版が入手可能でそちらは700円。
システム面は画面切り替えが遅いのが難点。
絵は枚数が少なくて変化に乏しいところがありますがなかなか良いです。一枚絵は七枚。
音楽は四曲と少ないですがゆったりとしたほんのり幻想的な曲で作品に合っています。

最初は選択肢が一つしかなく、二種類のエンディングにしか行けませんが、
後でもう一つ選択肢が追加されます。なのでエンディングは三つ。
この作品を始めてプレイしたときはもう「My Sweet Home」を読んだ後でした。
そのため多大な期待を抱いていたので、悪くないもののすぐ終わってしまう物足りない話、としか思いませんでした。
でも今回、この文章を書くために読み直してみたのですがだいぶ印象が変わりました。
起こる出来事は少なくてもその分それぞれの言動とそこから読み取れる心情は丁寧に描かれていましたし、
最初の一件落着エンドの終わりに交わされる会話が、
最後のエンドの終わりに繋がっていて、その構成も綺麗でした。
何時間もかかる作品を期待して肩透かしをくらいましたが、
そういった先入観なしに読んでみるとしっかりと作られた良い短編でした。

過去の作品感想:
My Sweet HomeMy Sweet Home(リメイク)
(2008/7/21)

 

路地裏迷宮案内

かざり窓の少女(?円/2001.8)

ちょっと不真面目な高校生の相馬透は最近妙な夢を見るようになった。
しかしそのことは大して気にせず日々を送るうち、目立たないクラスメイトの町田愛と親しくなっていった。


選択肢なし、夢、一時間ほどで読み終わりました。
システム面はバックログが読めないこととメニュー画面が出るのが遅いことが気になりました。
でもシナリオジャンプモードがついているのはありがたかったです。
絵は一見すると結構良いのですがじっくり見ると体つきなどに違和感があります。
音楽は曲数は少ないものの控えめな曲調で裏方として話の雰囲気作りに一役買っていました。

五日間の話で、町田愛とちょっとずつ会話を交わすようになっていき、最終日を迎えます。
作品を通して伝えたいことというか、テーマは(おそらく)わかるのですが、
その山場で大風呂敷が広げられていて説得力が薄れてしまったように思いました。
愛との会話での微妙な距離はよく描けていると感じられたので、最後までその日常を舞台にしてほしかったです。
(2008/7/23)

 

WONDROUS pharmacy

throughout CAT.(?円/2004.8)

美大生の都馬憲吾は親が仕事で海外へ行っているため、
妹の鈴葉と二人暮らし…ではなく猫のグレイも一緒に暮らしていた。
朝はいつもグレイに圧し掛かられて起こされる日々を送る中、妹のほかに二人の女性とも親しくしていたのだった。


選択肢あり、猫、空、二時間と少しで読み終わりました。
システム面は機能少なめですが最低限のものはあり。とはいえかなり不親切なつくりです。
絵は一枚絵はまずまずでしたが立ち絵は結構違和感を覚えました。
音楽は場面に合っていないものがあったりしました。
またOP(と一部のED)は歌入りなのですが、音質、歌声共にイマイチ。
それを止め絵一枚表示される中、スキップ不可で聞かされるのはちょっとキツいです。

エンディングリストやCG閲覧モードがないので間違っているかもしれませんが、
一週間の話で、妹の鈴葉と、片目がほとんど視えない妹の友人狩尾美香、
憲吾の高校時代の同級生である豪戸羊子の三人のルートがあって、エンディングは全部で五つ。
ただし妹のみエンディング一つで、それも美香ルートのバッドっぽい位置づけに思えました。

猫とだらだら過ごしたり、色々な猫が出てきたり、猫の立ち絵や一枚絵が可愛かったりと猫好きにおすすめ、と言いたい所ですが、
バッドエンド三つ中二つでそれまでをひっくり返されるような終わり方をするので
本気で本当にどうしようもなく猫が好きという方は不快に思われるかもしれません。
また人同士でも微妙にどろどろしていて軽く人間不信になれます。
それからシーンごとのつながりが希薄で、唐突に感じられる部分も多くありました。
と良くない部分を多く挙げていますが、シーン単位では楽しかったり雰囲気が良かったりする所が多くあって、
特に雨が降っているときの風情には胸に沁みるものがあります。
なので全体の構成をしっかり組んだ上で丁寧に作れば面白い作品になりそうだっただけに残念でした。
(2008/7/24)

 

 

(漫画)

Left side

イラストレーターの左さんの個人サークル。
左さんは
Surfersparadiseで新着をチェックしていたときに登録されたバナーを見てその絵に一目惚れしました。
透き通るような女の子の絵が素晴らしかったです。
で、その年のコミックマーケットに参加されるということで喜び勇んで買いに行ったのですが、
漫画本「a secret loyalty」(18禁/B5/24P/500円くらい/2000.12)を実際に読んでみると…
盛り上がりもなくわかりにくい話で、絵もあまり良いとは言えませんでした(そしてエロくもなく)
一年後に発行された「嫌よ嫌よも好きのうち!!」(18禁/B5/30P/500円くらい/2001.12)も同様で、
ああ、この方はイラスト描きなのだなぁとしみじみ思ったものです。
でも、そのイラストは現在、一目惚れした当時よりさらに美麗になっているのがすごいです。
(2008/7/22)

 

 

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