機械式少女
ＨＰ

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

作品

ですろり

概要

2005/12時点の体験版ではバックログ、表示速度変更、
既読スキップ、オートモード、シナリオジャンプなどがあり、
セーブデータは45個まで保存可能です。

あらすじ

生きている実感が得られないがゆえに危険に身を置く死人、信夜。
異常な細胞分裂の速度から半年しか生きられない再生者、藤石宗吉。

彼らは三原夕凪によって出会い、
三原夕凪に執着した…せざるをえなかった。

この作品について

途中まではまあまあかな、と思っていたのですが
第五話後半はとても良かったです。
魏さん格好いい。空気読めないけど。

といいますか、春秋戦国好きとしては黒神の皆さんの名前（＝当時の国名）にニヤリ。
やっぱり晋はそうなっちゃうか〜とか、
韓はちょっと肩身狭いのかな？キャラ紹介じゃ違うっぽいけど…とか、
晋に大敗したり燕に残り二城まで追い詰められたりしつつも
太公望〜桓公の流れを受けて東方の雄として秦に対抗した
底力を見せてくれ斉！（途中で臣下に乗っ取られてるけど）とか、
ツンデレの荊って楚のこと？とか、いろいろ重ねてみたりしてます。
個人的に斉びいきなので、文春には以降も活躍してほしいところではありますけれども。

…春秋戦国とは直接関係ないですが、
中国伝統の料理が出てきたので次は人豚を飼うキャラ希望です。


システム面ではセーブ画面がわかりにくいです。
セーブとロードは分けたほうがいいと思いますし、
セーブデータ消去も別にいらないのではないかと。
途中から上部メニューでセーブロードしてましたが、
こちらだとセーブが10箇所しかできなかったり、
タイトル画面でロードできなかったりします。
どちらも、あるいはどちらかだけでもいいですが、要改善です。

あとアイキャッチが折角面白いのですから、じっくり見たいです。
でもウエイト入れるとテンポ悪いのでクリックで飛ばせる仕様を希望します。

それから、残酷ノベルというほど残酷でもなかったかなという印象。
ちょっと男気を出したくらいの戦闘員Ａが死んでもさほど心動きませんでしたし、
さらに描写を酷くするか、あるいはバックボーンをちゃんと語るかしてほしいです。

五話後半が良いと感じたのはその後者が描かれているからで、
ちっぽけながら尊い決意があっさりと覆され、でも空は抜けるような青空。
…とても残酷でした。

それ以外の所でも直接的な残酷描写に対しては物足りなかったですが、
宗吉や京嘉の過去・未来に対する残酷さは良かったと思います。

また既存のお約束などに対して皮肉ったり
逆手に取ったりするところが洒落てるなと思いました。
私も、ゲーム内で情報をくれる人の立場やビジュアルによって
無条件で信じたり疑ったりしちゃってますしねぇ。


現在サークルＨＰにて体験版がダウンロードできます。
今月末には八話目まで収録のものが公開されるとのこと。
五章で一気に登場人物も増えたので、
今後も一層残酷さに磨きがかかることを期待しています。

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