UHMA Project
HP

サークルについて

オリジナル同人ソフトを制作されています。

 

作品

ユーマを抱きしめて

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2010/7

価格

フリーソフト

年齢制限

なし

特徴

病、友人、修学旅行

選択肢なし、ボイスあり、三時間半と少しで読み終わりました。
バックログ、オートモード、表示速度変更などがあり、セーブデータは100個まで保存可能です。
スキップはキーボードからのみ。

 

あらすじ

「君はここに何年くらい一人で住んでいるんだ」
 「わたし? 一年前にお母さんが死んで、それから」
「お母さんは、この家の敷地の中に?」
 「うん。わたしが埋めた」

枯れた細木の如くやつれた少女の手足。
指で指し示す気にもなれず、私は家の壁に寄りかかり腕を組んだ。
やせ細った子供。外見だけ見れば栄養失調とも酷似している。
が、そんなものとは一線を画す──
世界的に稀な病が少女を蝕んでいることを私は知っていた。

「良くて十年。最悪なら明日にでも……君は死ぬかもしれない」

 

なぜか、彼女は学校をよく欠席する。
なぜか、彼女は体育の授業はいつも見学する。
なぜか、彼女はクラスの誰とも話そうとしない。
なぜか、彼女の目つきは異様に鋭い。
……あとの三つは忘れてしまったけれど、
あたしの知る限り「クラスの七不思議」はこんな感じだ。

 

ありがとう。
そんな一言を言う勇気も出せなかった。
ごめんね、あの時言えなくて。

ずっと前から死ぬことは覚悟していたはずなのに。
彼女に向けて涙を流す力も残っていない。
ただそれだけ、わたしはどうしようもなく悔しかった。

(サークルHPより)

 

この作品について

「UHMA」という奇病に侵され、いつ死ぬともわからない中で周囲から距離を置いて生活する少女、永宮玲奈と、
彼女となんとか仲良くしたいと思っているクラスメイトの前原貴由、
同じくクラスメイトで面倒見のいい「いいんちょ」藤崎勇也が仲良くなっていきます。

システムは特に問題なし。
音楽は時折その場面からすると明るすぎるような曲が流れることがあるのがやや気になりました。
効果音は色々な場面で使用されていて、それぞれ合っています。
OPに歌とムービーあり。ムービーは不穏さや孤独を感じさせるもので、動きもあり目を惹きました。
絵は背景、人物ともにとても綺麗でした。特に夕日をバックにした一枚絵が印象的。

話は最初玲奈の無愛想全開ですが、貴由と仲良くなってからは微笑ましい場面の連続で頬が緩みました。
しかし玲奈の死期は目前に迫っていて……ということで、自分の体のことを告白するシーンや、
いいんちょや貴由を助けるために行動する場面は、玲奈の決意が伝わってきて惹きこまれました。
ラストはその決意の割には結局なんとかなってしまうのがやや都合よく思えてしまいましたが、
それ以上に心地よく読み終えることができました。

どのシーンも良かったですが、特に玲奈の家で、修学旅行に行くことが決まるシーンがお気に入り。
警部さんの物言いは思いやりと茶目っ気たっぷりですし、それにやりこめられる玲奈も可愛いです。

玲奈の感情が花開いていく様が、文章からも、絵からもありありと感じられる、素晴らしい作品でした。

 

 

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