2005年夏以前の感想・ま行

作品名の後ろは(年齢制限/ページ数/値段/発行年月)をわかる範囲で表示しております。

音沙汰がなくなった同人ソフト体験版はよほど紹介したいもの以外は書きません。

好評価の同人ソフト体験版で、もっと最新のものが出ているのに前の体験版で感想を書いているのは、
「買うことに決めたからもう体験版はプレイしなくてもいいや」と思ったからです。

やっぱり漫画や小説の感想は少ないです。一言くらいしか書くことないのが多いので。

値段は入手時のものです。場合によっては異なる可能性があります。

 

同人ソフト

同人誌
漫画

 

(同人ソフト)

(みぎやじるし)

Snowgathering(18禁/たしか1000円/2000.10)

Kanonのサブキャラに焦点を当てたオムニバス形式の二次創作。全部で五つの話があります。
といいつつ一つだけ某病弱ヒロインのシナリオがあったりしますが。
選択肢あり、四〜五時間ほどで読み終わりました。
システム面はオリジナルのエンジンなのにKanonそっくりの画面、システムメニューと非常に凝っています。
初期状態ではバックログを読めませんがパッチを当てれば読めるようになります。
今プレイしても不便さを感じない操作性ですが、ただ一つ、動作が若干不安定でたまにエラーで終了するのが難点。
絵はシナリオごとに違う方が書かれていて美汐と栞シナリオはかなり綺麗ですが、
他三つはあまり上手いとはいえません。一枚絵は三十四枚。
音楽はオリジナルですが原作の雰囲気どおりの良い曲ばかり。歌入りのOPとEDもあり。
特にOP「pure mind contradiction」ED「shamrock embraces」日常曲「冬の白爪草」がお気に入り。

良かった話は美汐好きなこともあって美汐シナリオ。
絵も話も一番原作に近くて、その上で美汐との関わりが多めにあるのが嬉しかったです。
次点は佐祐理さんシナリオ。観念的でわかりにくい部分が多かったですが印象に残る場面もありました。
他の三つはあまり面白いとは感じられませんでした。
ただHシーンはどのシナリオも軽めなのですが、
18禁ネット小説書きの
早川柚流さんがゲストで書かれた香里シナリオだけ飛び抜けてエロエロなテキストでした。
でもそのシナリオは香里の絵があまり良くないのがネック。
良くも悪くもタイトルどおり、色々なものが集められた作品だったと思います。
(2008/7/13)

 

みこみこソフト(旧さくらソフト)

弔〜とむらい〜(18禁/1000円か1500円/2000.10)

高校二年の夏、久々に田舎へ帰ることになった椎原秀樹。
そこでは同い年ながら未亡人となったいとこの深雪が待っていた。
彼女の悲しみを感じながら、同じ家で毎日を送ることとなった。


選択肢あり、里帰り、親戚、ボイスあり、二〜三時間ほどで読み終わりました。
システム面はセーブと二段階の文章速度変更しかなくて不便。
絵はなかなかに可愛いですが、微妙に色合いが違う立ち絵があったりと気になる部分も。一枚絵はおそらく二十枚。
音楽はCDからの読み込み方式。

同い年で従妹の立花深雪、その妹で明るく元気な立花美咲、
帰省する途中に出会った柊こずえの三人のルート+αがあります。
目玉は○1歳(こずえ)とのHシーンがあること、でしょうか。
というか他のヒロインの年齢も○6歳、○4歳で、作中やサークルサイトでしっかりと明記されているという潔さ。
話そのものは変なギャグが多いことと、中盤以降駆け足気味なところが気になりました。
特に後者はヒロインと仲良くなったと実感する前に終わってしまうのでかなり痛いです。
ただシステムのこともあってこれ以上長くなってもさらに読みにくくなるだけであろうことが困りものです。
(2008/7/14)

弔〜とむらい〜2(18禁/500円/2000.12)

「弔〜とむらい〜」の後日談を描いた作品。
紆余曲折あって三人のヒロインと同じ屋根の下でずっと暮らすことになり、その秋のエピソード。
前作でサブキャラクターとして登場していた深雪の友人、柚木頼子、通称よんちゃんがメイン。


選択肢あり、過去、ボイスあり、一時間ほどで読み終わりました。
システム面は「弔〜とむらい〜」と変化なし。
よんちゃんの絵は三人のヒロインとは別の方が描かれていて前作より良くなっていましたが、
他のヒロインと並ぶと頭身などのバランスが異なっていて違和感がありました。一枚絵は九枚。
音楽はCDからの読み込み方式。

前作と同じように短くてあっけない部分がありましたが、
よんちゃんは女性陣の中で一番好感を持てるキャラクターだったので彼女とのやりとりは楽しかったです。
三人のヒロインの見せ場もそれぞれありましたし、おまけディスクとして良い出来だったと思いました。
(2008/7/15)

 

水鏡

灯穂奇譚(18禁/オープン価格/2000.12)

亡くなった祖母がかつて住んでいた家を引き払うため、十年ぶりに生まれ育った佐奈伎村へやってきた永井桐人。
そこで幼馴染の加茂カナタと再会し、暖かくもてなされ安らぎを感じる彼だったが、
その村には奇妙な因習が伝えられていたのだった。


選択肢あり、因習、ボイスあり、五時間ほどで読み終わりました。
私はパッケージ版を3000円で買いましたが、現在ダウンロード版が2400円で売られているようです。
システム面はパッチを当てれば特に問題なし。
縦書きと横書きを選べるのが珍しかったです。
絵はかなり綺麗。一枚絵は四十一枚+差分。
あと往年のテレビゲームのようなドット絵スタッフロール良かったです。
音楽はOPの歌以外はフリー素材ですが良い曲が多かったです。

