フラガリア
HP
サークルについて
オリジナルのノベルゲームを制作されています。
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2016/12 |
価格 |
各部それぞれ500円 |
年齢制限 |
なし |
特徴 |
正義、子供と大人、願い、流れ |
選択肢ありですが一本道、全て合わせて三十七時間半ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモード、CG閲覧、チャプターセレクトなどがあり、
セーブデータは20個まで保存可能です。
あらすじ
転校生の村上太陽は元ひきこもりの高校二年。
転校先の鏡原高校で新しい生活を夢見ていた。
ところが、突如現れた「悪の軍団」に夢は脆くも砕かれる。
今にも支配されんとする学校。
もはやこれまでかというそのとき――。
――正義の戦隊ヒーローが登場する。
青春を送るはずだった学校には正義と悪が存在していた。
「一年前」をキーワードに繰り広げられる覇権争い。
すべてはこの世界を取り巻く「流れ」の引き起こした結末だった。
(公式サイトあらすじより)
この作品について
まず子供と大人と○○の話までの感想を再掲載いたします。
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カガミハラ/ジャスティス−子供と○○と○○の話−(500円)
名門校の鏡原高校へ転校してきた村上太陽は八月一日宮遥(ほずのみやはるか)と親しくなり、学校を案内してもらっていると、
生徒を弾圧する悪の組織と、それを阻もうとする戦隊ヒーローを目の当たりにする。
そのまま彼は遥が所属する報道部の活動に協力することになり、ヒーローを取材しようと奔走するのだった。
選択肢なし、戦隊ヒーロー、過去、五時間半足らずで読み終わりました。修正パッチあり。
システム、音楽は特に問題なし。
絵は色遣いとかセンスあるなーと思いました。パラメーターやライフゲージが出てくる戦闘画面も格好いいです。
報道部の二人がヒーローや悪の組織について取材していくうちに、話は複雑な様相を呈していきます。
一番最初の遥視点が中盤以降の遥の言動と食い違っていて必要ないのではと感じました。
また、全体的にとっちらかっているというか、視点も展開も頻繁に転換があり、その上唐突なのでまとまりがなかったですし、
色々な登場人物が断言をすることが多く、でもそれが覆されることが多くもやもやしました。
ラストも謎が明かされないまま終わってしまいます。
あとがきで続き物であることがわかりますが作品ページややパッケージに記載はなし。
序盤の遥との仲の良さや楽しい楽しい部活動は微笑ましかったですし、
戦隊ヒーローというものは燃えるものがあり、またタイトル画面などのデザインも良かったものの、
ひっかかってしまう部分も多かった作品でした。
(2012/4/28)
カガミハラ/ジャスティス −子供と◯◯と◯◯の話− 決定版(500円)
カガミハラ/ジャスティス −子供と大人と◯◯の話− 2(500円)
選択肢ありですが一本道、陰謀、すれ違い、仲間、
第一部「−子供と◯◯と◯◯の話− 決定版」は十時間、
第二部の「−子供と大人と◯◯の話− 2」は十二時間半ほどで読み終わりました。
システムは不便を感じませんし、メニューやセーブ画面などのデザインも洗練されていました。
音楽は特に緊迫感ある場面でそれをより高めるようなものが使用されていました。
絵は引いた構図で登場人物の全身が描かれている一枚絵が、
街などそこに彼らが確かに存在していると思わせられるもので印象的でした。
一枚絵は「−子供と大人と◯◯の話− 2」では十八枚+差分。
「−子供と◯◯と◯◯の話− 決定版」はギャラリーモードがないので不明。
「−子供と◯◯と◯◯の話− 決定版」はヒーロー騒動にまつわる
「−子供と◯◯と◯◯の話−」と「−子供と◯◯と◯◯の話− 2」を収録。
「−子供と大人と◯◯の話− 2」ではヒーロー騒動よりも後の話や、一年前の話など、
「橘常葉編」「楠木あかね編」「柊乃亜編」が収録されており、今後「八月一日宮遥編」が発表されるとのこと。
「−子供と◯◯と◯◯の話−」ではわけがわからないまま終わってしまいますが、
「−子供と◯◯と◯◯の話− 2」はそれを踏まえて、いがみ合っていた者同士の共闘が熱い!
