ぶらんくのーと
HP
サークルについて
オリジナルのノベルゲームを制作されています。
作品
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2007/12 |
価格 |
1000円 |
年齢制限 |
18禁 |
特徴 |
ひまわり、宇宙、記憶喪失 |
選択肢あり、エンディングは五種類+バッドエンド多数、二十二時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、既読スキップ、オートモード、
CG閲覧、音楽鑑賞、ムービー鑑賞、エンディングリストなどがあり、
セーブデータは60個まで保存可能です。
あらすじ
高々度旅客機SA-DAN080型墜落事故
2年前に起きたその事故は、
僕からすべてを奪っていった
例えば、僕の両親
例えば、僕の記憶
だけど、そのことを悲しいと思ったことは一度もない
僕の側には、明香や部長がいる
個性的な仲間に囲まれて、毎日が楽しかった
悲惨な事故の経験など、すっかり忘れていた
……そう、思っていた
星の名前を持つ少女が、空から落ちてくるまでは
(サークルHPより)
この作品について
構成としては最初メインシナリオにはルート制限がかかっていて一本道です。
それを最後まで読むと二年前の出来事がアクア視点で語られるシナリオに移り、
それも読み終えるとメインシナリオの制限が解除されていきます。
システム面は至れり尽くせり。色々な機能があるのは勿論ですが、
カーソル自動移動ではプレイヤーの選ぶ可能性が高い方にカーソルを合わせてくれますし
(例えば初回起動時や新シナリオ出現時は「始めから」、それ以外の起動時は「続きから」にカーソルが合う等)
バックログもかなり前まで読み返すことができ、とても便利に作られています。
しかし多機能の代償か他の吉里吉里使用作品よりも起動するのが遅かったり、
長時間やっていると動作が重くなってくるのがやや難点でした。
絵は綺麗で可愛く、かつ安定した絵柄です。
ただHシーンは一シーン一枚しか絵がなく(差分はあり)エロ目的ではあまり期待しないほうがいいと思います。
音楽はフリー曲ながら場面に合った曲が使用されています。
テキストでは台詞の発言者名が違っていることが多かったこと、
シナリオではアリエスがあまり報われないのが気になりました。
またエンディング五種類の内一つしかすっきりと終わるものがないので注意。
ただそういった部分はありましたが、それ以上にとても面白い物語でした。
日常シーンでは特にアクアの主人公いじめとアリエスのボケが楽しかったです。
シリアスなシーンではSA-DAN080型墜落事故の真相が明らかになったシーンは衝撃的でした。
それに途中挿入されているアクア編が単体でも良い話ですが、
これを読んだ後にメインシナリオを読むと一周目では謎だった言動の理由がわかったりして効果的で、
すでに一回読んだにもかかわらずもう一回メインシナリオの初回エンドまでを読み直してしまいました。
どの要素も高水準でしっかり作られていますが、
中でもシナリオが練られた上で精巧に組まれていて、
かつそれだけに終わらずとても面白い話になっている作品でした。
蛇足ながら体験版プレイ時に「ロリっ娘宇宙人同棲ADV」とは身も蓋もないと書いたのですが、
実際にどのシナリオでもとことんその通りで、
ロリっ娘(約一名微妙ですがとりあえず外見はギリギリロリっ娘かと)の宇宙人と同棲していました…
(以下ひまわり 追加・修正パッチ ver1.10の感想です・2008/2/19)
ひまわり 追加・修正パッチ ver1.10
おまけシナリオ、CG、BGMの追加、不具合の修正などがされたパッチ。
おまけシナリオは15分ほどで読み終わりました。
内容はぶっちゃけてしまえば過去が舞台のショートコント集。
アリエスが報われないことへの補完の部分もあるのかもしれませんが、
まだまだメインヒロインの座はアクアで不動だと思ってます。
(以下こもれび(ひまわり関連小説)の感想です・2008/9/27)
こもれび/ぶらんくのーと&23.4ド(文庫版/204P/600円)
宇宙人を信じ宇宙人捜索部を立ち上げた大学生の東条紅葉。