村全員が同じ苗字だったり、村に伝わる多くの「〜してはいけない」という風習があったりして、
それが生まれた原因や実際に起きる不可思議な出来事が描かれていきます。エンディングは三種類。
平和だと思っていた村で異常に思えることが起きる場面は背筋が冷えましたが、
それ以降は印象が薄く、絵や設定、前半の怖さで結構期待していただけにあっけなさを感じてしまいました。
(2008/7/16)

 

三田幻燈芸夢館

そらのかなた(?円/2003.8)

高校生の今村俊之は新しい学年になってすぐから居眠りばかりしていた。
ある日の昼休み、屋上で昼食を取った後に一眠りし、起きると目の前に空を見上げる女の子がいた。
橘瑞穂という名前のその彼女と俊之は仲良くなり、いくつかの季節を共に過ごしていたが…


選択肢一つだけ、空、一時間足らずで読み終わりました。
システム面では画面の切り替えが遅いところがやや気になりました。
絵は髪の毛がボリュームありすぎに思えましたが、基本的には可愛いです。
あと、たまに瑞穂の目に光がなくなるのが不安を感じさせて良かったです。
音楽はフリーですがそれぞれの季節に合っていました。

春の出会いから始まり、暑い夏、二人の仲がさらに良くなる秋、雪が降る冬、お正月、そして物語が大きく動く春、
という一年間の物語で、一時間もしない内に読み終わるように短い話なのですが、
それぞれの季節、そこでの二人の関係がしっかりと描かれていました。
友達以上恋人未満というような二人のやりとりが微笑ましかったです。
ラストが若干読み手を置いてけぼりにしていて盛り上がりに欠ける感があるものの、
短い中に綺麗にまとめられた、良い作品でした。
(2008/7/17)

 

MoreMoreEntertainment

一生に一度だけ咲く花の名前で(18禁/1200円/2004.12)

天浄市は晴れた日に「陽炎の塔」という蜃気楼が発生することがあった。
その街で起こる「人体蒸発事件」に遭遇した快人は同時に不思議な力を持つ少女と出会う。
翌日、快人のクラスに転校してきたのは、その少女だった。


選択肢あり、伝奇、少なくとも読み終わるのに十五時間以上はかかりました。公称は三十時間とのこと。
即売会で1200円で入手しましたが今手に入るものはDL版で18禁1500円、全年齢1000円。
システム面は特に問題なし。文章が場面によって全画面表示になったり下部ウインドウになったりして、
さらに台詞部分は発言者の立ち絵に重なる小ウインドウで表示されたり、
立ち絵が消えているときはさらに顔グラフィックが付いたりと多彩な表現で、かつわかりやすかったのが良かったです。
絵は良くも悪くもなくといったところ。ただ襷のニカッと笑う表情が可愛かったです。一枚絵は九十七枚。

勝気な転校生の空城襷、素直なメイドさんの神月椿、
突然降ってきた無邪気な少女、姫の三人のルートがあり、エンディングリストに載るエンドは八つ。
また、間術という相手の感覚を操る術などが出てきます。
2004年の冬コミで事前の期待が一番高かった作品で、このボリュームで1200円はすごいのですが、
全体的に冗長でだらだらと続いていく印象を受けてしまいました。
それぞれのルートの山場は良いものが多く、中には惹き込まれるような場面もあっただけに、
もっと各場面の取捨選択をして短くしたほうが良かったのではないかと思いました。

それにしても思わせぶりな場面がありながら結局美樹先輩のHシーンがないなんてがっくりです。
コート着たままHに期待していたのに…
(2008/7/19)

 

(漫画)

モホロビチッチ不連続面

空条HYO太郎ヲさんの個人サークル。オリジナルの漫画を中心に活動されています。
最近では「うにへえ」の
青本さんの「フィギュア大好き翔子ちゃん」を原作にした
「フィギュアモデラー翔子」シリーズ(全四巻/A5/40〜84P/500〜700円/2007.5完結)が主な作品。
フィギュア好きな少女・翔子と、同じくフィギュアに関わっている友人達の話。
キャラクターがガレージキットになったりしているようです。
とりあえず魔改造娘(マカイザー)・ララの全裸ランドセルがインパクトありすぎ。
ただ話は、ドタバタ多めな最初のほうは楽しかったものの、後半シリアスになってからがちょっと物足りないです。
私としてはこの作品に限らず、この方のコメディ方面はかなり好きなのですが、
ストーリーを盛り上げることに関してはもう一歩と思っていたりします。

それ以外の代表作は行き当たりばったりコメディ「ダメなやつら」終始静かなトーンで進む「約束の地」
ゲーム業界を斬る「空条さんのニンドスハッカッカ」の三本が収録された
「季刊モホ面」(十巻+別冊四冊/A5/28〜36P/100〜300円/1999.5〜)その中でも「ダメなやつら」が好き。
特になにか大きな出来事が起こるわけでもなくだらだらと進みますがこのゆるさが癖になります。
十巻以降は長らく発行されないまま。でも今も十一巻を待ってます。

他にはスク水にも一家言あるようで、それはサークルサイトをちょっと見るだけでも明らかです。

また、コミックマーケット63以降はCD版のコミケカタログを買っているので読んでいないのですが、
それ以前は紙カタログのマンレポを隅から隅まで読んでいました。
そうするとお気に入りのマンレポ投稿者もできてくるもので、
とらねこ商店」さん、「ロリータ・レンピカ」さん、そしてこの「モホロビチッチ不連続面」さんのレポートが好きでした。
(2008/7/18)

 

 

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