「橘常葉編」は第二部の導入ということで「−子供と◯◯と◯◯の話−」と同様に何が起こっているのかわからないまま。
第一部以上にどこまでが敵なのかわからない恐ろしさがありました。
「楠木あかね編」は遥達が一年前に体験したことが明かされます。
前例がありながら周大翔の奇行の原因に誰も気付かないのかな? とちょっと気になりましたが、
学友会の興亡には一喜一憂させられましたし、椿の苛烈な想いには凄味がありました。
「柊乃亜編」は初っ端から常葉とあかねにぞわっとさせられ、
中盤は「−子供と◯◯と◯◯の話−」からの懸案事項解決に達成感とやるせなさを、
終盤は一気に燃え上がる展開に引き込まれました。
まだ明かされないことや、人ならざる力が絡んできたりと全貌が見えないままですが、どう着地するのか今後の展開が楽しみです。
(2014/10/11)
カガミハラ/ジャスティス −子供と大人と○○の話−3(500円)
選択肢ありですが一本道、陰謀、すれ違い、仲間、四時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽、絵は「子供と大人と◯◯の話− 2」と同様。
「カガミハラ/ジャスティス−子供と大人と○○の話−3」はヒーロー騒動よりも後の話で「八月一日宮遥編」が追加されています。
いままでの「子供と大人と◯◯の話−」ではほとんど語られなかった八月一日宮遥の行動が明かされます。
規模はぐんと大きくなりましたが問題のキモは学園内でのことと同じで、ままならなさにやるせなくなる話でした。
次は最終章になるのでしょうか?
「子供と大人と◯◯の話−」の結果、だいぶ寂しくなってしまいましたが村上さんの活躍が楽しみです。
(ネタバレのため反転)
なんだか今回は伊里栖にかなり誘導されていた気がします。……黒幕だったりして
(2015/2/19)
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カガミハラ/ジャスティス−子供と大人と戦争の話−/フラガリア(500円)
選択肢ありですが一本道、十時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽、絵はいままでの作品と同様。
「子供と大人と戦争の話」の一枚絵は二枚。
また、スタッフロールが目を引きました。
「子供と大人と戦争の話」の詳細は割愛いたしますが、
大人達が都合よく動きすぎるきらいはあるものの、それでもなお面白かったですし、刺さるものがあります。
特に終盤は次から次へと事態が進行していって、息つく間もなく物語に惹き込まれました。
作中で「子供と大人と○○の話」までのあらすじが語られるのも有難かったです。
全編を通じて読みやすく、その上先が気になる展開の連続で時間を忘れて読み進められるテキスト、構成でしたし、
小気味いいUIや、各場面でのBGM・効果音、印象的な一枚絵に表情豊かな立ち絵などと相まって、
最初から最後まで様々なことに一喜一憂できました。
おかしいと思うことがありつつも事なかれ主義な日々を過ごす大人(自分)には耳が痛いこともありましたし、
きっと子供にとっても得るものがある内容であり、子供も大人も読んでほしいと願う作品でした。
(以下カガミハラ/ジャスティスC92追加シナリオについての文章です・2017/8/16)
カガミハラ/ジャスティスC92追加シナリオ(全部入りパッケージで1500円)
カガミハラ/ジャスティスの追加シナリオを八つ収録。
選択肢なし、四十五分ほどで読み終わりました。
三月十四日日向と四月一日聖の話「噂のふたり」「噂のふたり2」は煙草共有シーン読んで常葉みたいになります。二人を見守りたい!
学友会館(部室棟)の怪談話「壁のシミ」前座の怪談話が怖いです……女の子が夜に学友会館を出られなくなる心理が特に。
八月一日宮遥が違和感を抱く「違和感の新芽」は結局冒頭の違和感は解決しないままなんですが……!
