風の殺意制作委員会
HP

サークルについて

オリジナルのフリーソフト「風の殺意」を制作されました。

 

作品

風の殺意

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発表年月

2003/12

価格

フリーソフト

年齢制限

なし

特徴

人間模様、別荘、サスペンス

中編で、バックログ、既読スキップ、オートモード、表示速度変更、
CG閲覧、エンディングリストなどがあり、
セーブデータは28個まで保存可能です。

 

あらすじ

放送部のメンバー、翔と美佳が婚約し、アメリカへ行くという話を聞き、驚く主人公。
送別会が企画され、6人は長野の別荘に集まる。
管理人の香苗が彼らを出迎えてくれた。
だが、別荘の持ち主であるさやかの態度がどこかおかしい。
この別荘には、7ヶ月前にも合宿で訪れたことがあり、さまざまな思い出があった……。
メンバーたちは厨房で、送別会のための料理を作り始める。
そして風の強いその夜、事件は起こった……

(サークルHPより)

 

この作品について

シナリオ、絵、システム、音楽などそれぞれの要素全てが良い出来でした。

立ち絵は手の長さが気になりますが読んでいくうちに気にならなくなりました。
また表情差分が少ないので状況と微妙にずれた表情になるところがあるのは残念です。
ですが、この作品で一番良いと思ったのは同じ方が描かれているイベントCG。
話の要所やエンディングで、その場面をとても印象的に彩っています。
お気に入りなのはオープニング(CG閲覧一ページ目左上)友情!?(同一ページ目上段中央)
大学(同二ページ目左下)山道(同二ページ目下段中央)など。
ここで挙げたものに限らず、そこに描かれている人物の心情がひしひしと伝わってくる絵です。
背景はフリーゲームには珍しく全て書き下ろし。なかなか良い出来です。

システムは多機能と言うわけではありませんが、快適にプレイすることができました。
ただシナリオと関連しますが選択肢の数が多く、エンディングも21種類あるので、
全エンディングを見ようとするとちょっと煩わしくなってしまいます。
音楽はフリー素材を使用していますが、それぞれのシーンにあった曲でした。

シナリオは犯人当てよりも部内の人間関係がメイン。
微妙な食い違いから楽しいはずだった送別会が崩れていく様は薄ら寒いものがありました。
主人公との親密度が高いと、その人物視点のシナリオが挿入されます。
いままで主人公が知らなかったことや勘違いしていたことが語られ、
それまでぐらぐらしていたところにしっかりした芯が通ったような気分になりました。

とてもしっかりと作られている、素晴らしい作品です。

 

 

トップへ戻る      一つ前に戻る