J-am
HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

僕のこと彼らのこと

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2007/8

価格

2000円

年齢制限

BL12推

特徴

男子校、絵、演出

選択肢あり、エンディングは二十五種類、恋愛対象は四人。十時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、既読スキップ、オートモード、
CG閲覧、ムービー鑑賞、エンディングリストなどがあり、
セーブデータは50個まで保存可能です。

 

あらすじ

椎名高校に入学した久賀龍汰(くがりゅうた)は、入学早々、2年の八巻京介(やまききょうすけ)にからまれる。
体育倉庫に呼び出され痛い目を見るかと思いきや「付き合ってくれ」と告白されて大混乱。
久賀「無理です」と、あっさり断る。
諦めきれない八巻は久賀に無理やり迫るが、そこへ救世主のように現れる謎の人物、春都(はると)。
変なアメリカ人アクセル・キングスレイと、ヒゲメガネの教師、西緒(にしお)先生など
個性的なキャラクター達がおりなす、笑いあり、涙ありケンカあり、入浴ありのボーイズ・ラブ・アドベンチャーゲーム!!

(パッケージ裏より)

 

この作品について

小柄で女顔の主人公、久賀龍汰が背が高くガタイもいい男達と関わりながら高校生活を過ごしていきます。

まず目に付くのがカットインやフキダシを用いた会話などによる演出。
CG鑑賞モードで見ることができるものだけでも130種類、差分も入れると437枚(他に立ち絵等もあり)
という豊富な絵による各シーンは目に楽しいです。
ただ、そういったカットイン演出時のウエイトは間を表現しているものも多いのでいいのですが、
主人公のモノローグが表示される下部メッセージウインドウが出てくるときや、
ゲーム起動後タイトルメニューが出るまで、あるいは場面が切り替わるときなどで
もったりしていて操作性が悪いのは気になりました。

各エンディングへのルートはかなり細かく分かれています。
しかし、大部分のルートで、一部文章が違うだけで他はほぼ同じシーンを読まなければならず、
その一部分だけでなく同じ文章の場面でも既読スキップが効かない
(文章ではなくシーン単位で既読判定がされているようです)ので、操作性と相まってかなり面倒でした。
中でも四日目はあまり読んでいて気持ちの良い場面ではないので何度も読むのがつらかったです。
それにスキップができてもそのスピードは遅め。
エンディングも二十五種類ありますが似たようなものも多く、
コンプリートする過程で作業感を感じてしまいました。
もっと数を絞って一つ一つを充実させてほしかったです。

…ここまで色々と書いたように気になるところも多かったのですが、
それでも「おすすめ」とするほどの良い部分もまたたくさんありました。

まず人物絵。表情も魅力的ですがそれ以上に体がとてもよく描けています。
恋愛対象の四人がそれぞれに引き締まった筋肉をしていますし、
鎖骨とか首の筋とかゴツゴツした節々とかもとても男らしく感じました。
逆に主人公は華奢な体つきでとても可愛らしかったです。
また引いた構図で風景の中に人物がいる絵も印象的で、
(サークルサイト、作品ページのイベント絵では右側上から三番目)
特に、お風呂の場面と夕日の場面はそれぞれ何種類かあるのですが、
そのどれもがとても目を惹くものになっています。

各キャラクターも魅力的で、主人公の龍汰は気が弱そうでいて心の中で毒舌を振るうのが笑えますし、
八巻先輩はすごく男くさいのに龍汰が絡むと弱いのが可愛いです。
体験版時点ではあまり好きになれないと書きましたがプレイ後は一番お気に入りです。
春都先輩は完璧超人で格好いいですが微妙に性格悪いのが良いアクセントで温室でのやりとりが楽しかったです。
アクセル君は八巻先輩と三人でいる場面がどれも面白くて笑えました。
西緒先生は本当に本気で親身になってくれるとてもよい先生です。
ゲーム開始直後、頼りきってしまい速攻何も起こらず一件落着エンドにいってしまったりしましたが。

シナリオも最初に書いたような気になる部分はあったものの、
男子校特有のおバカなノリで繰り広げられる騒動の数々には心底笑いましたし、
シリアスなシーンにはぐっときました。
特に八巻先輩のトゥルーエンドは絵も台詞も何もかもに力があって、本当に素晴らしいシーンでした。

これだけで終わってしまうのがもったいない、これから先の高校生活も読んでみたいと強く思える作品でした。

 

 

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