Plastic Tekkamaki
HP
サークルについて
オリジナルのノベルゲームや音楽を制作されています。
作品
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発表年月 |
2021/8 |
価格 |
フリーソフト |
年齢制限 |
なし |
特徴 |
都市伝説、記者、バディ |
選択肢なし、二時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモードなどがあり、
セーブデータは5個まで保存可能です。
あらすじ
出版社に入社したものの、雑用ばかり任されていた楓井瑛(かえでい えい)は、オカルト雑誌「ノウティカ」編集部に引き抜かれる。
七ヶ崎サイトウ(なながさき さいとう)のペンネームで記者をすることになった瑛は、
引き抜いてきた先輩、桜坂マエ(さくらざか まえ)と共に「増殖する路地裏」の取材に赴くのだった。
この作品について
新米記者とその先輩が都市伝説を調査する女性二人のバディもの。
システムは機能少な目ではありますが、ただ読み進める分には特に不便な箇所なし。
音楽はLofi Hip Hopとのことで、ちょっとアングラながら日常にも片足を置いている内容に合っていました。
絵は解像度荒めで路地裏の寂しさやうさん臭さが感じられましたし、
サイトウの好奇心強い所や、わりと打たれ弱い所が表情で描かれていました。
揺蕩うようなLofi Hip Hopをバックに、
お互いにセクハラ未遂したりパワハラ未遂したり揚げ足取ったりキレ散らかしたりするやりとりが
仲良いながらもどこか一線引いている距離感で繰り広げられ、
そのやくたいもない会話がとても心地好く、いつまでも読んでいたくなります。
そんな中でストーリーも「増殖する路地裏」の謎を軸として真相への興味を抱かせながら着実に進んでいって、
無駄話とのバランスもいい塩梅でした。
お気に入りはサイトウの「……。今日、はっきり分かりました。マエさんには私がいないとだめ。」という台詞。
恋愛的な意味ではないものの(ないですよね……?)、すごい殺し文句! と読んだ瞬間震えました。
そこまでの取材中に交わされた会話や、上記台詞の後に描かれるサイトウの弱さと若干遠回しに励ますマエも全部含めて、
素晴らしいバディものだ! と太鼓判を押せる作品です。