部員一人という現状を打破しようと勧誘をしていたところ、
紆余曲折あって天文部の面々と知り合いになったのだった。
「ひまわり」の過去、大学時代の大吾、明、明香里、それに紅葉を描いた作品。
四人でわいわいやっているシーンが分量は多いものの、
それぞれが内に抱えているものがあるからか本当には楽しめなかったように思えました。
でも語り手である紅葉(と大吾)がその後あのようになってしまうことをわかっているので
楽しかったり、真剣だったりする心理描写がやるせなかったです。
あと結局アリス財団関連のことは謎のままでしたが、続編はないようなことが書かれていてモヤモヤしました。
(以下かげろう(ひまわり関連小説)の感想です・2009/2/28)
かげろう/ぶらんくのーと&23.4ド(文庫版/260P/700円)
島崎道之は過去に所属していた航空自衛隊を止め、東条平八郎に仕えていた。
平八郎から、とある人物を太平洋の孤島まで送るよう指示された彼は、
出迎えに行った先で東条紅葉と出会った。
「ひまわり」「かげろう」の続編。
島崎道之の目を通して、紅葉や宗一郎のことや、絶海の孤島で起こった事件を描いた作品。
事件の犯人を突き止めよう、という流れになるのですがそこでの推理が穴だらけのものばかりで、
そのうちの一部はラストの展開に繋がっていておお、と思ったのですが、
それ以外の大部分は繋がらずに的外れなだけで、
事件の大きさと比してごっこ遊びのようなお粗末さを感じ、
そこまで推理でページを埋める必要はなかったのではないかと思いました。
とはいえおお、と感じた部分、そして最後の余韻は、「ひまわり」の味が感じられて良かったです。
(以下ドラマCD ひまわり 予告編の感想です・2009/12/10)
ドラマCD ひまわり 予告編 ver1.22(フリーソフト)
選択肢なし、ボイスあり、ひまわりドラマCDの予告編。三十分ほどで読み終わりました。
ある日、アリエスとアクアと明香が買い物に行くという話をボイス入りで読むことができます。
ムービーもあるのですが、センスいいなぁと思いました。歩くアクアがお気に入り。
明香がサブキャラ一歩手前っぽかったのが不憫でしたが。
ボイスは明香が一番合っているかなという印象。
アリエスとアクアも違和感なかったです。
あと、ボイスと同じ速度で文章が表示される仕様なのですが、
任意の速度で表示とどちらか選べるとより良かったかなと思いました。
(追記:コンフィグから「メニューバーの表示」にチェックを入れ、
メニューバーの「オプション」の「ボイス設定」から
「テキストと同期」のチェックを外せば任意の速度で表示されるようです)
話はアクア編、明香編、アリエス編の三つに分かれていますがそれぞれが続きになっています。
なんとなくアリエスの一人勝ちといった感じ。
まあアリエスはルートがアレなのでこういうところで優遇されてもいいかなという気もしますが。
(以下ひまわり アクアアフターの感想です・2010/8/18)
ひまわり アクアアフター(1000円)(DL版の購入はこちら)
「ひまわり」アクアルートのその後を描いた話。
選択肢一つだけ、四時間十五分ほどで読み終わりました。修正パッチあり。
システムはほぼ本編と同様で色々と細かく設定できますし、マウスカーソル自動移動がとても便利でした。
音楽もほぼ本編と同じですが追加曲あり。
絵も(以下略)
本編から一年と少しあとの夏、爛れた日々を送る陽一とアクア、というところから話ははじまります。
全て読み終わった後、ミニゲーム二つがプレイできるようになります。
ミニゲームその一の英雄戦無理。アリエス相手でも危なっかしいのに。
後半陽一が空気なのが気になるところですが、
それまでの出来事や、陽一やアクアが抱える傷や負い目を踏まえて
きっちりと組み上げられているシナリオ構成はすごいなと思いましたし
作中で何箇所かある赤くなる演出のシーンでは特に、
テンパる陽一や鬱なアクアの心情がありありと伝わってきて読みごたえのある作品でした。おすすめです。
で、このアクアアフターで色々ありましたがそれでも変わらずアクア好きです。
でも明(明香の父親)株の上昇が止まりません。
西園寺明探検隊(UFO専門)みたいなのがあったら読んでみたい……