Team DELTA
HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

王園のデルタ

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売予定

予定価格

年齢制限

なし?

特徴

異能、闘い、思いやり

2007/12の体験版時点で選択肢なし、三時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、既読スキップ、オートモードなどがあり、
セーブデータは10個まで保存可能です。

 

あらすじ

―――おまえの運命はおまえが選べ。―――


それは死神と呼ばれた青年が住む、静かな町で起きた事件。
繋がらない殺人事件。
被害者に共通点なし、死体に共通点なし。
ただ、死のみが鎖のように繋がる。

ある者は事件を知らない。
ある者は事件を追っている。
ある者は事件を消そうとしている。
そしてある者は・・・。


それはうだるような暑い夏のある日。
世界は全てが熱され、輝いているのに、彼の生活は薄暗く、泥のような湿り気に満ちていた。
彼・・・・・・”林堂蒼樹”
触れたモノ全てを殺す”死神”の力により、彼の歩く道はいつも日陰だった。

ある晩、彼は”死神”の衝動を抑えるため、いつもの様にその発散場所を探し、夜道を歩いていた。
多発する殺人事件のせいで人影はない。
出歩く人間などいない。
しかし、この時すでに、彼は見えない鎖に絡めとられていた・・・。



「死神、おまえを作ったのはこのわたしだ。」



死神と呼ばれた青年は追う。
そして、追われていることに気づく。

追い、追われ、追われ果てた時、彼は、このデルタの真実を知る。

(作品HPより)

 

この作品について

手で触れるだけで生物を殺してしまう力を持ち、
そのため人との接触を可能な限り少なくして生活していた林堂蒼樹が、
世界中の魔術の大本である大魔術を使う少女月代神威の復讐に協力することになります。
この体験版ではその後敵襲など紆余曲折あり、
神威と行動を共にすることを強く決意するところまで読むことができます。

システム面では右クリックメニューなどが実装されていませんが
普通に読みすすめる分には問題ありません。
ただし、スキップ中でもエフェクトがカットされないためにスキップが遅いことは気になりました。
絵はやや癖がありますが特に笑顔が良いです。あと陰影の付け方も良かったです。

一番良いと思った所は各人が持っている相手を大切に思う気持ち。
現時点では主人公−神威陣営以外の描写はあまりないですし、
コミカルなシーンなどではお約束といえるやりとりもあるのですが、
それも含めて言葉の端々に込められたものや行動があたたかくて、かけがえがなく感じられました。
お気に入りなのが夕飯争奪戦の場面。
楽しくて、その中に表に出さない気遣いがあって、読んでいてとても嬉しくなりました。
主人公も人外の力を持ってしまったにも関わらずそれが周囲に影響を及ぼさないように行動していて、
その自制心の強さ(一度だけ沸騰してしまいますが)とやさしさに好感が持てました。
また自分の力が及ばないときは迷わず逃げの手を打てる判断力もポイント高いです。

そうした相手への思いやりが読んでいてしっかりと伝ってくることが、
これから先の戦闘や山場の印象をより強く、より良くしてくれるだろうと思わせる、完成が楽しみな作品です。

 

 

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