ばかすか
HP
サークルについて
オリジナルのノベルゲームを制作されています。
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2017/8 |
価格 |
500円 |
年齢制限 |
なし |
特徴 |
ヒーロー、父親、正義 |
選択肢なし、全て合わせて二十四時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモードなどがあり、
セーブデータは48個まで保存可能です。
あらすじ
子供の頃ヒーローアニメを見て育った俺だが、
年月を重ねて導き出された答えは「ヒーローになんてなれない」だった。
いつもいつもテレビにかじりつくようにして見ていたヒーローたちの戦い。
俺は幼稚園が終わると一目散に家に帰ってテレビの前で待機していた。
夕方という微妙な時間に放送していたせいだが、
子供たちの間では「その日の夕方は必ずテレビを見ること」という暗黙のルールが出来上がっていたのだ。
ビデオデッキでダビングしてテープが擦り切れるほど見たその勇姿は今でも鮮明に思い出せる。
が、彼らの勇姿は所詮作り物。
テレビの中のご都合主義の塊に過ぎないわけで。
大人になった今見返してみると「なんでこんなものにはまってたんだろうなぁ」と首を傾げてしまうのが現実である。
大人になるとはなんと悲しいことなのだろう。
そもそも考えてみればあの世界には倒すべき悪という非常に都合のいい敵がいる。
誰からも敵視され倒されて欲しいと願われる存在。だが現実にそんなものがいるだろうか。
イジメをする悪ガキ?ムカつく会社の上司?無能な政治家?
もしかしたら世界的なテロリストなんかを上げる人もいるかもしれない。
だがそれにしたって「世界中公認で敵とされる存在」とはなりえないのではないだろうか。
でも、もしも―――
もしも誰もが認める敵が現れたなら―――
大人になったはずの俺は
父親になったはずの俺は
どうするだろうか
(公式サイトあらすじより)
この作品について
まずVol.3までの感想を再掲載いたします。
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虚構英雄ジンガイア プロローグ版
神原英雄は愛する妻と二人の子供と共に、裕福ではないながらも幸せな家庭を築いていた。
しかし休日に皆で出かけた先で、世界は一変してしまう。
選択肢なし、ロボット、家族、一時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
絵は妻の鳴海が三十路とは思えないくらい可愛らしいですし、子供二人も愛らしいです。
この体験版の前半部分は家族の団欒ですが、後半は一気に殺伐とした展開になっていきます。
夜に一家四人で団欒するシーンはとてもとても暖かくて、
かけがえのない家族だということがよく伝わってきました。
それだけに後半、主人公にふりかかってくる災いがより深刻に感じられます。
自分の大切なものを守ろうともがく様がプロローグの段階でも胸を打つ物語でした。
(2014/3/6)
虚構英雄ジンガイア Vol.1(500円)
神原英雄は愛する妻の鳴海と二人の子供と共に、裕福ではないながらも幸せな家庭を築いていた。
しかし休日に皆で出かけた先で、世界は一変してしまう。
消えた家族、崩れた建物、突如現れた化け物。そして化け物を倒すロボットまでもやってきたのだった。
選択肢なし、ロボット、家族、四時間足らずで読み終わりました、修正パッチあり。
システムはバックログが消えることがあるのがやや不便。
音楽は不穏さをひしひしと感じました。
絵は姉妹が可愛かったりぞくっとしたり……。
Vol.1では鳴海の妹、美波(あだ名:ナンシー)を中心に英雄や鳴海との関係が語られていきます。
そこここに何故世界が変わってしまったのかという示唆がありますが、まだまだ実際どうなのかということはわからないまま。
英雄が家族を守ろうとして取る行動が力不足すぎて、余計なことを……と感じてしまいますが、
そういった無力さが今後の話に関わってくるような流れになりそう。
今回はナンシーの過去にあった出来事と感情が明かされ、それだけでも切なくなるような話でしたが、
それを踏まえたうえでの現在起こっていることの残酷さに惹き込まれました。
ナンシーが本当にいじらしくて可愛い! です。
目まぐるしく事態が動きながらこの先どうなるのか、と興味を持たせる終わり方で、Vol.2も楽しみです。
(2014/10/26)
虚構英雄ジンガイア Vol.2(500円)
選択肢なし、ロボット、ヒーロー、四時間ほどで読み終わりました。
システム、音楽は特に不便や合わないような箇所なし。
音楽はVol.1と同様。
絵はパッケージに使用されている画像が使用されるシーンが……ぞわっとします。
Vol.2では神原英雄がVol.1で起こったことを何とかしようとしていく話と、
ゲームのNPCである少年Aが意思を持って行動していく話が交互に語られていきます。
Vol.1の内容が関わるため詳細は伏せますが、
随所に見せ場がありながらも読み進めるうちにさらに盛り上がる構成と、
色々明かされながらもさらに深淵が顔を見せる物語に惹き込まれます。
そしてVol.2もVol.1同様Vol.3への続きが気になる引きでどうなってしまうのかさらに楽しみになりました。
(2015/7/8)
虚構英雄ジンガイア Vol.3(500円)
選択肢なし、ロボット、ヒーロー、四時間ほどで読み終わりました。
インストール後にexeを起動してもエラーが発生する場合があるとのこと。サイトに対応方法あり。
体験版の感想はこちら
Vol.1の感想はこちら
Vol.2の感想はこちら
システム、音楽はいままでと同様。
絵は今回は立ち絵ある人少なめでした。
Vol.3では色々な人たちの身の上話が語られていきます。
Vol.2までのような派手な戦いはないですが、
その分じっくりと話の流れや登場人物の心情を味わうことができました。
で、どの登場人物の話も色々とありながらも良い方向へ向かっていきそうなところで不穏さを匂わせながら続きます。
……やっぱり続きが気になるじゃないですか!
(2016/7/9)
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虚構英雄ジンガイアFINAL(500円)
選択肢なし、FINALは十二時間ほどで読み終わりました。
Vol.1の〜Vol.3も同梱
システム、音楽はいままでと同様。EDに歌あり。
絵はVol.1の頃から絵柄が変わっていて、Vol.1の方が安定している感じがありますが、
どんどん壊れていく世界ではFINALの絵柄も合っているように思えました。
Vol.3の続きですが、色々なことが変わってしまったところから始まります。
五歳児が考えたことをあそこまでボロクソに言われるのはもやもやしました。
また、ジンガイアの技名が麻雀役なのはあまり格好良くなかったです。(ネタバレのため反転)流石五歳児ですね(ボロクソ言
ってる)
そうした気になってしまうこともありましたが、それ以上に、ただただ「凄い」としか言えないような出来事の連続で圧倒されました。
なかでも嫌悪感や絶望を抱く描写がとことん容赦なくて、目を背けたいけれども目が離せず、
また、熱いシーンや切ないシーンも豊富で、特にラストシーンにはぐっときました。
しかし、こうして文章にしたことよりもさらにもっと、もっと読んでいて「凄い」と感じたので、それを表現できないことがとてももどかしいです。
即売会でのみ頒布とのことで入手手段は限られていますが、
入手して、読んで、この凄さを味わってほしい、と思える作品でした。