猫丸堂
HP
サークルについて
オリジナルのノベルゲーム・SLGを制作されています。
作品
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2008/8 |
価格 |
1000円 |
年齢制限 |
18禁 |
特徴 |
邪ノ嗤フ刻・禽ノ哭ク刻プラスディスク |
選択肢なし。九時間足らずで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、既読スキップ、オートモード、CG閲覧などがあり、
セーブデータは100個まで保存可能です。
あらすじ
邪ノ嗤フ刻外伝
「混血の娘」
「邪ノ嗤フ刻」設定資料集より
「出会い」
禽ノ哭ク刻
「サトゥルヌスルート」
禽ノ哭ク刻サイドストーリー
「執筆活動」
「禽ノ哭ク刻」設定資料集より
「告白」
邪ノ嗤フ刻・禽ノ哭ク刻クロスオーバー
「気になるお茶会」
「鬼流サンちの家庭の事情」
邪狩りのことはこれで万全!
「やんデレで見る邪狩り入門」
次回作紹介
「ティルナノグ」
を収録。
この作品について
まずは禽ノ哭ク刻の感想を載せます。
「大獄事件から四年後、高岡市に正体不明の存在、ジャバウォックが現れる。
若手の邪狩り、御厨 雪はそれまでのほほんと過ごしていたが、
ジャバウォックとそれを巡る人々に関わっていくことになる。
選択肢あり、伝奇、SLG。ルートは三つとバッドルート、隠しルートが一つずつ。
三つのルート分岐後はそれぞれ四時間ほど、他二つは一〜二時間ほど、
共通部分と併せて二十時間ほどで読み終わりました。
システム面ではスキップが遅いこと、バックログ量が少ないこと、
画像表示モードからワンクリックでは通常画面に戻れないこと、
シーンスキップONにしているとシーンスキップしないを選んでも
少し場面が飛ばされることが気になりました。誤字脱字も多め。
でもシーンスキップがあるのは二周目以降ありがたかったです。
SLGパートは回避をおろそかにしていたら
クリティカル一発でゲームオーバーの憂き目に何回か遭ってしまいました。
話は、他人を真剣に気にかけることがなかった雪が変わっていく過程が、
ジャバウォックが現れたことで引き起こされる事件と平行して描かれています。
基本のほほんとした雪ですが後半はそれに真剣さが加わってより好ましく思えました。
それからゲーム序〜中盤にも一定の間隔でHシーンが出てくる配慮が良いです。
でもキツネさん連続はちょっと飽きました。
キャラクターでは御月がヘタレでお気に入り。
こういう凛とした黒髪長髪ヒロインは最初主人公より強いことが多いですが、
最初から最後まで主人公のほうが強いのが微笑ましいです。
どのルートも楽しめましたが特に隠しルートの
寂しさや切なさを抱えつつも進んでいくラストが良かったです。」
邪ノ嗤フ刻は未読なのですが、外伝などは問題なく読めました。
また今回SLGパートはありません。
システム面は特に問題なし。
一番良かったのは「サトゥルヌスルート」
六時間と少しで読み終わりました。
御厨雪の主武装である鎌、サトゥルヌスことサトル君のシナリオ。
雪の右手に宿り、戦闘時には鎌として現れるだけだったサトル君に自由に動ける体ができます。
プラスディスクという扱いですが本編に沿ったストーリーで、
本編の各シナリオと遜色のない、それどころか私にとっては一番お気に入りのルートでした。
前半は体を得て動き回るサトル君が微笑ましくて、特に焼肉を食べるシーンが笑えました。
もっともそうしてサトル君と共に過ごす期間は本当に短いのですが、
それがとても濃密で後半の展開、お互いがお互いのことを想う気持ちにこのうえなく説得力があります。
本編でも好きなキャラクターの一人でしたが、
このルートを読み終えてみるとむしろ正ヒロインだろうと断言したくなるくらいにお気に入りになりました。
また「サトゥルヌスルート」を読み終えると出現する「気になるお茶会」「執筆活動」は、
どうしようもなくはっちゃけていて笑いが止まりません。
なかでも「気になるお茶会」のラストなどは一文ごとにニヤニヤしっぱなしでした。
プラスディスクらしいなんでもありの話もあれば、本編顔負けの素晴らしい話もあり、大満足の一本でした。