The sense of sight
HP
サークルについて
オリジナルノベルゲームを制作されています。
作品
DAGGER
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売予定 |
? |
予定価格 |
? |
年齢制限 |
なし |
特徴 |
優しさ、しがらみ、成長 |
chapter of blueの時点で、三ルートが最後までプレイでき、
既読スキップ、バックログ、音楽鑑賞、CG閲覧などがあり、
セーブデータは15個まで保存可能です。
あらすじ
そこは、小さな島国。
その世界は三つに分かれていた。
そして、そこには三種類の種族が共存していた。
人間と精霊族と魔族が、それぞれに住んでいた。
人間は、草原に。
精霊族は、森に。
魔族は、荒地に。
種族間の仲もよく、全ては平和に過ごしていた。
笑顔があふれ、笑い声は音楽のように響き渡る。
みんなが笑っていられる、そんな平和な世界。
そんな場所だったのに、今は、見る影もない。
大地の枯渇にともなって起こる、種族間の諍(いさか)い。
食料の減少によって起こる飢えと、それにより明確になる権力の差。
互いが互いを疑い、監視をしあい、余裕(ゆとり)のない世界ができあがる。
そこにあるのは、疑心暗鬼。
世界は、張り詰められた糸のようだった。
そして、張り詰めた糸は、その緊張に耐え切れずに切れることしかできなかった。
きっかけは、誤解から。
ある魔族の国王が、ある人間の国に攻め込んできたという誤った情報が、大陸中を駆け巡る。
事実は、魔族の王が少なくなってきた食糧の交渉をしに、人間の国へ出かけただけのことなのに。
そして、その情報が全ての緊張の糸を簡単に切り裂いた。
こうして、大戦は始まった。
悲しき血の海を、大陸に撒き散らすかのように。
最初は一滴だった血が各地に広がり、そして世界に広がった。
誰が望んだわけでもない戦い。
ただ、そうしなければ、生きられなかった。
そうしなければ、誰かに殺されていた。
誰が何をしようとも、無関係に月日は流れる。
戦い、血を流し、傷つき、倒れ、悲しみ、憎しみ、いがみあい、怒り、また戦う。
終わることのない連鎖。
それこそ、無機質な鎖をまわすように、同じ行為は続けられる。
いつしか、相手の命を奪うことが目的になり、自分以外の種族を認めようとしなくなった。
終わることがないと思われた大戦。
それも、人間と魔族の王の必死の呼びかけにより、五年前に終結した。
平和というには程遠い、そんな不安定な状態で。
これは、その大戦を最前線で生きてきた、人間の戦士のお話。
ティスト・レイアの物語である。
(サークルHPより)
この作品について
淡々と流れる日々、一人での生活に特に不満を持っていたわけではないけれど、
どこかで寂しさを感じていた主人公と、彼に関わる人々の話。かなり長いです。
絵は綺麗で、表情も豊かです。音楽も場面に合っていますし、システムにも特に不満はありません。
シナリオですが、アイシスルートは最後までそれを引きずるかという印象。
その前に気持ちのいい闘いがあっただけに、落差でちょっと気が滅入りました。
でも、英雄の最期が悲劇になるときなんて得てしてそういうものでしょうが。
ユイ、ファーナルートは逆にあっさりしすぎていると感じました。
それから、視点変更時や時間が経過したときに説明がないことが多かったのでちょっと戸惑いました。
また、主人公とその周囲の人間だけ良い人に描かれすぎているのも気になりますが、
同時にだからこそ良いシーンになったところも数多くありました。
こんな荒んだ世界で主人公はどこまでも優しく、
そんな主人公を通して送る家族や友人達との日々はとても幸せに感じました。
そして、だからこそ、訪れる暗雲はとても苦しかったです。
三ルートの中でお気に入りなのはアイシスルート。登場人物でお気に入りなのもアイシスです。
作中でも語られますが、ほんの短い期間ながら様々なことが起こる怒涛の日々で、
その中でアイシスが日々成長していく様を見ているのは、本当に嬉しかったですし、
一生懸命な言動や想いがどうしようもなく可愛かったです。
物語の核心が語られそうな「DAGGER chapter of red」にも期待の一作です。