月の水企画
HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

三匹の犬の夜

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2007/12〜

価格

〜第一夜 花〜300円

年齢制限

なし

特徴

超常バトル、ロボット、内乱

〜第一夜 花〜の時点で選択肢あり、エンディングは二種類、十三時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、既読/全てスキップ、
オートモード、シーンスキップ、おまけシナリオなどがあり、
セーブデータは14個まで保存可能です。

 

あらすじ

『孫派第八訓練所』
超常の力を持つ“使い手”と呼ばれる能力者を育成する施設。
大戦以後、波槽で多く見られるようになった異能力者を戦力として鍛えるべく、
孫派、八犬士の一人である蒼芽(そうが)のもと、多くの使い手が鍛錬に励む場所だった。

が、それも今は昔。
波槽の内乱が激しくなるにつれて、訓練所へ送られる人間は激減。
今やリーダーの蒼芽に加え、数名の訓練生が所属するのみだった。

しかし、そこに突然、新たなメンバーが加わることになる。
それも二人。

一人は、リーダーの背信で瓦解してしまった孫派の部隊の下っ端の少女、月夜(つくよ)
もう一人は孫派に保護された戦災孤児で、アンドロイドに育てられたという青年、タカヤ。
タカヤと一緒にやってきたパーソナルロボットのルイも加え、倍近い人数になった八錬。
さらに近所の住人達や謎の幽霊少女も交え――波槽の戦いは、加速していく。

(サークルHPより)

 

この作品について

〜第一夜 花〜は起承転結の起にあたる作品とのことで、
第八訓練所での訓練と実戦での戦闘がメイン。
選択肢でバッドエンドと第二夜に続くエンドに分かれます。
素直に選んでいったら一回目はおそらくバッドエンドへ行ってしまうのではないでしょうか。
おまけシナリオは次回予告と「midsummer」、「Y of the D」の三本。
次回予告以外はかなりボリュームのある話です。
「midsummer」は本編の少し前から瀬夷花視点で始まる話。本編と同様に面白かったのですが、
本編と同じシーンまであまり新しい情報もなく描かれていて、そこがややダレました。
ラストの展開は情感があってよかったです。
「Y of the D」は第八訓練所の訓練生がゾンビに襲われる話。
本編と全く別の設定ではなく、何時とも知れない本編中のワンシーンといった位置づけのようです。
こちらはシリアス、コメディとも物足りないところがありました。ただ、最後のキャスト紹介には笑いました。

システム面ではシーンスキップと既読/全てスキップの切り替えが嬉しい機能でした。
絵は上手いとはいえませんが各々のキャラクターに合った可愛い絵。動きのある演出も良いです。
ただし男性キャラの立ち絵はかなり適当感漂っています。

登場人物でお気に入りなのは月夜。
後輩体質で、「〜っス」と下っ端っぽい語尾で話しかけられるのなんともいえず可愛いです。頭撫でたい。
あと蒼芽さんが強くてノリがよくて格好良かったです。
他にも、特にラスト近辺の瀬夷花を始め、どの登場人物も可愛かったです。

シナリオは終盤に起こる事件や真相に唐突な印象を受けてしまったことで、
一応予兆や思い返してみればという場面はあったものの、それでも突然すぎて置いていかれ気味に感じました。
例えばその直前に敵方の行動をはさむなど、もうワンクッションほしかったです。
しかし、熱い闘いと楽しいやりとりが序盤からずーっと続いて飽きさせず、惹きこまれっぱなしでした。
終盤も上記のように気になる所はあれど緊迫感もひしひしと感じられ、こちらもどんどんと読みすすめさせられました。
要は、最初から最後までとても面白かったです。

第二夜は月とサブタイトルが付いているようで、月夜メインの話でしょうか?
まだまだ続くこの作品、楽しみです。

 

(以下三匹の犬の夜〜第二夜〜の感想です・2008/9/24)

三匹の犬の夜〜第二夜〜(400円)


選択肢あり、異能力バトル、第二夜は七時間半ほどで読み終わりました。
システム面は第一夜より機能が増えていますが、
上部メニューがなくなってしまっていてマウスだと操作が一手間余計にかかってしまうのが気になりました。
絵は一枚絵の使いどころが良かったです。あと放心した表情が効果的でした。一枚絵は第一夜、第二夜共に六枚+差分。
OPムービー有。
音楽も不穏な空気を醸し出したり、戦闘時の勢いを感じさせたりするセレクトがなされていました。

今回は八練(孫派第八訓練所)ではなく別の部隊の拠点を中心とした話で、
八練メンバー以外にも様々な勢力が登場し、各々の背景が少しずつ明かされていく回でした。
前回が面白かったので期待しつつ読んだのですが、それ以上に面白く時間を忘れて読み進めてしまいました。
普段はおちゃらけていてそれはそれでとても楽しいのですが、
重要なシーンでは真に迫る描写で色々と衝撃を受けました。
あとたまに八練の背景が出てくる場面では懐かしさを感じて、
ああ、第一夜の日々がすごく気に入っていたのだなと再認識しました。
最後とりあえずは一件落着しましたが、またなにか起きそうな第三夜が本当に楽しみです。おすすめ。
(以下ネタバレ)
で、みすみんのラブパワーは本当なのでしょうか?
なんだかすごく気になります……

