サキュレント
HP

サークルについて

オリジナルのノベルゲームを制作されています。

 

作品

とも鳴りの舟(DL版の購入はこちら)

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2019/12

価格

1500円

年齢制限

乙女18禁

特徴

厭世観、毒親、尿

選択肢なし、三時間ほどで読み終わりました。ボイスあり。
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読/未読スキップ、シナリオジャンプ、
CGモード、音楽鑑賞、シーン回想などがあり、 セーブデータは160個まで保存可能です。

 

あらすじ

──ダメダメな私と、すかすかのあなた。

独り暮らしで売れない風俗嬢をやっている美倉たがね(みくらたがね)。
仕事帰りに家のベランダに出ると、向かいのアパートのベランダで男女が裸でセックスしているのを見てしまう。
男と目が合い、まずいと思って部屋に引っ込んでカーテンを閉めるが、しばらくすると玄関からチャイムの音。
嫌な予感がしつつ応対するとさっきの男がいた。
そのまま部屋に押し入られてレイプされてしまうたがね。
そのうえ男は、部屋にあがって冷蔵庫の中身を漁る、たがねのベッドですやすや寝るなどやりたい放題。
親に連絡されるのを恐れて警察に言い出せないたがねは、仕事の疲れもあってその場で気絶するように眠ってしまう。
その日から男とたがねの奇妙な関係が始まった……。

(サークルHPより)

 

この作品について

たがねが白木牧人(しらきまきと)からレイプされるという出会いながらも、
悪びれずたがねの家を何度も訪れて食事に誘ったり二度三度と関係を迫ったりしてくる牧人に戸惑いながら、
やがてお互いを必要とするようになっていきます。

システムは特に不便な箇所なし。
音楽は基本的に落ち着いた曲調で、その中にも安らぎを覚える曲と閉塞感を覚える曲がありました。
絵はたがねの表情から自信のなさがたっぷり伝わってきました。それだけに最後の表情に安心できます。
場面転換時に出てくる背景画像が斜めになっているのには足元がおぼつかないような不安を覚えました。
また、電車内の幻想的な美しさの中で話していることはおしっこという場面は可笑しかったです。一枚絵は十五枚+差分。

開始直後、いきなり初対面のたがねをレイプしながらも平然と友好的な態度で居座る牧人に、
こんなのありえない……と思いながらもここからどうなるのだろうと引き付けられました。
たがねはレイプされたことを警察に連絡しない理由をはじめとして全てにおいて自己肯定感が低く、
とことん自分を卑下して諦めて、でも鈍感にはなれないで苦悩する内面描写が真に迫っていました。
その苦悩の内容も、全てではないにしろ何かしらプレイヤーにも身に覚えがあるであろう普遍さが含まれていて、
より他人ごとではない息苦しさを覚えます。
私の場合は色々と重なる部分が多かったですが、
特に「私なんかと付き合ってる男は馬鹿だ」という思考は性別逆ですが同じ思考でした。
自分の駄目さを自分が一番、心底知っているからそういう思考になるんですよね……。

たがねの両親、特に母親のクソっぷりも特筆すべきもので、
自分がたがねのことをどんなに心配しているか、理解しているかを訴えながらも、
たがねのことを見下し、恩を着せ、支配し、嫌なことの盾にしようとしていることがにじみ出ていてとことん胸糞悪かったです。

そんなどうしようもないように思える状況にいるたがねも牧人と過ごし、とあることで転機が訪れます。
……だいぶショック療法(おしっことか)ではありますが、
裸足でやってくる牧人さん以降、展開が目まぐるしくも場面場面での心境がしっかりと描写されていて、一気に最後まで読み進めさせられました。
ラストも晴れやかなもので、それまでの鬱屈とした思いとどちらも存分に味わうことができるおすすめの作品でした。

 

 


 

 

 

 

トップへ戻る      一つ前に戻る