keeha
HP

サークルについて

オリジナルのノベル・ADVゲームを制作されています。

 

作品

積層のAestivum

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2017/8

価格

フリーソフト

年齢制限

なし

特徴

幸せ、雪、過去

場所選択や探索あり、四時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモード、未読スキップ、CGモードなどがあり、
セーブデータは30個まで保存可能です。

 

あらすじ

雪の世界、様々な舞台で繰り広げられる、切なくも悲しい想いの交差。

クリスマスの冬、ある少年と少女たちの最も長い一夜。

これは、たった一人の願いが繋がり、紡がれたほんの小さな奇跡の物語。



ある夜、冬の森の中で目を覚ました少年、里柊(りしゅう)。

目覚めたのち、初めに見たのは、雪の上にのこる人の足跡だった。

それをたどっていくと、ある女性が倒れているのにでくわす。

目が覚めた女性、愛夏(あいか)と打ち解け、彼らは同じ目的地の森の出口を目指す。

――彼らが目の当たりにするのは、凍り付くような冷たい事実。

そして。

(サークルHPより)

 

この作品について

街とは森を挟んで反対側にある村に住んでいた少年、氷室里柊(ひむろりしゅう)が
年上の女性、三春愛夏(みはるあいか)と出会って、彼女が訪れていた森の側にある街へと送り届けますが、
そこで不思議な出来事に遭遇します。
前半には画面をクリックして手掛かりを探したりする場面もあり。

システムは特に不便な箇所なし。
音楽は落ち着いたトーンで纏められつつも美しかったり悲しかったり暗かったりそれぞれの場面に合っていました。
絵はほっぺたがとてもやわらかそうでした!
それに前半のカットインは微笑ましく、終盤の一枚絵はどれも胸に迫るものがありました。一枚絵は四十九枚+差分。

愛夏と里柊、それに里柊の過去、
それぞれで二人の間にある、お互いがいなければ駄目になってしまいそうな結びつきが大切に、強く描かれていて、
どちらも、二人ずっと一緒にいられればいいのに、と願わずにはいられませんでした。
また、不思議な出来事はどういうことなんだろうと先の展開への興味をそそられましたし、
里柊も愛夏も(ネタバレのため反転)椿も可愛かった! ですし、
村人達には人間らしい性質の悪さをとことん味わえます(同時に、村人の気持ちもわかってしまう所がより落ち込みます)

一番好きなシーンは最後の雪原。
それまでの二人の境遇とそれから二人がどうなるのかが、台詞と絵と音楽で悲しく、愛おしく描かれている素晴らしい場面でした。
あの涙はずるい……尊い……

それら様々な場面が雪に覆われた静けさを覚える舞台で起こっていく統一された世界観も魅力的で、物語の中に深く深く浸ることができる作品でした。

 

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