 

(以下三匹の犬の夜ver2.50(第三夜体験版)の感想です・2009/1/3)

三匹の犬の夜 ver2.50(第三夜体験版)/(500円)

追加部分は選択肢なし、三時間ほどで読み終わりました。
システム面は第二夜と変わらず。
絵は立ち絵に新しいものが追加されていました。いままでのものよりかなり上達している感じ。
以前の立ち絵のものも第三夜完成版以降新しいものに切り替えていくとのこと。

この体験版では第三夜の一つのエンディングまで読むことができます。
今回の印象を一言で言うと、「ぱんつまつり」
実際ぱんつなのは三人だけですがインパクトありました。
それ以外の部分では八練メンバー+αがまとまって何かをしている場面が、
日常にしろ戦闘にしろにぎやかで、こういう仲間達っていいなぁと思いました。
今回の体験版では第三夜の核心まで至れなかったので、第三夜完成版が楽しみです。おすすめ。
(以下ネタバレ気味反転)
第二夜のところでも書きましたが、みすみんメインヒロイン?
第一夜時点では瀬夷花がメインっぽかったですが、
みすみんは二夜、三夜と本編ラストの一枚絵を飾るなどかなり優遇されていますね(三夜はバッドエンドですが)

 

(以下三匹の犬の夜(完成版)の感想です・2009/8/21)

三匹の犬の夜(500円)

『孫派第八訓練所』
超常の力を持つ“使い手”と呼ばれる能力者を育成する施設。
大戦以後、波槽で多く見られるようになった異能力者を戦力として鍛えるべく、
孫派、八犬士の一人である蒼芽(そうが)のもと、多くの使い手が鍛錬に励む場所だった。

が、それも今は昔。
波槽の内乱が激しくなるにつれて、訓練所へ送られる人間は激減。
今やリーダーの蒼芽に加え、数名の訓練生が所属するのみだった。

しかし、そこに突然、新たなメンバーが加わることになる。
それも二人。

一人は、リーダーの背信で瓦解してしまった孫派の部隊の下っ端の少女、月夜(つくよ)
もう一人は孫派に保護された戦災孤児で、アンドロイドに育てられたという青年、タカヤ。
タカヤと一緒にやってきたパーソナルロボットのルイも加え、倍近い人数になった八錬。
さらに近所の住人達や謎の幽霊少女も交え――波槽の戦いは、加速していく。
(サークルHPより)


第三夜体験版からの追加部分は選択肢あり、十二時間足らずで読み終わりました。
第一夜から第四夜まで全部(今回収録されていないオマケシナリオ含む)合わせると三十五時間ほど。
システム面は特に問題なし。
音楽は和風な感じの曲がお気に入り。
絵は第三夜体験版から変わっていましたが、今回第二夜までも全編リニューアル。
種類↑、可愛さ↑、胸の大きさ↑(一部を除く)といった感じで好印象。
ただ、モカさんと(ネタバレ反転)
音詠みの立ち絵には差がありすぎて違和感を覚えました。
一枚絵は二十四枚+差分。

今回は波槽の過去を交えながら、物語も大詰めを迎えていきます。
いままでもそうでしたが難しい表現などがなくとても読みやすく、
それでいてシーンごとに緩急があって、ぐっと話に惹きこまれました。
色々な出来事、人間関係の末に現在があると思わせる構成もしっかりと作られているなと感じました。
特に印象に残ったのは過去編の最後とラストバトルのルイ〜蒼芽の場面。
それからエピローグでの瀬夷花とのシーンはそのシチュエーションもあって、
第一夜から続いてきた話がここで一区切り付いたのだな、と感慨深かったです。

波槽を舞台にした戦いの歴史、とても面白く、読み応えがありました。おすすめです。
それはそれとして番外編の予定もあるとのことなので、どんなものになるのか期待しています。

 

(以下三匹の犬の夜 おまけシナリオ集・小犬の小箱/の感想です・2010/1/21)

三匹の犬の夜 おまけシナリオ集・小犬の小箱(100円)

三匹の犬の夜のおまけシナリオ「Y of the D」「華古霊能事務局」
「関崎トミカ探検隊シリーズ 犬夜スペシャル〜南波槽の山奥に幻の水獣ジョジョンミーを見た!!〜」
の三本(うち三番目の一本が今回初出)と、新作「RC−ダイジェスト版」を収録。

選択肢なし、「関崎トミカ探検隊シリーズ」と「RC−ダイジェスト版」
併せて一時間と少しで読み終わりました。
システムや音楽、絵は本編と同様。

「関崎トミカ探検隊シリーズ」は本編ラストバトルの少し後を舞台に、
タイトル通りのことが繰り広げられるコメディ。
多少出オチっぽくはありますが、八練がますますにぎやかになってていいなと思いました。
あと瀬夷花のタカヤへの思いやりが格好いいです。さすがファンクラブがあるだけのことはありますね。

「RC−ダイジェスト版」は新作のいくつかのシーンを抜き出したもの。
なんだか月夜の口調なロボ娘さんがいます。
二年前、四年前など色々と仄めかされている過去がどんなものなのか気になりました。

 

 

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