平星高校ゲーム制作部
HP
サークルについて
オリジナルのノベルゲームを制作されています。
作品
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2013/7 |
価格 |
1500円 |
年齢制限 |
なし |
特徴 |
友達、恋愛、聞き込み |
選択肢あり、二周目まで合わせて三十二時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読/未読スキップ、CGモード、音楽鑑賞などがあり、
セーブデータは100個まで保存可能です。
あらすじ
主人公・上倉ひかりは高校2年生
4月になり、平星高校に転入してきた
転校は年と同じ数だけ重ねている
よって、友達は一人もいない寂しい人生を送ってきた
しかし、今回は何かが違う予感がした
上倉は希望を抱いて いざ平星高校へ
始業式の朝、目撃したのは告白し1秒でフラれた男子
それを目撃した瞬間、上倉は天啓を受ける
「恋愛の応援をすれば、友達できるかも!!」
男子も女子も恋愛に興味津々の年頃
そんな子を応援して、手伝えば、きっと感謝とかされて
友達になってくれるに違いない
安直で だけど誰もが思いつかなかった計画が
今 始まろうとしている
(サークルHPより)
この作品について
主人公、上倉ひかりがクラスメイトの恋愛応援を依頼され、
色々なクラスメイトに聞き込みをして情報を集め、時には別の問題も浮上してきたりしながら、
交流を深めクラスみんなと友達になろうとしていきます。
聞き込みでは選択肢によってピースと呼ばれる情報を入手したり、
スターポイントというクラスメイトの助けを借りることができるポイントが増えたりして、
激論パートでそれらを使用して立ちふさがる敵をねじ伏せていきます。
システムは二周目前提な長い話なので、非アクティブだと動かないことと、
プロフィールとピース確認画面から右クリックで抜けられず、
またその呼び出しが上部メニューで戻るボタンが右下とマウスを大きく動かさなければならないところがやや面倒でした。
ですが演出は、漫画的なコマ割りやフキダシ・オノマトペでの感情表現、
テンポの良い画面切り替え、十個近く選択肢が出るシーンでの選択肢の内容など多彩で効果的でした。
音楽は二十九人のクラスメイトそれぞれにテーマ曲があるのをはじめ計六十四曲。
どれもがキャラクターや使用される場面に合っていました。
なかでもタイトル画面の曲「スターズ・ピース」、たたみかけるときの「勝利は目前」、金原さんのテーマ、とうま&ゆかりのテーマなどがお気に入り。
絵も立ち絵、一枚絵両方とも多彩で、冬服夏服体操服メイド服など服装が場面に応じて変わったり、
少しの間しか出てこない格好や人物の立ち絵がしっかりとあったりします。
また相手に向かって意気込むポーズが人によって違っているのもクラスメイトそれぞれの性格が現れていました。
一枚絵は百三十七枚+差分+友達記念CG×30+親友記念CG×30。
話は登場人物が主人公含めクラスメイト三十人ととても多いですが、
転校生の上倉ひかり視点で進んでいくので主人公と共にクラスメイトのことを自然に知っていくことができました。
そうして読んでいってとにかく感じるのが、楽しい! ということ。
恋してキラキラ輝いている彼らを応援することが、聞き込みを通してボケツッコミの応酬をすることが、
激論交わして相手と対決することが、クラスメイトみんなで一つのことに向かって進んでいくことが、
そんな平星高校での日々が本当に楽しいです。
特に最後のみんなで何かをする、第三話ガールズサイド、平星祭、グッドエンドの盛り上がりが格別でした
またクラスメイトも色々な人がいて、それぞれに長所や短所があって、それぞれに魅力的でした。
なかでもイマドキの女の子もいいなあと思わせてくれる金原さんと峯さん、
そして引っ込み思案だけど頑張って積極的に行動する男前(女前)な、主人公の上倉ひかりがお気に入り。
2年F組のみんなと一緒に高校生活を堪能できる、ボリュームたっぷりでとことん楽しい作品でした。