レウキアの館
HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

レウキア滞在記

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売予定

2014年

予定価格

年齢制限

18禁

特徴

新天地出張ADV、恋愛、本

試行版 1.00時点で選択肢あり、七時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、既読スキップ、オートモード、
シーン回想、音楽鑑賞、CG閲覧などがあります。

 

あらすじ

西方大陸に覇を唱える新興オクス王国。
めぐる内海の彼方、東方諸国は歴史も深く、文化は薫り高い。
彼の地には大レウキア連合が結ばれ、緩やかな紐帯のもと産業に交易に盛世を謳歌する。
西の覇者は東の門を叩き、しかしその不作法と野卑を以て拒まれる。
王国はその武威を頼り、陸海から攻め立てて諸城群邑を抜き去ること彼方に及ぶ。
古き都レウキアを降し、さらに迫って大レウキアの首都ニーシャーブラをも陥落させる。
東征は成り、連合の要衝に総督府を配し、西国の騙勇と威名はいよいよ高らか。

――かくて、歳月は七年を経る。

オクスの首位大学、王都カンリン学院に勤める事務員クル。
ひそかにレイキアの文物に憧れ、独習を尽くしてその言語に堪能となっていた。
趣味とは別にして勤務を続ける或る日、新着の配布物の束に、それを見いだす。

「第三次レウキア典籍調査団編成。参加および随員募集」

募集要項には銘打たれる。

“カンリン学院レウキア支部の基底を据える事業”
“彼の地の学術、ならびに精神の淵源たる古典籍の精査”
正員として指導官五名、補助(学部生可)十ないし十五名。
随員として四名程度。
在勤年限は正員につき一ないし二年、更新有り。随員は無期限。

勇躍応募し、随員に許されるクル。
遠く祖国を離れた地に、何が待ち受けるのか――

(サークルHPより)

 

この作品について

ゆるやかな占領下にある古都レウキアへの調査団の随員として赴いたクルが、
色々な立場の女の子達と仲良くしたり、現地人との軋轢に遭遇したりしながら日々を過ごしていきます。
この試行版では、四人のヒロインそれぞれのルートへ分岐した少しあとまでを読むことができます。

システム、音楽は特に問題なし。
絵は冒頭で出てくるおねえさんの横を向いた立ち絵がへっぴり腰で、
それ以外の立ち絵もあまり上手いとは言えなかったので不安になりましたが、
読み進めていくうちに気にならない……どころか可愛い! と思えるようになりました。
特に常時瞬きするのではなく必要な時に瞬きさせたり、
その場での感情に的確な表情を表示させたりといった
細やかな演出がしっかりされていることが大きいように感じます。

テキストはやや堅い言い回しが多くて読みにくく感じる面もありましたが、
事務員らしく公的機関への申請や大使館との折衝など、
主人公がきちんと仕事していて好感が持てましたし、この世界で暮らしているという実感たっぷりでした。
なにか問題が起きてもまずやれることをこなすという行動をしていて納得のいくもので、
そうした地道な積み重ねも楽しく読んでいくことができました。
ヒロインとのやりとりも、言葉遣いから立ち絵の一挙手一投足まで、
四人がそれぞれに魅力的な描写をされていて本当に可愛かったです。
……なんというか、はやくくっつけこのやろうというか、爆発しろというか、あてられる場面多し。
それもにやにやするのですが。

試行版の段階でも戦勝国と敗戦国の関係といった重たい要素あり、地道な事務仕事あり、
可愛い女の子達のと触れ合いあり、そんな色々な要素どれもが、面白い! と感じた作品でした。

 

(以下レウキア滞在記 -前編-についての文章です・2014/1/12)

レウキア滞在記 -前編-(18禁)/レウキアの館(1000円)

選択肢あり、新天地出張ADV、恋愛、本、追加部分は十時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は試行版と同様。
絵は台詞毎どころではなく地の文でこちらが考え込んでいるときにも
相手の表情が変わっていくのが細やかで感情表現豊かでした。
一枚絵は試行版部分含め三十一枚+差分。

試行版から各ルート二〜三時間分追加されています。
各ルートや過去で主人公が誠実さとか良心といったことを心掛けていたり他人に求めていたりするのに、
マキルートでの行動があまりにもそれに反していて格好悪く感じました。
イオナルートのリザに配慮し大使館を無視して当てなくした行動も同様。
ただ、それ以外の場面では誠実な主人公に好感を抱けます。
腹芸を持ってするやりとりとか、レウキア語がたどたどしい人の台詞回しとか、
相手に応じた言葉選びがされています。
そんな筆致を持ってなされる女の闘い怖い……
そういったシーンはあれど、ヒロインとの初々しいやりとりにはニヤニヤさせられますし、
戦勝国と敗戦国という確執が混じる状況で活動する様に変わらず読み応えを感じる物語で、後編も楽しみです。

 

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