「子供と〇〇と〇〇の話」での鏡原高校新聞部の話「新聞部」は本編同様の正体が見えないうすら寒さがありました。
村上太陽と四月一日聖の話「大人の語らい」生徒会長と同じ動機でなくて良かった……
本編が始まる前の風紀委員長鏡原旭の話「セイトカイザー」は可愛いです。
四年前の話「はじまりのヒーロー」この年代だからできる解決法という気がしました。
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2022/8 |
価格 |
2000円 |
年齢制限 |
なし |
特徴 |
ボーイミーツガール、離島、魔法 |
選択肢ありですが一本道、ボイスあり。十一時間十五分ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモード、スキップ、CGモードなどがあり、
セーブデータは50個まで保存可能です。
あらすじ
幼い頃に両親を亡くした「西銘光」は、高校一年生の春、育ての親である叔母から祖父の家で暮らすよう言い渡される。
1人フェリーに乗って向かったのは人口1000人にも満たない沖縄の離島「渡夜時島」。
不安を胸に祖父の家を訪ねるも、祖父は海外へ移住してしまっていた。
事情を尋ねるべく叔母に連絡を取るが音信不通。
転校先の高校にも西銘光という生徒は在籍していないと告げられる。
光は叔母一家に捨てられたのだ。
途方に暮れた彼は夜のサトウキビ畑をさまよう。
そこで不思議な衣装に身を包んだ少女「リルゥ」に出会った。
自活力皆無の元高校一年生の光。
日本の常識をまるで介さないリルゥ。
2人は協力し合って小さな島で暮らしていく。
しかし、リルゥには渡夜時島へとやって来た目的があり……。
(公式サイトあらすじより)
この作品について
両親は幼いころに亡くなり、叔母一家に捨てられ、沖縄の離島に住む祖父も行方不明な西銘光(にしめひかる)。
その祖父が住んでいた島で生きていこうとするなか、
日本とはかけ離れた衣装を身にまとった少女、リルゥと出会い、協力して暮らすことになります。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。EDに歌あり。
絵はヒロイン三人、ぶーたれた目で見つめてくるアカリも、
胸が大きくてぽんやりしていて何故か見得を切るポーズをすることが多くて胸が大きい紬も、
凛とした褐色美人さんなリルゥも、みんな可愛らしかったです。
でも一番最後〜タイトル画面のリルゥが可愛い!!!
一枚絵は十枚+差分。
沖縄の離島で春から夏にかけてを舞台にした物語。
ルート分岐ではなく、時系列順に
島の有力者の娘、赤摘明(あかつみあかり)の夢への挑戦を手助けしていくアカリ編、
色々な仕事をしてもうまくいかない比嘉紬(ひがつむぎ)が起こすトラブルに巻き込まれる保険販売員編、
謎の少女、リルゥ・ジャミティダの目的や、島の秘密に触れるリルゥ編を読んでいきます。
リルゥとの常識の違いや、わざとかどうかはともかく光を振り回すアカリと紬といったやり取りに笑えつつ、
アカリのライバル、勲茶殿妃里子(くんさでんきりこ)や、中二病の不良、兼城丈(かねしろじょう)を交えた賑やかな日々が楽しかったです。
アカリ編や保険販売員編、それにリルゥ編前半では、
光が自身の境遇もあって行動しないとまずい場面でも行動できないことが多く、もどかしさを感じますが、
その分リルゥ編終盤、無力感に打ちひしがれながらも光明を見つけて頑張る場面は熱いものがありました。
また、その前のどんどん事態が悪化していく場面も容赦なく描かれていて閉塞感、絶望感をたっぷりと味わうことになります。
全体のストーリーも、魔法をはじめとした超常現象が絡みつつも筋道がしっかりしていて、島の秘密や、解決方法といったものが自然に感じられます。
自分にも他人にも厳しくて、でも色々と助けてくれて頼りになるリルゥを始め登場人物みんなのことを好きになることができましたし、
沖縄を舞台に魔法を交えたボーイミーツガールを、めいっぱい堪能できる作品でした。